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藤沢周平の『蝉しぐれ』を読んだ。明日10月1日から映画が公開されるが、「見る前に読むか」を実施したわけでもない。予ねてから一度呼んでみたいと思っていたが、本屋でも映画公開を考えて入り口に目立つところに積んであるのでつい買ったというのが正直なところ。 読んでみてなるほど面白い。結局徹夜まではしなかったが一気に読み終えた。読後感がすがすがしい。若干物語としての「つくりもの」の感もあるが、主人公の15歳からの青春小説でもあり、また剣豪小説的要素もあり懐かしくまた手に汗握る感で読めた。更に自然描写がまたいい。いわゆる田園風景を彷彿とさせ、ポイントとなる蝉の声がしぐれとなって聞こえてくる。どうも映画を見ると幻滅させられそうとの懸念がわいてきた。
September 30, 2005
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岡田監督2年目でリーグ優勝、阪神、たいしたもんだ。今年は巨人が全く弱いこともあって、阪神の強さが目立った。特に堀内巨人と比べると監督の力量の差が際立つ。JFKに代表されるチーム員の適材適所を配置が優勝の大きな原動力だったのでは。外部からの補強ばかりで4蛮打者のみの巨人とは異り、チーム生え抜きが成長した、あるいは成長をさせた阪神の首脳陣の勝利でもあろう。 阪神優勝おめでとう。
September 30, 2005
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先日のツアー代金と正規航空運賃の差だが、航空会社では特割や誕生日割引など空席が予想される日時や早期予約などを考えて、たとえば日本全国1万円など発売しているので、ツアーでも航空運賃がこの程度の価格であれば旅行会社は宿泊費も入れて、1泊2日九州3万円で十分採算が合うのであろう。 さて、テレビで21歳の前途ある若者が同じアパートに住む60歳台の男に殺されたとのニュースを報じている。近所でもこの男のことは知れ渡っていたようで、騒音のことで、そうとう前から2人はもめていたらしい。しかし、それにしても酔った挙句に若者を殺すとは許せない。 騒音とは人によって感じ方が異なるのであろうが、感覚的、主観が入るのでなんともいえないが、一般人にはほとんど問題ない騒音がある種の特別な人には耐え難い騒音となるのであろうか。 それにしても、殺すとはひどいのではないか。
September 29, 2005
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10月下旬に佐賀の兄宅にて父の3回忌が行なわれるので、飛行機の切符の予約をしようとWebであれこれ調べたが、通常の切符は往復で約5万円強かかる。どの飛行場を利用するかで違いが出てくるが、便数が多いのは福岡でその次が長崎、最後が佐賀となる。飛行場から兄宅までは佐賀、福岡、長崎の順番。交通費はバス、JRでも数千円。いずれにしても約6万円程度かかる。 これに対してツアーだと1泊2日で往復3万円弱でOK。宿泊込みで約半額。比べ物にならない。空席を販売するのであろうが、やはり釈然とはしない。この分を値下げしたらどうか。 ということで、ツアーで行くことにした。
September 28, 2005
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昨日ははじめての孫の(ゆうた)の初めての誕生日だった。昨年の9月に生まれて早くもというか、やっというか1歳の誕生日を迎えた。この間ほとんど実家である我が家にいたが、もともとの住居のパリには1ヶ月強、それに東京の娘と婿の住居には合わせて1ヶ月ほどの滞在で、後は我が家。なお、パリでは1ヶ月程度一緒だった。というわけで、生まれてから現在まで親の娘とほとんど変らずにゆうたの成長を見てきたことになる。成長の早いのには本当に驚かされる。あんなに小さかったのにもうすぐ歩き出すだろうし、体重も10キロ近くになり何でも食べるようになった。言葉もしゃべりはしないが言うことはほとんどわかるようになってきた。 毎日の成長が楽しみになっている。
September 27, 2005
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彼岸花の事と写真をアップしたが、我が家の庭の隅に一本彼岸花が今年咲いていた。両親あるいはその数年前に亡くしたカールの化身でもあろうか。植えた覚えがないのに咲いたとは。 ワイフが切り取り簡易仏壇にお供えしている。しばらくはなくなった者の我が家への逗留としてお祈りしよう。 そういえば、昨日出かけた先のターミナル駅のロータリーには10数本の彼岸花が満開であった。
