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2019年04月06日
ひらめき力の実験
最終的には、心の働きの脳内メカニス?ムについて述べていきます。
ひらめき力
ひらめき力の実験
睡眠がひらめき力を上げることを示す実験
本当に睡眠をとることで、ひらめき力は上がるのだろうか?
ドイツ、リューベック大学のウルリッヒ・ワーグナー博士らは、数列を作る問題を使ってこの実験を行った。
実は出題されている数列はどれも、数字の並び方にある共通の法則が隠されており、
この法則に気づいた人は問題を早く解くことができる。
では、睡眠をとった場合ととらなかった場合では、この法則を発見できる確率が変わってくるのだろうか。
ワーグナー博士らはこれを調べるため、被験者たちに数列の練習問題をこなしてもらい、
そのあとで睡眠をとってもらうグループと、起きていてもらうグループに分けた。
その後、彼らに再び数列の問題を複数解いてもらい、法則を発見する割合を比べてみた。
すると、睡眠をとったグループでは、起きていたグループよりも 2倍以上 高い割合で法則を見つける
ことができた。
そして、睡眠をとる前に練習問題をこなさなかった場合は、
たとえ本番前に睡眠をとっていても、
法則を見つけられる割合が、睡眠をとらなかったグループと変わらなかったのである。
これらの結果からワーグナー博士は、練習問題についての記憶の神経回路が睡眠中に何らかの変化を起こし、
問題の背後にある法則を見つけることができたのではないかと考えている。
レム睡眠がひらめきに影響を与えている?
さらに、睡眠でも特にレム睡眠がひらめきに関係していることを示す実験も行われている。
アメリカ、カリフォルニア大学サンディエゴ校のデニス・カイ博士らは、言葉の問題を使って、これを示した。
カイ博士らは日賢者たちに言葉問題(前半)を解かせた後、後半に出題される予定の問題の答え(単語)を、
下記に示す方法で被験者たちに無意識のうちに記憶させた。
その後、被験者たちの何人かは起きたままで、何人かはレム睡眠を取り、何人かはノンレム睡眠をとって
過ごし、後半の言葉の問題を解いた。
すると、起きていたグループとノンレム睡眠をとっていたグループは前半と変わらない正答率だったが、
レム睡眠をとったグループでは正答率が40%も上がった。
この結果からカイ博士は、睡眠直前に記憶した答えの単語の神経回路が、レム睡眠中に何らかの変化を起こし、他の様々な記憶(知識など)と結びつきやすくなっていたのではないか、と考えている。
レム睡眠がひらめき度を上げることを示す実験
2009年、アメリカ、カリフォルニア大学サンディエゴ校のデニス・カイ博士らは、被験者77人
(18〜35歳)に、出題される三つの単語に共通の関連単語を答える問題(前半)を解いてもらった。
その後、別のタイプの言葉問題を複数とかせ、
被験者を
(1)おきたままくつろぐ、
(2)レム睡眠をとる、
(3)ノンレム睡眠をとる、
と言った三つのグループに分けた。
(2)と(3)は、眠りについた被験者の脳波から見分けられる。
その後再び、三つの単語に共通の関連単語を答える問題(後半)を解いてもらった。
実は、この後半の問題の答えとなる単語の半分は、その前に解いた、別のタイプの言葉問題で
答えさせられていた答えと同じ単語になるように設定されている。
この別のタイプの言葉問題とは、被賢者に、後半の問題の答えとなる単語をそれと知らせず
なんとなく記憶させる(プライミング記憶)ための問題(プライミング問題)であった。
プライミング記憶とは、あらかじめ見聞きさせ、その事柄に関連することを思い浮かべやすく
させるような記憶だ。
実験の結果、(1)起きていたグループ、(3)ノンレム睡眠をとったグループの正答率は、前半の試験時と
変わらなかったが、(2)レム睡眠をとったグループでは、前半の試験から約40%も正答率が上がった。
ちなみに、プライミング問題が行われなかった場合、(2)のグループの正答率は、(1)(3)のグループの正答率とほとんど変わらなかった。
これらの結果から、睡眠直前になんとなく記憶したプライミング記憶(後半の問題の答えとなる単語)の
神経回路が、レム睡眠中に変化をして、その単語と他の言葉との柔軟なつながりを可能にしたという可能性が
考えられる。
(例題) —「プライミング問題」
言葉の問題(前半):ポテトチップスー塩辛い→飴—あ……
答え:あまい
その後、(1)覚醒 (2)レム睡眠 (3)ノンレム睡眠
言葉の問題(後半の問題)
三つの単語「チョコレート」、「しつけ」、「マスク」に共通して使える単語を答えよ。
答えは「あまい」
チョコレートは甘い、しつけが甘い、甘いマスクである。
日本人にわかりやすいよう、実際に研究で使われた問題を変えている。
被験者は事前に、この答えとなる「あまい」という単語をプライミング問題で答えているため、知らず知らずのうちに、この単語を記憶していた。
参考文献:ニュートン別冊 脳力のしくみ 2014年7月15日発行
ひらめき力
ひらめき力の実験
睡眠がひらめき力を上げることを示す実験
本当に睡眠をとることで、ひらめき力は上がるのだろうか?
