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2018年10月19日

記述現代文の攻略 基礎編第4回 〜無駄な失点を避ける答案の作り方を知ろう〜

記述現代文の攻略第4回です。


※現代文の攻略記事まとめはこちら
現代文記事まとめ








今回は、初回にまとめた手順のうち、手順?E〜?Gを説明していきます。


手順?E
本文の文章構造の保存を意識して、答案にまとめる。

手順?F
過不足ない言いかえや説明になることを意識しつつ字数を調節する。

手順?G
丁寧な字を意識して、解答用紙に答案を正確に記入する。






また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。








それは本題に入りましょう。


今回で一応基礎編はおしまいです。

どのような手順を踏めば満点をとれる答案が作れるのかの説明も完結します。


前回までで傍線部の各要素の言いかえを完了させました。

その言いかえをつなぎ合わせるだけでもある程度の得点は取れるのですが、

より高得点をるための最後のステップについて今回の記事で扱います。





まずは手順?Eです。


手順?E
本文の文章構造の保存を意識して、答案にまとめる。



手順?Eで行うべきことは2つあります。

まず一つ目は、 傍線部の要素以外に必要な要素はないか検討すること です。




どういうことかというと、傍線部を区切って、各要素の言い換えをパートの中を参考にしながら探していくというのは、どちらかといえば ミクロな読み方なわけです。


ですので、 マクロな読み方、すなわち本文全体の大きな流れを踏まえる必要もあるということです。



具体的に説明しましょう。


設問1を見てください。


設問1はパート1に対応しているわけですが、パート1のテーマはなんでしたか?


そうですね、 「産業革命以前の教育について」 でしたね。


でも、前回言い換えた要素を見てみると、産業革命以前という語がありません。


これでは、パート1の整理が問われている設問1の解答として十分とは言えませんよね。


つまり、傍線部の各要素の言い換えには入っていないけれど、1段落頭の「産業革命以前」というのも設問1の解答の一要素になります。



このように、傍線部の各要素の言い換え以外にも必要な要素が存在することがあります。

それに気づくためには、 マクロな読み方を忘れないようにすることが大切 なんですね。



では、ここで皆さんいったん前回作った答案に戻りましょう。

設問1は上で説明したとおりですが、ほかの設問にも、傍線部の各要素の言い換えでは不十分な問題があります。ですので、各設問に足りない要素はないか、上の説明を参考にしながら探してみてください。そして、探せたらその要素を組み込んだ新たな答案に作りなおしてみましょう。










次に2つ目は 本文の文章構造を解答に保存すること です。


例えば、本文には因果関係で書いてあるのに、解答用紙には因果関係で書いていないような答案は当たり前ですが減点されます。なぜなら、問題の要求は本文のまとめなので、本文と同じ文章構造で答案を作成する必要があります。


とはいうものの、減点される当の本人もこんなことは分かっています。
でもなかなか改善できないことが多いんですよね。


どういうことかというと、 減点される答案を書く本人は因果関係であることは理解しているし、因果関係で答案を作っている「つもり」なんです。



具体例で説明しましょう。


実践編でも出てきますが、こんな模範解答があったとしましょう

台本には演技に精通した人の手が何重にも加わっている ので セリフの真意を理解することは極めて難しい ということ。」


これはもちろん本文に因果関係が示されているわけです。


でも減点される人の答案はこんな感じです。


台本には演技に慣れ親しんだ人による介入が幾層にも加わってい セリフに込められた本当の意味は理解しにくい ということ。」



確かに、この答案を読むと、書いた本人は因果関係で書いてあるんだろうなと思います。


でも、「〜であってー」というのは因果関係とは限らないわけです。


確かに、「風邪をひいて、学校を休んだ」は因果関係でしょうが、
「風邪をひいて、肺炎にもなった」だと添加のような意味になりますね。


なので、因果関係で書きたいならきちんと
「風邪をひいたので、学校を休んだ」と書きましょう。

添加で書きたいのなら
「風邪を引いただけでなく肺炎にもなった」と書きましょう。



このように、あいまいな分のつなぎ方をしないことを徹底してほしいと思います。


せっかく本文が因果関係で書かれていることを分かったのに、答案であいまいに文をつないでしまうと、採点する側からしたら「こいつはあまり考えずに適当に文を繋ぎよったな」となってしまって減点されます。




上の生徒の例でいうと、


台本には演技に慣れ親しんだ人による介入が幾層にも加わっている ので セリフに込められた本当の意味は理解しにくい ということ。」


と書いてあげるといいんです。


なお、この問題は5点満点で、採点ポイントは
?@台本には演技に精通している人の手が何重にも加わっている     1点  
?A「?@だから」という因果関係(?@・?Bがともに0点だと採点対象外) 2点
?Bセリフの真意は極めて理解しにくい 2点
?Cということ。                    不適切だと−1点



なので上の生徒の答案の採点結果は

改善前:?@1点 ?A0点 ?B1点 合計2点
改善後:?@1点 ?A2点 ?B1点 合計4点

という風に満点の40%分も得点が変わってきます。




このように、 「本文の構造を保存する意識でもって解答を書く」ということがとても重要 なんです。



ぜひ実践編の演習の際には気を付けてくださいね。




また、実践編では解答の添削も行います。

自分の書いた答案で何点なのか試してみたい方はぜひ利用してください。

詳しい依頼方法は実践編の記事に載せます。






というわけで手順?Eをまとめます。

・傍線部の各要素の言い換えにとどまるな。以下をチェックしよう!
→パートの大きなテーマを把握したか?
 パートの中の段落を網羅した解答になっているか?

・解答の中にあいまいな接続はないか?
→因果関係なら「〜なので」と書く。
 添加なら「〜に加えて、〜だけでなく」と書こう。
→採点者に誤解されない解答づくりを心掛けるように。







では次の手順です。


手順?F
過不足ない言いかえや説明になることを意識しつつ字数を調節する。



さあ、手順?Eまでで高得点を取れる解答を作ることができました。


ここからは最後の仕上げです。




現代文のいやらしいところは字数制限があるということです。


もちろん、大学によっては明確に「60文字以内」などと制限されている場合もあります。


しかし、東京大学のように「2行以内」とだけで具体的な字数は制限されていないものもありますね。



前者の場合には何も言うことはないのですが、後者の場合には一つの目安として 1行あたり30〜40文字と覚えておきましょう。


小さい字であればもちろんたくさん書けますが、たくさん書けばよいというものではありません。

短い字数で簡潔にまとめるほうがもちろん好印象ですしね。




ですので、今回の問題と実践編で扱う問題はすべて 60字程度 とします。



それでは皆さん、ここまでで作った答案を見て、70字以内に収まるように調整しましょう。


その時に注意してほしいのは、その解答だけ読んだ人でも本文の内容が正確にわかるようになっているかということです。時数を短くするあまり肝心の意味が劣化してしまっては元も子もないです。



