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2020年10月24日
インフルエンザと新型コロナ(COVID-19)は鑑別できるか
インフルエンザと新型コロナ(COVID-19)は鑑別できるか
インフルエンザシーズンに突入します。
![マスク姿.jpg](https://fanblogs.jp/mappei/file/E3839EE382B9E382AFE5A7BF-thumbnail2.jpg)
昨シーズンは世界的にインフルエンザ患者が減少しました。
新型コロナのせいで、世界的に感染予防の輪が広がったから?
海外渡航がほぼ途絶えたため、日本にインフルエンザが持ち込まれなかったから?
インフルエンザと新型コロナ(COVID-19)は鑑別できるか?
新型コロナ感染では、細菌感染症やその他ウイルス感染症の併発が少なからず報告されています1)。
インフルエンザシーズンを迎えるに当たって問題になるのは、
両ウイルスの鑑別ですが、日本感染症学会が提言した
「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」によると、
「COVID-19とインフルエンザの鑑別は困難である」と明記されています2)。
発熱、咳嗽、倦怠感など、
呼吸器系に感染するウイルスはだいたい同じ症状ですから、
鑑別は難しいでしょう。
Larsenらによるインフルエンザ患者2470人、COVID-19患者5万5924人の検討では、
症状が咳から始まりそのご発熱するのがインフルエンザ、
発熱してから咳が始まるのが新型コロナ3)。
いずれ、インフルエンザウイルスとSARS-CoV-2の感染を
同時に判定できるキットが登場すると言われています。
インフルエンザですら陰性証明を求める人がいる世の中、
ソフトバンクグループの孫正義社長も新型コロナの「PCRどんどんやろう」
と情報発信しているので、世論がこれに追随するでしょう。
恐らく「両方検査できるようになったら取りあえず検査する」
というのがニューノーマルになるのでしょう。
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部は、
9月4日にCOVID-19流行下における季節インフルエンザ流行対策について、
「次のインフルエンザ流行に備えた体制整備について」の通知を出しました。
帰国者・接触者相談センターを都道府県ごとの受診・相談センターへ変更し、
発熱などの有症状患者さんから相談があった場合、
最寄りの適切な医療機関の案内や受診調整を行うことなどとしています。
(参考文献)
1) Lansbury L, et al. Co-infections in people with COVID-19: a systematic review and meta-analysis. J Infect. 2020 Aug; 81(2):266-75.
2) 一般社団法人日本感染症学会提言 今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて.
3) Larsen JR, et al. Modeling the Onset of Symptoms of COVID-19. Front.Public Health,13 August 2020.
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2020年10月15日
“ツインデミック”
“ツインデミック”
あなたもインフルエンザの予防接種をして下さい。
![インフルエンサ?ウイルス.jpg](https://fanblogs.jp/mappei/file/E382A4E383B3E38395E383ABE382A8E383B3E382B5E38299E382A6E382A4E383ABE382B9-thumbnail2.jpg)
インフルエンザが流行する季節がまもなくやってきています。
今年は新型コロナとインフルエンザで“ツインデミック”になるかも、
と心配されています。
今年だけは、10月末までに、
どなたもインフルエンザの予防接種を受けてください。
「備えあれば憂いなし」です。
自然免疫と獲得免疫という言葉をご存知でしょうか?
生まれながらに備わっている自然免疫と、
特定の病原菌に感染したことで得られ、
その外敵を記憶して対抗する獲得免疫です。
社会全体で見ると、
最大の対抗策は集団免疫になりますが、
個々人としては免疫力を上げることも重要です。
一日のうち、人間の体内に1兆個の細胞ができるなかで、
遺伝的に出来そこないのがん細胞が5000個も含まれている
と言われています。
それを見つけ出して除去したり、
外から入ってきた異物を真っ先に叩くのが
NK(ナチュラルキラー)細胞です。
NK細胞は小さな異物の処理を担当するリンパ球の一種で、
もっとも代表的な自然免疫。
働いている時間が一番長く、
全身をくまなくパトロールしている、
いわば体の最前線を守る警察官です。
不良少年を巨悪にならないうちに排除するので、
体の治安がよくなります。
獲得免疫は自然免疫では勝てないときに働きます。
代表的なのは、T細胞やB細胞。
NK細胞が警察官なら、こちらは軍隊。
B細胞がつくり出す「抗体」はミサイルのようなものです。
ワクチンは、有事に備えてミサイルを打たせる軍事訓練と
考えてください。
軍隊は強固にできているため、
放射線を浴びたり、抗がん剤を使ったりしないかぎり、
弱まることはほとんどありません。
年を重ねてもシステムは健在なので、
ワクチンを子どもに打っても100歳のお年寄りに打っても、
同じように効果があります。
しかし、自然免疫は獲得免疫のように強固ではありません。
コンディションによって、
弱くなったり強くなったりすることがあります。
NK細胞の活性はピークが20歳で、
その後落ちていくという報告もあります。
いわゆる「免疫力が落ちる」というのは、
このように自然免疫の活性が弱まった状態を指します。
体内で不良少年が増加し、巨悪に成長してしまうと、
治安が悪くなります。
長生きしたければ、
常日頃から警察官を強くしておく必要があるのです。
手洗いをしたり、マスクをしたりすることで、
感染を防ぐという行為も大切です。
しかし、マスクの穴を1メートル四方だとすると、
インフルエンザウイルスは野球のボール、
コロナウイルスはピンポン球ぐらいの大きさです。
そうなるとどんな生活をしていても、
どこかで風邪と同じように感染して発症することもあるでしょう。
ならば、自分の免疫力を高めておくことが得策です。
「新型コロナウイルスはいつ収束するのか?」
人類にとって初めて体験するウイルスなので、
予測は困難です。
ワクチンがいつできるのか、
それよりも早く人間が集団免疫を獲得するのか、
まだ誰にもわかりません。
「あまり悲観的にならないほうがいい」ということです。
暗い気持ちでストレスを抱えると、
免疫力は落ちていきます。
あまりナーバスにならずに日常生活を送ることは、
ウイルスに対処していくうえで非常に重要です。