文庫で540円+税で売られていて、かつて織田裕二ファンを自称していた自分としては、自然と手に取ってしまいました。文章は平易で「読みやすい本」という印象。織田裕二と500円ちょっとで会話できるものなら安いものです!
この本から、織田裕二は
・一途で、一生懸命
・一方では「織田裕二」という自分を大事にしている。俳優の織田裕二はその中の一つ。
・挫折を味わっている
・人間を大事にしている優しい男
・前向きで情熱的、夢がある
・短気な一面もある
という様なことが読み取れます。
特に仕事である「俳優業」に対しては、「好きな女」に例えて一所懸命に考えつくし、諦めずに攻めていくものとして語っています。
織田裕二の熱さが出ていると思いました。
ところで、この本に書かれている「死」や「自殺」に対する考え方が、自分のものととても似ていることに驚きました。かつて自分が追い込まれていた時期の考え方と酷似している・・・と感じたのです。親近感を覚えるとともに、あれほどの俳優、特別な人物であっても、考え方というものは別に超越したものではない、人間的な存在なんだな、と思います。
自分と織田裕二の差は、その追い込まれた時からどのように自分を変えていったのか、死ぬ気で何をやってきたのか、その点の本気度の違いから出ているのかもしれません。
だとすれば、織田裕二はどれほど真剣に生きてきたのかに思いを馳せ、驚嘆してしまいます。
改めて織田裕二が好きであることを確認した一冊でした。
織田裕二が好きな人は一読の価値があると思います。
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