1977-8年頃、カゴメの野菜ジュースに宣伝で、畑の真ん中にいる農作業の服装をしたお母さんが、都会に出て行った子どもに向かって「野菜をた〜んと摂らんと、だちかんぞ〜」と呼びかけるテレビコマーシャルが流れていたことがありました。色んなバージョンがあり、色んなお母さんがそれぞれの子どもに呼びかけていて、このセリフは流行語になりました。
初めてこのCMを見るまで、私は野菜を食べることの重要性についてまったく無知でした。あの頃私は高校生だったと思いますが、それまでの人生で野菜を食べるようにと言われたことは一度もなかったと思います。お米はお百姓さんが手間暇かけて作ってくれたものだから感謝して一粒も残さず食べましょうとか、おかずも牛乳も好き嫌いなく残さず食べましょうとは言われてきましたが、野菜に関して何か言われた記憶がありませんでした。せいぜいビタミンCが体にいい程度の情報があるだけでした。
あのCMが流れていた時だって、農家の家の子どもは野菜を食べろと言われるのだななどと、まったく人ごととして捉えていました。野菜、野菜と言われるようになったのは、逆説的ですがきっと、日本人全体の野菜摂取量が減ってきたからでしょう。農村から都市部に人口移動が進んだこと、高度成長期を経てそれまで高価だったタンパク質が手に入れ易くなったことで相対的に野菜摂取量が減ってきたこと、また欧米の食文化の流入で食生活が大きく変化したことなどで、野菜摂取を敢えて促さなくてはならない時代になってきたのでしょう。
長年野菜摂取に無頓着できました私も、成人してからは野菜摂取の呼びかけをしばしば耳にするようになり、そういえば「だちかんぞ」というCMもあったと思い出したりしました、
今、食生活を見直そうと、食品交換表片手に献立を考えると、推奨される1日に350gの野菜摂取というのは相当意識しないと実現できません。単純計算で1日350gとは毎食約120gになるわけですが、朝から両手いっぱいのキャベツの千切りでも食べない限り、到底350gには届きません。試行錯誤は続きますが、これからも野菜多目の献立作りの努力をしていこうと思います。
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2017年09月23日
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