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原発連休明けの生活(6) 野菜パート2(セシウムさて、連休明けの生活(5)に示した表をもう一度、出しておきます日立市のホウレンソウについていた放射性ヨウ素は、最初は1万5000ベクレルぐらいで、それから一時は5万ベクレルぐらいまでいきましたそれが徐々に減って、今では最初の100分の1、つまり140ベクレルぐらいまで下がっています先回に計算したホウレンソウについているヨウ素は、1時間に4.65マイクロシーベルトの被ばくに相当していましたから、今ではそれが0.047マイクロシーベルトになったということがわかります。 これはヨウ素の半減期が短いので、少しずつ減ってきていることを示していて、「最初に逃げるのが大切、最初に汚染されたものを食べない注意が必要」ということがよく分かります.今後、ホウレンソウの汚染が140ベクレルで続くとすると、最初の4日間だけ我慢したら、たとえホウレンソウが放射性ヨウ素で汚染されていても、これから728日、つまり約2年間は安心して食べることができるということです。「被ばくを避けるのは貯金」ということが判ります.マイナスの貯金という感じでしょうか、最初の被ばくを避けておけば、ずいぶん、生活に余裕ができます。・・・・・・・・・さて、次にセシウムを計算してみましょう.セシウムは最初359ベクレルでしたが、セシウムは100で割って1.3をかけるとマイクロシーベルトになりますから、5マイクロシーベルトになります。前の回に書いたヨウ素(319マイクロシーベルト)に比べると、3月中旬にはヨウ素に比べて、セシウムはかなり低かったことが判ります.でも、時間が経つと、ヨウ素が減り、セシウムは余り代わらないので、だんだん、セシウムの比率が上がってきます.たとえば、4月22日には、ヨウ素が140ベクレルでセシウムが119ベクレルとほぼ同じになりました。・・・・・・・・・これからヨウ素も少し減り(100)、セシウムも若干減り気味(100)して、「日立産のホウレンソウなどの野菜を食べ続けると、どのぐらいの内部被ばくになるか」をザッと計算してみます.•1. ヨウ素はベクレルを100で割って2.2をかける。セシウムは100で割って1.3をかけるとマイクロシーベルトになる、 2. 毎日、野菜を350グラム食べる(国の"健康21"から)、•3. ヨウ素とセシウムの他は無視する、そうすると、1年の内部被ばく(野菜1キロあたり)はヨウ素2.2+セシウム1.3=3.5マイクロシーベルトになり、一日に350グラムの野菜を食べるとすると、1.23マイクロシーベルト、つまり、1時間に0.05マイクロシーベルトになります。・・・・・・・・・なーんだ、やはり自治体の言っている通り、「日立市のホウレンソウは安全」じゃないかとおもいますが、違うのです.一般人が被ばくして良い限界(自分の体がなんとか被ばくの害を直すことができる限界)は1年1ミリシーベルトで、1時間あたり0.11マイクロシーベルトになります。ある家庭が頑張って、お子さんの被曝量を1時間0.10マイクロシーベルトにして、お子さんを守っていたとします.でも、そのご家庭が日立市のホウレンソウや鉾田市のパセリを、「安全だ」という自治体の宣伝を信じて買ったとします. 市民が市長の言うことを信じるのは良いことです.ところが、そのご家庭の子供は、空間の放射線からすでに0.10マイクロシーベルトを受けているので、それに野菜からの0.05が足されるので、合計が0.15マイクロシーベルトになります。これは年間で1.3ミリシーベルトになりますから、1ミリ以内に納めたいというお母さんの努力は水の泡になることが判ります。・・・・・・・・つまり、「野菜だけが汚染されている」と言うときには、「規制値以下」なら「安全」なのですが、「どこもかしこも汚染されている」という最近のような状態では、「個別の野菜や牛乳が規制値以下でも安全とは言えない」ということが判ります.お役所は「縦割り」です。お役人には理解ができないことです。文科省は空気中の放射線だけを測って「安全だ」と言い、農水省は野菜の汚染だけを測って規制値以下のものを「安全だ」と言います。また水道局は水だけを言っています.しかも、水道はWHOが1ベクレル(1リットルあたり)、3月17日まで10ベクレル、3月18日から300ベクレルと規制値を上げてきました。ドイツが0.5ベクレルだから、日本の基準はその600倍です。つまり、市長やお役人は、被ばくする子供や女性のことを考えず、「縦割り行政の範囲では基準内」と言っているに過ぎないことが判ります.おそらく、福島、茨城の野菜は、4月22日の日立市のホウレンソウ、鉾田市のパセリなみで続くでしょう.そうすると、福島や茨城の野菜を食べ続けると、ヨウ素とセシウムだけを考えても、1時間0.05は足さなければなりません。その人が被ばくできる限界から見ると、0,11マイクロの約2分の1で、人間は野菜だけを食べていませんから、魚、肉、牛乳などを加えると、やはり0.05の2倍ぐらいの0.11ぐらいは被ばくすると考えられます.・・・・・・・・・長い旅でしたが、ホウレンソウのヨウ素から計算をし始めた結果は、•1. 少しでも汚染された野菜や肉、魚を買うと、計算式の係数は、外部が1.0の時、食材で1.0を足して、2.0になるもし、空気の放射線が0,11の時、0.11×2×8760=2ミリシーベルトになる福島、茨城の農家や漁業の方が、出荷を自粛してくれたらよいのですが、もし出荷するなら、私たちは自衛のために、北関東と宮城の農作物は遠慮した方が良いでしょう.・・・・・・・・・福島を汚したのは関東の子供ではありません。保安院と東電です.保安院と東電のミスを東京や近県の子供達に「被ばくで負担させる」のは可哀想です.是非、農業、漁業のかたは「東電の恨みを関東の子供達の被ばくではらす」ということを止めてください。連休明けの生活の被ばく:•● 北関東、宮城の農産物、漁業製品をまったく買わない人、係数 1.0•● スーパーが売っているものを選ばずに買う係数 2.0•● 本当は汚染されていない野菜を買いたいのだけれど、スーパーが「地産地消」を主張して、子供達に被ばくさせたいと思っている地域の人は程度問題ですが、係数 1.5ぐらいで計算してください。魚については少し後に整理することにして、次は「日常の行動と被ばく」に進みます。(平成23年4月30日 午後9時 執筆武田邦彦
2011年04月30日
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原発 緊急情報(44) 4月1日から3日の汚染(海を中心に)4月1日12時から6時間毎、福島原発からの汚染物質の流れをドイツの情報から掲載します。 現在が4月1日午前9時ですから、最初の地図は12時間後、そしてそれから順番に(すみません。国際協定時で書いてしまったので、日本時間は表示に9時間を足してください)1日12時、18時、2日0時、6時、12時、18時、3日0時、6時、12時の9枚です.海のお仕事やサーフィン、釣りなどを楽しまれる方のご参考までに。(画像が1行に2枚になっているところは左が時間の早いほうです.) 武田邦彦« ご質問と回答 | | 生活と原子力01 健康と放射線量のもともとの関係 »[トップページへ戻る]>[■■■ 特設スタジオ](C) 2007 武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ
2011年04月30日
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さらば!「反原発派に取り込まれたのか!」かつて原子力を共にやってきた仲間からがメールきた。さらば! 原子力原子力村に帰ることは、もう許されない。それで良い。・・・・・・この世に生を受け、戦争の惨禍は両親に降り注ぎ、私は戦争のない日本で人生を終わることができた。そして長じて技術者になったが、私の願いは空しく潰えた。すまない。申し訳なかった。私の思慮が足りなかった。だから、攻撃は私の罪で受け止める。痛手が身にしみれば染みるほど、子供の被ばくは減る。遙かに長い未来と夢がある。彼らの夢を壊してはいけない。でも、久々に楽な気持ちになった。小学校の校庭が3マイクロから0.6マイクロに減ったのだ。万歳!!・・・・・・・・・私は何をしてきたのだろう?電気があればテレビを見ることも出来る。石油は日本にないから原子力・・・浅はかだった。子供を被ばくさせたら、そんなことは何の意味もない.福島の大地が綺麗になり、笑顔の生活が戻る日まで私はへこたれないぞ。この野郎!!(平成23年4月29日 午後10時 執筆)武田邦彦
2011年04月29日
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このところ自分で書くのが億劫になっいてついつい武田先生の報告を載せることが多い。今の世の中混然としていて、私の頭も呆然としていてかく気力がなくなっている。書いて居るが整理がつかない、広くなりすぎてまとまらないと言うことです。 超・ねじれ思考 児童の被ばくは多い方が良い??郡山市は市長の決断で、市内の小学校の校庭の表土を除き、子供達がすこしでも被ばくしないようにと努力した。 その結果、表土を除く前には1時間あたり3ミリシーベルトもあったのに、それが0.6ミリシーベルトに減った. 子供達にとっては素晴らしいことだ. これが小学校ばかりではなく福島県の全部に行き渡れば、 「汚れた福島」 から 「綺麗な福島」 への転換ができる。素晴らしいことだ。 ・・・・・・・・・ でも、これに対して文科省の大臣が、 「3ミリシーベルトで安全なのだから、余計なことをするな」 と言った。「汚れた福島のままで良い。30年はそのままでよい」という意味になる。 その理由は、「安全なものをさらに安全にしなくても良い」ということだが、超・ねじれ思考であると共に、法律違反である。 もともと文科省は、放射線を出す物質の法律を作り、厳しく管理をしていた。複数の法律があるが、その基本思想と規制値は、 •1. 被ばくはできるだけ低い方が良い、 •2. 子供の被ばくは大人より危険である、 •3. 一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである、 •4. 「クリアランス・レベル」(原子力関係の廃棄物を捨てる時の基準)は1年間10ミリシーベルト以下にしなければいけないし、それに反すると1年以下の懲役で犯罪である、 ということである。 今回の地震で臨時措置として、年間20ミリシーベルトとう限度を決めたが、これはあくまでも「望ましくないが臨時」であり、さらに「法律で決まっているのを、文科省の大臣が勝手に変更できない」という制限がある。 ・・・・・・・・・ 実質的に子供達の安全を守るという点でも、これまでの文科省の指導の思想から言っても、さらには具体的な法律から見ても、郡山市の行動とその結果は、「子供を育てるために存在する、文科省として喜ぶべきもの」であることは明らかだ. 私は福島原発事故以来、政府が自分たちのメンツにこだわって、 「どうにかして、国民や子供をより多く被ばくさせたい」 という行動を取ることに、実に不思議な感じがしていた。 「そんなことはないはずだ」と何回も自分に言い聞かせてきたが、政府が言ったり、行動したりするとすぐ、それは裏切られる. 原発事故では「最初に逃げて、後で戻ってくる」ことによって被曝量を減らすことができるのに、一番、多く放射性物質が出ている時に「安全だ」と言って、放射線が少なくなってから「危ない」と言い出したりしている。 私は小学校の基準として文科省が出した1時間3.8マイクロシーベルトという計算はまったくの間違いと思っているが、もしそれが正しくても、郡山市の小学校の汚染が下がるのは歓迎のはずだ。 すでに政治家やお役人が自分たちだけのことを考えて、国民は税金を納める道具ぐらいしか思っていないことは確かだが、こんなときにもそうか、と思うと情けない. (注)文科省3.8マイクロの間違い 1. もともと子供は1年間1ミリシーベルトである、 2. 原子力安全委員会も、臨時措置でも子供は10ミリシーベルトが望ましいと言っている、 3. ノーベル医学賞を受賞した外国の学者も、子供の規制値を2から3分の1にすべきだと提言している、 4. 内部被ばくを計算していない(計算根拠を示さず、無視できるとしている)、 5. 校庭にいる時間以外は子供が屋内にいるとしていること、さらには屋内は屋外の2.5分の1だとしていること(現在の福島県の状態を無視している)。 子供をできるだけ多く被ばくさせたいという異常な心理で、子供を被ばくさせるな! (平成23年4月29日 午前11時 執筆) 武田邦彦
2011年04月29日
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原発連休明けの生活(4) 放射線の今後これから問題になるのは、原発からの「放射線」ではなく、身の回りの「放射性物質」です。それは「物質(粒)」ですから、時間が経つと少しずつ場所を変えていきます。 原発が爆発すると、まず福島原発の真上に上がります。それから風に流されて風下に移動します。それなのに政府が「20キロ圏」とか「原発から遠くに」などと「同心円」のような図を示しましたので、多くの人は原発から遠ざかったのですが、それで「逃げても後ろから追っかけてくる」という状態になりました。 「遠くに逃げる」のではなく、「横に避ける」だったのです。 前にも書きましたが、原発からの放射線物質は「火山の灰」と同じですので、この写真(鹿児島県の新燃岳の噴煙)のように「半径何キロ以内」などというものでは無いのです。 3月下旬までは、放射性物質の多くは空中にいたようです.それから少しずつ地表に落ちました。雨が降るとその時に多く落ちたので、原発から西北に20キロから30キロの地表が汚染されたようです。 放射性物質はところかまわず落ちるので、野菜や川を汚染して、それが「汚染された野菜」、「汚染された水道水」になりました。 またマスクをしていない母親や、ウシも呼吸して体内に放射性物質が入り込み、それが母乳や牛乳で観測されました。 都市では地表に落ちた放射性物質が、風に舞ったり、雨に流れたりして「吹きだまり」を作りました。4月末では空気中が1に対して、地表が2から10、吹きだまりが5から30ぐらいになっています. また、すでに「部屋の中の方が放射線が低い」という時代は終わりました。だから窓を開けた方が良いぐらいの状態です. 黄砂が飛んできたときに、飛んでいる最中は窓を閉めますが、外に黄砂がなくなり、雨でも降ったら、今度は帰って部屋の隅や現缶に黄砂があるので、それをはき出したりします。 政府が言っているのは、「黄砂(放射性物質)が飛んでいる間は窓を閉めた方が良い」ということです。 また文科省が子供の被曝量を決めるのに、未だに室内が室外の2.5分の1ということで計算しているのは、子供の被曝量を増やすため(信じられない政策ですが)と考えられます。 記者会見を見ていたら文科省は、なぜ「体内被曝が少ないのか」というのにも答えられませんでした。 ・・・・・・・・・ 各地で測定されている「放射線」は、その場所にある「目に見えない小さな粒(チリ)」から出ている無数の放射線を合計したものです。つまり、「体に毒になる赤い粉(本当は色は付いていません.想像するためにたとえています)」が空気中に浮いていたり、部屋の隅にあったり、道路の吹きだまりにたまっているようなものです。 もし、この「赤い粉」が目に見えたら、大急ぎでぞうきんなどで拭き取ると思います.それが「放射線」になると思いつかないのは、第一に「線」と思っていること、第二に「赤い粉」が見えないからです. でも、自然放射線を越える放射線が測定されるということは、「そこに赤い粉がある」のと同じなのです。 郡山市が率先して校庭の土をのけ始めました。校庭の放射線量が「自然放射線量」より多ければ、それだけ校庭に「赤い粉」があることを示しています。 繰り返しますが、放射線は放射性物質(赤い粉)からしか出ませんから、「放射線が観測される=放射性物質(赤い粉のようなもの)がそこにある」ということです。 それさえ取れれば、どんなに今放射線が強いところでも、低くなります. 除去するのが早ければ土にしみこみません. ・・・・・・・・・ 一方、海にでた放射性物質は、ストロンチウムとプルトニウムを含んでいると考えられます。ヨウ素やセシウムは海の表面近くに、ストロンチウムとプルトニウムは海の底に沈んだと思われます. 黒潮は福島県沖から太平洋の中心部へ流れ、黒潮の反流が沿岸を南下します。小魚や貝などの状態を見ますと、すでに海水に流れた放射性物質は「湘南付近」まで来ているようです。 銚子沖で反流と北上する黒潮がぶつかるので、そこから沖に行って欲しいと思っていたのですが、それほど甘くは無かったようです. 海で特に注意するのがプルトニウムとストロンチウムです. 重たいので原発から出たところで海底に沈み、あまり動かないと良いのですが、粒が小さいのであまり急には沈まないかも知れません。 ともかく、海に大量の放射性物質が流れたのは人類初めての体験ですから、慎重に測定し、慎重に行動しなければなりません。 と言っても、どうせ政府はしっかり測らなかったり、ごまかしたりするでしょうから、なんとか私たちで警戒したいと思います. ・・・・・・・・・ つまり、 •1. 大気中の放射性物質は減っている、 •2. 地表に落ちている、 •3. 吹きだまり、雨水だまりに多くいる、 •4. 海はどうなっているか判らない、 •5. 今(梅雨の前)、少しでも除去すれば、これから30年は違う. •6. 放射性物質を人間の手で除去するのは、世界で初めての試み(大規模)だが、粉だからできる、 •7. 早くやれば少しでも減らせるし、上手くいけば90%ぐらいは除くことができる、 ということです。 このような放射性物質の状態を頭に想像しながら、被ばくを減らしていくのがポイントです. 次回から被ばくを減らすことに入ります. (平成23年4月27日 午前7時 執筆)武田邦彦原
2011年04月28日
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原発連休明けの生活(5) 被ばく・・・野菜(ホウレンソウ)今回から、被ばく量を減らすために何をしていかなければならないかについて、個別に整理をしていきたいと思います. かならずしも整理は「系統的」ではありませんが、一つ一つの検討を通じて、「被ばくを避ける」というのがどういうことかということの理解を深めたいと思います.第一回はホウレンソウを中心に考えてみます.・・・・・・・・・この表は茨城県日立市のホウレンソウの汚染を示したものです。携帯などで表を見ることができない人のために、数値も文章で説明します.日立市のホウレンソウの汚染の測定は3月19日の出荷分から行われていますが、その時の放射性ヨウ素は1キログラムあたり14500ベクレルでした。これまで「1時間あたりのシーベルト」で頭の中を整理していたのに、1キログラムあたりのベクレルなどと言われると換算が容易ではありません。そこで、ここでは1キログラムのベクレルを「野菜を1日350グラム食べる(標準の大人の食べる量)」として計算して「1時間あたりのシーベルト」で示す計算をします。・・・ベクレルからシーベルトへの計算方法(忘れて良い)・・・ヨウ素の場合、2000ベクレルが44マイクロシーベルトですから(このブログでかつて示した概算と少し違います.今回からの方がやや厳密です。この計算はさらに複雑なので、ここでは割愛します)、ベクレルに44をかけて2000で割るとマイクロシーベルトになります。たとえば、3月19日にとれた日立市のホウレンソウには14500ベクレル(1キログラムあたり)の放射性ヨウ素がついていましたから、320マイクロシーベルトになります。これは1キログラムあたりなので、一日350グラムのホウレンソウ(野菜)を食べるとすると、一日に野菜(まずはホウレンソウ岳を食べるとして)から体の中で被ばくする放射線は、1日112マイクロシーベルト(1時間4.7マイクロ)になります。・・・・・・・・・ここで二つのことについて、頭の整理をしておかなければなりません。まず第一には「野菜はホウレンソウだけではないのに、ホウレンソウだけ食べるという計算で良いの?」ということです。そして、第二には、この計算でもとめた4.7マイクロシーベルトと、たとえばこの日の日立市の空間の放射線量が5マイクロシーベルトとすると、それと足して9.7マイクロとして良いの?ということです。・・・・・・まず第一点ですが、ホウレンソウが汚染されているとき、「ホウレンソウだけは茨城産を買い、そのほかの野菜は外国産を買った」という場合は、ホウレンソウだけを考えれば良いので、1日の野菜350グラムの内、普通はホウレンソウは20グラムぐらいしか食べませんから、112マイクロシーベルトに20をかけて350で割りますから、6.4マイクロシーベルト(1時間0.3マイクロ)となります。このように計算して政府は「健康に影響はない」と言ったのですが、実際には、ホウレンソウが汚染されている時には、他の野菜も汚染されています.事実、3月20日ぐらいの時点では鉾田市産のパセリも3500ベクレルと相当、汚染されていました。つまり「野菜の地産地消」が怖いのは、「どれもこれも汚れている」という状態だからです. すべて「地産地消」で行くと、被ばくとしては「ホウレンソウだけを食べた」という状態とそれほど違いません.もし、「地元の野菜を半分、遠いところの野菜を半分」ぐらいが普通とすると、112マイクロシーベルトを半分にして56マイクロシーベルト(1時間2.3マイクロ)ぐらいということになります。これは1年にすると、20ミリシーベルトになり、危険です。政府が「ホウレンソウだけを食べ続けるわけではないので、安全だ」と言ったのは「ウソ」と言っても良いのです. 放射性物質はホウレンソウだけに降るのではないからです。実は、私が「汚染されている時には地産地消は危険です」と言ったり、「イカナゴだけを食べて、呼吸はしないのですか?」とテレビで言ったりしていたのはこのことです.つまり「足し算」だからです。もし、私たちの政府が、私たちに誠意を持って発表してくれれば混乱は無いのですが、「(国民を知らないうちに被ばくさせるために、)少なめ少なめに言う」というのを続けているので、とてもやっかいです.・・・もう少し頑張って、次の問題も・・・第二に、野菜から体の中に入る1日4.7マイクロと、その時に空間の放射線が5マイクロとすると、それは足し算できるの?という問題です.これはひどくやっかいな計算が必要です.体内被曝は、あるホウレンソウを食べたときに、その人が50年間(子供はすこし違う計算)であびる「合計の放射線量」です。なーんだ。それじゃ、56マイクロを50年(18250日)で割るのだから、問題ないじゃないかと思うでしょうが、違うのです.放射線ヨウ素の半減期は8日ですから、最初の8日で2分の1、次の8日で16分の1、そしてさらに次の8日で32分の1の放射線が出ます。だから、約1ヶ月(32日)で、56マイクロの内、{0.5+0.25+0.125+0.0625=0.9375}、つまりほぼ同じ量の被ばくを1ヶ月で受けてしまうのです。ですから、簡単に計算するには、最初の8日間だけ取って、56マイクロの2分の1、つまり28マイクロを8でわると、1日3.5マイクロとなります。実はさらに面倒なのですが、それは「次の日は野菜を食べた?」ということがあるからです。次の日もホウレンソウやパセリを食べると、また新たにそれが付け加わります.つまり、昨日食べたホウレンソウからは4分の1、今日のホウレンソウからは2分の1という面倒なことになります。・・・・・・・・・あまり計算が続いて疲れてきたと思いますので、今日はこのぐらいにして、一応の結論を出しておきたいと思います. 私も計算間違いをしているのではないかとやや心配です. どなたか計算に強い人が検算していただくと助かります.今日の結論1. 事故直後、ホウレンソウなどの野菜は汚れていた、2. 普通に野菜を食べると、食材全体では、空気中の放射能と同じぐらいに被ばくする(私が被曝量計算で4をかける時に、食材からの分を入れてくださいと言っていたことがこれです)、3. 被曝量を正確に計算するのはかなり難しく、すぐ「健康に影響がない」などとは言えない、4. 「地産地消」がもっとも危険、5. 3月に茨城の農家の方は、消費者に安心して食べることができる食材を提供するという信念を持って、野菜を出荷するべきではなかった、6. 茨城県知事は「野菜の規制値をゆるめろ」と政府にかけあうべきではなかった、などが判ります.このことは生活で被曝量を減らすのにもっとも大切な事ですから、また時間を見て書きます.(平成23年4月28日 午前9時 執筆)武田邦彦
