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2018年09月26日

第5R〜毒!どく!ドク〜ッ!

必ずお読みください!

今年もこのシーズンがやってきた。ヒラタケである。ヒラタケは毎年かなりの量をいただいている。ヒラタケのシーズンは約2カ月続くことになるわけだが、この時期ほど自然の恵みに感謝することはない。ほんとはそれじゃあダメなんだろうけど、感謝などまったくしなかった私にしては上出来である。というか、そういうふうに私を成長させてくれているのもまた自然なのだ。

で、まずは「初モノ」となったヒラタケの画像をご覧いただこう。

ヒラタケ18922.jpg

ヒラタケ同木.jpg

雨あがりだったこともあって見た目以上に重量があった。持った感じだとトータルでだいたい3kgくらいか。何度経験してもこの瞬間はとてもうれしい。しかし残念なことに、この木、写真のとおりボッキリ折れてしまったのだ。今年何度か来た台風にやられてしまった・・・

この奥にもヒラタケが大量に発生する木が3本あるのだが、全4本中3本が折れてしまった。残念でもあるが、これが自然のなせる業なのだから仕方がない。それに、生き残った木の根に近いほうにたくさんのヒラタケが今年も発生してくれている。さらに、大量ではなくてもちょこちょこ楽しみを提供してくれる朽ちた木を毎年見つけるので、今年も期待している。

野生のヒラタケを知る人ならだれでも知っていると思うが、環境によっては強い毒を持つ「ツキヨタケ」に酷似する株や個体がある。幸い私が入る山のヒラタケは、写真のとおり似ても似つかないから比較的安心である。ツキヨタケは柄の部分を割いてみると黒いシミがある、などといわれるが、ない個体もけっこう多いから、黒いシミだけを判断材料にするのは危険。

より確実なためにもぜひ「ツバ」の有無に注意していただきたい。非常に小さいが、特にムキタケとの区別がややこしいことが多く、そのときにこの小さいツバが役に立つのだ。ツバがあるほうがツキヨ、ないほうがヒラタケ、ムキタケ、シイタケ(ツキヨの誤食3部作)である。ツバあり、シミありの少なくとも一方の条件を満たすか、夜に青白く光るきのこ(これがツキヨタケの由来となった性質)は絶対に採取すべきではない。


さて、ここからが本題。今回は毒々しいきのこがテーマなので、まずは美しくかわいらしいヒラタケをご覧いただいたわけである。しかも今回の毒、ツキヨタケなんて比ではないくらい危険な猛毒きのこの可能性がある。前回は難問の老菌だったが、今回は同じ難問でも「幼菌」のほう。

では画像をご覧いただこう・・・コイツだ。

シロカラカサ918.jpg

オオシロカラカサ918.jpg

オオシロカラカサ同個体頭.jpg

例によって3連発だが、正体はともかく、あまりにも個性的なこの個体のシルエットはご存知の方も少なくないだろう。ではさっそく予想。

◎ カラカサタケ
○ オオシロカラカサタケ
▲ コカラカサタケ
△ ドクキツネノカラカサ
△ クリイロカラカサ
× ゴルフの打ちっぱなし前

この状況で判断するのは非常に難しいし、口に入れるのであれば容易な判断は危険である。まずは予想の根拠から。根拠となった画像をご覧いただこう。

からかさ180925.jpg

からかさ真上180925.jpg

からかさ柄180925.jpg

これ、まず間違いなくカラカサタケである。かなり大柄(傘25?pくらい、高さ30?pくらい)で、濡れ具合によっては毒きのこのテングタケに似ているし、柄だけ見れば光の加減によってはマツタケを超える高級きのこのコウタケにも見える。全体的にはテングタケに近いか?だから成菌となったこの形↑でも注意は必要。

で、このカラカサタケが今年は爆発的に発生しており、山歩き30分くらいで200本くらい生えてるんじゃねえの?と思われる勢いだった。これが◎推した根拠。カラカサタケは可食。かなりうまいらしい。でも、これにそっくりなオオシロカラカサタケは、食ったら命はない。オオシロカラカサタケのほうが傘は全体的に白っぽいし、生えるのは公園などもっと私たちの生活に身近なところである。

