『過去の恋人への未練をすべて断ち切りなさい』
という心構えがよく出てくる。
確かにその通り。
僕は”過去の恋人への想い”が残ったまま
目の前の人に向き合える自信がないし、
その人を「昔の恋人の代役」として見てしまったら、
自分の不誠実さがイヤになる。
ただ、こうも思う。
「過去の未練をすべて断ち切って、
新しい恋に生きられる人がどれだけいるだろう?」
V系バンド『シド』の『レイン』という曲に、
こんな歌詞がある。
鳴りやまない 容赦ない思い出たちは 許してくれそうにもない
目を閉じれば 勢いは増すばかりで 遠巻きで 君が笑う
たとえ思い出の品をすべて捨てても、
心に刻まれた思い出は消せない。
恋を探すほとんどの人が、多かれ少なかれ
”過去の想い人”を引きずりながら前進していると思う。
それを『未練がましい』と嫌う人もいるだろうし、
消せない思い出の背負い方に答えなんてない。
できるとすれば
「過去の恋人の思い出が今の自分を作ってくれた」
と考えること。
そして未来の自分を作ってくれるのは
”遠巻きで笑う君”ではなく、これから出逢う想い人。
断ち切れない未練なら、
いっそ付いてきてもらおう。
過去の誰一人欠けても、今の自分はいないから。
⇒他記事
【恋愛格差】『恋なんて諦めたはずだったのに』
【短編小説】『白だしうどんは涙色』 全2話
【短編小説】『鳥カゴを打ち破って』 全4話
⇒参考書籍
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