全16件 (16件中 1-16件目)
1
第二次朝鮮戦争? その2第二次朝鮮戦争の可能性、特に最悪のシナリオについて二日間書いた私の予想など幼稚なものだが、実際にそういう事態になれば何が起こるかわからない展開は北朝鮮軍の戦意と周辺各国の軍事行動の幅次第である日本はどう対応すべきか?なにしろ平和憲法があるから他国の動乱に派兵することは、正式には出来ないはずであるが、北朝鮮は核ミサイルの保有国であるというところが特殊条件である平和主義者さん達からすれば、日本は専守防衛で固まっていればいいと言うことだろうが、北朝鮮が暴発して核ミサイルが日本に飛来する可能性を否定できない以上、それを防ぐ手だてを考えないと亡国の危機である「青年の主張」的な思考の社民党なら、例えば「世界に誇る~ 平和憲法を持つ~ 日本が~ 平和的友好的な~ 態度をこちら側から率先して見せれば~ 周辺の~ どんな国でも~ むやみに日本を~ 侵略する事など~ 考えられないから~」などとノーテンキなコメントを出すかも知れないが (笑) 朝生などの討論番組で彼等が「一体 どこの国が日本へ攻めてくるというんですか? ありえないでしょう?」と言い立てているシーンを何度も見ているしかし、最悪のシナリオでは、通常の、常識的な展開にはならない戦時の人間の心理は狂気である戦争を知らない平和時代の人達が後講釈で、戦争時の諸行為を批判するのはあまり意味をなさない特に追いつめられてやるかやられるかという恐怖に駆られ窮鼠のようになった者の犯す残虐行為は、ほとんど純粋に強烈な生存本能だから、これを押しとどめることなど困難であるヴィエトナム戦争の最中にサイゴンにいて、戦闘行為の末端に触れた者の一人として実感としてそう思う ―――― ◇ ――――聞けば、日本に照準を向けているという北朝鮮のミサイル基地は固い岩盤の地中深くにあり、その正確な所在は不明だという果たしてそのミサイル群に核がすでに核が搭載されているのか否か?は不明である不明であるが、北朝鮮が核を保持している以上、その可能性を考えておかないといけないだろう核は極めて重量のあるもので、現在の北朝鮮のミサイルに搭載可能か?も不明である核の軽量化と、ミサイルの推力の強化、その両方を北朝鮮は急いでいるであろうが、現時点ではどうなのだろうか?現時点ではともかく、後数年すれば、この両方が可能になる可能性が高いこの点が、日本の安全保障にとって極めて重要なポイントである ―――― ◇ ――――北朝鮮のミサイル発射という状況になれば、米軍が地下ミサイル基地をミサイル攻撃しようとするだろう在韓米軍もこのミサイルの標的になる可能性があるから、自衛行為であるのだから躊躇はしないだろう単に日本だけをミサイル攻撃から守ろうという意図ではないただし、この地下ミサイル基地攻撃には難問がある地下ミサイル基地の所在地の確定が可能なのか?固い岩盤の地中深くにあるとされるミサイル基地をどうやって破壊できるのか?さらには、どうやって、そのすべてを破壊できるのか?私は不可能では無いかと思うのだが恐らく多数あるであろう地下ミサイル基地のうちのひとつでも、破壊に失敗すればミサイルは発射されるそれが果たして○ 核ミサイルなのか?○ 照準は在韓米軍なのか 日本の大都市なのか それとも中国なのかだれも事前に、発射以前に、わかりはしないだろう最終的には米国の極東軍が核ミサイルで北朝鮮の地かミサイル基地を叩くことになるだろうそれは左派の人達が忌み嫌う米軍の極東艦隊の○ ミサイル巡洋艦○ ミサイル原潜から発射されるだろう同時に在韓および在日米軍空軍基地や原子力空母からの爆撃機が激しい空爆をくり返すだろうそれではたして核ミサイル発射が阻止可能か? ―――― ◇ ――――米軍の沖縄基地は日米安保の要であり、同時に米国の極東戦略、および世界戦略の要である有事の際には○ 日本○ 韓国○ 北朝鮮○ 中国沿岸部○ ロシア沿岸部○ 台湾○ フィリピン○ ヴィエトナムあたりまでの空軍の即時軍事行動を等距離でカバー可能である私は米国の兵士が日本のために血を流すだろうか?という疑問を持っていると書いたが、よく考えてみたらそれは間違っていた北朝鮮の暴発に限って言えば、それは韓国に駐留する在韓米軍にとって直接の脅威であるから、単に日本のためでは無く、自衛のために闘うだろうまた、日本の在日米軍基地に対するどの国からの攻撃のケースも同様であるこう考えると、現状、韓国と日本は、それぞれの駐留米軍と共に軍事的には一蓮托生、シャム双生児のようになっていると言える
2009.01.31
コメント(3)
第二次朝鮮戦争?昨日、こういう記事を書いた権力空白なら兵力46万必要 北朝鮮で米シンクタンク共同通信の国際ニュースを引用したのだが、要するに第二次朝鮮戦争の可能性について書いたこういう内容である ―――― ◇ ――――米シンクタンク、外交問題評議会は28日、北朝鮮の金正日総書記体制が崩壊して混乱状態に陥り、米軍などが治安維持のため介入する場合、最大で46万人の兵力が必要だとする特別報告書を発表した。イラク駐留米軍の約3倍の兵力に当たる。報告書は米政権に対し、中国、韓国、日本などと緊密な調整を行い、周到な対応計画を練るよう提言した。 報告書は、ポスト金総書記体制について(1)総書記の息子などへのスムーズな権力継承(2)権力闘争の末、新しい指導体制が誕生(3)体制崩壊後、権力の空白が発生-の3つのシナリオを想定。 権力の空白が生じた場合、治安維持のため米国や韓国などから控えめにみても11万5000-23万人の兵力が必要と見積もった。朝鮮人民軍の特殊部隊などが強く抵抗した場合、必要な兵力は46万人と推定。「米韓だけでは対処できなくなる」と指摘した。 ―――― ◇ ――――上記の「3つのシナリオ」のうち、(3)権力の空白が生じた場合というシナリオが最も危ないというtak-shonai さんのこのコメントに私も同感である ―――― ◇ ――――(1)の可能性は、案外小さいでしょうね。内部ではかなり前から、駆け引きやら、情報操作やら、騙し討ちやら、妙な誘導やら、閨房でのむにゃむにゃやら、いろいろな工作がなされて、かなりぐちゃぐちゃでしょうし、それに乗じて、米国も韓国も中国もロシアも、いろいろな諜報活動をしているでしょうから、すでに 「スムーズ」 ではありえない状況に突入しているはずです。表面上は 「スムーズな継承」 を取り繕うことがあっても、裏では相当な遺恨が残るでしょうから、尾を引きそうです。つまり、多かれ少なかれ、混乱発生は必至で、(3) の場合は最大規模の混乱になり得るということですね。覚悟しとく方がいいかも。 ―――― ◇ ――――私も混乱は必至だと思うその最悪のシナリオを考えてみたい「権力の空白」ということは、言わば真空状態であるから、周囲の勢力を吸い込むことになる周辺の勢力とは、国境を接する諸国である具体的には○ 中国○ ロシア○ 韓国○ 在韓米軍○ 日本○ 台湾(も多少離れているが周辺国である)である ―――― ◇ ――――私の予想では、日本と台湾を除く各国は早い者勝ちで北朝鮮を占領しようとすると思うロシアについては確信がないが、ある程度の軍事行動は起こすだろうまだ、北朝鮮の軍事力が存在していても、遠慮していては、他国が占領するそれが既成事実になるのが怖いだろうそのうちの、例えば中国である権力の混乱、あるいは真空地帯を許しておいては、米国と韓国のなんらかの干渉が予想されるから、積極的な姿勢に出るだろうただちに国境線を突破して進軍するだろうそのためか?最近中国人民軍は北朝鮮との国境付近に兵力を増強しているという最近、中国が北朝鮮との国境問題とか、歴史問題を提起しているのは、そんな事態の言い訳としての伏線ではないだろうか?進軍の言い訳としては弱いが、無いよりはマシである後付の、後講釈でも言い立てれば実効支配につながるソ連の日本の北方領土占領のケースが参考になっているとも思うそれに、中国の安全保障的には、北朝鮮が消滅して、駐韓米軍と直接に国境を接するというのは大きな脅威である北朝鮮を侵略して、中国制圧下の北朝鮮としておきたいだろうそのためには血が流れてもいいとするだろう ―――― ◇ ――――次に韓国の場合のシナリオである単に空白ならいいが、北朝鮮の国軍がクーデターなどで権力を掌握すると、韓国との紛争もしくは開戦の可能性が大きい勝利の成算があろうとなかろうと、軍人の本能として戦争に向かう可能性は大きいと思うたとえ攻撃本能だけでなくても、恐怖感からも少なくとも軍の一部が行動に出る可能性が大きい北朝鮮が朝鮮戦争時同様に韓国に開戦した場合はどうなるか?