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2021年01月17日
ヒトゲノムにおけるレトロウィルスは、腸内細菌(病原菌・ウィルス)を作りだしているのではないか?
ヒトゲノムにおけるレトロウィルスは、腸内細菌(病原菌・ウィルス)を作りだしているのではないか?
Frank Ryan氏の著書『破壊する創造者』夏目大[訳]早川書房で、彼はヒトゲノムの機能遺伝子について、タンパク質合成の過程をこのように説明している。
「各遺伝子に隣接する領域、あるいは、遺伝子の両脇の部分には、一種「官僚的」な役割を果たす領域がある。つまり、遺伝子を活性化させるか否か、またどのタイミングで活性化させるか、といったことを決定する領域だ。そして、そのエクソンとどのエクソンを取り出して組み合わせるかを決定する領域もある。エクソンが取り出され、組み合わされる際には、まるで料理の材料を切るように、イントロンからエクソンを切り離す「選択的スプライシング」という操作が行われる。これまでに知られている中でも、特に極端なのが、ショウジョウバエのDscamという遺伝子である。Dscamは、ハエがまだ胚の段階で、神経線維があらかじめ決まった経路をたどって伸びていくよう導くのに必要な遺伝子である。この遺伝子は、24ものエクソンから構成される。この遺伝子の発現の際には、多数のエクソンの中から適切なものを選び出し、正しい順序に並べるという複雑な操作をしなくてはならない。38,000通りもあるエクソンの配列パターンの中から、必ず、その時合成すべきタンパク質に対応するただ一つのパターンを選び出す、という絶妙な操作が行われているのだ」
ちなみに、タンパク質合成に必要な情報の書き込まれた断片のことを「エクソン」と呼び、それ以外の謎の部分を「イントロン」と呼ぶ。エクソンとエクソンの間にイントロンが挟まるような構造になっている。
『ウィルスと地球生命』で山内一也氏はヒトゲノムの構成要素をこう説明する。タンパク質産生のための情報を持つ機能遺伝子はわずか1.5パーセントに過ぎない。34パーセントはレトロトランスポゾン、9パーセントがヒト内在性レトロウィルスとそのゲノムの一部であるLTRと呼ばれる塩基配列、3パーセントがDNAトランスポゾンである。トランスポゾンとは生物種の間を自由に移動できる因子の総称で、レトロトランスポゾンは逆転写酵素によりRNAがDNAに移し変えられてゲノムに挿入されたものである。DNAトランスポゾンは、そのままの形でゲノムに挿入されたものである。
進化でのウィルスの役割を考えた場合に注目されるのは、霊長類が進化してくる過程でトランスポゾンに大きな変動が見られることである。東京工業大学の岡田典弘は哺乳類が登場した2億5千万年前にはレトロトランスポゾンが爆発的に増加しており、とくにメガネザルなど源猿類から人やチンパンジーなどの真猿類が分かれた後にはレトロトランスポゾンSINEの大半を占めるAluファミリーが急激に増加していることを見出し、この時期にAluファミリーが霊長類のゲノムに組み込まれたと推定している。一方、DNAトランスポゾンでも、哺乳類から霊長類が進化してきた過程で盛んに活動していることが見られることから、この際に霊長類のゲノムに組み込まれたことを示唆している。これらのトランスポゾンの組み込みはウィルス感染により起きたもので、その痕跡がトランスポゾンとしてゲノムに見つかるのではないかという見解も出されているという。
真核細胞と細菌は、本質的に同じ材料(核酸、タンパク質、脂質、炭水化物)で構成され、まったく同じ遺伝コードが含まれ、非常によく似た膜資質をもっている。故に明らかに共通の祖先がいるのだ、という。その反面、真核細胞と細菌は、構造のほぼあらゆる点で異なる。真核細胞は、平均的に言って細菌の一万から十万倍も体積があり、核や多くの膜や細胞小器官を収めている、とニック・レーン氏は著書『ミトコンドリアが進化を決めた』に著している。
真核細胞が2種類の細胞の融合によって生まれたのなら、その2種類とはどんな細胞なのか? 典型的な見方では、宿主細胞はミトコンドリアをもたない原初の真核細胞だったが、ミトコンドリアのない原初の中間体、つまり核をもつがミトコンドリアは持たないミッシング・リングが存在していた可能性は、次第に低下している。
筋金入りの無神論者で、ノーベル賞を受賞した分子生物学者でもあったジャック・モノーは、名著『偶然と必然』(渡辺格・村上光彦訳、みすず書房)において、目的というテーマに取り組んだ。彼いわく、心臓を、体じゅうに血液を送る機能をもつポンプと言わずに論じるのは、明らかに無意味だ。しかしそれだと目的を認めることになる。それどころか、かりに心臓が血液を送り出すために進化を遂げたと言ったら、目的を先取りし、進化の道筋にあらかじめゴールを設定するという、目的論の最大の罪を犯していることになろう。だが、心臓がほかの何かを「目指して」進化を遂げたというのはほとんどありえない。もし血液を送り出すために進化を遂げたのでなければ、たまたまそんなにも見事なポンプとなったのは奇跡としか言いようがない。
やみくもな偶然の作用—予見のないランダムなメカニズム—によって、われわれの周囲にあるこのうえなく精巧で目的のある生体マシンがどうやって生まれるのか?
ダーウィンが出した答えは、もちろん自然選択だ。
いろいろな進化論の仮説を目にするたび、すべてが苦し紛れ、今後に期待する、という印象を受ける。
ヒトゲノムの中にウィルスの遺伝子が入っていることを、感染に寄って取り込まれたと考えるのなら、逆も考えられるのではないだろうか。
つまり、 エクソンとエクソンを切り出すように、何らかの刺激によってウィルスの配列が切り出されて、増殖したものが感染症の原因となるなら、それはホメオパシーの理論に結び付く。
ウィルスは細胞に寄生し、依存して増殖するということは、ウィルスは真核細胞が存在しない時期に存在出来ないことになる、ということでもある。では、最初のウィルスはどこから現れたのか?
ルイス・ヴィラレアルはこう述べている。「皆、知っている通り、ウィルスというのは寄生者であり、生物の細胞に寄生するわけです。それを考えると、 細胞というものが存在する以前には、ウィルスは存在しなかったことになる。しかし実際には、ウィルスは細胞だけでなく、他にも自己複製の能力を持ったシステムが存在すれば、それに寄生することがあるんですよね。たとえば、ウィルスにウィルスが寄生することもあるわけです。つまり、何らかの『自己複製子』さえ存在すれば、ウィルスはそれに寄生する可能性があります」
これは、答えになっているようで、なっていない。
結局、「システムが存在すれば」という苦し紛れの範疇を超えないのだ。
要するに、ヒトゲノムはもともと完全であり、ヒトを中心に世界に様々な生物が配置されたと考えた方が苦し紛れの理論は一切必要なくなる。タンパク質合成の一糸乱れぬ美しく複雑な過程が、適者生存や自然選択、感染によって進化した結果だとは到底思えない。
そもそも、進化論の違和感は、自然選択や突然変異だけではない。
地層が何故、どういう状況で出来るのか?天変地異、もっと言えば水が関係する災害の存在を示しているに過ぎないのではないのだろうか。
各年代を貫く木の化石の存在を、進化でどのように説明出来るのか?
カンブリア爆発などという 多くの種が爆発的に分化したなんてことが現実的に起こったと本当に思えるのか?
進化論は何一つ答えを持っていない。
☆彡倉庫などを介さず、生産者から直接食材が届くため、新鮮
☆彡個性あふれる生産者さんと直接メッセージのやりとりが可能。
生産者さんおすすめのレシピを聞くこともできます?
