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2017年05月29日
憧れのデルタ 心の見える工業製品2回目

こんにちは
当ブログにお越しいただき 有難うございます


憧れのデルタ 心の見える工業製品2回目


今回は ぴぃぴぃさん のご協力で今は亡きデルタ社のラジコンを載せます
全ての生産業、サービス業の手本となる「お客様第一を考える会社」
そんなデルタ社とキャンベル社長の話です

デルタのマシンをブログに載せるのは2回目となりますね
2016/8/30憧れのデルタ 心の見える工業製品 1回目

写真は今回もぴぃぴぃさんの所蔵品を使わせていただきました

デルタP4 (2).jpg

※デルタP4 (ダブルイーグル) デルタ社最初で最後の4独4駆車です
このぴぃぴぃさんのP4は 元キャンベル社長 の愛車そのものです
実に美しい、しかも走れるコンディションです


2回もほぼ同じことを書くのは個人的に理由がありまして、
ラジコンという趣味に理解を示してくれない身内に(4人くらいかな・・)
大人も楽しんでる趣味だと訴えたかったからです

大事なことは2度言う 



デルタP4 (4).jpg

※P4のリヤ回り 4WDシステムは一般的な3ベルトでなく2ベルトです
それを実現する為にエンジンは左側に大きくオフセットされています


デルタ社の キャンベル社長 は小児麻痺により右手が不自由だった
A・カーボネルさん の為に 片手で整備できるマシン を設計します

カーボネル氏はその後DELTA CK800 SJというマシンで1979年第3回
1/8GPレーシングラジコン世界選手権 で優勝します 

この逸話だけでも キャンベルさん率いるデルタ社 に憧れる理由になります

一人のユーザーの為にそこまでヤル 
更にすごいのはこのような特殊な生い立ちにマシンをワンオフで終わらせず
一般に量産、市販 (倒れそうな位の高額だけど!) していた事です 

メンテのしやすさはその後のデルタ製品にも引き継がれていきます

パラリンピックで競技用車椅子や義足を設計、製作されている方々と同様の
熱い思いを感じます


デルタP4 (7).jpg

※P4のフロント回り ドライブベルト、プーリー、シャフト、等々
主要部分は殆ど上から見れます 
殆どのメンテは真上から手を入れられる!素晴らしいデザインだ!

デルタP4 (13).jpg

※P4裏側 駆動ロスを減らすための2ベルトを実現する為の左右非対称デザイン
全ての形状には理由がある!


後の世界選(P4現役の頃)でキャンベル社長はこう言われてます

「世界選の為のワンオフスペシャルは作らない プロダクションカーが走れば
十分ハッピーだ!」

十二分にユーザー視点で開発したマシンに対する自信を感じます 

ラジコンという趣味を続けている身として、このようなメーカー、
人物がいた事を誇りに思えてきます


先日ヤフオクでこのP4が比較的低価格で出品されていました
うっかり「戦うぞ!」と口にしてしまった 
家庭内抵抗勢力の強烈な罵声が飛んできたよ 入札できず
男の浪漫を分かって欲しいなぁ



ぴぃぴぃさん写真協力、有難うございました
他の写真も近日中にまた使わせていただきます



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今日も<ボール遊び 

P5260446.JPG

放牧ばかりではつまらなそうなので・・・
ボールを投げてあげます

P5260457.JPG

しっかり持って帰ります
きりがなく続きます


日が長くなってます 散歩が長くなってきました 




今回も深夜の自動更新です 
皆さんのページには明日ゆっくりと伺いますね




2016年09月30日
憧れのデルタ 心の見える工業製品

こんにちは
当ブログにお越しいただき 有難うございます



憧れの米国デルタ社の1/8GPマシン達


今回記事はモノづくりを趣味にされてる方すべてに伝えたい
心が見える工業製品 なんて滅多に出会うことがありません

米国デルタ社 とは70〜80年代に世界で 最も高いラジコン を製造販売していたメーカーです
今でもデルタの製品に惹かれるファンが多くいます
少し前にヤフオクで170万(中古なのに!)で出品されていたほどです
何故?そんなに長く語り継がれているのかを書いてみます



アートカーボネル.jpg


1979年第3回ラジコン世界選手権の優勝者 A・カーボネル さん
氏は小児麻痺により右手が不自由な方です

デルタ社のキャンベル社長はカーボネル氏の為に 片手で整備できるマシン を設計します

凄いことだ 

その後、カーボネル氏はデルタワークスの選手として活躍し DELTA CK800 SJ というマシンで世界チャンピオンとなります
パラリンピックの精神 をも感じさせられる逸話だと思います

それ以降のマシンは構造が複雑になり流石に片手で全ての整備できるとまでは行きませんが簡単な調整程度(サーキットでの足回り調整レベル)は他社製のマシンとは比較にならない程触りやすい構造となっています

使い手への配慮 が見えます

デルタ・イーグル最初期型.jpg

写真は デルタ・イーグル最初期型  ぴぃぴぃさん所有 
極上の美しいマシンです

デルタ・イーグル後期型.jpg

此方は デルタ・イーグル後期型  同じくぴぃぴぃさん所有
これもカッコイイ

ステアリングサーボはメカプレート上に配置されます
少々重心が上がっても メンテしやすい搭載方法 を採用しています

デルタ・イーグル後期型フロント.jpg

そのフロント回りの拡大
矢印の部分にご注目下さい 
他社のサスペンション固定はダンパー先端にボールエンドをねじ込みボールを車体側に固定する方法が主流ですがデルタ車はダンパーシャフトと車体への固定を 2つのイモネジ で済ませてます

真上から工具を充てる事 で簡単に足回りの調整が可能です
このような配慮は他の部分にも見られます
書き出すときりがない程の唸らせる構成が見えてきます
キャンベル社長がカーボネル氏の為に設計してこの形になったんだと想像できます

4半世紀以上前に一度だけデルタ車がサーキットを走る姿を見たのですがクラッシュした後の コース復帰 が目茶苦茶早かった事に感動しました
整備性の良さと丈夫さを目の当たりにした

設計者の心 が伝わってくる製品はラジコンだけでなく他の工業製品でも中々見つからないと思います

デルタP4全体.jpg

デルタ・P4  これもぴぃぴぃさんの所有!

デルタ最初で最後の 4独4駆 でした
このマシンでもデルタらしさ全開です
他社では前輪駆動用のベルトをメカプレート下に隠しているのにデルタはベルトやFシャフトまで見えている
ゴテゴテ感さえ感じるデザインですがこれも使うユーザーの 使い勝手が最優先 されているのだと思われます
アッパーデッキに隠されていないフロント回りのメンテナンス性は低いわけがない
マシンの状態がほぼ真上から確認、メンテが出来ます

P7250412.JPG

これは比較用、私のKYOSHOエボルバの写真です
F周りは何かあれば 完バラに近い作業 が必要です


言葉ばかりの お客様第一 ではナイ
高いだけではナイ 偉大なるブランドでした
何時かはデルタ・・・もう新車では買うことは出来ません
旧車ではあってもこれを知ると最新のラジコンを見ても感動が無い位の存在感がアル

こんなメーカーはもう現れないだろうなぁ

今回は ぴぃぴぃさん のコレクションの写真を使わせていただきました

有難うございました 



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大雨と強風


PB200019.JPG


外には出れません室内でゴロゴロしています
台風が過ぎ去るまでは遊べそうにないなぁ


次回は月曜日に更新します






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