北朝鮮と韓国との実効的国境は38度線であるそこには、ほんの形ばかりの中立地帯・非武装地帯があるだけであるかって北朝鮮は「ソウルを火の海にする」と豪語した38度線には北朝鮮軍の七割(約70万人)が集結しているという戦車2000両 野砲8000門の他に、ソウルに照準を向けた長距離砲500問が配置されているという私も39度線ギリギリの所まで行ったことがあるが、ソウルから車でわずか 1~2時間である長距離砲が一斉射撃をすれば、ソウルは本当に火の海になるだろう同時に北朝鮮軍も地雷原の国境線を越えて突入するだろうしかし、北朝鮮軍の正規の攻勢も常識的には一時的なものにとどまると思う制空権を握っている在韓米軍が39度線近辺の北朝鮮軍をミサイル攻撃や絨毯爆撃するから、北朝鮮軍の砲撃はすぐ散発的になるさらに後方の軍事施設・道路・橋脚も同様に爆撃されて、北朝鮮軍の軍事移動は困難になるだろうから、直接的な韓国側の被害はそれほど拡大しないだろう北朝鮮の海軍力は貧弱だし、燃料がないから危険性は少ない戦車・軍事車両も同様である数日で燃料切れを起こすだろう ―――― ◇ ――――しかし、恐ろしいのはこれからである北朝鮮軍がゲリラ化するこの戦闘は長期化するかも知れないその期間、日本は後方支援や輸送・補給を要請されるだろうさらに北朝鮮の地中深く隠されている核ミサイル軍事基地から核ミサイルまたは通常ミサイルが韓国および日本向けに発射される可能性があるさらに、韓国および日本に潜入している北朝鮮のスリーパーが両国の軍事基地、工業地帯、原子力発電所、都市部、交通機関、政治施設などで破壊活動に出る可能性もある ~~~~ 続く ~~~~
2009.01.30
コメント(4)
権力空白なら兵力46万必要 北朝鮮で米シンクタンク共同通信のニュースである ―――― ◇ ―――― 米シンクタンク、外交問題評議会は28日、北朝鮮の金正日総書記体制が崩壊して混乱状態に陥り、米軍などが治安維持のため介入する場合、最大で46万人の兵力が必要だとする特別報告書を発表した。イラク駐留米軍の約3倍の兵力に当たる。報告書は米政権に対し、中国、韓国、日本などと緊密な調整を行い、周到な対応計画を練るよう提言した。 報告書は、ポスト金総書記体制について(1)総書記の息子などへのスムーズな権力継承(2)権力闘争の末、新しい指導体制が誕生(3)体制崩壊後、権力の空白が発生-の3つのシナリオを想定。 権力の空白が生じた場合、治安維持のため米国や韓国などから控えめにみても11万5000-23万人の兵力が必要と見積もった。朝鮮人民軍の特殊部隊などが強く抵抗した場合、必要な兵力は46万人と推定。「米韓だけでは対処できなくなる」と指摘した。(共同) ―――― ◇ ――――これはあまり報じられていないが、参考になる情報である要するに、権力の空白が生じた場合、治安維持のため25~50万人以上の兵力が必要しかも、「米韓だけでは対処できなくなる」可能性もあるとしている中国も当然、北朝鮮が消滅して米韓と直接、国境をはさむ事態を防ぐため、また北朝鮮での権益を出来るだけ確保するため、わかりやすく言えば、北朝鮮を領土化するため即時に出兵するだろう最悪、中国、ロシア、韓国、米国が先を争って北朝鮮になだれ込み、衝突する危険性もある日本も、米韓から出兵を要請されるか?「戦争など無い」「戦争を避ける外交をすべきである」などとおっしゃっていた方々は、こういう事態に対してどう対処されるのだろう?もし自衛隊が出兵しては、また日本の世界侵略に繋がるとして、「話し合い特殊部隊」などを派兵して、話し合いにおける「交戦権」を行使するのだろうか?それに、日本人って英語も出来ないし、外交は苦手だし、自分の意見は持ち合わせていないし、一体何をしゃべるのだろう?それともやはり「災害救助隊」と救助犬を派遣して人命救助に努めるのだろうか?でも、すぐに皆殺しにされるんじゃ無かろうか?あぶないから、例えキライでもいいから、日の丸は持っていった方がいい
2009.01.29
コメント(11)
Tak-shonai さんが読書について書いている「ヴァーチャル書店ユーザーになった理由」以下は私が寄せたコメントであるただ、諸般の理由でちょっとリライトしてある ―――― ◇ ――――○ 眼が悪くなって読書能力が低下して残念なところはtak-shonai さんと同じです いや、もっとひどい (笑) ○ 私も、もちろん「リアル書店・本屋派」でしたが、そのうちに古本屋派になり、いまはヴァーチャル(通販)書店のヘヴィーユーザーです○ 本屋・古本屋では、意外な本との「出会い」ですね ただ、その本屋・古本屋の在庫以上の面白い本は無い訳ですそこがヴァーチャル書店との違いです○ 私はヴァーチャル書店で、的確なキーワードをインプットしてまだその存在を知らなくても確かに存在するという、しかるべき、素晴らしい書物をピンポイントに近い感じで探し出すことが出来るようになりましたこれは本屋では出来ない、インターネット検索だからこそ出来る業ですただ、これは恐ろしく金食い虫の業です(涙)○ 私が自慢できる唯一の能力は、買った本に駄本?が無いことです私にはブック・ハンティングの嗅覚はあるようです買ったけれど全くダメな本でがっかりした・・・という事はほとんど無い今でも膨大な積ん読本に悩んでいるのに、それに眼が悪いのに、読みでのある本ばかりが、ますます増えてくれて困っています (笑)
2009.01.27
コメント(14)
オバマの奇跡?オバマ氏当選でアフリカ系アメリカ人が自信を得たという 自信を得ると、いままで無関心だった自分のルーツに関心が向く DNA検査を通じて父方・母方の先祖がアフリカのどの国のどの部族出身だったかを調べてくれる会社が繁盛しているというところで、あるワイドショーを見ていたら、米国滞在経験者が「オバマ新大統領の英語は黒人の英語ではない」と解説していたそうしたら、ある女優さんが「え~? 黒人特有の英語なんてあるんですか~?」と驚いていたのには、私が驚いたオバマは、黒人奴隷の子孫でもなく、一般の黒人社会で育ったことも無いそれに、彼の父親はケニアからの留学生なのだから、いうなれば移民二世であって、米国の黒人特有の語法やアクセントが無いのは当然だ ―――― ◇ ――――各国の実体経済が想像以上に悪いまだまだ、悪化しそうである細切れにしてあらゆる証券の中に潜り込ませた汚染した毒餃子のようなものが世界中に拡散したのだから、これからもどんどん世界経済を揺さぶり続けるだろうその毒が すべて浮かび出て来て、中和されるまでに、いったい何年が必要なのか?さらに、痛めつけられて、収縮疲弊した経済が復元するのに、どれだけに時間がかかるのだろう?米国の銀行や証券会社の半分ぐらいはそのうちに破綻するのではないだろうか? ヴァーチャルなレヴァレッジを効かしたまやかし金融産業と垂れ流しの自動車産業でもっていた米国経済が、実体経済で勝負をしなければならなくなったそれに米国国債を気前よく買ってくれていた中国の経済の雲行きも怪しくなってきたこれから米国は何で喰ってゆくのだろう?やはり、輪転機でドル紙幣を刷りまくるしかないのだろうか? ―――― ◇ ――――ビッグ・スリーも、とりあえず膨大な失業者を出さないための形だけの延命をしてもらっても、もはや日欧の自動車メーカーに対抗できるようなレベルには二度と到達しないだけでなく、米国のお荷物と化して、いつかは引導を渡さねばならないだろうと思う既に、相撲で言うところの「死に体」であるとは言え、いやしくも自動車王国の盟主であった自動車産業が壊滅するときのショックも、リーマンショックに劣らないのではないか?とすれば、世界は二度目のリーマンショックを覚悟しなければならないのかも知れない ―――― ◇ ――――オバマ新大統領の経済政策が期待されているが、膨大な財政赤字と貿易赤字を抱えて、財源は限られている現実は生やさしいものではないだろうと思う自動車産業と金融産業が柱であった米国経済に新しい柱を構築しなければならないのであるまあ、金融産業は、二・三年もすれば、こりずに、同じようなことを始めるだろうが、世界の資金がまたすぐ一気に米国に集中するとまでは行かないだろう 一般にはやされるオバマ・ニューディール政策などと言っても、本家のニューディール政策には、実際には世界的恐慌から米国を救う実効が無かったらしい 実際に米国経済が立ち直った原因は、第二次世界大戦だったという 投入された資金もニューディールの数倍だったそうだ それなら景気も回復するかも知れない ―――― ◇ ――――そのことを知っているに違いないオバマは、いよいよ手詰まりとなればどういう手を打つのだろうか? 困ったときは戦争・・・という米国の常套手段をとらないとも限らない イラクからは手を引くと明言しているオバマだが、それならどうしてアフガニスタンを今度は主戦場にしようというのか?私には解せない 恐らく、最悪の場合に備えて、本格戦争に突入する口実を残しているのはないだろうかと、私は疑っている