September 27, 2005
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September 25, 2005
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暑さ寒さも彼岸まで、というが本当にうまいことを昔の人は言ったものだ。今日あたりは台風の影響もあって、ひところの蒸し暑さが懐かしいくらいに涼しすぎる。 所で、彼岸になると彼岸花が咲き始める。真っ赤な花の色といい、葉っぱがなく茎と花のみというのが普通の花とは違っていて、なんとなく不気味という印象もある。更に茎には毒を持っていて、触るとかぶれるということなどから、子供の頃は近寄らないように大人から言われていた。 しかし、何故彼岸花といわれるようになったのであろうか。また別名曼珠沙華(曼殊沙華)とも言われるが、これは天上に咲くという花であり、彼岸に咲く花であるから同一の意味をもつ。色は赤のみでなく、白色もあり更には黄色もあるが、黄色のは本当は別種らしい。 所で、彼岸花についても、このごろは別種の感慨が浮かんでくる。 幼くしてなくなった子供が、彼岸花になって毎年この世に姿を現すという童話を、そのお母さんが書いたというのが話題になったことが数年前にあったように思う。 また自分の経験だが、両親と妹の4人で数年前にドライブしたとき野原一面に真っ赤にさく彼岸花の群生を見て、この世のことでないような美しさと感動を覚えたことが思い出される。その両親ももう亡くなって数年になる。この時期になると彼岸花と一緒に当時のことが思われる。 彼岸花については、身近な肉親をなくしたことで見る眼が違ってきたのであろうか。不気味さがなくなり、なくした者を思い出させる花となった。
September 25, 2005
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ダン・ブラウンの小説『ダ・ヴィンチ・コード』は、世界的なベスト・セラーとなったが、従来から欧米ではキリスト教にまつわる謎をめぐっての小説等は多かったようだ。『ダ・ヴィンチ・コード』で、私は実は初めてこの種の知識を得たがその後、『ダ・ヴィンチ・コード』の成功をみて、同種の過去に発表されたものの小説等や、『ダ・ヴィンチ・コード』関連本が店頭に続々並んでいる。一番の謎はやはりイエスが結婚していたかどうかということのようで、言われてみれば当然の謎であろう。また聖母マリアの処女懐胎もそうだろう。聖書に絡んでも別の福音書があったはずで、現在の福音書はいずれも数百年後のものらしいが、イエスと同時代に生きた者による福音書があるのではないのかというのも昔から言われていることのようだ。宗教が絡んでくるので、客観的な探求に障害が生じる可能性があることも謎が謎として残っている原因だろうか。この種の本をしばらく楽しむ事にしよう。
September 24, 2005
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連休について言えば、4年後は敬老の日と秋分の日それに土曜、日曜、月曜が間に挟まって5連休になるらしい。5月の連休と並んで早速各種業界が秋の連休対策を計画中とのこと。 このところ朝晩は涼しい日が続いていたが今日は久しぶりに日中は勿論日が落ちてからも蒸し暑さが残っている。もっとも虫の声は秋を告げているが。
September 23, 2005
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明日は秋分の日でその次は土曜日と日曜日なので3連休となる。サラーリマン時代は連休が本当にありがたかった。連休前は連休中何をしようかと、それこそ、あれもしよう、これもしよう、と盛りたくさんの予定を立てて、結局ほとんどが出来ずに終わった。それに比べると、今は連休といってもあまり喜びがなくなった。いつでも自由に自分でコントロールできるからである。それだけに連休の楽しみが奪われているわけだ。
September 22, 2005
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税理士は年間36時間の研修を受けることが義務付けられている。これが結構大変で会員で達成している人は少ないのではないだろうか。税法に限らず、商法もしょちゅう変更になるので研修のネタは多いが、スケジュールに合わせるのが大変。 今回は、都合よく新会社法と会計参与についての5時間に亘る研修会を受けた。青山学院大学の関教授の講義。会社法の中身が大幅に変更になり、かいつまんでの説明であったが、特に会計参与については大体の輪郭がつかめた。今後中小会社を含めてどの程度普及するのかわからないが、仮に税理士がやるとして、一人で何社くらい担当できるのか。または1社の会計参与になれば2社以上は担当できないのであろうか。この点聞き逃した。ただ決算書を作成し一応役員ということであれば一社のみか。 監査ではなく、会計参与は決算書作成なのでそれだけ責任が重い。
