http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160427-00000070-dal-spo
この事件に関連して、あと一つだけ書いておきたいことがあります。
それは「スポーツ選手が今後このような事件を起こすことを減らしていくためには」ということです。
スポーツ選手の未来のために考えておきたいこと
ここ最近のスポーツ選手の不祥事のニュースを見ていますと(もちろん前提としてスポーツ選手の全体のほんの一部でしか無いということは踏まえておきたいですが)、これらの選手に共通しているのは当たり前ですが「スポーツ選手としての自覚が欠けている」という事です。
この点に異論を挟む余地はないでしょう。
「私はスポーツ選手としての自覚に満ち溢れています」という人が、闇カジノに行ったり、大麻を使用したり、野球賭博に興じたりするといったことはまずないでしょう。
そこにあったものは、「勝負の世界に生きる者としてギャンブルにも興味があった」というようなスポーツそのものに対する間違った認識でした。
ではスポーツ選手としての自覚とは何なのか?ということが問題です。
しかし現状では、明確な定義が無いのが現状だと思います。
だとしたら今こそ必要とされているのは、スポーツに取り組む人が何を目指すべきか、どうあるべきかということを明確化し、スポーツ界に生きる人へは勿論のこと、それ以外の人に対して、強く発信していくという事です。
元ガンバ大阪代表取締役社長の 金森喜久男さん は 「スポーツ事業マネジメントの基礎知識」 の中でこう書いています。
プロスポーツの今後は、アスリートが厳しい練習を経てトップチームの選手になっていることを多くのサポーターが知ることであり、加えて選手がフェアな精神を持ち、教育においてもしっかり学び、リスペクトされる存在になることです。
私はここに、スポーツに携わるアスリートや関係者が目指すべき方向性があると感じました。
この 「フェアな精神を持ち、教育においてもしっかり学び、リスペクトされる存在になること」がスポーツ選手として持つべき自覚であり、目指す姿ではないか と。
そのために必要なことの一つに、コンプライアンス(法令遵守)の徹底があります。一般的な法律のほか、スポーツ協会が定めるアンチ・ドーピング等のルールを守ることが必要です。
これらの事をスポーツ選手の自覚や自主的努力のみに任せているのでは不足です。 特に未成年で世界的に活躍するスポーツ選手が多く出ている現状では、保護者をはじめ、スポーツ団体関係者が担う役割はとても大きなものになっているといえるでしょう。
JOCをはじめ様々なスポーツ団体においては
「スポーツが出来るんだから他はテキトーでいい」
という時代では無いということをしっかりと認識していただき、スポーツ選手がより活躍できる状態を作るため、 しっかりとしたトップアスリートの教育システムを作って欲しいです。
優れた才能を持ち、惜しみない努力をつぎ込んできた選手たちが、歩むべき道を選ぶ力を持てるようなサポートを。
体制づくりを。
真摯に願います。
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