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2018年10月22日

第9R〜【!最強!】きのこ界のオルフェーヴル!?【?最恐?】

必ずお読みください!

幼菌4日目.JPG
↑幼菌発見4日目。もう完全に「成菌」である。明日には収穫できるだろう。
↓別個体発見4日目。こちらも幼菌と成菌の混合という感じまで成長した。こっちのほうが成長が速そうだから、もしかしたら明日収穫できるかもしれない。
胎児4日目.JPG

あ!ヌメリスギタケの株がない!

と思ったが、土日だったこともあり、きっと誰かが持って行ったのだろう。以前掲載した「収穫したヒラタケ」のうち、未収穫のチビヒラタケ30本くらいも土曜日に1本残らず誰かが持ち去っていた。

もちろん収穫してもらっても全然かまわないのだが、もうちょっと「優しい収穫の仕方」で収穫してほしかったなぁ。対人間では「早い者勝ち」でいいんだけど、対木・きのこに対してはもっと優しくあってほしいなぁ・・・などと、素人ながら思った。そのくらい荒っぽい採り方に見えた。

でもね、慌てず回り込んで眺めてみると、木の横および裏にはこんなにヌメリスギタケが発生しているんだよ。

↓ヌメリスギタケ群生
ぬめりすぎたけ.JPG

まあこれを収穫するのはけっこう危険なんだけどね、かなりの急斜面&崖になっているので。ということで、いくら大好きなヒラタケやヌメリスギタケの観察とはいえ、これだけ毎日同じところばかりだと、そんなに変化が起こるものではない。自然は人間の想像なんてとても及ばないスピード、規模で変化を繰り返すのだと思う。


そこで、1週間ほど前にニガクリタケ(強毒)と思われるきのこが大発生しているのを発見した小径に入ってみると、思わぬものを見つけた。テンションMAXだった。

タマゴテング.JPG

最強.JPG

今日は珍しく「秋晴れ」の強い日射しで、私の超高級格安スマホではうまく映すことができなかったのがなんとも残念であるが・・・今回はこのきのこさんを予想したい。みなさんにも予想していただくために、私の肉眼でとらえた色を「ひとこと」で表現するなら、「濃いクリーム系の傘色、白でわずかに黄色がかった柄(わずかにささくれるが比較的滑らか)」となる。なんだと思いますか?

では、予想です。

◎ タマゴテングタケ
○ タマゴタケモドキ
△ ウスキテングタケ
△ コタマゴテングタケ 
? シロタマゴテングタケ

これ、年間に1〜2本見るんですよねー。恐ろしく美しいきのこで、まあもしかしたらこのきのこのせいでたいへんな目に遭われた方もいるのかもしれないが、個人的には大好きなきのこ。

きのこが好きな人どころか、学者さんの間でもまだはっきりとわかっていないところがあるといわれるのがタマゴテングタケとタマゴタケモドキの超猛毒コンビ。私はタマゴテングタケではないかな・・・と思う。

色的には、このあたりで毎年のように大発生するウスキテングタケかとも思ったのだが、ボツボツのあとがまったく見られないし、何より条線がないこと。そして、画像でははっきりとわからないのが残念でならないのだが、このきのこはウスキテングのようにクリーム色のペンキを塗りたくったような単調な色調ではないのだ。

なんというか、シルバーがかった濃いクリーム色で、ちょっとことばでは表現できないくらいの幻想的な色合いである。言ってみれば、コテングタケモドキにクリーム色の粉(クリープ?)をまぶした感じの深く複雑な色合いなのだ。

一説では北海道にしか出ないとされるタマゴテングタケだが、私ははじめて見てその美しさにほれ込んで徹底的に調べ、これはタマゴテングタケなんじゃないかと素人ながらに結論付けた。もう何年も昔のことだが。これが毎年1〜2本くらい発生する。今年はだいぶ遅いが、ついに出たかという感じである。

しかし改めて画像で見ると・・・ほとんど白に見えるのが悔やまれるなぁ。ご覧のとおり、ツバははっきりと白なんだけどね。

で、タマゴタケモドキとタマゴテングタケの違い。繰り返すが、識者の中には「両者は同じ!」とするいささか乱暴な意見の者も見られる。だから私のようなど素人に両者の区別をしろというほうが無理なのだが、あくまでも個人的見解。

タマゴタケモドキの画像をネットでみると、柄の模様がけっこうだんだらである。タマゴタケほど情熱的にだんだらしているわけではなさそうだが、たとえばタマゴテングタケの一族であるシロタマゴテングタケは、ドクツルタケにくらべて柄がツルっとしているのだそう。

そういうところから判断して、幼菌のころはけっこうドクツルちっくなどろどろの柄でも、こうして成長するとスッキリとした柄になっていることが多いこのタイプのきのこは、きっとタマゴタケモドキよりはタマゴテングタケに近いのではないか・・・と推測する。

上級者ともなれば顕微鏡で胞子を確認したり試薬をぶっかけて判断したりするそうだが、あくまでも趣味の範囲なので個人的見解にとどめたい。と同時に、大好きなきのこだけに、むしろすべてを知らないままでいたいという気もするのだ。

なお、ニュースなどでも取り上げられることがあるドクツルタケの致死量は「8g」なんてきいたことがあるが、タマゴテングタケの毒性はドクツルタケよりも「数段強い」とのことだから、猛毒御三家(タマゴテング、ドクツル、シロタマゴテング)の中では「超猛毒」を有するのがタマゴテングタケであると解釈して間違いないだろう。


第1Rのところで、「タマゴタケはきのこ界のアイドル・タマゴタケユタカ」とかワケわからんことをほざいたが、だとすれば、美しくも強烈にして唯一無二の存在感を示すタマゴテングタケは、「きのこ界のオルフェーヴル」がふさわしいんじゃないかなーなどと思う今日このごろである。

2018年10月21日

あとカンカン1〜折れたホダ木と新たなヒラタケとの遭遇

必ずお読みください!

幼3日目.JPG
↑ヒラタケ幼菌発生発見3日目
↓別個体ヒラタケ幼菌発生発見3日目
胎児3日目.JPG

DSC_0041.JPG
↑ヌメリスギタケ
↓台風でへし折られたホダ木。今年はやはり発生しないのか・・・
折れて不発.JPG

例年キクラゲが大発生し、夏の甲子園決勝くらいにはキクラゲが姿を消し、ほどなくしてヒラタケが発生していた。台風に折られたことが原因なのか、木の寿命なのか、今年夏以降このホダ木にはキクラゲも確認できない。

折れ1.JPG
↑折れたホダ木。こいつには例年どおり発生してくれている!
↓同じホダ木。この木は一番奥のホダ木に次いで大量のヒラタケが発生してくれる。今年も期待大。
折れ2.JPG

これも台風に折られたホダ木なのだが、ご覧の通りいちおう「木」の体はかろうじて保っている。しかし真ん中あたりが完全に折れており、別の木によりかかっている状態なのだ。かなり太い木なので、台風で折れたこと自体がけっこうショックだった。でも、ヒラタケは今年も無事発生しそうである。