September 21, 2005
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昨日から左目が充血していたが、今朝おきて鏡を見たら左目の白眼全体が真っ赤になっていたので、朝一番で近くの目医者さんに見てもらった。数回やはり充血で見てもらったことがあるが、従来は、さかさまつげや思わず眼をこすりつけての出血であったのが今回は全然思い当たることがなく、不安であった。1時間弱の検査で結果がどうなるのか最後の結論をお医者さんが言うまでドキドキ。結局出血しやすい体質、それに加齢にもよるということで取り敢えず安心。2週間分の目薬だけですんだ。眼底には異常なく白眼の表面のみとのこと。
September 20, 2005
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昨日は中秋の名月。ベランダから真上の中秋の名月を鑑賞した。天気もよく星空に大きなまん丸の月がよく見えた。このところ、月を見ることが久しくなかったように思うが昨日はのんびりしてよく見ることが出来た。3連休の中日ということでも気持ちに余裕があったため。なお、十五夜の月というのは、日付が12時を過ぎて16日になった月も十五夜の月なのだろう。今日の夜の月が十六夜の月か。勘違いして昨日の12時過ぎは十六夜の月かと思った。バカだね。
September 19, 2005
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民主党の代表に2表差で前原氏が選ばれた。前原氏は憲法9条の改正論者のようで、もし前原氏の考えが民主党の中で認められれば、自由民主党や公明党と一緒に憲法改正論議が国会で取り上げられることになろう。憲法改正阻止、憲法を守るのは社民党のみと福島党主が選挙期間中訴えていたがどうもそのようなことになりそうである。 イラクへの自衛隊の派遣やそもそも自衛隊の創設自信が憲法第9条違反の恐れがあるのに行なわれたことが問題である。今後のわが国の国際社会で果たす役割を議論してそれが現行の憲法の考えとあわないということであれば、改正論議をすることをタブー視すべきではないと思う。何とかつじつまを合わせて、疑問があるのに、うやむやにして済ますこと自身はよくない。実態と規定が離れていっている現状は改める必要があろう。 ただ現状の憲法改正論議が一部の勢力の思惑を隠して論議させれているように見えるのも確かであるように見える。この点で「ダメなものはダメ」といった主要が出てくるのであるが、そうではなく現状と将来の行く末を見つめた上での憲法論議は必要であろう。戦後60年人間で言えば停年の年齢である。従来の硬直した考えから代替わりする時代になったのではと考える。
September 18, 2005
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先の衆議院選挙で自民党が大勝利したが,選挙前の税調の論点整理への大ブーイングはどこえやら,やはり税調でも示唆していた増税路線が復活するのは確実となってきたようだ. まず定率減税が来年度廃止される.既に今年度20%(所得税については)が半分の10%は確定しているが,これが既定路線どおりゼロとなる. 当初は確かに臨時的に所得税の20%を減税する措置がとられたので,増税ではなく元に戻すだけという理屈はあるが,納税者にとっては既に長年これで税金を納めていたわけだから,元に戻すといっても,理屈はどうあれ増税そのものであろう. さらに消費税の引き上げも必至である.これも,欧米は20%程度はざらなので,わが国の5%は低すぎるという理屈が述べられる.個別に欧米と比べること自身が問題になるが,税率のみの比較も問題がある.同じ野菜でも,わが国のトマトとパリのトマトでは値段が大違いで,三個400円の5%は20円だが,三個100円の20%は20円である.もしかしたら三個で50円くらいか.日常の衣類,食物の値段が各段に安いと感ずるので,税の高さはあまり感じないが,日本に帰ってきて5%の消費税はある場合にはタカイなーと感じる場合がほとんど. いずれにしても,増税の理由は幾らでもある.要は,財政の収支をどのように立て直すかであるが,何でもそのままにして安きにつくことだけは問題であろう.構造改革や歳出節減,無駄の排除が先決では.