字数調整が終わったら最後の手順へ進みます。








手順?G
丁寧な字を意識して、解答用紙に答案を正確に記入する。

まあこれは説明しなくてもいいでしょう。



採点する側も人間です。

きれいな字の答案と、汚い字の答案。

どちらのほうが印象がいいか言わなくてもいいですね。



あたりまえですが印象が良いほうが甘めに採点してくれるものです。



ということで、できるだけ丁寧に解答用紙に記入しましょう。



さあ、では皆さん最後に、解答用紙に書いてみましょう。







これで一連の解答づくりのプロセスは終了です。

お疲れさまでした。



なお、実践編第1回で基礎編で扱った問題の模範解答を紹介します。








基礎編で説明した一連の流れで、解答をどのように作っていくのかある程度は理解できたと思います。

しかし、やり方がわかればすぐに高得点がとれるわけではありません。


実践編での演習を重ねることでしっかりと自分のものにしてくださいね。



実践編へは下のリンクから飛べます。





現代文の攻略記事まとめはこちら
(続きの記事はこちらからご覧いただけます)
現代文記事まとめ



何か質問がある人はコメント欄にお書きください。

注:コメントへの返信は毎週日曜日です



2018年10月14日

記述現代文の攻略 基礎編第3回 〜設問の要求に正確に答えられるようになろう〜

記述現代文の攻略第3回です。


※現代文の攻略記事まとめはこちら
現代文記事まとめ








今回は、初回にまとめた手順のうち、手順?Dを説明していきます。

手順?D
手順?Cでまとめたものを参考に、傍線部の各要素を言い換える。







また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。









それでは本題に入りましょう。


手順?D
手順?Cでまとめたものを参考に、傍線部の各要素を言い換える。




今回はいよいよ解答を作るプロセスへと入ります。



解答を作るプロセスとして、まずすべきことは要素の言いかえです。


第1回目で、傍線部(を含む一文)を要素に分けました。
それらの各要素をまずはパートを参考にして言い換えることが大切です。


もちろん、それだけに終始してしまうと高得点は望めません。
8割以上の点数を取ろうと思うのならば、要素の言いかえに加えて、
段落ごとのつながりにも目を向けて、かつ適切な日本語で答案を仕上げていく必要があります。


その内容については次回の記事で扱います。




とはいうものの、この記事の内容を完全にマスターしていただければ、
6割程度の得点は望めると思います。


二次試験で6割なので、少なくとも現代文で足を引っ張るなんて言うことはなくなると思います。




また、このシリーズの最後には、要素を言い換えたまとめプリントを添付します。


印刷して、こんな風にやっていけばいいんだと実感してもらう手助けにしていただければと思います。





なお、各項目の大事なところは白色で書いています。

自分で考えてみて、答えが出たら反転させて確かめてくださいね。







まずは設問1から

要素1-A それ
要素1-B 大人の権威を支える
要素1-C 現実的根拠であった


・要素1-A
→指示語の先は「 同じ仕事を共有する先達と後輩の関係が成り立つ基盤
 ただし、その前に「そこには」とあるので、さらに指示語を拾います。
 すると、「 それぞれの仕事が行われている現場 」とあります。
→以上をまとめてみましょう。
要素解答例) 仕事現場において存在していた、仕事を共有する先輩後輩の関係

・要素1-B
→「権威を支える」を言い換えましょう。「権威」という言葉は難しくないと思います。
 くれぐれも、自分が普段使うレベルの言葉で言い換えてくださいね。
要素解答例) 大人が尊敬される存在であり続けた

・要素1-C
→「それ」が「現実的根拠」を言い換えます。ただし、少し難しいですよね。
 こういう時にこそ点差がつきますよ。


☆難しい表現が出てきたときの対処法☆
・悪い例:それぞれの言葉を言い換えてつなぐだけ。
    →今回の場合だと「それが実際の理由だった」とかしちゃうわけです。

・よい例:別の場面を想定して簡単な単語を当てはめる。
    →難しい文章だからわからないわけです。簡単にしてみましょう。
     例えば、「テストで100点を取ることが、彼が賢いことの根拠だ」とします。
     これを言い換えるとどうなるでしょうか? 
     「彼はテストで100点を取る ので 彼は賢い」となるでしょう?


 要素の解説に戻ります。
 じゃあこれをこの文章で当てはめ直してみましょう。
 すると、「 それがあるから大人の権威が支えられた 」となりますね。

 ということで、要素1-Cだけの内容を示すとすれば「 〜だからー 」となります。
 そうなんです。実はここに因果関係が隠されていたんですねえ。

 このように、因果関係は接続詞による示唆がないので、自分で見つけ出していく必要があります。



とにもかくにも大事なことは、
難しい表現が出てきたら、簡単な場面を想定して、
簡単な内容に置き換えてそれを言い換えてみる。
そして、その言いかえを参考にして、文章の表現を当てはめてみる。
こういうことなんですね。




それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。









次に設問2を見ましょう

要素2-A その意味では
要素2-B 中世の教師は教える主体ではなかった


・要素2-A
→指示語を拾っていきます。
 すると、前の文がすべて接続詞がなく連続しています。
 なので、これは典型的な言いかえです。
 つまり、指示語の内容は、前の3文すべてを指すことになります。
→ただし、3段落頭にも「これは」とあります。この指示後も拾います。
 すると、2段落頭の「 中世では、学校においてさえ〜生きていた 」が該当します。
 よって、ここまで視野を広げて指示語を拾う必要があるといえます。
→最後に、「その意味では」の意味も要素の言いかえには抽出しておきましょう。

要素解答例) 中世では、学校においても後継者見習の機能があったことを考えると



・要素2-B
→傍線部の後を見ると「同様に」とあります。なので傍線部と直後の文は 並列 です。
 さらに、その後を見ると、「両者は」とはじまっています。
 よって、ここが傍線部を含む部分の説明になっているといえます。
 ここを言い換え先とするといいと思います。

要素解答例) 中世の教師は生徒にとっての先達でしかなかった




それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。









それでは続いて設問3です

要素3-A 教師側の難しさ
要素3-B 生徒側の難しさ


・要素3-A
→「教師側の難しさ」つまり「 教師にとってうまくいかないこと
 をまとめていけばよいと思います。
→5段落に譲歩を示す接続詞「ただし〜もある」があるので注意してください。
 譲歩は逆説の後だけ読めばよいので、5段落は読む必要がないです。
 なので、6〜7段落を読んで、教師にとってうまくいかないことをまとめてください。

要素解答例) 近代の教師は生徒から尊敬されにくい。


・要素3-B
→今度は逆に「 生徒にとってうまくいかないこと 」をまとめましょう。

 要素解答例) 押し付けられる教師の人間像を受け入れないとダメ人間だとされてしまう。



この問題は要素わけが難しい問題です。

「関係性の難しさ」なので、両者の目線が必要です。
添削をしていると、教師目線の内容にとどまっている解答がとても多いです。




それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。










では最後に設問4

要素4-A 近代の学校教師は〜を失ったがゆえに
要素4-B 子どもへの理解を無限に強いられる



・要素4-A
→傍線部直前「それとは対照的に」をヒントに言いかえを探しましょう。
 対照的にというのは「 反対に 」という意味なので、前の内容を否定すればいいんです。
 すると、答えを得れると思います。
→あと、傍線部の中に 因果 関係が明らかに示されているので崩さないでくださいね。

