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2017年03月18日

全商検定9冠は本当にスゴイのか?

全商検定で全種目1級に合格することを俗に「 全商検定9冠」といいます。

ここでは、全商9冠達成は どれだけスゴイことなのか検証していきます。

全商9冠達成人数は?

平成27年度のデータを見てみましょう。

三種目以上1級合格者表彰受賞人数一覧

3種目 7,924 名
4種目 4,477 名
5種目 2,297 名
6種目 789 名
7種目 199 名
8種目 54 名
9種目 28 名
合計 15,768 名

1年の間に全商9冠達成したのはわずか28人です。毎日新聞にも「例年、全国で30人ほどしかいない難関」と書かれていました。

確かに9冠達成者は全国的に見ても少ないです。


全商9冠達成者が少ない本当の理由

全商9冠の人が少ないのは、ただ「問題が難しいから」というわけでもありません。

他にも、3つの理由があると思います。

【1】 9回も受けられない人が多い

全商9冠を達成するには、少なくとも9回は試験を受けないといけません。ただ、検定試験は1年に1回か2回あるのみです。

検定日が他の予定とかぶる人も多いので、全種目合格というのは週末の予定が空いていないと無理です。


【2】 商業高校生に限定される

そもそも全商検定の対象は商業高校生です。

一般の人が対象の多くの検定とは異なり、受験者数も少なければ、受験者の知識も少ないです。


【3】 全商9冠を達成する意味があまりない

全商9冠を達成しても高校を卒業したら、基本効力はありません。

卒業後のことを考えている人は、 全商検定にこだわりません。 その代わりに、実用英検や日商簿記、基本情報の取得を目指す人が多いです。特に進路がすでに決まっている人は、就職先、進学先で必要となることを学んでいく方がいいのではと思います。


結局、全商9冠はどれだけスゴイことなのか?

達成者数は少ないですが、 「難関」という訳ではありません。

センター試験で国立大学に入学したり、実用英検準1級や日商簿記1級を取得したりする方が難しいです。商業高校生から見れば全商9冠はスゴイことだと思いますが、他の人から見ればそうでもないのも現実です。


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