1本はどうやらアウトくさいので、新たなホダ木があれば・・・という望みで、この山に隣接する別の場所に足を延ばしてみた。春は山ミツバやセリをたくさん収穫した場所なので知らない場所ではないのだが、正直ここらへんは薄気味悪い。あまり積極的に足を運びたくなるエリアではない。

↓薄気味わりい道の入り口にフユイチゴ初モノ。いきなりかなり味が濃いフユイチゴ。うまい。
冬1.JPG

ここからしばらく岩壁に沿ってフユイチゴがなっていた。100個くらい食った。薄気味わりい道だけどけっこううまいぞ今年のフユイチゴ。

いつも私がヒラタケを収穫する道沿いも、かなり山深く、また「廃道」というシチュエーションも手伝って、地元でもあまり立ち入る人はいない。そもそもこのあたりはネットなどでもかなり有名な「いわくつき廃墟」がある一帯であり、妙なウワサもちらほら耳にする場所でもある。

そういう場所だからこそ、私はヒラタケやほかのきのこ、山菜を手に、口にすることができるのだ。ありがたいことだ。ちなみにその廃墟は私もよく雨宿りで使わせてもらうが、その廃墟自体は別になにもない。ただの廃墟である。こんなもんを遠くから見に来るなんて、まったくご苦労なこった・・・

まあそんな具合に、私が毎日のように踏み入れる「ただの廃道」でさえ他者から見れば気持ち悪いだのオバケがどうだのハチの頭だのというくらいだから、私が「薄気味悪い」と感じる道を彼ら彼女らが歩いたらどうなるんだろうか?恐怖のあまりバタバタと気絶するのかもしれない。

いや、彼ら彼女らが感じる恐怖と私が感じる薄気味悪さの間には明らかな乖離がある。要は、「どう見ても人間のものではない足跡がたくさんある」ということが、私には気味悪く感じられるのだ。死んじまってる人間なんかより、生きている「人でない動物」のほうが1000倍怖い。

春は毎年数回踏み入れるが、秋はどうにも気味が悪く、これまでは敬遠していた。今年は思い切って、試しに、一度だけ行ってみようということで、今日行ってみた。しかし今秋はこれから何度か足を運ぶことになりそうだ。というのも・・・

新規老菌.JPG
↑新規でみつけた小型のヒラタケ老菌。採取できる範囲で採取できるレベルのものだけ頂戴した。
↓これはなかなかの菌床!こっからずらぁーっとチビヒラタケが発生している。5kgはイケるか!?
新規.JPG

今年からは秋もこの場所でお世話になることになりそうだ・・・
もちろんこれはこれでうれしくありがたいことなのだが、一抹の不安も正直あるなぁ・・・

2018年10月20日

あとカンカン0〜チビヒラタケ成長記、その他きのこなど

必ずお読みください!

ヒラタケ幼菌・胎児発生発見2日目( 発生発見1日目の画像:幼菌3枚目・胎児4枚目 )

DSC_0040.JPG
↑幼菌
↓胎児
DSC_0042.JPG


↓ヌメリスギタケ
DSC_0041.JPG


今朝は、夕べ仕込んだ「ヒラタケの炊き込みご飯」と「ヒラタケの味噌汁」、「たらこ」で朝飯を食った。とてもシアワセな朝食だった。なお、たらこはヒラタケとは無関係である。

雨が多い今秋の天候を考慮して、つまりはヒラタケの水分を考慮して飯の水加減をアジャストしたのが正解だった。いつもどおりだったらおそらく飯が柔らかすぎたと思う。水を2割引きにして正解だった。が、味噌汁はヒラタケの水分のことをすっかり考慮し忘れたため、多少薄味になってしまった・・・

それでもダシは十分すぎるほど機能しており、薄味ながら素晴らしい味噌汁だった。
ありがとうヒラタケ!このあともよろしく!


↓虹
DSC_0043.JPG

2018年10月19日

第8R〜きたきたきたきた!今年もきたぞきたぞきたぞぉ〜!

必ずお読みください!

先日、台風の影響で(最短ルートでは)山に入れなくなったという話をしたが、おそらく林業者が林道(というか実質「廃道」)の倒木を撤去してくれたおかげで、けっこう奥まで行けるようになった。

その入り口でいつものように軽くキクラゲを収穫し、そのあと、今年はこっちの山にも発生してくれたヌメリスギタケを収穫した。画像は収穫しなかった小さいほうのヌメリスギタケ(古いキクラゲに囲まれた不思議な発生)だが、この木の裏に10本くらいの比較的大きな株が発生していたので、ありがたく頂戴した。

なぜ小さいほうの画像なのかというと、ここも谷になっているため、木の裏を撮影するには危険を伴うからである。収穫するのもけっこう慎重を要するくらいの急斜面なので、大きい株の画像はご容赦いただきたい。

DSC_0037.JPG
↑ヌメリスギタケ幼菌’ もうちょい大きくなると食べごろ

ヌメリスギタケは、言ってみれば「ナメコ」にそっくりなきのこである。見た目は毒々しいが、ナメコに似ているということは、極めて美味なきのこである。私は大好きなきのこ。例年別の場所で少量収穫するが、こっちの山に発生してくれるようなら、今年はかなり期待できるかもしれない。

ちなみにこいつらは確か「スギタケ」の一族だったと思う。スギタケといっても、別に杉の木に出るわけではない。杉の実に似たフォルムからそういう名前がついたという説が有力。

スギタケの一族で有名なのが、

  • スギタケ(毒)・・・ぬめりがない
  • スギタケモドキ(毒)・・・ぬめりがなく傘にささくれがある
  • ヌメリスギタケ(可食)・・・画像のきのこ。ぬめりが極めて強く、ナメコのよう
  • ヌメリスギタケモドキ(可食)・・・ヌメリスギタケの傘にささくれがあって柄がそれほどぬめらない


という、文字に起こしてみるとけっこうややこしいファミリーである。しかし見た目、触った感じで見分けは簡単につく。逆のパターンはあるが、ことばの説明から判断が難しそうな割に見た目の判断が簡単なきのこはこのファミリー特有という気がする。

まあ何にしても、スギタケとスギタケモドキは毒きのこに分類されるので要注意。確かスギタケモドキは十分加熱すれば大丈夫だったかな。食う気がないのでよく覚えていない。実はもう一種類「ツチスギタケ」というのがあるのだが、こちらも食う気がない毒きのこ(加熱で可食?)だ。

ちなみにこの木は例年いろいろな種類のきのこを発生させる、非常に優れた木である。なんの木だかわからんけど、腐りかかった広葉樹である。12月になればたぶんエノキタケが発生すると思うので、これも楽しみ。


さて、ここからが今回のお題。さっそくご覧いただこう。今回は簡単ですね。

DSC_0038.JPG

いやぁ、もう最高の気分である。思わずライデンリーダー(競馬ファンの方はご存知ですね?)の4歳牝特を思い出す、あの「きたきたきたきた・・・」感だ。当時実況で「おーっと外からきたきたききた!ライデンリーダーがきたぞきたぞきたぞぉ〜」の「杉本節」も炸裂し、あのときと同じくらいの「うれしい鳥肌」が立ったのも事実である。予想!

