<個人的な評価: 10点中9点
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下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
韓国映画って本当に凄く良いのが、あるよな〜と思う。
ジャンルも種類も幅広く豊富。アジアの映画界やドラマ界の先端を進んでいるだけあるな。
今回のストーリーは、ちょっと泣けるものだったし、心に響いた。
エンディングも良かった。
私は、特待生ではないけど、学生時代は、私立の進学校に通ってて、一時期、数学についていけなくなった時があったから。子供の頃から大好きで得意だったはずの算数、数学だったので、学校の数学のクラス分けでは、いつも特進クラス。そして、高校にあがり、AP Calculus の 特進クラスに入ったが......いっきに、ついていけなくなった。周りの友達はみんなできるのに。特進クラスじゃなく、通常クラスに行く事も考えたが、そうすると大学受験に、かなり響く。アイビリーグ含むアメリカやイギリスのトップ大学が、志望校だった私は、意地でも、特進クラスに残ったけど、かなり悩んだし、学校の補習授業や、大学受験専門の家庭教師も雇ったりして、死ぬ気で頑張ったよ。まあ、なんとか最後まで特進クラスに残ったけど。 大学も、そこそこ良い大学に入れたけど。しかし、 あれ以来、数学は好きではなくなったな。
私には、天才数学者のハクソン先生のような人との出会いはなかった。
まあ、 私の目的は別に数学を好きになる事ではなく、志望大学に受かる事だったからね。
進学校に通った事がある人や、勉強やプレッシャーで悩んだ事がある人なら、響くものがある映画だと思う。
私のように、優秀な兄弟やクラスメートや友達に囲まれて育った人には、気持ちがわかるだろう。
しかし、 私の性格的には、凡人の中で一番になるより、秀才エリートに囲まれてギリギリついていく方がいい。得意分野は人それぞれだが、基本的に、その分野で自分より劣る人と話しても学ぶ事はないし成長しない。優越感にひたっても意味がない。逆に、 自分より賢く素晴らしい人と話すと、知識が増える。一番になれなくていいから、頭が良い人と話したい、賢い人と話したい、そうする事で、知識が増えて、自分が伸びるから。相手が内心、私をバカにしてもいい。そのぶん、私は、 賢い人から知識を得て、自分の利益につなげるから。だから、 私の場合は、競争や劣等感を、自分にとっていい方向に導く事ができる。
あくまで、私はそういう人間。私の正反対のタイプもいるだろうね。
映画の解説・あらすじ
北朝鮮から脱出した天才数学者と、韓国一番の進学校の特待生だが、数学が苦手で落ちこぼれの高校生の交流を描くヒューマンドラマ。年齢も立場も異なりながら、共に現実に希望を抱けなかった二人が出会い、 数学を通して人生を見つめ直していく。監督を手掛けるのはパク・ドンフン。
天才数学者のハクソンは、学問と思想の自由を求めて北朝鮮から脱出する。 彼は正体を明かすことなく、名門私立高校で夜間警備員として働いていたが、とっつきにくく無愛想なため学生たちから避けられていた。 ある日、ジウに苦手な数学を教えてほしいと頼まれたハクソンは、問題を解く過程の大切さを彼に教える。
心が優しいが、不器用で不愛想な、天才数学者のハクソン&高校生のジウの友情と絆に泣けた。
それにしても、学校の教師、クソだな。
ジウの事が好きな女子学生も、図々しくって、ウザすぎ!!という感情が最後まで沸いたが、彼女のおかげで、ハクソンが、ジウ退学の一件を知ったし、 ウザいけど、色々と、ハクソンやジウの手助けをしているんだよね。彼女も数学が苦手で悩みがあるが、お金持ちのお嬢様らしく、コンサートのチケットを、ハクソン&ジウにプレゼントしたのは、素敵だし、やっぱり良い子だなとは思った。
数年後のエピローグで、数学者にもどって、堂々と研究を続けているハクソンと、大学生になったジウが再会したのは泣けた。本当に美しいラストだった。
自由な世界で生きている自分は、幸せだとも思った。まあ、最近、アメリカでも日本でも、多様性の押し付けどころか多様性の強要(アメリカでは多様性の脅迫)で、本来の自由も脅かされつつあるけどね。
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今年に入って、 映画館で観た映画(2023年1月〜現在まで)は、10作。
好きな順番に...
( 1)『RRR (2022)』全体評価:9.5点
(2)『Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves (2023)』全体評価:9点
(3)『不思議の国の数学者(2023)』全体評価:9点
(4)『Air (2023)』全体評価:8.5点
(4)『Orphan: First Kill (2022)』全体評価:8.5点
(4)『Babylon (2022)』全体評価:8.5点
(7)『Everything Everywhere All at Once (2022)』全体評価:8点
(8)『名探偵コナン 黒鉄の魚影 (2023)』全体評価:7.5点
(8)『Missing (2022)』全体評価:7.5点
(10)『Veneciafrenia (2023)』全体評価:6.5点