2011年04月28日
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原発連休明けの生活(2) 原発の今後原発は連休開けに少しずつ安定していきます。それは高濃度の瓦れきや水を除去し、少しずつ原発内の放射線量が減っていくからです。始末をするためには作業員が入って具体的な作業をしなければならないからです。例えば、冷却水の接続やポンプの稼働などが重要な問題ですが、これらも現実的に作業員が現場に入れなければできない問題が多いのが問題です。残念ながら現在のところ、原発内の放射線量が高いので作業が少しずつ進むことになると思います。その中には意外な障害物も出てくるので、そのたびに少し遅れるかもしれません。東電はこの期間を3ヶ月とみていますが、わたくしたちから見ると、それが3ヶ月でも2ヶ月でも、また6ヶ月かかってもそれほど大きな違いはありません。これまで、爆発後の原発からは50万テラベクレルぐらいの放射性物質が放出されたと考えられますが、現在では1日あたり当時の100分の1ぐらいの放射性物質の放出があると考えられます。今回の事故では、最初の放出が余りに多かったので、現在のように1日あたり150テラベクレルぐらいの量は「大した量ではない」ということになっていますが、普通の場合には大変な放射性物質の量ということが言えます。・・・・・・・・・つまり今から秋口までの3ヶ月から4ヶ月は福島原発から「普段なら相当の量」の放射性物質が出続けるということを意味しています。しかしそれは今まで被爆し多量に比べると少ないという状態であることも覚えておく必要があると思います。(福島原発事故の前では多くて)+(福島原発事故の直後から見ると少ない)秋口になるとさらに原発は安定してきます。原発内の放射線の強さも大分弱くなってきますので、原発内でまとまった作業ができるようになります。この時期には、原発内に残る放射性物質はセシウムやストロンチウムなどのように半減期が30年のものが残るので、それ以降は半減期では放射線は減らず、除染作業によってのみ減らなくなります。ともかく、秋口には原発からの放射性物質の放出量をできるだけ少なくするための様々な作業が行われますので、放射線が下がってい来ます。それからは10年単位です.10年ぐらい経つとかなり作業がしやすくなりますので、日本の場合にはそのまま埋めてしまうというより、むしろ解体してまとめでどこかにしまうという方法がとられると考えられます。・・・・・・・・・福島原発の爆発の可能性が減ったので、貯金通帳を持ち歩く必要はありません。また、長期化しますので「長期的に生活ができるような体制」を整える必要もあります。1ヶ月や2ヶ月ならかなり無理なこともできますが、1年単位になりますと実際に自分が精神的にも安定した生活していけるような環境を作っていくことが大切です。つまり、よほどのことがない限り福島原発が危険な状態になることはありませんから、頭の中から福島原発のことは取り除いてしまい、自分やご家族のことだけに頭を使うという方がよいでしょう。また長い期間ではストレスもたまるので楽しい生活を目指すことも大切になると思います。政府や東電は福島原発のことを一生懸命やってくれなければいけませんし、メディアは、もしかすると、福島原発のことを詳細に報道するかもしれません。しかし、それらはほとんど我々には関係がないことですし、東電の発表した行程の「第1ステップ」が3ヶ月かかろうと6ヶ月になろうと、ほとんど我々には関係のない時期が来たと思ってよいでしょう。福島原発は忘れることができます!! それで一つ「心の負担」が減ります。やれやれ・・・放射線は怖いのですが、半減期や漏れる期間がありますので、時間が解決してくれます。これまでの我慢が一つ、報いられました。ニュースではまだ福島原発のことをするでしょうが、「遠くで起こっていること」ぐらいの気持ちで大丈夫です.・・・・・・・・・(注) 福島原発が、再度、爆発する危険性はありますが、それは「日本にある他の原発が地震で壊れる可能性より低い」ということで、私はその意味で心配していません.つまり、人間のやることですから「完全に安全」というのはなかなか無いのですが、福島原発より、他の原発の方が危険な状態になったので、その点で安心して良いと思います. (平成23年4月25日 午前8時 執筆)武田邦彦
2011年04月27日
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危険と恐怖 その1 「利益」と「意志」少し前に「安全と安心」という言葉がはやったことがあります。「安全」というのは数値で表されるものですが、「安心」は人の心が安心することですから数値だけでは示すことができません。これと同じように「危険」というのは数値で終わらすことができますが、「怖れ」は人の心の問題なので数値で表すことはできません。・・・今から20年程前のことですが、わたくしは、社会にどの程度の「危険」があるかということに興味を持ち、イギリスの論文をよく読んでいました。今ではもうすでにその頃の論文は手元にないのですが、その中にとても面白いものがありました。同じ危険でも人間が恐れるかを恐れないかは、二つの要因で決まるというのです。•1. 得をすると怖くないが、損をすると怖い、•2. 自分の意志でやることは怖くないが、他人がやるものは怖い.何でも自分中心にものを考える人間の特性をよく表しています。人間は危険なことでも自分の得になる時にはあまり恐れないのですが、自分の得にならないと、とても恐ろしく感じるというのが第1番目の整理です。これを学問的には、 Risk/Benefit(リスク・ベネフィット)の関係と言います. 怖さは「儲かる」程度により、まったく儲からない場合と、かなり儲かる場合では1000倍ぐらい「怖さ」を感じるのが違うようです.Risk/Benefit関係を具体的に説明すると次のようになります。・・・ある電機会社が電気釜を販売したところ、時々爆発して1年間に3人死んだ。その電気釜は社会から強く批判されて間もなく発売禁止になった・・・誰もが当然と思う結果です。一方、・・・複数の自動車会社が自動車を販売したところ、時々事故を起こして1年間に5000人が死んだ。しかし、社会の批判はあまりなく、今でも売られている・・・今では電気釜は普通のものになっていますが、最初に電気釜が作られてそれが時々爆発して死者が出るということになると、そんな電気釜を使わなくても、ガスでお米を炊けば良いということになるでしょう。つまり、電気釜に代わるものがありますし、ガスでお米を炊いてもそれほど不便をしないからです。たった1年に3人死亡するということでも電気釜を販売することはできなくなります。・・・でもこのことは、自動車でも同じで、交通事故で1年に5000人も死ぬのですから、自動車を止めて徒歩と電車に切り換えればいいのですが、実際にはそうなりません。それは、自動車が余りにも便利なので、1年に5000人ぐらいの死者はそれほど恐ろしくは感じないからです。「時々爆発して1年に3人死ぬ」という電気釜をつけておくと、そわそわしてとても台所にいる気はしないのですが、「1年に5000人もの死者を出す」自動車に乗ってもそれほど危険を感じないというのは人間の心理がもたらすもの(Risk/Benefit)と考えられています。・・・・・・2番目(自分がやるか、他人か)もなかなか面白い整理です。その論文では、自分がやるとあまり危険を感じない例として「ハンググライダー」をあげていました。現在の事故率は知りませんが、当時のイギリスの論文では、ハンググライダーは人間が普通に行う行為の内、最も危険なものとなっていました。でも、なぜ人はハンググライダーをやるかというと、自分が楽しむために出かけていってハンググライダーを楽しむので、それがすごく危険でも、危険と感じないと書いてありました。さらにオートバイの運転をする場合と後ろの座席に乗る場合とでは、運転する方が「自分でする」という意識が強いので、危険を感じないが、後の座席に乗る場合には、それが自分の意思であっても「自分がする」という感じが少ないので、怖くなるという例も書いてありました。この場合も「自分の意志でやる」場合と「まったく意志は入らない」ものを比べると1000倍程度、恐怖心を感じる程度が違っていました。・・・当時わたくしは、交通事故で1年に5000人も死ぬのに、社会的な問題としてはあまり強く非難されないのに、原子力では、ほとんど誰も死んでいないのにどうして「原発反対」があるのだろうかという疑問がありました。この論文を読んでわたくしは、自分で運転して(意志)、とても便利な自動車(得)では1年に5000人ぐらい死んでもあまり恐怖に感じないけれども、どこかに原子力発電所ができて(無意志)、その電気を使っていても、それが原子力かどうか判らない(得を感じない)ので、恐怖心が増すと理解しました。この理解は少し間違っていたように思いますが、当時はそれで納得しました。・・・・・・・・・今回の福島原発の事件でも原子力の仕事をしている人は、自分の意思で原子力をやっていますし(意志)、原子力で日本の電力の30%ぐらいを供給している(得)も良く知っているので、一般の人が感じる恐怖心を、本人は実感してないのかもしれません。それに加えて、政府の人は福島で現実に被ばくしているわけでもなく、自分の子供が危機に瀕しているわけでもないので、「自分のこと」と感じられず、さらに危険とは思っていない可能性もあります。コミュニケーションというのは、「意志」も「得」も含めて「相手の気持ちになる、自分のこととして考える」というのがポイントですが、「恐怖心」のように心の問題が入る時には、このことはさらに重要なのでしょう.(平成23年4月26日 午前10時 執筆)武田邦彦
2011年04月27日
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緊急の訴え いわき市の市長さんへ、あなたは神ですか?なぜ、市長は「いやがる子供に強制的に、イヤなものを食べさせる」ことができるのですか? こんな簡単な事がなぜ判らないのですか?いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われると聞きました。その理由としていわき市の市長さんは、「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」と言われたようです。質問に答えてください。市長は神ではありません。前提は「給食に出されたら子供はどうしてもそれを食べなければならない、選ぶことができない」ということで、それがポイントです.1. 福島の放射性物質は、なぜウシやホウレンソウを避けて落ちるのですか? 規制値以下でも汚染はされているのです。2. 今、いわき市の子供達は少しでも被曝量を減らさなければならない時期です.その時期になぜ子供達の被曝量を増やそうとされるのですか? 1年間の被曝量を1ミリ以下にできますか?3. 福島産の牛乳やホウレンソウが危険であるというのは科学的事実で、子供に食べさせても安全だというのが風評です. なぜ、大人の失敗を子供達に贖わせるのですか?4. 日本の「法律」では1年に1ミリ以上の被ばくをさせることは禁止されていることをご存じですか?5. 大人より地面に近いところで呼吸をする子供達の方がより多くの被ばくをすることをご存じですか?6. その人の体に悪い影響をすることを「逃げられない人に強制する」ことはできないことをご存じですか?すぐ、止めてください。ここに2つの野菜があるとします。一つが「放射性物質は付いているが規制値以下の野菜」と、もう一つが「産地が遠くて汚染されていない野菜」です。子供をもつ母親は迷うことなく汚染されていない野菜を買うでしょう. それなのに、汚染された野菜を給食にだすということは「絶対に子供に食べさせたくない親に強要することになる」ことが判りませんか?そんな神様のような権利は市長でも首相でも持っていません。放射性物質で汚染されている野菜を我が子に食べさせるのはイヤだと思う親の気持ちは間違っているかも知れませんが、だからといって市長の思想を強制することはできません.市長が判断できることではないので、止めてください。放射線は怖くないという考えがあっても良いのですが、怖いという人になぜ強制するのですか。すでに日本はそんな野蛮な国ではなく、個人のイヤなことを強制できる国ではないのです。(平成23年4月26日 午後9時 執筆)武田邦彦
2011年04月26日
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原発連休明けの生活(1) 原発のこれまで3月12日に事故を起こした福島原発も、ようやく一段落の状態になりました。 ここでは「連休開けからの生活」について全体的に見渡してみたいと思います。これまで通りこのブログでは、私は家庭のお父さんとして、「あまり厳密ではなく、慌てん坊で抜けているところがあるけれど、家族の安全を第一に考える愛情には自信がある」というスタンスでまとめて行きます。 また、将来を予想するには、過去のことを整理するのが大切なので、項目毎に「過去」と「将来」をおおよそペアーにして話を進めます。 今のところ、{原発→放射線→被ばく→生活の注意→残された問題点など}の順序で進み、最後にメールでお答えできなかった具体的なご質問に答えたいと思っています. ・・・・・・・・・ 福島原発は3月12日に事故を起こしてから、科学的には「予想通りに進んで」います。「予想通り」ということは、意外なことがほとんどなかったので、考えやすいことを意味しています。 私のブログの予想がよく「当たる」と言われるのですが、それは「予知能力があった」のではなく、原発の状態が「普通に進んだ」ので、結果的に当たったように見えたということです。 まず簡単にこれまでの経緯を振り返ってみたいと思います。 ・・・・・・ 3月11日に大震災が起こり、福島原発が壊れました。 不幸中の幸いで、地震直後にはまだ電気は使えたので、核爆発を押さえるための制御棒を差し込むことはできました。それで核反応は止まりました. しかし、多くの機器が破壊され、電源系が失われ、原子炉を冷却することができなくなりました。 原子炉は二種類の熱が出ます。 一つがウラン235が核分裂する時の熱、もう一つが核分裂でできた元素が、さらに壊れていくときの熱(崩壊熱)です。 核分裂が進んでいるときには、崩壊熱は目立たないのですが、核分裂が止まると、今度は崩壊熱が目立ち、それで温度が上がってきます。 それでも、核分裂に比べれば崩壊熱は小さいので、冷却ポンプさえ動いていれば冷やすのは簡単なのですが、福島原発の場合、冷却ポンプが止まってしまったので全く冷やすことができなくなりました。 日本の原発は原子炉が水につかっています。だから冷却できずに温度が上がると、水が蒸発して蒸気になり水面が下がってきます。 水面が下がってくると、露出した燃料棒と水が反応して水素が発生します。水素は気体ですから原子炉の圧力を上げます。そうすると原子炉が爆発する怖れがでるので、水素や水蒸気を外側と逃してやらなければなりません。 水素は原子炉圧力容器から、格納容器へ、さらに建物へ移動し、建物の中の酸素と反応して爆発しました。1号機~4号機まで壊れ方は少しずつ違いますが、わたくしたちにとっては福島原発は、 「水が循環しなくなり、蒸発して燃料棒が露出し、燃料棒と水が反応して水素ができ、その水素が外に漏れて水素爆発をした」 ということを理解しておけば、今後もわたくしたちの安全を保つ上で十分な知識です ・・・・・・・・・ 今回の事件は最悪でしたが、水素爆発はかって不幸中の幸いでした。もしも東電が「世間から厳しく言われるから、少しでも放射性物質を出さないように」と思って頑張ると、ついに原子炉が破裂して、もっと悲惨なことになった可能性があるからです。 3月15日頃には、すでに大量の放射性物質が空気中に飛散し、さらに1号機~4号機まですべて破壊されるという状態になったので、この状態で原子炉の事故としては明らかに"レベル7"でした。 しかし、"レベル6"であるか"レベル7"であるかが重要なのではありません。いずれにしても人類史上、最悪か、最悪に近い事故が起ったのです。 今から言っても仕方ありませんが、最初の爆発でレベル7に近いところまで行くことは判っていたのですから、すぐ対策をとるべきでした。 まず住民の避難、それから原発から発生する放射性物質の量と風向き、それに自衛隊・消防隊・気象庁等あらゆる関係機関を動員し、日本の国力をあげて原発の影響をできるだけ軽く済むように行動に起こすべきだったのです。 しかし外国人が次々と東京を離れた時期、政府は、何らかの理由で発表をおくらせました。そして逆に「大したことはない」ということ繰り返すことによって、付近住民は初期被爆を受け、国家が行動すべきことも遅れました。 起ったことははっきりと意識しておく必要がありますが、このブログでは今更、政府の怠慢を繰り返しても仕方ありませんので、事実として指摘するにとどめます。 ・・・・・・・・・ いずれにしても福島原発は一段落しました。 わたくしは3月中旬に、最悪の状態は、その時の250倍から2.5倍程度に低下したとブログに書きました。テレビは「大変だ、大変だ」と言うだけで、どのぐらい大変なのかを言わなかったので、おおよその目安を示しました。 さらに4月に入ると原発は徐々に安定期に向かってきました。そこで、「貯金通帳はまとめておいたほうが良いが、原発が爆発する可能性は20分の1程度に下がった」と書きました。 現在はさらに安定をしてきています。 わたくしが「原発が爆発する可能性」が低下したと判断した理由は、福島原発の大きさにあります。 物理や化学の分野で起こることは、「対象物の大きさによって時間が決まる」という特徴があります。 例えば、小さなコップでは何でも早くすみますが、太平洋のような大きなところでは、同じ事でも随分時間がかかります。物理的なものは、おおよそ大きさのルートに比例して時間がかかります。 地震から数日経って水素爆発が起こったのも福島原発の大きさと関係していて、小さければすぐ起こっていたでしょう。逆に、同じ装置が10日たっても20日たっても何も起こらないということは、原子炉が安定してきたということを示しています。 このように福島原発では、事故発生から、制御棒の挿入、電源系の喪失、水素爆発、その後の冷却作業と原子炉の安定状態への移行と全く順調に来ています。 今後も問題が起こらないではありませんが、福島原発の場合には、比較的、核爆発が起こりにくい構造をしていますので、その可能性は低いと考えられます。 (平成23年4月26日 午前9時 執筆)武田邦彦
2011年04月26日