☆彡市場に出回らない珍しい食材や、食べチョクでしか買えない限定商品も販売します?
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※ 全国の浜から本当に美味しい水産物を集め、
生産者などの情報と一緒に、消費者の皆様にお届けします。
Frank Ryan氏の著書『破壊する創造者』夏目大[訳]早川書房で、彼はヒトゲノムの機能遺伝子について、タンパク質合成の過程をこのように説明している。
「各遺伝子に隣接する領域、あるいは、遺伝子の両脇の部分には、一種「官僚的」な役割を果たす領域がある。つまり、遺伝子を活性化させるか否か、またどのタイミングで活性化させるか、といったことを決定する領域だ。そして、そのエクソンとどのエクソンを取り出して組み合わせるかを決定する領域もある。エクソンが取り出され、組み合わされる際には、まるで料理の材料を切るように、イントロンからエクソンを切り離す「選択的スプライシング」という操作が行われる。これまでに知られている中でも、特に極端なのが、ショウジョウバエのDscamという遺伝子である。Dscamは、ハエがまだ胚の段階で、神経線維があらかじめ決まった経路をたどって伸びていくよう導くのに必要な遺伝子である。この遺伝子は、24ものエクソンから構成される。この遺伝子の発現の際には、多数のエクソンの中から適切なものを選び出し、正しい順序に並べるという複雑な操作をしなくてはならない。38,000通りもあるエクソンの配列パターンの中から、必ず、その時合成すべきタンパク質に対応するただ一つのパターンを選び出す、という絶妙な操作が行われているのだ」
ちなみに、タンパク質合成に必要な情報の書き込まれた断片のことを「エクソン」と呼び、それ以外の謎の部分を「イントロン」と呼ぶ。エクソンとエクソンの間にイントロンが挟まるような構造になっている。
『ウィルスと地球生命』で山内一也氏はヒトゲノムの構成要素をこう説明する。タンパク質産生のための情報を持つ機能遺伝子はわずか1.5パーセントに過ぎない。34パーセントはレトロトランスポゾン、9パーセントがヒト内在性レトロウィルスとそのゲノムの一部であるLTRと呼ばれる塩基配列、3パーセントがDNAトランスポゾンである。トランスポゾンとは生物種の間を自由に移動できる因子の総称で、レトロトランスポゾンは逆転写酵素によりRNAがDNAに移し変えられてゲノムに挿入されたものである。DNAトランスポゾンは、そのままの形でゲノムに挿入されたものである。
進化でのウィルスの役割を考えた場合に注目されるのは、霊長類が進化してくる過程でトランスポゾンに大きな変動が見られることである。東京工業大学の岡田典弘は哺乳類が登場した2億5千万年前にはレトロトランスポゾンが爆発的に増加しており、とくにメガネザルなど源猿類から人やチンパンジーなどの真猿類が分かれた後にはレトロトランスポゾンSINEの大半を占めるAluファミリーが急激に増加していることを見出し、この時期にAluファミリーが霊長類のゲノムに組み込まれたと推定している。一方、DNAトランスポゾンでも、哺乳類から霊長類が進化してきた過程で盛んに活動していることが見られることから、この際に霊長類のゲノムに組み込まれたことを示唆している。これらのトランスポゾンの組み込みはウィルス感染により起きたもので、その痕跡がトランスポゾンとしてゲノムに見つかるのではないかという見解も出されているという。
真核細胞と細菌は、本質的に同じ材料(核酸、タンパク質、脂質、炭水化物)で構成され、まったく同じ遺伝コードが含まれ、非常によく似た膜資質をもっている。故に明らかに共通の祖先がいるのだ、という。その反面、真核細胞と細菌は、構造のほぼあらゆる点で異なる。真核細胞は、平均的に言って細菌の一万から十万倍も体積があり、核や多くの膜や細胞小器官を収めている、とニック・レーン氏は著書『ミトコンドリアが進化を決めた』に著している。
真核細胞が2種類の細胞の融合によって生まれたのなら、その2種類とはどんな細胞なのか? 典型的な見方では、宿主細胞はミトコンドリアをもたない原初の真核細胞だったが、ミトコンドリアのない原初の中間体、つまり核をもつがミトコンドリアは持たないミッシング・リングが存在していた可能性は、次第に低下している。
筋金入りの無神論者で、ノーベル賞を受賞した分子生物学者でもあったジャック・モノーは、名著『偶然と必然』(渡辺格・村上光彦訳、みすず書房)において、目的というテーマに取り組んだ。彼いわく、心臓を、体じゅうに血液を送る機能をもつポンプと言わずに論じるのは、明らかに無意味だ。しかしそれだと目的を認めることになる。それどころか、かりに心臓が血液を送り出すために進化を遂げたと言ったら、目的を先取りし、進化の道筋にあらかじめゴールを設定するという、目的論の最大の罪を犯していることになろう。だが、心臓がほかの何かを「目指して」進化を遂げたというのはほとんどありえない。もし血液を送り出すために進化を遂げたのでなければ、たまたまそんなにも見事なポンプとなったのは奇跡としか言いようがない。
やみくもな偶然の作用—予見のないランダムなメカニズム—によって、われわれの周囲にあるこのうえなく精巧で目的のある生体マシンがどうやって生まれるのか?
ダーウィンが出した答えは、もちろん自然選択だ。
いろいろな進化論の仮説を目にするたび、すべてが苦し紛れ、今後に期待する、という印象を受ける。
ヒトゲノムの中にウィルスの遺伝子が入っていることを、感染に寄って取り込まれたと考えるのなら、逆も考えられるのではないだろうか。
つまり、 エクソンとエクソンを切り出すように、何らかの刺激によってウィルスの配列が切り出されて、増殖したものが感染症の原因となるなら、それはホメオパシーの理論に結び付く。
ウィルスは細胞に寄生し、依存して増殖するということは、ウィルスは真核細胞が存在しない時期に存在出来ないことになる、ということでもある。では、最初のウィルスはどこから現れたのか?
ルイス・ヴィラレアルはこう述べている。「皆、知っている通り、ウィルスというのは寄生者であり、生物の細胞に寄生するわけです。それを考えると、 細胞というものが存在する以前には、ウィルスは存在しなかったことになる。しかし実際には、ウィルスは細胞だけでなく、他にも自己複製の能力を持ったシステムが存在すれば、それに寄生することがあるんですよね。たとえば、ウィルスにウィルスが寄生することもあるわけです。つまり、何らかの『自己複製子』さえ存在すれば、ウィルスはそれに寄生する可能性があります」
これは、答えになっているようで、なっていない。
結局、「システムが存在すれば」という苦し紛れの範疇を超えないのだ。
要するに、ヒトゲノムはもともと完全であり、ヒトを中心に世界に様々な生物が配置されたと考えた方が苦し紛れの理論は一切必要なくなる。タンパク質合成の一糸乱れぬ美しく複雑な過程が、適者生存や自然選択、感染によって進化した結果だとは到底思えない。
そもそも、進化論の違和感は、自然選択や突然変異だけではない。
地層が何故、どういう状況で出来るのか?天変地異、もっと言えば水が関係する災害の存在を示しているに過ぎないのではないのだろうか。
各年代を貫く木の化石の存在を、進化でどのように説明出来るのか?
カンブリア爆発などという 多くの種が爆発的に分化したなんてことが現実的に起こったと本当に思えるのか?