デカさではオオシロカラカサタケに似るが、色や形などのパッと見た目は強毒のコカラカサタケに似ている。コカラカサタケはカラカサタケよりもだいぶ小ぶりだが、カラカサタケにも個体差があるので大きさだけで判断するのは危険。だからこの時点でカラカサタケを食うのは無条件で危険ということになる。まあデカいカラカサタケだけを食えばなんとか大丈夫か。

ドクキツネノカラカサは、色合いは似ていないが、毒性がオオシロカラカサタケに似て、食ったら死ぬリスクが高い。オオシロカラカサタケは何しろデカイから、完食したらまず助からないだろう。コカラカサタケはバクバク食ったら危険だし、カラカサタケよりも小ぶりなドクキツネノカラカサも1本完食したら危ないかもしれない。

クリイロカラカサタケも毒キノコで、たくさん食うと生命は危険にさらされる・・・という具合に、カラカサ一族は非常にリスキーなファミリーなのだ。カラカサタケは正直いって食ってみたいけれど、私にはその勇気はない。写真はまず間違いなくカラカサタケだとわかっていても、どうしても食えない。

ほかにも色の変化やにおい、生える場所の傾向など見分けるポイントは把握しているのだが、それでも勇気はない。かなり美味なタマゴタケと食ったらタダじゃ済まないタマゴタケモドキ、タマゴテングタケの関係に似ているかもしれない。

ただ、タマゴファミリーは、なんというか、「AとB、Cの違い」というはっきりした離散的な違いがあるのに対し、カラカサ一族は「AとA'、A''、A'''の違い」という感じの、イマイチはっきりしない連続的な違いしかない印象がある。これが、タマゴは食うのにカラカサは食えないという差に表れているのかなぁ・・・

みなさんもカラカサを食うときはほんとうに注意してくださいね!

2018年09月25日

第4R〜タマゴタケタマゴタケモドキタマゴテングタケクイズ!

必ずお読みください!

ほんとうはこの日のブログも書きたかったのだが、書く時間がなかった。でもせっかく採れたし撮れたので、でっかいけどかわいらしいきのこを予想の前にまずは掲載しておく。

アカヤマドリ18920.jpg
↑アカヤマドリ。カワイイでしょ!でもさすがにちょっとデカくなりすぎたので、柄の部分はほぼ虫にやられており、厚さ1?pくらいの輪切り1枚しか食えなかった。傘の部分はすべておいしくいただいた。バターソテー。う〜ん、美味。

↓アカヤマドリ親子。まあ実際の親子関係があるんだかないんだか、きのこについてはよくわからん。とにかくふたつで仲良くくっついて生えてた。親はもうズルズルぐちょぐちょに腐っており万事休す、無念なり・・・
アカヤマドリ親子18920.jpg

子のほうがちょうど私の手に収まる、非常に持ちやすいサイズだったから、親のバカでかさの想像はつきますよねぇ?アカヤマドリはとても大きくなるイグチなんですよねー。子供の傘だけでもけっこう腹にたまる。

そしてその帰りに見つけたバカでかいタマゴタケ。これはたぶん私が見た中では過去最高のレコードである。背が高くて30?pくらいあり、傘は私の手のひらを思い切り広げても全然入りきらないくらいのビッグサイズだ。かなりの老菌だったがまだ十分にみずみずしかったので、こちらも「タマゴタケめし」でおいしくいただいた。

巨大玉子18920.jpg
↑見えている柄は短いが、落ち葉が積もっており、ご覧のとおりかなり急勾配の斜面だったので、ツボ(※詳細は後述)はずっと下にある。それに今までこんなにデカいツボは見たことがない。

↓イグチの老菌かよってくらい豪快に反りかえってはいたが、中央の出っ張りがはっきりしており、老菌ながらもまだ若々しさを残している。
巨大同個体.jpg


では、そろそろ本題に入ろう。今回は予想というか、みなさんにもクイズを出題しようと思う。予想兼クイズである。

玉子クイズ18922.jpg

クイズ同個体頭.jpg

クイズ同個体.jpg

だいたいきのこというやつは、幼菌の判断が難しい。たとえば前回だかその前だかに登場した猛毒菌のバライロウラベニイロガワリと美食菌アメリカウラベニイロガワリなんて、ガキのころは双子かっつーくらい似ている(ように私には見える)。