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原発 緊急情報(63) いろいろな問題と考え方読者の方からの情報や疑問について私の考え方を書きました文科省の基準の説明文科省が子供達の被ばく限度を20ミリシーベルトにした理由を説明する書類を出しました。法律の限度が1ミリ、暫定的な原子力安全委員会は「子供は10ミリ」と言っているなかで、なぜ、文科省が上限一杯の被曝量を決めたのかという理由は不明ですが、説明には多くの矛盾点があります。もっとも大きなものは、「100ミリで過剰発がん(福島原発事故によって増えるガン)が0.5%」と記載されています.また、低線量率では「確率的」とされています.これをわかりやすい言葉で言えば、「1年間に100ミリの場合、10万人の子供あたり500人がガンになる」という事です。この数値が大きいか小さいかは人によって違うのですが、これまでの考え方は、「10万人に5人ぐらいなら我慢ができる」ということで限度を1ミリにしてありました。ところが、文科省の同じ説明の中の違うところに、「100ミリ以下ではガンは認められない」と書いています。このように理由は不明ですが、文科省の説明の特徴は、「子供に被ばくをさせる方向の説明の場合は理解しやすいように書き、子供を守る方向の場合は難しく曖昧に書く」という事になっています.自然放射線も1年に1.4ミリなのに、2.4ミリと書いて、あたかも自然放射線が多いように見せかけています.この理由は政府が最初の段階で間違った数値を言ったので、それをそのまま使っているからでしょう。文科省が屁理屈を言わずに、早く子供達のことを考えて、安全な「1ミリ」に戻すように願っています>「頑張る」とはなにか?放射線が多いとき、大人が「頑張る」というのは、どんなに譲っても「私たち大人は放射性物質で汚れた野菜を我慢して食べるが、子供には食べさせない」ということでしょう。もちろん、「大人でも、復興のために我慢して放射性物質で汚れた地元野菜を食べる」などと言うことは外国から見ると「日本人の竹槍精神」に映るでしょう.「放射性物質を体内に入れない方がよい」というのは、「頑張る」とは正反対で、本来、頑張るなら「せっかく作った野菜だが、放射性物質を体内に入れないために捨てる」と言うことです。登山でも頂上を目前にしても、遭難を避けるために撤退するという勇気こそが大切なのです.福島、茨城、栃木などの農家、会議所、スーパー等の皆さん、放射性物質を含んだ食材を市民に食べさせることは決して「頑張る」ことでも「郷土を愛する」ことでもありません福島の中通り福島の中通り(福島市から二本松市、郡山市など)の放射線量が減らない。1時間あたり2マイクロぐらいになっていて、地表近くでは4ぐらいの数値もある。1年は8760時間だから2マイクロというと、18ミリにもなり、子供にはかなり過酷だ.そういっても、政府や自治体が動かない限り、個人は仕事もありお金の制限もあるので、すぐに移動すると言っても無理だ.私たち大人は何をしつつあるのか?と思い悩む。連休に少しでも日本海側に連れて行ってあげたい比較するものが違う。今日のある新聞を読んでいたら、女性の記者が書いた「放射線の体に対する影響」に関する記事が載っていた。そこに驚くべき事が書いてある.これが本当に女性記者の書いたものかと目を疑った.(女性男性という区別ではなく、女性の方が生活を知っているという意味)「日本人の3分の1がガンで死ぬ(33%)。それに比べると100ミリ被ばくしても0.5%にしか過ぎない」とある。この論理は次のことと同じだ。「日本人は100%死ぬ.だから交通事故で1万人死んでも1%だから問題は無い」・・・それは違う。人間は必ず死ぬ.でも、たとえ病気でも、楽しく自然に生活をして寿命で死ぬのは仕方が無い。でも、交通事故や病気はできるだけ避けるという考えではなかったのか。放射線の発がんは20年以内に起こる.今、幼児の人は20歳前後までにガンが発症するが、それが0.5%だから「リスクが少ない」というのはどういう頭をしているのだろうか?もう一つは「ガンで死ぬ人の3割がタバコだから、放射線はタバコより安全だ」という文章が出てくる。これもビックリした.(本当は10万人あたり肺ガンは120人だから、それがすべてタバコとしても、0.12%だが)タバコは「自分の自由意志」で吸う。リスクの評価では「自分の自由意志で危険に身をさらす場合」と「受け身で危険が来る」場合とでは少なくとも1000倍の安全性を見なければならない」というのが学問だ。そうすると、タバコでガンになる人が3割(これも疑わしいが)としても、33%(ガン)の0.3だから9.9%、それの1000分の1だから、放射線の危険性は0.0099%、つまり約0.01%でなければならない。実は「1ミリの被ばく」というのは危険性が0.05%のことで、「タバコを無理矢理吸わされる」という危険性の5倍になる。なぜ、女性記者がこんな記事を書いたのか、もしお会いする機会があったらお聞きしたいと思う.このような考えが蔓延すると危険な社会になるだろう。また政府も自治体も「放射線の高い地域の人の支援」が遅れるだろう. ?5. 海の汚染今回の原発事故が、チェルノブイリなどより大きいのは、「海洋が汚染された」ということです。大地の汚染も恐ろしいのですが、放射性物質が「動かない」という特徴があります。これに対して海は「水が動き、魚が動く」のでややこしい事になります。すでに金田海岸や、神奈川のアサリから放射性ヨウ素が、それぞれ103ベクレル、44ベクレル(キログラムあたり)検出されていて、黒潮の反流が神奈川まで来ているのでしょう.「連休の潮干狩りに子供を連れて行っても安全か?」という深刻な悩みがあります。おおよそ大丈夫とは思いますが、できれば、連休は放射線の低いところにお子さんを連れて行って「放射線疲れ」から少しでも回復させて上げたいと思います.たとえば福島県の中通りに残っている方は、日本海側にドライブすることはできないでしょうか? 日本海側の森林の小川なら汚染されていませんから、安心です.?6. 基準値を超えている放射線に「心配しすぎ」はない放射線の障害がややこしいのは「確率的」ということです。わかりにくいのですが、10万人の人が100ミリ被ばくすると50人がガンになります。でも、そのガンが「放射線をあびたからなった」のか、「普通の病気としてガンになった」のか、個人個人では判らないということです。チェルノブイリの時でも、子供の多くがガンになりましたが、「事故前では10万人あたり2人の甲状腺ガンが見られたが、事故後は5000人になったので、チェルノブイリの影響と見られる」という表現になっています。つまり、「A君のガンは福島原発が原因だ」と科学的に証明できる手段が無いのです。おそらく、国も自治体もそれを良く判っていて「対策を取らなくても、訴訟を起こされることはないし、起こされても証明できないから大丈夫」と考えていると思います.子供の甲状腺ガンは被ばく後、4年目からでて、7年目ぐらいになるとハッキリしてきますが、大人のガンは10年以上、かかります。その時代には、今の首相や官房長官、文科省の大臣、自治体の長はいないでしょう。だから、私は政府や自治体を少し諦めて、「個人でできる限り被曝量を減らしておこう」という方針なのです。一つの地域にこれからガンが100人増えても、注意している方はそれだけ安心だからです.それも「永久」ではなく、放射線はだんだん減ってくるから期限付きです.また、将来のことを考えると、「その地域でやれる注意をして、回りの人より被曝量が少ない」ということだけで安心できます。本当はすべての子供のことが問題ですが、せめて注意をしておけば、それだけ安全です.被曝量に応じてガンが発生しますから、何気なく、そしてできるだけの注意をしましょう。また母乳をあげているお母さんは、お母さんが被ばくすると体内の放射性物質がお乳を通って赤ちゃんに行きますから、赤ちゃんは2倍、被ばくする事になりますので、より注意が必要です.?7. 放射線の特徴を活かして安全な生活できるだけ地面から離れよう! 赤ちゃんはだっこしよう!3月11日以前の食材を使おう!腐らないものは16日経ってから食べよう(ヨウ素の半減期は8日だから、16日で4分の1になり、かなり安全。冷凍庫の中でも同じく減っていく。またある食品から放射線がでていても、ポリ袋やラップに包んでおけば他の食材を汚すこともない)!まだ福島原発から1日に150兆ベクレルの放射性物質がでていますが、一時期より減ったので、東京近郊では外で洗濯物を干すことができる時期になってきた。取り込むときにマスクをしてはたいて「黄砂のような放射性物質」をはらって取り込もう!?8. 数値をだして安心した生活と感謝の心連休で時間が取れる人は、「これまでの被曝量」と「来年、3月11日までの被曝量」を計算して、今後の生活を決める時期です.また、移動を伴う人は「移動しない場合」と「移動した場合」にわけて数値をだして考えると良いと思います.(近々、計算方法を書きます.)また、福島県から他県に移ってくる人を温かく歓迎しよう。私たちは福島原発のおかげで今までテレビを見たり、エアコンを使ったりしてきました。それを支えてくれた福島の人に今こそ、恩返しをすることができます。(平成23年4月24日 午後1時 執筆)武田邦彦
2011年04月25日
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原発七不思議 神になった専門家日本には日本人を放射線の害から守る「法律」というものがあります。それは長く国民を伝染病から守ってきた「伝染病予防法(現感染症法)」などと同じように大切な法律です. いざ、伝染病が流行した時に、医師という専門家が「こんなに患者が多いのじゃ大変だ」という理由で「伝染病はたいした事はない、伝染病予防法は守らなくても良い」と言えるのでしょうか放射線については、各省庁でそれぞれの法令ができていますが、たとえば、厚生労働省の「電離放射線障害防止規則」というのは、昭和47年に制定されて、今年になっても1月14日に改訂されていますこのような法律は「被ばくと健康に関する国際勧告」に基づいて、国内で「放射線と健康の専門家」が、「それぞれの関係省庁」で検討し、国内の法律や規則を改定して、今に至っています日本国民を放射線の害から守るのですから、あらゆる知恵を動員して作られていますそこには、放射線の「業務」を行うところについて、明確に次のように書かれています(たとえば第3条:管理区域放射線量=外部+内部1ヶ月で1.3ミリシーベルトを越える怖れがある場合、かならず標識で明示する。読者の方の中には、専門家が100ミリと言ったり、政府が20ミリで規制したりするので、私に「武田の言う1ミリとか1.3ミリという根拠は何か!勝手なことを言うな!」という人もいるけれど、騙されているだけです. 「1年1ミリ」は武田説でもなんでもなく、国際勧告と国内法で定められている数値です(1年1ミリは人、3ヶ月1.3ミリは場所で実質的な内容は同じ。)なにしろ、国際勧告や国内法で「日本人の健康」を決めるのですから、膨大な研究データやチェルノブイリなどの詳細な報告に基づいて決めていることです。だから私はその根拠を特に示すことを止めています。普通の人が膨大な資料を見て、今更「1ミリは適当か」を判断しようとしても、2,3年はかかるからです.だからこそ、「専門家」が何10回も検討を重ねて、法律で定めているのです。・・・・・・・・・ところが、3月12日、福島原発が破壊した途端、専門家は神となり、公務員は法律を捨てました。今では、彼らは必死で「日本に法律の規定がある」ことを隠そうとしています.枝野官房長官はうっかり「一般人の限度は1年間1ミリだ」と発言しましたが、これが唯一かも知れません。本来は子供の健康を守るはずの文科省も「法律には一切触れないお触れ」を出しています.人の健康、それも強制的なこと(学校に通うなど)に適応するのに、1ミリという法律を隠して、自分が100ミリと思うから、20ミリでなければ自分の仕事に具合が悪いからという理由で「人」は「他人の運命を勝手に決める権利」はないのです。・・・・・・・・・専門家は神になったのです。「1000人で5人ぐらいガンが増えても問題は無い」とある専門家は言いました。それは雑談なら良いですが、強制力(仕事やお金、学校、食材などの全て)を伴って自治体も神となりました.人間は「神」になってはいけません。事故が起こって現実に被ばくしている人がでている最中ですから、「新たに検討する時間」は与えられていません。・・・・・・・・・専門家は神になってはいけない、NHKは神になってはいけない、医師は神ではない、政府は法律と法の精神を捨ててはいけない、文科省は児童に20ミリを強制できない、いかに政府でも人の運命に拘わることを神の代わりに決めることはできない、誰もが、「1年1ミリが適切か」を判断してはいけない。誰もが、「1年1ミリ」以外の数値を言ってはいけない。・・・・・・・・・私たちが長い間かけて、研究と経験を積んで決めてきた「これで健康を守ろう」という数値を今、ご都合主義で変えてはいけない。変えなくても被ばくを避けることはできる。一刻も早く1年1ミリを守ると宣言して、福島とその近県の人の命を守らなければならない。今からでも遅くない。政府も市長も、医師も専門家も、神から降りてください。100ミリと1ミリでは、約5000人のガン患者が発生すると予想されます(国際的合意に基づく数値、武田説ではない). だから、「100ミリで良い」と言いつづける専門家・医師は「私財」をなげうって、患者さんの救済に当たって欲しい.20ミリと1ミリでは、約1000人の児童・生徒が被ばくでガンになる. 文科省で20ミリの決定に関与した役人は、その責任を「私財」で贖うべきである.(平成23年4月25日 午前7時 執筆)武田邦彦
2011年04月25日
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福島の偉人片寄平蔵常磐炭田発見者。万延元年、勿来近くで攘夷派の浪士の刃に倒れる。享年48。朝河貫一「国家はその国民が人間性をもっているかぎりにおいてのみ、自由な独立国である。しかし、その政治体制が民主主義の組織をそなえているというそれだけでは、自由な独立国とはいえない。自由主義にあっては、その国民が世界における人間の立場をすべてにわたって意識するまでに進歩しているかどうか、それこそが重要である。」・・・・・・・・・福島が苦しんでいる。今まで東京のために危険を背負い、人材も電力も供給してきた福島に東京の人は救いの手をさしのべない。政府には富と権力は溢れるほどあるのに・・・それでも福島の人はジッと腹に収めて反乱を起こさない。福島の大地は汚れた。でも福島の人の心と体は汚れていない。むしろその魂は高潔だ。汚れているのは恩を忘れた政府、東大、NHKと、福島の人を温かく迎えない同胞だ。福島の農作物はすべて買い取ろう。申し訳ないが食べないから泣いてほしい。瓦礫も牛も引き取れないが、こちらから福島の大地を綺麗にしに行く。日本全国、どこでも福島の人を温かく歓迎する。福島原発は静かに眠ってもらい、碑を建ててその労をねぎらおう。福島こそ、今、日本人が手をさしのべるところなのだ。福島の偉人は私たちに語りかける.・・・日本人が福島の人の立場をすべてにわたって意識するまでに進歩しているかどうか、それこそが重要である・・・(平成23年4月24日 午後7時 執筆)武田邦彦
2011年04月24日
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原発7不思議 なんで東電なの?!東京電力の社長が国会に呼ばれて「津波の想定が甘かった。申しわけない」と謝りました。今度の福島原発の事故の一面を、はっきりと描画した「見事な瞬間」でした。それが判った新聞記者もおられたと思いますが、記事を書くことはできなかったようです。・・・・・・・・・「原子力は有用だが危ない」ので、電力会社が進める原発の安全性を「国民に代わってチェックする」ために、経産省に原子力安全・保安院というのを作って、院長を置き、高い人件費を私たちの税金から払い、チェックしているはずでした。それなのに、国会には東京電力の社長が出ていって「津波の想定が甘かった」と謝っているのです。本当は、国会に行くは保安院長で、「東電の想定が甘かったのに、なぜ見過ごしたのか。なぜ国民に代わってチェックができなかったのか。職務怠慢で罰せられるのか、給料は返納するのか」ということを説明しなければいけなかったのです。柏崎刈羽原発事故の時と同じように、日本社会は官僚の作戦にコロッと騙されようとしています。もう少し時間がたつと、メディアも政府に脅されて報道を制限され、ネットは見せしめに誰かが逮捕され、わたくしたちがよほど民主主義に確信を持ってない限り、官僚は逃げ切ってしまうと思います。・・・・・・・・・一体、わたくしたちが税金を払い、雇っている原子力安全・保安院の院長及びそこで働いている高級官僚は何をしていたのでしょうか。わたくしは一般の人よりやや原子力行政の近くにいてよくわかるのですが、実は私たちの雇用人は何もやっていません。そして、何もやらない組織があるのは、その組織や官僚がいないより危ないのです。保安院というところがなければ、国民は直接電力会社の作る原発の安全性を見ますから。まだある程度はチェックできるのですが、保安院が代わりにやると言っているので任せるとこのようなことになります。この際、国に納める税金を半分ぐらいにして絶対に必要なところだけやるようにした方がわたくしはいいように思います。これだけ国が肥大化して東京に一極集中し、しかも多くの人が政府の補助金を目当てに仕事をするという社会では、原発のような巨大技術は進めるのが難しいのです。原発が安全に動くためには、「誠心誠意国民のために働く立派な官僚」と「ワインは嫌いで、学問に忠実な東大教授」がいなければいけません。国会議員を半分に減らし、税金を半分にするというぐらいの大胆な改良を、もし日本社会ができれば、また明るく希望の持てる未来が開けるでしょう。(平成23年4月24日 午後5時 執筆)武田邦彦
2011年04月24日
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清水国明が・・・福島のお母さんの声。今、こんなことがブログ福島に住んでいるお母さんからびっくり内容のメールが届きました////////////////////////////////////////////////////突然のメールで失礼いたします福島の子供たちに大変なことが起こっています。福島市をはじめ、県北、県中など、ほぼ福島全域ですでに一般人の年間放射線許容量を超えているにもかかわらず学校は通常どおり行われています。国や県で「学校、子供たちの許容量」の基準が検討されていますがもめているようで、はっきりと基準が出ていません子供たちの将来が心配ですフクロウの会(福島老朽原発を考える会)が中心となり国や県に対し「学校の授業中止、及び学童疎開を進言書を提出していますこの進言書に賛同する福島の保護者たちから悲痛な声が多く書き込まれているのでぜひ多くの人に見ていただきたいと思い、メールしました行政へ申し入れをしている現状ですがその判断を待つだけでは時間もかかり子供たちへの影響が心配です民間からの支援が必要と思い、メールさせていただきました福島への広報活動、保護者へのメッセージなど積極的に活動していただけないでしょうか皆「逃げたくても周りの目を気にして逃げられない」といった状況で避難するきっかけを待っていますもちろん仕事、家庭の都合など現実的な問題もありそれをクリアすることも困難です何か福島への支援をよろしくお願いいたします。突然のメールで本当にすみませんが、どこに助けを求めたらいいか福島の保護者は皆悩んでいますこのことを広く知っていただきたいと思います/////////////////////////////////////////////////////////////////『逃げたくても・・・逃げられない」私たちが河口湖の森への疎開を呼びかけてもなかなか応えてもらえなくてもしかしたら余計なお節介なのかもなんて考えながらいやいやまだ危険情報が浸透していなくて私たちの呼びかけが届いてなくてと思っていたのですがこのメールの公開を了解してくださった返信メールでそうだったのか///////////////////////////「子供のための放射線の安全基準」はいろいろ言われていますし私にははっきり判断できません。ただ怖いのは、県が任命したアドバイザー(長崎大教授)の一つの意見だけが採用され、県、および各市町村、学校、保育所病院までもが「安全」と断言してしまっていることです。この中で疑問の声を上げるのがためらわれるほどです大げさかもしれませんが、福島の現状は「北朝鮮化」してるようにも思います見れば明らかに「危険」なのに、内からではその声をあげられない「逃げよう」と言えば「裏切り者」扱いされる・・行政が方針を変えないかぎり、逃げたい人は「脱北者」のように外から裏のルートを使って逃げなければいけない・・本当に子供たちにとって「安全」な場所であればいいのですが保護者は皆不安を抱えつつ、周りに同調して生活してます福島の外からのサポート、県民へのメッセージがとても重要に思います。 自治体同士が連携して、妊婦と乳幼児を率先して疎開させればよいと思いますが、今の福島県の様子を見るとそれば難しく思います。だからこそ、御社のような民間の力、知恵が必要と感じます。 /////////////////////////////// ・・・・・。 福島の現状は「北朝鮮化」してる 「逃げよう」と言えば「裏切り者」扱いされる 逃げたい人は「脱北者」のように ・・・・・。 5月3、4、5日、河口湖の「森と湖の楽園」で行われる「生きるチカラ ボランティアフェスティバル」。http://www.workshopresort.com/pdf/ikiruchikara_information.pdfhttp://www.workshopresort.com/pdf/ikiruchikara_entry.pdf 3日のフォーラムで私は、「福島は今日から夏休み!」を提案し、 国や県、文部科学大臣などへフォーラム提言しようと思っています。 放射能を怖れのびのびと外で遊ぶこともできない環境で過ごすよりも 「森と湖の楽園」へ疎開してきた子どもたちが体験することができる自然とボランティアさんたちとのふれあいで学ぶ沢山のこと。 これからの長い人生において学業の遅れなんて微々たるもの これからの長い人生に降りかかる健康のリスクに比べたらそんなもの、どうにでもなる、 と思います。 四月になったから全国一律に学校を再開しなければ・・・ なんてかたくなに思いこんでいる人たちが 子どもたちを危険な地域に縛り付け、 疎開先の河口湖から呼び戻して、 そのために避難してきた人たちを学校や体育館から追い出そうとしている・・・。 愚か、あまりにも愚かだと思いませんか。
2011年04月23日
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孫正義氏の言葉をここに・・・。信用するか否かは自分の目で見て耳で聞いて判断しよう。RT @ustream この動画をチェック! 自由報道協会主催 孫 正義 記者会見 http://ustre.am/:XyYd原発 緊急情報(59) 「外部被ばく」か「合計」か?放射線に対する防御が甘かった頃、健康との関係は「外部被ばく」だけに注目していました。 ところが、現実には内部被ばくが体に与える影響が医学的にもハッキリしてきたので、国際放射線防護委員会(ICRP)は、「放射線量」を計算するときには、外部被ばくだけではなく「外部放射線+内部に取り込んだもの」の合計で出すように勧告を出しました。 それに基づいて、国内の規則も下に示す「電離放射線障害防止規則」の管理区域の設定などでも「合計」が採用されています. 一 外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が三月間につき一・三ミリシーベルトを超えるおそれのある区域 ・・・・・・・・・ 今、文科省が放射線量を測ったり、学校の校庭の測定値を出したり、さらには子供の被ばくを20ミリまで良いとしていますが、それが「外部」だけなのか「合計」なのか、疑問に思っています. 文科省が公表している測定方法を見ると、どう見ても「外部」だけのように見えるからです.由々しい問題です. 一方、原子力安全委員会が出した「臨時に20ミリまで良い。子供は10ミリまで」としていますが、この10ミリは「外部+内部」ですから、「事故時の臨時の被ばく」について、子供は外部だけを言うと「5ミリ」ということになります。文科省がいっている数値の4分の1になりますので、多くの学校は疎開が必要になります。 文科省はなぜ「子供に被ばくさせたいのか?」が私の疑問ですが、これまで文科省が決めていた年間1ミリを「官邸の圧力」で変えるにしても、その根拠は「外部放射線については5ミリ」が限度ではないかと思います? •1. 文科省は子供の健康を守る立場にあるのだから、オープンに数字をしっかり公表するべきである、 •2. 子をもつ親、教育する先生の責務として、文科省は、原子力安全委員会の勧告(子供は10ミリ)を無視しうる権限があるのか、現在の方法は「外部」と「合計」を曖昧にして子供に2倍の被ばくをさせているのではないか?をあらゆる手段(教育委員会、文科省への問い合わせなど)を使って明らかにする必要がある(被ばくする子供は問い合わせができないから)、 •3. 福島以外の地域でも、「公表されている数値」は「外部だけ」、規制値を言うときには「外部+内部」というトリックがないか、地域ごとに明確にする必要がある。 実は、連休後に私たちがどのような生活を送ることができるかについて執筆の準備を進めていますが、この問題が大きいのです。 そしてなにせ4倍も違うので、現在、福島およびその近郊で勉強している子供達の健康にも大きな影響があります。 国を信用できない国民は哀しい!子供達が信頼できない教育委員会は惨めな存在だ! 教育とはいったい、何だろうか?(平成23年4月21日 午前9時 執筆)武田邦彦
2011年04月22日
