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2018年10月19日

記述現代文の攻略 基礎編第4回 〜無駄な失点を避ける答案の作り方を知ろう〜

記述現代文の攻略第4回です。


※現代文の攻略記事まとめはこちら
現代文記事まとめ








今回は、初回にまとめた手順のうち、手順?E〜?Gを説明していきます。


手順?E
本文の文章構造の保存を意識して、答案にまとめる。

手順?F
過不足ない言いかえや説明になることを意識しつつ字数を調節する。

手順?G
丁寧な字を意識して、解答用紙に答案を正確に記入する。






また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。








それは本題に入りましょう。


今回で一応基礎編はおしまいです。

どのような手順を踏めば満点をとれる答案が作れるのかの説明も完結します。


前回までで傍線部の各要素の言いかえを完了させました。

その言いかえをつなぎ合わせるだけでもある程度の得点は取れるのですが、

より高得点をるための最後のステップについて今回の記事で扱います。





まずは手順?Eです。


手順?E
本文の文章構造の保存を意識して、答案にまとめる。



手順?Eで行うべきことは2つあります。

まず一つ目は、 傍線部の要素以外に必要な要素はないか検討すること です。




どういうことかというと、傍線部を区切って、各要素の言い換えをパートの中を参考にしながら探していくというのは、どちらかといえば ミクロな読み方なわけです。


ですので、 マクロな読み方、すなわち本文全体の大きな流れを踏まえる必要もあるということです。



具体的に説明しましょう。


設問1を見てください。


設問1はパート1に対応しているわけですが、パート1のテーマはなんでしたか?


そうですね、 「産業革命以前の教育について」 でしたね。


でも、前回言い換えた要素を見てみると、産業革命以前という語がありません。


これでは、パート1の整理が問われている設問1の解答として十分とは言えませんよね。


つまり、傍線部の各要素の言い換えには入っていないけれど、1段落頭の「産業革命以前」というのも設問1の解答の一要素になります。



このように、傍線部の各要素の言い換え以外にも必要な要素が存在することがあります。

それに気づくためには、 マクロな読み方を忘れないようにすることが大切 なんですね。



では、ここで皆さんいったん前回作った答案に戻りましょう。

設問1は上で説明したとおりですが、ほかの設問にも、傍線部の各要素の言い換えでは不十分な問題があります。ですので、各設問に足りない要素はないか、上の説明を参考にしながら探してみてください。そして、探せたらその要素を組み込んだ新たな答案に作りなおしてみましょう。










次に2つ目は 本文の文章構造を解答に保存すること です。


例えば、本文には因果関係で書いてあるのに、解答用紙には因果関係で書いていないような答案は当たり前ですが減点されます。なぜなら、問題の要求は本文のまとめなので、本文と同じ文章構造で答案を作成する必要があります。


とはいうものの、減点される当の本人もこんなことは分かっています。
でもなかなか改善できないことが多いんですよね。


どういうことかというと、 減点される答案を書く本人は因果関係であることは理解しているし、因果関係で答案を作っている「つもり」なんです。



具体例で説明しましょう。


実践編でも出てきますが、こんな模範解答があったとしましょう

台本には演技に精通した人の手が何重にも加わっている ので セリフの真意を理解することは極めて難しい ということ。」


これはもちろん本文に因果関係が示されているわけです。


でも減点される人の答案はこんな感じです。


台本には演技に慣れ親しんだ人による介入が幾層にも加わってい セリフに込められた本当の意味は理解しにくい ということ。」



確かに、この答案を読むと、書いた本人は因果関係で書いてあるんだろうなと思います。


でも、「〜であってー」というのは因果関係とは限らないわけです。


確かに、「風邪をひいて、学校を休んだ」は因果関係でしょうが、
「風邪をひいて、肺炎にもなった」だと添加のような意味になりますね。


なので、因果関係で書きたいならきちんと
「風邪をひいたので、学校を休んだ」と書きましょう。

添加で書きたいのなら
「風邪を引いただけでなく肺炎にもなった」と書きましょう。



このように、あいまいな分のつなぎ方をしないことを徹底してほしいと思います。


せっかく本文が因果関係で書かれていることを分かったのに、答案であいまいに文をつないでしまうと、採点する側からしたら「こいつはあまり考えずに適当に文を繋ぎよったな」となってしまって減点されます。