ツボがあるテングタケのファミリーなんてもっと難しい。タマゴタケがなぜ「タマゴ」なのかというと、ガキの時分はこんなだからだ。

ゆで卵タケ18920.jpg

まるでゆで卵のように見えるかもしれないが、ユデタマゴタケではない。テングタケの一族はみな、こういう「卵」の形で生まれてくるのである。これを突き破って立派なきのことして成長してゆくのだ。

生まれたてタマゴ.JPG
↑卵の殻を破ったタマゴタケ幼菌。私の手に持った白い部分がツボ(卵の殻)
↓(たぶん)猛毒ドクツルタケ幼菌。上のタマゴタケよりもさらに成長すると、柄が伸び、ツボが柄の最下部に残る。こいつはチビでもデカくても食ったら死ぬ。
猛毒ドクツル.JPG

という具合に、どうみてもゆで卵の状態の生まれたてテングタケ一族は、難しいどころか、判断は不可能なのである。そして老菌。きのこというやつは、年老いてくると溶け始めるからこちらも難しいのだ。

人間だってそうじゃないですか。赤ん坊なんてどれも同じに見えるし、なんならじーさんばーさんも大差ないように感じられますよね?(あれ、俺だけ?)だから今回の「老菌当てクイズ」も非常に難問なのである。

問題の画像はすべて同個体。ヒントとなるのは根元のほう。「ツボ」を確認していただけただろうか?コイツもおそらくテングタケのファミリーである。ポイントは、うすら黄色い色をどう解釈するか・・・では予想。

◎ タマゴタケ
○ キタマゴタケ
▲ タマゴタケモドキ
△ タマゴテングタケ(大穴)
× きのこじゃない(単勝万馬券)

ここまでタマゴタケの写真を何枚となくご覧いただいているから、「ぜんぜん違うじゃねぇかこのインチキ野郎!」と思うかもしれない。しかしそれは違う。インチキ野郎の部分は正しいが、きのこはそんなに単純ではないのだ。

実はこのタマゴタケというやつは、赤い成分の水溶性が高い。雨が降ると赤が溶け流れてしまうのだ。実際タマゴタケを焼いて食ったりすると、きのこの水分が赤を洗い落としてうすら黄色っぽくなる。赤かったタマゴタケは、食べるころには猛毒タマゴタケモドキみたいな色になってしまうのだ。味は同じでも、これはかなり怖い。

これと同じことが↑の写真にも起こっていると考えられる。キタマゴタケはタマゴタケの兄弟みたいなもので、こちらも食べられる。が、このへんでは見たことがないので、色はキタマゴタケに近くても、確率的にはタマゴタケのほうが高い。

また、食ったらほぼ死ぬタマゴタケモドキ、タマゴテングタケの可能性はほぼない。というのも、本問画像の2番目を拡大してもらうとわかるが、全体的に溶けているものの、手前側の花びらみたいになったところに「条線」が残っていることがわかると思う。

これは、選択肢の中ではタマゴタケやキタマゴタケのみに見られる特徴である。てな具合に「タマゴタケ」を導いたわけだが、いかがだろうか?

ただしイマイチ強気になれないのは、本体のツボのまわりにツボらしき球体が規則的に並んでいる点。以前も書いたように、タマゴタケは確かに群生はする。かなり大規模な菌輪(輪を描くように発生)を形成することもある。ただ、上記のような、1つの個体を取り囲むように群生するタマゴタケは見たことがない。この点は引っ掛かる。

とすると、選択肢にはないテングタケ一族の可能性も十分考えられることになるし、単勝万馬券の「きのこじゃない」なんていう可能性は・・・さすがにこれはキビシイか。

いやー長くなってしまいましたすいませんごめんなさいかんにんしてやー。やっぱ写真ためこむと載せるのが難しいですなぁ・・・

2018年09月22日

第3R〜きのこはコワイかオイシイか!?コイツは・・・

必ずお読みください!

私はたいへんな臆病者のため、食ったら死ぬレベルの毒を含むこともある白、黒、黄色のきのこには原則手を出さないことにしている。この時点でだいぶ採取する対象が減ってしまうのだけれども、別にたくさんの種類のきのこを食いたいわけではない。ごく限られたうまいきのこをたくさん食えればそれでいい。

ただし、食える食えないはまた別にして、目の前の気になるきのこのことは知っておきたいじゃないですか。私が現在知るきのこよりもうまいきのこかもしれないし・・・(←結局食うこと考えてるなコイツ)

で、そういう対象となるのが今回のお題。コイツだー!

