マギの最新刊
こんなに漫画の単行本が発売されるのが待ち遠しかったのは久し振りです。
前巻で始まった煌帝国の内戦の行方は?
また、ハニワの姿で現れたアリババと彼方に飛ばされたジュダルの凸凹コンビはどうなるのか?
心を踊らせながらページをめくりました。
(読後の感想、ここからネタバレです)
・・・。
白龍が 可哀想 です・・・。
前巻までは自分自身を強大な怒りの中にたぎらせて、悪役としての存在感を存分に発揮していました。
ところが28巻では、正直、 白龍にそういう格好良いところはありません。金属器使いは自陣に一人のみ、頼れる軍師もおらず、兵士は皆ザガンとベリアルの力で動かしている状態で、本当にただ一人で戦っている力なき状態ということがありありと描かれています。
そんな状況に 「それでもオレは負けん!くたばれ野郎ども!!」というような気概を見せることもなく 、はあはあと 疲労困憊 し、やがて魔力を失い、義手・義足も動かせなくなってしまいます。
そんなでも一応戦いには勝つんですけどね。。。
これまた勝ち方が 酷い 。
シンドバッドの七海連合の面々が続々とやってきて、白龍の軍勢とは全然関係なく一気に勝負を決めてしまうんですよ。 白龍は何もしていない。 もう「シンドバッドの操り人形」みたいな感じで、気力も失せてしまっています。
「・・・・こんな形で・・・・
・・・国を取り戻したいわけじゃなかった・・・・・」
一方、アリババとジュダルは、謎の世界から帰還するべく、アリババの提案により「世界の裂け目」を探す旅に出ていました。そして原始竜(マザードラゴン)に出会い、この世界のことを聞きます。
そこで原始竜がアリババを見て言った言葉が印象的でした。
「おまえは不思議だ・・・」
「若く青い命だが・・・長い間生きた仙人のような気配もしている・・・」
アリババは精神だけの存在になって百年にも感じられる長い時間を過ごしていたと話します。
一体アリババはどこで何をしていて、何を聞いてきたんでしょうね?
さらにこの対話の中で恐るべき事柄が示されます。
なんと、
イル・イラーにダビデが取り付くことで変異し、そのダビデにシンドバッドが共鳴して繋がってしまったというのです。
これまで怪しいところはありながらもアラジンやアリババを導く役割を果たしてきた 英雄シンドバッド 。
遂に ラスボス的な雰囲気 を醸しだしてきました。
もう誰も信じられません。
シンドバッドの数々の台詞に感動し、心動かされてきた俺はこれからどうすればいいんだ、神も仏もないのかーー!!
と声を大にして泣きたい気持ちですが、しかし世界の現実であることは事実なので、静かにそれを受け入れて今後の物語を見守っていきたいと思います。
ああ、またまた続きが気になってしまうマギ。
やっぱり面白い漫画です!
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