◎ ヒラタケ
○ ブナシメジ
▲ ホンシメジ
△ ウスヒラタケ
△ スギヒラタケ
? ツキヨタケ

今夜はちょっと飲みすぎちゃいましたよ・・・今コレを書きながらも少々気持ち悪く、テンションもやたら高い。もしかしたらヒラタケにそっくりなベニテングタケでも食ったんじゃないかといぶかるくらいである(いや、うそ)。

いやぁー採りたてのヒラタケはおいしい!網焼き。そして豚肉とネギと豆腐で甘辛く似た「ヒラタケ肉豆腐ネギ煮」、あとはキクラゲと一緒に細く切った佃煮。最高です・・・もっと大量に採れれば虫出しして保存するのだが、天日干しにするとヒラタケの香りが強烈すぎるので、個人的には採りたての「やさしい香りのヒラタケ」のほうが好きだなぁ。

ヒラタケを天日で干すと、なんというか、マツタケとシイタケと何かを足してフーリエ展開したみたいな不思議な香りが漂うのだ。はじめは「ちょーいい香り!」と思ったが、マツタケほどではないものの、いつまでも鼻についてしまうくらい香りは強烈である。これはたぶん天然ヒラタケだけだと思う。だから今年は干さないうちにヒラタケご飯やヒラタケの味噌汁やヒラタケのなんちゃらかんちゃらをできるだけ食べておきたいと思う。

今日の段階では、正直そこまでの収穫量ではなかった。1?sに満たないくらい。 先日のヒラタケ のときみたいに大雨の翌日ではないので、そこまで水分も含んでおらず、通常のヒラタケの重量だったように思う。

ただ、うれしかったのはこのヒラタケではない。もちろん今回も大きいものだけうれしく、ありがたく頂戴したが、それより何より今年も「次なるヒラタケ」がやや大量に発生していることがうれしかった。この画像である。コレ系の画像がニガテな人もいるかもしれないが・・・

DSC_0036.JPG
↑ヒラタケ幼菌。毎年この木で1?sくらい収穫できる。うまい具合に木の裏側に出てくれるので、目につきづらく、けっこう大きくなるまで収穫を待つことができる。
↓幼菌にも満たない「胎児」という感じ。リアルでみると、大量の正露丸が木に埋まっている感じに見える。悪性腫瘍のような青黒い痣っぽい部分。例年ここで5kgくらい収穫できる。
DSC_0039.JPG

実は、これは前回のヒラタケ画像と同じ木である。今日収穫したヒラタケは、台風で折れてしまったほうの木に例年以上に密集して発生したもの。そして正露丸的悪性腫瘍的胎児ヒラタケは、まさに先日掲載したヒラタケと同じ、「折れ残った木」に発生しつつあるヒラタケである。

あれ?同じ木に何度も、しかもこんなに短期間に第2弾が発生することがあるの?と思うかもしれない。はじめは私もそう思った。一発目はおいしかったが2発目は毒だった・・・なんてことねぇだろうなと懸念したりもした。しかしよーく考えてみると、これは別に不思議なことではない。

きのこって、結局は「菌の有無」によって発生するか否かが決定するわけですよね?菌さえちゃんと着床していれば、2度も3度も発生するのだ。時期がずれるのは、その菌の着床度、成長度によるのかな、と推測する。あるいは「木(きのこにとっては「家」)の保護」という理由もあるのかもしれない。

私は専用ナイフで慎重に切り取っているが、それでも菌床ごとバリバリっとはがれてしまうことがある。つまり、きのこが発生することで、木はそれなりのダメージを負っているのだ。そのダメージを最小限にとどめるために、多少でも時期をずらして発生しているのではないか・・・という気もする。

そして4本中、唯一折れたかどうか不明だったヒラタケのホダは、今日久々に確認しに行ってみたら折られずに生き残っていてくれた。これがまたうれしいんだなぁ。例年どおりであれば、今月末か来月頭くらいに、一度は死んだはずの木に「白い花」が満開となるはず・・・ひたすら楽しみである!

2018年10月15日

第7R〜ついに”あの”きのこが発生!?それとも・・・

必ずお読みください!

こんばんは。
前回ハタケシメジと思われるきのこをおいしくいただいた話をした。その後激しい下痢に見舞われでもすればだいぶ楽しい内容なのだが、そういうことは起こらなかった。後日ハタケシメジがぽこぽこ発生しているだろうと思って同じ場所に行ってみたが、ハタケシメジはぽつんと1本だけ出ていた。

それから3日置いて行ってみたのだが・・・まずは画像をご覧いただこう。それぞれ同じ個体の表裏の画像である。

ハタケシメジ.jpg
ハタケシメジ同個体.jpg

本来であれば生えた状態のまま写真に収めたかったのだが、何せくさむらで被写体が隠れてしまっており、また見つけたうれしさからついつい引っこ抜いてしまったという事情も半分くらいはあって、こういう画像になってしまった。なんとも中途半端である。

で、半径20mくらいのエリアで10本ほどのハタケシメジと思しききのこを採取したのだが、前回悩んだハタケシメジ以上に悩ましい発生の仕方であった。というのも、10本中2本×2組が「2本の株」の形であり、残りの6本は「イッポンシメジ」の体で発生していたからである。

見た目にもますますクサウラベニタケに似てきており、けっこうドキドキである・・・実はコイツら、まだ食べていないのだ。食べてみたらやっぱりハタケシメジでした、となる確率が極めて高いと思いつつも、食後もだえ苦しむ可能性もまだ残っているので、なんとなく生きた心地がしない。

まあクサウラベニタケなら死ぬことはないと思うが、先日こんなきのこが大発生しており、これもまたドキドキしながら近づいてみた。というのも、このあたりにもついに「あのきのこ」が大発生したかと思ったからだ・・・これが今日のテーマ。コイツだ。

DSC_0023.JPG

ここ、かなりの急斜面であり、その足下は谷になっていてかなりの危険を伴う地点である。したがってあまりのんびり撮影することはできなかった。毒きのこを食って死ぬならまだしも、食わずして転落死だけは避けなければならないと判断し、今回は1枚だけである。まあ無難な判断だったとは思う。

ヒラタケが発生しそうないい塩梅に腐りかかった広葉樹ではあるが、ひと目見てこれはヒラタケではないとわかった。ヒラタケが発生しそうな時期でヒラタケが発生しそうな腐り具合の木でありながら、ヒラタケではない大型のきのこ・・・そんなのもう限られているような気がしませんか?みなさんはこのきのこ、何だと思いますか?