要素解答例) 近代では学校で後継者見習の機能が成立しないので


・要素4-B
→これも同じく前の内容を参考にすると、「後継者を要請できない」となります。
 ただし、このままでは傍線部中の「無限に」が言い換えられていません。
→「無限に」というのは「「終わりがない」ということですよね。ということは、
 「 いくら〜してもーできない 」というように言いかえができますね。
→このあたりは覚えるものではないので、無限にをどう言い換えたらいいか考えて
 同じ様な言いかえが思いつければいいわけです。

要素解答例) 教師がいくら子どもを理解しようとしても後継者の養成はできない



それでは各要素の内容を基に一度答案を作ってみましょう。

ここではまだ解答用紙には書かないでください。

字数など意識せずにつないだだけのものを書いてみてください。









さて、お疲れさまでした。



次回までに、要素解答例を参考にして、一つの答案を作ってみておいてください。

次回は、今回作った荒削りの答案を、洗練させていきます。







現代文の攻略記事まとめはこちら
(続きの記事はこちらからご覧いただけます)
現代文記事まとめ



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2018年10月13日

記述現代文の攻略 基礎編第2回 〜本文を読んで、文章構造を正確にとらえられるようになろう〜


※現代文の攻略記事まとめはこちら
現代文記事まとめ






記述現代文の攻略第2回です。



今回は、初回にまとめた手順のうち、手順?Cを説明していきます。

手順?C
パートごとに、文と文の関係性を正確にまとめる







また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。









それでは本題に入りましょう。

手順?C
パートごとに、文と文の関係性を正確にまとめる


本文を「読解する」とはどういうことなのでしょうか?




その答えは簡単に言うと、

「文と文のつながりを正確に把握できる」
「そのつながりを無視せずに全体をまとめることができる」

この2つだと思うんです。




ただし、本文全体をまとめるのはすごく難しいですよね。

だから、実際に入試ではそこまで求められません。
そこまで求めてしまうと受験生誰も解けなくなってしまいます。

入試では、傍線部を引くということによって、
各傍線部が担当するパートをまとめさせているわけです。

だから、せいぜい3段落のまとめくらいしか求められません。




で、じゃあその3段落をまとめるのにはどうすればよいのかというと、

まずは一文一文のつながりを正確に把握することです。
次に、一文一文のつながりを意識しながら、段落ごとのつながりへと徐々に視線を広げていきます。





文同士のつながり、段落同士のつながりにはいろいろな種類があります。

どのようなつながりがあるのか、以下にまとめておきます。


・言い換え(A=B) 
・例示(A(B))
・因果関係(A⇒B)
・対比・逆説(AB)
・変化(A→B)
・譲歩(A<B)
・添加(A+B)
・並列(A,B)
・整理(A>B)


これらのつながりは必ず正確に把握できるようになりましょう。







ではここで、前回に使った問題用紙・解答用紙を準備してくださいね。



前回の作業をまだやっていない人は必ず先に 前記事 を見てください。




上にまとめたつながりを、この問題の中の文章を紹介しながら説明します。

全ては扱わないので、この記事を読み終わったら、ほかの部分については各自でやってみてください。




まずは言い換えからいきましょう。

言い換えは数ある関係性の中でも極めて重要です。

接続詞によって言い換えが示唆される場合もありますが、 ほとんどは直接的な示唆がありません

ですので、言い換えに気づくには練習や慣れが必要です。



ひとつ知っておいて欲しいのは、

接続詞のない連続した二文は言い換えの場合が多い

ということです。




この文章で言うと、三段落がわかりやすいですかね。

まず1文目の「これは逆に言うと、中性の教師は、近代の教師によりも、同時代の徒弟性の親方に似ていることを意味する。」と、2文目の「中性の教師は〜」との間には接続詞が何もありませんね。ですので、この1文目と2文目は言い換えの関係にあることが言えます。すなわち、1文目の内容を言い換えにより説明しているわけです。
では、2文目と3文目はどうでしょうか?この部分も接続詞がないので、言い換えになっています。前の2文の内容を受けて更に内容を説明しているわけです。
では、3文目と4文目は?もういいですね。間に「その意味では、」という接続詞が入っています。なので、3文目と4文目は言い換えの関係ではなく、整理の関係にあります。前までのまとまりを受けて、ひとつの論に整理しているわけです。
ここまで考えれば、傍線部Bの問題の「その意味では」という要素はどこかというと、三段落の1〜3文目になるわけです。





次に例示を説明します。

これは簡単ですね。 「例えば」などの接続詞によって示唆されることがほとんど です。
で、もちろんですが、具体例は読まなくていいです。
具体例が解答の根拠になることはないですからね。

この文章で言うと、2段落の1行目にありますね。





次に因果関係です。

因果関係はもちろん「AだからB」というものです。
これもほとんど示唆されません。
ですので、本文を読む中で、これは因果関係だなっていうふうに気づく必要があります。


本文の場合で言うと、と紹介したいところなのですが、
紹介してしまうと、問題の答えを直接言ってしまうことになるので、
あえてここでは言わないようにします。

皆さんどこに因果関係が隠されているか探してみましょう。





次に譲歩を説明します。

譲歩は読解において極めて重要です。
また、 接続詞による示唆が必ずある ので、知っておけばすぐに使えます。

譲歩は 「たしかに(もちろん)(ただし〉〜、しかし、−」という形 で書かれます。
この場合、本当に言いたいことは、「しかし」の後の内容です。
なので、「たしかに」と「しかし」の間に書かれてある内容は絶対に読まなくていいわけです。

この文章で言うと、5段落頭に「ただし」が出てきます。
なので、すぐにその後ろを読むのではなく、譲歩を受けている「しかし」を探します。
すると、6段落頭に「しかし」があるので、ここが譲歩を受けているとわかります。
ゆえに、5段落は全く読む必要がありません。6段落はしっかり読みましょう。





次に添加を説明します。

添加とは文字通り加えることです。すなわち、前の説明を補足する時になどに使われます。
これまた、 接続詞による示唆がないことが多い です。
なので、自分で気づく必要があります。