上の生徒の例でいうと、


台本には演技に慣れ親しんだ人による介入が幾層にも加わっている ので セリフに込められた本当の意味は理解しにくい ということ。」


と書いてあげるといいんです。


なお、この問題は5点満点で、採点ポイントは
?@台本には演技に精通している人の手が何重にも加わっている     1点  
?A「?@だから」という因果関係(?@・?Bがともに0点だと採点対象外) 2点
?Bセリフの真意は極めて理解しにくい 2点
?Cということ。                    不適切だと−1点



なので上の生徒の答案の採点結果は

改善前:?@1点 ?A0点 ?B1点 合計2点
改善後:?@1点 ?A2点 ?B1点 合計4点

という風に満点の40%分も得点が変わってきます。




このように、 「本文の構造を保存する意識でもって解答を書く」ということがとても重要 なんです。



ぜひ実践編の演習の際には気を付けてくださいね。




また、実践編では解答の添削も行います。

自分の書いた答案で何点なのか試してみたい方はぜひ利用してください。

詳しい依頼方法は実践編の記事に載せます。






というわけで手順?Eをまとめます。

・傍線部の各要素の言い換えにとどまるな。以下をチェックしよう!
→パートの大きなテーマを把握したか?
 パートの中の段落を網羅した解答になっているか?

・解答の中にあいまいな接続はないか?
→因果関係なら「〜なので」と書く。
 添加なら「〜に加えて、〜だけでなく」と書こう。
→採点者に誤解されない解答づくりを心掛けるように。







では次の手順です。


手順?F
過不足ない言いかえや説明になることを意識しつつ字数を調節する。



さあ、手順?Eまでで高得点を取れる解答を作ることができました。


ここからは最後の仕上げです。




現代文のいやらしいところは字数制限があるということです。


もちろん、大学によっては明確に「60文字以内」などと制限されている場合もあります。


しかし、東京大学のように「2行以内」とだけで具体的な字数は制限されていないものもありますね。



前者の場合には何も言うことはないのですが、後者の場合には一つの目安として 1行あたり30〜40文字と覚えておきましょう。


小さい字であればもちろんたくさん書けますが、たくさん書けばよいというものではありません。

短い字数で簡潔にまとめるほうがもちろん好印象ですしね。




ですので、今回の問題と実践編で扱う問題はすべて 60字程度 とします。



それでは皆さん、ここまでで作った答案を見て、70字以内に収まるように調整しましょう。


その時に注意してほしいのは、その解答だけ読んだ人でも本文の内容が正確にわかるようになっているかということです。時数を短くするあまり肝心の意味が劣化してしまっては元も子もないです。