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政府と東電の嘘・・・。原発がなくても電力の供給力は十分にあるというのに計画停電と大停電をなぜに予告したのか。人災の付けを電力料金をあげて賄おうとする体質が政府にも東電にもある。この真実は暴かれた・・・。 「揚水発電」をカウントすれば原発なしでも夏の電力間に合う 菅直人・首相は震災発生から1か月と1日後の記者会見(4月12日)で、こう力を込めた。「原子力事故が起きて以来、政府の責任者である私が知ったことで、都合が悪いから隠すようにといったことは一切ありません」--震災以降、批判を恐れて滅多に会見しようとしなかった「国を操る人」の言葉は、真っ赤な嘘だった。本誌『週刊ポスト』はそのことを示す1枚の極秘資料を入手した。しかし、それが示す事実は国民には公開されていない。資料には、『東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検査等からの立ち上がりの動向』と表題が記されている。東京電力のすべての原子力、火力発電所や水力発電の出力、被災状況、7月末までにどの発電所の何号機が復旧するかの見通しが一覧表にまとめられたものだ。資源エネルギー庁が官邸や政務三役、与党幹部などへの電力制限の説明資料として作成したもので、右肩に「厳秘」と入っている。資料からは、大地震前後の東電の発電能力の変化が一目でわかる。震災前には5200万kWの供給力があったが、地震と津波で原発3か所をはじめ、7か所の火力発電所が全基停止し、3月14日時点では供給力は3100万kWに下がった。首都圏で計画停電が実施され、電車の大幅減便で通勤難民があふれたあの時である。電力需要がピークを迎える7月末に向けて、定期点検のために休止していた東扇島や姉崎などの火力発電所はすでに運転を再開し、震災の被害により停止していた鹿島や常陸那珂の火力発電所も復旧して立ち上がる見通しだが、それでも供給力は4650万kWにとどまると記されている。記録的猛暑だった昨年の電力消費量のピークは7月23日の5999万kW。東電の需給見通しによると、今年のピーク時電力はそれより低い「5500万kW程度」と予測されるものの、供給力が850万kWも不足する計算になる。政府や東電が「このままでは真夏の大停電が起こる」と喧伝するのは、この数字を根拠にしている。ところが、資料を詳細に分析すると、7月の供給力には盛り込まれていない"隠された電力"がある。「揚水発電」の出力が計算されていないのだ。「揚水発電」は、夜間の余剰電力を利用して下貯水池から上貯水池にポンプで水を汲み上げ、日中の電力消費の多い時間帯に水力発電をする仕組み。発電時間は上貯水池の水が空になるまでの数時間だが、首都圏の夏の最大電力は午後2時を中心とした5~6時間である。揚水発電の役割は、まさにピーク時の電力を補うための非常用電源といえる。今のような停電危機にこそ有効に活用すべき設備なのである。東電は日航機墜落事故現場で知られる御巣鷹山の地下500mをくり抜いた世界最大の揚水発電「神流川発電所」(現在は1号機47万kWが完成)をはじめ、多くの大型揚水発電所を持ち、資料によると出力は全部で1050万kWに上る。東電は「揚水発電を発電量に織り込めるかどうかは精査中です」(広報部)というが、エネ庁がこの揚水発電を使わないことにしているのは不可解すぎる。ちなみに、通常、揚水発電は原発の夜間電力を使って水を汲み上げていると説明されているため、原発の多くが停止してしまえば使えないと誤解されている面があるが、それは違う。電気事業連合会も「原発でなくても、夜間の余剰電力があれば揚水は稼働できます」(広報部)と認めている。そこで、東電の7月末の4650万kWに加え、揚水発電の1050万kWをフル稼働させると計算すると、7月末に使える東電の供給力は5700万kWになる。これならばピーク需要を賄うことが可能なのだ。他にも、7月末までの稼働予定に入っていない鹿島共同火力発電所1号機(17.5万kW)、常磐共同火力発電所9号機(30万kW)などの復旧が進んでおり、供給力がもっと増える可能性も出てきている。また、長期停止中の横須賀火力発電所も、8基中4基は稼働させる予定だが、残りの4基も早期に再開できるという指摘がある。5500万kWというピーク時電力も毎日続くわけではない。1年のうち数日であり、東電の夏場の平日の平均最大電力は4800万kW(需給見通し)とされている。揚水発電を合わせた供給力なら900万kWも余裕がある。資源エネルギー庁電気・ガス事業部の電力基盤整備課の担当者は、資料の存在を認めたうえで、「このデータは開示しているものではない。どこで入手したのか」と逆質問してきた。--揚水発電を供給すれば、ピーク時の需要もまかなえるのではないか。「使用を考えていないわけではない。が、揚水の出力1050万kWというのは最大値で、貯水池の水量の変化などによって、ピーク時に最大出力が使えるかは状況によって変わる。電力が足りない日が1日もあってはいけないと対応しているので、確実な電力だけしか供給力に計算していない」官僚答弁の典型だ。だが、資料にはさらに目を疑う数字もある。東電の総供給能力は7800万kW。そのうち原子力は1820万kWだ。つまり、原発をすべて停止しても最大5980万kWの供給力があることになる。現在、東電の原発は柏崎刈羽の1号機と5~7号機が稼働(出力は4基で491.2万kW)しているが、停止中の火力が復旧すれば、柏崎刈羽の全炉を停止しても、「停電」はしないですむことを示すデータだ。※週刊ポスト2011年4月29日号
2011年04月21日
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だんだんと原発の事を忘れかける時期である。私が武田教授のブログを載せるのにはあらゆる学者の言葉を聞いて判断している。確かにそんなに考えなくても良いという意見もある、が、ここまで考えていて何もなかったら喜ばしいと思うのです。30年間の使用期間を60年間使えると言った学者が国民に謝罪をした。国民は何を信じればいいのか・・・。だがそのことも月日がたてば恐怖も不安もなくなって前の生活を当たり前のように営むのが人間というものです。東電は6月には電気料金を上げるとしている、その前に節電を徹底していて福島がなくても、柏崎がなくても、原発の電力を使わなくても良いようにしなくてはならない。生活のレベルを少し落とすことなのです。自粛しないで消費しなくては経済が持たないと言うが、この上復興消費税でも導入すれば消費はたちまち落ち込み財政は疲弊するであろう。今回の震災に対して国民は慈悲の心を忘れてはいない。何らかの形で手を差し伸べたいと思っている。だがそれには限度というものがある。果たしてこの国の金持ちは何をしたのか、不労所得者は相も変わらず株の上げ下げに心を乱しているではないか。ボランティアと言って街角に立って義援金を求めるために大きな声を上げている、大の大人のすることではない。そんな時間があれば働いてその金を募金箱に入れることの方が本当のボランティアであることがわかっていない。私はゴルフを好きではないが石川遼は稼いだ賞金を寄付すると言う精神は見上げたものでこの精神こそ真のボランティアだと思う。 この災害を風化させてはいけない。せめて好みのタバコを吸えない事で記憶にとどめたいと思う。全国で日本製のタバコは消えている現状である。私がしつこく 武田教授の言葉を引用するのは原発の怖さと不安を知っていただくためと予防なのです。 原発 緊急情報(59) 「外部被ばく」か「合計」か?放射線に対する防御が甘かった頃、健康との関係は「外部被ばく」だけに注目していました。ところが、現実には内部被ばくが体に与える影響が医学的にもハッキリしてきたので、国際放射線防護委員会(ICRP)は、「放射線量」を計算するときには、外部被ばくだけではなく「外部放射線+内部に取り込んだもの」の合計で出すように勧告を出しました。 それに基づいて、国内の規則も下に示す「電離放射線障害防止規則」の管理区域の設定などでも「合計」が採用されています. 一 外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が三月間につき一・三ミリシーベルトを超えるおそれのある区域 ・・・・・・・・・ 今、文科省が放射線量を測ったり、学校の校庭の測定値を出したり、さらには子供の被ばくを20ミリまで良いとしていますが、それが「外部」だけなのか「合計」なのか、疑問に思っています. 文科省が公表している測定方法を見ると、どう見ても「外部」だけのように見えるからです.由々しい問題です. 一方、原子力安全委員会が出した「臨時に20ミリまで良い。子供は10ミリまで」としていますが、この10ミリは「外部+内部」ですから、「事故時の臨時の被ばく」について、子供は外部だけを言うと「5ミリ」ということになります。文科省がいっている数値の4分の1になりますので、多くの学校は疎開が必要になります。 文科省はなぜ「子供に被ばくさせたいのか?」が私の疑問ですが、これまで文科省が決めていた年間1ミリを「官邸の圧力」で変えるにしても、その根拠は「外部放射線については5ミリ」が限度ではないかと思います? •1. 文科省は子供の健康を守る立場にあるのだから、オープンに数字をしっかり公表するべきである、 •2. 子をもつ親、教育する先生の責務として、文科省は、原子力安全委員会の勧告(子供は10ミリ)を無視しうる権限があるのか、現在の方法は「外部」と「合計」を曖昧にして子供に2倍の被ばくをさせているのではないか?をあらゆる手段(教育委員会、文科省への問い合わせなど)を使って明らかにする必要がある(被ばくする子供は問い合わせができないから)、 •3. 福島以外の地域でも、「公表されている数値」は「外部だけ」、規制値を言うときには「外部+内部」というトリックがないか、地域ごとに明確にする必要がある。 実は、連休後に私たちがどのような生活を送ることができるかについて執筆の準備を進めていますが、この問題が大きいのです。 そしてなにせ4倍も違うので、現在、福島およびその近郊で勉強している子供達の健康にも大きな影響があります。 国を信用できない国民は哀しい!子供達が信頼できない教育委員会は惨めな存在だ! 教育とはいったい、何だろうか?(平成23年4月21日 午前9時 執筆)武田邦彦
2011年04月21日
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原発事故は何を引き起こしているのか・・・。 ソフトバンク孫氏講演「震災復興に向けて」UST中継(録画) http://bit.ly/fTBQFl ある福島県在住の女性の悲鳴。(シェアしてください。ご本人様に許可有です。)聞くつもりありますでしょうか? これを見られる方で、ごく普通に生活し 震災のことにはあまり触れたくない方は どうぞ、見ずに頂きたいです。 強烈な悲鳴です。 「どこに住んでるの?!」 「大丈夫なの?!」等の質問は 彼女に負担をかけるので お答えできないことを前提に お読みくださいませ。 4/11日記1地震大丈夫です 皆さんご心配おかけしております こちらはライフラインも自宅も被害無しです 2011/4/11 21:35 4/11日記2怒りの日記 皆さんこんばんは。 ...福島叩きが加速中県外のガソリンでは福島No.の自家用車・大型車給油拒否している場所がありますコンビニも福島県民立ち入り拒否のお店あり怒りが頂点に達しそうです 皆さんにお願いがあります!是非Twitter、テレビ局などに書き込みをお願いしたいのです私もフジテレビに書き込みします いくら何でも酷すぎるトラックは救援物資を運んでいる車両もあるのに先日の日記に書いた福島差別も含め、我慢の限界です 私個人の力は微力です 皆さんにお願いするのは筋違いかも知れないと思いますが独りの力では限界があります このような事を日記に書く事自体悲しいです しかし、現実です是非、この実情を全国の方に知って頂きたいのです! 勿論、多数の方が応援してくれている事も解っています! こんな日記、正直書きたくなかった(号泣) 2011/4/11 21:51 誇り高き日本人 もはや、私が信じていた日本国民ではなくなってしまった様に思う。 ごく一部の心無い人々によって... 誇り高き、仁義に熱い、助け合う精神はもはや過去の事なのか? 自分さえ良ければ良い。それが今の日本国民... ある地域の人々は『東北被災地は水道水を飲んでいれば良い』と... 未だ断水している地域があるにもかかわらず、その様な発言が出る事自体信じがたい。 では、あなた達は福島の放射線数値が高い水道水を飲めるのか?私は毎日飲んでいる。 今、この日本で起きている事態を把握出来ていないとしか思えない。 人は水がなければ生きていけない。それはスーパーで売っている水じゃなくても、水道捻ったらでるんだから。 まだ蛇口捻っても水が出ない地域は多い。その事を解っていないのか? 私は日本人の助け合い、勿体ないという日本ならではの単語に誇りを持っていた。 しかし今は...日本人でありながら、日本人を信じられない。 悲しいという言葉では言い表せない怒り、憤りを感じる。 もはや日本は、誇り高き日本ではない。 2011/4/12 01:15 4/12皆さんありがとう 沢山の方に見て頂きコメントまでありがとうございます お友達のお友達からもメッセージ沢山頂きました! 私は日記を書き続けます。本日は...ごめん特にないんだけどf^_^; 明日、例のコンビニ・スタンドの情報が載った新聞入手出来そうです 店名が書かれているのかは解らないけど。 今日、その内容について少し聞いてきました。 ある県のお店の様ですが...この日記をご覧になってくれている方々には、差別をする方は居ないと信じています。 ですから、明日詳細を日記に書きますが、その地域の方を責めないで下さい 一部の店舗の事ですから!私達が、その地域を非難すれば、他の心無い人達と同じになってしまいます 私達は、この日記にコメントして下さる人達は『誇り高き日本人』です! だから一部の地域の人を責めないと約束して下さいね!その様な事になるなら明日、この件に関しての日記は書きません。 私からのお願いです 2011/4/12 21:03 4/13。福島民報4/9の記事です。 これはごく一部の店舗だと思います。写真も載せますが、どうか、この地域叩きは止めて下さい 記事には『給油所に福島県民お断り』と書かれています。コンビニもレストランも入店を断られたと... 車に『被爆者』と書かれた人が居る事は、友達から聞いていました。宿泊を断られたともこの新聞には書かれています。 他にもこの様な記事が載った新聞があると聞いていますが入手できませんでした。 何度も言って申し訳ありませんが、この地域を非難する事だけは止めて下さいね! 昨日も書きましたが、この日記を見て下さる人達は、私の信じる『誇り高き日本国民』のはずです 一部の地域だけでこの様な事が起きているとは思えません。他にもあるはず。ただ、今回の記事がこの地域だっただけに過ぎません! コミュから来て頂いた方々も、私の友達も『誇りを持っている大切な人達』だと私は信じてこの記事を載せます! 2011/4/13 21:18 4/14 2 やっとご遺体の身元確認。 明日、近隣の歯科医師の方が被災地入りします。 目的はご遺体の身元確認の為。既に1ヶ月が経過しています。 皆さんテレビで津波映像をご覧になっていると思いますが、家屋・鉄筋の建物が瓦礫と化した凄まじい状況。ご遺体の損傷が激しく身元確認が出来ない...現地はその様な悲しい状態です。 歯の治療痕跡で身元確認を行う為に、歯科医師の方々が現地入りするようです。 一日も早くご家族の元へ... 本当は!一日も早くご家族と会える!発見されるのではなく救出される事を祈ります。今、私にはそれしか出来ない。 2011/4/14 21:24 また自殺者が出ました... 今日は明るい日記を!と思っていましたが、残念ながら訃報です。これは地元新聞の記事ですが、最後に私自身のコメント入れますので最後まで見て下さい。 福島第一原発事故で高い放射線量の数値を検出している飯舘村で、102歳の男性が13日までに死亡した。村や遺族は自殺とみている。 村によると、男性は村で最高齢で、12日に死亡した。長引く原発事故で健康被害を恐れた家族が村の外に自主避難しており、離れて暮らしていたことを苦にしたとみられる。 これは今日の記事ですが捕捉させて下さい。 この方はご高齢でご家族が自主避難する際に『自分が居ては足手まといになるから...』と言い、一人自宅に残りました。 しかし、その後飯舘村は避難指示になり、村は全村避難を決めました。条件付きで。 飯舘村は酪農が盛んな地域で牛や馬が沢山居ます。特に飯舘牛は有名です。避難指示を受け入れる代わりに、生き残っている牛馬達も別の場所に避難させる。これが飯舘村が出した条件でした。それが出来ないなら、避難はしないと。 今回、自殺された方は全村避難を知った後に自ら命を経たれた様です。家族には自分が足手まといになるからと言い...しかし全村避難を知ってしまったら...生きる希望も無くされたのではないでしょうか?これは私の所感です。 誰も責める事は出来ません。ご自身で判断されたのですから。ご家族も悲しいでしょうが、私には責める事は出来ません。小さいお子さんが居るご家庭は国が避難指示を出す前に自主避難していました。あんなにあやふやな報道されたら子供の心配をするのは当たり前です。飯舘村は何が本当なのか解らない状態が続いたのですから。 もうこれ以上自殺者が増えるのはイヤです! 先日の日記にも書きましたか、福島県民お断りのお店が多数あります。それは、私達に死ねと言っているようなものです。食事出来ず、買い物も出来ず、給油も出来ず、宿泊も出来ない。そしたら人は死にますよね? 未だこの状況は変わっていません。 福島県は日本では無くなった。私達福島県民は日本人扱いされなくなってしまった。他県へ避難しても人間扱いされないなら、私はここに留まります。放射線数値で仕事を失うかもしれない。収入が無くなる。いずれ、水も食料も尽き死が訪れる。もうそれでいい。頑張って笑いを作る事にも疲れた。福島は日本から見放された。 誰か、どうか誰か助けて!助けて下さい! 本当は死にたくない。助けて!誰か助けて下さい! 2011/4/15 20:13 叫び、、、、聞こえましたか? 作成:: 美 響
2011年04月20日
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原発 小さいこと 被ばくは取り返せる返す返すも残念なのは、国か東電が「原発が爆発しそうだ! 逃げろ!」と言ってくれたら、初期被ばくはずいぶん、減ったでしょう. なにしろこのグラフで判るように、最初の3日間でものすごく大きなピークが見られます.この時にかなり被ばくするのですから、福島県東部、茨城県北部の人がたった3日、避難していれば!また気象庁が緊急風向き情報を出してくれれば!と思います。過去のことですが、繰り返し言っておいて、次の爆発がもし万が一あるとしたら、是非、事前に警告を発してください。地震速報より大事かも知れません。・・・・・・・・・さて、•1) 初期被ばくしてしまった、•2) 子供が雨に濡れた(最初)、•3) 子供が土の上で遊んでいた(最近)、•4) 汚染された野菜を食べてしまった、•5) 福島の中通りを車で通った、などで「失敗した!」と辛い思いをしている方がおられます.でも、過去のことを悔やむより、前進しましょう!まず、•1. 被ばくは「足し算」ですから、最初に被ばくした人はこれから他の人より注意すれば合計で取り返すことができます(ウサギとカメの話を思い出してください)。•2. お子さんが雨に濡れたり、土で遊んだりすると、その時間だけは多い被ばくを受けますが、その後、注意をすれば「足し算」ですから、大丈夫です。•3. 食品も間違って2,3度食べても「足し算」ですから、大丈夫です。お母さんは頭の中に「少し被ばくさせてしまったから、これからこれに注意しよう」と思っていれば回復します.•4. 汚染されていることが判っている雑草、芝生は刈り取りましょう。土にしみないうちに直接、葉についたセシウムをとるためです.•5. お子さんはできるだけ地表から高いところで生活、移動をするように心がけてください.•6. 余裕のある人(お子さんも含め)は機会を見て、遠くで体を休めてください。人間には「放射線によって障害を受けても、自分で回復する力」があります。つまり、その人の回復力を20としますと、被ばくが30とすると、10だけ損傷します.次の日に10で抑えれば理論的には回復力の範囲に収まります.・・・・・・・・・たとえば、胸のレントゲンを1回、受けると50マイクロシーベルトの被ばくをします。医療の被ばくは別計算ですが、体の方は、0.11マイクロシーベルト(1時間あたり)なら回復しますから、15日で胸のレントゲンは忘れてもよいという状態になります.これと同じで、お子さんが雨に濡れて50マイクロシーベルトの被ばくをしても、15日間、注意をすれば回復することを示しています。ただ、今は周囲に放射性物質が多いので、少し時間がかかります。また、もしお金や時間に余裕があれば、しばらくの期間、放射線の低い地域へ旅行して休むと回復します.また、水道が綺麗になってきました。また日本の水道局は比較的信頼できることもあります。原因は、「土地の面積の割合に対して川の面積が小さい」ことによっています。これまでの被曝量が小さい人は連休明けぐらいから水道水を飲めると思います.【ニュースのコメント】福島の人の悩み、川崎市長のちょっかい福島の大地には「均等」に放射性物質が降りました。もちろん風上の汚染が厳しいのですが、全体的に降りました。放射性物質は落ちるところを選びません。川崎に運ばれる瓦礫の上にも、収穫間近のホウレンソウにも、また水道の水源となる川にも、平等に降り注ぎます.だから川崎市長の言うように「福島の瓦礫で放射性物質がついていない瓦礫」などないのです。これが福島の人の悩みであり、農業の人が苦しんでいる理由です.川崎市長の行為は福島の人をさらに傷つけるでしょう.(平成23年4月20日 午後10時 執筆)武田邦彦
2011年04月20日
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原発と生活 強い人はその通り放射線をご研究になっている先生方で「放射線は体に良い」と言われている方がおられます. これについての私の見解を書きます. ・・・・・・・・・ 生物の歴史は6億年前(単細胞なら37億年前)からですが、その歴史は「放射線との戦い」でした。 ですから生物は放射線に対して何重もの防御をしています。別の表現をすれば、「放射線に対する防御ができる生物だけが生き残り、その中で人間はもっとも放射線に強い生き物」と言えます. 私は生物の「自己修復」という機能を人工的な材料に適合しようという研究をしてきましたので、そのことはよく知っています. だから、「放射線をあびると健康になる」というのも確かです. しかし、問題は2つあります。 •1) 統計的には、放射線の量が増えると「過剰発がん」が増える。 •2) 幼児、妊婦、妊娠可能な女性などに障害者がでる。 という現実があります。つまり強いものは体が防御してくれるのですが、弱いものはやられてしまうということがあるからです. これは人によって判断が分かれるのですが、私は「弱い人を中心にして、強い人は弱い人がやられなければ大丈夫」という考え方です. 1年に1ミリシーベルトで、過剰発がんは「たった」1億人に5000人ですから、集団としてはたいした事はないかも知れませんが、幼くしてガンになる人は「その人、一人」だから可哀想に思います. それも、しばらく汚染された土地を離れたり、汚染された食材を売らなければ回避できるのですから、私はそちらの方が良いと思っています. 読者の方で「放射線は本当に危険か」と迷っておられる人が多いのですが、 •1) 強い人は大丈夫、 •2) 弱い人は危ない、 •3) 確率で起こる、 ということを知って、後はご自分で判断してください。 その点で、政府の要人や知事(いずれも50才以上の男性)が放射線に汚染された食材を食べて「平気です」と言っているのを見ると、無性に怒りがこみ上げてきます. 違うだろう!(平成23年4月17日 午後11時 執筆)武田邦彦