これも因果関係と同じで、解答のキーポイントに添加があります。
なので、ここで紹介してしまうと良くないので、省略します。
各自でまた考えてみてください。





後のものはわかりやすいので省略しましょう。



現代文が苦手な人は、ほとんどがこういった繋がりへの意識が薄いです。

なんとなく文を読んでしまうというのがダメなんです。

読みながら、 「あ、ここは因果関係になっているな」 とか 「譲歩が来たから読む場所に注意しよう」 とかこういうことを考えながら読んでいく必要があります。






では、ここで作業をしてください。


前回は傍線部を要素に分けましたが、いよいよ本文を読みましょう。
まだ、解答はつくろうと思わなくていいです。

とりあえず今回は 「読みながら文と文のつながりを正確に把握する」 ことが大事なので、

文と文のつながりを意識しながら読む作業をやってください。

腕で紹介した記号を使ってまとめてもらってもいいと思います。




そして、しっかり文と文の繋がりが把握できたなと思ったら次の記事へと進んでください。

次回はいよいよ解答を作っていくプロセスに入ります。




次回記事はこちらからどうぞ

現代文記事まとめ

2018年10月12日

二次試験英語の攻略 <英文解釈・英文和訳>第2回 〜倒置に気づけるようになろう〜

二次試験英語の対策記事まとめはこちら
(前回の記事、次回の記事はこちらから見れます)
二次試験英語記事まとめ


センター編はこちらにまとめてあります。
センター記事まとめ


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英文解釈・英文和訳の攻略記事第2回目です。






前回は、英文解釈の基本である述語動詞を扱いましたね。


今回から、より実践的なポイントに入っていきます。

一つ一つのポイントを丁寧に理解して、同じパターンの問題に出会ったときに「気づける」ようになることが大切ですからね。




第2回目の今回は以下のポイントを扱います。


ポイント?@ 等位接続詞「and」の処理について

ポイント?A 倒置について






ポイント?@ 等位接続詞「and」の処理について


等位接続詞「and」が出てきたときに最も注意すべきことは「何と何をつないでいるのか」ということです。これがいい加減に訳してあると、必ず減点されます。出題者としては、何と何をつないでいるか分かっているかを確かめたいわ毛ですからね。


で、どうやって見分けるかというと、大事なのは「等位」接続詞であるということです。つまり、「and」がつなぐものは同じ位のものということです。


どういうことかというと、例えば動詞と名詞をつなぐことはできないわけです。同じ位のものなので、一方が動詞であればもう一方も動詞です。同様に、一方が名詞ならもう一方も名詞です。


このことをまず知っておきましょう。




それでは、具体的にどう判断するのか説明します。




まずは、「and」の直後を見ましょう
それは必ず「and」がつなぐ2つのうちの後半です。
そして、 直後の単語と同じ位の単語を「and」の前の部分から探しましょう 。すなわち、例えば「and」の直後に「observed」と書かれてあったとすれば、前の部分から動詞の過去形を探せばよいわけです。同じ動詞でも現在形なら「observed」と同じ位にはなりません。


しかし、一つだけ例外があって、「… and , 〜」となっている時です。
この場合の「and」は等位接続詞ではなくてただの接続詞です。
「…である。そして、〜」 というように訳します。



というところで完結にまとめると、

まずは直後を見る。
直後の単語と等位な単語をandの前から探す。

ということですね。ただしandの後ろに , がある場合は除きます。



例題で確認しましょう。

大阪大学の過去問の一部を抜粋しました。

If younger people did not question the advice and beliefs of their parents, little change of progress would ever occur.



もちろん全文を訳してもらってもよいのですが、仮定法など難しい項目もあるので、まずはandが何と何をつないでいるかの把握に集中しましょう。



まず後ろの方は簡単ですね。

直後を見ればよいのですから、当然 beliefs となります。

ということはもう一つも名詞で、複数形のものということになります。



で探すと、答えは advice になります。


adviceを「助言」の意味でとるときは不可算名詞なので、複数形をとれないんですね。でも、訳すときはちゃんと複数のニュアンスを出してくださいね。だから、一見「advice」と「beliefs」は単数複数が違うから等位じゃないって思いがちなのですが、不可算名詞と可算名詞という単語の性質上の違いがあるだけで文法的・意味的には複数のものを表しているわけなので立派な等位関係です。

ちなみに、adviceを可算名詞としてとると、「報告」とか「取引の通知状」の意味になります。なので、文中にadvicesとか出てきたときに「助言」と訳すことは絶対にありません。




ちなみに上の文の訳はだいたいこんなところです。


もし仮に若者が、 両親による助言や両親の信条に疑問を抱くことをしないとすれば、その時には進歩という名の変化を彼らが経験することは決して起こらないだろう。


littleは「ほとんど〜ない」という否定語です。
否定語の後に置かれるeverはneverと同じなので、「決して〜ない」と訳しましょう。
まあ「 never=not+ever 」なので当然といえば当然ですけどね。



というような感じで、 「and」が出てきたら慎重に何と何がつなげられているのか考える癖をつけましょう!









次のポイントに行きましょう。


ポイント?A 倒置について



倒置を英文解釈の中に入れると、点差がつきやすいです。
なぜかというと、倒置に気づいた人の答案と、そうでない人の答案とは全く内容が異なるからです。投資の文章を訳すときに倒置を無視すれば支離滅裂な文章になっていることが多いです。なので、倒置に気づかなければ点数はほとんど望めないわけです。ゆえに、倒置を察知するアンテナを張っておくようにしましょう。



具体的な問題で見ましょうか。

中央大学の過去問より抜粋です。


On the ability of individuals to learn to live in harmony with others depends the future of mankind and the world.



まず、倒置があることは気づけますか?




倒置に気づかない人は、「〜の能力は人類と世界の未来にかかっている」なんてわけのわからない文章を答案として出してきます。そのような答案を見た瞬間、こいつは何も考えてないなってなって当然点数は0点です。


どこが倒置になっているか?


それは depends の前後全てです。


倒置を直すと以下の文になります。


The future of mankind and the world depends on the ability of individuals to learn to live in harmony with others.



色を付けると分かりやすいと思います。




ここまでできれば訳は簡単です。


人類と世界の未来は、他者との調和の中で生きていく必要性を悟ることができるかという個々の能力にかかっている。


と訳すれば十分でしょう。


learn to do は 悟って〜することを覚える(気づくという意味の覚えるです。暗記するという意味の覚えるではないです)という意味です。





このように、倒置は気づく気づかないで大きく点数が変わります。



大事なのは、自分の答案が常識から考えて意味の通った文章になっているか確認することです。

文章通りに訳してもいまいち意味が通らないってなったら倒置を疑えばいいと思います。


もちろん、文法のルールとして、否定語が分党に着たりすると倒置が起こるという決まりはありますが。








はい、ということで以上2つのポイントを確認しました。

一つ一つのポイントがどれもすごく重要なので、必ずすべて頭に入れていくようにしましょう。




それでは復習ができたら次回記事へ進んでください!