2009.01.25
コメント(17)
ハーフムーン・ストリート 【復刻日記】このところ、論争などをしたので疲れた【復刻日記】でごまかそう ―――― ◇ ――――ハーフムーン・ストリート 【復刻日記】私はこの一週間、ここ楽天広場でいろいろな日記を読ませていただいたけれど、興味がある分野は主にいわゆる読書日記風のもの毎日あたらしい日記を訪問しているが、実に充実した高度な日記があるものだと感心しているやはりあるところにはあるものだという思いだ特に思索系や社会派や読書日記風の日記などにはすごいものがあるただ書き手のみなさん、私に比べるとお読みになるスピードが速すぎる一日一善・・・じゃなかった、一日一冊、読んでしまわれる一日で読み切らないと読書日記にならないのかもしれないけれど書き手のみなさんはプロ級の方々なので咀嚼力がスーパーなのだろうけれど、この違いはどこからくるのだろうか私は特にこのごろ一冊の本に停滞?するのを楽しんでいるみたいにスピードが落ちているいや、このごろは急に本を仕入れたから目移りがしてあの本をちょっと、この本をちょっと、それに新着の本をちょっと、・・・というふうに、食事マナーでいうと「迷い箸」になっている私も以前は読むスピードには自信があった一日に本を二冊も三冊も読んでいた時があるしかし今になって反省してみると、流し読み・飛ばし読みで読んでいたので、じっくり精読したわけでは無かったとにかく必要とする知識を拾えばいいと言うものだったそれが、いざ精読、またはそれに近い読み方をしてみると、本を読むのにも実に時間がかかるものだと思ったもっとも精読する必要のある本と流し読みでいい本は違う一般的に小説類のようなフィクション系なら私でも一日で読めるたとえば昔は松本清張のミステリーが好きで、読み出したら止められないで、結果として一日で読んでしまうこれは誰でも経験することでは無かろうかしかし、今私が買っている本は精読が必要な種類の本が多くて、内容も深くて広範にわたり、私としては一日で読破するなんてもったいなくてたまらない同じ箇所を何度でも読みたい時もある ―――― ◇ ――――私は読書中に傍線を引くタイプである「三色ボールペンで読む日本語」というベストセラーも買って、一時はこれを実行しようとした○ 重要事項にはブルーのボールペンで傍線を○ もっと重要な箇所には赤、レッドの傍線○ 個人的興味の箇所にはグリーンの傍線こういう傍線の引き方をすれば読書が効率的に深く分析的に行え、再読の時の効率がまるでちがう・・・という理論私は原則的に、これを実行しているただ私の場合グリーンの傍線はめったに引かない引くときはフィクション、つまり文学書関係であるその文章や、表現法に、参考になる部分、リサイクル出来そうな個所にグリーン・ラインである普通の実用書や科学書、歴史書などではもっぱらその内容である新知識を吸収する受け身になって、私個人の意見・感じ方、反論などはほとんど浮かび上がらないから、グリーンの傍線を引くケースはほぼ文学関係に限られる興味ある小説などの中で、作者の観察眼やコメントに同感な箇所に引くのだけれど、ときどき引きまくりの小説もある ―――― ◇ ――――私は米国人ながら英国生活が長く英国人と言っても言いいポール・セローという作家の本が好きなのだが、この人の「ハーフムーン・ストリート」という小説を最近読んでグリーン・ラインが一杯になった特に前半部分であるこの小説の概要は次のようなもの :米国人の若い女性がロンドンの国際政治研究所で働く内に(だからインテリ女性)、あるきっかけから副業として、いわゆるエスコート・ガール(一種のコールガール)をするようになり、英国やアラブのお金持ちやインテリのお相手をするそのうちにハーフムーン・ストリートというロンドンのウエスト・エンド(高級地区)にあるある通りにあるフラットをパトロンのひとりからプレゼントされる話はまだそれから続くことにはなるのだが・・・この小説は、この若くて知的で魅力的で・・・それでいて、とても冒険好きな女性の目を通して色々なことが語られるわけだが、この女性の目というのは、性を超越して作者、ポール・セローの目でもあるのだ普通の小説ではそれほど主人公の思考が語られることが無いように思うけれど、このセローは実に鋭いしなやかな分析や観察をして、この女性に語らせているしかもなんていうか、実に私ごのみの思考なんだだからグリーンの傍線が増えることになる ―――― ◇ ――――このハーフムーン・ストリートは先に言ったようにウエスト・エンドという、まあ日本で言うと銀座のような高級商業地区にあるウェストエンドの中心にピッカディリー・サーカスと広場があるそこからまっすぐにハイド・パークに伸びる大通りがピッカディリーであるそのピッカディリーに対して直角に、いわば櫛の歯のように平行にいろいろなストリートが延びているたとえば有名なボンド・ストリートなどもそんなストリートの一つで、それこそ世界の一流ブランド、グッチとかシャネルとかカルティエだとかが軒を連ねているそれなのにボンド・ストリートの一つ隣のハーフムーン・ストリートという通りは、なぜかひっそりとした人目につかない、気配の無い通りである一流店などは目につかないだからこそ、あの主人公の女性のおしゃれな隠れ家、フラットなどがあってもおかしくない ーーーー ◇ ーーーー私は以前からこのハーフムーン・ストリートという通りの名前が、何となくロマンティックな気がして気にかかっていたこの通りを歩いてみると中程に通りの名前そのままのハーフムーン・ホテルというホテルがあったある時、日本からのお客の宿泊用に、このホテルを初めて予約してみた念のために下調べとして訪問してみると、決して大きなホテルではないむしろこじんまりしているしかし内部のインテリアなどにある種の古風な優雅さがあって、私としては気に入ったと言ってもいい日本からそのお客が到着してそのホテルに送り込んで、そのホテルから出てみると、ちょうど夕刻だったこのストリートからピッカディリー大通りをながめると、その上空あたりの空が赤く染まっているそうして、その低く沈んで行く、紅くて北国特有の大きな夕陽が、このストリート全体をあまねく照らしていて、まるで私の人生に、何か荘厳なことが起きたような、一種特別な気持ちがした
2009.01.14
コメント(41)
ひよこさんはえらい 私の死角先の記事で、日本自立論、改憲論を旗幟鮮明に書いたさらに msk222 さんの改憲に対する疑心に満ちた (笑) 反論を退けた・・・気持ちになっていたしかし、今になって、私は私が見落としていたある可能性があると気づいたその考えを書いてみよう ―――― ◇ ――――発端は、昨日のひよこさんの下記のコメントである ~~~~~~~~日本がアメリカの植民地。これ賛成です。日本の政治家はアメリカの言いなりです。この状態で日本が軍隊もつと、アメリカの私利私欲のために日本の軍隊が使われそうな気がして、アメリカにノーと言える様にならないと持っちゃいけないのではと思います。じゃあ、軍隊を持てばノーといえるのではないか?卵が先か、鶏が先か、ってなります。 ~~~~~~~~私は、このひよこさんのコメントに対して、これを受け取ったときには、大いに賛意をあらわしながら、その後の論戦に忙しくて、このコメントを深く考えずに、そのままにしていた失敗であるう~~んひよこさんは鋭い直感だけではなく、ロジックとしても、現実認識としても、いちがいに否定できるものではない ―――― ◇ ――――私は、今までこういうことを主張してきた戦後の日本は今に至るまで、米国に隷属しており、事実上の植民地である日本は自衛隊を持ってはいるが、交戦権のない欠格軍隊である実質的に日本の安全保障は、日米安保により日本に駐在する米軍が担っている自衛隊は、戦力的には世界数位ながら、交戦権が無い専守防衛という特化した存在であり、また法整備的にも総力を発揮することが出来ない、米軍の後方支援勢力とでも言うべき存在にとどまっている独立国家としては、いつまでも日米安保に依存することは出来ないし、自衛隊も機能しない速やかに改憲すべしおおよそこのようなことを主張してきた ―――― ◇ ――――筋としてはそれでいいと思うしかし・・・であるひよこさんのコメントが気にかかって、考え直してみたら、ひよこさんの言うポイントが気にかかるもう一度書くが、ひよこさんはこう言っているのである○ 日本はアメリカの植民地同然という認識に同感○ 日本の政治家はアメリカの言いなり○ この「日本の政治家はアメリカの言いなり」という状態のまま日本が軍隊を持つと、アメリカの戦争に日本が巻き込まれる可能性がある○ 日本はアメリカに対して隷属状態から脱出して「ノー」と言える状態になるまで軍隊を持つべきではない ―――― ◇ ――――私が今まで、護憲論者に対して「日本が軍隊を持つと暴走するなどというが、あなた方は日本国民をそんなに信用できないのか?」