September 17, 2005
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横浜市金沢八景の称名寺境内にて鎌倉時代の「鎌倉文庫」があった所として有名.
September 16, 2005
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知人の息子さんの経営する接骨院の税務を見てもらえないかとの事で,休診日に医院を訪ねて話をした.知人ご夫婦に,息子さん夫婦と子供の家族全員に迎えてもらった. 事業所得で,開業以来青色申告の特別控除55万円を適用中.売り上げが保険料診療とそうでないもの併せて2千万円弱.結構な売り上げがあるように思われえる.接骨院についてはほとんど何も知らないが,規制も多いようなことを聞いた.従来の帳簿も申告も見た感じでは問題はないように思われた. ただ,従来の税理士との会話がないのが不満のようで,単なる帳簿付けだけではなく経営に対する税務上のアドバイスが欲しいとのことのようだ.この点については自信を持って対応させていただくことを売り込んだが,知人の父親はすっかり頼むようなことであったが,息子さんに検討を依頼して話を終えた.
September 16, 2005
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知り合いの人のお子さんが接骨院を開業してとかで,その方の紹介でお子さんに会うことになっている.個人として開業しているようであるが,その税務についての相談らしい.接骨院というのは,雪で道路の階段を踏み外し手をついた拍子に親指を骨折して接骨院に1ヶ月以上通ったことはあるが,お客さんとしての税務については,はじめての相談.どのような内容なのか,相談内容も含めて興味がある.
September 14, 2005
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再び選挙の感想 与党が3分の2を超える結果となったが,今後4年間を考えたら今までの政治のやり方が劇的に変る一歩のように思われる. 今回の小泉首相のやり方は郵政民営化一本槍であって,党内の明確な反対派と妥協せずに信念を貫いたように受け取られている.つまり従来であれば,反対派を考慮して,そこそこに調整して物事がつまり政治が進められてきた. 一方で言えばナアナアの政治であって,妥協調整のうえで政策が進められてきたように思う.しかし今後は反対派との妥協を排し信念を貫くことが,あるいは貫いたように見せることが有権者の支持を受けることがわかった. そこで,政策をあくまでも終始一貫して主張する手法が政治の場で取られるようになるのではないか.政策主体の派閥(従来の派閥とは異なった)が出現すれば(それが政党の違いでもあるが)への移行の一歩か.
September 13, 2005
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選挙の話と違ってヤワラカイ話. 旧聞に属するが今月はじめに友人が,おわら風の盆を見てきたとの連絡があった.9月1日から3日まで富山の八尾での盆踊りで,全国から観光客が押し寄せることでも有名だが,その静かな中での優美な踊り,それに三味線と胡弓の調べが観光客を引き付けるのだろう.この友人の感想に引ききづられて思った. 高橋治の小説『風の盆恋歌』や,それに題材をとった,なかにし礼作詞の石川さゆりの歌う同名の歌謡曲のことである. 50を過ぎた男女の旧制高校時代に好意を持ちながら,それぞれ同じ仲間の別の男女と家庭を築き,20数年たって後の不倫の恋の物語である.ここには二人の不倫の関係が描かれていると同時に,あるいはそれ以上におわら風の盆の魅力が,本当に訪れてみたくなるほどたっぷり描かれている.また物語の時代でも,もう過去のもであったであろう「蚊帳」の道具立てが有効に使われている.さらに朝は白色が時間の経過とともに酔うようにピンクとなり赤色になって一晩で散るという酔芙蓉の花が象徴的に配されている・ 風の盆を見に行くならこの本を読んで,数日滞在すれば,なお一層風の盆の魅力が増すのではないだろうか. 友人にはまだ聞いていないが,この本や歌を知っているか聞いてみたいと思っている.
