JIT、2020年1月12日、Lisset Isabel Ricardo記者
キューバチームは2セットを先取する楽なリードのあと、2020年五輪に出場するという夢を失った。地元カナダチームは残り3セットで必死の反撃を見せ、セットカウント3対2 (22-25, 22-25, 25-12, 25-21, 15-9)で試合を終わらせた。
2時間19分に及ぶ試合後、キューバのニコラス・ビベス監督は、相手チームを賞賛した。「幅広い能力を持つ素晴らしいチームだ。わがチームは若くて発展途上だ。次回改善していく」
監督は報道官ジャッキー・スケンダーに対しても次のように語った。「3セット目以降のカナダのサーブは素晴らしく、その試合プランを一体化させ、われわれはそのプレーに対応できなかった」
カナダチームはキューバチームに対して、アタックポイント(50対49)、ブロックポイント(19対8)、
サービスポイント(7対6)で上回り、アンフォースドエラーも少なかった(29対33)、と監督は評価した。
カナダの攻撃陣で目立った活躍を見せたのは、アタッカーのスティーブン・マール(21点)、キアン・スクラテット(20点)、ニコラス・ホッグ(11点)だった。
キューバチームでは、有望若手のマルロン・ヤントが14点をあげ再びチーム最多得点者となり、これに同じくコーナーのオスニエル・メルガレホ(13点)とオポジットのミゲル・アンヘル・ロペス(11点)が続いた。センターの2人、ロベルトランディ・シモンは9点、リバン・オソリアは8点をあげた。
最終日にキューバはメキシコと対戦する。メキシコはこの夜、プエルトリコとの1時間19分の試合で、ストレートで敗れ(16-25, 14-25, 17-25)、2敗目を喫した。
カナダのグレン・ホッグ監督は、守備の観点から試合をコントロールしていたと述べた。「わがチームの攻撃は戦って得点することだった。選手たちはしっかりプレーしていた」
「はじめの2セットが相手チームの優れたブロッカーによるポイントが多かったので、そのあとは少しだけ頭を使ったプレーを始めた。わがチームのサーブは実際良く、アタックと一体化し始めた。チームの努力だった。16人の選手で2週間やってきて、いま結果を見ることができる」
カナダのホッグ監督は、プエルトリコと戦うためにしっかりした準備をしていくと述べた。「明日の開始時間は早い。休養して明日に向けて準備できた状態にする」
ニック・ホッグ選手は、「きょうの試合には言葉がない。キューバは最初の2セットとてもしっかりプレーした。われわれは自分たちのプランに集中した。特にやるべきことがあったが、それをひじょうにしっかりおこなった。攻撃的であり続け、決勝への勝利を得た」、と感動的に語った。
ホッグ選手は「わがチームのサーブは大きな違いを見せた。彼らは途中でそれほど走れなかった。体格では圧倒されたが、われわれはサーブでとてもプレッシャーをかけた」、と述べた。
「観客がわれわれをとても手助けしてくれた。それがわれわれの勝利の重要な部分だった。セットカウント0対2になってから戦うのは精神的に難しいことだ。カナダでこれまで私が得た最高の観客の一つだ」、とホッグ選手は話した。
「まだもう1試合あるので複雑な感情だ。われわれは終わっていない。われわれは東京五輪への出場権を持っていない。プエルトリコはしっかりプレーしており、メキシコにはストレートで勝った。ストレッチをして食事をし、少し休養して、日曜日の試合に備えよう」、とホッグ選手は述べた。
カナダチームはメンバーのうち8選手が2016年リオデジャネイロ五輪出場経験者であり、14人のうち1人だけが直近の世界大会に出場しなかった。プロリーグでの経験者もいる。
カナダチームは事実上の五輪出場権を得て、プエルトリコ戦でこの大会を終えるだろう。カナダチームは当然の優勝候補である。彼らは、昨夜土曜日の夜の不利な状況を精神的な強さと堅実なプレーで凌ぐ術を知っており、それによって若いが強力なキューバチームを打ち崩した。
キューバ対カナダ NORCECA最終五輪予選 ダイジェスト(2020年1月11日)
Cuba cayó en vital duelo por cupo a Tokio en voleibol
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=136758