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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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2021年02月24日

【おすすめ本】『嫉妬の人間学』〜PART1 心に残る一節を3つ紹介 ”嫉妬は人を「殺す」最大の武器だ”〜。

歴史的な出来事や、
著者が経験した人間関係から、
嫉妬という感情の強さ、大きさを綴った本。

『嫉妬の人間学』

著作中で、特に心に残った一節を紹介したい。

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ー目次ー
  1. 自分に向けられた嫉妬心は見つけにくい
  2. 嫉妬から来る執念深さは、相手を取り殺すまで終わらない
  3. 嫉妬に支配されると、自分の心に自分がいなくなる
  4. 所感

1.自分に向けられた嫉妬心は見つけにくい

というのも、嫉妬心は、
対象にたいする異常な関心、
という形を取るからである。

他人に向けられた場合、
この「異常」さの奥にあるものを
看て取るのはそれほど難しくない。

しかし、自分に向けられた場合、
嫉妬心を過剰な求愛と
見紛ってしまいがちなのである。


『嫉妬は人を「殺す」最大の武器だ』41〜42ページ より


自分に向けられる嫉妬は見つけにくい。

自分に関心を持ってくれている理由が
好意なのか、嫉妬から来る執着なのか。

相手との関係が良好で、
相手のことを深く知らないうちは
気づきにくい。

その好意も、度を越したら嫉妬なのか。
好意と嫉妬は別物か、程度の問題なのか。

それも、自分に向けられると見えにくい。

2.嫉妬から来る執念深さは、相手を取り殺すまで終わらない

嫉妬のやっかいさ、やりきれなさは、
執念深さからやってくる。

叩きつぶされても、
叩きつぶされてもへこまない。
どこまでも食らいついてゆく。

相手を取り押さえ、取り殺してしまうまで、
相手に対する嫉妬心は収まらないのである。

たとえ、
ある特定の相手に対する嫉妬心が収まっても、
新しい相手を求めて嫉妬心が発動されるのである。


『嫉妬の炎で相手を焼き殺す』42ページ より


誰かに嫉妬することは、
その相手に追いつき、追い越したいという力になる。

何かに執着することは、
それを深く理解したい、上達したいという力になる。

それが行き過ぎた時、
嫉妬は自分の成長のためではなく、
嫉妬するための嫉妬になる。


3.嫉妬に支配されると、自分の心に自分がいなくなる

嫉妬は、他者を陰々滅々にさせ、遠ざける。
他者を破滅に追い込むこともある。

しかし、嫉妬のすさまじさは、
自分を焼き殺すほどのエネルギーを
もっているということにある。

たんに人格を歪めるというだけでなく、
致命的な判断ミスを誘い、
自壊自滅に追いやる場合があるのだ。


『嫉妬で自滅する 光秀の選択』49ページ より


嫉妬に支配されている時、
自分の心に自分はいない。
いるのは嫉妬する相手だけ。


自分がいないから、自分の力も見えない。

自分の力が見えないから、
自分の力を超えた判断をしても気づけない。

4.所感

著者は作中で何度も
「嫉妬は人間の中でもっとも強い感情の1つ」
と言っている。



人間は強い動機がなければ動かない。
楽をしたい生き物。

そんな人間を、簡単に動かす。
人の道に外れた道も、イバラの道も歩ませる。

だからこそ、
「嫉妬は人間の中でもっとも強い感情の1つ」
であり、

「嫉妬は人を殺す最大の武器」
なんだろう。



湧き上がってしまった嫉妬を、どう使うか。

嫉妬した相手に追いつき、
追い越すための力にするか。

嫉妬した相手を取り殺す怨念にするか。


それを見極めることが大切。







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