ススケ919.jpg
ススケ同個体かんこう.jpg
ススケ同個体.jpg

無造作に3発並べてみたが、すべて同じ個体である。で、傘のウラをご覧いただければわかるとおり、イグチである。きのこに詳しくない人のために親切にも説明を加えるなら、たとえばみなさん知っているシイタケのように傘ウラが「ヒダ」を形成するきのこに対し、傘ウラがスポンジ状になっているきのこもけっこうある。

このタイプを「イグチ」と呼ぶのが通例なのだ。で、このスポンジ状の部分のことを「管孔(かんこう)」と呼ぶ。イグチは非常に種類が多く、たとえばタマゴタケやシイタケやマツタケやクリフウセンタケのようにヒダ状のきのこよりもその素性が明らかになっていないきのこが多い印象もある。

それをいいことに、「イグチに毒なし」なんつーええ加減な標語も流布されている。とんでもないウソっぱちである。この前ちょっと書いたバライロウラベニイロガワリなんて食ったら死んじまうほどの強毒イグチなのだ。めちゃくちゃオイシイきのこにそっくりな毒菌の「ドクヤマドリ」なんていうきのこもある。まあこれはかなり標高が高いところにあるきのこだが・・・

そして忘れてならないのが、写真のきのこによくにている「ミカワクロアミアシイグチ」というとんでもねぇ強い毒を持つとされるきのこがある。これはコワイ。なんつってもあまりにも毒が強いため、どのくらいの毒がラットの致死量になるのか推定ができないというツワノモ毒イグチである。ラットも相当数無駄死にさせられたのだろう。

という具合に、「イグチに毒なし」はウソ。ウソどころか、毒ばっかりじゃねえかよイグチ・・・
てわけで、予想です。

◎ ススケヤマドリ
〇 ムラサキヤマドリ
▲ クロイグチ
△ ヤマドリタケモドキ(大穴)
× ミカワクロアミアシイグチ(単勝万馬券)

管孔の色(クリーム系)や全体の色合い(黒に近い紫)からして、食ったらうまいらしい「ススケヤマドリ」に近いかなーと判断した。ムラサキヤマドリやクロイグチについてはよく知らない。

ヤマドリタケモドキは大好きなきのこ。イグチきのこでは一番好きかなー。「香りマツタケ味シメジ」なんていうことわざもあるが、私はマツタケよりもこっちのほうが好きかもしれず、「香りヤマドリタケモドキ味アカヤマドリ」なんていつも言って・・・はいないなぁ。あ、マツタケはそんなに好きじゃないけどシメジは好きですよ。

で、そのヤマドリタケモドキを今年も無事ゲットしました!下の写真ですね。

モドキススケ同個体.jpg
モドキススケ同個体かんこう.jpg
モドキかススケ919.jpg

山の入り口で見つけたためこれを手に持って歩いたのだが、けっこうな老菌だったこともあってか非常にかぐわしニオイを漂わせながらの散策となった。あまりに良いニオイなので途中で立ち止まっては何度も本体のニオイを嗅ぎながら恍惚としつつ歩いた。まるで山に出没した変態オヤジである。

もちろんその晩の酒のつまみはヤマドリタケモドキでした!けっこうゼイタクしてるでしょ!?
後日アカヤマドリもゲットしたので、そちらの写真も次のブログあたりで掲載します!

あ、ちなみに予想の黒いイグチは食べてません。たとえ優良食菌のイグチだったとしても、なんだかきったねぇ虫がブンブンたかっていたので食べなかったと思う。

あーっとそれと、上で挙げた「ドクヤマドリ」は、このヤマドリタケモドキに酷似するきのこなんだとか。私は見たことがない。これまでは100%ヤマドリタケモドキのほうだった。ただこの両者、生息する標高が違う(少なくともドクヤマドリは1000m以上でないと生息しないとされる)。

それに管孔を傷つけると変色するといわれるので、傷をつけても色不変のヤマドリタケモドキとはこの点でも異なる。もちろん私は毎回ヤマドリタケモドキに傷をつけて色が変わらないことを確認してから食っている。コイツらはほんと、いつだっておいしい。

必ずお読みください!

