特にシェフが新人に変わったりした際には、じっくり丁寧に教えたとおりのメニューとはいえ、一番の押さえどころが完全には伝わらず、軌道修正を頻繁にしなければ、どんどん勝手に料理方法を変えてしまう→味が変わっていく、 という事になりがちなのが、人を雇うことの難しさ...。
でも、こちらは更にインドネシア。島でもメナドでも、各家庭の誰もがつくれる筈の、代表チリソース“ダブダブ”。 基本材料、調理法はだいたい同じ筈なのに、なんだかいつの間にか随分変化したものになっていて、超忙しい時は辞められてしまうと困るのはこちら側ゆえ、文句はなるべく控えても、暇になったらさすがに、
「ねえねえ、地元庶民のほうがよくわかってる筈なのに、なんでダブダブまでアタシが指導すんの〜ッ??」 って堪忍袋の緒切れてきます。
味もすっかり変わってしまっていたので、チェックすると、なんと味をつくる中心になる筈のバワンメラ(赤タマネギ)が殆ど入ってなかったり。
「なぜさ〜ッ????!!!!」と問いつめると、
「だって○○さんが、それは使う必要はない、って言ったから。」 とか。
「おいおい、その○○さんが君に給料はらってくれてんのかい?? いったい誰がボスなんかい?」 と詰め寄りたくなるほど、あり得ない言い訳をしてくれるわけです。自分たちが食べないダブダブだからいいってこと? ムムム...?!! バワンメラの無いダブダブなんて、あり得ません!!
ダブダブの温め方にしても、私がやった場合(左)とスタッフがやった場合(右)には雲泥の差。実際やって見せているのに、毎日やって見せないとなかなか覚えてくれない。温めるだけなのに...。
「温めるだけのダブダブを焦がしてどーすんだぁ〜!こりゃ〜ッ!!!」 という大声が、ダイニングエリアにいるゲストにたまーに聞こえてしまう事が時々あるかもしれませんがお許し下さい。 これも一重にゲストの皆さんに、美味しく食べて頂きたいゆえのこと。
基礎教育制度すらまともでないこの地では、1日30回言っても、次の日にも同じことを30回言わないと、軌道修正にはならないので、こちらのストレス度も日々増していきます。
ストレスがたまり過ぎると、こーんな症状が出てしまうわけです。(ストレスと比例してお金が貯まり過ぎになってくれるのであれば、それはそれで良いのですが(^-^;)
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