字数調整が終わったら最後の手順へ進みます。








手順?G
丁寧な字を意識して、解答用紙に答案を正確に記入する。

まあこれは説明しなくてもいいでしょう。



採点する側も人間です。

きれいな字の答案と、汚い字の答案。

どちらのほうが印象がいいか言わなくてもいいですね。



あたりまえですが印象が良いほうが甘めに採点してくれるものです。



ということで、できるだけ丁寧に解答用紙に記入しましょう。



さあ、では皆さん最後に、解答用紙に書いてみましょう。







これで一連の解答づくりのプロセスは終了です。

お疲れさまでした。



なお、実践編第1回で基礎編で扱った問題の模範解答を紹介します。








基礎編で説明した一連の流れで、解答をどのように作っていくのかある程度は理解できたと思います。

しかし、やり方がわかればすぐに高得点がとれるわけではありません。


実践編での演習を重ねることでしっかりと自分のものにしてくださいね。



実践編へは下のリンクから飛べます。





現代文の攻略記事まとめはこちら
(続きの記事はこちらからご覧いただけます)
現代文記事まとめ



何か質問がある人はコメント欄にお書きください。

注:コメントへの返信は毎週日曜日です



2018年10月14日

記述現代文の攻略 基礎編第3回 〜設問の要求に正確に答えられるようになろう〜

記述現代文の攻略第3回です。


※現代文の攻略記事まとめはこちら
現代文記事まとめ








今回は、初回にまとめた手順のうち、手順?Dを説明していきます。

手順?D
手順?Cでまとめたものを参考に、傍線部の各要素を言い換える。







また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。









それでは本題に入りましょう。


手順?D
手順?Cでまとめたものを参考に、傍線部の各要素を言い換える。




今回はいよいよ解答を作るプロセスへと入ります。



解答を作るプロセスとして、まずすべきことは要素の言いかえです。


第1回目で、傍線部(を含む一文)を要素に分けました。
それらの各要素をまずはパートを参考にして言い換えることが大切です。


もちろん、それだけに終始してしまうと高得点は望めません。
8割以上の点数を取ろうと思うのならば、要素の言いかえに加えて、
段落ごとのつながりにも目を向けて、かつ適切な日本語で答案を仕上げていく必要があります。


その内容については次回の記事で扱います。




とはいうものの、この記事の内容を完全にマスターしていただければ、
6割程度の得点は望めると思います。


二次試験で6割なので、少なくとも現代文で足を引っ張るなんて言うことはなくなると思います。




また、このシリーズの最後には、要素を言い換えたまとめプリントを添付します。


印刷して、こんな風にやっていけばいいんだと実感してもらう手助けにしていただければと思います。





なお、各項目の大事なところは白色で書いています。

自分で考えてみて、答えが出たら反転させて確かめてくださいね。







まずは設問1から

要素1-A それ
要素1-B 大人の権威を支える
要素1-C 現実的根拠であった


・要素1-A
→指示語の先は「 同じ仕事を共有する先達と後輩の関係が成り立つ基盤
 ただし、その前に「そこには」とあるので、さらに指示語を拾います。
 すると、「 それぞれの仕事が行われている現場 」とあります。
→以上をまとめてみましょう。
要素解答例) 仕事現場において存在していた、仕事を共有する先輩後輩の関係

・要素1-B
→「権威を支える」を言い換えましょう。「権威」という言葉は難しくないと思います。
 くれぐれも、自分が普段使うレベルの言葉で言い換えてくださいね。
要素解答例) 大人が尊敬される存在であり続けた

・要素1-C
→「それ」が「現実的根拠」を言い換えます。ただし、少し難しいですよね。
 こういう時にこそ点差がつきますよ。


☆難しい表現が出てきたときの対処法☆
・悪い例:それぞれの言葉を言い換えてつなぐだけ。
    →今回の場合だと「それが実際の理由だった」とかしちゃうわけです。

・よい例:別の場面を想定して簡単な単語を当てはめる。
    →難しい文章だからわからないわけです。簡単にしてみましょう。
     例えば、「テストで100点を取ることが、彼が賢いことの根拠だ」とします。
     これを言い換えるとどうなるでしょうか? 
     「彼はテストで100点を取る ので 彼は賢い」となるでしょう?


 要素の解説に戻ります。
 じゃあこれをこの文章で当てはめ直してみましょう。
 すると、「 それがあるから大人の権威が支えられた 」となりますね。

 ということで、要素1-Cだけの内容を示すとすれば「 〜だからー 」となります。
 そうなんです。実はここに因果関係が隠されていたんですねえ。

 このように、因果関係は接続詞による示唆がないので、自分で見つけ出していく必要があります。



とにもかくにも大事なことは、
難しい表現が出てきたら、簡単な場面を想定して、
簡単な内容に置き換えてそれを言い換えてみる。
そして、その言いかえを参考にして、文章の表現を当てはめてみる。
こういうことなんですね。




それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。









次に設問2を見ましょう

要素2-A その意味では
要素2-B 中世の教師は教える主体ではなかった


・要素2-A
→指示語を拾っていきます。
 すると、前の文がすべて接続詞がなく連続しています。
 なので、これは典型的な言いかえです。
 つまり、指示語の内容は、前の3文すべてを指すことになります。
→ただし、3段落頭にも「これは」とあります。この指示後も拾います。
 すると、2段落頭の「 中世では、学校においてさえ〜生きていた 」が該当します。
 よって、ここまで視野を広げて指示語を拾う必要があるといえます。
→最後に、「その意味では」の意味も要素の言いかえには抽出しておきましょう。