当ブログをお読みいただきありがとうございます。
ブログの主旨は「 素人のことはじめ 」のところに書いたとおりです。
文字通り「きのこ・山菜の素人」が書くブログです。

私が書いたブログを参考に、「あーこのきのこは食えるんだぁー」なんて思ってバクバク食いまくるようなことがあってはいけません!
私は完全な「ど素人」ですから。
この点だけはどうか勘違いなさらないようお願いします。

「お前のブログ—うらめしやー」なんていっておばけにドロドロ出てこられても、
こっちは「はぁ?」といってナメクジみたいに塩でも撒いておしまいになってしまいます。

この点だけはどうかよーく理解していただきたいです!

2018年09月18日

第2R〜いつものカワイイきのこか?ん?で、でけぇ!

必ずお読みください!

とにかく書きたいこと、あげたい写真がいっぱいあるのだが、今非常に多忙である。正直こんなことやってられないのだが、命にかかわるかもしれないと考えると仕事どころではないのも事実である。で、今日はこれ。

クリフウセンタケ(ニセアブラシメジ)だとばかり思って崖をくだってたどり着いてみると・・・

クリフウセンタケ子供?.jpg
クリフウセンタケこども?.jpg

かわいい。やっぱりクリフウセンタケだ・・・そう思って採取。でもなんとなく違和感があって、よーく見てみた。すると・・・

?@ 時期が(ウチらへんでは)ちょっと早い
?A ツバの名残がない
?B 傘の外側の感じがビミョーに違うがわずかな違和感のレベル

そして、そのそばにある群生を見て驚いた。

クリフウセンタケ?.jpg

?B でけぇ!(傘の直径17?p)

けっこう大きなクリフウセンタケもあるそうだが、17?pはさすがにねぇよなぁ・・・と思い、これは要注意きのこだと直観した。少々早いが時期はだいたいこんなもんだろう。群生もしている。チビも含めればかなりの数だった。クリフウセンタケ的要素は比較的そろっていた。ヒダが上生しているのでカキシメジみたいな有名どころのヤバいきのこではなさそうだが・・・

食ってみました。にげぇ!苦かった。とてもじゃないけど飲み込めません。思わず「あなたはセンブリタケ!」と指差したが何も答えず。仕方ない、調べましたよ。でも明確な答えは出ず。何しろデカイんだよなー。なんだこれ・・・つーことで、コイツが2発目です。

◎ キアブラシメジ
○ クリフウセンタケ
▲ カキシメジ
△ アブラシメジ
△ 思いつかない・・・いずれにしてもフウセンタケ系のへんなの

口をすすいで苦みをとったので、毒があってもまあだいじょうぶではあるでしょう。でもコイツ(ら)の正体は著しく気になる。
誰かおしえてくださーい!

2018年09月15日

第1R〜きのこ界のアイドル!?登場!

必ずお読みください!

「実際に生えているきのこや山菜・野草の正体を予想する」という奇妙奇天烈な趣旨のブログをはじめてみたわけだが、写真はすでに押さえてあるので、さっそく投稿し、予想したい。ただ問題は、写真をちゃんと投稿することができるのだろうか?という点である。グダグダ考えていても仕方がないので、ちょっと投稿してみることにする。

では・・・記念すべき1発目は、コイツだぁぁぁぁぁ!!!!

20180913タマゴタケ.jpg

おおお!画像が投稿されている!(プレビューで確認) ここまでわずか1時間しかかかっていない!これは幸先がよい。で、このタマゴ・・・いや、このきのこ、野生キノコにちょっとでもふれたことがある人なら、もうおわかりですね?

