話飲徒然草〜Tokyo Meanderings

話飲徒然草〜Tokyo Meanderings

2026年04月28日
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カテゴリ: 日本ワイン


府盆地北東部の峽東地区で育った甲州種葡萄のみを使用、発酵後、「オリ引き」をせず、タンクで共に熟成させる「シュール・リー製法」にて醸造しました。豊かな香りとキレのある辛口の味わいです。

フジッコといえば世間の認識は佃煮だが、結構よいワインを作っている。特に甲州がいいと思う。私は2000年代にこちらのワイナリー見学をさせていただいて、それ以来、贔屓のワイナリーのひとつになっていた。ただ最近は若手醸造家の台頭などもあってか、あまり評判を聞かなくなっていた。(今はワイナリー名もフジクレールに変えているようだ。)
先日久しぶりに飲んだ赤 は正直落胆させられるものだった。
それで同じセットに入っていたこの甲州もあまり期待せずに開けたのだが、こちらはなかなか面白いワインだった。
初日の印象はタイトルに書いたとおり「水のような」ワイン。
「水のような」という形容詞は清酒の世界では褒め言葉と聞いているが、ワインの世界ではもっぱら薄いというネガティブな文脈で使われる。このボトルについては、香りも果実味も乏しく、酸もほとんど主張しないなど、飲んだときの手応えのなさが文字通り水のようだなぁと思ったのだ。
しかし、このボトル、小瓶に残した翌日以降に全く違う表情を見せた。初日に感じられなかったライチや青リンゴのような果実味が前面に出てきて、酸味もしっかりと感じられるようになった。特に秀逸なのは酒質のクリーンなところで、ひっかかるところなくスルスルと飲めてしまう。ああ昔飲んだフジクレールの甲州はこんな味筋だったなぁと少し懐かしくなった。
それにしても、初日のあの能面のような表情のなさはなんだったのだろうと思う。強めの還元状態だったのだろうか。ちなみにこのボトル、スクリューキャップでなく良質なコルクが使われていた。還元状態になりやすいのはむしろスクリューキャップのはずなので、なにか別の要因なのかもしれない。あるいは私自身の体調の問題だったのだろうか。

Fujicco is generally known for its tsukudani, but it actually makes some very good wines—its Koshu in particular stands out. I visited the winery in the 2000s and have considered it one of my favorites ever since. Recently, though, perhaps due to the rise of younger winemakers, it seems to have faded somewhat from the spotlight (and the winery now appears to go by the name Fujiclair).

A red I had the other day honestly left me disappointed, so I opened this Koshu from the same set without much expectation. It turned out to be quite an intriguing wine.



However, the wine showed a completely different face on the second day and beyond after being left in a small bottle. Fruit notes of lychee and green apple, absent on day one, came to the fore, and the acidity became much more pronounced. What stood out most was its clean profile—it went down effortlessly, without any rough edges. It even brought back a bit of nostalgia, reminding me of the style of Fujiclair’s Koshu I used to enjoy.

That said, I still wonder what caused that expressionless, almost mask-like character on the first day. Was it in a strongly reduced state? Interestingly, this bottle used a good-quality cork rather than a screw cap. Since reduction is typically more associated with screw caps, there may have been some other factor at play—or perhaps it was simply a matter of my own condition that day.





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Last updated  2026年04月28日 18時00分04秒
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shuz1127 @ Re[1]:祝日セール情報1103 Holiday Sale Info(11/03) Echezeaux14さん、お久しぶりです。 10月…
Echezeaux14 @ Re:祝日セール情報1103 Holiday Sale Info(11/03) お久しぶりです。 ワインと関係ないです…

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