読んだのは坂本貢一さんが翻訳したサンマーク出版から出版されている本です。
初めてこの本を知ったのは漫画版ですが、漫画版で興味が出たので本の方も読んでみようと思い買いました。
届いた本はあとがきを含めて95ページと大変薄いもので驚きましたが、とりあえず読んでみました。
さらさらっと読んだ感じは、まあ、なるほどなーという感じでした。
それっぽいことは書いているのですが・・・正直良く分かりません。
いや、理屈では分かるような気はするんですが、でもその意味が感覚で掴めないといいますか、全然自分のものになったっていう感覚がないんです。専門用語をものすごい勢いでまくしたてられた後「ってことだけど分かったよね?」っていう感じっていうか・・・
決して難しい言葉は使われていません。むしろ、平易な言葉で簡単な言い回しで、、、と大変に読みやすいものです。でも分からない。
・・・と、ここでいつもの自分なら読書を終えて「あまり自分には合わなかった」とまとめてしまうところですが、世界で多くの人に読まれているベストセラーである以上、きっと何か心に響くことが書かれているはず・・・と考えると、終わる訳にはいきません。
今の自分では気づけていないだけ、という可能性が高いですから。
・・・よし、読み込んでみよう!
ということで、少しずつ、考えながら読んでみることにしました。
「思いと人格」の章
人生をつくる絶対の法則として「原因と結果の法則」のフレーズが紹介されます。
でもその法則が何か?ということの直接的な解説はありません。
「結果」という言葉に注目しながら読んでいくことになります。
P15に次のように書かれています。
”それは、くり返しめぐらされつづけた、気高く、正しい思いの、自然な結果です。そして、卑しい獣のような人格は、卑しく、誤った思いの、やはり自然な結果です。”
ここでは気高い神のような人格や、卑しい獣のような人格が「結果」であると説かれています。
原因と結果の、結果の方だと考えるのが妥当でしょう。すると原因は?同じ文のなかから読み取れるのは、「気高く、正しい思い」あるいは「卑しく、誤った思い」が原因にあたるものだと推測されます。
つまり普段の思いが結果としての人格をつくっているんですよということですね、きっと。
これを踏まえて読み進めていきます。
次にP17では真実として一つの事が紹介されます。
”「人間は思いの主人であり、人格の製作者であり、環境と運命の設計者である」”
先ほどの原因と結果の法則と似た内容ですね。
論理として考えると、
「人間が思いの主人である→原因を支配するのは人間である→結果を支配するのは人間である→人間は人格の製作者である」
ということになります。ここまでは分かります。理屈としてはですが。でも感覚的にはピンと来ません。
一方、「環境と運命の設計者である」の部分はまだ論理的にも良く分かりません。繋がるロジックは示されていません。
更に読み進めていきます。
すると、重要だと思われる部分が出てきます。丁寧に、この本では点まで打たれていますから、やはり重要であることは間違いないでしょう。
P17
”でも、私たちがそうなるためには、まず、自分の内側で機能している「原因と結果の法則」をはっきりと認識しなければなりません。そしてその認識は、みずからの試みと経験と分析によってのみもたらされます。”
この部分を読んだとき、あ、なるほどな、と腑に落ちる感じがありました。
”みずからの試みと経験と分析によってのみもたらされます”
ということは、認識、つまり「原因と結果の法則」の認識は、知識的なものではなく自らの体験的なものとして理解することで初めてモノになるんだということなんですね。
この本を読んだだけでは駄目。自分を分析する努力と経験がなければ「原因と結果の法則」は認識できず、先程にあげた真実にも辿り着くことは出来ないんだよと、ここには書かれているわけです。
「人間は自分の人格の製作者であり、自分の環境と運命の設計者である」という真実は身をもって知るものだよということですね。また、後には、その真実を知ることは知恵とパワーの獲得だよと書かれています。
なるほど。
この本を読むだけでは駄目で、自分をしっかり分析する努力を経なければ、いわゆる「原因と結果の法則」は認識出来ないんだ。知識だけでは駄目で、智慧にしなければ駄目なんだと。
何だかちょっと仏教的ですね。
でも少し「原因と結果の法則」という本の面白さが分かってきたような気がします。
ちょっと面白くなってきました。
さて今の時点でまだ明らかにされていないことは何かと考えると、
・「原因と結果の法則」を認識するための、試みと経験と分析とは何か。
・紹介された真実の「環境と運命の設計者である」である理由は何か。
という2点だと思います。
これらは以後のページで紹介されるのでしょうか?
とりあえず今日はここまで。
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