2011年04月20日
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原発 緊急情報(56) これから:「安全宣言」という風評農業の方には悪いけれど、子供に野菜や牛乳を飲ませる親の立場で考えると次のようになります.•1) 政府は事故後、野菜の放射線を測る方法を急に変更し、「測定する野菜は、箱から取り出して、測定する野菜だけ流水で良く洗ってから測ること」という通達を出した。この通達で野菜は全ての信頼を失った。【理由】出荷時はまだ収穫直後なので、付着している放射性物質は容易にとれる.だから、産地で良く洗ったら放射性物質がとれる野菜でも、消費者が買うときにはこびり付いていたり、しみこんだりしているので取れない。だから、今、表示されている野菜や農作物の放射線の値は、まったく信用できない.•2) 福島原発に近いところの人が、東京に来て「こんなに新鮮ですよ」といって野菜などを売っている.これも信頼を失わせる行動である.【理由】放射性物質がついた野菜も新鮮だ。「新鮮だから安心」というのは、放射性物質が付着している場合はもっとも危険な判断である.水俣病の時に、「水銀を含んでいる魚が新鮮だった」というのが悲劇を呼んだ.•3) 自治体が野菜などの一部の農産物の放射線量を「良く洗って」から測り、「安全宣言」を出している.安全宣言を出した自治体の農作物は信頼できない。•4) 心ある農家から私のところにメールをいただく.そのメールには「これまで消費者に安心して食べてもらうために全力を注いできた。その信頼を失いたくないが、自分の畑でとれた野菜が安心なものか、どうしたら判るだろうか?」と悩んでおられる.消費者も生産者も真剣です。「流水でよく洗ってから測定しろ」という通達を出す政府が「風評」を作り出しています.これまで普通に出荷している状態のまま、しっかりと測定し、「規制値以下」ではなく「規制値の100分の1以下」の野菜だけを出荷すれば、風評は起こりません.今、政府やメディアが言っている「風評」とは、「汚染されていない野菜が拒否される」という本来の風評ではなく、「汚染されている野菜を、いい加減な測定で売ろうとすると消費者が買わない」ということですから、風評ではなく、至極、当たり前のことです。それに足し算の問題があります。周囲が汚染されていないときには、一つの食材だけに注目すれば良いのですが、現在のような状態ではできるだけ放射性物質を含まない農産物を流通させる必要があります(すでに書きました)。・・・・・・・・・ということで、良心的な農業関係者と子供を持つ親は次のようにすることが望ましいと思います。•1. 「安全宣言」がでている野菜や牛乳は、生産地に限らず買わない.「安全宣言」を出すということは土地が汚染されているからです.•2. 「流水で洗って測定した」という野菜などは買わない.•3. 当面、「洗わない状態」(通常の出荷状態)で測った放射線が規制値の100分の1以下の場合、その数値と「汚染されていない」と表示するように、生産者と消費者で合意しておく。•4. 表示されていないとかそれができない間は、福島産(本当は中通り、浜通だけだが、表示が福島産なら仕方が無いので)、茨城産、栃木産、宮城産のものは購入しない。ということでしばらく我慢するのが良いと思います.北海道、青森、岩手、北陸、東海、近畿、四国、中国、九州、沖縄、外国産のものはすべてOKです。群馬は安全宣言が出ましたので、やや問題です。食の安全は人間にとってとても大切なことです。放射性物質の汚染が起きた時には、汚染された土地からできたものは、•1. すべて危険、•2. 測定して、その結果が表示されていて、放射性物質を含まない農産品は安全(洗わないもの)、•3. 信頼できるルートで扱われているものは安全ということです。このことは、連休明けでもゆるめない方が良いと思います。連休明けにはほとんどの対策が不要になりますが、食材だけは残ります。これについては魚と共に何回かに渡って整理をしていきます.・・・・・・・・・この問題は、生産者側から考えますと、土地を汚染したのは生産者ではありません。生産者は被害者です.そして、放射性物物質で汚染された農産物を出荷すると、消費者が被害者になります。加害者が痛むならまだ考えられますが、生産者も消費者も被害者になるのは問題です。せめて生産者が自主規制して、消費者を被害者にしないように配慮した方が良いと思います。放射性物質を含む野菜を「直ちに健康に影響がない」などと言うのは適切ではありません。(平成23年4月19日 午後5時 執筆)武田邦彦
2011年04月19日
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原発 緊急情報(55) 3ステップ(その2)地震が発生した瞬間から福島原発が科学的には、極めて「予想通りに破壊されてきた」ということを前回、書きました。ただこの表現(予想通り破壊)が被災した人のことを考えると、余りにも冷たい感じがして、今まではっきり書きにくかったのですが、やはり「事実を直視する」ということで今回から書くようにいたしました。そして昨日の東京電力の将来予測は、これもまた極めて予想通りに展開するとされていました。東京電力の予想が的確かどうかという議論が行われています。その中には、東京電力が示した「第1ステップ」が3ヶ月では終わらないのではないかというような議論に集中しています。しかし、福島原発のことは東京電力には重要なことですが、付近住民と、やや遠くに住んでいる人たちにとっては自分たちの所にどのくらいの放射性物質が降ってくるか、野菜や魚がどの程度汚染しているのかということの方が重要です。東京電力が示した対策の中には、•1) 原子炉だけに関係するもの、•2) 住民にも関係があるもの、が混ざっていますので、ここではできるだけ原子炉だけに関係するものを除いて、将来像を示していきたいと思います。つまり、原子炉が非常に不安定なときには、原子炉の状態をよく知っておく必要がありますが、このブログで何回か指摘しましたように爆発の可能性がないわけではありませんが、それを生活の中で考えていかなければならないというのは、3月16日の時点である程度、終わっています。現在では、さらに爆発の可能性は少なくなっていると考えて行動計画を立てたほうが、実際的であると思います。・・・・・・・・・まず第1に、東京電力の計画が第1ステップ、第2ステップにわかれていても、その内容を詳細に見ると、わたくしたちにとっては「徐々に放射線量も減り、徐々に最終的な処理に入っていく」というように解釈できます。従って、経産大臣は「東京電力の処理を待って地元のことを考えたい」と言っておられましたが、実は今日から直ちに事故処理に入れる段階になったと考えられます。・・・・・・・・・まず第1に、福島県東部、すなわち「中通り」及び「浜通り」の地域で放射線物質が多く降った場所を除洗することです。放射線物質が多く降った地域も必ず住民はそこに帰り、生活をし、そして仕事をします。その時期は早い方がいいのは決まっています。しかし現在、そこには「放射性物質のチリ」が積もっています。チリは物質ですから、火山の噴火の灰のようなもので、取り除けば綺麗になるのは当然です。実際にも放射性ヨウ素は半減期が短いので、しばらくほっておけばなくなってしまいますが、セシウムは半減期が30年と長く、その性質は火山灰等にほとんど似ています。しかし、このままにしておくと畑やグランドでは下の方の土に混ざってしまいますし、またアスファルトや家の壁等についたものはへばりついてなかなかとれないようになります。特に、雨の多い梅雨になるまでにある程度、とってしまうことが必要です。ひまわり等を植えると放射性物質が取れるという話もありますが、畑を耕すと、せっかく一番上に薄くのっている放射性物質を土の中の方に入れてしまいますから、望ましいわけではありません。放射性物質というと何か特殊なように感じるので、そのまま近づかずにしておきたいと思うでしょうが、実際には身の回りにある火山灰と同じです。早いうちに取り除いてしまうことです。一刻を争います。政府はあまり当てになりませんから、ボランティアを中心に、まずは福島市、郡山市などを中心に、大規模に除洗し、同時に自衛隊やその他の部隊に依頼して、人が入れない地域も早く除洗することが必要です。・・・・・・・・・このままにしておくと放射性物質が福島市や郡山市の町の中に残ってそれが土の表面に近い所で強い放射線を出します。わたくしのところには読者の方が測定した空間と土やアスファルトの近くの放射線のデータが多くメールしていただいていますが、地面の近くは驚くべき程、放射線量が高いのです。たとえば、4月16日の測定で、東京のある場所ですが、大気は最小値が0.101μSv/h、最大値が0.173μSv/hですが、 車道際のコンクリートの上の測定では最小値が2.194μSv/h 最大値が2.579μSv/hと非常に高い数値になっています。この測定値ばかりではなく、今、文科省や自治体が測定している空間の放射線に対して地面に近い所は約10倍になっています。このことを日本政府は「空間の放射線が少しずつ下がっている」と言っていますが、実際には空間に漂っていた放射線物質が地面に落ちたに過ぎないとも考えられます。・・・・・・・・・福島県、茨城県、栃木県、宮城県は、県単位もしくは市町村単位でできるだけ早く除洗することです。これによって放射性物質の90%ぐらいを除くことができると考えられます。将来とも放射線が10分の1の場所で生活できるのです!!しかも、早ければ早い程、表面から除去する土の量が少なくなりますので、それだけ労力も少なく、またその土地で長く住む子供たちの被ばくを減らすことになります。・・・・・・・・・放射性物質で汚れてしまったと諦めないでください。30年は放射線を出し続けるのですから、最初に除くことが大切です。自治体の最大でもっとも大切な仕事でしょう.また、上に挙げた県以外の場所については、機会を見てブログに書きたいと思っています。(平成23年4月18日 午後8時 執筆)武田邦彦
2011年04月18日
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不始末を誰が贖う?ああ、気持ちが良い。まだ4月なのに細い枝には新しい芽、目を移せばボタンが咲き誇っている。それにしても奇妙だ。こんな平和で穏やかなのに暗雲が垂れ込めている。自分に不満があるのだろうか?ある時には病に伏せ、ある時には爪に火をともしてきたが、それは自分が人間であることの証しだ。むしろ懐かしい。でも、こんなに楽で不自由のない時代に生を受けたのに、この暗さはなんだろう?・・・・・・・・・水洗トイレも瞬間湯沸かしも、冷蔵庫も間違っていない。あの暗い夜に寒さに震えて便所の戸板を開けた日、アカギレの手、そして腸チフスで命を落とした友達・・それは過去のものになった。終夜営業のコンビニ、自動販売機、パチンコ・・・コンビニに行けば腹が減っても不安はない、自動販売機を見つければ汗まみれの忙しい日も冷たいお茶が飲める、そしてホールが外食の2倍の売り上げというのも、人が生きるだけではなく楽しむことを知ったことを教えてくれる.すべては希望通り、正しく進んでいる.でも、なぜ事故が起こったのだろうか? なぜ、地震にも津波にも防御できるのに、しなかったのだろうか?それは「東電がミスれば庶民が被ばくする」という規則を作る悪い奴らがいるからだ。東電(という強いもの)が「想定外」というヘマをすると庶民(という弱いもの)が「被ばく」で贖う。こんな奇妙な規則がこの世に存在して良いのだろうか?今、被ばくを避けて多くの人が苦しんでいるのに、なぜ、保安院も東電もまだあるのだろうか? なぜ、彼らはいるのだろうか?・・・・・・・・・また同じ事が行われようとしている。東京の電気が足りなくなったのは、不安全な原発を作り、50サイクルと60サイクルの調整をせず、漫然と暮らしていた政治家、官僚、都知事のサボりが原因だ。彼らはコンビニではなく料亭でおにぎり食べる。冷えた水は秘書が出してくれる.そして、銀座で飲んで楽しむ。彼らはなにも不自由はしていない。「おい」と言えば、食事もコーヒーも、そして楽しみまでもが目の前にそろえられるのだ。だから、庶民に必要なものを排斥する.政治家は豪邸も贅沢三昧の外国視察も自粛して欲しい。もし東京が「生活スタイル」を変えるなら、都知事の車、豪華なホテル、1000円以上の昼食を禁止するのが順序だ.武士なら自分の不始末は自分で贖う.(平成23年4月17日 午後10時 執筆)武田邦彦
2011年04月18日
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世界の地震地帯です。こんなにもあるのです・・・。
2011年04月17日
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原発短信 原発の近況など国がデータを隠しているので、いろいろな憶測が乱れ飛んでいますが、私は今、次のように見ています.•1. 福島原発は異常な状態ながら安定していて、徐々に放射性物質の漏洩も少なくなっていく.もう少し我慢する。•2. 爆発の可能性はまだあるけれど、それほど危険ではない。しかし、今、被ばくを避けておけば、万が一の時にも「被ばくの貯金(事故が起こって少し被ばくしても、それまでの被曝量が少ないと余裕がある。)」で安心。•3. 核爆発でも水蒸気、水素爆発でも、チェルノブイリの経験からはそれほど大きな違いはない.•4. メルトダウンを起こしたとしても、これまでと同じぐらいの放射性物質がでるに止まる.このブログにメルトダウンは解説してあります.•5. 従って、原発から福島市までの帯状の地域、原発から茨城北端までの帯状の地域は待避する方が良い(子供は絶対に待避.郡山などでは、水、マスク、洋服を拭く、運動は止めるなど最大限の注意)、東京、仙台などは注意して生活し(水、雨に濡れる、食材)、青森、岩手、秋田、新潟、長野、山梨、静岡とその外側は普通通りの生活で大丈夫。•6. 「半径何キロ以内」は無関係です.福島原発を目(光)で見ることができないところは福島原発からの直接の放射線は来ません。•7. 東京、群馬、栃木、会津、山形、宮城、福島、茨城では、できるだけ早く家、玄関、道路の清掃(水を使う。拭く)が有効。絨毯や畳も可能なら頑張ってかなり湿ったぞうきんで丹念に拭く.3月に着ていた服は外でブラシをかける。連休までに怪しいものは洗濯などをしておく.特に子供のものは注意する.•8. 運動場、スポーツ施設、ビルの屋上、学校の校庭、畑は可能な限り表土を薄く取り、どこかに積み上げてビニールをかぶせておく(放射性物質を拡散させない)。•9. お子さんも、1度や2度、雨に濡れても、水を飲んでも大丈夫(放射線障害は「被ばくの合計」だから、1)最初に待避、2)少しでも放射性物質に接しない、3)一時的に接したら、後は余計に注意する、4)余裕があれば汚染されていない場所に2,3日でも遊ばせる、などで大丈夫です.)•10. 福島と茨城の野菜や酪農品を出荷しない.(もし、売られていたら、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの量を聞いてから買う)。•11. 宮城、福島、茨城、千葉の海産物を出荷しない(どうしても買わなければならなければ、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの量を聞いて買う.大人は少しは良いが子供に与えない)。•12. 海洋の汚染(特にストロンチウム)を測定しない間は、魚は、北海道、日本海、九州沖縄、四国のものに限定して買う.ほとんど測定されていないので、かなり危険。•13. 連休明けまでだから、頑張る。•14. 福島原発は連休明けに一段落して、その後、秋まで「原発の作業」が続く。しかし、庶民にはあまり影響はなくなる.秋になると本格的な「終焉作業」が始まる.•15. 福島、茨城はできるだけ、除洗作業を進めた方が良い。もし除洗しないと本当に10年ぐらい畑が使えなくなるし、生活している人も長期に被ばくすることになるので、放射性物質がこびりつかない内に、洗い落とすのが福島の人にとってはとても大切。「放射線は健康に影響が無い」などということは今までの学問にまったく反対なので、それは今後の課題にした方が良い。•16. 郷土を愛している人たちは「たいした事はない」と思いたいのは判るし、「福島が汚れていると言ってもらっては困る」という気持ちも分かるが、勇気を持って事実を直視することが、子供達のためになる。除洗を急いで欲しい。その方が福島の郷土を守ることになる!!まして、福島の人を避難しているのではない.福島の人は被害者だが、事実は事実だから東電に負けるな!!汚したのは東電だから、それで子供を被ばくさせないで欲しい。•17. 原発は10年ぐらい経ったら解体が始まる。チェルノブイリは26年経ってもそのままだが、福島原発は解体が早いと考えられる.あまりコンクリートなどで固めない方がよいと私は思う。放射線は目に見えません。また急性の病気は250ミリシーベルト以上の「急性白血球減少」ですが、それより低い被ばくでガンなどの症状がでることが知られています。あまり「常識」や「大丈夫だよ.これぐらい」と考えずに、一生に一度しか起こらないので、後、数週間だけ頑張ってください。特に未来のある子供に注意。(平成23年4月16日 午後10時 執筆 武田邦彦
2011年04月16日
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「福島県人差別」の原因を作っている人たち福島県人の「差別」が進んでいます。福島県人が避難してくるのをいやがったり、酷い例では福島県人の診療を拒否する病院すらあります。言うまでもありませんが、福島県の人は他の都道府県の日本人とまったく同じで、クリーンです.でも、これほどバカらしいことが「科学技術立国」の日本で起こるのは、それを仕掛けている人がいるからです.・・・・・・・・・•1) 日本政府が「福島県人から放射線がでている」と言ったから ある時、テレビを見ていましたら、福島原発の近くの人たちが「被ばくしているかどうか」ということで、「体の外側から放射線の測定器をあてて」、「被ばくを測定する」という映像が何回か流れました。そして、「体から放射線が出ていない人は、被ばくしていません」と言っていました。これを見た素直は人なら、次のように受け取るでしょう.「へえー! 被ばくしているかどうか外から判るの!? なら、その人から放射線がでているのね! 福島県の人は被ばくしているから、近づくとこっちが被ばくするのね!」福島県人が「被ばくしていない」ということを宣伝するために、このようなトリックを日本政府がやったのですが、それは「福島県人から放射線がでている」と言ったも同然であることに気がついていません.それに対して私は、「体の外から測っても、その人の被曝量は測ることができません。あれは「洋服についているチリ」を測っているだけです。被ばくはDNAを観測しなければ判りません.」と言いましたが、なにせ個人の力なので、多くの人は政府の言ったことを信用しています。また、精神的にも打撃を受けている福島のお役所に悪いのですが、もっと積極的にこのような非科学的な報道について是正を求めるべきです。•2) 日本政府が放射線と放射性物質の区別をごまかしたから、原発事故で大切なのは、「被ばくは「原発からの放射線」ではなく、「放射性物質からの被ばく」である」ことを理解する事です.これが間違っていると、誤解が生じるので、そのうちに「福島県の人は・・・」という事になります。すべてが正しくないと差別が生まれます.まず、距離の2乗に反比例する「放射線」が問題ではないので、「原発からの距離」で規制するのを止めることです.それなのに、日本政府も福島県も「原発からの距離」を言っているので、他県の人は「距離が近い福島県の人は危ない」と思ってしまうのです.「距離」ではなく「風向き」ですから、それも福島県自体がハッキリしないと誤解は解けないと思います.また、「放射性物質」からの被ばくですから、福島県人は「放射性物質」ではないので、被ばくの原因にはならないと科学的に説明しなければなりません。•3) 福島県知事や川崎市長が原因を作る福島県知事は「福島産の野菜は安全だ」と言いましたが、「福島産の野菜」となると放射性物質が含まれているものがあることは間違いなく、正しくは「福島産の野菜で放射性物質を含んでいないものもあるので、区別して欲しい」というのは科学的です.福島産の野菜がすべてOKということではないので、「放射性物質が含まれていない野菜だけを出荷します」と知事が言えば、科学的に合理的なので、他県の人は納得します。また、川崎市長が「福島の瓦礫を川崎に受け入れる」と表明しました。「福島の瓦礫」でも「放射性物質がついているもの」と「いないもの」がありますので、これも不信感を増大させました。福島の方は東電の「被害者」ですが、当然、郷土に対する強い愛情がありますから、時として「福島は汚染されていない」というような発信があるのですが、哀しいことに「福島の一部は汚染されている」のは確かです.それを福島県の人が認めることも、これから子供達も含めて差別が起こらないもっとも肝心なことと思います.つまり、「福島県人が差別される」というのは「非科学的なこと」であってはいけないのですが、もし「政府や福島県の人が非科学的なことを言う」と、どうしても非科学的な差別が生まれるでしょう.福島県の人が、勇気を持って事実を見つめ、郷土を守る強い決意を持っていただければと希望します.(平成23年4月15日 午後2時 いそいで執筆 武田邦彦
2011年04月15日
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生活と原発 09 「自宅クリーン」作業 原発が破壊した時に「黄砂」のような小さい放射線の粒が風にのって飛んできます。量はとても少ないので、黄砂のようには目に見えませんが、飛んできます.しばらくは空気中に浮かんでいて、呼吸すると肺に入ります。これが初期の外部被曝と内部被爆です。そして1ヶ月ぐらい経つと、地表に落ちます.だから、今は「空気中」が減って「地表」が増えます.政府は「放射線量が減った」と言っていますが、基本的には「空気中のものが、地表に落ちた」ということです。そうすると大人より地表に近い子供が被曝する事になります.・・・・・・そこで、今、家庭ですることは、1) 家の中の徹底的な拭き掃除。家具や道具も水で拭き取る。2) ベランダ、玄関、家の前などをモップやデッキブラシでこする(水を使って流す。黄砂を流す感じでゴシゴシこする)3) ご近所と親しければ、みんなで道路に水を流してこする。が良いと思います。ビニールの手袋をして、やや水を多めに拭き取ります。放射性物質が「拭くことでとれる」のは専門家はよく知っていることです。作業中は、ぞうきんなどは良く洗い、終わったら手袋と一緒に捨ててください。放射性物質は家の中や近所からなくなりますが、それは下水などに行きます.でも、人間から遠くなるので、その方が良いと思います.このように放射性物質は、拭けば身の回りの「見えないチリ」が10分の1ぐらいになりますから、連休明けまでにするのをお勧めします.そうすると、特別なことがない限り、連休明けには原発も落ち着くとおもいますので、普段通りの生活に戻れると思います。(連休明けの注意点は主として食材になるので、これはまた機会を見て、ブログに書きます.)また、福島などは土壌にしみていくのと、道路なども放射性物質がこびりつくので、早めに土壌の表面を少しでも取って畑の隅に積み上げておくことが有効です.また、土壌処理は洗うことだけではなく、処理剤もありますから、福島や茨城は早く積極的に除洗をされることをお勧めします。(平成23年4月14日 午後4時 執筆)武田邦彦