September 12, 2005
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昨日の総選挙のテレビ番組を遅くまで見ていたのでやや眠たい.自民党の歴史的勝利を今朝の新聞は報じている.話題づくりでの自民党の先行を民主党他が,追い切れなかったのが大勝の原因か. しかしこのことを考えた上での,郵政反対派への刺客等の選挙戦術であったとすれば筋書きを書いた人は素晴らしい.もし偶然であれば,民主党もまた次は偶然がいい方向に向くこともありえよう.そうでないとすれば,このような戦略家がいなければ民主党は次も危うい. しかし公明党も加え与党が三分の二を超えたことはある面では怖いことでもある.今後の4年間どうなるのか.小泉首相が来年で辞めるとすれば,後を誰が引き継ぐのか.問題山積のわが国を取り巻く環境は厳しい.
September 12, 2005
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10日と明日の11日は玉川大学において学会が開催されていて,それに朝10時から夜7時まで出席した. 管理会計の学会で,戦略経営の支援となるバランス・スコア・カードの展開が主テーマとなる学会.約200名の参加と多いほう.多様な考え方があり参考になった. なお,玉川大学の自然に恵まれた環境にびっくりした.学校の中はまるで森の中にあるような感じでキャンパスないの谷底に池まである. このようなところで勉強する学生がうらやましい.
September 10, 2005
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西欧における自然と人間のかかわりについて,キリスト教の考えが反映されていることを述べたが,実は大学における研究も元はキリスト教に基づいているという所説を知った. ヨーロッパの古い大学では,学問とは哲学,神学,医学,法学であった.哲学で,まず愛知(知識についての基本的考え方を学び)その後神学,医学,法学を専門的に学ぶというのが普通であったらしい. 地球上の全ては神が創ったのであるから,その神の考え方を人間が学ぶというのが根本になっている.そして神学は聖職者の,医学は医者の,法学は弁護士の天職としての仕事を学ぶことであった.天職とは字の通り天・神から与えられた仕事である.キリストに代わって人々を救う仕事,つまり,魂を救う,病気から救う,不正義から救う,のがそれぞれの役目なのであり,そのやり方を教え学ぶのが大学であったのである. 知識とは神の考え方や計画やり方を人間が推量ることであった.その専門的に研究し,教学の場所が大学だったのである.したがって,後年人間界のみで要求される技術とか技といわれるものは大学では対象外であった.マサチューセッツ工科大学は日本語では大学といい米国でも現在は大学と認識されてはいるが,Universityではなく,Institute(MIT)であることがそれを表している.
September 8, 2005
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自然に対する人間との関係は,自然は人間が支配するものというのがキリスト教あるいはそれが根底となっている西欧の考え方ではないだろうか. 一方八百万の神々がいるキリスト教以前のローマ帝国やわが国のようなところでは少なくとも自然は支配の対象ではない.自然と共生し同化する,あるいは自然は人知を超えたところにある.わが国では神は,山であったり,動物であったりはては石であったりするのはどこにでも見られる. 一方キリスト教,あるいは,その源流のユダヤ教では,神は唯一であり,その神が自分に似せて人間を創造したことになっている.勿論全てを神が創ったのであり,神の代理としての人間が自然を支配することは神の意思ということになる.従って自然はもとより,地球上の生きとし生けるものやその他全てが人間の支配を受けるものとして位置づけられているのである. というわけで,桜の花の花の咲かせ方も人間がちゃんと手を加えて従わせていることを示しているのであり,自然のままに任せることは,美しいとはいえず,人間の怠慢,あるいは,野蛮ということになるのではないだろうか. パリの八重桜や庭園の幾何学模様から,このようなことを考えた.