何か質問がある人はコメント欄にお書きください。

注:コメントへの返信は毎週日曜日です


記述現代文の攻略 基礎編第1回 〜本文を読むまでの準備をおろそかにしないようにしよう〜







先の記事で、記述現代文攻略のための手順をまとめました。

今回はその手順?@〜?Bを説明していきます。


手順?@
本文を傍線部と同じ数だけパートに分ける

手順?A
各パートのテーマをまとめて、本文の大きな流れをつかむ

手順?B
傍線部を分析して、傍線部を要素に分ける






また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。





東大の過去問は、現代文の解き方を学ぶ上で特に有効です。

それだけしっかり考えられて作られている問題で、
問題の作りも非常にシンプルで、素直な頭の使い方を習得できます。









それでは本題に入りましょう。



なお、理論の説明だけだと分かりにくいと思うので、実際の過去問を一つ使って説明したいと思います。読んでいる皆さんは、印刷していただいて、一緒に作業してもらえると分かりやすいのではないかなと思います。
ボールペンと蛍光ペンを3色準備してください。


使う教材はこちら

東京大学2006年 第4問

練習用 1まいめ.jpg
練習用 2まいめ.jpg




まずは手順?@
本文を傍線部と同じ数だけパートに分ける です。


パート分けとは簡単に言うと、意味段落に分けることです。


センターでは、段落の頭の単語だけ見てパート分けを行うように言っています。それは、時間を削減するためです。でも、二次試験の場合だと、しっかりと文章を読みながらパート分けを行ってください。記述問題において、パート分けを誤ると、それは0点を意味します。なので、パート分けは絶対に間違ってはいけません。そのためにも、文章を読みながらパート分けをするのが適切です。




さあ、ではまずは教材の本文を読んでパート分けをしてみましょう。


パート分けができたら下に進んでください。








手順?A
各パートのテーマをまとめて、本文の大きな流れをつかむ


これはセンターのときと同様です。
各パートのテーマ(〜について、の形)を10文字程度でまとめましょう。


そして、そのテーマをつなぎ合わせると、全体の文章の構造が分かりやすくなりますね。
このように、現代文では大きな視点も大切です。

木を見て森を見ずにならないように、本文の大きな論の展開もきちんと把握しましょうね。





ではここで再び時間を取って、パートごとのテーマをまとめてみましょう。


確信が持てなくてもいいので、とりあえずテーマをまとめられたら次へ進みましょう。









手順?B
傍線部を分析して、傍線部を要素に分ける


では、本文の大きな流れがつかめたところで、傍線部の分析に入ります。



まずは傍線部を各要素に区切ってみましょう。


注意点ですが、傍線部が文の一部であるときは、傍線部を含む一文自体を分析しましょう。


傍線部Aを一緒にやって、傍線部BCDは各自でやってみましょう。







傍線部Aは「それが大人の権威を支える現実的根拠であった」ですね。


・まずはやはり 「それ」という指示語でしょう。
当然指示語は拾ってあげる必要がありますよね。

・次は「大人の権威を支える」でしょうか。
「権威を支える」を パートを参考に 分かりやすく言い換える必要がありますね。

・最後に「現実的根拠であった」でしょうね。
「それ」が「根拠である」とはどういうことか、これまた パートを参考にして 分かりやすく言い換えてあげましょう。



とまあこのように分けていけばいいわけです。


そして、この後は各要素を言い換えたものをつなぎ合わせつつ、
本文の流れを汲んだ答案へと磨きをかけていくわけです。


その方法については次回以降で扱いますね。







では、ここまで理解できた方は、傍線部BCDの3つも同じように要素に分けてみましょう。












ここまでの手順の練習の正解を示しますね。


パート?@:1段落のみ
テーマは「産業革命以前の教育について」

パート?A:2〜4段落
テーマは「中世の教育について」

パート?B:5〜7段落
(傍線部C自体は8段落頭にあるが、「この難しさ」というように指示語という形で前までの内容を指しているので、パート自体は7段落までと考えるべき。)
テーマは「近代以降の教育について」

パート?C:8段落のみ
テーマは「近代の教師が抱える困難について」





傍線部A
要素?@「それ」
要素?A「大人の権威を支える」
要素?B「現実的根拠である」

傍線部B (傍線部を含む一文なことに注意)
要素?@「その意味では」
要素?A「逆説的だが教える主体ではなかった」

傍線部C
要素?@「教師視点の関係の難しさ」
要素?A「生徒視点の関係の難しさ」
注)「教師と生徒の関係」なので、必ず両方の視点から書くことを忘れずに。

傍線部D
要素?@「近代の学校教師」
要素?A「〜を失ったがゆえに」
要素?B「子どもへの理解を無限に強いられる」




どれくらいできていたでしょうか?


ここまでできれば、0点の答案に堕してしまうことはなくなります!


まずここまでの内容をしっかり理解してから次に進んでくださいね。




現代文の攻略記事まとめはこちら
(続きの記事はこちらからご覧いただけます)
現代文記事まとめ



何か質問がある人はコメント欄にお書きください。

注:コメントへの返信は毎週日曜日です

タグ: 現代文

2018年10月11日

【センター・二次】現代文の攻略記事まとめ

学習しやすいように、現代文の記事まとめを作りました。



リンクが貼ってあるものは投稿済みのものです。
リンクがないものは投稿予定のものです。


基礎編では、現代文の正しい解き方を解説しています。
実践編では、予備校の模試の過去問や大学の過去問を使用して、基礎編で勉強した方法を実際の問題に適用させています。



<センター試験対策 基礎編>  完結しています。

センター現代文基礎編第0回「現代文という科目の誤解」
センター現代文基礎編第1回「現代文の三角関係を理解しよう」
センター現代文基礎編第2回「大きな視点で読めるようになろう」
センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
センター現代文基礎編第5回「小説独特の攻略を知ろう」
センター現代文基礎編第6回「センター現代文対策のまとめ」



<二次試験対策 基礎編>

記述現代文 基礎編第0回「正しい読み方を確認しよう」
記述現代文 基礎編第1回「本文を読むまでの準備をおろそかにしないようにしよう」
記述現代文 基礎編第2回「文章構造を正確に把握しよう」
記述現代文 基礎編第3回「設問の要求に正確に答えられるようになろう」
記述現代文 基礎編第4回「無駄な失点を避ける答案の作り方を知ろう」
記述現代文 基礎編第5回「記述現代文対策のまとめ」



<センター試験対策 実践編>

センター現代文実践編 第1回「東進2018年用第1回」
10月17日更新)センター現代文実践編 第2回「東進2018年用第2回」
10月24日更新)センター現代文実践編 第3回「東進2018年用第3回」
10月31日更新)センター現代文実践編 第4回「東進2018年用第4回」
11月07日更新)センター現代文実践編 第5回「東進2018年用第5回」
11月14日更新)センター現代文実践編 第6回「東進2018年用第6回」
11月21日更新)センター現代文実践編 第1回「東進2019年用第1回」
以降も同じペースで続きます。



<二次試験対策 実践編>

10月18日更新)記述現代文実践編 第1回「学校を紛糾する前に」
10月25日更新)記述現代文実践編 第2回「山羊叔母の小屋」
11月01日更新)記述現代文実践編 第3回「ひとり遊び」
以降も同じペースで続きます。



現代文に関して扱ってほしい内容がある人は リクエスト からどうぞ。
できる限り対応させていただきます。

2018年10月10日

二次試験英語の攻略 <英文解釈・英文和訳>第1回 〜述語動詞を見分けられるようになろう〜

二次試験英語の対策記事まとめはこちら
二次試験英語記事まとめ


センター編はこちらにまとめてあります。
センター記事まとめ


英文解釈・英文和訳のお勧めテキストはこちら

ポレポレ英文読解プロセス50 [ 西きょうじ ]

価格: 817円
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英文解釈・英文和訳の至極のテキストです。







