おはようじゃなくてもおはようでいいんです。アルバイトか何かでまず仕事場に入った時に、そう言えって教育されませんでした? 「おはよう」はお早うと書いて、こんにちはとこんばんはと時間によって言い方が異なるために朝専用と思われがちですが、仕事場に入っておはようと声を掛けるということは、すなわちあなたが入ってきた時点で既に誰かがもっと早くに来ているということですから、「(私よりも)お早うございます(ね、ご苦労様です)」という意味合いになるのだと思います。
ちなみに、「ご苦労様です」という言い方は目下の者に対する言い方のようです。イマドキ意識する方や、その言葉に対して反応し、さらに訂正を求める人はいないとは思いますが、知っておくといいことあるカモ。
さてさて、今日のレビューは「キングダムアンダーファイア サークルオブドゥーム」です。
このゲームを簡潔に評価しますと、以下になります。
●なにこれ面白そう → 第一印象:思ったとおりのゲームではあるけど、なんか違う…… → 合成が意外と面白いことに気付く → 1、2キャラ楽しくクリアする → 越えられない壁 → 全てのキャラを楽しくクリアし、実績も全解除する。
越えられない壁を越えられなかった方は、以下の分岐へ突入します。
●wikiを調べてチート級の合成組み合わせを発見する → もう1、2キャラ楽しくクリアする → 単調な作業 → 実績全解除
ご覧のとおり、このゲームはクソゲーカテゴリに配置してしまう方が多数いらっしゃると思います。クソゲーには違いないんですが、楽しい部分も一応備えておりますので、せっかく購入された方は、どうかすぐに投げずにもう少し遊んで欲しいと思います。
あるへの心情としましては、このゲームは完全なるクソゲーとは言い切れず、かといって凡ゲーとも言えないので微クソゲーです。なんか言葉が汚くなってしまって申し訳ない……。
このゲームには前作が存在するようですが、Xbox360で発売しているのは、今のところこのゲームだけです。前作経験者の方からすると、このゲームは大分ゲームシステムが変わってしまったようですね。
KUF:CODもかなり古いゲームですので、当時の次世代機たるXbox360のマシンパワーをプッシュする要素が強いです。
すなわちグラフィックです。プレイするキャラクターを選んで最初に降り立つのは、なんとも神秘的な花畑の中で、クソゲーと知っている、いないに関わらず初見プレイヤーは「ほぉ……」と感嘆するはずです。
で、ちょいちょいと武器を振ってみたり、メニュー画面を呼び出してみたり、ちょっと先に進んで敵と戦ってみたりして、少しずつ違和感を感じていくんですね。
たとえば、スタミナの概念があります。本作のキャラクターは歩く以外の行動全てをこのスタミナを消費して行うのですが、初期値が低すぎて、1、2回武器を振っただけで息切れします。
たとえば被弾モーション。敵から攻撃を食らうと大げさな声を発して、実時間ではそれほどでないのですが、精神的には十分すぎるほどの硬直が発生します。続けて攻撃を受ければ何も出来ません。回避やガードはないのか、と探しても基本的にはなかったはずです。
(はずです、となって申し訳ありません。大分昔に攻略したのでソフトは売ってしまいました。動画や攻略サイトを見ながら、記憶頼みのレビューとなっております)
マップの種類が少なく、ランダム生成とは謳っているものの、その種類も少ない。全体の動作がもっさりしている、敵の飛び道具がうざい、などなど、BADなポイントはたくさんあるので割愛させていただきます。
このゲームで褒めたい部分は、やはりグラフィックと合成、あと安さでしょうか(笑)
クソゲーですから安くなるのは当然です。前もって知っているなら金をどぶに捨てたとは思わないでしょう。
ストーリーが意味不明、を通り越して解読不能かつ演出も地味ですので、肝心のグラフィックの作りこみの凄さも結局のところ死に気味です。逆に敵の数が多かったり、派手な魔法を撃ったりすると動作が重くなります。まあ、最初の花畑の「ほぉ……」の感嘆が、今作で∞(クライマックス)テンションになるシーンだと思います。
(ちなみに∞アクションのあのゲームは神ゲーです。そのうちレビューしますね)
このゲームはハクスラゲーでもあります。意外とわらわらしてくれる敵をなぎ倒して、装備を集めて「合成」して強くします。装備品には「特性」なるものがついていて、「火炎」「貫通」「反射」など、様々な効果がランダムでついています。この特性を抽出して、自分のお気に入りの装備に継承させることが出来るんですね。
これが意外と楽しいです。組み合わせることで強力になる特性もあって、試行錯誤しながらの一周目はきっとはまれるんじゃないかと思います。
魔法の取得方法がクエスト方式になってるのも面白いですね。まあ、とあるキャラから「○○の魔法を覚えたい」、となれば「○○をxx匹倒せ」みたいな、ごく簡素(で面倒くさい)なものですがね。
レベルの概念ももちろんあります。敵を倒せばレベルアップし、スキルポイントがもらえます。これを体力、スタミナ、運の三つ(!?)の項に自由に振り分けてオリジナルのキャラクターが作れるという寸法です。上記の、スタミナ切れが早くて思う存分戦えない、という方はスタミナに極振りしてみましょう。スタミナの続く限り武器を振ったり、魔法を発動できます。
一つだけ注意して欲しい点があります。これはレビュー評価点を落としてもいいと個人的に思えるくらいに嫌でした。
実績の中に「恥ずかしがり屋のスタッフたち」という悪意に満ちた実績があります。要は全てのスタッフクレジットを飛ばさずに見る、という内容でして、ゲーム中に三つのスタッフクレジットが存在します。前二つは別にいいのですけれど、「難易度スーパーをクリアした時に表示されるスタッフクレジット」というのがありまして、飛ばしてはいけない、ということもあいまってエンディング中は非常に腹立たしかったです。
別に難易度スーパーが難しすぎた、とかそういうのではないです。荒技ですが、攻略難度を下げるプレイ方法もあります。エンドロールそのものに怒りを感じ、共感される方はまずいないと言い切っていいんじゃないかと思います。
クリア後の余韻も世界観も全部ぶち壊しですよマジデ……。
さっきから悪いことばっかり書いてますが、一応私は投げずに実績をコンプリートできました。好きとか嫌いとかじゃなくて我慢すればそれなりに遊べる作りにはなっています。おおらかな大人の心、余裕を持ってプレイしましょう。
上にも書きましたが、以外にも一度の戦闘での敵の数は多めで、わらわらしてくれます。キャラクターもそれなりに育ち、さくさくと敵を狩れるようになれば、ちゃんとハクスラのサイクル(敵を倒す→ドロップをかき集める→装備選定&強化→その装備で敵を狩る)が保てるので、「ハマる」とまではいかなくても「面白い」と感じる部分はちゃんとあるんじゃないかなと思います。
ではでは。
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