2011年04月15日
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震災の影響 煙草吸いは煙草がなくなると無性に吸いたくなり我慢が出来なくなるものです。わたしの様に煙草をおかずにして食事をとるような人はなおさらです。 深夜に近くのコンビニへ煙草を買いにいきました。レジカウンターの後ろのケースに煙草は陳列してあるのですがなんと品切れの札が殆どかかって居るではありませんか、無論わたしの吸いたい銘柄のものはありませんでした。日本製の煙草は全然なくなっていました。洋煙は少しだけという有様でした。「十一日に入って来たのが二十コなんですよ。皆様には三個限りで売ったのですが直ぐになくなりました」顔見知りのオーナーが済まなそうな顔をして言いました。昨年の九月の下旬に五十カートンの買い置きをしたのだが四月まで持たなかったのだ。 何軒かコンビニを回って見たが同じような状況だった。 霧島の噴火で煙草の葉がやられ、長野の地震でやられ、東日本震災で煙草の葉も工場もやられて、品不足になっているという。煙草吸いも生産者も日本たばこも痛手である。 この際に禁煙をすれば良いのだろうが体中ニコチンに犯されているわたしには無理なのです。禁煙治療をしたいと思い調べたら精神科の薬と同じ物を呑まされて治すと言うことを聞き、脳に副作用が出るかも知れないという事も分かったのでやめにしている。これ以上脳がおかしくなったらどうしょうもなくなるからである。我慢をして洋煙を買ってきた。 相変わらず乾電池は店の棚になく、ガスボンベも、天然水のボトルも、まだ全部の店には売られていない。ペーパー類は値段が上がった。秋刀魚の缶詰は店頭から消えている。練り製品は値上がりしている。子どものパンツも値上がりするだろう。珈琲はとっくに値上がりをし、砂糖も徐々に上がっている。ガソリン、灯油は言うに及ばずだ。 震災地から遠く離れた倉敷でなくなったり値段が上がったりなのだ。すべてを震災地優先で品物が流れているのだ。まさに戦後の統制になりつつある。 それくらいは震災地の人たちに比べて家があるので我慢しなくてはなるまい。贅沢は言えまい。 だけど、アルコール類はそんなことはないらしい。同じ嗜好品なのに差別だと酒の飲めないわたしは叫びたいが、大人げないので辞めている。震災前に家人と指宿への旅行を計画していたが自粛している。その費用を義捐金として差しだそうと思っている。 店頭から品物が消えると欲しくなるのが人情か。買いだめをする人の無気持ちが良くわかる。不安で心細くなるのだ。これも一種の病気なのであるが。店に入ってないと分かっている秋刀魚の缶詰を探しているわたしが居る。食べもしないものだがなくなれば欲しいのだ。戦後の何もなかったときに我慢をした裏返しか。肝っ玉が小さいから直ぐに買い置きをしたがる。欠乏症という病気なのである。ひもじい思いをしたからと言ういわけは許されることはないだろう。 被災地の皆様と同じ心で痛いと自粛していたら金を使わないと経済が疲弊するという。美食を喰らっても喉とお腹は満足するが心が痛い。何か済まない思いが心にひっかかる。貧乏性なのです。明治維新で家柄を失い、戦後の農地改革で土地を取られて、その三代が氾濫の人生を生きているのです。肩身の狭い生き方が身についてしまっているのです。その脱皮は次の世代に任せることにしました。だけど、本当は何もない方が保身にならなくて強く生きられることを知ったのです。何もないほど怖い物はないことを知って欲しい気がしています。 この國のリーダーは欲しがりです。それでは本当の政治、国民の生命と財産を守れないでしょう。自分という物を棄てなくては何も出来ないでしょう。 震災が明らかにしてくれたものはこの國にリーダーシップを取る人がリーダーではないと言うことなのです。この國の人に真のリーダーを選ぶ目がなかったと言うことなのです。恥ずかしい事ですがそれが真実です。鯖のような目をした菅には何も出来ません。期待もしませんが、引き際を知って欲しいと思っています。 震災を通して色々と分かってきています。それが人間の進化なのです。進化へつなげなくてはならないのです。 何もかもなくなればあとには進化が起こるのです。その進化を期待しましょう。 花も毎年同じようには咲きません。それが進化なのです。
2011年04月14日
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原発 緊急情報(53) 海と魚福島原発の事故レベルが7になり、多くの人がビックリされていますが、3月中旬に起こった最初の2回の水素爆発で、1時間1万テラベクレルの放射性物質がでていましたので、実は3月中旬の時期でレベルは7だったのです。 でも、その頃にはまだ政府は「健康に影響はない」などと言っていたので、レベル7にしませんでした。民主主義の世の中なのに、政府は情報操作をしたのです。 まったく、国民不在の事故対応で、その結果、浪江町をはじめとした近隣町村の人を中心として初期被曝をされたので、実に残念です. また、国際的にも大きな不信感を買いました。 それに加えて、福島原発がこれまでのチェルノブイリと違うのは、「海に直接、放射性物質が放出された」ということす。これは日本の漁業への影響ばかりではなく、「海」は「世界につながっている」という点で、さらに難しいことになっています。 ・・・・・・・・ 難しい事が起こりつつあります。 原子炉では、ウランから、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、バリウム、プルトニウムなどができるのですが、最初には、飛びやすいヨウ素、セシウムがでます。 次に、ストロンチウム、プルトニウムなどやや飛びにくいものがでるのですが、今回は原発から直接、海に流れたので、海には「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、それにプルトニウム」が流れたと考えられます. ところが、最初の段階で放射性物質の測定間違いがあり、それを怒られたので、(むくれて?(理由不明ですが))今では、ヨウ素とセシウムしか報告されていません. ・・・・・・・・・ちょっと解説・・・・・・ 原子炉の中では、ウラン235(235という数字が意味がある)が、約90と約140の2つの元素に「分裂」します。これを「核分裂」と言います. 実に簡単で、単なる数字の足し算でわかります。 つまり、約90+約140=約230で、それに少しの中性子(3ヶ)がでて、約90+約140+約3=約235 という訳です. だから、ヨウ素131、ストロンチウム90、セシウム137など、「放射性物質」というと、約90のものと、約140のものが目立ちます。 ウラン235が二つに分かれてできるものが、放射線を持っていなければ良いのですが、残念ながら、それもまたすぐ分解して強い放射線を出すから、問題が起こります. これが「放射性物質の汚染」の実態です。 ・・・・・・・・・・・ ということで、海には、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム」がでます。 チェルノブイリのように、まずは空中とか土に落ちて、それが徐々に海に移動するというのではなく、福島原発では直接、海にでます。 今、魚からヨウ素とセシウムが検出されて、基準を超えていますが、もしかするとストロンチウムやプルトニウムも基準を超えているかも知れません。 さらに、福島の海岸は沖の黒潮と海岸の間に「南下する沿岸流」があり、少なくとも銚子までいきます。そこで働いてきた漁業の方には大変、申し訳ないのですが、事実は次のように進むでしょう. •1) 海には、ヨウ素とセシウムの他に、ストロンチウム、プルトニウムも含んだ汚染水が流れた。 •2) ストロンチウム、プルトニウムはまだ測定されていない。 •3) 測定しているヨウ素、セシウムは基準値を上回っていた。 •4) ごく一部の海や魚しか測定されていない。 •5) だから、福島沖から茨城沖、千葉沖でとれる魚を食べることはできない。 •6) 特に、海底に沈むセシウム、ストロンチウム、プルトニウムは魚ばかりではなく、貝、海藻にも取り込まれる. •7) 海外で日本製の魚を拒否しているのは、測定していないからで、理屈にあっている。 •8) 放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということが大切だ。 •9) 千葉から南の湘南まで海が汚染されるのは1ヶ月ぐらいかかると思うが、測っていないので、判らない。 •10) 福島から湘南までの海での釣り、サーフィンを含めて「測定されるまで」は気をつけた方が良いだろう。 •11) 現在は小魚、そのうち中型、さらに4ヶ月後から大型の魚に放射性物質が取り込まれる(大型の魚の放射能が増えるのは6ヶ月後). •12) ヨウ素が初期、セシウムも早くて肉に蓄積するが、ストロンチウムやプルトニウムは骨にたまるので、小魚のように「骨ごと食べる」ものはやめておいた方がよい。 •13) 北海道、四国沖、九州、日本海の魚はまだ大丈夫.もしこれらの地域が汚染され始めたら、このブログで報告します。 ・・・・・・・・・ 測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評」ではありません。 お魚を買うときには、「どこでとれたか?」を聞くのが、まず第一。もし外国産、北海道、四国沖、九州、日本海の場合は測定値がなくても食べられます. その他の産地のばあい、「ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プロトニウムの測定値が表示されているか?」をチェックしてください。まだ、測定されていないので、現在のところ、表示されたものはないはずです。 (平成23年4月13日 午前8時 執筆)武田邦彦
2011年04月13日
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原発 動画で説明を見ることができますこの前、BS朝日の「ニュースの深層」に出させていただき、福島原発の状態について解説をしました。もし、パソコンで動画を見ることができる方は文章とはまた違った方法で理解ができるかも知れません。 アドレス http://g2o.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-9a5a.html です。 (平成23年4月12日) 武田邦彦
2011年04月12日
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原発 緊急情報(52) 低線量率の危険性(どうして違うのか?)原発が少し落ちついてきて、政府の方も原発近くの待避範囲を「半径20キロ圏内」のようにあまり意味のない範囲ではなく、風向きも考慮して具体的なことを決め始めました。しかし、先日、年間1ミリ(シーベルト)の限度を20ミリに緩めていますので、やや警戒が必要です。ところで今回は、そのような状態でもあり、「低い線量」を浴びた時の健康に対する問題点を少し整理してみたいと思いますというのは、「低い線量はとても怖い」という先生と「低い線量など問題がない」という専門家がおられ、これでは、どっちが本当かと迷うのは当然だからです。そして東京や、さらに関西の方にお住まいの人は大量の放射線を浴びるわけではなく低い放射線の被曝なので、この問題を一度考えておく必要があると思います。・・・・・・・・・読者の方から「低い放射線は問題では無い」と言っておられる数名の先生方を紹介していただきましたので、その先生方のビデオや書かれたものを見てみました。二つのグループに分かれます.一つは、「本当の意味で低い放射線は全く問題がない」と考えておられる研究者の方.もう一つは「1万人に50人ぐらいのガン患者はでるが、それは問題では無い」と評価している先生です。1万人に50人ぐらいのガンは仕方が無いというのはその人の感覚ですから、データそのものの違いではありません。わたくしは、1万人に50人の患者さんといいますと、日本人1億人ではガンの発生が50万人になるので、交通事故死の100倍になり、これでは危険という感覚です。ICRPも1億人に5000人を基準にしていますので、わたくしもそれを使っています(1年1ミリ)。・・・・・・・・・一方、もともと低い放射線はまったく問題がないという考えの方がおられ、その論拠を整理してみます。1) 世界で日本よりもずっと自然放射線の高い地域があり、そこはガンの発生量も低い、2) 今までの広島、長崎やチェルノブイリ原発事故の被曝は、被曝線量が高く、今回のような場合と比較できない。確かにその通りです。これもほぼ同意できます。世界には日本に比べて非常に放射線の強い地域があり、そこで住んでいる人が特別にガンが多いということはありません。地域によってはむしろ日本よりガンが少ないところがあります。また、広島・長崎やチェルノブイリで障害が観測されている人は、かなり激しい被爆をされた場合です。これもその先生が言っておられることが、わたくしの考えと特に違うことはありません。私は次のように考えています(データは同じ)。自然放射線の強いところにガンが多いというわけではありませんが、ただ、自然放射線が強いところは、日本のように平均寿命が長いというわけでもありません。日本でもかつてはガンが少なかったのですが、平均寿命が延びるにつれてガンが増えてきたという事情があります。従って、自然放射線が強いところはガンが少ないというだけでは、低い放射線が安全だということは言えません。また、人間には「人種」があり、南の方に住んでおられる人は肌が黒いのですが、これは紫外線が強いので、紫外線によって皮膚ガンにならないように皮膚が黒くなっているのです(メラニン色素の沈着で紫外線を防御。おそらくその他の修復力も高い。)このように人間はその環境にあった体になりますので、基本的には放射線が強い地域にお住みの人は、放射線に対して体が防御する力も強いということが言えます。だから、日本人が赤道直下に住む時には、若干注意が必要ということになります。・・・・・・また広島・長崎やチェルノブイリとの比較ですが、広島・長崎の時代は戦争でしたので、人の命に対する考え方は今と随分違っていました。現在のデータでは、原爆が投下された後に広島・長崎に立ち入って放射線で障害を受けた人が10万人程度おられるというデータもあります。また、戦争の後、広島・長崎に入ってデータを採ったのはアメリカでした。それもあって、なかなか真実が求められないという事情もあります。チェルノブイリでは、何しろ言論統制をしていたソ連時代のことで、はっきりとしたデータはありません。これについては、二つの見解があり、一つは予想外に被爆の影響が少なかったという整理と、時間がたつにつれて被爆の影響が出てきたというデータがあります。いずれにしても、学問の前に思想的な差があって、現在のところどちらが学問的に正しいかわからないというべきでしょう。・・・・・・・・・また、低い放射線は大丈夫だと言っておられる先生がたのお話しにやや問題点もあります。その一つが、ICRPやヨーロッパの研究者が言っていること・・・低い放射線量でも集団で被爆すればかなりのガンが出る・・・というデータについて具体的に反論されてないことです。(もしビデオをみる機会があれば、「普通のデータ」がなぜ否定されるのかを言っておられるかどうかに注意してください)ICRPも荒唐無稽なデータを使ったり、思想的な背景があるわけではありません。低い放射線の場合は、Aさんが被爆したからといって必ずしもAさんに障害が出るというわけではなく、1000人の人が被曝すると5人ぐらいにガンが発生するということを言っています.参考までにICRPが「標準データ」として使っている「低い放射線での10万人あたりの過剰死亡率」の表を示しておきます.データそのものよりも、このように公開されているデータのどこが間違っているのかをお話しするべきと思います.・・・・・・長くなりましたが、低い放射線と体の関係は原理的に次のように考えられます。放射線はわたくしたちの体の中を通過していきます。細胞の中に放射線が通過したからといって、その細胞の中にある遺伝子が必ず傷つくということはありません。ただ何回か通過していると、そのうちに遺伝子が損傷する場合があるのです(学問的には短波長でエネルギーの高い電磁波が、高分子(DNA)の一部を励起させて、そこが切断されたり反応したりする。確率的に起きる)。また人間には回復力がありますから、遺伝子が損傷したからと言って直ちにガンになるのではなく、それを直してくれるのも確かです。でも、1000人ぐらいのグループに繰り返し放射線があたりますと、そのうちどこかの細胞にガンができて、それが量的にも時間的にも回復できないという状態が生じると考えられているのです。その点から言って、「低い放射線は人体に影響がない」というのは、集団の人の場合、断言できないと考えられます.今回の場合、私たちの知見はわずかで、しかも「もし障害がでたら1万円払えば元に戻る」というものではなく、その人の一生に影響がありますので、やはり今までのデータを尊重するのが良いと思っています。(平成23年4月11日 昼の12時に執筆)武田邦彦
2011年04月11日
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武田先生が語る原発のこと・・・。
2011年04月10日
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原発 大地は泣いている・・・大気と大地と海・・・言うまでもなく人間の母である。そこからの恵みによって、私たちは命を授かり、愛する人と出会い、苦楽を共にし、そしてやがて終わりを迎える.これまで数万年、私たちの祖先は日本列島の大気と大地、そして海を頼りにしてきたが、それは汚れてしまった。今、そこに働く人たち、大地と海の恵みを私たちに代わってもたらしてくれる人たち・・・農業と漁業・・・は汚れを前にして呆然としている。でも、それは現実なのだ。かつて、B29の爆撃を受けて焦土と化したように、大地は焦土になった。・・・・・・・・・今、私たちは何をするべきだろう?そこから何も採ってはいけない。昨日まで凍えるてで藁を綯え、朝の暗闇に出帆していたとしても、今日は何もしてはいけない。明日もしてはいけない。そこからとれるものは、たとえ「規制値以下」であっても、もはやそれは「自然の恵み」ではない。流通はキャンペーンなどやってはいけない、自治体は地産地消を唱えてはいけない、知事は規制値を上げてはいけない・・・すでに大気と大地と海は汚れてしまったのだ。・・・・・・・・・「俺たちの生活を判っているのか!」と怒鳴られるのは判っている。でも、大地と海から採れるものは神聖である.でも、汚れたものは神聖ではなく、災厄をもたらすものだ.振り返ってみれば、これまで日本の農業も漁業も「食べる人に喜ばれるものを」と頑張ってきた。日本の流通も「消費者を裏切らない」ことを第一にしてきた。それを、今、数ヶ月のことで無にするのはいかにも残念だ。放射性物質の量を明示しないで「放射性物質を食べても大丈夫」などと言って売る人がいる。大地と海に恵みを受ける人の誇りを取り戻して欲しい.(平成23年4月9日 12時 執筆)武田邦彦
2011年04月09日
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私はこの歌を読んで胸が締め付けられた。何をしているのかとしかられた気分がした。何を見ているのかと非難された気がした。何もわかっていなかったことに腹をたてた。同じ思いを抱けないのだと思った。家があり眠るところがあり食べる食事がある、幸せとは言えないがそれを持っていることに、人に優しく馴れると、いいえ、今は何もわからなくなりました。どのような言葉も今ははけない気がしている。頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。頑張ろう、頑張ろうって言うけど、家が流されたんだよと福島の兄に電話したら、言われましました。おまえ、ちゃんと分かってるの?「とりあえず帰りたい、もう帰りたい」っていう、あの帰る家がね、全部流されたんだよ。俺、もう、家ないの。明日も頑張ろう!って決意するような場所がね、ないわけ。今日も疲れた-!ってドア開けてホッとするような所がね、全員、一瞬にして、心の準備もなく、いきなり11日から消えたわけ。おまえ、家ないのに頑張れる?服も漫画も、化粧道具も、アルバムも、大事にしてたもんも、全部いっきに無い。よし、頑張ろう!って思える?すげぇ言われてるんだけど、とかで、頑張れ頑張れとか。ちょっと気を許すと、「一緒に頑張ろう!1人じゃない!」とか言うわけ。いや、おまえら家あるじゃん?その撮ったら家帰ってるじゃんって。仕事もあるじゃん">あるじゃんって。おれ、船、なくなったんだぞって。多分、漁師はもうできないと思ってる。もう、なーーーんもない。どう考えたら、今、頑張れるんだよ。ちょっとでも頑張れる何かが、今、俺たちにあるのか?「いや、今はこっちで頑張るから、おまえらは1年ハワイでゆっくりしてきな」とか言われたい「おまえらが帰ってくるまでに片づけとくから家も建てとくから」とか言われ そしたら俺だって頑張るよ。毎晩、うなされるし、夜いつまでも眠れない。流された人を何人も見た。顔見知りも流された。その頭にある映像を何回も思い出す。そのたび、津波がこうくるって分かってたら、あの人を助けられたかも、とか。時間が戻せたら、隣のおばあちゃんちに寄ってあげたかった、とか。1人でも助けて英雄みたくなったら、まだやる気が起きたかな、とか。俺、1人で逃げてきたわけ。誰も助けなかった。おばちゃんとか、何人も追い抜いて逃げた。重そうなもの持ってる人とかもいたのに。もう100万回くらい、100通りくらい後悔している。4日目にやっと町に行っていいと言われて、どっから手をつけていいかわからないどころか、いっそもう何もしたくなくなるような町だった場所を見て、ここを復興だなんて、微塵も思えない。今も。蓋をしたい。見たくない。町を見ると、死にたくなる自分の人生は、もう終わったなって思うよ。こっからは、もう、どう頑張っても金持ちにもなれないだろうし、家だってもう、二度と持てる気がしない。何も希望なんかないよ。そんな俺たちがさ、避難所でCmアイドルや俳優を見てさ、「一緒だよ、1人じゃない」とか言われるたびに、ああ、あの世界は自分たちとは、もう全然違ってしまったんだと思う。家がある人の言葉だなーと。安定してるなーと。そんなとかして充実もしてんだろうなーと。家が流されてなくてさ、帰る場所があって仕事があって、地に足が付いてる人が、すげぇ神妙な顔で、お洒落な服で、こっち見て何か言ってるな、と。おまえに言われたくないと。ほんとに。何も言わないでほしい。大丈夫なわけがない。おまえらに大丈夫だよ、とか言われても、大丈夫なわけがない。どう見たら、この状況が大丈夫になるのか、胸倉つかんで聞いてやりたい。も、怒る元気もない。やる気もない。ボランティアや取材のやつらも来て、色々写真とか撮って、「実際みると、テレビとかとは全然違いますね」とか言ってて、数日たったら「元気出して頑張って!」とか言って、自分たちの家に帰っていく。正直復興なんてクソ喰らえだと思うよ。「何か、できることある?」何を言っていかわかんなくなって、兄に泣きながら聞いたら、「正直、不幸になってくれたら嬉<しい」と言われた。「俺たちを幸せになんてふざけたこと思わないで、俺たちの分、そっちもみんな不幸になってくれたらなー」と言われた。「俺たちを想って歌とか作られても今は不愉快だから、東京も全部流されて、それでも「頑張ろう」って言われたら、 頑張るよ。その人の歌なら聴く。 知らないやつに馬鹿みたいに「頑張って」とか「大丈夫」とか言われると、 今は正直、消えてほしくなるよ募金は嬉しいよ。で、 ボランティアじゃなくてビジネスで、仕事<として、町を復興に来てくれた方が、こっちも気兼ねなく色々頼めて気が楽。正直、ボランティアにありがとう」とか言うのも苦痛。」と。兄と電話で話してからテレビを見てたら、すごくモヤモヤして しまって増田に書きなぐりました。