英文解釈・英文和訳の攻略記事第1回目です。





英文解釈や英文和訳はほとんどの大学で出題されます。


英文解釈単独で出題されるというと大阪大学の大問1が有名ですね。英文和訳は、京都大学の長文が代表的でしょうか。長文の中の一文に傍線部が引かれていて、それの和訳が求められるというのはほとんどすべての大学で見られるものですね。




何となく単語の意味を適当につなぎ合わせて答案を作る人、

文法はつかめていても直訳にとどまってしまっている人、


高得点が取れないのは主に上の2つのどちらかだと思います。


つまり、この手の問題で高得点をとるためには2つのポイントがあるということです。ひとつは、文法に忠実に訳をとるということ。もうひとつは、普段聞いたり喋ったりするような日本語で答案を書くということです。

どちらかが欠けてしまうと、かなりの減点を喰らってしまいます。つまり、単語をアホみたいに覚えてもあまり効果がないということです。



このブログでは両方のポイントにおいてよく受験生が詰まってしまうところを中心に解説をしていきます。






まず、基本的なことかもしれませんが、3種類の括弧について説明をします。複雑な英文になると、3種類の括弧をつけながら構造を明示化します。今後ずっと使っていく記号なので覚えておきましょう。


[ ] 名詞節および名詞句
( ) 形容詞節および形容詞句
< > 副詞節および副詞句


名詞的:主語・目的語・補語になる働き
形容詞的:名詞を修飾する働き
副詞的:主に動詞を修飾する働き

節:主語—動詞の関係があるもの
句:主語—動詞の関係がないもの



例えばこのようになります。

My dream is 〔to visit France〕< because it will bring me some fantastic experiments>.


このように、複雑な英文を括弧を使って整理することで、その構造が把握できやすくなります。







では次に、メインの内容である 述語動詞 について説明します。



英語の文というのは当たり前ですが、 一つの文に「主語ー動詞」が一つだけ 存在します。



もちろん、実際には不定詞や関係代名詞などで、一つの文にたくさんの「主語のようなもの」や「動詞のようなもの」が出てきます。



このように、たくさんの「主語のようなもの」「動詞のようなもの」が出てくるから理解しにくいわけです。





ではどうすればよいかというと、まずはその文のメインの動詞を見つけることです。


この メインの動詞のことを文法用語で述語動詞と呼びます





述語動詞を見つけてあげると、途端に文章構造が見えてきます。


なぜなら、基本的には述語動詞の前にあるものが述語動詞に対応した主語ですし、述語動詞以外に動詞があれば、その部分は何かしらの句や節に属しているということがわかります。


明確な一つの基準として述語動詞をとらえることで、一気にわかりやすい文章に変わるのです。



それでは2問ほど述語動詞を見分ける練習をしてみましょう。

まずは比較的簡単なものから

I have a pen which my uncle whoes name is Shigeru gave me when I was ten years old.


この場合の述語動詞は、そう  have  ですね。(反転させて確かめましょう)

詳しい構造は以下の通りです。

I have a pen (which my uncle (whoes name is Shigeru) gave me ).




次はもう少し難しくしますね

By the accident my mother caused by her careless six years ago my left arm has been lacerate for this six years.


この場合はどうでしょうか?

正解は has been ですね。(反転で確認してください)



括弧で整理すると以下のようになります。

<By the accident (my mother caused <by her careless>< six months ago>)> my left arm has been lacerate for this six months.

意味は、「 6か月前に母親が不注意のために事故を起こして以来、私の左腕はまだ完治していない。」となります。




このように、述語動詞が分かれば、自然と句や節の関係性が見えてきます。



以降の記事での練習問題でもすべて述語動詞の確認も行います。

できるだけ早く述語動詞の見極めができるようになりましょう。




次回は 得点差をつけやすいポイント である倒置と等位接続詞について扱います。



センター現代文の攻略 実践編第1回(東進2018年用第1回)

センター現代文の攻略 実践編 第1回です。


基礎編では、現代文ってどういう風にして読んでいけばよいのか、
どういうことに注意して選択肢を選べばよいのかなど見てきました。


これからの実践編では、基礎編の知識を実際の模試の過去問に適用します。

そして、なるほど、実際にこういうプロセスで解いていったらいいんだっていうことを体得していただけたらいいなと思っています。



なので、基礎編をまだ読んでいない方は先に基礎編を見ることをお勧めします。

基礎編のバックナンバーはこちら
センター現代文基礎編第0回「現代文という科目の誤解」
センター現代文基礎編第1回「現代文の三角関係を理解しよう」
センター現代文基礎編第2回「大きな視点で読めるようになろう」
センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
センター現代文基礎編第5回「小説独特の攻略を知ろう」
センター現代文基礎編第6回「基礎編のまとめ」




そして、実践編第1回から第6回までは
東進 2018年用 センター本番レベル模試過去問 を使用します。
1週間に1回のペースで、 毎週水曜日 に更新しようと思います。

教材はこちらからご準備ください




第7回から第12回まではこちらを使用します。
先に準備しておきたい方はこちらから購入をお願いします。







さあ、それでは実際に解説を行っていきましょう。



一応手順の確認をします。

?@パート分けをする
?A設問を見て問題文の要求を知る(言いかえなのか理由説明なのか筆者の主張なのか)
?B傍線部を含む一文を分析して、パートの中から読む場所を限定する
?C?Bで読んだ内容を文章構造を保存する意識でまとめる
?D選択肢を見て、?Cでまとめた内容と同じことが書いてある選択肢を選ぶ
?Eもし迷ったら不正解のパターンを参考にして消去法で解く


こんなところです。

各手順が思い出せない人は基礎編でしっかり勉強してくださいね。
現代文は本当に急がば回れなので、しっかり方法を見つけないと、
いくら演習しても一向に成績は伸びませんから。







さあ、今度こそ解説に入ります。

まずは解説プリントです。カラーで印刷していただければと思います。

☆パート分けと根拠☆
現代文実践 第1回その1.png
現代文実践 第1回その2.png
現代文実践 第1回その3.png
現代文実践 第1回その4.png
現代文実践 第1回その5.png
現代文実践 第1回その6.png







一応解説プリントの表記だけ説明します。

<蛍光ペン>:解答の根拠になる場所。
ピンク(第1根拠)→水色(第2根拠)→緑色(第3根拠)です。
記述編では第4根拠以降も使いますが、センターだと3つで十分です。
オレンジ色:誤りの選択肢注意ポイントです


<ボールペン>:文章構造の明示(センターではあまり使いません)
        (記述のときに多用するものです)
水色:対比
桃色:因果関係
緑色:論理の貫通
紫色:具体例(読み飛ばす場所)


<赤ペン>:文の流れを示す接続詞


<青ペン>:パート分けのしるし



これはセンターでも記述でも統一しているルールなので覚えてください。





ここからの解説は上に貼った解説プリントを見ながら読んでくださいね。



手順?@ パート分け
・まずは傍線部Aが1段落、傍線部Bが6段落にあるので、この中のいずれかでパート分けができます。6段落頭に「 こうして 」とあります。「 こうして 」というのは、 前までの内容を受けて、その内容を基に新しい提言をするときに使う接続詞なので、ここで切れることが分かります。すなわち、パート?@が1段落から5段落までと分かります。
・次に、傍線部Cが12段落にあるので、ここまでのいずれかで切れます。11段落頭に「 以上のような考察から 」とあります。これは明らかに 今までの内容を受けて新しい論を展開しようとしています。ということで、パート?Aは6〜10段落までと分かります。
・次に、傍線部Dが18段落にあるので、ここまでのどこかで切れます。13〜17段落頭の表現を見る限り、話題が変わっているとは言えません。18段落の「つまり」も前までの内容のまとめなので同じ塊だといえなくもないのですが、「 つまり でいったん前までの整理を軽く行って、すぐにそれを受けて新しい論を展開するということがあります。というところから総合的に判断してパート?Bは11〜17段落と認識しましょう。
・となれば、最後のパート?Cが18〜19段落ということになります。

整理すると、
パート?@:1〜5段落
パート?A:6〜10段落
パート?B:11〜17段落
パート?C:18〜19段落
ということです。

まずはこのパート分けが正確にできるようになりましょう!