「日本国民の民主化・成熟をそんなに疑うのか?」と突っぱねて来たことはみなさんご存じの通りである事実、日本国民は成熟していると思うだから、国民みんなが戦争に浮かれるというような戦前の悪夢の再来は無いだろうそれに、もし日本で国民投票をしたら、日本の軍隊が他国を侵略するとか、米軍の作戦に従うとか・・・に対して、大多数が、明確に『反対』をするだろうそれは間違いないと思う日本の国民全体が改憲を境に、反対方向に大きくぶれる可能性はほとんど無いだろう「日本国民の戦争に対する共通認識」を信頼していいだろうだからこそ、私は改憲をしても大丈夫だと主張してきている ―――― ◇ ――――しかし・・・であるひよこさんの言う通り、ポイントは日本の政治家である敗戦国という負い目があるにしても、彼等は総じて米国のイエスマンである昔のサムライとか、戦時中の死をも恐れぬ勇猛な兵士などとは大違いであるだからこそ、戦後の日本は米国に隷属してきたのであるそう考えてみると、まさかとは思うが、もし日本の政治家達が、米国に「ノー」を言えず、米国の圧力に負けて、敢えて国民の総意に逆らって、無謀な決断をしてしまったら、日本の軍隊が参戦の方向に向かぬとも限らない間接民主主義であるから、私たちは、国会議員に政治を預託しているのである考えてみれば、少ないながらも確かにそこには危険性があるとも言える政治家が、我々国民を裏切るという危険性であるこれは見えない落とし穴だった ―――― ◇ ――――この上は当分、平和憲法を死守して(オイオイ)、状況を見守る方がいいかもしれない (笑) それは冗談で、私は基本的に改憲論を撤回するつもりは無いし、やはりそれが独立国の筋だと確信しているしかし、改憲には、こんな問題点もあると言うこともしっかり認識した国民にではなく、政治家に問題有りなのである ―――― ◇ ――――私の改憲論の「死角」を指摘してくださったひよこさんに、お礼をいいたいそれに、 msk222 さんあなたが言いたかったことは、こういう危険性だったのでしょうか?もしそうであったのであれば、失礼しましたしかし、私は、 msk222 さんが、改憲すれば国民全体が、一般的風潮が戦前のように好戦的になるという危険性の方を主張していたように感じましただから私はそれを否定したつもりです次回はもう少し、ていねいにご説明いただければ幸甚です
2009.01.13
コメント(20)
洗脳された植民地人間たち または 善意の売国奴洗脳という言葉は、戦後よく使われた戦後、日本に帰還することを許されずシベリア抑留という悲惨な境遇となった人々が、極寒の中の過酷な運命だけではすまされず、ソ連の当局から共産主義思想を厳しくたたき込まれ、その一部が洗脳され、共産主義者となったのであるシベリアから帰還した旧日本軍兵士の中には、すぐさま共産党に入党し政治活動に参加する人もいたし、いわゆるスリーパーとして、その思想を隠して潜伏し、洗脳されて移植された共産思想を隠して、何食わぬ顔で日常生活を送っていた人達もいるこういう人達が、戦後の日本の民主主義勢力の一部となったことは事実である同時に、ソ連流の洗脳と平行して、占領軍・GHQの日本国民に対する洗脳工作も強力に進められた特にGHQの民政局のスタッフの中には、共産主義思想(赤色思想)に共感して、「ピンカード(ピンクがかった連中)」と呼ばれたグループがいて、ことさら熱心に、日本の無力化と洗脳に尽力した日本人の精神を無力化するために米国の行った政策は、俗に「3S」と呼ばれたこの「3S」とは・セックス・スクリーン(映画)・スポーツといわれる日本人をこれらに熱中させ、腑抜けにさせようとしたのである米国はよほど日本が怖かったと見える新聞・ラジオはGHQの厳しい検閲を受けたラジオは、戦前の思想が誤りであること、米国の指導する思想が正しい、民主的な思想であることをくり返し説いた米軍の兵士のレイプ・強盗殺人などの犯罪も報道することを禁じられたわずかに犯人が米軍兵士であることを暗示する「大柄な男」や「色黒の大男」という表現にとどまった「大柄な男」というのは白人の米兵である事を暗示していた「色黒の大男」とは、黒人米兵の事である欧米諸国の過去の歴史、植民地政策・帝国主義を論じた本、数千冊が発禁となった事ほど左様に、占領軍は日本を完全に占領・管理し、日本人を思想改造したまた、戦前の軍国主義的・国粋主義的と見なされたものは徹底的に否定され、それを日本国民は喜んで受け入れた戦場では身を捨てて勇猛果敢、時には窮して残忍になった日本軍人とちがって、本土で占領軍をむしろ歓迎して、受け入れた日本国民は、歴史にその例を見ない、羊のように素直で優しい国民である私の同僚に立川出身の男がいた立川と言えば、米軍の立川基地があったところである彼など、幼児期に米兵を見つけるとGive me ten yenGive me chocolateとまるで乞食のように群がって米兵が投げる硬貨やチューインガムを争って拾ったそうである今でも酔うと口走る彼の得意の英語のフレーズは Give me ten yen である (笑) ―――― ◇ ――――米国が草案を作成して日本に押しつけた新憲法では○ 戦力(軍隊)の放棄○ 交戦権の放棄が骨子として謳われて(うたわれて)いるいわゆる「平和憲法」とよばれるものであるその憲法前文では、こういうことが謳われている ~~~~~~~~日本国憲法前文 (前略) 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。 (後略) ~~~~~~~~下記の部分に注目して欲しい>平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。これによれば、日本は、○ 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」○ 安全と生存を保持しようと決意したと言うのである○ 「自力」によって、○ 安全と生存を保持しようと決意したのではないのであるこれはどういうことか?○ 「平和を愛する諸国民」とあるが果たして現実に「平和を愛する諸国民」なる国民や国家が果たしてあるものか?現状の世界情勢を見れば、そんなものは絵空事であるのがわかる例えばであるが、核ミサイルの照準を日本に向けている北朝鮮や中国が「平和を愛する諸国民」であるはずがないアフガンとイラクを戦場にした米国が、そういう「平和を愛する諸国民」であるはずがない歴史上、どの国も侵攻し、応戦し、絶えず戦争をくり返して来た「平和を愛する」は美しい建前である○ 「公正と信義に信頼して」とあるが、「他国の公正と信義に信頼する」などという他力本願な、非現実的な願望は、自国憲法において、極楽とんぼに謳うべき事ではないまた、その「公正と信義に信頼」できる国家が現実的にどこにあるのか?本来、外交とは「他国への信頼」などとは無関係なものである外交とは「性悪説」に拠らなければならないものであるそれは、世界の戦争の歴史を思い起こせば、簡単に理解できることである他国を過度に信頼することのリスクがどのようなものであるか?私の知る限り、隣国との戦争に明け暮れた欧州の諸国民がそれをいやと言うほど理解している ―――― ◇ ――――それなのに、こんな子供だましの文句が、憲法前文にどうして堂々と謳われているのか?