要素解答例) 中世では、学校においても後継者見習の機能があったことを考えると



・要素2-B
→傍線部の後を見ると「同様に」とあります。なので傍線部と直後の文は 並列 です。
 さらに、その後を見ると、「両者は」とはじまっています。
 よって、ここが傍線部を含む部分の説明になっているといえます。
 ここを言い換え先とするといいと思います。

要素解答例) 中世の教師は生徒にとっての先達でしかなかった




それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。









それでは続いて設問3です

要素3-A 教師側の難しさ
要素3-B 生徒側の難しさ


・要素3-A
→「教師側の難しさ」つまり「 教師にとってうまくいかないこと
 をまとめていけばよいと思います。
→5段落に譲歩を示す接続詞「ただし〜もある」があるので注意してください。
 譲歩は逆説の後だけ読めばよいので、5段落は読む必要がないです。
 なので、6〜7段落を読んで、教師にとってうまくいかないことをまとめてください。

要素解答例) 近代の教師は生徒から尊敬されにくい。


・要素3-B
→今度は逆に「 生徒にとってうまくいかないこと 」をまとめましょう。

 要素解答例) 押し付けられる教師の人間像を受け入れないとダメ人間だとされてしまう。



この問題は要素わけが難しい問題です。

「関係性の難しさ」なので、両者の目線が必要です。
添削をしていると、教師目線の内容にとどまっている解答がとても多いです。




それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。










では最後に設問4

要素4-A 近代の学校教師は〜を失ったがゆえに
要素4-B 子どもへの理解を無限に強いられる



・要素4-A
→傍線部直前「それとは対照的に」をヒントに言いかえを探しましょう。
 対照的にというのは「 反対に 」という意味なので、前の内容を否定すればいいんです。
 すると、答えを得れると思います。
→あと、傍線部の中に 因果 関係が明らかに示されているので崩さないでくださいね。

要素解答例) 近代では学校で後継者見習の機能が成立しないので


・要素4-B
→これも同じく前の内容を参考にすると、「後継者を要請できない」となります。
 ただし、このままでは傍線部中の「無限に」が言い換えられていません。
→「無限に」というのは「「終わりがない」ということですよね。ということは、
 「 いくら〜してもーできない 」というように言いかえができますね。
→このあたりは覚えるものではないので、無限にをどう言い換えたらいいか考えて
 同じ様な言いかえが思いつければいいわけです。

要素解答例) 教師がいくら子どもを理解しようとしても後継者の養成はできない



それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。









さて、お疲れさまでした。



次回までに、要素解答例を参考にして、一つの答案を作ってみておいてください。

次回は、今回作った荒削りの答案を、洗練させていきます。







現代文の攻略記事まとめはこちら
(続きの記事はこちらからご覧いただけます)
現代文記事まとめ



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2018年10月13日

記述現代文の攻略 基礎編第2回 〜本文を読んで、文章構造を正確にとらえられるようになろう〜


※現代文の攻略記事まとめはこちら
現代文記事まとめ






記述現代文の攻略第2回です。



今回は、初回にまとめた手順のうち、手順?Cを説明していきます。

手順?C
パートごとに、文と文の関係性を正確にまとめる







また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。









それでは本題に入りましょう。

手順?C
パートごとに、文と文の関係性を正確にまとめる


本文を「読解する」とはどういうことなのでしょうか?




その答えは簡単に言うと、

「文と文のつながりを正確に把握できる」
「そのつながりを無視せずに全体をまとめることができる」

この2つだと思うんです。




ただし、本文全体をまとめるのはすごく難しいですよね。

だから、実際に入試ではそこまで求められません。
そこまで求めてしまうと受験生誰も解けなくなってしまいます。

入試では、傍線部を引くということによって、
各傍線部が担当するパートをまとめさせているわけです。

だから、せいぜい3段落のまとめくらいしか求められません。




で、じゃあその3段落をまとめるのにはどうすればよいのかというと、

まずは一文一文のつながりを正確に把握することです。
次に、一文一文のつながりを意識しながら、段落ごとのつながりへと徐々に視線を広げていきます。





文同士のつながり、段落同士のつながりにはいろいろな種類があります。

どのようなつながりがあるのか、以下にまとめておきます。


・言い換え(A=B) 
・例示(A(B))
・因果関係(A⇒B)
・対比・逆説(AB)
・変化(A→B)
・譲歩(A<B)
・添加(A+B)
・並列(A,B)
・整理(A>B)