もちろん予想するまでもありません。予想もヘッタクレもない。もう食っちゃいましたよこれ。でもね、せっかく予想のブログをはじめたわけだから、最初くらい的中させたいじゃないですか。メインブログの競馬予想なんて、かれこれ数百か、もしかしたら1000くらい予想しているにもかかわらず、的中した記憶がないのだ。

まあインチキ競馬ブログだから的中しないほうが正しいのだが、きのこブログのほうは命がかかっている。理屈的にはすべて的中でなければならない。だから、まずは初日ということで、的中させます。でもいちおう予想。

◎ タマゴタケ
○ ベニテングダケ
△ タマゴタケモドキ
△ タマゴテングタケ
△ バライロウラベニイロガワリ
△ ドクベニタケ

本来であれば、傘裏のヒダやスポンジ、軸、軸の根元などをもっと詳しく掲載すべきだとは思う。しかしこのタマゴはもういいでしょう!なんつっても、もう食っちゃったんだから。ということは、「◎ タマゴタケ」が大正解ということである。なぜって?だって・・・

ベニテングを除く残りの4つは食ったらタダでは済まない猛毒菌もしくは激辛きのこだからである。タマゴタケモドキとタマゴテングタケはタマゴタケと同じ仲間で、食ったら助からない可能性が高い。タマゴタケモドキは運がよければ助かるかもしれないが、タマゴテングタケはダメですね。

これらは、色が黄色っぽいので間違いにくいが、形はタマゴタケと同じ。ただちょっとちがうところがあって、猛毒2種は傘の縁(外側の円周付近)に「条線」と呼ばれる線がないのだ。タマゴタケはちゃんとある。↑の画像でもでっかくすればちゃんと確認できるはず。ちびまる子ちゃんで頻繁に現れる「顔に縦線」に少し似ている。

色だけではなく、条線や柄(軸)の違いから判断する必要がある。すべての条件がタマゴタケに合致したときだけ、「タマゴタケ」と認識すべきである。「お!タマゴタケじゃん!」と思ってもよいが、思っただけで引っこ抜いて食ったら危険。「お!」と思ったあと、「どれどれ、条線は・・・OK!柄の模様もOK!」という具合に、すべてがタマゴタケの条件に一致しているときだけOKなのだ。これはタマゴタケだけではなく、いかなる野生キノコにも必要なチェックである。

ちなみにタマゴタケモドキ・タマゴテングタケはツバ(柄上部にヒラヒラしたものがある)が白、タマゴタケは赤かオレンジ、柄は猛毒タマゴタケモドキ・おいしいタマゴタケはだんだら模様、「必死」のタマゴテングタケは白くてつるっとしているというちがいもある。自信がない人は絶対に食ってはいけない。

バライロウラベニイロガワリも猛毒菌である。タマゴタケもかなり大型のきのこなのだが(画像のものは傘の直系・高さとも20?pくらいかなぁ)、バライロウラベニイロガワリはもっと大きなきのこで、全身が「バラ色」なのだ。タマゴタケよりももっとピンク〜紫系統のきのこである。

ウラベニというくらいだから、傘の裏も紅(ピンク系)、「イロガワリ」というのはきのこの種類であり、実際に傷をつけると色が変わる。バライロウラベニイロガワリや、これにそっくりなおいしいアメリカウラベニイロガワリなどは、傷をつけると青く変色する。ほんと、みるみるうちに変色していくからおもしろい。ただ、バライロのほうを食ったらおもしろいどころの騒ぎではない。

タマゴテングタケと違ってちょっとかじるくらいなら腹が激痛にさらされるくらいで死ぬことはないと思う(あくまでも私の感覚)。ただしこのイロガワリ種はとにかくデカイきのこであり、しかも味も相当うまいことから、1本丸ごと食ってしまう危険がある。そのときは、毒が致死量を超えてしまう危険が大きい。

イロガワリのように傘の裏がスポンジ状のきのこはとかく大柄なので、食いすぎ注意である。毒キノコの場合、ふつうは死ななくても大量摂取で死んじゃう危険性もあるのだ。私の自宅近くにもイロガワリは多く生息し、おそらくバライロもしくはアメリカもけっこういると思うのだが、私は怖くてコイツらには一切手を出していない。だってバライロとアメリカの区別がつかないんだもん。アメリカは食ったら相当うまいらしいんですけどね・・・

ドクベニタケは、確か記憶では「ドク」とつくくせに毒はなく、ただし食ったら口が八つ裂きになるほどの激辛きのこなんだとか。食ったことがないからわからないが、そんなもん食いたくもない。おそらく見た感じはハツタケの仲間っぽい気がするが、コショウタケというこちらも激辛のきのこがあるので、もしかしたらコイツの仲間かもしれない。

