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英文解釈・英文和訳の攻略記事第2回目です。
前回は、英文解釈の基本である述語動詞を扱いましたね。
今回から、より実践的なポイントに入っていきます。
一つ一つのポイントを丁寧に理解して、同じパターンの問題に出会ったときに「気づける」ようになることが大切ですからね。
第2回目の今回は以下のポイントを扱います。
ポイント?@ 等位接続詞「and」の処理について
ポイント?A 倒置について
ポイント?@ 等位接続詞「and」の処理について
等位接続詞「and」が出てきたときに最も注意すべきことは「何と何をつないでいるのか」ということです。これがいい加減に訳してあると、必ず減点されます。出題者としては、何と何をつないでいるか分かっているかを確かめたいわ毛ですからね。
で、どうやって見分けるかというと、大事なのは「等位」接続詞であるということです。つまり、「and」がつなぐものは同じ位のものということです。
どういうことかというと、例えば動詞と名詞をつなぐことはできないわけです。同じ位のものなので、一方が動詞であればもう一方も動詞です。同様に、一方が名詞ならもう一方も名詞です。
このことをまず知っておきましょう。
それでは、具体的にどう判断するのか説明します。
まずは、「and」の直後を見ましょう。
それは必ず「and」がつなぐ2つのうちの後半です。
そして、 直後の単語と同じ位の単語を「and」の前の部分から探しましょう 。すなわち、例えば「and」の直後に「observed」と書かれてあったとすれば、前の部分から動詞の過去形を探せばよいわけです。同じ動詞でも現在形なら「observed」と同じ位にはなりません。
しかし、一つだけ例外があって、「… and , 〜」となっている時です。
この場合の「and」は等位接続詞ではなくてただの接続詞です。
「…である。そして、〜」 というように訳します。
というところで完結にまとめると、
まずは直後を見る。
直後の単語と等位な単語をandの前から探す。
ということですね。ただしandの後ろに , がある場合は除きます。
例題で確認しましょう。
大阪大学の過去問の一部を抜粋しました。
If younger people did not question the advice and beliefs of their parents, little change of progress would ever occur.
もちろん全文を訳してもらってもよいのですが、仮定法など難しい項目もあるので、まずはandが何と何をつないでいるかの把握に集中しましょう。
まず後ろの方は簡単ですね。
直後を見ればよいのですから、当然 beliefs となります。
ということはもう一つも名詞で、複数形のものということになります。
で探すと、答えは advice になります。
adviceを「助言」の意味でとるときは不可算名詞なので、複数形をとれないんですね。でも、訳すときはちゃんと複数のニュアンスを出してくださいね。だから、一見「advice」と「beliefs」は単数複数が違うから等位じゃないって思いがちなのですが、不可算名詞と可算名詞という単語の性質上の違いがあるだけで文法的・意味的には複数のものを表しているわけなので立派な等位関係です。
ちなみに、adviceを可算名詞としてとると、「報告」とか「取引の通知状」の意味になります。なので、文中にadvicesとか出てきたときに「助言」と訳すことは絶対にありません。
ちなみに上の文の訳はだいたいこんなところです。
もし仮に若者が、 両親による助言や両親の信条に疑問を抱くことをしないとすれば、その時には進歩という名の変化を彼らが経験することは決して起こらないだろう。
littleは「ほとんど〜ない」という否定語です。
否定語の後に置かれるeverはneverと同じなので、「決して〜ない」と訳しましょう。
まあ「 never=not+ever 」なので当然といえば当然ですけどね。
というような感じで、 「and」が出てきたら慎重に何と何がつなげられているのか考える癖をつけましょう!
次のポイントに行きましょう。
ポイント?A 倒置について
倒置を英文解釈の中に入れると、点差がつきやすいです。
なぜかというと、倒置に気づいた人の答案と、そうでない人の答案とは全く内容が異なるからです。投資の文章を訳すときに倒置を無視すれば支離滅裂な文章になっていることが多いです。なので、倒置に気づかなければ点数はほとんど望めないわけです。ゆえに、倒置を察知するアンテナを張っておくようにしましょう。
具体的な問題で見ましょうか。
中央大学の過去問より抜粋です。
On the ability of individuals to learn to live in harmony with others depends the future of mankind and the world.
まず、倒置があることは気づけますか?
倒置に気づかない人は、「〜の能力は人類と世界の未来にかかっている」なんてわけのわからない文章を答案として出してきます。そのような答案を見た瞬間、こいつは何も考えてないなってなって当然点数は0点です。
どこが倒置になっているか?
それは depends の前後全てです。
倒置を直すと以下の文になります。
The future of mankind and the world depends on the ability of individuals to learn to live in harmony with others.
色を付けると分かりやすいと思います。
ここまでできれば訳は簡単です。
人類と世界の未来は、他者との調和の中で生きていく必要性を悟ることができるかという個々の能力にかかっている。
と訳すれば十分でしょう。
learn to do は 悟って〜することを覚える(気づくという意味の覚えるです。暗記するという意味の覚えるではないです)という意味です。
このように、倒置は気づく気づかないで大きく点数が変わります。
大事なのは、自分の答案が常識から考えて意味の通った文章になっているか確認することです。
文章通りに訳してもいまいち意味が通らないってなったら倒置を疑えばいいと思います。
もちろん、文法のルールとして、否定語が分党に着たりすると倒置が起こるという決まりはありますが。
はい、ということで以上2つのポイントを確認しました。
一つ一つのポイントがどれもすごく重要なので、必ずすべて頭に入れていくようにしましょう。
それでは復習ができたら次回記事へ進んでください!
何か質問がある人はコメント欄にお書きください。
注:コメントへの返信は毎週日曜日です
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