進化論は何一つ答えを持っていない。
☆彡倉庫などを介さず、生産者から直接食材が届くため、新鮮
☆彡個性あふれる生産者さんと直接メッセージのやりとりが可能。
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2021年01月09日
『聖書』ノアの箱舟、大洪水は史実だった! 創造論から見えて来る地層の謎。
『 聖書』ノアの箱舟、大洪水は史実だった! 創造論から見えて来る地層の謎。
『聖書』による創造第1日の 「大いなる水」と呼ばれた水蒸気大気は、創造第2日になって、「水蒸気層」、「大空」、「海洋」の3つに分かれた。
この 「水蒸気大気」は、現在の大気の成分である窒素やアルゴンなども含むが、それに加えて膨大な水蒸気を含むものだった。これら水蒸気、窒素、アルゴン等は、地球を形成した鉱物からの「脱ガス」にとよって生じたものである。
原始地球を覆ったこの「水蒸気大気」こそ、『聖書』の「創世記」第1章2節でいわれている原始地球の「大いなる水」であろう、と久保有政氏が『天地創造の謎とサムシンググレート』学研に著している。
そしてこの水蒸気層が、ノアの時代になって「40日40夜」の大雨となり、世界に大洪水をもたらすものとなったのだ、と。
ノアの大洪水以前の地球の上空に実際に水蒸気層が存在したという科学的証拠のひとつとして、翼を広げると、その幅が6メートル、あるいは大きいものでは10メートルを越えるものさえあるプテラノドンの存在だ。このように大きな動物は、現在の1気圧(1013ヘクトパスカル)の大気圧のもとでは、とうてい飛ぶことができない。
では古代世界において、なぜ翼の幅が10メートルもある巨大なプテラノドンが、飛ぶことができたのか。それは当時の大気圧が現在よりも高く、約2倍あったからなのである。ノアの大洪水以前は、上空にあった水蒸気層のために地表の気圧は現在よりも高く、約2.2気圧あったという。
更に、 ノアの大洪水前後、恐竜と人間が同時代に生きていたという証拠がある。
メキシコのアカンバロ博物館に、たくさんの遺跡出土品が展示されているが、そこにたくさんの「恐竜土偶」がある。それらの土偶は、恐竜化石をもとに復元された恐竜を同じ形をしており、しかも、人間がその恐竜の上に乗ったりしているものさえある。
これらの恐竜土偶を、無機物を測定できる最新技術である「熱ルミネッセンス(TL)法」で年代測定した結果は、いずれも紀元前2500年ころ(誤差5~10パーセント)と出た。つまり今から約4500年前である。
これは、ノアの大洪水の直後ごろと思われる年代である。
この土偶が、事実今から約4500年前に生きていた恐竜の姿を当時の人々が見て作ったものであるならば、 「恐竜は大洪水の後もしばらくは生きていた」という創造論者の考えが、裏付けられることになる。恐竜は、少なくともそのころまで生きていたのである。
またアリゾナ州のハバスパイ渓谷にある古代の岩絵には、二足歩行をする恐竜の姿が描かれている。インドのデカン高原にあるビーム・ベトカーの岩絵には、頭部に人間がまたがった恐竜の姿が発見されている。米国テキサス州のパラクシー川流域には、干し上がった石灰質の川原に「恐竜とヒトの足跡の交差した」化石が、何カ所も発見されている。
大洪水以前はまた、上空にあった水蒸気層が宇宙からの有害な放射線などを遮断していたので、地上に住む生物は一般に長寿を保っていた。それと、遺伝子が未だ完全であったからでもある。
『聖書』によれば大洪水以前、アダムは「930年」生き、彼の子や孫、曾孫たちも、平均900歳程度まで生きた。一番の長寿はアダムから8代目にあたるメトシェラであった。メトシェラは「969年」も生きたという。そしてノアの時代の大洪水を境として、そののちの人々の寿命は急速に短くなっているのだ。
ノアの日まで上空で安定して存在していた水蒸気層が、なぜ突如としてその安定性を崩し、大雨となって落下してきたのか。
その要因としてひとつ考えられるのは、彗星や小惑星が地球に落下してきたという説である。
小惑星や彗星は、弾丸の100倍もの猛スピードで衝突してくる。そして、たとえば直径10キロ程度の天体が地球に衝突した場合、そのときに発生する爆発エネルギーは、THT火薬1億メガトン分にも相当する。
それが海に落下した場合は、およそ5000メートルもの高さの大津波が発生するといわれ、落下地点から1400キロ以上離れたところでも、津波の高さは500メートル近くになる。
一方、大陸に落ちた場合は、発生する衝撃波によって、半径240キロ以内のすべてのものがなぎ倒される。さらに衝突地点付近から、膨大な量のチリが一気に空高く吹き上げられる。それは成層圏の上空にまで達し、広がって全世界の大気を漂うだろう。
雨が降るためには、雨滴を形成する心核となる微小物質(チリなど)が必要である。雨滴はそれを中心に形成される。微小物質がないとき、水蒸気は多少温度が低くても雨になりにくい。しかし、チリなどの微小物質を得ると、水蒸気はそれを心核として一気に雨となる。
また小惑星や彗星の地球への衝突は、地球内部にあった膨大な量の地下水を解き放ち、地球のあちこちで巨大な噴水を形成したと思われる。
1977年、米国カリフォルニア大学の科学者グループは、地層中にイリジウムの量のピークとなるところが3~4か所程度あり、多いところでは通常の30倍程度にまではねあがっていることを発見した。イリジウムは、全世界に分布しており、地層が形成されたとき大量の何かが地球外から地球に訪れたとしか考えられないという。
創造論者は、進化論によって「先カンブリア代」と呼ばれている最下層の地層の上にある地層はすべて、ノアの大洪水のときに一挙に形成されたと考えている。地層は長い年月をかけて徐々に形成されたのではなく、大洪水のときに一挙に形成されたのである。
『聖書』はこう記している。
「水は、150日間、地の上に増え続けた」(「創世記」第7章24節)
「山は上がり、谷は沈みました」(「詩篇」第104篇8節)
進化論者は、「カンブリア紀」の地層には多くの化石が見出されるのに、そのすぐ下の「先カンブリア時代」の地層になるとまったく化石が見出されなくなる、という事実に困惑している。進化論では、それをカンブリア爆発と呼び、5億6000万年前あたりに突然、生命が爆発的に多様化したという。
現在「先カンブリア時代」と呼ばれている地層は、実はノアの大洪水以前の地層である。つまり、地球誕生時からすでにあった地層である。その上に、ノアの時代になって、大洪水による地層が新たに堆積した。
ほかにも大洪水は、進化論では説明できない数多くの事実をよく説明する。たとえばそのひとつに、木の化石がある。
木の化石の中には、ときにはいくつもの地層にわたって、貫いて存在しているものがある(オーストラリア・ニューキャッスルなど)。それはまさに、氾濫する水によって捕えられた木のまわりに、急速に堆積物が積み重ねられた、という観を呈している。
水には「ふるい分け作用」がある。細かいものは下に沈殿し、大きなものは上に沈殿する。大洪水の際、生物の死骸は水流によって混ざり合い、その後沈殿し、堆積していった。そのとき一般に、細かい小さな生物は下に沈殿し、大きな生物は上に沈殿していったのだろう。
『創造か進化か』の著書のトーマス・F・ハインズは、こう述べている。
「水が徐々に増してくる。動物たちは、高いところへ高いところへと移動する。やがて山の頂上へ群がることになるだろう。そして押し流され、多数の堆積物とともに沈殿される」。
下の層に単純な生物が見出され、複雑・高等な生物は上の層で見出されるという事実は、進化を示しているのではなく、ノアの大洪水の際の「水のふるい分け作用」と「移動性の高い動物は高所に移動していった」という事実に基づいていることなのだ。
昆虫食とは衝撃的だが、今後、地球がどうなっていくのか分からない。
食べられるものと食べられないもの、それはキノコや野草に限らず、知っておくのも良いかも知れない。
昆虫食の持つ魅力は、その種類や形態(幼虫・蛹・成虫)によって
味に変化が生まれる食材ということもあります。
つまり。
エビのような旨味を持つもの、フルーティな甘みを持つもの、
竹のような爽やかな香りがするものなど豊かな風味を感じることができます。
牛肉の約2倍以上のタンパク質に加えて、
魚介類に多く含まれるオメガ3系脂肪酸を含むことから、
高栄養価の食材としても利用できます。
※虫そのままの姿はもちろん、料理にも使用しやすいパウダー状や
フレッシュな冷凍食用昆虫もございます。
『聖書』による創造第1日の 「大いなる水」と呼ばれた水蒸気大気は、創造第2日になって、「水蒸気層」、「大空」、「海洋」の3つに分かれた。
この 「水蒸気大気」は、現在の大気の成分である窒素やアルゴンなども含むが、それに加えて膨大な水蒸気を含むものだった。これら水蒸気、窒素、アルゴン等は、地球を形成した鉱物からの「脱ガス」にとよって生じたものである。
原始地球を覆ったこの「水蒸気大気」こそ、『聖書』の「創世記」第1章2節でいわれている原始地球の「大いなる水」であろう、と久保有政氏が『天地創造の謎とサムシンググレート』学研に著している。
そしてこの水蒸気層が、ノアの時代になって「40日40夜」の大雨となり、世界に大洪水をもたらすものとなったのだ、と。
ノアの大洪水以前の地球の上空に実際に水蒸気層が存在したという科学的証拠のひとつとして、翼を広げると、その幅が6メートル、あるいは大きいものでは10メートルを越えるものさえあるプテラノドンの存在だ。このように大きな動物は、現在の1気圧(1013ヘクトパスカル)の大気圧のもとでは、とうてい飛ぶことができない。
では古代世界において、なぜ翼の幅が10メートルもある巨大なプテラノドンが、飛ぶことができたのか。それは当時の大気圧が現在よりも高く、約2倍あったからなのである。ノアの大洪水以前は、上空にあった水蒸気層のために地表の気圧は現在よりも高く、約2.2気圧あったという。
更に、 ノアの大洪水前後、恐竜と人間が同時代に生きていたという証拠がある。
メキシコのアカンバロ博物館に、たくさんの遺跡出土品が展示されているが、そこにたくさんの「恐竜土偶」がある。それらの土偶は、恐竜化石をもとに復元された恐竜を同じ形をしており、しかも、人間がその恐竜の上に乗ったりしているものさえある。
これらの恐竜土偶を、無機物を測定できる最新技術である「熱ルミネッセンス(TL)法」で年代測定した結果は、いずれも紀元前2500年ころ(誤差5~10パーセント)と出た。つまり今から約4500年前である。
これは、ノアの大洪水の直後ごろと思われる年代である。
この土偶が、事実今から約4500年前に生きていた恐竜の姿を当時の人々が見て作ったものであるならば、 「恐竜は大洪水の後もしばらくは生きていた」という創造論者の考えが、裏付けられることになる。恐竜は、少なくともそのころまで生きていたのである。
またアリゾナ州のハバスパイ渓谷にある古代の岩絵には、二足歩行をする恐竜の姿が描かれている。インドのデカン高原にあるビーム・ベトカーの岩絵には、頭部に人間がまたがった恐竜の姿が発見されている。米国テキサス州のパラクシー川流域には、干し上がった石灰質の川原に「恐竜とヒトの足跡の交差した」化石が、何カ所も発見されている。
大洪水以前はまた、上空にあった水蒸気層が宇宙からの有害な放射線などを遮断していたので、地上に住む生物は一般に長寿を保っていた。それと、遺伝子が未だ完全であったからでもある。
『聖書』によれば大洪水以前、アダムは「930年」生き、彼の子や孫、曾孫たちも、平均900歳程度まで生きた。一番の長寿はアダムから8代目にあたるメトシェラであった。メトシェラは「969年」も生きたという。そしてノアの時代の大洪水を境として、そののちの人々の寿命は急速に短くなっているのだ。
ノアの日まで上空で安定して存在していた水蒸気層が、なぜ突如としてその安定性を崩し、大雨となって落下してきたのか。
その要因としてひとつ考えられるのは、彗星や小惑星が地球に落下してきたという説である。
小惑星や彗星は、弾丸の100倍もの猛スピードで衝突してくる。そして、たとえば直径10キロ程度の天体が地球に衝突した場合、そのときに発生する爆発エネルギーは、THT火薬1億メガトン分にも相当する。
それが海に落下した場合は、およそ5000メートルもの高さの大津波が発生するといわれ、落下地点から1400キロ以上離れたところでも、津波の高さは500メートル近くになる。
一方、大陸に落ちた場合は、発生する衝撃波によって、半径240キロ以内のすべてのものがなぎ倒される。さらに衝突地点付近から、膨大な量のチリが一気に空高く吹き上げられる。それは成層圏の上空にまで達し、広がって全世界の大気を漂うだろう。
雨が降るためには、雨滴を形成する心核となる微小物質(チリなど)が必要である。雨滴はそれを中心に形成される。微小物質がないとき、水蒸気は多少温度が低くても雨になりにくい。しかし、チリなどの微小物質を得ると、水蒸気はそれを心核として一気に雨となる。
また小惑星や彗星の地球への衝突は、地球内部にあった膨大な量の地下水を解き放ち、地球のあちこちで巨大な噴水を形成したと思われる。
1977年、米国カリフォルニア大学の科学者グループは、地層中にイリジウムの量のピークとなるところが3~4か所程度あり、多いところでは通常の30倍程度にまではねあがっていることを発見した。イリジウムは、全世界に分布しており、地層が形成されたとき大量の何かが地球外から地球に訪れたとしか考えられないという。
創造論者は、進化論によって「先カンブリア代」と呼ばれている最下層の地層の上にある地層はすべて、ノアの大洪水のときに一挙に形成されたと考えている。地層は長い年月をかけて徐々に形成されたのではなく、大洪水のときに一挙に形成されたのである。
『聖書』はこう記している。
「水は、150日間、地の上に増え続けた」(「創世記」第7章24節)
「山は上がり、谷は沈みました」(「詩篇」第104篇8節)
進化論者は、「カンブリア紀」の地層には多くの化石が見出されるのに、そのすぐ下の「先カンブリア時代」の地層になるとまったく化石が見出されなくなる、という事実に困惑している。進化論では、それをカンブリア爆発と呼び、5億6000万年前あたりに突然、生命が爆発的に多様化したという。
現在「先カンブリア時代」と呼ばれている地層は、実はノアの大洪水以前の地層である。つまり、地球誕生時からすでにあった地層である。その上に、ノアの時代になって、大洪水による地層が新たに堆積した。
ほかにも大洪水は、進化論では説明できない数多くの事実をよく説明する。たとえばそのひとつに、木の化石がある。
木の化石の中には、ときにはいくつもの地層にわたって、貫いて存在しているものがある(オーストラリア・ニューキャッスルなど)。それはまさに、氾濫する水によって捕えられた木のまわりに、急速に堆積物が積み重ねられた、という観を呈している。
水には「ふるい分け作用」がある。細かいものは下に沈殿し、大きなものは上に沈殿する。大洪水の際、生物の死骸は水流によって混ざり合い、その後沈殿し、堆積していった。そのとき一般に、細かい小さな生物は下に沈殿し、大きな生物は上に沈殿していったのだろう。
『創造か進化か』の著書のトーマス・F・ハインズは、こう述べている。
「水が徐々に増してくる。動物たちは、高いところへ高いところへと移動する。やがて山の頂上へ群がることになるだろう。そして押し流され、多数の堆積物とともに沈殿される」。
下の層に単純な生物が見出され、複雑・高等な生物は上の層で見出されるという事実は、進化を示しているのではなく、ノアの大洪水の際の「水のふるい分け作用」と「移動性の高い動物は高所に移動していった」という事実に基づいていることなのだ。
昆虫食とは衝撃的だが、今後、地球がどうなっていくのか分からない。
食べられるものと食べられないもの、それはキノコや野草に限らず、知っておくのも良いかも知れない。
昆虫食の持つ魅力は、その種類や形態(幼虫・蛹・成虫)によって
味に変化が生まれる食材ということもあります。
つまり。
エビのような旨味を持つもの、フルーティな甘みを持つもの、
竹のような爽やかな香りがするものなど豊かな風味を感じることができます。
牛肉の約2倍以上のタンパク質に加えて、
魚介類に多く含まれるオメガ3系脂肪酸を含むことから、
高栄養価の食材としても利用できます。
※虫そのままの姿はもちろん、料理にも使用しやすいパウダー状や
フレッシュな冷凍食用昆虫もございます。
2021年01月08日
インテリジェント・デザイン論から読み解く宇宙の起源。
インテリジェント・デザイン論から読み解く宇宙の起源。
インテリジェント・デザイン論に立つ科学者たちは、「神」という言葉は使わないし、どの宗教を唱えるわけでもない。単に、サムシンググレートとか、知的デザイナーという言葉を使う。この「生命が始まるのに必要な情報を与えた者」「生命を与えた者」「生命体をデザインした者」を、「インテリジェント・デザイナー」=「知的デザイナー」「知的設計者」と呼ぶのである。
彼らは「知的デザイナー」の存在を証明したいがために、インテリジェント・デザイン論を唱えるようになったのではない。むしろ、無神論者も多くいる。世界と生命の成り立ちを詳しく研究していたら、その過程で知的デザインの存在、知的デザイナーの存在が確認され、その存在をどうにも否定できなくなってしまった、というのが実情である。
つまり、宇宙を、地球を、月を、また生物を、研究すればするほど「知的デザイン」しか考えられなくなるのである。
主導的な理論物理学者ポール・デイヴィス博士も、
「その裏に、黒幕的な何かが存在している強力な証拠が見えます」「宇宙を作り上げるために、まるでだれかが自然界の定数を微調整したかのようです」「すべてがデザインされている、という印象は強烈です」
と語っている。
ジョージ・グリーンシュタイン博士も次のように述べている。
「すべての証拠をながめながら、何かそこに超自然的な存在者がかかわっている、という思いが絶えず浮かんできます。そういうつもりはなかったのに、私たちは、知らないうちに絶対的実在者の証拠を、発見してしまったのでしょうか」
宇宙の物理的・科学的法則や地球の状態は、生命がそこに誕生できるように、驚くほど精密に「微調整(fine-tuning)」されている。
たとえば京都大学佐藤文隆教授によると、電子の質量が1パーセント違っただけでも、人間はできないという。
また、中性子(原子核の構成要素)の質量がわずかに0.1パーセント違っただけでも生命はできない、という研究結果が出ている。そのほか重力定数、電磁力定数、光速等がほんの少し違っただけでも生命はできない、ということが分かっている。
一方、ヘリウム、ベリリウム、炭素、酸素などの核の基底状態のエネルギー・レベルも、驚くほど微調整されていることが分かった。それがわずか4パーセント違っただけでも、生命体に必要な炭素と酸素が生じ得ないことになるのである。
天文学者ヒュー・ロス博士は、宇宙の微調整の例として、重力定数、電磁気力、宇宙の膨張率、強い核力、弱い核力、宇宙の密度、恒星間の平均距離など、30以上もの項目を挙げている。そしてある試算によれば、これらの微調整された項目が偶然にそろう確率は、10の1230乗分の1だという。事実上ゼロといってもいい。
理論物理学者スティーブン・ホーキング博士もこう述べている。
「初期の宇宙の膨張の速さも、考えられないほど精密に微調整されていなければならないことがわかっています」「私たちのような生命を意図して創りだした神の行為でもない限り、どうして宇宙がこのようにあり得ないような微調整をされた条件で始まったのかを説明することは、非常に困難です」
われわれの地球は太陽系に属するが、この太陽系は、いわゆる「天の川」銀河のなかに存在し、この「天の川」銀河の比較的狭い「銀河居住可能ゾーン」に位置しているという。
太陽は、まさに適した大きさを持ち、生命を支えるのに必要な安定性を保っている。そして地球は、ほかの太陽系惑星とは異なり、適度な温度と液体の水を表面に持つことが可能な「銀河居住可能ゾーン」に位置している。
地球が大気を持ち、乾いた陸地と海から成り、防御のための磁場を周囲に作りだしているのは、それを可能にするちょうどよい大きさのためである。さらに月は、地軸の傾きを安定させ、それによって気温の激しい変動を防ぐための適した大きさと、地球からもちょうどよい距離にある。
宇宙がさまざまな「自然定数」によって支配されていることは事実であり、それらの定数のなかに不思議な一致があることを、ノーベル物理学賞を受賞したポール・ディラックが発見している。
そこには、あまりにも多くの 「10の40乗」 という数字が繰り返し現れるという。
たとえば電磁気力の定数を重力定数で割ると、10の40乗になる。また宇宙を陽子の半径を光が通過する時間で割ると、やはり10の40乗になる。さらに宇宙の物質密度の比は10の40乗であり、また宇宙に存在する核子の数は10の40乗をさらに2乗した数である。
「宇宙は10の40乗という特別な数字によって、その基本構造が決定づけられている」
10の40乗という数字は1のあとに0が40個続く数字であるが、ちなみにこの 40 が『聖書』によく出て来る完全数と同じであるという。
たとえば古代イスラエルの民が荒野を放浪した期間は40年、ノアの時代に大洪水をもたらした雨の期間は40日、モーセが十戒を得るためにシナイ山にこもった期間も40日、イスラエルの斥候がカナンの地を探ってきた期間も40日、ダビデ王の治世は40年、ソロモン王の治世も40年…ほかにも多くある。
人間の母親の妊娠期間も280日であり、ちょうど40周である。
『天地創造の謎とサムシンググレート』学研の著者久保有政氏は、本文の中でこのように述べている。
はたして生命は、偶然の積み重ねによる「盲目的進化」によって生まれたのか、それとも、「知的デザイン」によって生まれたのか。
これは単に科学上の問題というだけでなく、 「人間はどこからきたのか」「われわれはどこから来たのか」「私はどこからきたのか」という、人間の アイデンティティ にもかかわる重要な問題なのである。
自分の先祖を、サルや、サルに似た動物、あるいはもっと前はアメーバのような生物だったと考えるのか、それとも知的デザインの結果として、目的を持って誕生したのか。これは人生観にも大きな違いをもたらすだろう。
デザインの証拠として、あるバクテリアに注目する。バクテリアにしっぽのような形でついている一本の毛が鞭毛である。
1973年に、この鞭毛を「回転させて泳ぐ」バクテリアがいることがわかった。鞭毛をひらひら左右に動かして、オールのように漕いで泳ぐのではなく、鞭毛を「プロペラのように回転させて」泳ぐものである。
バクテリアが一方向に進むとき、鞭毛はモーターボートのプロペラのように液体中を回転して、推進力を与える。これは1分間に数千回も回転することができる。また進行方向を逆転するときは、回転は止められ、バクテリアは急停止して、トンボ返りをする。さらに鞭毛の根もとには、鞭毛を回転させるため、細菌の膜を通る酸(水素イオン)の流れが生みだすエネルギーを使った、一種の「モーター」がついているという。
また細胞壁には、この鞭毛と、モーターをつなぎとめるための分子の枠組みがある。そのモーターに「指令」を与えるシステムも存在する。それらの「部品」「システム」がすべて、互いにうまく調和して初めて、鞭毛は、細菌に推進力の機能を与えるようになる。
これは見事な形に完成した一種の「生化学的機械」であり、鞭毛と、そのモーターの組み立て、作動には、数ダースにおよぶタンパク質が関わっている。もし、それら数ダースのタンパク質のひとつでも欠ければ、この装置は動かなくなってしまう。
ここには余分なものは一切ない。それは、推進力という機能を持たせるために高度な知性をもってデザインされた、としか考えられない見事な構造を持っているのである。
インテリジェント・デザイン論に立つ科学者たちは、「神」という言葉は使わないし、どの宗教を唱えるわけでもない。単に、サムシンググレートとか、知的デザイナーという言葉を使う。この「生命が始まるのに必要な情報を与えた者」「生命を与えた者」「生命体をデザインした者」を、「インテリジェント・デザイナー」=「知的デザイナー」「知的設計者」と呼ぶのである。
彼らは「知的デザイナー」の存在を証明したいがために、インテリジェント・デザイン論を唱えるようになったのではない。むしろ、無神論者も多くいる。世界と生命の成り立ちを詳しく研究していたら、その過程で知的デザインの存在、知的デザイナーの存在が確認され、その存在をどうにも否定できなくなってしまった、というのが実情である。
つまり、宇宙を、地球を、月を、また生物を、研究すればするほど「知的デザイン」しか考えられなくなるのである。
主導的な理論物理学者ポール・デイヴィス博士も、
「その裏に、黒幕的な何かが存在している強力な証拠が見えます」「宇宙を作り上げるために、まるでだれかが自然界の定数を微調整したかのようです」「すべてがデザインされている、という印象は強烈です」
と語っている。
ジョージ・グリーンシュタイン博士も次のように述べている。
「すべての証拠をながめながら、何かそこに超自然的な存在者がかかわっている、という思いが絶えず浮かんできます。そういうつもりはなかったのに、私たちは、知らないうちに絶対的実在者の証拠を、発見してしまったのでしょうか」
宇宙の物理的・科学的法則や地球の状態は、生命がそこに誕生できるように、驚くほど精密に「微調整(fine-tuning)」されている。
たとえば京都大学佐藤文隆教授によると、電子の質量が1パーセント違っただけでも、人間はできないという。
また、中性子(原子核の構成要素)の質量がわずかに0.1パーセント違っただけでも生命はできない、という研究結果が出ている。そのほか重力定数、電磁力定数、光速等がほんの少し違っただけでも生命はできない、ということが分かっている。
一方、ヘリウム、ベリリウム、炭素、酸素などの核の基底状態のエネルギー・レベルも、驚くほど微調整されていることが分かった。それがわずか4パーセント違っただけでも、生命体に必要な炭素と酸素が生じ得ないことになるのである。
天文学者ヒュー・ロス博士は、宇宙の微調整の例として、重力定数、電磁気力、宇宙の膨張率、強い核力、弱い核力、宇宙の密度、恒星間の平均距離など、30以上もの項目を挙げている。そしてある試算によれば、これらの微調整された項目が偶然にそろう確率は、10の1230乗分の1だという。事実上ゼロといってもいい。
理論物理学者スティーブン・ホーキング博士もこう述べている。
「初期の宇宙の膨張の速さも、考えられないほど精密に微調整されていなければならないことがわかっています」「私たちのような生命を意図して創りだした神の行為でもない限り、どうして宇宙がこのようにあり得ないような微調整をされた条件で始まったのかを説明することは、非常に困難です」
われわれの地球は太陽系に属するが、この太陽系は、いわゆる「天の川」銀河のなかに存在し、この「天の川」銀河の比較的狭い「銀河居住可能ゾーン」に位置しているという。
太陽は、まさに適した大きさを持ち、生命を支えるのに必要な安定性を保っている。そして地球は、ほかの太陽系惑星とは異なり、適度な温度と液体の水を表面に持つことが可能な「銀河居住可能ゾーン」に位置している。
地球が大気を持ち、乾いた陸地と海から成り、防御のための磁場を周囲に作りだしているのは、それを可能にするちょうどよい大きさのためである。さらに月は、地軸の傾きを安定させ、それによって気温の激しい変動を防ぐための適した大きさと、地球からもちょうどよい距離にある。
宇宙がさまざまな「自然定数」によって支配されていることは事実であり、それらの定数のなかに不思議な一致があることを、ノーベル物理学賞を受賞したポール・ディラックが発見している。
そこには、あまりにも多くの 「10の40乗」 という数字が繰り返し現れるという。
たとえば電磁気力の定数を重力定数で割ると、10の40乗になる。また宇宙を陽子の半径を光が通過する時間で割ると、やはり10の40乗になる。さらに宇宙の物質密度の比は10の40乗であり、また宇宙に存在する核子の数は10の40乗をさらに2乗した数である。
「宇宙は10の40乗という特別な数字によって、その基本構造が決定づけられている」
10の40乗という数字は1のあとに0が40個続く数字であるが、ちなみにこの 40 が『聖書』によく出て来る完全数と同じであるという。
たとえば古代イスラエルの民が荒野を放浪した期間は40年、ノアの時代に大洪水をもたらした雨の期間は40日、モーセが十戒を得るためにシナイ山にこもった期間も40日、イスラエルの斥候がカナンの地を探ってきた期間も40日、ダビデ王の治世は40年、ソロモン王の治世も40年…ほかにも多くある。
人間の母親の妊娠期間も280日であり、ちょうど40周である。
『天地創造の謎とサムシンググレート』学研の著者久保有政氏は、本文の中でこのように述べている。
はたして生命は、偶然の積み重ねによる「盲目的進化」によって生まれたのか、それとも、「知的デザイン」によって生まれたのか。
これは単に科学上の問題というだけでなく、 「人間はどこからきたのか」「われわれはどこから来たのか」「私はどこからきたのか」という、人間の アイデンティティ にもかかわる重要な問題なのである。
自分の先祖を、サルや、サルに似た動物、あるいはもっと前はアメーバのような生物だったと考えるのか、それとも知的デザインの結果として、目的を持って誕生したのか。これは人生観にも大きな違いをもたらすだろう。
デザインの証拠として、あるバクテリアに注目する。バクテリアにしっぽのような形でついている一本の毛が鞭毛である。
1973年に、この鞭毛を「回転させて泳ぐ」バクテリアがいることがわかった。鞭毛をひらひら左右に動かして、オールのように漕いで泳ぐのではなく、鞭毛を「プロペラのように回転させて」泳ぐものである。
バクテリアが一方向に進むとき、鞭毛はモーターボートのプロペラのように液体中を回転して、推進力を与える。これは1分間に数千回も回転することができる。また進行方向を逆転するときは、回転は止められ、バクテリアは急停止して、トンボ返りをする。さらに鞭毛の根もとには、鞭毛を回転させるため、細菌の膜を通る酸(水素イオン)の流れが生みだすエネルギーを使った、一種の「モーター」がついているという。
また細胞壁には、この鞭毛と、モーターをつなぎとめるための分子の枠組みがある。そのモーターに「指令」を与えるシステムも存在する。それらの「部品」「システム」がすべて、互いにうまく調和して初めて、鞭毛は、細菌に推進力の機能を与えるようになる。
これは見事な形に完成した一種の「生化学的機械」であり、鞭毛と、そのモーターの組み立て、作動には、数ダースにおよぶタンパク質が関わっている。もし、それら数ダースのタンパク質のひとつでも欠ければ、この装置は動かなくなってしまう。
ここには余分なものは一切ない。それは、推進力という機能を持たせるために高度な知性をもってデザインされた、としか考えられない見事な構造を持っているのである。
2021年01月06日
進化論と天地創造。インテリジェント・デザイン(ID)論、創造論。ミトコンドリアと細菌、生命体のデザイン。
進化論と天地創造。インテリジェント・デザイン(ID)論、創造論。ミトコンドリアと細菌、生命体のデザイン。
1967年の6月、リン・マーギュリスは『理論生物学ジャーナル』に有名な論文を載せた。シンビオジェネシス(共生発生—別個の微生物が合体する)が起き、生命の進化に大きな影響を与えたとする証拠をまとめ、細胞小器官が鍵を握っていたと発表した。
ミトコンドリアは、細胞が生きる上でするあらゆる活動のすべてにエネルギーを与える。この生物学的発電所が、多細胞生物の起源が共生であること証拠だという。その起源は、初期の原生生物に取り込まれた、酸素を利用する初期の細菌だと考えられている。
しかし、ミトコンドリア遺伝子は、少数(厳密に言えば13個)のタンパク質と、それらの合成に必要なすべての遺伝子マシンの遺伝暗号(コード)にしかなっていない。ミトコンドリアを構成するタンパク質の大多数(およそ1500個)は、全部で3万から4万個ある核内遺伝子の一部にコードされている。つまり、過去はどうであれ、現在のミトコンドリアは、ふたつのゲノムに頼っているため、宿主細胞内でしか培養できない。
ミトコンドリアはすべての真核細胞が持っているが、原核生物の中には見られないこと、ミトコンドリアを覆う膜は、他の細胞小器官のものと化学的性質も機能も似ていない。つまり、ミトコンドリアがかつて細胞外に独立していたという。さらに、ミトコンドリアは独自のDNAを持っており、DNA複製過程は細胞核内のものとまったく異なる。その上、ミトコンドリアは複製のしかたが違い(単純分裂をする)、そのタイミングも細胞本体とは異なる。
マーギュリスが非常に説得力のある証拠を並べたため、いまや生物学者は、少なくともミトコンドリアと葉緑体に対してだけは、かつて異端だった彼女の見方を事実として受け入れている。
ニック・レーン(Nick Lane)は著書『ミトコンドリアが進化を決めた』著 斉藤隆央 訳 みすず書房で、こう述べている。
真核生物が登場したあとの進化の全景を見わたすと、目的意識が感じられるのは確かだ。神に近づこうとしていく大いなる存在の鎖という考えは、たとえ間違っているとしても、たまたまそう見えるのではない。
ミトコンドリアが誕生してから、生命はほぼ確実に複雑になったはずだ。複雑さを高める原動力は、内部から生じたのであって、上から与えられたわけではない。
対して、インテリジェント・デザイン(ID)論、並びに創造論の視点からは、進化論は今や崩壊の寸前にある、と言っている。これまで進化論の「証拠」とされたものは真の「証拠」ではなく、それどころか「誇張」や「でっちあげ」が蔓延っていたのだと。
そもそも、人類の年齢は数百万年ではないという。
「今から約250万年前になって、わたしたちの人間の祖先がついに誕生した」と進化論の説明は始まる。
現在よく使われる年代測定法のひとつに、「炭素14(C4)法」と呼ばれる測定法がある。これは、ウォレット・レビーが考案したもので、彼はこのために、1960年にノーベル賞を受けている。この方法は4000年前ぐらいまでのものならば、年代のわかっている考古学的文書や資料との比較によって、その信頼性が確認されているという。
「アメリカン・ジャーナル・フィジクス」に載せられた彼の論文によると、彼は、人類の遺骸に関して到達できた年代は、いくら長く見ても「2万年から4万年くらいである」と結論している。
では、この「250万年」という数字を、進化論者はどのようにして出したのか。これは「カリウム‐アルゴン法」と呼ばれる年代測定法で出されたものなのである。この方法は、放射性同位体元素を用いているということでは「炭素14法」と同じだが、原理的にはまったく異なっている。
炭素14法の場合は直接、生物の化石を調べるが、カリウム‐アルゴン法の場合は性質上それができないので、化石のなるべく地殻の火山岩の年代を調べる。カリウム‐アルゴン法の与える年代は、その火山岩が冷えて固まったときの年代をさすことになっている。そしてその火山岩の年代をもって、その生物の年代と見なすのだ。
ところが、このカリウム‐アルゴン法は、放射性カリウムの「半減期」を利用して年代を測るものだが、その「半減期」は 13億年もある。
東大の小嶋稔博士は、こう述べている。
「『カリウム‐アルゴン法』は、往々きわめて古い、もちろん真の年代とはまったく関係のない年代を与える傾向のあることが、知られている」
そして、現生人類は、進化論者が「猿人」とか「原人」「旧人」などと呼んだものが生息していたまさにその時代に、すでに生息していたという。
進化論者が「ある地層内で人類の祖先を発見した」と発表することがある。しかしその後その周囲をよく調べてみると、それと同じ地層から、あるいはそれより下の地層から、今生きている人類とまったく同じヒトの骨が発見されたりするのだ。
進化論において、「突然変異」は進化の主役とされて、生物は「突然変異」の積み重ねによって、しだいに複雑で高度な機能を持つ生物に進化してきたとされている。
しかし、今や多くの科学者が指摘しているように、突然変異は進化を推し進めるどころか、進化を妨害し、生命の存続を危機に追い込むものでしかなかった。突然変異は、その生物に有利な変化をもたらすものではなく、不利な変化しかもたらさないのである。
「突然変異はほとんどの場合有害だが、長い時代の間には、いくつか有益な突然変異も出てきて、それが進化の原動力となったに違いない」
進化論の教科書ではよく、このような教え方がなされる。
しかし、アメリカの科学者ゲーリー・E・パーカー博士は、数多くの有害な突然変異のなかで、たとえ万一、その生命体にひとつ、あるいはいくつのかの「有益な」突然変異が起こったとしても、結局それも生命体を進化させることは不可能だったことを、明らかにしている。
というのは、突然変異によって引き起こされた欠陥や障害は、歳月とともに遺伝子のなかに重い「遺伝荷重」を負わせ、積もり積っていくからである。「遺伝荷重」とは、遺伝子エラーの積み重ねで、生命体にかかる負担となり、遺伝的に次の世代に伝わっていくので、代を重ねることに重くなり、ついには致命的なものとなるという。
ロシアの生物学者コンスタンティン・メレシコフスキーが1905年に描いた系統樹の、ふたつに枝分かれする生命の系統樹に、なんとも具合の悪い逆転が生じている。
それに対して、スティーヴン・ジェイ・グールドは、カンブリア爆発でふつうの系統樹が逆転したと主張した。このカンブリア爆発とは、進化論者が唱えるもので、5億6000万年前あたりに、地質学的な意味では突然、生命が爆発的に多様化した出来事を指すのである。その後、大半の大枝は容赦なく刈り込まれ、いくつもの門がまるごと絶滅したのだと。
スタンフィールズ著『進化の科学』という教科書には、次のように記されている。