これらのつながりは必ず正確に把握できるようになりましょう。







ではここで、前回に使った問題用紙・解答用紙を準備してくださいね。



前回の作業をまだやっていない人は必ず先に 前記事 を見てください。




上にまとめたつながりを、この問題の中の文章を紹介しながら説明します。

全ては扱わないので、この記事を読み終わったら、ほかの部分については各自でやってみてください。




まずは言い換えからいきましょう。

言い換えは数ある関係性の中でも極めて重要です。

接続詞によって言い換えが示唆される場合もありますが、 ほとんどは直接的な示唆がありません

ですので、言い換えに気づくには練習や慣れが必要です。



ひとつ知っておいて欲しいのは、

接続詞のない連続した二文は言い換えの場合が多い

ということです。




この文章で言うと、三段落がわかりやすいですかね。

まず1文目の「これは逆に言うと、中性の教師は、近代の教師によりも、同時代の徒弟性の親方に似ていることを意味する。」と、2文目の「中性の教師は〜」との間には接続詞が何もありませんね。ですので、この1文目と2文目は言い換えの関係にあることが言えます。すなわち、1文目の内容を言い換えにより説明しているわけです。
では、2文目と3文目はどうでしょうか?この部分も接続詞がないので、言い換えになっています。前の2文の内容を受けて更に内容を説明しているわけです。
では、3文目と4文目は?もういいですね。間に「その意味では、」という接続詞が入っています。なので、3文目と4文目は言い換えの関係ではなく、整理の関係にあります。前までのまとまりを受けて、ひとつの論に整理しているわけです。
ここまで考えれば、傍線部Bの問題の「その意味では」という要素はどこかというと、三段落の1〜3文目になるわけです。





次に例示を説明します。

これは簡単ですね。 「例えば」などの接続詞によって示唆されることがほとんど です。
で、もちろんですが、具体例は読まなくていいです。
具体例が解答の根拠になることはないですからね。

この文章で言うと、2段落の1行目にありますね。





次に因果関係です。

因果関係はもちろん「AだからB」というものです。
これもほとんど示唆されません。
ですので、本文を読む中で、これは因果関係だなっていうふうに気づく必要があります。


本文の場合で言うと、と紹介したいところなのですが、
紹介してしまうと、問題の答えを直接言ってしまうことになるので、
あえてここでは言わないようにします。

皆さんどこに因果関係が隠されているか探してみましょう。





次に譲歩を説明します。

譲歩は読解において極めて重要です。
また、 接続詞による示唆が必ずある ので、知っておけばすぐに使えます。

譲歩は 「たしかに(もちろん)(ただし〉〜、しかし、−」という形 で書かれます。
この場合、本当に言いたいことは、「しかし」の後の内容です。
なので、「たしかに」と「しかし」の間に書かれてある内容は絶対に読まなくていいわけです。

この文章で言うと、5段落頭に「ただし」が出てきます。
なので、すぐにその後ろを読むのではなく、譲歩を受けている「しかし」を探します。
すると、6段落頭に「しかし」があるので、ここが譲歩を受けているとわかります。
ゆえに、5段落は全く読む必要がありません。6段落はしっかり読みましょう。





次に添加を説明します。

添加とは文字通り加えることです。すなわち、前の説明を補足する時になどに使われます。
これまた、 接続詞による示唆がないことが多い です。
なので、自分で気づく必要があります。


