本日はこちら「レゴ:ジュラシックワールド」のレビューです。
……。
…………。
キェーーーー!? シャベッタァァァーーー!!?
今までプレイしたレゴ作品といえば「ふむふむ、へもへも」、言葉はなく仕草や表情などでストーリーを表す作風だったので、レゴ人間がいきなり英語をぺらぺら喋り始めたときはまじで腰抜かしました。
……これがOne世代のレゴかと。
調べてみたら本作もしっかり360に同じものがあるのでOneで新しく出たタイトルではないんですけどね。そのうち360の焼き直しではない、One用に開発されたレゴも遊んでみたいです(過去のGwGのニンジャゴーがそれっぽいんだよね、ちょっと楽しみ)。
とはいえ最近GwGで無料で配られたレゴ:インディージョーンズをプレイしたばかりだったので、時代の進みようにはやっぱりびっくりしました。
広大なオープンワールド風味なHUBステージ(ここからストーリーやボーナスステージを選んだり、恒例のチート買ったり、集めたミニキット眺めたりのマップ)が映画の舞台となった島なので、HUBにしてはかなり広いです。各ステージの集め物以外にも、ここでの集め物も相当数あるので、結構なボリュームでした。
さて、驚いたといえば驚いたのですが、この普通に喋るレゴってのは実際どうなんでしょうね。私はジュラシックパークおよびワールドには全然明るくないので、正直細かいストーリーはさっぱりでした。
(さっぱりとはいえ敵すなわち恐竜となんらかの複雑な関係性を築くわけでもないので、危険、逃げる、生き延びる、と目的自体はかなりシンプルで、その過程でのドキドキワクワクがゲームも映画もメインとなるので没入はなかなかです。
これなら映画も見てみたいかも。レゴでさえちょっと感動するような迫力感は、きっと映画だとどう見えるのか、そこは純粋に期待でき、映画用のプロモーション、販促ゲーとしてもきっと作用すると思いました)
よく聞くと作中のセリフは映画のセリフの切り抜きっぽいので、今まで遊んだどの作品よりも「有名世界観の切り貼り」っぽさが顕著でした。セリフの有り無しはとりあえず置いといて、まぁ現実的に考えてもこうするしかないんでしょうが、セリフの抑揚などに一貫性がなく、外の空気感などもそのまま流れてくるので、雰囲気作りとしてはマイナスかな。パロディ感やメタ感が出てきてしまって。
ことレゴゲームの制作陣に限って、彼らが言葉を使わずにストーリーの流れをそのまま演出することができないはずがないので、きっと何かしらの制約じゃないけど、セリフも使ってくれって取り決めがあったんじゃないでしょうか。パロディではなく公式のものとして。
ただ、そのセリフが出てる裏で映像そのもの、演出や展開はいつものレゴなんですよね。キャラの一人がシリアスな雰囲気で話してる横でいつものドタバタ劇が繰り広げられている様はやっぱり安心して見ていられました。いつも思うけどこのセンスがすごいんだよなぁ。
おそらく映画の中では壮絶に食われたりするシーンも、「そうきたか!」って感じでコミカルに済ませて、違和感なく次のシーンに繋げてきたりするし、この切り貼りとデフォルメの技術は素晴らしいと思います。
また、本作の敵役は恐竜ということで、当然喋りません。これがまたね、本作内にリアルな英語が存在することの必要性を薄めている気がするんですよね。
たとえば前回遊んだインディー・ジョーンズは敵側も同じ人間なので、実際の映画であれば敵とも会話するわけです。そしてそこで得た情報などが次の展開に繋がったり、主人公陣営内の各人物との関係性にも変化が出てきたり、するわけじゃないですか。
相手が恐竜ならそういうこともないので、実際、追われて逃げて、隠れて、生き延びて、脱出するっていうシンプルな構図に落ち着くんです。その裏の陰謀とかは置いといて。
映画自体もきっとそういった、迫力とか古代のロマンとか、未開拓の大自然とか、そういったシンプルな体験を提供するジャンルだと思うので、余計に言葉の存在が気になってしまって。これも奇麗に撮りなおされたセリフだったらまだ違和感も少なかったんですけど(汗)
本作は子供も遊べるレゴゲームってことで、作中では徹底して誰も死なないんですよね。獰猛な恐竜に丸呑みにされたとしても腹の中で楽しく踊ってたり、ひょっこり口の中から出てきたり。
リアルでシリアスになればなるほど血なまぐさくなるジャンルで、おそらく映画本編ではかなりホラー的な演出もなされているであろうジュラシックパークという作品を、よくもまあここまでコミカルにフレンドリーに描けたものだと、ほんと毎度毎度感心してしまいます。
実績の中に、6500万スタッド集めるって実績があるんですよ。数のインパクトはすごいですけど、公式チートはもはやお約束なんで、実際そんなに大変な数字じゃないです。重要なのはこの数字。
もう一つの実績に、全ストーリーをクリアするっていう定番のものがあるんですが、その実績のタイトルが「65 Million Bricks In The Making」なんですね。意訳すると、レゴブロック6500万個使ってますってことなんですけど。
ひゃぁぁ、すげぇ。
レゴゲーム内でレゴがいくつ使われてるかなんて考えたこともなかったけど、実際の数にしてみるととんでもねぇな。
と、たまげたわけです。それが言いたかった(笑)
【このカテゴリーの最新記事】