専門学校も、もうすぐ夏休みに差し掛かる頃だったと思います。
友人が入学早々MSX2+を購入し、見せびらかしてくるので、対抗して私も遂にMSX2+を購入しました。
私の製作するゲームはMSX2の機能で十分だったのですが、つい…。
機種はSONYのMSX2+「HB-F1XDJ」でした。
FM音源も漢字ROMも搭載している優れモノでした。
出典: 『MSX Resource Center』
https://www.generation-msx.nl/hardware/sony/hb-f1xdj/748/
でも今思うと、MSX1からMSX2、MSX2+と進化するにつれて、余計な(失礼)機能が付加されて、その分価格も上がってしまいました。
元々家庭用ホビー機として普及したのだから、「機能も抑えて価格も抑えて」にした方が、良かったのではなかったのかと思います。
追加機能(漢字ROMとか、FM音源)はROMで出せばいいだけなので…。
パソコンとはいえ、ゲーム機のイメージが強いMSXなので、どうしても比較対象はゲーム機になります。
MSXturboR発売当時(1990年)だとまだ、スーパーファミコン(希望小売価格25,000円)とメガドライブ(同21,000円)、PCエンジン(同24,800円)が主流だったので、ゲーム機としては高価すぎました。
また、パソコンとしてもMSXturboRが税込10万円台なのに対し、当時普及していた性能面で大きく上を行くPC98互換機の最廉価モデルの販売価格が12万円台と、ゲーム機としてもパソコンとしても、価格競争力がなくなったことがMSXの敗因だったと聞いたことがあります。
MSXturboRの販売価格が、MSX2+の5万円前後+αの税込7万円程度で維持できていれば、全然状況は違ったと思います。
MSX1〜MSX2+までの大きなユーザー数を生かす戦略を取れなかったのかな?
まぁ、PC98互換機の価格が急に下がったなどの要因が、後出しであったのなら仕方ないですが…。
さて、この頃になると、1本のゲームを完成させるのに数か月といった状態になり、ほぼ完成しないといった状態に陥ってしまいました。