ドイツ、リューベック大学のウルリッヒ・ワーグナー博士らは、数列を作る問題を使ってこの実験を行った。
実は出題されている数列はどれも、数字の並び方にある共通の法則が隠されており、
この法則に気づいた人は問題を早く解くことができる。
では、睡眠をとった場合ととらなかった場合では、この法則を発見できる確率が変わってくるのだろうか。
ワーグナー博士らはこれを調べるため、被験者たちに数列の練習問題をこなしてもらい、
そのあとで睡眠をとってもらうグループと、起きていてもらうグループに分けた。
その後、彼らに再び数列の問題を複数解いてもらい、法則を発見する割合を比べてみた。
すると、睡眠をとったグループでは、起きていたグループよりも 2倍以上 高い割合で法則を見つける
ことができた。
そして、睡眠をとる前に練習問題をこなさなかった場合は、
たとえ本番前に睡眠をとっていても、
法則を見つけられる割合が、睡眠をとらなかったグループと変わらなかったのである。
これらの結果からワーグナー博士は、練習問題についての記憶の神経回路が睡眠中に何らかの変化を起こし、
問題の背後にある法則を見つけることができたのではないかと考えている。
レム睡眠がひらめきに影響を与えている?
さらに、睡眠でも特にレム睡眠がひらめきに関係していることを示す実験も行われている。
アメリカ、カリフォルニア大学サンディエゴ校のデニス・カイ博士らは、言葉の問題を使って、これを示した。
カイ博士らは日賢者たちに言葉問題(前半)を解かせた後、後半に出題される予定の問題の答え(単語)を、
下記に示す方法で被験者たちに無意識のうちに記憶させた。
その後、被験者たちの何人かは起きたままで、何人かはレム睡眠を取り、何人かはノンレム睡眠をとって
過ごし、後半の言葉の問題を解いた。
すると、起きていたグループとノンレム睡眠をとっていたグループは前半と変わらない正答率だったが、
レム睡眠をとったグループでは正答率が40%も上がった。
この結果からカイ博士は、睡眠直前に記憶した答えの単語の神経回路が、レム睡眠中に何らかの変化を起こし、他の様々な記憶(知識など)と結びつきやすくなっていたのではないか、と考えている。
レム睡眠がひらめき度を上げることを示す実験
2009年、アメリカ、カリフォルニア大学サンディエゴ校のデニス・カイ博士らは、被験者77人
(18〜35歳)に、出題される三つの単語に共通の関連単語を答える問題(前半)を解いてもらった。
その後、別のタイプの言葉問題を複数とかせ、
被験者を
(1)おきたままくつろぐ、
(2)レム睡眠をとる、
(3)ノンレム睡眠をとる、
と言った三つのグループに分けた。
(2)と(3)は、眠りについた被験者の脳波から見分けられる。
その後再び、三つの単語に共通の関連単語を答える問題(後半)を解いてもらった。
実は、この後半の問題の答えとなる単語の半分は、その前に解いた、別のタイプの言葉問題で
答えさせられていた答えと同じ単語になるように設定されている。
この別のタイプの言葉問題とは、被賢者に、後半の問題の答えとなる単語をそれと知らせず
なんとなく記憶させる(プライミング記憶)ための問題(プライミング問題)であった。
プライミング記憶とは、あらかじめ見聞きさせ、その事柄に関連することを思い浮かべやすく
させるような記憶だ。
実験の結果、(1)起きていたグループ、(3)ノンレム睡眠をとったグループの正答率は、前半の試験時と
変わらなかったが、(2)レム睡眠をとったグループでは、前半の試験から約40%も正答率が上がった。
ちなみに、プライミング問題が行われなかった場合、(2)のグループの正答率は、(1)(3)のグループの正答率とほとんど変わらなかった。
これらの結果から、睡眠直前になんとなく記憶したプライミング記憶(後半の問題の答えとなる単語)の
神経回路が、レム睡眠中に変化をして、その単語と他の言葉との柔軟なつながりを可能にしたという可能性が
考えられる。
(例題) —「プライミング問題」
言葉の問題(前半):ポテトチップスー塩辛い→飴—あ……
答え:あまい
その後、(1)覚醒 (2)レム睡眠 (3)ノンレム睡眠
言葉の問題(後半の問題)
三つの単語「チョコレート」、「しつけ」、「マスク」に共通して使える単語を答えよ。
答えは「あまい」
チョコレートは甘い、しつけが甘い、甘いマスクである。
日本人にわかりやすいよう、実際に研究で使われた問題を変えている。
被験者は事前に、この答えとなる「あまい」という単語をプライミング問題で答えているため、知らず知らずのうちに、この単語を記憶していた。
参考文献:ニュートン別冊 脳力のしくみ 2014年7月15日発行