手順を順番に説明しているので。
バックナンバーはこちら
センター現代文基礎編第0回「現代文という科目の誤解」
センター現代文基礎編第1回「現代文の三角関係を理解しよう」
センター現代文基礎編第2回「大きな視点で読めるようになろう」
センター現代文基礎編第3回「読むべき場所を限定しよう」
センター現代文基礎編第4回「正しい選択肢を選べるようになろう」
基礎編の後は実践編で練習を重ねていきます。
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今回はセンター現代文基礎編第5回です。
本記事では小説独特の攻略ポイントについてお伝えします。
小説は評論文以上に、しっかりした方法を知っていれば極めて短時間で、高得点がとれます。ですので、しっかりこの記事で勉強してくださいね。
先にポイントをまとめておきましょう
〜第5回目で扱うポイント〜
point 10 セリフ部分は絶対に読むな
point 11 慣用表現だけで解ける問題もある
point 10 セリフ部分は絶対に読むな
point 11 慣用表現だけで解ける問題もある
まず、小説でネックになるのは時間だと思います。
特に、2013年以降、分量が多い傾向にあります。
年によっては100行を超えることもありますね。
はっきり言って、100行も文章読んでたら時間がかなりかかってしまいますよね。
で、何が言いたいかというと、小説こそ、解答に必要な部分だけ
読むことを意識してほしいわけです。
問題にもよりますが、大体20行以内で済みます。
どうやって読む場所を削減していくか伝えていきたいと思います。
まずは質問からいきますね
あなたは普段本音だけを話しますか?
答えは ノー だと思います。
本当は嬉しくないプレゼントやけど、せっかくくれたし嬉しい感じでいようとするでしょう。本当は泣きたいくらい悲しくても、涙を見せるのは恥ずかしいらか気丈にふるまうことだってあるでしょう。
このように、人が話す内容というのは真実ではあるとは限りません。
これを小説問題に当てはめたらどうなるでしょうか?
セリフ部分って読む必要あるでしょうか?
そうなんです、
だって、セリフの内容が正しいとは限らないので、
そんなところを解答の根拠にしてしまうと文句が出てしまいます。
よって、ポイント10が言えます
ポイント10
読むだけ時間の無駄なので、セリフ部分は読むな!
では次です。
小説問題ならではなのですが、本文を一切読まなくても解ける問題があります。
それは、 傍線部内の慣用表現の言いかえだけで解ける 問題です。
例えばこんな問題があります。
出典は夏目漱石「行人」です。
傍線部「彼はこういうものに対して、父の薫陶から来た一種の鑑賞力を持っていた」とあるが、これはどういうことか正しいものを一つ選べ。
?@兄は父の段階的な指導を経て、六枚織の屏風の魅力を理解できるようになったということ。
?A兄は父の影響を受け続けたがために、六枚織の屏風に魅了されるようになったということ。
?B兄は父の体系的な講義により、六枚織の屏風の価値を体得できたということ。
?C兄は父の人格的な教育のおかげで、六枚織の屏風の価値が理解できるようになったということ。
?D兄は父の熱心な指導を受けて、六枚織の屏風がなぜ人々を魅了するのか納得できたということ。
普通であれば、まず傍線部内の指示語「こういうもの」が何かなと考えたりするんでしょうが、必要ありません。
慣用表現がありますね。
そうです、
「薫陶」
という言葉に注目しましょう。
「薫陶」とはご存知のように、
優れた人格で人を感化して立派に育てること
を意味する言葉です。
ということは答えは ?C になります。
(反転させてください)
このようにすれば、本文を読まなくても正しい答えが選べる時があります。
仮に、一つに絞れなかったとしても2つに絞れるときは多いです。
このようにして、文章をできるだけ読まないで解くことが小説では大切です。
ポイント11
傍線部内の慣用表現の言いかえで選択肢を絞っていこう
実践編では、もっと具体的に解き方の手順を説明していきます。
次回は基礎編のまとめで、ポイントの整理と手順のおさらいを行います。
実践編に入る前に一緒におさらいしていきましょう!