マリリン・モンロー
Radio Rebelde、2018年9月26日、Gladys Ramos Leal記者
この願いは広く報じられ、世論はすぐにふたつに分かれた。その彼女の希望が実現することを支持する人たちと、反対する人たちである。
そのキャラクターは「金髪爆弾」(モンローの異名)とは何の関係もなく、だからこそ彼女の願いを支持する、と多くのひとが発言した。一方では彼女が「あまりにも女性的すぎる」といって反対した人たちがいた。
1951年に映画製作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーは、この小説を映画化する監督を探していた。監督に指名されたのはリチャード・ブルックスで、彼はこのあらすじは「小説と同じくらい複雑で広範で難しい」と考えていた。公開されると、カンヌ映画祭はこの作品を黙殺し、2時間を超えるこの作品を「退屈で冗長だ」と形容する批評家もいた。これに対して監督は、彼がおこなったアレンジはこのストーリーの本質だけを捉えるのに6時間以上に値する、と答えた。
またこの作品を暴力的だと形容する人もいたが、原作には激しい暴力描写が見られる。
ところで、かつて英国の偉大な作家ウィリアム・サマセット・モームが映画に関連したいくつかの文章(たとえば「五彩のヴェール」)で「何よりも映画は面白くなくてはならない」主張したことを私は書きとめておく。
ブルックスは、ドストエフスキーの意図を捉えようとするには、複数のキャラクターを1人に融合させなければならなかったと言って、その批判に対して自己弁護した。
結局マリリンは夢見た配役を手にいれなかった。当時マリリンは待望の妊娠を流産しており、その役はキャロル・ベイカーと争ったマリア・シェルに与えられた。主人公のディミトリイ役はユル・ブリンナーに決まった。
グルシェンカ役を射止めたマリア・シェル
映画「カラマゾフの兄弟」(1958年)予告編
マリリン・モンロー
Marilyn quiso ser Grushenka
http://www.radiorebelde.cu/noticia/marilyn-quiso-ser-grushenka-20180926/