これも因果関係と同じで、解答のキーポイントに添加があります。
なので、ここで紹介してしまうと良くないので、省略します。
各自でまた考えてみてください。





後のものはわかりやすいので省略しましょう。



現代文が苦手な人は、ほとんどがこういった繋がりへの意識が薄いです。

なんとなく文を読んでしまうというのがダメなんです。

読みながら、 「あ、ここは因果関係になっているな」 とか 「譲歩が来たから読む場所に注意しよう」 とかこういうことを考えながら読んでいく必要があります。






では、ここで作業をしてください。


前回は傍線部を要素に分けましたが、いよいよ本文を読みましょう。
まだ、解答はつくろうと思わなくていいです。

とりあえず今回は 「読みながら文と文のつながりを正確に把握する」 ことが大事なので、

文と文のつながりを意識しながら読む作業をやってください。

腕で紹介した記号を使ってまとめてもらってもいいと思います。




そして、しっかり文と文の繋がりが把握できたなと思ったら次の記事へと進んでください。

次回はいよいよ解答を作っていくプロセスに入ります。




次回記事はこちらからどうぞ

現代文記事まとめ

2018年10月12日

記述現代文の攻略 基礎編第1回 〜本文を読むまでの準備をおろそかにしないようにしよう〜







先の記事で、記述現代文攻略のための手順をまとめました。

今回はその手順?@〜?Bを説明していきます。


手順?@
本文を傍線部と同じ数だけパートに分ける

手順?A
各パートのテーマをまとめて、本文の大きな流れをつかむ

手順?B
傍線部を分析して、傍線部を要素に分ける






また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。









それでは本題に入りましょう。



なお、理論の説明だけだと分かりにくいと思うので、実際の過去問を一つ使って説明したいと思います。読んでいる皆さんは、印刷していただいて、一緒に作業してもらえると分かりやすいのではないかなと思います。
ボールペンと蛍光ペンを3色準備してください。


使う教材はこちら

東京大学2006年 第4問

練習用 1まいめ.jpg
練習用 2まいめ.jpg




まずは手順?@
本文を傍線部と同じ数だけパートに分ける です。


パート分けとは簡単に言うと、意味段落に分けることです。


センターでは、段落の頭の単語だけ見てパート分けを行うように言っています。それは、時間を削減するためです。でも、二次試験の場合だと、しっかりと文章を読みながらパート分けを行ってください。記述問題において、パート分けを誤ると、それは0点を意味します。なので、パート分けは絶対に間違ってはいけません。そのためにも、文章を読みながらパート分けをするのが適切です。




さあ、ではまずは教材の本文を読んでパート分けをしてみましょう。


パート分けができたら下に進んでください。








手順?A
各パートのテーマをまとめて、本文の大きな流れをつかむ


これはセンターのときと同様です。
各パートのテーマ(〜について、の形)を10文字程度でまとめましょう。


そして、そのテーマをつなぎ合わせると、全体の文章の構造が分かりやすくなりますね。
このように、現代文では大きな視点も大切です。

木を見て森を見ずにならないように、本文の大きな論の展開もきちんと把握しましょうね。





ではここで再び時間を取って、パートごとのテーマをまとめてみましょう。


確信が持てなくてもいいので、とりあえずテーマをまとめられたら次へ進みましょう。









手順?B
傍線部を分析して、傍線部を要素に分ける


では、本文の大きな流れがつかめたところで、傍線部の分析に入ります。



まずは傍線部を各要素に区切ってみましょう。


注意点ですが、傍線部が文の一部であるときは、傍線部を含む一文自体を分析しましょう。


傍線部Aを一緒にやって、傍線部BCDは各自でやってみましょう。







傍線部Aは「それが大人の権威を支える現実的根拠であった」ですね。


・まずはやはり 「それ」という指示語でしょう。
当然指示語は拾ってあげる必要がありますよね。

・次は「大人の権威を支える」でしょうか。
「権威を支える」を パートを参考に 分かりやすく言い換える必要がありますね。

・最後に「現実的根拠であった」でしょうね。
「それ」が「根拠である」とはどういうことか、これまた パートを参考にして 分かりやすく言い換えてあげましょう。



とまあこのように分けていけばいいわけです。


そして、この後は各要素を言い換えたものをつなぎ合わせつつ、
本文の流れを汲んだ答案へと磨きをかけていくわけです。


その方法については次回以降で扱いますね。







では、ここまで理解できた方は、傍線部BCDの3つも同じように要素に分けてみましょう。












ここまでの手順の練習の正解を示しますね。


パート?@:1段落のみ
テーマは「産業革命以前の教育について」

パート?A:2〜4段落
テーマは「中世の教育について」

パート?B:5〜7段落
(傍線部C自体は8段落頭にあるが、「この難しさ」というように指示語という形で前までの内容を指しているので、パート自体は7段落までと考えるべき。)
テーマは「近代以降の教育について」

パート?C:8段落のみ
テーマは「近代の教師が抱える困難について」





傍線部A
要素?@「それ」
要素?A「大人の権威を支える」
要素?B「現実的根拠である」

傍線部B (傍線部を含む一文なことに注意)
要素?@「その意味では」
要素?A「逆説的だが教える主体ではなかった」

傍線部C
要素?@「教師視点の関係の難しさ」
要素?A「生徒視点の関係の難しさ」
注)「教師と生徒の関係」なので、必ず両方の視点から書くことを忘れずに。

傍線部D
要素?@「近代の学校教師」
要素?A「〜を失ったがゆえに」
要素?B「子どもへの理解を無限に強いられる」




どれくらいできていたでしょうか?