ちなみに根本付近に大量発生しているのはナラタケモドキというきのこ。食べられるといえば食べられるがそこまでおいしくないきのこ。しかしダシ用きのことしては非常に優れている。ナラタケモドキのダシはかなり優秀で、個人的にはタマゴタケ、ヒラタケと並んで大好きなダシである。

では私の予想。

◎ ナラタケモドキ
○ オニナラタケモドキ
▲ ナラタケ
△ オニナラタケ
? ツキヨタケ

いやー正直これ、一瞬だけ「ツキヨタケか!?」と思いましたよ。ツキヨタケは死者が出るほどの強毒きのこなのだが、個人的には非常に好きなきのこである。もちろん食いはしない。食わないけれど、なんというか、とても風格のあるきのこで、見た目のフォルムがなんとも言えず味わい深いきのこなのだ。

以前山梨の山中で一度見たことがあるが、このあたりでは見たことはない。いくらタマゴタケやヒラタケがたくさんとれるとはいっても、やっぱりツキヨタケが発生すればそれだけ山にハクがつく・・・そんなふうに思わせてくれるのがツキヨタケなのだ。

まあそれはさておき、予想の根拠。急斜面だから木のそばでの撮影は控えたが、木のそばまでは行っている。だから下のつぶつぶがナラタケモドキであることに気づいたのだ。そして「これなんだぁ?ツキヨか?」と思いながら大きい傘のきのこを1本もぎとって、急いで安全な場所までよじ登り、そこでしっかりと観察してみると・・・

なんのことはない、柄の加減からデカいナラタケモドキであると容易に判断できた。大きなナラタケといえば、「オニナラタケ」が有名だが、ここに発生していたのはナラタケモドキの仲間である。ナラタケは明確なツバがあるが、ナラタケモドキにはツバがない。これが決め手になってすぐに判別はつく。

オニナラタケなら知っていたが、オニナラタケモドキなんていう大型のナラタケモドキがあるとは正直このときには思ってもみなかった。ところが「念のため」ということで家に帰ってから調べたら、オニナラタケモドキというきのこは実在したのだ。だから、画像のきのこは、可能性があるとするならナラタケモドキかオニナラタケモドキのどちらかである。

ではどうして「オニ」ではなく「ノーマル」であると判断したかというと、このちょっと奥の木にもナラタケモドキが大量発生していたから。とはいえこちらも通常のナラタケモドキよりも多少大ぶりだったので、依然オニナラタケモドキの可能性も捨てきれないでいる。

それより何より、なぜこんなバカでかいオニナラタケモドキ級のきのこをノーマルナラタケモドキと判断したのか・・・ここがポイント。そのヒントは、前回の「パドック0」の回ですでにお話している。今年の秋はとにかく降水量が多い。その雨の影響ではないか・・・これが判断の決め手である。

吸水体質のきのこは、大量の水分を吸水してときに信じられないくらいの相似拡大を見せることがある、という話を前回はした。前々回だったかもしれないが、いずれにしても「パドック0」のとこで考察したとおりだ。

これが画像のナラタケモドキにも起こっていたのではないか・・・という読みである。ちなみにちょっと奥のナラタケモドキのほうは、画像の木よりもうっそうと茂った場所にあり、雨が当たりにくいポイントにひっそりと発生していた。その関係も予想の考慮に入れている。

オニナラタケモドキは実物を目にしたことがないので、一度目にしてみたいものだが、残念ながら今回はナラタケモドキだと思う。ちなみにこいつらはほぼ腐っていたので、今回収穫は見送った。まあすでに今秋はナラタケモドキをたくさん収穫しているので、収穫できなかったことについてはそこまで残念ではない。

2018年10月10日

第6R〜あーうまかったー!最も事故が起こりやすい毒きのこ!?

必ずお読みください!

お久しぶりです。しばらく書いていなかったので、コイツついに誤食で死にやがったな?と思った方もいるだろうが、残念でした。

久しぶりって、さっきブログをアップしたばかりじゃねえか、と思った方もいるだろう。しかしあれはもうとっくの昔にほとんど書き上げていたにもかかわらず、あとちょっとが残っていたものをほっぽりっぱなしにしておいたものを仕上げて投稿した記事である。

まあそんなことはどうでもよいのだが、台風すごかったですねぇ・・・(←すごい今更感)1発目の台風でもヒラタケのホダ木などはけっこうなダメージを食らったのだが、2発目は強烈だった。山全体に深刻なダメージを与え、今秋のきのこはどうやら厳しい状況に陥った感がある。

何しろ山に入っていくことができないのだ。山に至るまでの道という道が片っ端から通行止めを食らっており、目的地のはるか手前で足止め→振り出しに戻るという感じの、恐ろしくヘタクソなすごろくをやっている気分になる。

昨日ようやく唯一生きている道(といっても目的地までは遠く、普段は山目的で使うことはない道)から山に入っていったのだが、惨憺たる状況であった。1発目の台風でかろうじて生き残っていた一番奥のヒラタケのホダ木のところまではとてもではないけれど入ることができない状況である。手前3本はどうせ1発目でぶち折られてしまったから、2発目の影響はさして大きくなかった。

ただ、ぼちぼち色づきはじめ、ひそかに狙っていた山ぶどうは、木ごと根こそぎ跡形もなく消え失せていた。ぜってえ折れねえだろうこれ、と思われた杉の大木も無残に折られており、なんだかなぁ・・・という感じである。ここまでたくさんの杉の木が折れている姿を私ははじめて目にした。きのことは無関係の杉ではあるけれど、さすがにちょっと悲しかった。

サルナシの木は大丈夫だったが、サルナシの実がすべてぶち落ちて腐っており、甘い香りが不規則な風に乗って去来していた。そのせいか、普段見たことがないオオスズメバチの羽音が不吉に耳を衝いた。あーやだなーもう・・・

毎年ちょっとしたシアワセを与えてくれる山ぶどうのかわりに、なんだかワケのわからん気持ち悪い赤い実が大量に路上を覆っていた。これである。なんだろうこいつは・・・木の実に詳しい方は教えてください。

DSC_0022.JPG

まあこれも自然現象なので仕方ないと割り切って、入っていけない山へと無理に入り込むよりは、入れる森に入って様子を見てこようということで採取してきたのが、今回のお題となるきのこである。こいつだ。

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これは非常にうまそうなきのこだなぁ・・・おそらくみなさんもそのように感じられたことだろう。シメジ系のきのこかな?とも思っただろう。そしてだいたいこの系統のきのこは、油断すると痛い目を見ることになるのだ・・・

なーんてエラそうなことを言いながら、臆病者の私はシメジ系の同定(きのこの見極め)だけは慎重に慎重を重ねているので、幸か不幸か今のところ「ヒット」の憂き目に遭ったことはない。死なないこと、後遺障害が残らないことを前提に、一度くらいこっぴどい目に遭ったほうがいいのかな、なんてのんきなことを考えたりもするのだが、今のところセーフである。

ということで、このきのこもセーフであった。臆病者ながらも食い意地が張っている私はこのきのこをおいしくいただいた。それならばある程度正解の確率が高い予想をお届けすることができると思う。しかし食う前はマジでドキドキでしたよ・・・とりあえず、予想はこんな感じである。

◎ ハタケシメジ
〇 クサウラベニタケ
▲ シモフリシメジ
△ ホンシメジ
△ ウラベニホテイシメジ
△ ネズミシメジ
? シャカシメジ

実はこの近辺では毎年かなりの量のハタケシメジが採れる。これが根拠。ではなぜ食う前にドキドキしたのかというと、例年よりも時期が早いこと、そして例年のハタケシメジとはいろいろ異なる部分が多いことが挙げられる。

例年のハタケシメジはもっと群生しており、柄はもうちょいきったねぇ感じのまだら模様になることが多い。しかしご覧のとおり、このシメジは柄が真っ白に近く、しかも中空(空洞がある)気味の柄である。シメジは基本的に中実の柄を持つ・・・ここが最大のネックだった。なにしろ、強毒のクサウラベニタケが中空の柄を持つコレ系きのこの代表なのだから。

クサウラベニタケ、めちゃめちゃたくさん出てるんですよねぇこの近辺に。でもね、それは見るからに「典型的なクサウラベニタケ」なので、ハタケシメジとは明らかに違っている。しかしクサウラベニタケというのは非常にやっかいな毒きのこで、おそらくヤマドリタケモドキと並んで「いろんな見た目」へと変化’(へんげ)するきのこなのだ。

実際、ハタケシメジやウラベニホテイシメジ、そしてホンシメジとの誤食が起こりやすいらしい。だからこそ「最も誤食事故が多い毒きのこ」の異名をクサウラベニタケは持つのだろう。プロでさえ悩むのだから、ど素人の私が悩むのもおわかりいただけるかと思う。ちなみにこのきのこの特徴を列挙して、ハタケシメジとクサウラベニタケの特徴と比較してみると、こうなる。

?@傘色・・・黒に近い灰色わずかに茶混じりカスリ紋様あり(ハタケシメジの特徴、クサウラベニタケは光沢がある)
?A傘の質感・・・けっこう丈夫(ハタケに合致、クサウラはもろいことが多い)
?Bヒダ色・・・白(ハタケに合致、クサウラはよーく見るとわずかにピンク)
?C柄・・・中空気味(クサウラに合致、ハタケは中実)
?D発生状況・・・2本(ハタケシメジは2本以上の株、クサウラはイッポンシメジの仲間だが2本くらいくっついていることもある)

悩んだのは?C、?Dである。まあ?Dについてはクサウラよりもハタケが優勢かな、とは思ったが、?Cは完全にクサウラベニタケの特徴だったから、これは本当に迷った。ただ、例年の10本くらいの株の中には、けっこう中空気味のハタケシメジも混じっている(中空、中空気味、中実の区別は微妙でどうもニガテです・・・)ので、これもハタケなんじゃないかな?と判断したのだ。はっきりいって我ながら非常にリスキーな判断だったと思う。

まあクサウラベニタケはよほどのことがなければ死ぬような毒きのこではないし、小ぶりなきのこ2本ならヒットしてもそれほどひどい目には合わないだろうという楽観的な解釈も手伝ったのだ。

ということで、食った感じは非常に美味であり、例年のハタケシメジに酷似していた。クサウラを食ったらたぶんこんなにうまくはないと思う。食感はもうショリッショリ、歯切れと独特の風味をわずか2本でも楽しむことができた。これならクサウラでもいいや、なんて思うくらいうまかったなぁ。

おそらくそろそろハタケシメジの群も発生していると思うので、明日あたり見てこようと思う。

2018年10月02日

パドック0〜きのこにまつわる考察

必ずお読みください!

先日ヒラタケの画像を掲載したが、そのときに「だいたい3kgくらい?」と書いたと思う。株は全部で5株だったので、それで3kgというのは、ふつうはあり得ない。ヒラタケ1枚は大人の手のひら1枚分前後である。大きくなると子供の顔よりも大きくなることもあるが、まだ出始めだったので、まあノーマルサイズではあった。

スーパーのレジ袋中型サイズ一杯に満たない程度だったが、重量は相当あった。本格的な収穫期を迎えると、私はゴミ袋の中サイズ(小学生1人がすっぽり入るくらい?)を携えて収穫する。それで概ね7kgくらいだから、中型レジ袋で3kgはねえよなぁと、内心いぶかっていた。

量ったわけではないから明確なことはいえないが、持った感じはおそらく3kg前後はあったのだと思う。もし中型ゴミ袋で今回のと同じヒラタケを収穫期と同量収穫していたら、きっと20kgくらいになっていたんじゃないかと推測する。理由はもちろん、したたか降った雨の影響である。水分を大量に含んだヒラタケだったのだ。

なぜそんな素っ頓狂な推察をしているのかというと、私はヒラタケを収穫したらいつも塩水で虫だしをして天日干しして保存するのだが、いつもと同じ要領で天日に干したら、ヒラタケは見るも無残な「きのこのカス」のようになってしまったからだ。いちおうヒラタケの体はなしているが、収穫した当時の面影はなかった。なんつーか、スーパーで売ってるヒラタケのサイズで著しく水分を損なった不思議なきのこといった風情だ。

水分を含んだヒラタケは、おそらく水風船のように膨らんで私を待っていたのだろう。そういえば、あのサイズにしては例年よりもだいぶ早い収穫であった。なぜそんな発想に至ったのか・・・ちょっと話しておこう。

実は今回収穫した付近には「ゴムタケ」と呼ばれる珍しいきのこが例年発生するのだが、このゴムタケというやつは、見た目と違ってずっしりと重量感あるきのこなのだ。以前は珍しさからコイツを収穫してきたのだが、今は食う前の下処理が面倒すぎてもう収穫はやめている。

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↑きもちわるいでしょー?これはゴムタケ幼菌。こいつが成長すると・・・
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↑ゴムタケ成菌。幼菌時の穴みたいなとこが徐々に広がって、平らな面ができるんです。幼菌よりは多少マシでもまだきもちわりい。おえー。
↓ゴムタケ全体像。なんかネットで探すゴムタケよりもデカイので、もしかしたら「オオゴムタケ」ってやつかもしれない。こいつが見た目のサイズよりもずっしり重いのだ。
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で、当時皿に入れて冷蔵庫に放りっぱなしにしていたところ、ゴムタケが風呂に入っているくらいの水分が発生していたのだ。それでいながらゴムタケ自身は、多少弾力を欠いてひと回り小さくなってはいたものの、放出した水の量とゴムタケ自身の縮み具合がどうにも対応していないのではないか・・・の疑念を抱いた。アルキメデスもきっとびっくりするくらいの違和感である。

まあそんなおかしな話はどんな物理法則に当てはめてみたってありえないことなのだが、持った感じの重さや出現した水の量(多少黄色っぽく濁っている)の不当な多さから、「ありえない想像」をしそうになってしまうのだ。

話をヒラタケに戻そう。ヒラタケってやつはとにかく「なんでも吸い込むきのこ」である。水分はもちろんだが、重金属系(要はヤバい系)物質や放射性系(もっとヤバい系)物質をも積極的に取り込む性質があるらしいのだ。

私が採取する近くにはどう考えても重金属系の何かがあるようには思われないのだが、もっとヤバいほうはおそらくほぼ確実に飛んできていると思うので、そういう怖さが実はある。実際最近どうものどのあたりが不調で、もしかしたら甲状腺関連が破綻をきたしたのではないか・・・の懸念も生じた。そう考えると、なんとなくヒラタケを食ったあとにのどの違和感を覚える傾向が強い気もする。

あまりに気になったので甲状腺の検査をしてもらったものの、検査結果を見た医者は「正常ですね」とつまらなそうに言い放ったので、まあとりあえずは安心した。のどの検査をしてもらっても異常はなかった。やっぱり医者はなんとなく残念そうであった。

まあそれはいいんだけど、考えてみりゃ重金属とか放射性なんちゃらとかヤバそうなもんをズルズルと吸い込むんだから、水だったらバリバリ吸い込むのは自然と言えば自然のことなのかもしれない。私は山に入ったときは毎日のように「キクラゲ(多くはアラゲキクラゲ)」を採取してくるのだが、そのときはちょことだけだったので乾燥保存させずに水を入れた容器に入れて冷蔵庫でほっぽっておいたことがあった。

1週間後、キクラゲのことなんて忘れていたところ、冷蔵庫の中でやたらと黒っぽいエリアがあったので何事かと思ってそっちを見ると、水分を吸収してきもちわりいくらいに膨張したキクラゲに邂逅したのであった・・・という具合に、ヒラタケに限らず、あんまり積極的に水を吸い込みそうもないキクラゲをはじめ、きのこってやつはなんでも吸い込んじまう「吸引体質」があるのだと思う。

で、きのこって、食えるものは基本的に「身体に良い」とされるじゃないですか?中には「ガンに効く」とか「ガンを治す!」なんていうとんでもねぇパワーを持ったきのこもあるらしいじゃないですか?(実はヒラタケやタモギタケ、タマゴタケなんかもガンへの有効性の検証対象になっているらしい)

やっぱり人間がいくらがんばって「医薬品」をつくっても、地べたから頭の良い人間にさえ理解できないいろんな物質や成分を吸収して毒も抗がん物質も生成しちゃうきのこにはかなわないのかなーという気がしないでもない。オプジーボなんていう立派な薬が日の目を見たこのタイミングでこんなこと言っちゃうのもはばかられるが・・・

放射性物質を取り込むことで、ガン(特に免疫系)の発症リスクが高まるという話をきいたことがある。ということは、多少なりともそういうリスキーな物質を吸い込んでいると思われるヒラタケを1年中食っている私は、もしかしたらほかの人よりもガンの罹患リスクが高いのかもしれないという気がする。

しかし逆に、発ガンしたとしてもヒラタケの未知なるパワーで立ちどころにガン細胞をやっつけてくれるかもしれない望みもあるのだ・・・もしかしたら私の身体の中ではヒラタケの吸引物をめぐり、なんとも複雑なせめぎ合いが日夜行われいるのかもしれない。

ところで、ヒラタケをはじめなんでも吸い込んじまうきのこが抗ガン作用などの医学的メリットを生むとするなら、同じく高い抗ガン作用が期待されるタマゴタケも、いろんな物質を吸い込んでいることに理屈上はなる。放射性物質についてはいくら考えてもしょーがねぇかなぁ・・・というところなのだが、もっと身近な問題があるのだ。というのも・・・

タマゴタケはテングタケのファミリーである。代表格といってもいいだろう。食えるほうの代表だ。そして食えない——というか、食ったらシャレじゃすまないレベルの猛毒きのこも同じファミリーには多い。たとえばこいつだ。
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↑「猛毒御三家」の次男ドクツルタケ。長男タマゴテングタケに次いで食った人の高い致死率を誇るとされる

こんなやつもいる。
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↑こちらも死亡例がある猛毒ウスキテングタケ。毒性に関する詳細は知られていないが、見た感じ、ボツボツがある以外は超猛毒タマゴテングタケに似ている。猛毒御三家には条線がないが、ウスキテングタケには成菌になるとはっきりする条線がある。

こんな具合に・・・
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↑タマゴタケとウスキテングタケが仲良く並んでいる。ドクツルやタマゴテングともっと親密にぴったりと重なるように生えるタマゴタケもある。

これ、どうなんですかねぇ・・・なんでも吸い込むかもしれないタマゴタケがドクツルやタマゴテング、ウスキテングなんかとぴったりくっついていたりすると、その毒成分が吸収されちまうなんてことはないんだろうか?アマトキシン系の毒は強力だし、「遅効性」といういやらしい効き方なので、なんとしても避けなければならない。

まあ私はできるだけ「タマゴタケのみの群衆」の中から1つ2つつまんで食っているので、そういう危険は最小限にとどまると思っているのだが・・・あ、最後にこいつを披露しておこう。

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「ゴムタケを食ってみた!」てやつですね。なんでもこのゴムタケもすこぶる身体には良いという話なので食ってみたが・・・できの悪いこんにゃくゼリーという感じで、まずくはないがうまくもなかった。それに何より、調理してもやっぱりきもちわりいなこいつは・・・

ゴムタケの名誉のためにも言っておくが、ゴムタケは水分バランスの状態が良好な山にしか生えないきのこなので、林業者にとっては重要なきのこらしい。そして私が入る山の水分バランスは間違いなく絶好調であることも、このゴムタケたちによって見事証明されたのである。

2018年09月26日

第5R〜毒!どく!ドク〜ッ!

必ずお読みください!

今年もこのシーズンがやってきた。ヒラタケである。ヒラタケは毎年かなりの量をいただいている。ヒラタケのシーズンは約2カ月続くことになるわけだが、この時期ほど自然の恵みに感謝することはない。ほんとはそれじゃあダメなんだろうけど、感謝などまったくしなかった私にしては上出来である。というか、そういうふうに私を成長させてくれているのもまた自然なのだ。

で、まずは「初モノ」となったヒラタケの画像をご覧いただこう。

ヒラタケ18922.jpg

ヒラタケ同木.jpg

雨あがりだったこともあって見た目以上に重量があった。持った感じだとトータルでだいたい3kgくらいか。何度経験してもこの瞬間はとてもうれしい。しかし残念なことに、この木、写真のとおりボッキリ折れてしまったのだ。今年何度か来た台風にやられてしまった・・・

この奥にもヒラタケが大量に発生する木が3本あるのだが、全4本中3本が折れてしまった。残念でもあるが、これが自然のなせる業なのだから仕方がない。それに、生き残った木の根に近いほうにたくさんのヒラタケが今年も発生してくれている。さらに、大量ではなくてもちょこちょこ楽しみを提供してくれる朽ちた木を毎年見つけるので、今年も期待している。

野生のヒラタケを知る人ならだれでも知っていると思うが、環境によっては強い毒を持つ「ツキヨタケ」に酷似する株や個体がある。幸い私が入る山のヒラタケは、写真のとおり似ても似つかないから比較的安心である。ツキヨタケは柄の部分を割いてみると黒いシミがある、などといわれるが、ない個体もけっこう多いから、黒いシミだけを判断材料にするのは危険。

より確実なためにもぜひ「ツバ」の有無に注意していただきたい。非常に小さいが、特にムキタケとの区別がややこしいことが多く、そのときにこの小さいツバが役に立つのだ。ツバがあるほうがツキヨ、ないほうがヒラタケ、ムキタケ、シイタケ(ツキヨの誤食3部作)である。ツバあり、シミありの少なくとも一方の条件を満たすか、夜に青白く光るきのこ(これがツキヨタケの由来となった性質)は絶対に採取すべきではない。


さて、ここからが本題。今回は毒々しいきのこがテーマなので、まずは美しくかわいらしいヒラタケをご覧いただいたわけである。しかも今回の毒、ツキヨタケなんて比ではないくらい危険な猛毒きのこの可能性がある。前回は難問の老菌だったが、今回は同じ難問でも「幼菌」のほう。