答えは簡単である○ 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」とは、あくまで日本の憲法であるから、建前上そう書かれただけであって実際には○ 「平和を愛する 【米国】 の公正と信義に信頼して」という意味なのであるしたがって○ 植民地の日本は、宗主国である米国の公正と信義に信頼して○ 交戦権も放棄し○ 軍隊も解体し○ 丸裸のスッポンポンになって、○ 後は親代わりの、用心棒の米国にすがり、すべてをおまかせするそういうことを憲法前文は宣言しているのであるいわば、○ 新生日本は、今後、米国の植民地となって生きる事の決意表明であるこれが、新憲法発布に際して、日本側が提出した草案を拒否し、そのかわりに自ら草案を作成して、日本に押しつけた米国の本音である ―――― ◇ ――――世界の常識から言えば、本来、国民の平和と財産を守る手段である、「交戦権を持った軍隊」が無くては「国家」とは言えないそれなのに日本国の憲法には、それの放棄が宣言されたこんな奇妙なことはないしかし、それも当然である日本は、本当は独立国などでは無く、武装解除されて、いまだに米国の植民地なのだから、米国が日本の安全を守るのであるその『形式化』が『日米安保』である日本は有効な軍隊など持たせてはもらえなかったのであるGHQは、自前の軍隊など日本に保持させることなど考えていなかったのである植民地などに軍隊を持たせる事はないむしろ、それらを禁止する憲法を日本に押しつけたつまり「平和憲法」とは、「植民地憲法」である平和を希求するのは自分たち平和主義者だけだ、と言わんばかりに「護憲」を運動する人々は、洗脳された、植民地の人間であるまあ、善意ではあろうが、無意識の売国奴と言っていいと思う
2009.01.12
コメント(44)
神田川 私の大学時代 【復刻日記】「神田川」という懐メロの曲があるあれを聞くと、私は私の学生時代を想い出す私が大学に入学して上京した直後は、東京の雰囲気に少し違和感を感じていた関東平野の関東ロームは黒い腐植土であって、私はこれにびっくりした私の実家は大阪で、その大阪でも神戸や宝塚に近い地域で、そこには六甲山地があって、その六甲山地は花崗岩の山で、平地の土地の色も、明るく白っぽい対照的なのであるそれに山手線の車両も当時は暗い色だったさらに、東京の人の表情がなんとなく暗いのであるそれに言葉もよそよそしくて、冷たく感じたよく言えば、キリッとしているのだがその後、私は大学から最近までずっと東京で暮らしたから、今やその東京に慣れてしまって何とも感じなくなったが、入学当初は、こんな気分で居たのであるそれに昔の東京の食べ物の味が濃いのにもおどろいたこれも、今はそれほどとは感じない東京の味が、当時よりさらに各地方の、全国の影響を受けて中立的になったのだと思うともかく、その当時は東北的な塩辛い濃い味付けが印象的であった大学受験の時には、大学が紹介してくれた早稲田近辺の一般の家に、その期間だけ短期下宿のような形で数日、泊まったその家は、家の柱など古くて真っ黒で、古びた感じがした家だけではなく、住んでいる人々も古びた感じがした大げさに言えば、まるで樋口一葉の世界である昔の東京の下町の風情であるあの当時の早稲田界隈には、そんな一角があったのであるその家にはなぜか、男性はいなくて、女性二人である二人とも着物姿であった女主人は年老いた女性である若い方の女性は、若いと言っても中年だが、多分娘さんであるその女性がなかなか影のある美人だった見るからに病弱そうで、多分結核だったのだと思うが、時折、咳込んでいた色が青白くて、ほつれ毛が顔にハラリと垂れている薄暗い部屋の中で、いつもうつむいて針仕事をしていた樋口一葉がそこにいるような雰囲気である今の私なら、財力に任せて?、面倒を見てあげたくなるような女性であるしかし、その当時は、まだ大学に合格もしていないのだから、財力ゼロである (笑) 食事は、この家で店屋物の親子丼ぶりなどを取ってくれたこの店屋物の親子丼の味がまた、大阪の薄味に慣れた私にはおどろくほど濃かった今は、東京と大阪を行き来しても、両者の味にそれほど違いは感じないが、当時の東京の味が今よりずっと濃かったのは確かだと思うそれから学食や生協で食べた東京風のうどんにもビックリした関西のうどん汁は、昆布出汁で色はほとんど付いていなかったのに、その当時の東京のうどん汁は、たまり醤油を使っていたのか?真っ黒だった箸でちょっとかきあげると、生卵の黄身と白いうどんがポワ~ンと浮き上がってきた味も濃いだけで、味がなかった讃岐うどん全盛の今の東京では、こういう古典的・伝統的なうどんを見かける事が無いが、彼等、古典的東京うどんは健在なのだろうか? (笑) 彼等が今でもどこか片隅に静かに身を潜めているにしても、この頃の全盛の関西風・讃岐風のうどん汁の味の変化ぶりに拗ねてしまって、、もっと濃い味になっているのではないかと心配である (笑) ―――― ◇ ――――上京した学生は、外食するか? 自炊するしかない賄い付きの下宿という古典的な形式もあるにはあったが、それが一般的ではない時代になっていた外食にしても自炊にしても、当時はどちらも、侘びしく孤独で恥の多い作業であった昼食などは大学構内の学生食堂や生協の食堂で級友たちと食べるそれはだれでも、みんなそうだから別にわびしくも孤独でもない恥でもないしかし、夕食ともなればそうはゆかないまた大学を離れると、どこかで食べなければいけない自宅通学生のように、自宅に帰れば食事が待っているという状況ではない外食も、蕎麦やうどんでは腹が持たないカレーライスばかりも飽きるだから家庭の味に近い一膳飯屋に行ってみた今は「一膳飯屋」などという呼び方はしないだろう定食屋などという呼び方になっている和風レストランも呼ばれるしかし、この当時は、一膳飯屋という呼び方だった高校時代はもちろんひとりで外食などしなかったたまに父親が社用に使うレストランに一家揃って行くということはあったが、それは家庭の団らんの洗練版・豪華版にすぎない当時の一膳飯屋は、貧相なものだった今までひとりで外食したこともない私にとって、当時の労働者階級専用という雰囲気の一膳飯屋の、汚れた暖簾をくぐるという行為にはとてつもない勇気が要った暖簾の前を二・三回言ったり来たりして呼吸を整えた後、最後に左右を見回して、友達や知り合い・親戚・関係者・教職者・警察関係者などがいないか、一瞬のうちに判断してから暖簾をくぐる矛盾するようだが一人の場合はまだいいだれか友人・知人と一緒に歩いていて、分かれる前にこんな一膳飯屋の前を通る時には、こんな店は全然知らないし、まして店の中でワリバシで「レバニラ炒め定食大盛り+白飯お代わり」などを食したこともない・・・という態度でそのいきつけの店を無視して、裏切りながら通り過ぎることになる心なしか、店の中からおばさんがこちらを軽蔑した目つきで見ているような気がするなんとかその「自宅が東京」という特権階級の友人をまいてから、まだ用心して本屋で立ち読みをしたりして時間をつぶして、万が一にも彼がもどってくる事は無いという時間帯に突入したら、おもむろに一膳飯屋に入る食べ終わったら、また暖簾をサッとくぐって町に紛れ込み、なにごともなかったという表情で町を歩くアパートに着く前に一般住宅の前を通ると、その家々の内部には幸せの黄色い電灯が輝いている彼らは全員卑怯にも、一膳飯屋忍び入りの苦行など無しに、家族同士でさんざめきながら、豪華な家庭の食事をいただいているのである本当にこの世の中には神も仏もないものだと思ったこんな高貴な孤独に耐えている当時の私の胸に響くある歌があったミルバやザ・ピーナッツが歌っていた「ウナセラ・ディ・トーキョウ」である ~~~~~~~~♪ 悲しいことも 無いのにどうして 忘れたのかしらウナセラ・ディ・トーキョウあ~あ(途中省略)♪ あの人はもう 忘れたのかしら とても悲しい♪ 街はいつでも 後ろ姿の しあわせばかりウナセラ・ディ・トーキョウあ~あ ~~~~~~~~本当にこの時間、魔の夕食時に、私とすれ違う人達はみな、自宅で家族と共に食卓を囲むという、幸せの極致が約束された後ろ姿ばかりである彼等の幸せな家庭に乱入してやりたい気持ちにさえなったものである ーーーー ◇ ーーーー外食の他の選択肢として、アパートで自炊というものがある一膳飯屋での苦行と較べて、どちらがわびしいかは数値化してみないと正確にはわからないが、わびしさの性格が違うようだアパートの自室という閉ざされた、隠れた空間であるから、恥が外部に漏れることはないそれにアパートの住人同士で共同炊事をすると楽しい当時の学生の持っている文明の利器と言えば、今から見ればおどろくほど貧弱なものしかなかった当時は電気冷蔵庫を持っている学生なんていなかった平均して下記の「四種の神器」だったと思う○ ラジオ○ 卓上蛍光灯スタンド○ 暖房用の電気コタツ または 石油ストーブ○ 炊事用の電気コンロなんともシンプル極まる生活である ―――― ◇ ――――学生は料理の仕方なんて知らないから、自炊も肉野菜炒めが定番となる肉野菜炒めと行っても、肉は高いからその代わりに、大洋漁業の魚肉ソーセージがピンチヒッターとして登場する事が多かった飲み物として、暑い夏などはジュースを飲む「渡辺のジュースの素」という謎の粉末があって、これは毒々しいオレンジ色で、これを水に溶かして飲むと、味もやはり毒々しいしかし水を飲むよりは甘みもあり、少し満足感があったその他に、配達の牛乳の大瓶を、やはり配達された新聞を読みながら毎朝飲んだ ―――― ◇ ――――アパートの住人同士が親しい関係なら、自炊も共同ですることがあるそれに、どうせほとんどの住民が同じ大学の学生だし、金もないので夜はすることも無いだから退屈で、誰かの部屋に集まっては夜遅く、あるいは朝までダベる事になる一度、北海道の小樽出身の二人と、もう一人は水戸出身という仲間と鍋料理を作ったことがあったおどろいたのはその味の塩辛さである考えてみれば、私以外は北海道と東北という出身が影響していたのだ親しくなりすぎて、イタズラをしたことがあるある時、非常に真面目な男のパンツを強制的に脱がしたことがあるその男は大男で運動神経は皆無だったけれど、ものすごく力持ちの男だったある時、ふざけているうちに、ついついみんなで彼を押さえつけてパンツを脱がした彼の裸の下半身はある理由で(主にサイズの問題だったと思うが)トップ・シークレットというか聖域だったようで、彼は激怒した手元の木刀で私を本気で殴った彼とちがって運動神経の固まりとも言える私?は、サッと邪悪な木刀を避けたが、部屋の扉は運動神経が無かったのか、木刀に直撃されて深い傷を負ってしまった卒業してそのアパートを出る時には、どうしてわかったのか? 家主の奥さんにひどく叱られた上に高い補修費を支払わされてしまった ―――― ◇ ――――当時、学生用のアパートは、共同のトイレと簡単な台所だけだったもちろん風呂なんて無いだから近くの銭湯に通うアパートの友人達と一緒に風呂屋に出かけるのも楽しい♪ 貴方は もう忘れたかしら赤い手拭い マフラーにして二人で行った 横丁の風呂屋(中略)小さな石鹸 カタカタ鳴った(中略)窓の下には 神田川三畳一間の 小さな下宿「神田川」の有名な歌詞である当時は「同棲時代」という人気漫画があって、若い男女の同棲がブームのようになっていただが、私たちにはそのようなブームには縁もなく、男同士で風呂屋に通った私達の石けんもカタカタ鳴ったが、可愛い女子学生は待っていなかったいや、ひとり、けしからんやつがいた私の高校からの親友で一緒に同じ大学に進学した男であるその男、入学して半年すると、もうガールフレンドが出来た同じ大学のバトミントン部で知り合ったというこの男は女の姉妹がいないくて男の中で育っているから、女性に対する好奇心が凶器のように肥大しているしかし無骨な男だから、絶対にモテないだろう、と・・・油断していた私が悪かったその女の子はとても小柄だがとても可愛いのである愛し合っているらしい二人のかもし出す雰囲気が、とても醜いおまけに大学近くのアパートで半同棲という大罪を犯しているのだ ―――― ◇ ――――こ~ゆ~不健全で間違ったことをしているカップルには、断じて意見をしなくてはいけないいや、別れさせなければいけないこ~ゆ~義憤に駆られて、ある夜、志を同じくする級友と共に彼のアパートを急襲した大学の裏手の神田川沿いの道の行き止まりにある木造アパート、その二階に彼の部屋があった入ってみると、やはり彼女がそこにいた可愛い女性と身近に接するという、いつもにない異常事態になってみると、女性に慣れていない私の義憤は、一瞬で霧散してしまったそればかりか、彼女から「彼女の級友に可愛い女性はいないのか?」と言う機密情報を聞き出そうという「偵察モード」に入ってしまった私はその時はじめて、私自身に臨機応変という才能が備わっているということを知った偵察モードの一端として部屋の窓を開けてみたら、真っ暗な夏の闇の中から、神田川のちょっと汚れた流れの臭いが漂ってきた
2009.01.11
コメント(11)
古本屋で夏目漱石の印鑑が押してある古い夏目漱石本を四冊ほど求めたが、これが果たして価値のある本なのかどうかがよくわからないまま悩んでいること 【復刻日記】このところ事情があって、とても更新する時間がないレスする時間はあるが ―――― ◇ ――――【復刻日記】古本屋で夏目漱石の印鑑が押してある古い夏目漱石本を四冊ほど求めたが、これが果たして価値のある本なのかどうかがよくわからないまま悩んでいること先日、古本屋で夏目漱石の本を四冊買った。夏目漱石全集はすでに角川書店のものを持っている。といっても一冊200円均一の古本だ。それなのにまた買ったのは今回買ったものは年代ものの本らしくて面白そうだと思ったからだ。近所のなじみの古本屋に立ち寄ったら、まるでゴミのような外観で古本屋の片隅に転がっていた漱石の本があって、革表紙だったり、布張りだったりなのだ。ボロボロとまでは言わないが、古本の程度で言うと状態ははっきり「悪い!」。会社のポケット手帳の大きさしか無いから、縮刷版というやつだろう。紙ははなはだしく黄ばんでいるし、字も小さいし、フォントが非常に古くて、読みにくいことおびただしい。おまけに「ふりがな」が振ってあるのが昔の本らしいのだが、その「ふりがな」さえも読みにくさを増している。と言って、漱石の作品だから私には「ふりがな」が無いと読めない字も多いのだが。さすがに古本好きな私もちょっとひるむ本だったが、最後の奥付を読んでみて、その古さに納得が行った。発行年代が恐ろしく古いのだ。なにしろ著者名が「夏目金之助」(本名)というのも二冊ある。その四冊を順に書いて行こう。 ーーーー ◇ ーーーー1)我が輩は猫である著者:夏目金之助 発行所:大倉書店 明治四十四年七月二日発行 大正七年四月十日 四十二版発行 正価:金壱圓三十銭2)坊っちゃん 二百十日 虞美人草著者:夏目金之助 発行所:春陽堂 大正二年十二月十日発行 大正十四年十二月二十五年 九十版 正価:金弐圓七十銭3)道草著者:夏目金之助 大正三年九月二十日発行 大正六年六月一日 縮刷版発行 大正六年十一月二十五日六版発行 定価:金壱圓十銭4)行人(友達 兄 ちかてつ駅 塵労) 著者:夏目漱石 発行所:大倉書店 大正五年五月三日発行 定価:金壱圓三十銭 ーーーー ◇ ーーーー初めは買おうとは思わなかった。しかし、奥付というのか? そこに押してある「漱石」または「金之助」の「夏目」という印鑑に惹かれた。今は著者の印鑑の捺印はなされないが、一昔前はみんな捺印だった。特に明治・大正の書物なら当然だ。漱石本人が押したのではないかもしれないが、印鑑は間違いなく漱石のもののはずだ。ひょっとしたら漱石自身が一冊一冊押し捺印したかもしれないのだ・・・(と思おう!)。古本屋の話では、昔はこういう本を買う人もいたが、この頃はさっぱりだという。初版版は4)だけで、これだけは少し値打ちがあるという。しかし、この古本屋さんは人がいいものの、ときどき私の方がくわしい場合もあるのだからあまりあてにはならない。それにこの人は古本屋にあるまじき性癖を持っていて、「古い汚い本」をいやがって、安値で早く売りたがると言う、古本屋としての致命傷がある。おまけに腰痛がひどいので、「重い大型本」も早くさばこうと懸命だという致命傷が重なる。こういう汚い本や重い大型本をこの店で値切ればイチコロで、むしろ渡りに舟と安値を付けてくれる。これらの漱石本も「え~~い!」とばかり、一冊平均400円の値段をつけてきたがそれが高いのか? 安いのか? 私にはわからない。漱石の「生」印鑑があるだけでも、買う価値はあるかもしれないとは思う。しかし、クズなのかもしれない。読む本としては縮刷版だから、活字派小さいわ、フォントは旧式な読みにくいものだわ、綴じ糸がほつれていて状態は悪いわ・・・、とても読書には適していない。迷うところである。100均、200均に慣れた身体には、400均は初体験でどうも勘がはたらかない。しかし、ある考えがひらめいた。考えてみるとこの本も実際には読まなくても、利用価値がありそうなのだ。 ―――― ◇ ――――こーゆー古いすり切れた革表紙のポケット版の古希本をポケットにしのばせて、英国製のツイードのジャケットにカシミヤのマフラーだけの軽装で一人旅にでるのもいい。(「だけ」といっても、下半身にはズボンをはいている)葉巻かパイプも携行しよう。葉巻はキューバ産のロメオ・イ・フリエータ。高価だから一本しか買えないな。ライターはダンヒルのオイル旧型がいい。ウヰスキーは骨董品の英国陸軍のガラス製革張りのポケット水筒に入れよう。オーデコロンはエルメスのEQUIPAGEにしよう。アラミスでは、ただでさえセクシーな私が目立っていけない。使い捨てカイロもポケットにしのばせておけばよけいにいい。成人病の持薬はとりあえず置いて行こう。これできっと旅先の軽井沢の暮れなずむ夕闇の中に文学をこよなく愛する若い「菜穂子」のような髪の長い美女が現れて、私のディレッタントぶりにおどろいて、「何をお読みなの? とてもめずらしいご本ですわね? 私の別荘で紅茶でもいかが・・・」と、麦わら帽子を脱ぎ、長い髪を振り払いながら声をかけてきて、それから、いろいろあって・・・ついには「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という風になるのではないか? ―――― ◇ ――――こういう複雑な計算を灰色の脳細胞であっと言う間に終えて、決断を下した。ついに、ルビコンの河を渡って、400均を四冊買い求めたのだ。もう一つルビコンの河を渡った古本がある。「修養全集 金言名句人生画訓」編集兼発行者:野間清治 発行所:大日本雄弁會講談社昭和四年一月二十日発行目次を書いてみよう。道歌、禅の悟りの歌俚諺和歌・狂歌・歌物語俚諺、数え歌、いろは画訓、唱歌俳句、川柳、川柳絵噺、狂句名言名句物語、警句、風姿諧謔金言家憲名訓、祈りの言葉、辞世故事物語十訓類番付とにかく面白い。絵入りで滑稽な句・短い物語がいっぱいこれはポケット本ではなかったので、古本屋さんは500円の値を付けた。500円ま、いいか。しかしこの本は古希本とはいえ、滑稽本なのでその性質上「菜穂子さん」の誘惑用には使えない。しょうがないから、これをネタにして、これからちょいちょい日記に書き込もう。
2009.01.09
コメント(41)
文章力上達法 【復刻日記】私が楽天に書き始めた頃の過去ログである内容は省略するが、両親の介護で毎日忙しいそれに、老齢になるほど、さまざまな雑事が増える若い人がうらやましい (笑) だから、なかなかオリジナルの更新が出来ないだから、また【復刻日記】である申し訳なし多少、リライトしてある ―――― ◇ ――――文章力上達法 【復刻日記】 思い立って自分でHPを開いてみた今まで他人のBBSに寄稿した経験はあるが、自分のHPで書くという状況は初体験である自分の文章をひとさまに読んでいただこうとは思わなかったものだから、文章力というものに自信が無く、「文章力」というタイトルがついた本などがあると吸い寄せられてしまうしかし、だいたい、参考になる内容ではないこれをよんだから、あすから文章力が飛躍的に上昇するというようなことは、当たり前だが、無いだから、私も結構しぶとくて、なかなかその手の本は買わないのだが、最近、村松恒平氏の「プロ編集者による文章上達秘伝スクール」なる本を求めて読んでみたこれじゃ、文章力以前だろうと言うほどレベルの低い愚鈍な?質問に答える形で、それぞれに示唆を与えているのだが、そのアドバイスも、あまり直接文章上達に役立つ内容では無いような気がする「文章読本」の類の本はいろんな小説家・文筆家によって書かれているしかし、文章そのものの上達法を教えるなんてことは、そもそも、本来、出来ようがないと思う文章なんていわば脳のなりたち・構造の反映なんだから人それぞれに違う ―――― ◇ ――――例えば、自転車の乗り方なんてものが教えられないのと同じことだよく昔の忍者は水面の上を田下駄のようなものを使って歩いたと言われるが、そんなことは物理の法則から言って嘘っぱちに決まっているしかし、右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を出す・・・そうすれば、水の面だって歩けるんだよ~・・・などといわれると、不思議なことに、そんなものかな~?と思ってしまうものでもある ―――― ◇ ――――東京犬さんが「極私的ライター入門」の中でおっしゃっている「文章力というのは生まれつきのもので、あとはそれをどうブラッシュ・アップするかなのだ」 ―――― ◇ ――――ただ村松氏がこの本の最後で(1) 恥ずかしいことを正直に書け(2) 悩みから意識を切るな(3) ここからは言葉にならないという遠近法で言うと消失点までを書き込め(4) 文章は情報ではなくて変換作業である・・などを示唆しているが、さすがにこれには納得特にHP初心者の私にとっては、(1)および(2)は、大いに参考になるポイントといえようだから私は、恥ずかしいことばかり書いている (笑) あと、朝日新聞の大記者?本多勝一氏の書いた「日本語の作文技術」?という本も読んだが、これも文法という視点での本で、文章力という能力を論じたものではなかった
2009.01.07
コメント(15)
私のコメントネタが思いつかないので(こ~ゆ~事は、私にはめったに起こらないのだが)私が他の方々のブログに入れたコメントを集めてみたプライヴァシーがあるので、どのブログだとは書かないでおく ―――― ◇ ――――(新年早々、ある方のブログで、ガザ紛争において、米国とイスラエルを一方的に非難するステロタイプの単純な論調を読んで、「片方だけが悪いということはめったにありません」と、おもわずコメントをいれた)もちろん、イスラエル建国自体がメチャな話しなのですそれにアラブは昔から英国などから実に安直に扱われてきましたよねもともと国境の無かったアラブ世界を、砂漠を直線で区切った国境を作ったり、バルフォア宣言だとか、まるでアラブをバカにしてきたそのツケが、原油の発見に産油国の富裕化と共に一気に出てきたただし、オスロ和平プランを壊したのは、イスラエルの強硬派だけではありませんアラブからの援助金をふところにいれたいアラファト議長やパレスティナ強硬派が、和平成立寸前に自爆テロなどで妨害しました和平が成立すると困る勢力が双方にいるのですそれが余計悲劇を深めているそう、私は見ているのですが ―――― ◇ ――――ロシアの文豪の長編小説を読み込んでゆくと、こういう世界が見えてくるのですねばあチャルさんでないと読み解けない世界ですよすごい私の元妻もロシアに近いある国の没落貴族でして、曾祖母など、かっての時代には、毎晩、舞踏会に明け暮れていたそうですお屋敷の他に別荘や領地もあったり、六ヶ国の外国語の新聞を購読していたとかそんな生活の社交界の世界は、コンビニ文化に慣れした (笑) われわれの世界とは感覚的にちがうかも知れません毎日の実生活そのものが、一種の遊びになっていたのではないでしょうか?フランスのルイ14世と愛人などのストーリーを、ロワールの城の歴史などと、からめて知ってみると、彼等の人生にはゲームの要素がかなりあるかと、思うのです今夜は知ったかぶりで、書いてみました ―――― ◇ ――――これは私に対してのお言葉と感じましたが、誤解でしょうか?しかしこれは自己正当化の文章ですね我田引水ですねご自分であいまいだと認めていらっしゃるのはいいのですが、だからといってあいまいなものが、なんでもかんでもいいわけはないだいたい、本当はハッキリしたのが良いに決まっているのですハッキリしたメッセージの世界そこでは誤解も生まれないし、「ハッキリ」は、コミュニケーションとしてもノイズが無く、良質ですただ、あまりにもインパクトが強い直截さは、時として反感や不必要なあつれきを生むだから、恣意的に、表現法を工夫するそれは、例えば、曖昧だとか、宴曲だとか、丁寧だとか、象徴的だとか、そういう表現法ですつまり、キツイ本質にかぶせる装飾です糖衣錠のようなものであり、オブラートのようなものであるそれはいいのですが、肝心の装飾の中身の本質が曖昧ではダメでしょうあなたのお話しは、よくロジック的にジャンプしますよね飛躍して、途中を省略して、ご自分の持論に持って行くロジックとして中抜けです
2009.01.06
コメント(16)
2005年元旦に想う (メメント・モリ) 【復刻日記】私が楽天でブログを始めたのは2004年の1月であるちょうど一年がたった2005年の年初に「2005年元旦に想う」という記事を書いたそれからちょうど四年が経った四年と言えばひとつの区切りである(本当か?)私の人生は四進法である(本当か?)bonbon さんが「また復刻日記か!」と、いやがるが、なに、かまうことはない私の巡航速度である【復刻日記】と行こうただし、オリジナルのタイトルが「2004年元旦に想う」となっている元旦からまちがっているのであるまぬけであるそれから、主文が私としては比較的短いのに、それに対して寄せられた「正月の挨拶コメント」が面白くて多いから、そのままリンクするので下記の赤い文字部分をクリックしてくださいそれにしても、コメントを寄せてくださった方々の多くが楽天ブログから去ったり、冬眠中であるお~~~い!もう2009年だぞ~起きてくれ~呼びかけ空しく返事無しそれでは 2005年元旦に想う【復刻日記】