ここまでできれば、0点の答案に堕してしまうことはなくなります!


まずここまでの内容をしっかり理解してから次に進んでくださいね。




現代文の攻略記事まとめはこちら
(続きの記事はこちらからご覧いただけます)
現代文記事まとめ



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タグ: 現代文

2018年10月09日

記述現代文の攻略 基礎編第0回  〜現代文の基本の読み方を確認しよう〜

さて、今回より記述現代文で高得点をとれるためのポイントを扱っていきます。




よく勘違いしている人がいますが、 現代文は正しい方法で勉強すれば必ず点数が伸びる科目 です。


偏差値40の学校に通う生徒が、東大の現代文で7割以上取れるようになるなんて今までの指導経験からいっても普通にあることです。






現代文の正しい指導法はほとんど世の中に出回っていません。

学校の教師に絞るとほとんどゼロです。


実際、自分は兵庫県内有数の私立高校(灘ではないです笑)に通っていましたが、現代文の教師はまあひどいものでした。ただ教科書の文章を扱うだけで、入試に必要なことは何も教えてくれませんでした。

まあでも仕方がない部分があって、そもそもその先生だって、ちゃんとした現代文の指導を受けてきていないんだから、知らないことは教えられないですからね。




だから、 今、この記事を見ている皆さんは非常にラッキー です。


ぜひ正しい現代文の解き方を身に着けてほしいと思います。

そして、ここで身に着けた文章を読む能力は、一生使える能力です。



現代文上達のための道はきちんと示します。

きちんとその道を歩んできてもらえれば、東大入試の現代文も解けるようになります。


ぜひ一緒に勉強していきましょう。








今回は初回ということで、まず現代文を正しく読んでいくための方法をまとめます。


なお、センター現代文の心得と言うタイトルで同じようなことを詳しく書いているので、とりあえずこの記事に来たけど、現代文が苦手っていう人は先にセンター編を見ることをおすすめします。



センター編はこちら
センター現代文基礎編第0回「現代文という科目の誤解」
センター現代文基礎編第1回「現代文の三角関係を理解しよう」
センター現代文基礎編第2回「大きな視点で読めるようになろう」
センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
センター現代文基礎編第5回「小説独特の攻略を知ろう」







記述現代文を攻略する手順をまとめます。

各手順については、あとの記事で詳しく解説していきます。



手順?@
本文を傍線部と同じ数だけパートに分ける

手順?A
各パートのテーマをまとめて、本文の大きな流れをつかむ

手順?B
傍線部を分析して、傍線部を要素に分ける

手順?C
パートごとに、文と文の関係性を正確にまとめる

手順?D
?Cでまとめたものを参考に、傍線部の各要素を言い換える。

手順?E
本文の文章構造の保存を意識して、答案にまとめる。

手順?F
過不足ない言いかえや説明になることを意識しつつ字数を調節する。

手順?G
丁寧な字を意識して、解答用紙に答案を正確に記入する。






このような感じです。


これから、数回に分けて各手順を詳しく説明していきます。




更新予定は以下の通りです。(更新次第リンクを貼ります)


第1回(手順?@〜?B)
本文を読むまでの準備をおろそかにしないようにしよう

第2回(手順?C)
本文を読んで、文章構造を正確にとらえられるようになろう

第3回(手順?D)
各設問の要求に正確に答えられるようになろう

第4回(手順?E〜?G)
無駄な失点を避ける答案の作り方を知ろう






なぜ現代文で点が取れないか?
なぜ過去問を解いても点数が伸びないのか?
なぜ読書が好きなのに高得点が取れないのか?


それは正しい方法を知らないからです。

正しい方法で勉強すれば誰だって東大入試も解けます。





また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。


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2018.09.29
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