2011年04月08日
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分かったことと分からないこと・・・。 このたびの原発事故で国民は原発の理解を深めたであろうと思う。非常に簡単な装置なのである。原子炉内で水蒸気を造りそれを利用してタービンを回して電力を造るのだ。その原理は蒸気機関車と同じである。だが、放射能が漏れ出したときの手だてはないに等しい事も分かった。これを安全と言うのは早計に過ぎないと思う、放射能の中和剤が出来ていて始めて安全かも知れないという事が出来ると思う。シーベルトとベクレルという基準が判然としないのだ。この言葉は流行語のことしナンバーワンになるかも知れない。 放射能に汚染された水を海洋に放出したことは東電、保安院、政府に取っての大きな失策であった。まるで海洋汚染テロである。国際的に厳しい裁断が下るであろう。いかほどの補償金を要求されても文句は言えないのである。国家はそれでも持つのかと思う。各国で日本製品の締め出しも見えてきている。確実に経済は畏縮してしまうのだ。厳しい状況が国民を襲う恐れがある。今までのようにのほほんとというわけには行かなくなるであろう。食物は市場から消え、製品も売れなくなってとたんの苦しみが産まれそうである。電力ばかりではない、あらゆる物が足らなくなる、売れなくなるだろうと言うことである。幾ら経済力を保つために消費をしろと号令をかけても国民は守備に入り買うことはしなくなるだろう。みんな日本のある時期を思い出してその窮乏にむかって動くであろう。文明に彩られていた生活が何であったのかと自らに問うであろう。理性ではなく本能で行動し出すであろう。政府はそんな国民を導く的確な言葉、政策が出来るのであろうか。これからの日本のあり方をみんなに納得させることが出来るのであろうか。政府を信用していなかったら本能で動くのではないか。それが自己防衛なのだ、喩え間違っていてもこの期に理性的に考えて欲しいと言っても無理である。いかに理性が当てにならないかを思い知るであろう。 被災者の人たちは幾ら家を潰され肉親を亡くしていても生きる活力を持っている目を感じる。戦後がそうであったように生きる方途をそれなりに見つける物である。たとえ政府が無能であっても自らの力で生きる事であろう。人間はそんなに弱い物ではないのだ。自浄作用と同じで再生作用が働くからだ。それは人間の本能の一部なのである。たくましく立ち上がる力を持っていると言うことだ。過酷な自然の采配の前ではくじけても立ち直って行く物だ。が、人災に対しては逃げると言う本能が働くことは否めない。理性と本能のバランスが崩れるのだ。そうなったときには本能が優位に立つ物だ。東京からの脱出をした人は決して理性で逃れようとしたのではない。母や子を思う本能なのである。 今、枝野は双子の子どもを海外へ避難させたという事が誠しやかに語られている。 東電はオオカミカがでたオオカミが出たと言っていたがそれが嘘であると言うことが明らかになり始めている。つまり電力不足の停電のことである。計画停電をして原発がなくなったら停電という厳しい現実が起こるのですよと言う恐喝をしていたことなのだ。五千万キロという電力を維持できるという事を発表した。夏場には冷房の影響で範囲を過ぎるであろうが何とかなる数字なのだ。人間はあらゆる状況下の中で工夫をして生きるものなのだ。 原発事故からもうすぐで一ヶ月になろうとしているが改善の進展はなされたのであろうか。あらゆる手だてを昂じているが芳しくない。次から次へと難問が山積しているのが現状なのだ。関わっている作業員、消防、自衛隊、警官の方達には頭が下がる。が東電の姿勢には天災なのだから仕方がないという開き直りしか見えて来ないのだ。これは人災なのである。手だてを昂じていれば防げた物なのだという認識は全然にない。原子力委員の補強要請を無視し続けていた。保安院とはなあなあの仲で取り合わなかった。独占企業の傲慢な体質がそこにはあったのだ。メディアは莫大な広告主のマイナスになることは書かない。国民に情報を与えることを遮断しているのだ。海外のメディアの報道の方が正確なように思う。国民はそれに飛びついた。たとえば東京を逃げた人たちは外国の報道を元に行動した人たちである 何もなかったら笑ってくれと言う姿勢を崩していない。それでいいと思う。大袈裟で良いと思っている。逃げられる人は逃げていた方が懸命であると思う。 「たちまち人体に影響はない」という言葉はいずれ影響が出るという反語なのであると国民は感じているのだ。 いい大人が立ち並んで募金を募っているがそれはどうか。それは売名行為に過ぎないと思う。本当にボランティアをしたいのなら何かの仕事をして稼いだ金を募金箱を入れなくてはならないと思う。五体満足な人は汗して働きそれで得た金を募金箱に入れるべきなのだ。その方が募金は多くなることであろう。何かが間違っているように思う。まあ、そんな軽い考えしか出来ないのが今の日本という國を象徴しているとも言える。それが今の政府を造っているとも言える。 復興に向けて今までの常識を越えた物づりを考えなくてはならない。日本人の進化である。 今の現実に対処するには本能で行動するのが正しいと思う。自らの命や生活は自分で守らなくては、全く政府は当てにならないのだから・・・。 人の様々な心を自然は泰然自若に受け止めてはいるが営みは繰り返し櫻の便りがちまたを駆けめぐっている。
2011年04月07日
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何ともやりきれない・・・。 情報の錯綜に振り回されている方も多かろうと思う。と言うことは政府の会見を信用していないと言うことだろう。 思うに過ぎたるは及ばざるがことし、ある程度大袈裟に構えている方がいいかもしれない。それが起きなかったら甘んじてそしりを受け、何もなかったことを喜べばいいことなのである。 日本は震災で被害者になったが原発事故で加害者になった、という。 つまり地震は天災で原発事故は人災であると言うことなのだ。かつて、わたしは人間が扱えない物を使うべきではないと言った。まさに原発事故はそれである。放射能の中和剤もなくただ水で冷やすことしかないと言うのだから、原始的で技術の進展はなく、良くもそれを安全として公言し使っていたものであると思う。 わたしが市民運動をしていたときに、原発反対を訴えたのは、非核三原則に抵触するのではないかと言うことだった。核を使って原発を造ると言うことは、直ぐに原子爆弾が造れるからでもあった。「簡単に原子爆弾を造る方法」という本を読んで一層それを感じた。軍事評論家の小山内宏さんが書いていたのだ。それを書いて小山内さんは官憲からマークされたのだ。まあ、実際非核三原則は名ばかりで、持たない、造らない、持ち込ませないは、アメリカの原子力空母で持ち込まれ、原発で持ってしまい、造ってしまっていた。前にも書いたが、原発があれば原爆はいとも簡単に造ることが出来るのだから造らないというのことは詭弁になることで、原発を持つことはつまり核を持つということになるのだが、今でも非核三原則を提唱しているのはおかしくないのだろう。非核三原則は言葉だけになって行ったのだ。言葉のあやで縮小解釈をすれば違反になり、拡大解釈をすれば違反ではないという、不思議な物になっているのだ。 この二、三日は西日本にも、北海道にも放射能の飛散はあると言う観測データーを発表したのは日本政府ではなく、ドイツ、ノルウェーの気象データーであった。日本政府は気象庁からの風の流れの報告を貰っていながら国民には隠していたのである。意図的であった。風評被害を懸念しての物であろう、国民がパニックになると案じての物かその真意は分からないが情報操作をしたのである。が兵庫県の農産物から放射能が検出されシンガポールで拒否されたことを考えれば、福島原発周囲の県だけの観測だけでは駄目なのではないかと国民は思うようになっている。わたしの住む岡山は兵庫と隣接しているから放射能の汚染はあるかも知れないという疑心暗鬼になるのは当たり前なのだ。 ツィッターで東電と政府と原子力保安院を徹底的に批判したある女性は流言飛語であると非難囂々であるがそんなことはへのカッパと前より激しく攻撃中である。が、母と京都に疎開、今では九州に逃れている。わたしの行動が無駄であることを願うという。それはソフトバンクの孫さんも、「この原発による国難が無事に何事も無く過ぎて「お前が騒ぎ過ぎた」と批判された時、私は心の底から喜んで辱めを受け入れます。本当に皆と一緒に日本の無事を祝福。私自身の名誉や批判などは、人々の命の尊さと比べる次元のものにあらず」と言っている。 あくまで危惧であって欲しいと言う願いからの発言であるが、また言葉だけではない皆様も承知して居るであろうが、百億円を義捐し、将来の役員報酬を寄付するとまで言っているのだ。口先ばかりの政治家や御用学者の言葉より孫さんの言葉がいかに大きく人は信じるであろうか。日本人の金持ちは人間にとって何が大切かが分かっていないようだ。金にすがりそれをステータスにして生きればいいのか、貧しいとしか言えない。情けないと言いたい。 国会議員は一体何をしているのか、震災復興のために国民から税金を取るなどと言っているが、議員は少しも身を切らないで居る。多少の報酬カットではすまされないのではないか、まずこの際政党助成金三百六十億のカットと政務調査費のカット、議員宿舎を被災者に提供する。まず自らが最初に身を削るべきなのではないか。そうしなくて国民に税の負担を強いるようなことがあっては国民も黙っていないだろう。国会へ押し掛けることになり暴動が起こりかねないのだ。政府は東電の補償の肩代わり、国民の税金を使われたのではたまった物ではない。復興資金として年金機構の金を使うという様な噂も出ているが全く馬鹿に付ける薬はない。これ以上国民を犠牲にしてその場を繕うのご勘弁願いたい。 放射能の汚染水を海洋に放棄した現実は国際的に信用を失う結果になった。正に、国際的に加害者になったのである。原発事故に関わっている人たちには頭が下がるが、宿舎の廊下で寝起きする忍耐力には、東電の幹部がスイートで寝起きしていることを考えればなんたる扱いかと腹が立ってくる。 東電の体質は前にここに書いたが、その体質は今でも直っていないのだ。今まで儲けさせて貰ったという恩義でマスメディアは東電のことを書かない。全く情けない、正義も自覚もまったくないと言わざるをえない。東電は人災として今しなくてはならないことをすべきなのだ。被爆者に対する補償である。今までの対応で補償金の拒否が起こっても一軒一軒ドアーを叩き手渡すことなのではあるまいか。市や県に丸投げをしては誠意が見られないのだ。これは東電だけではない、日本の電力会社に共通している体質なのである。 初動の認識の甘さがこの事故を大きくし事は否めない。 武田邦彦教授は毎日自らのブログで今どのように考えればいいかを書いておられる。 わたしは公害闘争をしていたときにPPMでごまかされた。今またシーベルトとベクレルに翻弄されようとしている。空に鳥たちが囀り、河に魚が泳ぎ、作物が育つ事がPPMより遙かに分かり安い。放射能はその鳥や魚をじわじわと殺傷する。それは人間にも通用することではなかろうか。 悲しいうたが聞こえてくる。 それは「リンゴのうた」ではない。 このように書くことが全くの徒労であって欲しいのです。
2011年04月06日
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原発 緊急情報(47) 汚染・6日に日本全土に拡がる怖れドイツの気象サービス及びノルウェーの発表では、4月5日から7日にかけて、福島原発からの風が一旦、南に行き、四国・九州にまで南下し、そこからさらに偏西風で日本列島を縦断して、北海道に達する上ると予想されています。 この図はドイツ気象サービス(DWD)のシミュレーションで、日本で4月6日頃にあたります(あまり時間は厳密に考えない方が良い)。パソコンで図を見ることができない人がおられますので、文章でも説明しますと、福島から一旦、太平洋に出た汚染物質は、その後、東風でぐるっと回って日本の房総半島、静岡、四国、九州とまわり、山陰から福井まで達します。つまり4月6日頃を中心にして初めて福島原発の汚染物質が西日本を汚染する可能性がありますので、注意が必要です。 次に示す図はノルウェーのシミュレーションであり、上のドイツの気象サービスのデータから約1日たった状態です(7日ぐらい)。一旦、日本の西日本に到達した福島原発からの放射性物質は、その後、偏西風に乗って北に進み、日本列島を縦断して北海道まで達すると予想されている。この頃、新たに福島原発から放射性物質が漏れれば、それもともに北海道の東海岸に到達すると計算されています。このシミュレーションの結果は、あくまでもドイツとノルウェーの結果であって日本の気象庁の予想ではありません。日本の気象庁は、現在のところ福島原発の放射性物質がどのように飛散するかの予報を出していません。花粉予想や噴煙の予想は気象庁の役割でありますが、どうやら放射性物質を飛散については気象庁の役割範囲にはないそうです(税金は?)。いずれにしても、できるだけ多くの情報を集めて、私たちと家族の安全を守りたいと思います。ドイツとノルウェーの情報が、どのような基礎的なデータに基づいているのかわからないので、ここでは日付もはっきりとは示していません(もとデータは時間もハッキリ示してありますが、それほど精度が無いと思うので、「絶対にそうなる」と断定的に考えないでください。「もしかすると、西日本もしくは日本全体に放射性物質が飛散するかもしれないので、4月5日から7日ぐらいにかけて、外出を避けたり、マスクをする、子供を外で遊ばせない、家の戸締りをしっかりするという対策を取っておく。」考えてください。考えてください。 とノルウェーの予想が外れるかもしれません。外れたら申しわけないけれども、それは仕方がないので、その時は、多少無駄な時間を過ごしてしまったと思ってください。とノルウェーの予想が外れるかもしれません。外れたら申しわけないけれども、それは仕方がないので、その時は、多少無駄な時間を過ごしてしまったと思ってください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 現実に九州まで放射性物質が飛んで、例えば鹿児島が1時間当たり1マイクロシーベルとまで放射性物質が上がり、それが1週間続いたとします。現実に九州まで放射性物質が飛んで、例えば鹿児島が1時間当たり1マイクロシーベルとまで放射性物質が上がり、それが1週間続いたとします。 その場合の被ばく量は、1×7×24=168マイクロシーベルトで、今回限りであれば、長期的にも、赤ちゃんにも、妊婦にも問題はない。(注)さらに詳しい計算(鹿児島の人の1年間)168+(0.05*358*24)=597マイクロシーベルトで、今回限りであれば、累積放射線も大丈夫です.鹿児島が大丈夫なのは「ずっと続けて被曝する」というのが恐ろしいので、一時的な被曝はあまり影響がないということです。でも、被曝は少なくしておくのが良いので、自衛してください。平成23年4月4日 午前8時 執筆 武田邦彦
2011年04月05日
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まだ 櫻の開花を聞かない・・・。 岡山ではまだ櫻の開花を聞かないが・・・。 西日本でもこの二、三日放射能が飛来してくるという。風向きが西日本へと吹いてくると言うのだ。これは日本気象学会のものではなく海外の風情報から指摘されたものだ。無論政府のものではない。外国の気象データーから推測し警戒したものである。西日本にきたものが偏西風によって北海道へと回るらしい。と言うことは日本全土に放射能の汚染は広がることになるのか。九州産の野菜から放射能が検出されシンガポールで突っ返されている。微量ではあるが西日本の各地に放射能は降っていることになる。自己防衛のために放射能を通さないマスクとビニールのレインコートとゴム手袋の用意をしなくてはならないのか。 こんな状態なら花が咲いても花見どころではない。家に閉じこもっているに越したことはない。石原都知事は花見の自粛をしいたが、岡山の倉敷に住んでいても自己防衛本能が働くのだから東京都民はなおさらであろう。一喜一憂して暮らしているのに違いない。年寄りは先がないから良いが嬰児や子どもがいたら神経質になるのは至極当然というものだ。水を海に走ったのは正解なのかも知れない。放射能は足し算だから半減期の前に食べると倍増する。まして、汚染された牛乳や野菜や魚の場合は食物連鎖で濃縮して人に入り内部被曝をする、それは何千倍にふくれあがるなのだ。そのことは環境ホルモンを勉強した時に食物連鎖を知りおののいた経験がある。 放射能は風に流されて飛来するものだ。風下が危ないのだ。政府も気象庁も風向きを一切発表しないのはなぜか、パニックをおそれているのか。気象庁は報告しているが政府が押さえているらしい。その根拠は風評被害の拡大をおそれているからなのだろう。将来ガンになるというリスクを犠牲にしてである。被曝でガンになった、その頃には菅は石の下であろうから痛く痒くもないと言うことなのだ。今、政権を維持したいと言う願望だけでパフォーマンスを繰り返している。まさに道化役者ある。 柏崎原発が地震で事故になりかけたときに、菅は「このような事故が起きるのだから政権交代だ」と麻生に言っている。まさに今その言葉は菅が思い出し政権交代を潔くしなくてはならないのだが、もうろくしてすっかり忘れているのだ。人の引き際の大事をこの人は知らない。なぜ、すっから菅をメディアはたたかないのか。「これであと二年間はやれるな」と震災と原発事故が起きたときに言った言葉を国民に報道しないのか、メディアは菅政府の延命に協力しているとしか思えないのだ。 昨日、十四歳の少女の素朴な疑問を書いた文章を載せたが、わたしは読んで胸が熱くなった。確かな文章をさりげなく書いて、新聞テレビ、あらゆる検索をして知識を蓄え世間へ疑問を投げかけているのだ。わたしは多くの皆さんに読んで欲しいと思い載せたのです。そこには国民が感じなくてはならない真実が吐露されていたからである。菅の所信演説の様に自分で書けないから劇作家の平田オリザに書いて貰ったものとは大違いで心に入ってくるものであった。その名はB級アイドルの藤波心という芸能人である。 十日の投票日には東京で原発反対のデモが起こるはずである。今までの物より大きい・・・。そんな言葉がツィッターで飛びかい始めた。時にはいい、やるときはやるんだと立ち上がらなくては駄目だろう。先頭には文化人が立て、足腰鍛えるには絶好のチャンス、日頃嘘八百を書いて食べさせて貰っている恩を返さなくては物書きではない。菅の様にデモの三列目四列目では駄目だ。先頭に立て、警察に捕まって何十日も黙秘して創作の肥やしにしてはどうか。 ことしの春は寒い、さぞ被災地の皆さんは膝を抱いて震えているのでしょう。政府の不誠実と対策の遅れを非難するではなくじっと待つ根性で寒さと戦っているのでしょう。余震と寒さに震えながらいつかくる春を待っているのでしょう。 原発事故に関わっておられる作業員の方や消防隊員、自衛隊の方は東電の施設の床で寝袋で休まれているのでしょう。「星を眺めて何を思っておられるでしょう」 家に残した妻子達なのでしょうか。 どうぞ被曝などなさらずにお元気で妻子の元へ帰られることを願います。
2011年04月04日
