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ゴールキックについて

 ボールがゴールラインから出てしまった場合、攻撃側の選手が最後にボールに触れていれば、守備側のゴールキックとなります。

 今回はゴールキックにまつわる話です。

 ゴールキックなんて、簡単そうな気がしますが・・・小学校低学年に限っては、簡単な事ではありません。

 試合中に、ゴールキックがやり直しとなるケースを目にした事はないでしょうか?どうしてなのか分からない親御さんもいらっしゃるはずです。プレーしている子供達にも大勢いるのですから無理もありません。

 実はゴールキックにも縛りがあります。

 キッカーは自由です。誰が蹴っても問題は有りません。又、ゴールキックから直接ゴールする事もできます。ゴールキックを直接受ける場合に限り、オフサイドの反則も適用されません。ここまでは、特に厄介な所はありませんね。

 しかし・・・以下の事には気を付けないといけません。

【キックの開始位置】

 ゴールキックは、ゴールエリアのライン上の任意の場所から始める事ができます。慣例的に角にボールを置く事が多いですね。これは、ゴールから最も遠い位置がこの角に当たるからで、万が一ミスキックをした場合のリスクの軽減の為に少年期にはここから蹴る事が圧倒的に多いです。

【インプレーとなるのは・・・】

 ボールがインプレー(試合中)となるのは、ゴールキックにより蹴り出されたボールが ペナルティーエリアの外に出た時 からです。それまでは、アウトオブプレーの状態として扱われます。その為、ボールがペナルティーエリアから出るまでは、何人たりともボールに触れる事は許されません。

 上記の2つがゴールキックでの縛りとなります。この条件が満たされないと、ゴールキックはやり直しとなってしまいます。

 先日、私が審判を勤めた低学年の試合でも、やり直しとなる事例が発生しました。ペナルティーエリアを出る前に味方の選手がボールに触れてしまったためです。本人はもちろん他の選手も、「何で?」と言う表情でした。理由を説明して、納得したのか・・・2度目からはしっかりとペナルティーエリアからボールが出るまでボールに触れる選手はいませんでした。

 もう1つ縛りがあります。それは・・・

【攻撃側の選手】

 攻撃側の選手は、ゴールキックが完了するまでの間ペナルティーエリアの外にいなければなりません。これは、PKと同じですね。これも、犯せばやり直しの対象となります。悪質な場合は、ファウルを取られる事もあります。

 最後に、キッカーは他の誰かがボールに触れるまで、再度ボールに触れる事は許されません。これも、他のフリーキックやスローイン、コーナーキック等と同じです。

 今回は、キック力の無い低学年の子には少々難しいゴールキックの話でした。
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