週番日誌@佐藤智広研究室

週番日誌@佐藤智広研究室

2004/01/19
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 丸谷才一の『輝く日の宮』をようやく読み終わった。中身については図書委員会に報告するが、日記ということを考えさせられた。『源氏物語』の作者紫式部は『紫式部日記』という変わった日記を遺してもいるが、『かかやく日の宮』作中の主人公・杉安佐子はそれを援用していく。
 だが、ちょっと待て、日記と言ったって秘匿して自分の素直な気持ちを記す現代の感覚の日記とちょっと違うんだぞ……近辺の人間に見られることを前提にして、つまり読者を意識した作品なんだぞ、と思い続けながら読んだので、いささか疲れた。序文をつけたり、自分を「女」と記してみたり、中古・中世の日記って厳密に作者=主人公ではない。そもそも『紫式部日記』自体が、冒頭の特異性からして謎の多い作品だが、「そういう前提は<いいっこなし>」で進められているし。
 某比較文学研究者はこのモデルが誰であるかとか、って盛り上がっていたが、こんな破綻だらけの論理構造を持った研究者はあまりいないよなぁ。まぁ、小説だからそれでもかまわないのだが。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004/01/20 08:12:54 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

二人のメルヒェン。 玲のおとさん

デラシネの日録 デラシネ2004さん
江戸風流 春蝶亭雑記 春蝶☆さん
つづりがき ノーシスさん
文学研究備忘録 桧山裕子さん

Comments

週番 @ 愛し合う2人 こいどさん、こんばんは >写本ご入手…
こいど@ すばらしい! 写本ご入手、おめでとうございます。 や…
週番 @ うふふ ざあ6869さん、こんばんは >文応三百…
ざあ6869 @ おめでとうございます ヽ(・∀・)ノ 文応三百首、写本ご入手とのこと、おめで…
週番 @ お買い得で まるま5520さん、おはようございます …

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: