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2019年05月08日

5/8

必ずお読みください!

ここなー、いかにもシドケ(モミジガサ)が生えそうなとこなんだけどなー・・・と、通過するたびに思う急斜面の対面の、なんてことないただのブッシュに生えていた。

DSC_0024.JPG
↑東北とちがってこのあたりではシドケがこうしてもしゃもしゃっと生える。

こういう生え方だから、収穫時には上(見えているところ)から順に採取していく。すると、日当たりの悪い中、下のほうはちびシドケがうじゃーっと生えている。また来週にでも収穫できるだろう。

DSC_0025.JPG
↑ひどい野ばらとイタドリをかき分け、傷だらけになりながらたどり着いたウド

ここは野ばらにしてもイタドリにしても、私の背丈をはるかに上回る背高な植物がジャングルのように生える。それでも発見できるくらい、ウドの生え方は特徴的。

本日は小一時間でこんだけ収穫。シドケ1袋満杯、ワラビ50本くらい、ウド新芽3本(特大1、大1、小1)
DSC_0026.JPG

ここは廃道沿い。廃道入口かつ林道終点の崖伝いにちょうどいい感じに成長したミツバが群生していた。今年もそろそろミツバ祭第2弾の時期が近付いている。明日開催すっかなー。

2019年05月07日

旬のシドケのうまさ力説/渋谷の鳩

必ずお読みください!

そういや昨日「シドケ(モミジガサ)だと思ってよく見たらこれがヤブレガサだと気付いた!」なんてプロっぽいことをヌカシた記憶があるが、さらにもっとよく見たところ、やっぱりあれはシドケだった。こういうテキトーなやつが山菜だきのこだ言ってバクバク食って、よくここまで無事に生き永らえたものだと我ながら感心である。

私の場合、知識ではなく、幸運に恵まれ続けているようなところがある。そのうち大しっぺ返しがくるだろう。まあ今日のブログの目的はそんなことではない。昨日写真を掲載し忘れていたことに気づき、追加で掲載するのがあまりにもめんどくさく感じたため、今日改めて追加する。これが目的。

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↑これは確実にシドケ。右端のは大型ミツバ。手前のゴミみたいのは入れる袋を間違えたワラビ1本。
↓この日シマヘビを見つけた。こいつらはナリばかりデカくて気は小さく、愛すべきヘビって感じ。
DSC_0017.JPG

カメ五郎氏ではないので、私はヘビは食わない。気持ちは悪いが、なんとなくかわいげのあるシマヘビなんてかわいそうで食えない。まあカメ五郎氏のように、食わなきゃ死んじまう状況下であればわからないが。

ちなみにこの山でマムシは見たことがないが、ヤマカガシは比較的よくみる。ヤマカガシは毒ヘビ。かまれて死んだ人もいるという。なんとなくヤマメーーというよりアマゴに似た色合いのヘビ。頭のあたりに赤いうろこが目立つのがヤマカガシの特徴か。

↑のシマヘビは「名は体を表す」の典型で、すっげーなげえ縦じまが数本入ったヘビである。アオダイショウのような大将感はないが、ヤマカガシやマムシよりもはるかに大型。友好的とは言わないが、アオダイショウ同様、非常におとなしいヘビだ。

話をシドケに戻そう。↑の画像のシドケ。東北地方のように、わっさぁーーーと生えているわけではない。もしゃもしゃって感じで生えているエリアがポツン、ポツンと点在している感じである。そこからちょこちょこっと採取して、例年シドケを楽しんでいる。今まさに旬という感じかなー、ここらでは。

シドケはクセがあってどうもニガテ・・・という山菜ファンも意外と多いと思う。実は私もはじめはそうだった。ところが、食いつけると後を引くというか、やめられなくなる不思議な風味がシドケの最大の魅力だ。

上のシドケは、ぽきっとヘシ折った茎からドバドバドバーと液体がほとばしった。最近雨が多いので、雨水がたまったものかと思ったが、すぐにシドケ特融の香りがガンガン鼻を刺激しはじめ、それがシドケの水分であることを私に教えた。

ものすごいみずみずしさ。感動もんである。

シドケに限らず、山菜ってのはだいたいにおいて茎を食うもんであると私は理解している。シドケも確か葉っぱは捨てちゃう、みたいなことを言っていた人がいた気がする。でも、茎とはいえあれだけみずみずしいのであれば、きっと葉っぱもうめえんじゃねーのかなーと思い、葉っぱの部分だけをお浸しにして食ってみた。

あのね、シドケとか葉ものは、天ぷらにすると油を吸い込んじゃって、脂っこくなってしまうので、あまりおすすめはしない。かといって、葉っぱのお浸しは正直どうなんや?と思っていたのだが、いやー、絶品!シドケの葉のお浸し最高ですよ、ちょっとそこのアナタ。

今が旬ということもあってか、やわらかく、芳醇で、葉脈の触感がまた素晴らしく、うーん・・・もっと採ってくればよかったーーーー!と後悔するくらいうまかった。だから今回のブログは「旬の記憶」という超重要な役割を担うのだ。これからまだまだ収穫できるとは思うが、早くも来年の「旬のシドケ」が楽しみったらありゃしない感じである。

それと昨日だったかな、「第24R」のときに触れた楽園を再訪した。すごい数のシオデが生えてるよって話、したじゃないですか。その「すごさ」を写真におさめてきたので、ちょいとご覧いただこうではないか。

DSC_0023.JPG

どうですかぁ?すごい数のシオデでしょ?・・・って、わっかんねえな、これじゃあ。

あのね、写真をびよーんて広げてもらうとね、奥のほうにも何やらひょろひょろっとしたものがたくさん見えるんじゃないかと思うんだけど、それが全部シオデである。ここ、子供が野球で遊ぶにも全然足りないくらいの広さなんですよ。ちなみにこの撮影ポイントの背後にも、シオデはたくさん生えている。

なんとなくシオデが生えるイメージと違う気がするのだが、まあ生えるとこには生えるんだろうなー。なお、この極小エリアには、シオデのほか大型本ゼンマイ、20〜30?p程度の太いワラビ、タラの木(タラの芽が生えるトゲトゲの木)20本くらいという、信じられないロケーションである。ほんとに楽園だよなー、ここ。秋田県の飛び地か?


ところでーー

月2〜3回都内に出かける。仕事の打ち合わせのため、新宿と渋谷に出向かなければならない。実は今日、休み明けでいきなり行ってきた。新宿にも渋谷にも山ねえからもう疲れちゃって・・・

今日は新宿だったんだけどね、↓は先月行った渋谷の忘れられたような公園。
DSC_0165.JPG

この鳩ね、朝通過した公園で寄ってきたやつだと思うんだけど、これはもう夕方の画像。このときも俺んとこだけになぜか寄ってくるんですよねー、こいつ。そして実は、コンビニで買った昼飯をこの公園で食ったんだけど、そのときもこいつと思しき鳩がずーっと私が座るベンチ前でこっちを見てやがるんだなー、これが。

いや別に食いもんをねだる感じではなかった。一定の距離を保ちながら、こちらを観察しているといった奇妙な雰囲気を醸し出す鳩だった。もしかしたらどこかで知り合った鳩なんだろうか?不思議なことって、やっぱりある。

とかいって、全然別の鳩なのかもしれないけどね。

2019年05月03日

第25R〜非常に危険らしい/天ぷら食ったーーーー!!!!

必ずお読みください!

早春に「フジの実」をテーマとした会があったかと思うが、いよいよフジが花をつけた。まあ大してキレイとも思わないが、キレイだと思う人もいるかもしれないので、念のため掲載しておくことにしよう。

藤.JPG

今回のテーマは、非常に危険な植物。しかも、見た目がそっくり・・・だなどと私はまったく思わないが、そっくりだとする意見が大半を占めるので、ますます危険な植物であると理解しておいていただきたい。

こういうブログを書いているから、多少ためになることも書いておいたほうがいいかな、という思いで、今回は書きとめておく。基本的に覚書用(自分用)ブログなのだが、今回は一部、完全に読者向けなので、読者は感謝すべきである。ひれ伏しながら読みなさい。

で、読者に知っておいていただきたと思われるのが、コイツ。

毒セリ芽だし.JPG
↑芽出し。ウドに似てるなーと思うこともある。まちがってかじっちゃったこともある。おえーー的味わい。
↓成長後。あれ?どっかで見たことあるな・・・と思いますか?
毒セリ.JPG

これ、実際に誤食による死者が出ているということなので、非常に危険な野草である。大事なのは、死者が出たこととか危険だかいうことよりも、なぜ間違えて食っちゃったのか、ということ。実はこれ、ある野草に酷似する(といわれる)から。慣れちゃえば絶対に間違えないんだけどね。予想。

◎ ドクゼリ
○ セリ
△ トリカブト
△ ドクウツギ
△ スズラン
△ スイセン

いやー、字面だけでもなかなかの壮観である。これだけ毒々しい野草を並べ立てたのも、きのこの時期を含め今回が初だろう。セリ以外は全部毒。しかも、食ったら死んでもおかしくないレベルの強毒を持つ毒草・毒花の面々である。テレビや映画にたとえれば、いわゆる「コワモテの俳優陣」ということになるだろうか。

では正解。これは「◎ ドクゼリ」という猛毒の野草ですね。以前「セリ」についてお話したことがあったと思う。若葉のころはセリが大量にとれるんですよー的な話だったかと思う。でもセリが終わった時期には、こうしてセリにそっくりな「ドクゼリ」が、セリ以上のインパクトを伴って発生するから注意が必要である。

確かに、セリとよく似てはいると思う。だから誤食が起こるのも確かなのだが、しかしよく考えてみると、セリが終わってから発生するのだから、間違いづらい気もする。ただ、これはあくまでも陸生のドクゼリであって、水生のドクゼリもあって、こちらはセリの時期とちょうど同じくらいと思われる(ウチらへんにはあまりないんですよ)。

しかし水生のドクゼリは、見た目からして明らかに異なる。セリほど葉は密ではなく、意外とまばらな印象がある。上のドクゼリに関しては、ちょうど今頃のセリとそっくり。ウチの庭にもセリが植わっているが、まさにこんな感じの風体に現在成長している。てことで、みなさんどうか十分に注意していただきたい。


ところで、この時期はやっぱり「山菜」がうまいっすなー。山菜といえば、てんぷらがうまいっすなー。今年も食いましたよ、てんぷら。でも、てんぷらの画像をお見せしたところで、なんの山菜だかさっぱりわからん絵面になるので、やっぱり「材料」のほうを掲載することにする。

ウド天1.JPG
↑やや開いたウド新芽
↓完ぺきなウド新芽。どっちもうめえ!
ウド天2.JPG

あとはシドケ(モミジガサ)、タラの芽、シオデ、ちょっと遅かったがヤブカンゾウなど、気持ち悪くなるほどてんぷらを食いました。で、逐一画像を掲載しようと思ったのだが、ヤブカンゾウとタラの芽に関しては撮影さえしていないし、シオデはこの前のっけたばっかなので、結局ウド新芽だけで画像はガマンしてちょーだい。

そして、あとは例によって覚書・・・のつもりだったんだけど、結局日付がわからんようになってもうた・・・やっぱ覚書はさぼるもんじゃないね。とりあえず、写真。

しどけ.JPG
↑シドケのつもりだったが、よく見るとこれ、ヤブレガサのほうだな
↓ミツバの道。黄緑の三角は全部ミツバ。ここずらーっとミツバ。
ミツバがすごい.JPG

ゼンマイ.JPG
↑後半戦ではあるがまだまだ出るゼンマイ。これは1週間くらい前のカワイイ女ゼンマイ群生。
↓不明種の植物。ご存じの方はご教授ください。ぜひとも!
謎.JPG

謎上.JPG
↑不明種上から
↓同茎
謎茎.JPG

いろんな生き物と出会う。コワイやつの気配も濃厚だが、カワイイやつも多い。いや個体数でいえばカワイイやつのほうが圧倒的に多い(はず)。

カモシカ.JPG
↑私の顔を見るなりチッみたいな顔で避難してこちらを振り返るカモシカ
↓いやいやいやいや、アナタ何もこんな道を降りることないでしょうに・・・とあきれるほど急こう配
修験者.JPG

ゼンマイというとくるくるしたイメージがあまりにもシンボリックだけれど、彼らもれっきとした「シダ」の仲間。ちゃんと葉を広げてシダの仲間であることを自ら示す。大きいものは私の背丈と同じくらいまで成長する。ちなみにシオデもそんくらいでかくなる。

青ゼンマイ.JPG
↑青ゼンマイ(本ゼンマイ)
↓赤ゼンマイ
赤ゼンマイ.JPG

赤よりも青のほうが太くて立派で人気者。ウチのほうでは青ゼンマイしか採らない採取者もいるらしい。私は赤もふつうに採取するし、実際青よりもやわらかくてうまい。青は、下処理が難しい。上手にできるとほんとにうまいんだけどね、青ゼンマイ。

てことで、またねー。

2019年04月30日

第24R〜楽園

必ずお読みください!

4月16日

0416ちび3.JPG

0416わら.JPG

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0416男女.JPG
男ゼンマイ(画像左)と女ゼンマイ(右)。男がはじめに出てから女が出る・・・今まで気にしなかったけど、どうやら男→女の順で出るらしい。何年やっても勉強だなー。

0416美しい.JPG
美しいゼンマイの姿

0416林.JPG
ぼそぼそっとした濃い緑、もしくは黄色っぽいのが完全に成長した男ゼンマイ。背の低い茶色っぽいくるくるが女ゼンマイ。

0416ちび.JPG

この場所は、特に山の中というわけではない。かといって住宅地のど真ん中というわけでも無論ない。なぜだか知らないけれど忘れられてしまったような、エアポケットみたいな空間。ここを訪れる人はいない。この先しばらく行くと、本格的な山道が始まる。

しかしこの周辺にはまだまだ民家はぽつりぽつりと点在している。であるにもかかわらず、ここは民家の敷地でも山でもない「何でもない場所」なのだ。この状況だけを考えると、何かいわくのひとつやふたつ出てきそうな気もするが、私に言わせればこの場所はまさに「楽園」である。山菜の楽園。

ほんの10分程度でそこそこの袋いっぱいの山菜を収穫することができるから・・・というのも、もちろん理由としてはある。しかしそれだけではないのだ。繰り返すが、ここは「山の端」といった地理的条件にあるただの空き地である。地図の余白といった印象の場所・・・であるにもかかわらず、山菜ファンの間では「山菜の女王」の異名をとるほど貴重であるとされる山菜が、かなり豊富に発生するから、ここはやっぱり「楽園」なのだ。

山菜に詳しくない人は、もしかしたらご存じないかもしれない。せっかくの機会だから、ご覧いただこう。

0416シオ.JPG

これ、なんだかわかりますか?かなりの山菜ファンの間でも、「そう簡単に収穫することができない山菜」と言われるらしい。希少性という意味ではけっこうハイレベルなんだと思う。では・・・

◎ シオデ
○ アスパラガス
▲ ワラビの仲間
△ なんかのツル

東北の一部では「ショデコ」として知られる。あっちにいくとアイコ(愛子?)とかヒデコ(秀子?)とかショデ子、ポン菜なんていう、女性のファーストネームのような山菜が多いが、これもその1つ。

正解は「◎ シオデ」ですね。まあとれるところではとれるんだろうけれど、レアな山菜ということで、まあこのあたりではまずとれないんだろうなぁなんて考えていたら、あるわあるわ・・・

ざっと見たところ、おそらく200本くらいは生えていた。しかも雄花と雌花がセットになって生えているのがうれしい。希少性が高いとのことなので、ここでは20本くらい、別の場所(ここはけっこう冒険的な立地)で30本くらいずつ、毎年いただいている。大してうまいとは思わないけれど、ワラビやゼンマイとちがって下処理の必要はなく、山菜や野草につきものである「クセ」がまったくなく、極めて優しい味わいである。

別名「山アスパラ」、確か記憶では、かの人気野菜・アスパラガスの原種だったんじゃなかったかな。でもはっきり言って、アスパラよりはよほどクセがなく、やわらかく、食べやすい。腹にたまるものではないので、わざわざ食う必要はないんだけど、季節ものなので、毎年ありがたく頂戴している。

個人的には見た目の美しさという点で、観賞用でもいいんじゃないかなーと思えるくらい、とてもかっこいいかわいいきれいな山菜。ただし、この画像は種がたくさん写っちゃってるんで、あまりキレイには見えないかもしれない。

DSC_0197.JPG
ワラビとシオデ(この日に収穫)

DSC_0214.JPG

4月29日・ここまで成長しちゃうと、食うにはちょっと遅い。上のほう20?pくらいまでしか食えないだろうね。そっから下はもう硬くて食えないと思う。それなら、こんなに美しい姿は見て楽しみたい。雄花と雌花が絡み合うようにして生えるのがシオデの特徴。これもそう。よーく見てみ。

なお、もう1か所シオデがとれるところでは、こんなに立派なワラビがとれる。15〜40?pくらいのワラビ。ここら一面ワラビ畑になっている。以下は収穫させてもらったごく一部。.
0421修験者.JPG

ゼンマイとシオデはそろそろ終わりだけど、ワラビはこれからが本番!

2019年04月29日

覚書

必ずお読みください!

このブログはもともと「覚書」の意味合いではじめた。まあその目的自体、競馬ブログとまったく同じである。特に他人様に見せようという強烈な意図も欲求もない。せっかく書いたのだから、見たきゃ見れば?的な感じである。ちゃんと見られる意識があるなら、もうちっとマシなブログになっているはずだ。

ただ、単なる覚書だけではおもしろみにかけるという思いから、競馬同様予想形式を採用し、毎度命がけの「実食」にチャレンジしているだけである。もともとの目的が覚書(つまり、どの時期にどこでどんなモノが収穫できたか)であり、その対象が1年サイクルで収穫されるモノたちだから、このブログは1年でやめちゃってもいいな、と思っていた。

ところが、実際に収穫してから半月も1か月も時間が経過してから掲載することがほとんどであり、覚書としての目的は3割程度しか果たしていないのが現状である。だからあと1年は、もう予想なんてくだらないことはせず、ただひたすら覚書だけを目的として、ブログ本来の役割を果たさせようと考えている。

やはり野草にしろ山菜にしろ、そしてもちろんきのこにしろ、1週間も時が過ぎれば、収穫された周辺の様相はガラリ一変してしまうのだ。だからやっぱり、収穫したらすぐに覚書として記録する必要があると、改めて思いなおしている次第である。

ということで、全然ブログを更新できなかった期間にも、かなりの数の山菜を収穫しているので、思い出しながらダラダラと掲載しておこうと思う。

ゼンマイ出始め.JPG
3月30日 ゼンマイ出始め(Hにて撮影)

ヤブレガサ出始め.JPG
4月8日 ヤブレガサ出始め(1本目のホダ対面)

タラの芽.JPG
4月11日 タラの芽・収穫せず(こえー鳥居の近傍)

ワラビ収穫.JPG
同 ワラビ新芽(たぶん鳥居手前のいつもの急斜面)

マムシ花(葉).JPG マムシ葉(花).JPG
4月12日 マムシグサ花と葉と葉(たぶん気持ちわりい道)

ミツバ手のひら.JPG
4月14日 でけえミツバ(たぶん気持ちわりい道だと思うけどそんなにしょっちゅう行かねえはずだよなー)

アップできねえ
同 マムシグサかテンナンショウの葉(たぶん気持ちわりい)

シドケ.JPG シドケ収穫.JPG
4月21日 シドケ(M入口階段対面の崖伝い)

ロングゼンマイ.JPG
4月22日 1m超えゼンマイ(あのでかいのとれる崖)

ヤブレガサ成長.JPG
4月25日 成長しきったヤブレガサ(熊・猪のとこ)

ヤブレガサ続き.JPG
同 ヤブレガサ続き

大ミツバ.JPG
4月26日 巨大ミツバ(気持ちわりい道・毎年恒例ミツバ収穫祭)

野草や山菜は原則「食べる分だけいただく」というスタンスが重要。しかし私はこの重要な原則を守ることができていない。ミツバやヤブレガサ、シドケはだいたい「食べる分だけ」である。ワラビも人気商品なので家族全員が大好きだから、数日のうちに売り切れてしまう。

問題はゼンマイ。これについてはたいへん申し訳ないのだが、すぐに食いきれない分は乾燥して保存し、1年かけて食う感じである。まあこれは秋のヒラタケやタマゴタケなどと同じ感じ。どうかご容赦いただきたい。

あ、もちろん丸坊主にするほどガツガツ収穫しているわけではないですよ。ちゃんとほかの収穫者のこと、来年のことを考えて、ぽつぽつといただいている。

そういえば今年はまだウルイ(ギボウシ)を収穫しなかったなー。もう遅いか?コゴミはこれから採りに行こうかなーと思っている。

2019年04月16日

第21R〜くるくるの天使/第23R〜ワタシはどーこだ?

必ずお読みください!

前回レース番号を間違えたため、修正などせず、そのまま強引に続けようと思う。20、22と来てしまったので、今回は21、23のふた鞍予想&実食しようと思う。というか、実食はもうした。

この時期になるとね、こんなのがいっぱい出てくるんですよねー、このへんでは。

DSC_0168.JPG
(3/30)

まずは練習問題。これ(↑)はなんでしょうか?

◎ ゼンマイ
○ ワラビ
▲ コゴミ
△ ただのシダ

いや実際に山を歩いていると、こういうのを見かけて「あ、ゼンマイだ!」と喜び勇んで収穫しようとする人も少なくないんです。これはゼンマイではないんですねー。もちろんワラビでもコゴミでも、食える種類のシダではないんです。

まあ何らかの名前がちゃんとついていることは間違いないと思うのだが、食えない(毒はないがクソまずい)種類の「△ ただのシダ」が正解。ということで、この練習問題を踏まえて、次が本題。

DSC_0169.JPG
(3/30)

さぁ、なんでしょうねぇこれは。

◎ ワラビ
○ ゼンマイ
▲ コゴミ
△ ウラジロ
△ その他シダ(食えない)

どうですか?見た感じは確かに「◎ ワラビ」に似ていますね。でもね、ワラビってのは、種としては有性生殖の2倍体に属するんだけど、葉は3倍体的な増え方をするのが特徴。↑の葉の部分(上部のくるっとしたところ)は「ふた股」に分かれているでしょ?ワラビは「3つ股」に分かれてるんです。

だからこれはワラビではなく、正解は「△ ウラジロ」でした。今回はちょっとイジワルな問題だったかな。ちなみにウラジロっつーのは、伝統的な正月を迎えるご家庭では「鏡餅」を伝統的に飾ると思うのだが、あの鏡餅に飾られているシダっぽいのがそれなんです。

なお、ウラジロの原産はロシアのウラジロストクなんです・・・てのはウソ。もちろんウラジオストクでもない。

てことで、この時期は先っぽが丸まっているめっちゃカワイイシダ類が続々にょきっている。代表的なのが、上の予想ダンゴのところにも登場した「ゼンマイ」です。こいつらはほんとにカワイイ。そして食えばうまい。ワラビにくらべて下処理がめんどいから敬遠されがちだが、味の深みはワラビ以上ですね。酒飲みのワタシからすると、ワラビよりもゼンマイのほうが好きかも。

てことで、難しい問題を出したお詫びに、「くるくるの天使」たちをたんとご覧いただこうと思う。これを食らえーーー!

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(以上4/11)

食えるゼンマイとその他食えないくるくるの見分け方は実に簡単。ゼンマイは「綿毛」に覆われているのがなんといっても特徴的。処理するときには綿毛を全部とってゆでるんです。なんとなく茶色っぽくもふもふってしてるでしょ?これが綿毛なんです。

ちなみに↑に写っているのはすべて「男ゼンマイ」と呼ばれ、胞子を出す部分なので、食不適扱いとするのが適切な扱い。要は、株の保存のためですね。これとっちゃうと、その株がダメになっちゃうんで。

これに対し「女ゼンマイ」というのもあって、そっちをぜひ食していただきたい。見分け方も簡単ですよ。男ゼンマイはデカくてボコっとした出っ張りが葉の部分にあるのに対し、女ゼンマイは葉の部分が薄くてスリム。男ゼンマイの葉は繊維質で硬く、濃い緑であるのに対し、女ゼンマイの葉は薄くてなんとなくきたねえ色をした葉っぱ。

株の保存のための教えとして、男ゼンマイは食ったら死ぬとか毒があるとかいろいろ言われるが、そんなことはない。私もはじめはそんなこと知らず、男ゼンマイばかりむしりとって食ったけど、ふつうにうまかった。今は反省して、女ゼンマイだけを職いている。

なお、女ゼンマイについても、やはりひと株に3本以上生えているものから1本だけ、5本生えていたら2本、10本生えていたら4本とか、そんな感じで全部収穫することがないようにお気をつけいただきたい。全部とっちゃうとやはり株がダメになってしまうのだ。オスもメスもどっちもいないと生命は続いていかない。これは人間も動物もゼンマイも同じなんです。


さて、それではもう1本問題。わたしはどこ?クイズーーー!まずはこの写真をご覧ください。

DSC_0180.JPG

ここにはある食えるもんがどこかにある、という趣旨の問題。全体像が見えてるのは全部で6本あるかな。よーくご覧いただくと、見えてくるかも??

2019年04月10日

第22R〜これ、食えんの!?どっちだ!?(PART2)

必ずお読みください!

本日2本目。締め切りが遠い仕事はどうもサボりがちである。
1週間くらい時間がなくてブログは更新しなかったが、できるだけ山には行っていた。その間にも次々と「初モノ」を手に口にすることに成功していた。まったくありがたいことだ。

昨年の台風の影響で、セリの量が多少少な目ではあるけれど、毎年人に差し上げるほど収穫してきたので、今年は一抹の寂しさを感じつつ、新たな春の野草と日々たわむれている。いや、今回は野草ではなく、ジャンルとしてはおそらく「山菜」に含まれる。こいつだ。

DSC_0178.JPG

約1年ぶりに食ったが、相変わらずクセが強い。軽い苦みと強烈な香り。でも伸びきったセリほどイヤミがないから不思議なんだなーこれが。正直ね、うまいとは思わない。でもなんとなく後を引くんです。「フジの実」にもちょっと通じるところがあるかな。で、正解は・・・

◎ ヤブレガサ
○ モミジガサ
△ マムシグサ

今回は断言しました。味も見た目も「◎ ヤブレガサ」で間違いない。でもね、「○ モミジガサ」とも極めて似ているんですよこれ。特にこのくらいの小さな時期には区別が難しい。特に東北地方にお住まいの読者は、モミジガサならよくご存知かと思う。あっちでは「シドケ」として親しまれているそうだ。

実はこの近くでもシドケは採れるけれど、時期がもうちょっと先ですね、このへんは。ではなぜこれがシドケではなくヤブレガサであると判断できたのかというと、毎年ここでヤブレガサを収穫しているから。そしてある程度まで成長すると、ヤブレガサとシドケの区別がはっきりするのだ。それで、これは「ヤブレガサ」なんです。

確かキク科だと思ったなー。とにかくクセが強い。シドケもキク科だったと思う。まあここんだけ似てて科が違うなんていうことはさすがにないだろうね。このくらいの幼い時期が食いごろではあるけれど、見分けが難しいですね、とにかく。

成長したヤブレガサはこんな感じ。

KIMG0454.JPG

このくらいの時期になると、シドケは枝分かれが多くなるのに対し、ヤブレガサはほとんどが単生なので、そこで判断すればいいんじゃないかな。でもね、こんだけデカくなってしまうと、もう硬くて食えないと思う。個人的にはヤブレガサよりもシドケのほうが好きかなー。あとひと月くらいすると、このあたりはシドケが出るのでちょっと楽しみ。

そして気を付けなければならないのが、「△ マムシグサ」という毒草。これはかなり葉っぱが似ている・・・と思っていったんは画像を掲載したのだが、なんかちがうなーと思って確かめてみたら、マムシグサではなかった。マムシグサよりもっとこえー「トリカブト」の画像だったので、これはまた別の機会にでも掲載する。どこいっちゃったかなー、マムシグサの写真・・・

ということは、ヤブレガサ&シドケの幼少時は、毒草マムシグサや猛毒草トリカブト(このへんのは「ツクバトリカブト」という種類)にも似ていることになるわけだから、注意が必要ですね。特に初めてモミジガサやヤブレガサを採ろうという人は要注意ですよ。

あのね、ヤブレガサやシドケは、なんというか、線対称的かつ点対称的であるのに対し、マムシグサ(あるいはテンナンショウ族)は、ちょっと形が妙なのだ。なんというか、口で説明するのは極めて難しい。ヤブレガサやシドケが「傘」であったとすれば、ちゃんと雨は防げる。でもマムシグサの葉を傘とすると、雨を防ぐことはできない。なんというか、折り畳み傘の失敗作のような葉っぱである。

実際マムシグサやテンナンショウでは誤食による死亡例があるらしい。でもね、あれを食うと口の中が針で刺されるほどの激痛に見舞われるということだから、そんなもんでほんとに死ねるのかとギモンである。飲み込む前に出すだろふつう、「激痛」なんだから。

ヤブレガサやシドケは、クセこそ強いが食って痛みを感じる山菜ではないので、飲み込む前に痛みの有無で判断するのもひとつの手ではあるだろう。痛いほうが毒ですよ。逆に覚えないでくださいよーーー!

第20R〜これ、食えんの!?&どっちだ!?(PART1)

必ずお読みください!

セリはもうにおいがだいぶ強くなってきて、収穫してもあと1〜2回かな、という気がしている。場所によってはもう食えないレベルにクセが強くなってしまった。また来年という感じである。

そうはいってもこの時期だ。次から次へと「この時期」ならではの植物がにょきにょきしている。まあこのあたりは山がちな地形なので、年がら年中にょきにょきしていることはしているのだが、この時期はどうにも過剰気味である。

それゆえ、見た目がものすごくよく似ているにょきにょきも少なくないのだ。たとえばこの前ちょこっとだけ触れた記憶がある「ニリンソウ(サンリンソウも)」と「トリカブト」がそんな例。ただしトリカブトは食ったらタダじゃ済まないほどの危険植物なのでアンタッチャブルであることを肝に銘じている。

私が手にして口にするのは、区別がつかないけどどっちでもいい(食っても死なない、うまい)植物に限る。今回と次回は、そんな「そっくりすぎてどっちがどっちだかわからん植物(食材)」を予想&実食する。まずはこいつから。

ヤブ1.JPG

やたらとダラダラしていてなんとなくだらしのない、いかにも私向きの植物。もっともダラダラした上のほうはかたくて食えないが、下の白い部分から少し上くらいまではとてもうまいですよ、これ。しかも相当身近な植物なので、比較的どこでも手に入るんじゃないかな。

◎ ノカンゾウ
○ ヤブカンゾウ
△ ウルイ
△ ヤマユリ

これね、こんな感じでわっさーーーっと生えるユリ科の植物で、時期によっては葉っぱだけでなくつぼみ、根(球根)も食える。

ヤブ2.JPG

ユリ科の植物特有の甘みがあって、極めてうまい。今回はおひたしで食ったが、てんぷらや炒め物、汁物でもいいですね。でも特有の甘みを味わうなら、やっぱりおひたしがおすすめかなー。

ただし、今回は「◎ ほにゃらら!」と正解を断じることができないのだ。というのも、「◎ノカンゾウ」と「○ ヤブカンゾウ」の区別がこの時点ではほとんどつかないから。それゆえ、めったに見ることがない植物図鑑を参照したが、そこには「葉っぱはノカンゾウもヤブカンゾウも区別がつかない」と書かれていた。

だからもうあきらめて、今回ばかりは「わかりません」が正解(?)である。何しろ図鑑にそう書いてあるんだから、区別がついちゃったらむしろ「不正解」ってことですな。

今回は10株ほどもらってきて、おひたしで食いました。うまかったーーー。

ヤブ3.JPG

あ、ちなみにノカンゾウ(orヤブカンゾウ)の下にある緑の麺類みたいなのは「ノビル」という殺菌作用が極めて強いといわれる野草。これ食うと困るくらいに便通もよくなるので、便秘の人にはおすすめしたい。ノビルはラッキョウの仲間(だったと記憶)で、こいつも比較的手に入りやすい。

↓ノビルはこんな感じに大群生をなす。これはカンゾウを採ったところと同じエリアの空き地。
DSC_0173.JPG
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↑根(玉)の部分がいかにもラッキョウの感じがするでしょ?アサツキは球根がもっと固まっていて、処理がめんどくさい

フォルムはアサツキによく似ているが、アサツキはネギの仲間(だったと記憶)なので、風味はまったく異なる。アサツキは女性的な優しい味わいであるのに対し、ノビルはワイルドですね。個人的にはアサツキが好きかな、風味だけでいえば。

そうそう、この前「アサツキみっけ!」と思って収穫したら、こんなものが採れた・・・

DSC_0170.JPG

これは非常にポピュラー。野草というよりは野菜としてスーパーに売られているアレです。まあでも上の画像は「野生のアレ」なんだけどね。この野草についてはまたの機会に触れたい。

2019年03月31日

第17、18、19R〜なんかいろんなの出てきた

必ずお読みください!

これから5日間は急ぎの仕事に没頭しなければならず、ブログは更新しない予定。だから今のうちにやっておくことにする。とても良い時期になってきたから、いろんな植物が次々に生えだしているので、これから忙しくなるなー・・・

とりあえずはセリ。場所によってはこんなにデカくなっている。

長セリ.JPG
↑30?pくらいある。時期が早いのでまだアク抜きなしで食える
↓かなり茎が太い。野草というよりは山菜という感じ
太セリ.JPG

あと1週間もすると、おそらく上のように背高の(最大で40?pくらいになる)、下のように極太のセリがばんばか生えてくるようになる。それ以上大きくなると、もうアク抜きしなければ食えないくらいくどい味になる。そして4月下旬には、もうくさくて食えなくなる。だから、楽しいのは今のうちですね。

では、ここからしばらくお休みするので、今回はまとめて予想&答え合わせ(実食)をする。まずはこいつから。

ミツバ.JPG

これもね、おいしいんですよー。セリと同じくセリ科の、セリよりももしかしたら身近な野草かもしれないですね。

◎ ミツバ
○ クローバー
△ ヨツバ
△ キツネノなんとか

先日うどんで食って、とてもうまかった。初モノでしたね。正解は「◎ ミツバ」です。香り、シャキっとした歯ごたえは相変わらず最高。ここらへんでとれるミツバのほとんどが「山ミツバ」と呼ばれる種類で、まあ一般的な野生ミツバのことをそう呼ぶんだと思う。

例年セリが終わったあと、5月半ばくらいからセリと同じくらいの勢いで生える。今回のは例外的に早くて、まだ小さかったが、初モノなのでありがたくいただいてきた。これもデカくなると30?pくらいになる。

クローバーってのがどういう植物なのか、私はよく知らない。キツネノなんとかという植物は、ミツバに似ている毒草で、注意が必要。セリに対するドクセリという感じの、かなりゴツいミツバだから、慣れればすぐに見分けがつく。お次はこいつ。

ヨモギ.JPG

こちらもミツバ以上に身近な野草で、今まさに旬。まあ正直、食ってうまい野草ではないが、まあ毎年1回か2回はいただいてきて、大福にして食っている。

◎ ヨモギ
○ トリカブト
△ ニリンソウ

いちおう気を付けておきたいのが、猛毒のトリカブト。まあ、似ていますよーって書かれることがあるという程度で、実際はまったく似ていない。葉の裏が白いんですよね、これ。大福に入れるということで、ピンと来た人も多いと思うが、正解は「◎ ヨモギ」です。

ちなみに「△ ニリンソウ」という野草は、ヨモギ以上にトリカブトと似ている。葉っぱがね。ニリンソウは食えます。食ったことないけど。万一トリカブトだったらヤバイでは済まない話なので、うちのそばにいっぱい生えるけど、私は絶対に食わないようにしている。

ヨモギはキク科の野草なので、かなりクセが強い。だから食ってうまいものではない。風呂に入れる薬草としても知られるが、風呂が汚れるだけなので、我が家ではやらない。さあそしてラスト、お次はこいつ。

ワラビ.JPG

これはけっこうな難問なんじゃないかな。明るい緑のシダ植物ですね。これ、実は・・・

◎ ワラビ
○ ゼンマイ
▲ コゴミ
△ ウラジロ

ワラビなんですよねー。「ええっ!?」と思った方もいるでしょう。ワラビっていうと、

KIMG0005.JPG

こんなのをイメージすると思うが、上のワラビも同じワラビなんです。なんかね、味や香りはどっちも同じですよ。どっちもうまいです。ゼンマイやコゴミについては、これからイヤってほど出るので、その他珍しい希少な山菜と合わせて紹介したいと思う。

ちなみに今回はまだワラビの収穫は見送った。ゼンマイやコゴミ以上にイヤってほど出るんで、ワラビについてはあせる必要などまったくない。

お、それとね、ワラビっていちおう「有毒」のシダ植物なので、しっかりとアク抜きをしてから食うようにしてください。まあアクを抜かなきゃとてもとても食えたもんじゃないけどね。

てことで、ごきげんよろしうーーー

2019年03月22日

山で起こる不思議〜山の恐怖x

必ずお読みください!

セリは順調。今まさに「旬」という感じである。やっぱりセリはこのくらいのサイズが一番うまい。

DSC_0160.JPG

これまでも↑くらいのサイズのセリを毎日のように収穫していた。それは「いい季節になってきたなー」と書いた日以来のこと。でも、その数自体は決して多くなかった。セリの赤ちゃんばかりだったのだ。だから、ちょうどよいサイズは1日分ずつ収穫していた。しかしこのくらいのベストサイズの株がどんどん増えてきているのが毎日うれしい。赤ちゃんが育ったんですね。今まさに「一番いいとき」なのだと思う。

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↑これまでの3倍くらい収穫。おそらく3日分くらいある。とはいえサイズ的には小さいので、収穫に2時間もかかってしまった。

田んぼというわけではない。なんなんだろうね、あそこは。よくわからんのだが、やたらジメジメとしただだっ広い土地がある。私の土地ではない。他人様の土地。だから例によってセリ泥棒である。私の家の周りには山の塊が多い。塊が多いというのもおかしな言いぐさか。塊がある、が正しいのかな。塊はあるけれど、上の画像のセリを収穫したのは塊とは別の方向にある山ひとつを越えたところにある湿地。

取り忘れたイボのような山だから、人が入っている姿を一度も目にしたことはない。いかにも目的がなさそうな山なのだ。だからもちろんその麓の湿地に立ち入っているのも私くらいのものだとは思う。

一面に広がるセリの赤ん坊を見つめ、ちょっとノッポの飛び出したセリ(上の画像のサイズの)をつまんでつまんで、だいたい1時間くらいしてからかなぁ・・・やおら山のほうでゴソゴソと音がしはじめた。そのあとの1時間は終始、そのゴソゴソ音が断続していた。

クマやイノシシには会ったことがない。でもクマやイノシシなどのいわゆる「猛獣」の音ではないだろうという想像はついた。おそらくカモシカだったんじゃないかな。ポツンとそこに置かれたような山ではあるけれど、野生獣の気配は確かにあった。だから「カモシカだろうし、こっちには来ねえだろうな」と思いなおしてセリ摘みに専念した。

ふと思った。この山、人の気配がまったくない山である。さっき書いたとおり。でもどういう理由かは知らないが、いわれがわからない「祠」がすごく多い山という印象があるのだ。実際私は年末その祠のいくつかにお礼参りをした。酒ではなく、1円玉を備えた。

ふつう山道ってこうやってつくるか?というくらい直線的な山道に沿って、4つの祠をすでに確認している。もしかしたら、道がない到達不能ポイント的な場所にもまだまだ祠があるのかもしれないな・・・そんなことを考えていたのだ。

いや、だからといってあのゴソゴソ音が祠と関係しているとは思わない。あれはどう考えてもカモシカ的な何かだろう。カモシカと祠の間に何らかの関係があるはずもない。そういえば・・・思い出した。


「塊」のほうの山の話だ。いつもヒラタケやキクラゲやタマゴタケをとらせてもらっているなじみ深い山。こちらは「廃道」なので、道の幅としては、車1台なら余裕を持って通ることができるサイズである。

セリ摘みで超えた山のように平穏な山道ではない。廃道のほうは本格的な山岳道路である。ときおり何を勘違いしたのか、チャリで入り込んだけっこうな歳と思しきおっさんが、すれ違う私に「ああ、キツイ・・・死ぬかと思った」とこぼして立ち去ることもある、それくらい急勾配のアップダウンが連続する山道である。

そんな道だから、民家などまったくない。私が学生時代はまだ廃道ではなかったのだが、あの道を通る車はほぼなく、当時から民家はなかった。というか、いくら建築技術が進化した現代でも、あそこに家を建てるのは物理的に無理があるだろう。無理ではなくても、あんなところに家を建てるメリットは、ふつうない。

そもそも廃道の入り口に続く林道の入り口にポツンと1軒民家があるだけで、そこから上はひたすら崖伝いの道である。その林道の道中に、以前お話した雌鹿の亡骸があった。まあ何にしても、私が毎日のように歩き親しんでいるその先の廃道は、何かと曰くが語られるエリアでも実はある。

まあそういう過酷な環境だから、ハイカーや本物の競輪選手以外に入り込む者はない廃道である。であるにもかかわらず、どういう事情かはわからんけれど、超小ぶりの「鳥居」がしつらえられている箇所が1か所だけあるのだ。

どう考えても人間が通過できるサイズの鳥居ではない。大型犬でも無理といったサイズ感である。しかも、崖伝いの、その鳥居をくぐろうものなら崖から滑落するに決まっている方向に鳥居入り口があるのだ・・・

まあこのあたりは山岳信仰が盛んな山もあるのだが、私が入る山でそんな話は聞いたことがない。たまに耳にするのは「おばけ」関連のウワサばかりである。おばけと山岳信仰とは共通点がありそうで、まったく逆方向を向いているようでもある。

問題はこの鳥居。私は鳥居の役割や意味合いなど、イマイチ理解していない。いやウソ。イマイチどころかまったく理解していないのだ。でも神様的な何かを示すモノであることはなんとなくわかる。伏見稲荷なんて、ものすごく神様っぽい気がするのは、おそらく気のせいではないだろう。

気になるじゃないですか。家も人もいない、野生動物しかいないような山の中である。いてもせいぜいおばけくらいのものだ。そんな山の中に、どうして鳥居が必要なのか。考えれば考えるほど、私にとっては不思議な存在だった。

では、いったいその鳥居がどんな鳥居であるか、みなさんにもご覧いただきたい。こちらである・・・

と、そんなふうに説明することができれば、この話にもある程度の信憑性が生まれると思う。それなら明日にでもその鳥居の写真を撮ってくればいいのに・・・そう思うだろう。しかし私はそう思わない。というのも——

このブログを始めるはるか昔。といってもおそらく3〜4年前のことだったと思う。今になってあの鳥居が不思議だと思うようになったわけでは決してない。はじめてその鳥居に気づいたときから、なんでこんなところに鳥居がある?とは思っていた。

その鳥居、ほんとうに不思議なのだ。特に深い意味があったわけではない。当時は競馬以外のブログを書いてもいなかったし、特に写真を撮る必要はなかったのだが、数年前から気になる野草や山菜、きのこなどはことあるごと、写真に収めてはいた。当然そんな不思議な鳥居もヘタクソなカメラマンの被写体として十分な資格を有する程度に不思議だった。

私はその鳥居をファインダー(というかディスプレイ)に収め、スマホのシャッターを切った。ところが・・・

どういうわけかシャッターを切ることができないのだ。そもそも手ごたえのないスマホのボタンの感触が、私はどうにも好きになれないのだが、しかしシャッターを切るカシャっという音がしない気持ちの悪さは、得体のしれないものを踏んでしまった後味の悪さに通じるものがあった。

あれ?と思い、もう一度ボタンを押す。つまりスマホのシャッターを切ったのだ。それでも同じ。カシャ、の音がない。ディスプレイには相変わらず赤い鳥居が鎮座していた。そのときは特に深く考えず、あれー、どうしたのかな・・・と思いながら何度もスマホのボタンを押し続けた。それでも、どうしてもシャッターが切れなかったのである。

スマホを再起動してもダメ。電源を落としてSIMカードを一度抜いて、もう一度挿入してからスマホを起動してもダメ。あれあれあれ???スマホが壊れたか?そう思い、鳥居と反対側の絶壁に咲くフキノトーをファインダーに収めてシャッターを切ると・・・カシャ!

あ。撮れた。もう一度鳥居ともフキノトーとも関係ない花を目標にシャッターを切ると、カシャ・・・あれ、直ったか?そう思って再び鳥居にレンズを向け、シャッターを切ろうとする。でもね、やっぱり鳥居だけはシャッターが切れないのだ。

みなさん。この出来事をどう解釈しますか?まあ私は、これは何か不吉なことだとかおばけだか神様がどうだとか、そういうこととは関係のない「スマホカメラの不具合とそれが起こるタイミングの偶然」と解釈しましたよ。

だからもう何回かボタンを押しましたよ。でもね、やっぱりシャッターがどうしても切れない。鳥居だけは。そこで考えました。事情はよくわからんけれど、もうこれ以上無理に鳥居を写そうとしないほうがいいんだろうな、きっと、と。それ以来、鳥居の写真は撮らないことにしている。その鳥居は今もある。昨年の台風にも負けなかった。

説明がつかないからそれが即おばけだとかなんだとかに直結することはないと思う。でも、事情はどうあれ、説明がつかないことってやっぱり起こるんですよねー。ほんとうに不思議。

この山ではこういう不思議な出来事がほかにもけっこうある。実は昨日セリ摘みに行くために超えた小山でも、不思議なことが起こった。

そういうお話を、また少しずつしていこうと思う。
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