September 8, 2005
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今年の桜は日本ではなくパリで見た.最も日本とは違って八重桜がほとんどで,またその八重桜も一本ずつ単独で植えられているのが多い.八重桜の並木がないこともなかったが.そめい吉野の花の見ごろは1週間程度だが,それに比べると八重桜は長いものの,1ヶ月程度だろうか.今まで4月にパリにいたことがなかったので,桜の木がこのように多いとは思わなかった. さてこのように季節はずれの桜を話題にしているのは,今年桜を見てチョッと違和感を持ったが,その理由が今わかったように思うからからである. パリの桜は八重桜ということばかりでなく,花の咲かせ方というか,枝の剪定にも特徴がある.つまり花が,てっぺんに丸く固まりとして咲くように枝が剪定してある.一本の幹がまっすぐ伸びて,途中には枝がなく,頂上に丸く花が咲いているのである. 日本では,枝が剪定してあっても,大体自然に近く,幹があり枝が何本もあって花や葉がその枝にはあってという状態である.つまり自然に近い状態を出来るだけ保とうとしているように思われる.一方パリでは,人間が手を加えて如何に自然を変えているかを見せようとしている.この事は庭園を見れば一目瞭然で,ベルサイユ宮殿の庭は花や庭木が幾何学模様にキチンと配列されていていかにも人工という感じだ.これに対して日本の庭は枯山水などといって如何に自然と同じように見せるかに努力が払われている.この自然と人間の関係がどのようにして出てきたのだろうか.どうもキリスト教と日本の宗教観あるいは自然観との違いから出てきているのではないかというのが結論である.(つづく).
September 6, 2005
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塩野七生のローマ人の物語13巻に引き続いて『ローマから日本が見える』を読んだ.ローマ人の物語で展開したローマ帝国の1000年の流れを概観しそこに著者の人物論・宗教論・政治論などを自在に展開している.ローマ人の物語を読んでいれば一層理解が深まり,そうだったのかと改めて理解が進む.特にリーダ(国を引っ張る,あるいは企業にも当てはまる)には,「知力」「説得力」「肉体上の耐久力」「自己制御力」「持続する意思」の5つの資質が求められるとしている.日本の指導者は「調整力に優れている人がなっているがそれは組織内の取りまとめ役ではあっても「リーダ,指導者」ではないとする.さらに実行力,決断力や判断力はあって当たり前であってこれがないのは論外というもの.この5つの資質で主要な皇帝等を著者は100点満点で採点している.著者の心酔するシーザは各項目が勿論100点満点の500点.クレヲパトラは190点.持続する意思が70点で他は肉体上の耐久力が60点である.女性だけあって女性の美人には採点が辛い?
September 4, 2005
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塩野七生のローマ人の物語の13巻を読み終えた.今年の12月に多分次の14巻が出て15巻で完結となる.1年に1巻ずつ刊行されて来たのが来年で完結.ロ-マ帝国が何故1000年もの永い間維持されたのか.キリスト教が公認されたのはなぜかなど,随所に著者の見解が披瀝されていて,毎回興味深く読んできた.王政,共和制,帝政と政治形態が変わりながら存続したわけだが,ギリシャの繁栄をもたらした民主政との違いと長所.欠点などの指摘にも説得力がある. コンスタンチヌス帝の時代が13巻であったが,いよいよこれからがローマ帝国の終焉に向う巻となる.12月の新巻が待たれる.
September 4, 2005
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このところ朝晩が涼しくなって寝苦しさから開放されたと 思っていたら,早9月に入った. 8月31日締め切りの原稿作成に追われていて昨日ギ リギリに提出した.最も場合によっては1部来週にでも差 し替えがあり得ることを断っての提出なので,ほめられた ものではない.それでも,ここ数ヶ月常に念頭にあって離 れなかったので,一応の達成感はある.今年3月末には 間に合わず,8月に延ばしたもののその後7月までは手 につかずというか,やる気がなくて締め切りが迫ってやっ とやりやりだしたもの. 計画的に地道にやれば慌てる事はないのだが.
September 1, 2005
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