対抗に推したベニテングタケは、「ザ・毒キノコ」という感じの毒々しいきのこである。毒キノコの知識がまったくない人に「毒キノコの絵をかいてください」といえば、おそらく10人中9人はベニテングの絵をかくことになるだろう・・・もうわかったでしょ?タマゴタケに似ていて毒々しい白いボツボツがある、あのきのこですね。

ベニテングタケは毒キノコではあるけれど、よほどバカ食いしなければ死ぬことはない(腹痛や呼吸困難、幻覚などの危険はアリ)くらい弱毒のきのこで、味はタマゴタケをはるかに上回るほどうまいらしい。実際長野では毒抜きをしてベニテングタケを食う地方があるというから、きのこの毒も人間の食い意地もけっこう強烈である。まあ、食わないに越したことはない。

ちなみに、バライロウラベニイロガワリとドクベニタケ以外の4種はすべて近縁種である。正々堂々食えるのは「◎タマゴタケ」のみ。今回私が採取した場所もそうだが、タマゴタケはけっこう群生する。おそらく「菌輪」というやつだと思う。菌輪というのは、局所的絶滅を避けるために、文字通り「輪」を描くように群をなして発生するきのこのたちのことだ。

たまごたけ2018.jpg

↑なんとなく「輪」という感じがするでしょ?わりとキレイな円周曲線を描いている気がする。
↓典型的なタマゴタケ群生。昨日は山歩き1時間程度の道中、こういう群生が10か所以上あって非常に楽しかった。傘が開いている右サイドが大人(タマゴタケ成菌)、アンズあめのようなかわいらしい左サイドが子供(タマゴタケ幼菌)

タマゴタケ菌輪.jpg

ということで、だいぶ長くなってしまった。今回は「予想」よりも「的中」を目指したために少々説教くさい内容になってしまい恐縮だが、次回以降は本気の予想であり、原則食わないうちにブログに掲載したいと思っている。もちろんこんなに長くなることは金輪際ない。だいたい画像投稿がめんどくせえんだよなー・・・俺のだけ壊れてんじゃねえの?という気がして非常にやりづらい。もうちっとなんとかならんのかこのブログ。

いずれにしても、タマゴタケはほんとうにかわいらしく、食ってもおいしく(コイツでダシをとった汁のうどんは最高!)、見ても美しく、まさに「きのこ界のアイドル」である。そういえば、競馬界では武豊さんがかつてアイドルジョッキーだった時代を思い出す。きのこ界のアイドルだけに近々タマゴタケユタカなんて呼ばれることがあるのだろうか・・・(ねえよ!)

2018年09月13日

素人のことはじめ

必ずお読みください!

メインブログでお世話になっています。

メインブログというのは 競馬のインチキ予想のブログ のことである。こちらはサブブログということで、メインブログよりは気楽に取り組みたい。あれより気楽なんてあるのか?と思う読者もいるかもしれないが、あっちは全身全霊を傾け、1本書くたびに寿命が5年くらい縮んでいることは間違いない。こっちはそういうことがないくらいリラックスして書くつもりである。

テーマはタイトルをみていただければわかると思うが、コンセプトは、「山に生えてたものの予想」である。競馬ははずれても(私にとって)死活問題にならないが、こっちはそうはいかない。なにしろ猛毒を含むきのこや植物がテーマである・・・あれ?俄然こちらのほうが本気を出さなければならない雲行きになってきたが、あくまでもブログに臨むスタンスとしては、「気楽」でありたい。

要は、山に生えてるアヤシゲなものを撮って(採って、盗って?)きてここに掲載し、その正体を探るという趣旨である。まあ読者参加型のブログなのだが、そういう細かい設定は恐ろしくニガテなので、インチキ競馬同様一方通行になる可能性が極めて高いと思われる。

で、問題は、コイツなんで急にそんなことはじめたの?というところだろう。もちろん理由はある。あるのだが、それは追い追い説明できればいいかなと思う。とりあえずはめんどくせえから(あまり小難しいことをやっているとたちまちヤル気がなくなる)から、はじめちゃいましょうということだ。

更新は毎日・・・が目標。もしかしたら週1、あるいは月1、場合によっては年1もしくは数年に0.5回くらいの頻度にまで落ち込むかもしれない。こればかりはやってみないとわからない。

ほんとにとりあえずスタート!である。
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