そこへ銀仮面卿が現れて、ダリューンと剣を交え、ダリューンがその仮面を弾き飛ばして火傷が露わになる・・・という話でした。
ストーリーの核心に繋がるエピソードの一つが今回明らかになった訳ですね。
でもそれよりも、メッセージとして重要なのは、宗教に関する幾つかのエピソードです。
図書館の貴重な書物(この時代は電子データなんてありませんから、記録の全てといっても過言ではない大事なものです!!)を異教徒のものだからと言って焼き捨てる宗教者。
この宗教者が不細工に描かれているところには作者の意図的なものを感じますが・・・。
あるいは「イアルダボード教の教えに触れれば改宗しないわけがない!!」という思い込み。
「イアルダボート教は万民に平等だ。勿論、異教徒は差別して良いのだ」という理不尽さ。
一方でアルスラーン側の行動としては、自らの神を大事に思いながらも他の神を排除せずに考えてみようという姿勢が目立ちます。
このあたりに田中芳樹さんの宗教観が出ているのかな?と思います。
銀河英雄伝説では政治体制に関する強い思いがふつふつと描かれていましたが、今作では宗教というのがひとつのキーワードかもしれません。
そこに着目してみると、より楽しめるかもです。
あ、今回の、銀仮面とダリューンの剣闘シーンはスピードと迫力があってとても良かったです!!
「あいつは俺に殺させろ」という台詞も良かったなあ・・・。
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