「カンブリア紀に、今日知られている動物の主要なグループのほとんどすべての代表が、突然出現している。まるで巨大なカーテンが引きあげられて、そこには実に変化に富む生命の群がった世界が、姿を現したかのようであった」
創造論では、進化論者が「先カンブリア時代」と呼んでいる地層は、実はノアの大洪水以前の地層であるとしている。つまり、地球誕生時からすでにあった地層である。その上に、ノアの時代になって、大洪水による地層が新たに堆積したのだと。
1967年の6月、リン・マーギュリスは『理論生物学ジャーナル』に有名な論文を載せた。シンビオジェネシス(共生発生—別個の微生物が合体する)が起き、生命の進化に大きな影響を与えたとする証拠をまとめ、細胞小器官が鍵を握っていたと発表した。
ミトコンドリアは、細胞が生きる上でするあらゆる活動のすべてにエネルギーを与える。この生物学的発電所が、多細胞生物の起源が共生であること証拠だという。その起源は、初期の原生生物に取り込まれた、酸素を利用する初期の細菌だと考えられている。
しかし、ミトコンドリア遺伝子は、少数(厳密に言えば13個)のタンパク質と、それらの合成に必要なすべての遺伝子マシンの遺伝暗号(コード)にしかなっていない。ミトコンドリアを構成するタンパク質の大多数(およそ1500個)は、全部で3万から4万個ある核内遺伝子の一部にコードされている。つまり、過去はどうであれ、現在のミトコンドリアは、ふたつのゲノムに頼っているため、宿主細胞内でしか培養できない。
ミトコンドリアはすべての真核細胞が持っているが、原核生物の中には見られないこと、ミトコンドリアを覆う膜は、他の細胞小器官のものと化学的性質も機能も似ていない。つまり、ミトコンドリアがかつて細胞外に独立していたという。さらに、ミトコンドリアは独自のDNAを持っており、DNA複製過程は細胞核内のものとまったく異なる。その上、ミトコンドリアは複製のしかたが違い(単純分裂をする)、そのタイミングも細胞本体とは異なる。
マーギュリスが非常に説得力のある証拠を並べたため、いまや生物学者は、少なくともミトコンドリアと葉緑体に対してだけは、かつて異端だった彼女の見方を事実として受け入れている。
ニック・レーン(Nick Lane)は著書『ミトコンドリアが進化を決めた』著 斉藤隆央 訳 みすず書房で、こう述べている。
真核生物が登場したあとの進化の全景を見わたすと、目的意識が感じられるのは確かだ。神に近づこうとしていく大いなる存在の鎖という考えは、たとえ間違っているとしても、たまたまそう見えるのではない。
ミトコンドリアが誕生してから、生命はほぼ確実に複雑になったはずだ。複雑さを高める原動力は、内部から生じたのであって、上から与えられたわけではない。
対して、インテリジェント・デザイン(ID)論、並びに創造論の視点からは、進化論は今や崩壊の寸前にある、と言っている。これまで進化論の「証拠」とされたものは真の「証拠」ではなく、それどころか「誇張」や「でっちあげ」が蔓延っていたのだと。
そもそも、人類の年齢は数百万年ではないという。
「今から約250万年前になって、わたしたちの人間の祖先がついに誕生した」と進化論の説明は始まる。
現在よく使われる年代測定法のひとつに、「炭素14(C4)法」と呼ばれる測定法がある。これは、ウォレット・レビーが考案したもので、彼はこのために、1960年にノーベル賞を受けている。この方法は4000年前ぐらいまでのものならば、年代のわかっている考古学的文書や資料との比較によって、その信頼性が確認されているという。
「アメリカン・ジャーナル・フィジクス」に載せられた彼の論文によると、彼は、人類の遺骸に関して到達できた年代は、いくら長く見ても「2万年から4万年くらいである」と結論している。
では、この「250万年」という数字を、進化論者はどのようにして出したのか。これは「カリウム‐アルゴン法」と呼ばれる年代測定法で出されたものなのである。この方法は、放射性同位体元素を用いているということでは「炭素14法」と同じだが、原理的にはまったく異なっている。
炭素14法の場合は直接、生物の化石を調べるが、カリウム‐アルゴン法の場合は性質上それができないので、化石のなるべく地殻の火山岩の年代を調べる。カリウム‐アルゴン法の与える年代は、その火山岩が冷えて固まったときの年代をさすことになっている。そしてその火山岩の年代をもって、その生物の年代と見なすのだ。
ところが、このカリウム‐アルゴン法は、放射性カリウムの「半減期」を利用して年代を測るものだが、その「半減期」は 13億年もある。
東大の小嶋稔博士は、こう述べている。
「『カリウム‐アルゴン法』は、往々きわめて古い、もちろん真の年代とはまったく関係のない年代を与える傾向のあることが、知られている」
そして、現生人類は、進化論者が「猿人」とか「原人」「旧人」などと呼んだものが生息していたまさにその時代に、すでに生息していたという。
進化論者が「ある地層内で人類の祖先を発見した」と発表することがある。しかしその後その周囲をよく調べてみると、それと同じ地層から、あるいはそれより下の地層から、今生きている人類とまったく同じヒトの骨が発見されたりするのだ。
進化論において、「突然変異」は進化の主役とされて、生物は「突然変異」の積み重ねによって、しだいに複雑で高度な機能を持つ生物に進化してきたとされている。
しかし、今や多くの科学者が指摘しているように、突然変異は進化を推し進めるどころか、進化を妨害し、生命の存続を危機に追い込むものでしかなかった。突然変異は、その生物に有利な変化をもたらすものではなく、不利な変化しかもたらさないのである。
「突然変異はほとんどの場合有害だが、長い時代の間には、いくつか有益な突然変異も出てきて、それが進化の原動力となったに違いない」
進化論の教科書ではよく、このような教え方がなされる。
しかし、アメリカの科学者ゲーリー・E・パーカー博士は、数多くの有害な突然変異のなかで、たとえ万一、その生命体にひとつ、あるいはいくつのかの「有益な」突然変異が起こったとしても、結局それも生命体を進化させることは不可能だったことを、明らかにしている。
というのは、突然変異によって引き起こされた欠陥や障害は、歳月とともに遺伝子のなかに重い「遺伝荷重」を負わせ、積もり積っていくからである。「遺伝荷重」とは、遺伝子エラーの積み重ねで、生命体にかかる負担となり、遺伝的に次の世代に伝わっていくので、代を重ねることに重くなり、ついには致命的なものとなるという。
ロシアの生物学者コンスタンティン・メレシコフスキーが1905年に描いた系統樹の、ふたつに枝分かれする生命の系統樹に、なんとも具合の悪い逆転が生じている。
それに対して、スティーヴン・ジェイ・グールドは、カンブリア爆発でふつうの系統樹が逆転したと主張した。このカンブリア爆発とは、進化論者が唱えるもので、5億6000万年前あたりに、地質学的な意味では突然、生命が爆発的に多様化した出来事を指すのである。その後、大半の大枝は容赦なく刈り込まれ、いくつもの門がまるごと絶滅したのだと。
スタンフィールズ著『進化の科学』という教科書には、次のように記されている。
「カンブリア紀に、今日知られている動物の主要なグループのほとんどすべての代表が、突然出現している。まるで巨大なカーテンが引きあげられて、そこには実に変化に富む生命の群がった世界が、姿を現したかのようであった」
創造論では、進化論者が「先カンブリア時代」と呼んでいる地層は、実はノアの大洪水以前の地層であるとしている。つまり、地球誕生時からすでにあった地層である。その上に、ノアの時代になって、大洪水による地層が新たに堆積したのだと。