相変わらず面白い”鉄血のオルフェンズ”。
さきほど7話を見終わりまして(録画)、興奮の残滓が抜け切らないなか、久し振りにオルフェンズの感想を書いてみようと思いついたところです。
前話までは、地球支部長代理となったタカキが、 策略により情報を立たれた中で流されるまま戦闘を繰り返し、仲間を失い、見えない戦いに疲弊していく様子がリアルに描かれていました。
状況が見えない中で戦闘を強要されることほど疲弊することはありません。
戦闘を”仕事”や”勉強”という言葉に置き換えると、似たような状況を経験した人も多いのではないでしょうか。
かくいう自分もその一人です。
見えない指示系統、目的、情報・・・目隠しされた中でひたすらに足掻き続けるのはとても辛い。
ああなんか思い出してきた・・・
もとい。
オルフェンズの話です。
第7話はいよいよクライマックスシーン。
冒頭から鉄華団のタカキとアストには 死亡フラグを予感させる台詞が連続します。
「約束だ」
それ以上言ってはダメだ、、、
という心の叫びを他所に、話は一気に加速していきます。
見どころは戦闘が終了した後の詰問シーン。
鉄華団地球支部を裏切り、先の見えない戦いへの引きずり込んだ連絡役の男を、火星支部からやってきた面々が問い詰めます。
なぜ裏切ったのか。
言いたいことはあるのか。
それに対してまあ必死に言い逃れをしようとします。
「地球支部を守るためにしょうがなかったんだ」
「現場で判断しないと駄目な状況だったんだ」
などなど。
それを聞いていたミカヅキがぼそっと一言。
「こいつは鉄華団を裏切った。そして仲間を無駄に死なせた。こいつはもう・・・」
と言いながら懐に手をやり、拳銃を取り出そうとします。
制止するようにタカキが「俺に!話をさせてください」と言ったところ、
「話してどうすんの」
と冷たく言い放つミカヅキ。
強い目で見返すタカキ。ついこないだまでは迷いがいつも表情に出ていたのに、決意が漲った表情に変わっています。
「これは地球支部の問題です」
・・・
さながら任侠もののような雰囲気が醸し出されるこのやり取り。
なんだかミカヅキは若頭みたいな風格を醸し出してきました。
戦闘にも、人間にも、物語にも、何だか生々しい血の匂いを感じ、練り上げられたシナリオはまさに「重厚」の一言です。
たまりません。
やっぱりオルフェンズは名作だ!!
という思いをまた強く感じました。
ところで7話タイトルの「友よ」ですが、鉄華団、中でも今回はタカキとアストの関係を暗示したタイトルだなあと思っていたのですが、最後に「友よ」と呟いたのは敵役の黒幕だったギャラルホルンの男でした。
そう、鉄華団からすれば憎むべき敵であっても、彼らもまた友情で結ばれた仲間がいた・・・。
そんな余韻も与えながらの7話でした。
楽しかった。
また、次回が楽しみです。
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