では画像をご覧いただこう・・・コイツだ。

シロカラカサ918.jpg

オオシロカラカサ918.jpg

オオシロカラカサ同個体頭.jpg

例によって3連発だが、正体はともかく、あまりにも個性的なこの個体のシルエットはご存知の方も少なくないだろう。ではさっそく予想。

◎ カラカサタケ
○ オオシロカラカサタケ
▲ コカラカサタケ
△ ドクキツネノカラカサ
△ クリイロカラカサ
× ゴルフの打ちっぱなし前

この状況で判断するのは非常に難しいし、口に入れるのであれば容易な判断は危険である。まずは予想の根拠から。根拠となった画像をご覧いただこう。

からかさ180925.jpg

からかさ真上180925.jpg

からかさ柄180925.jpg

これ、まず間違いなくカラカサタケである。かなり大柄(傘25?pくらい、高さ30?pくらい)で、濡れ具合によっては毒きのこのテングタケに似ているし、柄だけ見れば光の加減によってはマツタケを超える高級きのこのコウタケにも見える。全体的にはテングタケに近いか?だから成菌となったこの形↑でも注意は必要。

で、このカラカサタケが今年は爆発的に発生しており、山歩き30分くらいで200本くらい生えてるんじゃねえの?と思われる勢いだった。これが◎推した根拠。カラカサタケは可食。かなりうまいらしい。でも、これにそっくりなオオシロカラカサタケは、食ったら命はない。オオシロカラカサタケのほうが傘は全体的に白っぽいし、生えるのは公園などもっと私たちの生活に身近なところである。

デカさではオオシロカラカサタケに似るが、色や形などのパッと見た目は強毒のコカラカサタケに似ている。コカラカサタケはカラカサタケよりもだいぶ小ぶりだが、カラカサタケにも個体差があるので大きさだけで判断するのは危険。だからこの時点でカラカサタケを食うのは無条件で危険ということになる。まあデカいカラカサタケだけを食えばなんとか大丈夫か。

ドクキツネノカラカサは、色合いは似ていないが、毒性がオオシロカラカサタケに似て、食ったら死ぬリスクが高い。オオシロカラカサタケは何しろデカイから、完食したらまず助からないだろう。コカラカサタケはバクバク食ったら危険だし、カラカサタケよりも小ぶりなドクキツネノカラカサも1本完食したら危ないかもしれない。

クリイロカラカサタケも毒キノコで、たくさん食うと生命は危険にさらされる・・・という具合に、カラカサ一族は非常にリスキーなファミリーなのだ。カラカサタケは正直いって食ってみたいけれど、私にはその勇気はない。写真はまず間違いなくカラカサタケだとわかっていても、どうしても食えない。

ほかにも色の変化やにおい、生える場所の傾向など見分けるポイントは把握しているのだが、それでも勇気はない。かなり美味なタマゴタケと食ったらタダじゃ済まないタマゴタケモドキ、タマゴテングタケの関係に似ているかもしれない。

ただ、タマゴファミリーは、なんというか、「AとB、Cの違い」というはっきりした離散的な違いがあるのに対し、カラカサ一族は「AとA'、A''、A'''の違い」という感じの、イマイチはっきりしない連続的な違いしかない印象がある。これが、タマゴは食うのにカラカサは食えないという差に表れているのかなぁ・・・

みなさんもカラカサを食うときはほんとうに注意してくださいね!

2018年09月25日

第4R〜タマゴタケタマゴタケモドキタマゴテングタケクイズ!

必ずお読みください!

ほんとうはこの日のブログも書きたかったのだが、書く時間がなかった。でもせっかく採れたし撮れたので、でっかいけどかわいらしいきのこを予想の前にまずは掲載しておく。

アカヤマドリ18920.jpg
↑アカヤマドリ。カワイイでしょ!でもさすがにちょっとデカくなりすぎたので、柄の部分はほぼ虫にやられており、厚さ1?pくらいの輪切り1枚しか食えなかった。傘の部分はすべておいしくいただいた。バターソテー。う〜ん、美味。

↓アカヤマドリ親子。まあ実際の親子関係があるんだかないんだか、きのこについてはよくわからん。とにかくふたつで仲良くくっついて生えてた。親はもうズルズルぐちょぐちょに腐っており万事休す、無念なり・・・
アカヤマドリ親子18920.jpg

子のほうがちょうど私の手に収まる、非常に持ちやすいサイズだったから、親のバカでかさの想像はつきますよねぇ?アカヤマドリはとても大きくなるイグチなんですよねー。子供の傘だけでもけっこう腹にたまる。

そしてその帰りに見つけたバカでかいタマゴタケ。これはたぶん私が見た中では過去最高のレコードである。背が高くて30?pくらいあり、傘は私の手のひらを思い切り広げても全然入りきらないくらいのビッグサイズだ。かなりの老菌だったがまだ十分にみずみずしかったので、こちらも「タマゴタケめし」でおいしくいただいた。

巨大玉子18920.jpg
↑見えている柄は短いが、落ち葉が積もっており、ご覧のとおりかなり急勾配の斜面だったので、ツボ(※詳細は後述)はずっと下にある。それに今までこんなにデカいツボは見たことがない。

↓イグチの老菌かよってくらい豪快に反りかえってはいたが、中央の出っ張りがはっきりしており、老菌ながらもまだ若々しさを残している。
巨大同個体.jpg


では、そろそろ本題に入ろう。今回は予想というか、みなさんにもクイズを出題しようと思う。予想兼クイズである。

玉子クイズ18922.jpg

クイズ同個体頭.jpg

クイズ同個体.jpg

だいたいきのこというやつは、幼菌の判断が難しい。たとえば前回だかその前だかに登場した猛毒菌のバライロウラベニイロガワリと美食菌アメリカウラベニイロガワリなんて、ガキのころは双子かっつーくらい似ている(ように私には見える)。

ツボがあるテングタケのファミリーなんてもっと難しい。タマゴタケがなぜ「タマゴ」なのかというと、ガキの時分はこんなだからだ。

ゆで卵タケ18920.jpg

まるでゆで卵のように見えるかもしれないが、ユデタマゴタケではない。テングタケの一族はみな、こういう「卵」の形で生まれてくるのである。これを突き破って立派なきのことして成長してゆくのだ。

生まれたてタマゴ.JPG
↑卵の殻を破ったタマゴタケ幼菌。私の手に持った白い部分がツボ(卵の殻)
↓(たぶん)猛毒ドクツルタケ幼菌。上のタマゴタケよりもさらに成長すると、柄が伸び、ツボが柄の最下部に残る。こいつはチビでもデカくても食ったら死ぬ。
猛毒ドクツル.JPG

という具合に、どうみてもゆで卵の状態の生まれたてテングタケ一族は、難しいどころか、判断は不可能なのである。そして老菌。きのこというやつは、年老いてくると溶け始めるからこちらも難しいのだ。

人間だってそうじゃないですか。赤ん坊なんてどれも同じに見えるし、なんならじーさんばーさんも大差ないように感じられますよね?(あれ、俺だけ?)だから今回の「老菌当てクイズ」も非常に難問なのである。

