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カード・・・ただ持ってるだけですか?

 審判員の方は各々、イエローとレッドのカードを持っています。少年サッカーでは、更にグリーンカードと言う物もありますね。

 さて、グリーンカードはさておき・・・イエローとレッドの2種類の切り札・・・切った経験のある審判員の方は、どの程度いらっしゃいますかね?

 小学生の試合では、まず切られる事の無い2つのカード。その理由は、一体何でしょうか?

「まだ小学生のサッカーだし、子供が傷付くといけない」と言う意見を耳にした事が何度かあります。

 私はむしろ、 子供だからカードを切るべき時には切らないといけないのでは?と考えています。その子が傷付くかどうか・・・と言うのは、考える必要は全く無いと思っています。

「ルールを破れば、罰則が適用される」と言うのは、サッカーに限った事ではありませんよね。学校でも、社会でもこれは同じ事です。

 サッカーに限らず、あらゆるスポーツに、 ルールと言う物があります。ルールが無ければ、全てのスポーツは、成り立ちません。何の為のルールなのでしょうか?

 1つには、その競技の核となる競技方法が詳しく定義されています。

 もう1つは、ゲームを面白くする為の工夫が様々な「縛り」と言う形で決められています。サッカーで言えば、オフサイドやバックパス等の縛りがそれに当たります。

 最後に、競技者の安全を確保する為の様々な禁止事項が決められています。これは、その競技の長い歴史の中で作られて来たものです。最も尊重する必要のあるルールです。サッカーで言えば、直接フリーキックが与えられるファウルの殆どがそれに当たります。

 特に最後の部分は、自分はもとより、相手に怪我をさせない為にも守るべきルールです。

 この部分を犯す競技者は、厳しい罰則を与えるべきだと考えています。スポーツは、喧嘩でも戦争でもありません。文字通り「楽しむ」ものですから、人に怪我を負わせる様な行為は、絶対にしてはいけないのです。

 上記の様な理由で、私は、危険行為に関して(特に高学年において)は、カードを切るべきだと考えています。又、再三注意したにもかかわらず、改善されない場合にもカードを切る必要があると考えています。

 ルールを守る事、ルールを犯せば罰せられる事は、子供のうちに理解すべき事です。罰せられないのなら、その子は又同じ事を繰り返すでしょう。

 少年サッカーでも、打撲、骨折、ひどい場合には網膜剥離等も実際に起こっています。危険な行為を撲滅する為に、積極的にカードを切る事は、大人としての勤めではないでしょうか・・・。

 最後に・・・実は、最も耳にするカードを切らない理由・・・それは・・・

報告書を書くのが面倒だから

 これも、分かる様な気がします。(^^;
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