本日はこちら「PopCap Arcade 楽しさ、いっぱい。アクション&パズル 7パック」についてのレビューです。な、長い……。
結論から申します。
とっても残念なゲームです。そして個人的には、買わなければよかったとさえ思っています。
以下、本ソフトの概要ですが、
「Zuma」 : アクション性の高いパズル。繊細な指先が必要。
「Peggle」 : 初心者から超上級者まで幅広く楽しめる中毒性のあるパズル。
「Bejeweled2」 : シンプルな3マッチ式パズル。強運と時間が必要。
「Astropop」 : アクション性の高いパズル。トライ&エラーが必要。
「Feeding Frenzy」 : シンプルだけど面白い、かなりライトなアクションゲーム。
「Feeding Frenzy2 〜難破船の決闘〜」 : 1に同じ。
「Heavy Weapon」 : 横スク180度シューティング。意外にもするめ味。
の、現在でもXboxマーケットプレイスで配信されている7つのアーケードタイトルが一つにまとまって売り出されたものでして、それぞれを単品で買うよりもかなり安く揃えることが出来るのが魅力です。
私はこのソフトを買う以前に、PeggleやFeeding Frenzyといったアーケードの体験版をやったことがありまして、非常に興味があったわけです。
そして値段や、相対的な実績の価値(新品7000円のソフトを買えば、デフォルト実績1000ですから、実績1ポイント7円。中古100円のソフトならば、実績1ポイント0.1円!)から誘惑に負け、手を出してしまったという経緯があります。
とはいえ、そこまで悲惨な買い物でもなかった、というのが正直なところでして、ゲーム内容そのものはきちんと値段分は楽しめたと思います。
まあ、廃実績のBejeweldと、とっつきの悪さ&ローカライズなしのAstropopの二強は早々に投げ出しましたが。
私が一番、失敗したと思った最大の、そして唯一の欠点が、「HDDインストールできない」という点です。個人的にはこの点が全てです。
私はディスクから直に起動して、轟音の中ゲームをプレイするのが、本当に嫌で嫌で仕方ない性格でして、新しく入手したゲームは起動確認も兼ねて必ずインストールします。とりあえず100%問題なく取り込めたのなら、ディスク傷などの問題はないのだろう、という推測に基づいています。
ですので、わくわくしながら封を開け、インストールできないと知った時は本当に焦りました。
結局、仕方がないので爆音の中でそれぞれのゲームをプレイしたのですが、本当に落ち着かない。音もそうですし、熱や、Xbox本体の負担、ひいてはお隣さんに音が漏れてないかと、ちっとも集中できません。
収録されているタイトルは、どれもじっくり、落ち着いて、ゆっくり、長く、遊べるタイトルが揃っていますので、本当にもったいない。
Zumaを24時間プレイする実績とか、苦痛にさえ感じまして、Zuma自体は非常に面白く、爆音さえ気にならなかったらもっともっと遊びこめる(遊びたいと思える)のにな、と残念で仕方なかったです。
また、ゲーム起動方法も初めはやり方がわからず焦りましたね。ディスクを一度起動してゲームタイトルを読み込んだら、一度ダッシュボードに戻り、マイゲームタブから起動したいゲームを選ぶ、という仕組みです。
だからインストールは物理的に不可能なんでしょうね。
何度も言うようですが、ゲーム自体は良作が多く、ハマれば時間を忘れて何時間でも、あるいはリプレイ性の高いアーケードゲームの中でも人気作を集めたファンディスクですから、夜寝る前に一時間ずつ、といった具合に人によっては何ヶ月も遊び続けられるほどの、このリラックス感が、インストールできないというただ一つの汚点によって台無しにされています。
もしも、通常はどんなゲームもヘッドフォン装着で本体の轟音が気にならない、とか静穏性に特化した新しいXbox360が登場して、これらゲームたちの持つライトなリラックス感を阻害しないようであれば、もしかしたらプレイヤーの感想はがらりと変わるかもしれません。
このゲームの購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、是非とも上記の問題点をよくよくお考えください。特に、本作品はHDDインストールができない、という情報を記述しているサイトは案外少ないです。
最近では見なくなりましたが、一昔前まではPeggleやZumaはセールの常連でもありました。PeggleにはDLCがありますし(本作品にPeggleのDLCは付いていません)、Zumaももっと遊びやすい続編があります。
こうしたバンドルパックは目当てのゲームに抱き合わせで付いてくる興味のなかったゲームが、実はなかなか味のある作品だった、などと気付けたりするのもまた醍醐味なのですが、逆に言えばまったく興味のないゲームも一緒に購入しなければ遊べない、ということでもあります。
本作品に収録されている1つか、2つくらいのゲームだけに惹かれているようであれば、単品で購入する方が賢いやり方かもしれません。
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