全4件 (4件中 1-4件目)
1
英国オックスフォード大学が、将来なくなる職業の一覧を発表した。くわしい理由はよくわからないが、コンピューターの技術革新とAIの発達がその基本にあることだけはわかっている。銀行の融資担当、レストランの案内係、保険の審査担当、電話オペレーター、動物のブリーダー、ネイリスト、時計修理工、訪問販売員、レジ係などなど40種類ほど「消える職業、なくなる仕事」が挙がっている。企業の中で仕事がなくなる分には、担当部署の異動ですむが、動物のブリーダーやネイリストのように、好きでついた仕事の場合は困る。身についた技術が使えなくなってしまうからだ。その中でタクシー運転手の仕事が一番はやくなくなることは、すでに決まっている。日本でも無人タクシーがすでに路上で実験されているからだ。最近でいえば、将棋の専門家、棋士はなくならないですむのだろうか? もうすでに日本最高の名人位をもっている佐藤天彦八段が、2度もAIに破れているからだ。現時点で名人がAIより弱いのだったら、将来はまったく棋力が違ってしまうだろう。そんな将棋界に若手が入っていくだろうか?これは能力と実力の問題だが、そうではなく需要と供給のバランスが崩れる職業もあるようだ。整体師や接骨院の数があまりにも多いといわれている。美容室も歯科医院も将来、深刻なダメージを受けるという。接骨院の数は10年で1.6倍にふえ、現在は4万店舗を上回り、コンビニ大手3社のセブン・イレブン、ローソン、ファミリーマートの合計数より多いという。そんなに接骨院に行く人間が将来、いるのだろうか? という具合に自分の職業、仕事をよく考えないと、人生で一番大事な時期に仕事がなくなってしまうかもしれないのだ。じっくり考えてみよう。<週末書斎勉強会> リーダーになるための「着眼と発想力」男と女の深層心理学講座早稲田運命学研究会櫻井秀勲Facebook
2017/05/25
毎週土曜日のNHK 6:05pmから始まる「みをつくし料理帖」が好評らしい。黒木華の澪(みお)役が好演しているというので、男性たちにも人気のようだ。この原作は高田都だが、もうすでに何冊も出ているので、8回ワンクールでも、続篇ができるかもしれない。話としては澪という天涯孤独の娘が、料理の腕1本を頼りに江戸で修業する物語なのだが、面白いことに澪の物語なら「みおつくし」ではないか、という人もいるようだ。実はこの「みをつくし」は掛詞(かけことば)であって「澪つくし」と「身を尽くし」の双方にかけた題名なのだ。そしてさらに複雑なのは「澪標」が本来の言葉なのだ。もともとは、大阪難波の川の桟橋に立てられた水路の標識を澪標というのだが、いわば澪の目指す道標ともとれる題名だ。その意味では、現在まで300万部も売れたのも頷ける名作といえるだろう。この掛詞で意外に知らないのが「蛍の光」の中の「杉の戸を」の部分だ。「蛍の光」を歌わなかった人はまずいないだろう。多い人は小、中、高、大で4回歌うことになるが、最後まで「いつしか年も杉の戸を開けてぞ今朝は別れゆく」が、掛詞になっているのを知らなかった! という人も多い。「年も過ぎのと」と「杉の戸を開ける」が掛詞になっているのだが、うっかりすると意味をよく考えないで歌ってしまうのだ。掛詞は昔から数多い。「あかし=明石、赤し」「あき=秋、飽き」「あくる=開くる、明るく」「あま=尼、海、天」など、無数にあるが、和歌に使われることが多い。1度掛詞を使って一首作ってみてはどうか?<週末書斎勉強会> リーダーになるための「着眼と発想力」男と女の深層心理学講座早稲田運命学研究会櫻井秀勲Facebook
2017/05/19
近頃は佐藤愛子さんの本がよく売れている。『九十歳。何がめでたい』は大ベストセラーになっている。私より8歳上なので、もう九十四歳になっている勘定だが、どの本の写真も、私が現役の頃会っていた顔なので、実物はどんなおばあちゃんになっているのかわからない。女性には苦労が顔や体に染みついてしまうタイプと、佐藤さんのように、まったく関係ないような楽しげな顔になる人もいる。恐らく理想的なおばあちゃんになっているだろうが、彼女のお兄さん(正確にいうと異母兄)である詩人のサトウハチローも天衣無縫な人だった。私は22歳の頃から、サトウハチローの担当になった。「リンゴの唄」「長崎の鐘」「ちいさい秋みつけた」の作者であるこの詩人の担当になることは、当時としては夢のような幸運だった。ところがこのハチロー先生はいまでいう暴走族のような男で、落第3回、退校8回、父親からの勘当が17回という記録の持ち主だったのだ。まだクーラーのない時代なので、夏になると、真っ裸でパンツもはいていない。その姿でうちわを器用に操って、一物は絶対に見せないのだ。いまのアキラ100%のような男だった。その姿で私に、涙のにじむような美しい詩を渡すのだから、信じられないだろう? あるとき、この話を佐藤愛子にしたら驚くかと思いきや、平然と笑っていたくらいだから、彼女はもっとすごい姿を見ていたのかも?ともかく佐藤一族の華々しい(?)活躍ぶりは、すごいものがあった。父親の佐藤紅緑は青春小説の作家であり、子どもたちはハチャメチャだった。それは佐藤愛子の『血族』を読めばわかる。逆にいうと、そんな雰囲気に長年揉まれたからこそ「九十歳。何がめでたい」などと、平然といえるのだろう。もしかすると私も愛子先生に若干似ているところもあるので、何歳になろうと平然と働きつづけるかもしれない。男と女の深層心理学講座<週末書斎勉強会> リーダーになるための「着眼と発想力」早稲田運命学研究会櫻井秀勲Facebook
2017/05/12
少し前になるが、朝日新聞の歌壇を何気なく見ていたら、面白い短歌が目に止まった。「『春、女神、もっと、一緒に』コンビニで雑誌の名前訳しつぶやく」 西口ひろ子選者の穂村弘氏は「西口ひろ子氏。『雑誌の名前』を訳してゆくという発想の面白さ。『春、女神、もっと、一緒に』が異界のメッセージのように見えてくる」と選評していたが、これはなかなかできない発想だ。ただ女性誌が専門の私でも「女神」の英語名は何なのか、わからない。SPRING、MORE、Withの3誌はすぐ浮かんできたが女神の英語名の女性誌が思い当たらないのだ。まさか「GODDESS」なんて雑誌はないし。ただ1つ思い当たるのは「NAIL VENUS」という雑誌だが、これだと翻訳が合わないし、他の3誌と比べるわけにもいかないだろう。もしかしたら私の知らない間に、もっと違う英語名の女性誌が出たのだろうか?なぜ私がこの雑誌名にこだわるかというと、実は日本語の「女神」は1970年に私が登録した誌名だからなのだ。いまと大きく異なるのは、昔の女性誌の多くは和文の「女神」であり、いまは外国名になっている点だ。私はいまでも「女神」という誌名に愛着がある。できることなら、どなたか女性誌編集長に、この誌名で出してほしいところだ。ここでコンビニに行ってみたら、なんと目の前に「MUSE」という女性誌があるではないか! 正しくは「otona MUSE」というらしいが、やはりもう新しい情報にはうとくなっている! 女性誌の鬼も古くなってしまった(笑)。男と女の深層心理学講座<週末書斎勉強会> リーダーになるための「着眼と発想力」早稲田運命学研究会櫻井秀勲Facebook
2017/05/04
全4件 (4件中 1-4件目)
1

![]()
![]()