手順?A 問題文の要求
・パート分けが終わったらやっと設問を見ます。(漢字は除いて)
・設問2は 理由説明
・設問3は 内容説明
・設問4は 内容説明
・設問5は 筆者の主張
把握する情報はこれだけで十分です。 くれぐれも選択肢は見てはいけません。



手順?B 読む場所の限定
・設問2について。
理由説明なのでまずはどのような単語を探せばよいか考えます。
なお、傍線部を含む一文を見ると、「それに対して」とあるので、対比の文脈であることが分かります。対比の文脈において、どちらか一方が分かりにくのはなぜかと考えるわけです。 簡単な例で考えましょう。「朝起きて炭酸飲料を飲むという考えは、朝起きてミネラルウォーターを飲むという考えに比べて分かりにくい」という文だと分かりやすいですね。これはなぜかといわれれば、「多くの人が朝起きたら水を飲むという傾向があるから」とか「一般的には朝起きてすぐに炭酸を飲むことはされないから」とかという理由になるでしょう。この文でも同じことです。 すなわち、どういう単語を探せばよいかというと、「一般的には」「ふつうは」「〜傾向が強い/弱い」というような言葉を探せばよいと分かるでしょう。
そして、パートの中から探すと、3段落の1文目に見つかります。そうすれば、この部分はきちんと読みましょう。そうすると、根拠として、 2−A が見つかります。

・設問3について。
傍線部を含む一文を見ると、第一に〜、第二に傍線部、第三に〜とあります。つまり、傍線部が担当しているのは3つの論のうち二番目のものだということですね。7段落から一つ目の論が書かれています。8段落の頭に「そうであるならば」とあるので、これは前と同じグループです。そして、9段落には「さらに」とあります。第一の論を受けて添加という形で二つ目の論が示されていますね。なお、10段落には「そして」とあるので、これまた論が進んでいます。すなわち、ここは三つ目の論ということですね。
ここまでわかると、どこを見ればよいかは簡単です。そうです、9段落ですね。9段落の内容を読んで、根拠 3−A を得ることができます。

・設問4について。
傍線部を見ると、強調された2つの言葉が見えますね。明らかにそれぞれを言い換える問題です。つまり、パートの中から「経験的調査」に当たる部分と、「理論化」に当たる部分を探していけばいいわけです。すると、14段落後半に「観察して分析する」とあります。このあたりが「調査」の言いかえとしては適当そうなのでここを読んで根拠 4−A を得ることができます。次に、「理論化」の言いかえ先は17段落後半に「このような作業が理論化」と書かれていますね。この中に皿に指示語があるので、前の部分を見ます。すると、解答の根拠 4−B を得ることができます。

・設問5について。
問題の要求が 「筆者の主張」です。このパターンは逆説表現を探すというルールがあります
すると、傍線部2行先に「ではなく〜」とあるので、ここを読んで解答の根拠 5−A を得ることができます。

・設問6について。
この問題はパート分けがそのまま答えになります。





手順?C 解答をまとめる
手順?D 選択肢を選ぶ

・設問2について
根拠2−Aが書いてあるのは?Bだけです。
よって答えは?Bしか選べません。

・設問3について
根拠3−Aが書いてあるのは?@だけです。
もちろん?@以外を選ぶわけありません。

・設問4について
根拠4−Aは?@・?B・?Dに書いてあります。
根拠4−Bは?Bにしかありません。
よって答えは?Bです。
?@の後半は4−Bの不適切な言いかえ です。普遍性を見出すことではなく、普遍性を高めることですからね。

・設問5について
根拠5−Aは?Cにしかありません。
よって当然?Cを選べばよいです。
?Aの後半は不適切な言いかえ です。
「理解の検証」では不十分です。「理解の正誤の検証」が本文に書かれていました。

・設問6について
パート分けの結果を正しく著しているのは?Cです。







小説はもっと簡単ですよ。


設問1について
この問題でよく言われるのは「2つまでは絞れるんですけど…」ということです。迷ったときに正解を選ぶ方法をお伝えしましょう。それは 必要十分条件を意識することです

今回の問題の場合、イが少し迷うでしょうか。
?@と?Bで迷うと思いますが、普段問題を解くときはおそらく
「まぜ返す」→「わきから口を出した」は言えるかなあ?とか考えていると思います。
これだけではなくて、「わきから口を出した」→「混ぜ返す」っていうかなあ?って考えればよいのです。
このように、両方の視点で考えることで極檀に正答率は上がると思います。

答えはプリントに書いている通りです。



設問2
「カッちゃん」の印象が問われています。
ゆえに、パートの中から セリフ以外 で、描写を探しましょう。
すると2つの根拠 2−A 2−B を得ることができます。
それぞれの要素を正確に表せているのは?Bしかありません。
?Aは2−Bを満たしていそうですが、不適切な因果関係があります
「若さゆえに」という因果関係は本文にはありません。

設問3
「カッちゃん」の心情が問われています。
ゆえに、指示語を基にしつつ、セリフ以外から描写を探します。
すると、根拠 3−A を得ることができます。
根拠 3−A が書かれているのは?Cしかありません。
?@は似ていますが不適切な因果関係があります。
「忍びないので」という因果関係は本文には書かれていません。

設問4
まず不適切なものを選ぶことに注意しましょう。
「ありゃ」という指示語があるので指示語を拾いましょう。
すると、指示語先で根拠 4−A を得ることができます。
この根拠が書かれていないのは?Bだけです。
?Bは不適切な言いかえです。
「気に入った場所ににおいをつける」とは書いていませんでしたね。
あくまでも、「においを付けた場所を覚えている」としか書かれていませんからね。

設問5
兄の心情が問われているので、セリフ以外から兄の描写を探します。
すると、根拠 5−A を得ることができます。
これが書かれているのは?@と?Dです。
ただし、 ?Dには不適切な因果関係があります。
慣れといえば慣れなのですが、 因果関係があれば怪しい んですよ。