問題の画像はすべて同個体。ヒントとなるのは根元のほう。「ツボ」を確認していただけただろうか?コイツもおそらくテングタケのファミリーである。ポイントは、うすら黄色い色をどう解釈するか・・・では予想。

◎ タマゴタケ
○ キタマゴタケ
▲ タマゴタケモドキ
△ タマゴテングタケ(大穴)
× きのこじゃない(単勝万馬券)

ここまでタマゴタケの写真を何枚となくご覧いただいているから、「ぜんぜん違うじゃねぇかこのインチキ野郎!」と思うかもしれない。しかしそれは違う。インチキ野郎の部分は正しいが、きのこはそんなに単純ではないのだ。

実はこのタマゴタケというやつは、赤い成分の水溶性が高い。雨が降ると赤が溶け流れてしまうのだ。実際タマゴタケを焼いて食ったりすると、きのこの水分が赤を洗い落としてうすら黄色っぽくなる。赤かったタマゴタケは、食べるころには猛毒タマゴタケモドキみたいな色になってしまうのだ。味は同じでも、これはかなり怖い。

これと同じことが↑の写真にも起こっていると考えられる。キタマゴタケはタマゴタケの兄弟みたいなもので、こちらも食べられる。が、このへんでは見たことがないので、色はキタマゴタケに近くても、確率的にはタマゴタケのほうが高い。

また、食ったらほぼ死ぬタマゴタケモドキ、タマゴテングタケの可能性はほぼない。というのも、本問画像の2番目を拡大してもらうとわかるが、全体的に溶けているものの、手前側の花びらみたいになったところに「条線」が残っていることがわかると思う。

これは、選択肢の中ではタマゴタケやキタマゴタケのみに見られる特徴である。てな具合に「タマゴタケ」を導いたわけだが、いかがだろうか?

ただしイマイチ強気になれないのは、本体のツボのまわりにツボらしき球体が規則的に並んでいる点。以前も書いたように、タマゴタケは確かに群生はする。かなり大規模な菌輪(輪を描くように発生)を形成することもある。ただ、上記のような、1つの個体を取り囲むように群生するタマゴタケは見たことがない。この点は引っ掛かる。

とすると、選択肢にはないテングタケ一族の可能性も十分考えられることになるし、単勝万馬券の「きのこじゃない」なんていう可能性は・・・さすがにこれはキビシイか。

いやー長くなってしまいましたすいませんごめんなさいかんにんしてやー。やっぱ写真ためこむと載せるのが難しいですなぁ・・・

2018年09月22日

第3R〜きのこはコワイかオイシイか!?コイツは・・・

必ずお読みください!

私はたいへんな臆病者のため、食ったら死ぬレベルの毒を含むこともある白、黒、黄色のきのこには原則手を出さないことにしている。この時点でだいぶ採取する対象が減ってしまうのだけれども、別にたくさんの種類のきのこを食いたいわけではない。ごく限られたうまいきのこをたくさん食えればそれでいい。

ただし、食える食えないはまた別にして、目の前の気になるきのこのことは知っておきたいじゃないですか。私が現在知るきのこよりもうまいきのこかもしれないし・・・(←結局食うこと考えてるなコイツ)

で、そういう対象となるのが今回のお題。コイツだー!

ススケ919.jpg
ススケ同個体かんこう.jpg
ススケ同個体.jpg

無造作に3発並べてみたが、すべて同じ個体である。で、傘のウラをご覧いただければわかるとおり、イグチである。きのこに詳しくない人のために親切にも説明を加えるなら、たとえばみなさん知っているシイタケのように傘ウラが「ヒダ」を形成するきのこに対し、傘ウラがスポンジ状になっているきのこもけっこうある。

このタイプを「イグチ」と呼ぶのが通例なのだ。で、このスポンジ状の部分のことを「管孔(かんこう)」と呼ぶ。イグチは非常に種類が多く、たとえばタマゴタケやシイタケやマツタケやクリフウセンタケのようにヒダ状のきのこよりもその素性が明らかになっていないきのこが多い印象もある。

それをいいことに、「イグチに毒なし」なんつーええ加減な標語も流布されている。とんでもないウソっぱちである。この前ちょっと書いたバライロウラベニイロガワリなんて食ったら死んじまうほどの強毒イグチなのだ。めちゃくちゃオイシイきのこにそっくりな毒菌の「ドクヤマドリ」なんていうきのこもある。まあこれはかなり標高が高いところにあるきのこだが・・・

そして忘れてならないのが、写真のきのこによくにている「ミカワクロアミアシイグチ」というとんでもねぇ強い毒を持つとされるきのこがある。これはコワイ。なんつってもあまりにも毒が強いため、どのくらいの毒がラットの致死量になるのか推定ができないというツワノモ毒イグチである。ラットも相当数無駄死にさせられたのだろう。

という具合に、「イグチに毒なし」はウソ。ウソどころか、毒ばっかりじゃねえかよイグチ・・・
てわけで、予想です。

◎ ススケヤマドリ
〇 ムラサキヤマドリ
▲ クロイグチ
△ ヤマドリタケモドキ(大穴)
× ミカワクロアミアシイグチ(単勝万馬券)

管孔の色(クリーム系)や全体の色合い(黒に近い紫)からして、食ったらうまいらしい「ススケヤマドリ」に近いかなーと判断した。ムラサキヤマドリやクロイグチについてはよく知らない。

ヤマドリタケモドキは大好きなきのこ。イグチきのこでは一番好きかなー。「香りマツタケ味シメジ」なんていうことわざもあるが、私はマツタケよりもこっちのほうが好きかもしれず、「香りヤマドリタケモドキ味アカヤマドリ」なんていつも言って・・・はいないなぁ。あ、マツタケはそんなに好きじゃないけどシメジは好きですよ。

で、そのヤマドリタケモドキを今年も無事ゲットしました!下の写真ですね。

モドキススケ同個体.jpg
モドキススケ同個体かんこう.jpg
モドキかススケ919.jpg

山の入り口で見つけたためこれを手に持って歩いたのだが、けっこうな老菌だったこともあってか非常にかぐわしニオイを漂わせながらの散策となった。あまりに良いニオイなので途中で立ち止まっては何度も本体のニオイを嗅ぎながら恍惚としつつ歩いた。まるで山に出没した変態オヤジである。

もちろんその晩の酒のつまみはヤマドリタケモドキでした!けっこうゼイタクしてるでしょ!?
後日アカヤマドリもゲットしたので、そちらの写真も次のブログあたりで掲載します!

あ、ちなみに予想の黒いイグチは食べてません。たとえ優良食菌のイグチだったとしても、なんだかきったねぇ虫がブンブンたかっていたので食べなかったと思う。

あーっとそれと、上で挙げた「ドクヤマドリ」は、このヤマドリタケモドキに酷似するきのこなんだとか。私は見たことがない。これまでは100%ヤマドリタケモドキのほうだった。ただこの両者、生息する標高が違う(少なくともドクヤマドリは1000m以上でないと生息しないとされる)。

それに管孔を傷つけると変色するといわれるので、傷をつけても色不変のヤマドリタケモドキとはこの点でも異なる。もちろん私は毎回ヤマドリタケモドキに傷をつけて色が変わらないことを確認してから食っている。コイツらはほんと、いつだっておいしい。
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