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14歳の少女の叫びです。私一人で感じるのもい思い載せます。日本にはまだ幼いがしっかりした意見を述べる人もいることに明るい希望を持ちました。この叫びには賛否両論が渦巻いています。皆様でご判断ください。詩のように記載されていましたが入らないので箇条書きのようにしました。 2011年03月23日 23時04分13秒批難覚悟で・・・・みなさんお元気ですか~こころです。ぱじゃまでスマソ・・・・先日、救援物資+義援金募金行ってきました。安室奈美恵さん達のように多額の寄付は稼ぎの少ない下っ端芸能人の私にはとうてい無理な金額ですが、私の出来る範囲で少額ですが少しでも被災地のみなさんに役立ててもらえるよう、物資+義援金送らせていただきました。毎日、被災地から届くニュース映像は涙なくしては見れません。私も、芸能人のはしくれとして、出来ることを、これから色々考えて行きたいと思っています・・・。ところで・・・汚染が広がっているようですね原発で懸命に冷却作業にあたっているみなさん、被災者のみなさん、折角育ててきた野菜を捨てなければならなくなった農家のみなさん・・・テレビで見ていて、それぞれ本当に大変な状況だなと思います。そして、今日に入って、都内の水道水にも放射性物質が・・・・。一体汚染はどこまで広がるのでしょうか。そして、いつまで続くのでしょうか・・・。テレビでは、やたらと「安全性」ばかり強調しています。「風評被害」に惑わされないで、「冷静」に対応してと・・・。汚染された野菜を食べ続けても安心です・・・。汚染された水を飲み続けても安心です・・・。個別の数値は低くても、ただちに健康を害することはない量だったとしても、微量とはいえ空気中の放射性物質を吸い続け、微量とはいえ、汚染された野菜を食べ続け、微量とはいえ、汚染された水を採り続ければ・・・微量+微量+微量 イコール→ しかも、そういう生活が1週間続くのか、1カ月なのか、1年なのか・・・・3年なのか・・・計算私あまり得意じゃないけど・・・・影響があることくらい、バカな厨房2年の私でも分かるのに!! テレビは「冷静に対応してください」しか言わない。あまりにも大丈夫すぎて、心配・・・・。挙句の果てには、ラドン温泉などもあるように、少量の放射線なら体に良い?(笑)とか、「想定外」の1000年に一度の大津波に、これだけ原発は耐えたのだから、やはり日本の原発はすばらしい・・・???とか、意味不明の原発絶賛???訳の分からないコメントを言う専門家とかww想定外だった、想定外だったってみんな口をそろえて言うけど、原発は、事故った時 甚大な被害がでるから、「想定外」はあってはならないと思うんですケド... 私言ってること間違ってますかね・・・。しかも、最近は、原発の危険性を言う人は、危険をあおっていると、世の中は叩く傾向にあるようで、これは何かおかしい流れだと思うのは私だけでしょうか??風評被害を辞書で調べてみました。→風評被害(ふうひょうひがい)とは、災害、事故及び不適切又は虚偽の報道などの結果、生産物の品質やサービスの低下を懸念して消費が減退し、本来は直接関係のないほかの業者・従事者までが損害を受けること・・・。実際は大したことないのに大げさに報道する・・・→風評被害を生む報道実際は大変深刻なのに、大丈夫なように軽く報道する・・・→ これは何て言うんですか???私は冷静ですよ・・・。危険をあおっているわけでもありません。テレビはこんだけ安全・大丈夫って言い続けているのでそのうち、「放射能を跳ね返す!! スーパー健康法」とか「放射能にも負けない!! 体質改善・げんき体力づくり」特集とかやりだすんじゃないでスカ???・・・( ̄ー ̄;そんなの、いくら頑張っても跳ね返したり、勝ったり出来ませんから。なんてったって、相手は放射能ですからね。今の現状、私が思うのは・・・テレビが言う、安全・大丈夫ではなく、やっぱり「危険」なのだとおもいます。どーんと爆発したり、急に明日何万人何十万人が死ぬということはないかもしれないけど、5年、10年の歳月を経て、じわじわ私たちを蝕むとおもいます。原発のリスクとリターンを考えたら、あきらかに、リスクが高すぎる。原発のデメリットに比べたら火力や水力のデメリットなんて可愛いもんだと思う。でも、日本ではいまだに、原発見直しの声はそれほど上がってこない。むしろ、よく聞かれるのは「原発はやっぱり必要」という声。おとなしい国民性なんでしょうか・・・。それとも・・・・。前回の記事で、私が原発について否定的なことを書いたら、コメント・メールだけでなく、事務所にまで抗議・意見のメールがきました・・・・。どんだけ、原発をかばうんだよぉどんだけ、日本て、平和なんだよぉ・・・どんだけ、日本て、良い人(人が良い)が多いんだよぉ・・・。まだ自分自身が被害に遭ってなくて、直接危険が迫ってないか、そんなことが言えるのかな??私なんて、ズルイ性格だから、こんな現状を見ると、もう、これっぽっちも信用できないけど・・・。じゃあ、原発廃止したら、足らない分の電力はどうするんだって、言うけど、それの答えは簡単。今の原子力に頼らない電力の生活に社会全体のシステムを変えればいいのです。変えれますよ。電力を絞れば、変わらざる得なくなる・・・。初めは不便でも、やがて人間はそれに順応していく。そんなことで、経済が落ち込んだりしても、生活水準が下がっても、全然OK!!原子力の事故で世の中がごちゃごちゃになるよりはるかに、リーズナブルで経済的。(*゚ー゚*)私の家の近くに、数年前、大きな病院が出来たんです。駐車場少なくて、いつも満車だったので、駐車場の「混雑解消」のために、更に、駐車場増やしたんですよ。そしたら、どうなったとおもいますか???駐車場不足が解消したのはほんの数カ月だけで、駐車場が増えたら、その分、みんな車で来る人の数が増えた!!結局、駐車場増やしたのに、駐車場不足は今も、全然解消されていない。電力もこれと似ていると思う。ただ単に、容量増やせば、良いんじゃない。人間の欲望ははてしないから。サンドウィッチマン 伊達さんのブログに、「テレビのインタビューの中で、東北の被災者のために、節電してますっていう人がいたけど、まったくの大間違い。福島原発で作られる電力は全て首都圏に送られています。」という事が書かれていました。なんで、東京の電源を遠く離れた福島県につくるのか???東京という大都会の電力を支えるために、犠牲になった福島県・・・。住み慣れたふるさとを、先祖代々受け継いだ、家や田畑や牧場を、放射能で汚されて、福島県のみなさん本当にかわいそうだと思います。これだけの状態になって、それでも、原子力が必要だって言ってる人は、失礼かもしれないけど、ある意味もう、麻薬中毒みたいなもんだと思う。あと、自分の意見だと思い込んでいるだけで、実は、原子力は世の中に必要なんだというだれかの刷り込みだということを気がついてないんじゃない?よく麻薬中毒だった人が、インタビューとかで、少量の麻薬なら、自分の仕事の効率上げるためには必要悪なんだみたいな風に、自分に言い訳していた・・・。とか言ってたの思い出します。自分がどんどん蝕まれているのにまったく気がつかない・・・。いや、気づいているんだけど、やめられない。薬やり始めた以上、やめたら、禁断症状でて、もう、後には戻れないwwみたいなwwしょーもない、B級アイドルの私が偉そうなこと言えた立場ではないことは、よくわかってる。電力関係・原発推進関係に携わっている人も多いから、アイドルとしての立場の私は、賛成か反対かはあまり明確にしない方が、本当は良いのかも知れない。ラブ&ピース がんばろう日本!みたいなことだけ言ってた方が、アイドルとしては活動しやすいのかもしれない。こういうこと書くと、ファン減るかもね。でも、減ってもいいや。私は中途半端なことは言いたくない。人にどう言われようが、叩かれようが、はっきりと、自分はこう思っているんだって言うことを言いたい。その結果、ファンが減っても、私は仕方ないと思ってます原発それはまさにパンドラの箱です。檻から解き放たれた 猛獣・・・。いつ襲いかかるか分からな猛獣と同居出来るほど私は神経太くない・・・。あなたはそれでも、便利と引き換えからも、パンドラの箱を開きつづけますか???今、日本は、色んな面で考え直さないといけない時にてるんじゃないですか?私には、福島原発の煙が、不謹慎かもしれませんがそんなパンドラの箱を開けてしまった私たちを死滅させる巨大なバルサンか、ゴキジェットに見えます...。 藤波心
2011年04月04日
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今回も武田邦彦教授の言葉をお借りしました。 原発 緊急情報(46) 「風評被害」を学ぶNHKは2006年4月16日(日) 午後9時から9時49分に総合テレビで「汚された大地で~チェルノブイリ 20年後の真実~」という放送をし、今でもNHK ONLINEで見ることができます。そこでNHKは、「史上最悪の原発事故からこの4月で20年、人々の苦しみは続いている。というよりむしろ悪化している。ウクライナにある、放射線を浴びた人々が集まって暮らすアパートでは、がんなどの重病患者が増加、毎週のように死者が出ている。さらに大量の放射性物質がまき散らされたベラルーシでは、ヒロシマ・ナガサキでは否定された「遺伝的影響」が報告された。(中略)「いまだわからないことばかり」とも言われる放射線の人体への影響。広島の医師や研究者も加わって、暗中模索の事実解明、因果関係の究明が続けられている。」(本来は著作権がありますのでNHKに断って載せなければなりませんが、日本人の命に関わる事ですから、ご勘弁ください.)・・・・・・・・・一方、福島原発の事故が起こった後、 NHK は「このくらいの放射線なら大丈夫だ」という放送を繰り返してきました。それも政府コメントの紹介に止まらず、アナウンサーが自ら比較的大きな声で「安全です」を繰り返してきたのです。昔から NHK は受信料を強制的に取る国民的放送ですから、多くの日本人は自分が受信料を払っている NHK のアナウンサーは自分の味方で本当のことをいうというように思っています。それを利用した行動でした。さらに、福島原発の近くの海から規制値の3355倍の放射性要素が、それたときに、「健康に影響はありません」という保安院のコメントだけを紹介し、このような高濃度の放射性要素が健康に影響を及ぼすという考えの人のコメントは出しませんでした。つまり NHK は片方では「チェルノブイリの放射性障害が考えていたよりもはるかに大きい」という放送をし、片方で「福島原発の放射性障害はほとんどない」と言ったのです。しかし、海外の多くの報告が示すように、今回の福島原発の事故はチェルノブイリとほとんど匹敵するような放射性物質を出していることがわかっています。もう一つ問題なのは、 NHK 自体がチェルノブイリについては「放射線による人体への影響はまだわからないことばかり」と放送したのに、福島原発が起こると「安全です」という確定的なことを言うという違いは極めて大きいこと感じます。・・・・・・・・・わたくしは、数年前、風評被害を専門とする社会学者に教えを受けたことがあります。その人は若い人でしたが、非常に専門的で立派な学者でした。彼の話はとても複雑でしたが、簡単に言うと、「風評被害というのは、正しい情報を伝えないことによって起こる」ということでした。そしてその理由は、「人間は自分の身を守ろうと考えるので情報が不完全な時は、余計に不安になって慎重な行動になる」ということでした。豊富な例を示していただき、わたくしはそのことを強く覚えています。つまり「風評被害」というのは「悪いことでも異常なこともなく」、情報が不足した時に起こる「正常な人間の社会活動」ということです。だから、風評被害をなくすには、一にも二人も人間が自分を守りたいという本能に適した「正確な情報を提供する」ということなのです。・・・・・・・・・2011年4月3日(日曜日)の朝、わたくしは NHK のニュースを見て、福島県の農家の人が本当にかわいそうになりました。放送では、福島県の野菜を何とかして売りたいと思っている農家の人が、トラックに新鮮な野菜を積んで東京に運び、そこで2割引で野菜を売っているのです。農家も NHK も「この野菜は安全です」というの強調していました。それを見て、わたくしは本当に福島県の農家の人がかわいそうになりました。というのはこのようなNHKの放送こそが、福島県の野菜に対する風評を強くして、野菜が決定的に売れなくなってしまうからです。・・・・・・・・・人間はバカではありません。そして現在のようにある程度の情報が提供されていればそれに基づいて自分の身や自分の子供の事を守ろうと考えるのは当然のことです。福島原発から出た放射性物質が、空中にあたかも花粉や黄砂のように飛び、それが地上に落ちます。地上に落ちたり、壁についた放射性物質からわたくしたちの体が被爆します。その値はNHKで毎日報告されていて、福島県ではおよそ数マイクロシーベルに及びます。ということは、会津地方は別かもしれませんが、福島県全体としては放射性物質が常に降っているわけです。このことはほとんどの日本人が知っていると思います。つまり福島県の農家には大変に申しわけないのですが、野菜には放射性物質が付着していると考えるのが「常識」なのです。そうなると、規制値と比べてどのぐらい低いのかということが、大切で消費者の知りたいことです。例えば、規制値が300ベクレルの時に、野菜についている放射性物質が200ベクレルなら、多くの消費者は買わないでしょう。20ベクレルなら買うかも知れません。数値がなければ判断できません。また、普通の時ならば、周りに放射性物質がないので、あるいは規制値以下であれば野菜を購入する人もいるかもしれません。しかし現在では、空間からの放射線、自分が吸い込んだ放射性物質、水食品等の汚染があるのですから、よけいに慎重になります。このような時に自分や自分の家族を守ろうとしたら、「放射性物質がついている野菜よりも、放射性物質がついてないものを買いたい」と思うのはごく自然のことです。もし、福島県の農家の人が福島産の野菜を売ろうとするなら、「この野菜は規制値の何分の1の放射性物質がついています。もしもそれで良いなら買ってください」とお願いするのが良いと思います。つまり野菜を売るということは、人の口に入るのですから、十分に情報を出して信頼を得て、野菜を売らなければなりません。そうしないと風評被害はさらに拡大すると思います。わたくしは息を詰めて放送を見ていました。しかし NHK は最後まで「安全な野菜だ」というのを繰り返し、「福島県の農家を応援したい」という人を紹介していましたが、野菜がどのくらい汚染されているかということは全く触れませんでした。・・・・・・・・・それに福島県の農家に打撃を与えたことがあります。•1) 政府が「野菜の放射線を測定するときには、「出荷のまま」ではなく、良く「流水」で洗ってから測定しろ」という通達を出したことです。これによって消費者は「表示されている放射線量はインチキだ」と確信しました。消費者は販売されている状態の野菜についている放射性物質の量を知りたいのに、測定する野菜だけを綺麗に洗ったら判らなくなるからです。しかも政府の通達ではご丁寧に、かならず「流水」で洗うように指導しています.こうなると消費者は「数字は当てにならない」ので、「産地で判断する」ことになります。政府が作り出した風評です.•2) 茨城県知事や福島県知事が「野菜の出荷基準を高くしてくれ。そうしないと農家が困る」と陳情しました。「高い放射線の野菜を出荷しないと農家が困る」という理由ですが、つまりはこれを消費者から見ると、「茨城県や福島県の野菜を買うと、余計に被曝する」ということを意味します。もしこれが農家の要望を知事が受けたのだとすると、茨城県と福島県の農家は自分の収入を得るために消費者に、今のように被曝に神経質になっているときに、これまでの基準値以上の放射性物質がついた野菜を食べさせることになりますから、不信感は決定的でしょう.福島県の農家は被害者です. でも、放射性物質が空から降って来るのは事実で、それを日本人は知っています.だから、方針を転換する必要があります。政府やNHKの言っている「風評」の宣伝にのったら、農家の人は本当に困ることになるでしょう。「風評」は情報操作などによって発生する正しい社会の反応なのです.平成23年4月3日 武田邦彦
2011年04月03日
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東電の体質 東電は各地にある保養所を被災者に提供する気はないらしい。柏崎の社宅に二十四所帯を受け入れると言うことである。県の仲介が入れば無料だがそれがなかった場合は六千円を取るという、何という会社であろうか。原発事故で頑張っている消防隊、自衛隊の方達は東電の施設の板場で寝起きしているという。あとの部屋は鍵をかけて入らさないらしい。入って汚されたら今度使うときに大変だからと言うのが答えなのである。東北電力は社宅、独身寮、保養所を開放しているというのになんと言うことなのか。東電のことをメディアが書けないのはそれだけ儲けさせて貰っていると言うことらしい。日航、トヨタ、東電と営業広告を出して貰っているということで自粛しているらしい。前記の三社は特に細かいところまでクレームを付けることで有名なのである。喧しいたちの悪い会社なのである。 福島原発には七号機八号機の原発が設立許可を得ていてそれをこの機に及んでも造るというのだ。県は感情むき出して県民感情を無視していると反発をしているのだが、國が曖昧な態度を取っているらしい。島根の停止中の三号機は中国電力は再開すると言っているが、ここでももめそうである。今、建設中の入関原発は反対運動が起こっているが工事を進めると言っている。原発推進派は福島原発のことで国民ながどのように思っているのかということを一切考えないという方針を貫こうとしている。電力は國と計画電力を取り交わしていて政府が曖昧な態度を取るとどんどん原発が造られると言うことなのだ。大企業のエゴである。 前にも書いたが、東電による計画停電は胡散臭い物のように思える。原発に反対すれば電力の供給が止まり計画停電をしなくてはならなくなり企業の生産に支障来たし、家庭では快適なら生活が出来なくなるのですよという恐喝のように思われて仕方がないのだ。東電管内での節電呼びかけにより五、六千万キロの余剰電力が出来たので計画を中断したのだ。電車の消費電力は二パーセントくらいで全線を普通に走らせてもたいしたことはないのだが、間引き運転をしている。これによって経済が落ちこんんでしまう。政府も計画停電のことはさっぱり分かってなくて東電の言いなりで許可を与えているのだ。したたかである、政府の無策と指導性はゼロなのである。東電は。警察庁、警視庁の天下りの温床である。東電は妨害や嫌がらせに対処するために天下りを受け入れているのだ。前にここに載せたがやくざにホームレスを集めてこさせ原発内の清掃をさせ被曝させているかも知れないのだ。警察とやくざのなれ合いがここにあるのではないか。 この国難に当たって菅は「これであと2年できるな」と言ったというのである。政治家としても人間としても言っていけないことである。「臨界」のいみも知らない菅は中学生でも知っていることを知らないのだ。そんな菅が原発の事故対策の指揮を取っているのだからお粗末である。聖徳太子になれとは言わないが、二、三のことを一辺に考えられない様なリーダーでは国民はたまった物ではない。現地視察には百五十人を引き連れて行動するから地元の手薄な警察官では警備が無理なのだが邪魔をしてあらゆる救援に支障を来していることを何も考えない、その脳天気さにはあきれかえる物だ。オバマと電話で会談をしたと言うが本当は挨拶程度であったらしい。これを誇らしげに語る菅はパフォーマンスしか頭にないらしい、それが政府の延命に繋がると思っているのだからいやになる。 そのことは東電にも言える。福島第二原発は廃棄せずに運転するつもりなのだ。まだ、第一原発の七、八号の推進計画を棄てないというのだから人の命より金儲けが先なのだ。 危なくない、直ちに影響することはないと言った政治家、学者には、万一放射能によって病人が出た場合には責任を取って貰わなくてはならない。NHKも民放も原発推進学者だけではなく反対学者の意見も聞かなくてはならなかったのだ。東電から研究費と言う名目で金を貰っている学者ばかりを出して東電の都合の良いことばかりを喋らせたメディアにも責任はあることを忘れてはならない。 そのことで福島県は風評被害で差別が大きくなっていることを憂うしかないのです。防護服も着ずに原発内を走った街宣車の運転手はどれだけ被曝をしたのか、自業自得と言えば言えるのだがなぜ止められなかったのか残念に思う。 今でも下請けの作業員の人たち、東芝の技師は昼夜を違わずに懸命ら作業をしているだろう。消防隊、自衛隊の人たちは使命として命をがけで張り付いている。東電はそのことを天災だから仕方がないと言う顔で眺めているのだろうか。何回も指導を受け改善をしなかったことにこれから何を言おうとしているのだろう。もう、エリート意識と見下す姿勢は改めても良いのではないか。テレビからはその変わりようがうかがい知れないのだが。補償は誠実に行って欲しいと思っている。 わたしはここに書いたことが真実起こらないことを願っています。 決して放射能に汚染されて病気になるようなことがあってはならないと思っています。 言葉には責任を持って欲しい、人には誠意を持って当たって欲しい。出来ることは何でもして欲しい。それが東電に言いたかったことです。 國破れて山河あり・・・。被災地にもやがて春が来て花が咲き山が萌葱色になびくでしょう。皆様が一日も早く心安らかに、平穏に暮らせるように心より祈っています。
2011年04月02日
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福島第一原子力発電所の高精細写真(エア・フォート・サービスさんが無人飛行機で撮影)オリジナルフルサイズ こちらからダウンロード出来るみたい (11.5MB) http://bit.ly/hfk4Hj http://bit.ly/ecNlun たしか動画が映されていたはずだが、これは公開しないらしい。国民に知らさない方が懸命という判断。まるで尖閣の衝突映像と同じ扱いか・・・。また、誰かが流出してくれることを願うが・・・。歴史の証人としてはあらゆるものを収集している。だが、津波の後の無惨さには目をつむりたくなる。 菅と言う人は何でも会を作るのが好きなようだ。責任の分散を考えているのか、それでは船頭が多くて話がまとまらないと思うのだが。 800万円もした防災服は着ないらしい、その金は政党助成金で作ったのか、官房機密費なのか、民主党と名前を入れるのだから議員が買い上げであろうな。いい加減な無駄使いは辞めよう。子ども手当のつなぎ法案を通したのだから政党助成金360億はなしにしてくれ、なぜ貰っていない共産党はやかましく言わないのか、何でも反対の共産党がなぜに子ども手当に賛成したのか、統一地方選のためなら先が読めていない、賛成した民主、国民新党、社民党、共産党は絶対に議席をへらすであろう。子ども手当を貰っている人は選挙に行かないだろうから。国民は出稼ぎに来ている外国人、子供を本国に置いている子供たちに子ども手当を支給する事を理解していない、真意がわからないから反対しているのだ。国民の80%は反対をしている事もその原因か。 原発事故で日本の食品が放射能汚染されていると勘違いをしているが、その人たちは日本の地図を見たことがないらしい。小さな国だから全域が放射能に汚染されているという考えらしい。 震災の支援で各国の本当の姿が見えてくる。本気でやっているのはアメリカ、日本の原発を早く終息させなくては反対運動が起こるからとやっきになっている原子力推進国。利害が交錯している。が、フランスとイギリスとアメリカは原発が多い、一番おそれているのは原発の50キロ圏にニーヨークがあるアメリカ、日本の原発事故を簡単に押さえ込まなくてはニーヨークで反対運動が起こるかもしれないのだ。躍起になるのはよくわかるが。それにしてもアメリカ軍の活躍は本物だ。元々事故の原発はアメリカ産、それを東芝と、日立が施工したのだから、40年前にと言う話がある。 何度も言うが、この震災と津波で崩壊したこの機に日本人は進化しなくてはならない。震災地方の国有化と言うことが話に出ているが、その先、菅の頭の中にはどのように復興するのかと言うビジョンがあるのだろうか。財源はどうするのか、支援物資の偏り、蓮ほうは何をしているのか、ボランティアの取り扱いがどうもスムースではないが辻元は何をしているのか。陸路を整備をするのも重要だが、港をいち早く整備して大きな船が着くようにした方が物資は沢山運べたのではないか、これも政治の失策のように思える。 じっと待つ被災者の方たちの我慢も限界、今の政府にその限界を超える政策があるのだろうか、疑問です。 がんばって、希望を捨てないで、その声が空しく響いている。声は喉に詰まっている。
2011年04月01日
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昨日、タバコを買いに行ったら私が愛煙するタバコが売り切れてないという。入荷しないと言うことなのです。震災の影響はタバコまで及んでいる。被災地の皆様の気持ちを考えると贅沢は言えない。 国民の皆様の健康を考えてタバコは製造販売をしないと言うことにでもなれば良いのだが・・・。禁煙できなくてそんな思いを感じている。
2011年04月01日
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