このように、小説は本当に簡単です。

ただ、ぼーっと説いていると、不適切な言いかえに気づかないこともあります。
正しい言いかえかどうか検証する習慣をつけている方が良いと思います。









はい、これで無事満点が取れましたね。

初めてなので、ああなるほど、こういう感じで解くのねって
思った人も多いんじゃないでしょうか。

慣れるまでは読む場所の限定がなかなかできないかもしれませんが、
今回やったように、結構バッサリ行っちゃって大丈夫なんですね。

というよりばっさりやってみて失敗する経験もしてほしいと思います。
その失敗をした分だけきっと習得へ近づけると思います。






何か質問がある人はコメント欄にお書きください。

注:コメントへの返信は毎週日曜日です



また、個人的な授業を希望する方は「 学習相談 」からメールで送ってください。
可能な範囲で対応させていただきます。

なお、個人授業に関しては少しの授業料をいただきます。
料金等はメールの方でやり取りできればと思っています。



2018年10月09日

【国公立・私立】二次英語の攻略 記事まとめ

国公立二次試験の英語の攻略についての記事まとめです。



ちなみに、センター英語の攻略はこちらから
センター英語の攻略 基礎編第0回(導入)
センター英語の攻略 基礎編第1回(大問1・2)
センター英語の攻略 基礎編第2回(大問3)
センター英語の攻略 基礎編第3回(大問4・5)
センター英語の攻略 基礎編第4回(大問6)
センター英語の攻略 基礎編第5回(まとめ)





国公立二次試験には、各大学において様々な問題が出題されます。


そこで、各問題ごとにそれぞれ対策を示して行けたらいいなと思っています。




リンクがついているものは投稿済みのもの、
リンクがついていないものはこれから更新予定のものです。


自分が受ける大学に似た問題があるという人はぜひその問題攻略をご覧ください。




<英文解釈・英文和訳>

第1回  述語動詞を見分けられるようになろう。3つの括弧を使えるようになろう。
第2回  倒置に敏感になろう
第3回 挿入をうまく処理できるようになろう
第4回 いろいろな構文を知ろう
第5回 無生物主語をきれいに訳せるようになろう
第6回 具体的な問題で練習してみよう(基礎編)
第7回 具体的な問題で練習してみよう(標準編)
第8回 具体的な問題で練習してみよう(応用編)

第9回目より実践編に入ります。




<英作文>

第1回 まずは日本語で言いかえをしてみよう
第2回 適切な英語に置き換える練習をしよう
第3回 文法に反しないことを意識して答案にまとめよう
第4回 具体的な問題で練習してみよう(基礎編)
第5回 具体的な問題で練習してみよう(標準編)
第6回 具体的な問題で練習してみよう(発展編)




<自由英作文>

第1回 採点について知ろう
第2回 定型表現について勉強しよう
第3回 具体的な問題で練習してみよう

実践編は行いません。




<長文読解>

第1回 論説文の読解を攻略しよう
第2回 物語文の読解を攻略しよう
第3回 英検2級レベルの長文で練習しよう
第4回 英検準1級レベルの長文で練習しよう

第5回目より実践編に入ります。




<空欄補充問題>

第1回 品詞の違い、自動詞と他動詞の違いを知ろう
第2回 全体の要約をしてみよう

第3回目より実践編に入ります。






なお、過去問解説のリクエストも募集中です。
リクエスト・相談




また、二次試験用のお勧めの参考書です。

よければこちらからご購入ください。

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英文解釈・英文和訳の至極のテキストです。





英語長文に慣れていない人のための練習になります。



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英語長文にある程度慣れている人向けです。





いろいろな種類の英作に対応しています。



それでは各記事から一緒に勉強していきましょう!


記述現代文の攻略 基礎編第0回  〜現代文の基本の読み方を確認しよう〜

さて、今回より記述現代文で高得点をとれるためのポイントを扱っていきます。




よく勘違いしている人がいますが、 現代文は正しい方法で勉強すれば必ず点数が伸びる科目 です。


偏差値40の学校に通う生徒が、東大の現代文で7割以上取れるようになるなんて今までの指導経験からいっても普通にあることです。






現代文の正しい指導法はほとんど世の中に出回っていません。

学校の教師に絞るとほとんどゼロです。


実際、自分は兵庫県内有数の私立高校(灘ではないです笑)に通っていましたが、現代文の教師はまあひどいものでした。ただ教科書の文章を扱うだけで、入試に必要なことは何も教えてくれませんでした。

まあでも仕方がない部分があって、そもそもその先生だって、ちゃんとした現代文の指導を受けてきていないんだから、知らないことは教えられないですからね。




だから、 今、この記事を見ている皆さんは非常にラッキー です。


ぜひ正しい現代文の解き方を身に着けてほしいと思います。

そして、ここで身に着けた文章を読む能力は、一生使える能力です。



現代文上達のための道はきちんと示します。

きちんとその道を歩んできてもらえれば、東大入試の現代文も解けるようになります。


ぜひ一緒に勉強していきましょう。








今回は初回ということで、まず現代文を正しく読んでいくための方法をまとめます。


なお、センター現代文の心得と言うタイトルで同じようなことを詳しく書いているので、とりあえずこの記事に来たけど、現代文が苦手っていう人は先にセンター編を見ることをおすすめします。



センター編はこちら
センター現代文基礎編第0回「現代文という科目の誤解」
センター現代文基礎編第1回「現代文の三角関係を理解しよう」
センター現代文基礎編第2回「大きな視点で読めるようになろう」
センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
センター現代文基礎編第5回「小説独特の攻略を知ろう」







記述現代文を攻略する手順をまとめます。

各手順については、あとの記事で詳しく解説していきます。



手順?@
本文を傍線部と同じ数だけパートに分ける

手順?A
各パートのテーマをまとめて、本文の大きな流れをつかむ

手順?B
傍線部を分析して、傍線部を要素に分ける

手順?C
パートごとに、文と文の関係性を正確にまとめる

手順?D
?Cでまとめたものを参考に、傍線部の各要素を言い換える。

手順?E
本文の文章構造の保存を意識して、答案にまとめる。

手順?F
過不足ない言いかえや説明になることを意識しつつ字数を調節する。

手順?G
丁寧な字を意識して、解答用紙に答案を正確に記入する。






このような感じです。


これから、数回に分けて各手順を詳しく説明していきます。




更新予定は以下の通りです。(更新次第リンクを貼ります)


第1回(手順?@〜?B)
本文を読むまでの準備をおろそかにしないようにしよう

第2回(手順?C)
本文を読んで、文章構造を正確にとらえられるようになろう

第3回(手順?D)
各設問の要求に正確に答えられるようになろう

第4回(手順?E〜?G)
無駄な失点を避ける答案の作り方を知ろう






なぜ現代文で点が取れないか?
なぜ過去問を解いても点数が伸びないのか?
なぜ読書が好きなのに高得点が取れないのか?


それは正しい方法を知らないからです。

正しい方法で勉強すれば誰だって東大入試も解けます。





また、基礎編で解き方を説明した後は実践編ということで、

実際の二次試験を使いながら詳しく解説をしていきます。




教材は主にこちらを使います。

東大を受けないという人も、記述の練習用に是非お買い求めください。


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2018.09.29
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