八百屋さんで炊飯器で炊くコツもしっかり習ってきたのですが、結局蒸し器で蒸しました。弱火で30分位蒸したら本当にほくほくになりました。どこかで「お通じのためにはさつまいも」と書いてあったのを読んだ気がしますが、最近の私は「絶好腸」なのでその効果は確かめようがありません。
子どもの頃はさつまいもや餡子が苦手で、女の子達がなぜ夢中になるのかよくわかりませんでした。今も大好物というわけではありませんが、おいしさが少しわかるようになりました。今日は夕食のご飯の代わりにいただきました。
下拵えした野菜をたくさん食べて、食物繊維満載のさつまいもも食べていい調子なのですが、今日というか昨日の反省点があります。それはケーキです。
昨日の日曜日夫と歩いていた時、有名パティシエのお店を通りかかりました。ショウウィンドウに素敵なモンブランがあって、栗好きの私の目は釘付けになってしまいました。すると夫が「おいしそうだから、いくつか買っていこう」と言ってくれました。嬉しかったけれど、おとといの土曜日にもケーキを食べたばかりなので今度にしようと思いました。
けれども夫は、「モンブランは季節物だし」と言ってお店に入っていきました。私もお店に入り、ずらりと並んだ宝石のようなケーキを間近で見たら、もう決意など軽く吹っ飛んでしまいました。もう絶対に何がなんでもモンブランが食べたくて仕方なくなりました。すると夫は「いくつ買っていく? 色んな種類を適当に詰めて貰おうか」というのです。なぜなら、それが今までの我が家のケーキの買い方だったからです。
私は毅然と答えました。「私はこのモンブランだけでいいの」
夫は驚いて「そんなこと言わずにいくつか買っていこうよ。ほらこれも、あれも、あそこのもきれいだよ」と言いました。夫はお酒を飲むためか、甘いお菓子はあまり食べません。これまでいつも何種類買っても、結局ほとんど私1人で食べていました。きっとまたそうなると思って、私は「ひとつだけでいい」と強く主張しました。しかし結局のところ、夫の熱意に負けて、全部で4個買うことになってしまいました。私のような人間が据え膳のケーキを断ることなんて土台無理なことなのです。
案の定、昨日ケーキを食べたのは私だけでした。夫はお酒を飲んでいたり、お腹がいっぱいになったからなどあれこれ理由をつけてケーキを食べませんでした。私とは違って、夫には「別腹」がないのです。私はモンブランを堪能しました。素晴らしい作品でした。でも、もういいのです。すっかり味わい、心から満足したのです。
今朝、冷蔵庫を開けたらケーキの箱がそのままありました。夜になって夫ケーキのことを話したら、「あぁ、すっかり忘れていたよ。僕はいいから全部食べてもいいよ」と返されました。私は昨日から片時もケーキのことなど忘れることなんでできないのにです。
夕食後、一緒に食べることになりましたが、私は、なんとも言えない罪悪感に苛まれ、ふたつ目のケーキを楽しむことができませんでした。夫に意を決して伝えました。「これからは、自分の食べたいケーキをひとつだけ買いたい」と。夫は驚いていましたが、次からはそうしようと約束してくれました。
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