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→ センター現代文基礎第1回
まずは前回の練習問題の解答からです。
例題1
例題2
正解できていたでしょうか?
焦らずゆっくりと正しい読み方を習得することが大切です。
パート分けができなくては先に進めないので、間違えていた人は
前の記事に戻って復習してからこの記事を読んでください!
今回の目標は、 マクロな視点 で文章を読めるようになることです。
それでは、今回扱うポイントです。
〜第2回目で扱うポイント〜
point 4 時代変化型か対比型か大きな構造を把握すること!
point 5 時代変化型文章は一般論と逆が書かれている!
point 6 対比型文章は優劣を示す文章ではない!
point 7 パート分けを利用して各問題の要求を把握しよう!
point 4 時代変化型か対比型か大きな構造を把握すること!
point 5 時代変化型文章は一般論と逆が書かれている!
point 6 対比型文章は優劣を示す文章ではない!
point 7 パート分けを利用して各問題の要求を把握しよう!
まず初めに、評論文には大きく 2種類 あることを知っておいてほしいと思います。
一つは、 時代変化型文章 です。
よくあるパターンだと、
前半に「中世は〜だった」と書いてあって、
中盤に「近代になって〜に変わった」と続けて、
後半は「最近では〜になってきている」といったように書いてあります。
もう一つは 対比型文章 です。
よくあるパターンだと、
前半に「東洋は〜のような発展を見せた」とあって、
後半に「一方で西洋では東洋と異なって〜」と書いてあったりします。
入試で出される文章はほとんどすべてどちらかに分類できます。
パート分けをする中で傍線部の内容と各段落の頭の言葉は
目に入ると思うので、その中でこの文章がどちらの型か判断するようにしましょう。
で、次に、各文型の特徴について知っておきましょう。
いつものように質問から入ります。
皆さんが本屋に入って2冊の本を手に取りました。
1冊目のタイトルは「お箸はきれいに持ちましょう」
2冊目のタイトルは「お箸をきれいに持つと損をする」
どちらかを買うとすればどちらを買うでしょうか?
ほとんどの方は 2冊目 を選んだと思います。
なぜか?
それは 当たり前のことを言われても印象に残らない からです。
「お箸はきれいに持ったほうがいい」というのはみんなが当たり前に思っていることです。
だから、そのままの1冊目は当たり前として興味はそそられないんです。
でも、当たり前のことと反する2冊目は自然と印象に残るでしょう?
なんでお箸をきれいに持ったら損をするんだろう? と考えるはずです。
そして、1冊目に比べれば多くの人に買ってもらえることになります。
で、なんでこういう話をするかというと、
評論文を書く人は自分の書いた本の売り上げで生活しているわけです。
だから、売れる本を書こうとするわけです。
つまり、
とは反対のことを書いてある ことがほとんどなんです。
例えば一般的には「近代→現代」になるにしたがって生活は便利になった
と考えられています。だから、評論文では多くは 「昔のほうがよかった」
というスタンスで書かれているわけです。
このような大きな文章の流れは知っておきましょう。
では対比型の文章はどうでしょうか?
男性と女性を対比させた文章があるとします。
その文章の結論として、時代変化型みたいに例えば「 男性のほうがいい 」
と書かれてあったらどうなるでしょうか?
この時世なので、セクハラだとかで炎上して本は売れないでしょう。
つまり、 対比型の文章は優劣を述べません 。
述べると問題になるし、
仮にそんな本があったとしても入試問題には採用されません。
内容をまとめましょう
ポイントその4
時代変化型か対比型か大きな構造を把握すること!
ポイントその5
時代変化型文章は一般論と逆が書かれている!
ポイントその6
対比型文章は優劣を示す文章ではない!
手順としてはこのようになります。
手順?A
パート分けをしながら文型を把握しよう。
時代変化型なら大体どういう話か認識しよう(一般論とは逆)
対比型なら何と何を対比させているか認識しよう
これをすることで、この後の手順がやりやすくなります。
次の内容です。
ここまでの手順で、パート分けと大体の文章のつくりの理解ができました。
ではここから具体的に各傍線部で何が問われているのか把握していきます。
図のようなパート分けができたとします。
ここで、各パートの大雑把な要約をしてみます。
例えば上の場合だとどのようになるでしょうか?
では、質問します。
自分なりの解答ができたらドラッグで暗転させて答えを確認してください。
パート1に置かれた傍線部?@では何が問われていますか?
正解は「 中世の教育のまとめ 」ですね。
パート2に置かれた傍線部?Aでは?
正解は「 近代の教育のまとめ 」ですね。
パート3に置かれた傍線部?Bでは?
正解は「 現代の教育のまとめ 」ですね。
パート4に置かれた傍線部?Cでは?
正解は「 現代の教育の難しさのまとめ 」ですね。
こんな風に、 大きな文章の流れと構造を意識して、
各設問で何が問われているのかをシンプルに考えることが大切です。
その際に、文型における特徴を知っておけば捉えやすくなります。
例えば、上の文章だと、
一般論では「中世から現代まで教育も進化している」とされている 中で
本文では「本当によくなってるの?昔のほうがよかったこともあるんちゃうん?」
という風に論を展開しているんだろうなということを予測できれば
最終パートのテーマが「現代の教育の”難しさ”」 というネガティブなもの
のまとめが問われていることがわかりやすくなります。
このような感じで、 パート分け をして、 各パートを大雑把に要約 します。
で、 文型パターンから、本文の大きな流れをとらえましょう 。
そして、 各設問で何が要求されているのかを正確に理解 しましょう。
ここまでできれば現代文が苦手になることはまずありません。
もうすでに、現代文を解くときの頭の使い方はおそらく以前と大きく異なっていると思います。
この調子で進めていけば現代文の正しい解き方は必ずマスターできます。
では次回までの課題です。
東進模試過去問2018年用第1回の評論文を教材にします。
?@パート分け
?A各パートの要約
?B文章の大きな流れの把握
?C各設問の要求
この4つを考えてきてください。
一応教材がなくても解き方がイメージできるように書きますが、
教材があった方が理解はしやすいです。
問題集としても利用できるので、教材がない人はこちらからどうぞ
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お疲れさまでした!
次回は各パートの中を正確に読んでいく方法について説明します。
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