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今、おっさんの所有しているアンプでレコードが聴けるものは1台しかありません。
しかし、現在そのアンプA817EXは片CHだけ、音が出にくいので、1年くらい前から、バラバラ事件の状態です。
そんなこともあってか、なくてか、最近は、全くレコードを聴いていない。Audio関係のブログを書いていることもあって、and ブログのネタが無くなってきたのもあって、 ブログ名にもある Poor Audioの本領発揮!
PHONOイコライザー・アンプを購入しました。高級品ではなく、超安い方の部類に入ります。
PHONOイコライザー・アンプとは
PHONO=レコードは、レコード溝の横方向(溝幅間)、縦方向(表裏間)の保護や高音域でのS/N比の向上などを目的に、周波数によって録音レベルを調整して録音されています。再生時には再生レベルを録音レベルの反対に補正して元のフラットなレベル(周波数特性)に戻しています。
このような、録音、再生時に周波数によって信号レベルを調整する事を イコライジングといい、 イコライズする機器や回路の事を イコライザー(回路) と言います。日本語では等価(回路)と呼んでます。レコード=PHONOで使われるイコライザーなので PHONOイコライザー と言います。
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録音の際は
MICの音を電気信号に変え、カッティングマシンでレコードに溝に彫ります。
ただし溝の幅と、深さには物理的に制限があります。大きな音、低い音は溝が深く、溝幅を広く使うので、極端な例では、半対面(A面録音ならB面)の溝とかぶってしまったり、隣の溝にはみ出してしまうことも、あります。(理屈の上では)
また、高い音に関しては、周波数が高いので物理的に溝幅を大きく、深さを深くすることが困難です。すると、高音成分はノイズに埋もれてしまい、クリアに聞こえなくなってしまいます。
そのようなことが無いよう、低域はレベルを下げて、高音域はレベルを上げて、レコードに溝をカッティングします。横軸の周波数に対する縦軸のレベルはグラフ上のカーブで規定されている。よく RIAA規格 と言われるものです。
再生の際には
溝の深さ、幅などの情報を、針で拾い、カートリッジで電気信号に変換します。
信号をそのままAMPにつないだだけでは、原音に比べ、低音が減衰、高音が増強された形になってしまうので、録音時とは、逆のRIAA特性(カーブ)にしてあげれば、原音のバランスに戻るというしくみです。
また、 MM型カートリッジ からの出力電圧は3mV程度で、パワーアンプにつないでも、十分な出力は出ません。 MC型 だと出力電圧は0.3mV程度でさらに、十分な出力が出ません。
PHONOイコライザー・アンプ には、上に述べたように、 録音時のRIAAカーブの逆補正をして周波数特性をフラットにする 事と、パワーアンプが十分な出力を出せるように 事前に出力電圧を上げておく 役割があります。