2009.01.04
コメント(27)
新年の決意としてこのようなことを書いている人がいる匿名にしておこうこの方は楽天では古いブロッガーで、ご自分の有料メルマガの宣伝が中心のブログを書いているこの方は、ある出版社を経営していた編集者である私より一回り年下の人だが、二・三年前にもう早期引退したその彼が「新年の決意」として下記のようなことを書いている失礼して引用させていただこう ―――― ◇ ――――★さて、新年に際して、「今年(から)、やらないと決めたこと」を書いておきます。◎「ビジネスノウハウ、自己啓発もの、推理小説」関係の本は読まないことにする。 きりがないし、もうそろそろ卒業してもいいと思うので。◎同じ人に、同じアドバイスを何度もしない(一度だけにする)。 何度言っても、やらない(できない)人は、やらない(できない)ので。◎ビジネスノウハウ雑誌?は、買わない。 タイトルの仰々しさに比べ、中身が薄いから。◎書評プロガーの推薦する本は、買わない。 きりがないから。(イケイケイケちゃんの推薦本は別格)◎マネー雑誌、資産運用本は買わない。 きりがないし、もう自分のポートフォリオは完成したので。◎ブックオフへ行かない。 つい、余計な本まで買ってしまうので。◎ネットや何かの会で知り合った人と、安易に個別に会わない。 難題をもちかけられたりするので。◎ネット上で、またはリアルで、人と議論しない。 時間の無駄だから。◎テレビや雑誌で紹介された「おいしい店」に行かない。 そんなにおいしくない場合が、ほとんどだから。◎「とにかく凄い人だから、一度ご紹介します」と言われて、人に会わない。 全然、凄い人じゃないから。というより、ほとんどの場合、詐欺師だから(笑)。◎メルマガやブログで、かっこいいこと書いている人には、会わない。 その人間の本質を知って、がっかりするから(笑)。 ―――― ◇ ――――この「決意」に対して、いくつかのコメントが入っているが、みな「同感」というものである私は、下記のコメントを入れた ―――― ◇ ――――ここは消極的な人ばかりだな~それに人のいうことに簡単に賛成する年をとったからと言って、ただただ、戦線を縮小して、撤退すればいいというものでもないそれじゃ、実質的に人生の終焉を待つだけだし、精神の若さがもう無いという事を自分で認めているようなもの目的半ばでのたれ死んでも良いではないですかおおよそ人生なんてそんなものブログで議論をしないというのも、その人の資質の問題では?実生活でも全く議論をしないというのなら、そういう人と私は付き合いたくもないな倒れる場合も前のめりに倒れる私はその方が好きですがまあ、ここでこういう事を書くこと自体が無駄だな (笑) ―――― ◇ ――――こんな失礼なコメントを入れる私も、性格が悪いとは思う (笑)だが、悪いことに (笑)これは、ほぼ私の本音である こういう後ろ向きオンリーの、クリスマスキャロルのスクルージのセリフのような事ばかりを書かれると、半分は同感する部分を感じながらも、また老年の隠遁生活もいいな~とも思いながらも、なんだか腹が立ってくる私の八つ当たりである (笑) 特に、この部分がいけない (笑) ◎ネット上で、またはリアルで、人と議論しない。 時間の無駄だから。人生って、無駄だからこそ面白いんじゃないか効率ばかり追いかけるなんて、人間らしくない人生の幅が狭くなる効率ばかり考える人とおつきあいするのも、気持ちが悪い利用されるかも知れないあ 私には利用されるほどのものが、何も無いから大丈夫か (笑) それに、そんなに皮相的に「~しない」「~しない」ばかりを考えているのなら、ブログも「しない」方がいいと思うが
2009.01.03
コメント(190)
2008紅白歌合戦についての雑感この私がなんとなんと、紅白を始めから終わりまですべて見た、いや聴いた何十年ぶりかな?仲間由紀恵さんの司会とはどんなものかと、見始めたら、「ごくせん」と同じで、最後まで見ることになったたまには紅白も見てやろう、という美しい心根もあった昔は、・・・高齢者の私だからいつも「昔は」という枕詞がつくのだが昔は・・・、ラジオだけの紅白の時代もあったのであるまあ、その時代も人気番組だったけれど、紅白にでると言うことが今ほど、ステイタスではなかった一種のお祭り騒ぎという意味合いの方が大きかったと思うせっかく、ひさしぶりに紅白をまともに見たり聴いたりしたのだから、寸評を書いてみようといっても、歌や曲の寸評というわけでもない雑感である● 浜崎あゆみあゆの曲は、どうしたことか、しょっちゅうTVで聴くCMなどと共に強制的に流れるという気がする他のヒット曲は、必ずしもそう言うことはないのだが、所属事務所が商売熱心なおだろう彼女の容貌はちょっと日本人離れした大きな瞳が印象的であるハッキリ言うと(と言っても私はいつもハッキリ言っているのだが)(笑) 性格の悪そうな (笑) 眼つきであるどうも、ブリトニー・スピアーズを意識して整形したのではないかというのが、疑り深い私の推測である● 布施明久しぶりの登場なのだろうか?相当の歳なのに、声の質と声量は衰えていない歌はうまいよね自己陶酔型の熱唱オリビア・ハッセーへの離婚慰謝料の月賦を払い終わったと言う、晴れやかな顔であった● GIRL NEXT DOORなんだか、大食い女の「ギャル曽根」みたいな顔でそろえた三人組である歌の印象は覚えていない(かならずしも、四時間、集中して聴いたわけでは無いのでこうなる)● 美川憲一「さそり座の女」を歌ったはるな愛とIKKOとかいう、オカマなのか、ゲイなのか、わからないのが出てきて、過剰に騒いで不愉快昔、赤坂のゲイクラブに行ったとき、この歌をはじめて聴いた不気味な歌である (笑) 私は友達にもいたからゲイという存在には何も差別感を持っていないが、オカマとか、それに近い芸能オカマは、ちょっといけない美輪なんとかという霊媒師みたいなのもいけない● 伍代夏子「京都二年坂」 杉良太郎が大金を払って古女房に離婚してもらって、予定通り結婚した女性である私は幼児体験からどちらかというと、西欧美の美的嗜好があるので、この人のような日本美人はよくわからないのである● 小林幸子衣装は巨大で見事であった衣装の中の小林幸子の顔が無ければもっと良かった美人でないとかいう事では無いエキゾチックな巨大衣装と小林幸子の顔立ちがミスマッチなだけただし、今日の国立競技場でのラグビーの試合前の君が代斉唱はよかった君が代は演歌歌手の方がうまいかも知れないと言う、新発見小林幸子の功績である● 北山たけし北島三郎の付き人を8年間務め2004年に念願のデビューを果たし、4年続けての紅白のステージ・・・ということだが付き人だけやってれば良かったのに故遠藤実作詞・作曲の「希望の詩」を歌ったが、この歌は同じ遠藤の舟木一夫が歌う「高校三年生」と「学園広場」を足して二で割ったような曲それはまだいいとして、第一、こんな歌手見たことがない顔は地味だし、華もないし北島の威光で作られた人気歌手こういうの止めてほしいな● 藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」映画のおかげで流行っているらしい確かに耳につく曲が、それがどうした?歌がうまい訳じゃまったくないジャリを使えば当たるって、甘いよだけど、最近の紅白は話題性か● 東方神起韓国の5人組。韓国人特有の甘い声で歌唱力もあるいいじゃない?実力がある ―――― ◇ ――――「どうでもいいような歌手」と、「どうでもいいような歌」が多かったので、以下は、目立った歌手のみ● 藤あや子● 中村美律子● 天童はるみ ● 和田アキ子どうして、この四人を並べたかというと、あまりにも容姿が対照的だからである中村美津子と天童はるみは、二人とも大阪の河内出身和田アキ子は大阪の不良の出身藤あや子は美人の産地で有名な秋田の角舘出身大阪出身の歌手はみんな、品が(以下自粛)同じ日本で、この格差!!私は大阪育ちだが、血は大阪ではないよかった~~ (笑) 秋田は学力日本一だし~天童はるみは首が無いし~(関係ないか?)特に今年の藤あや子はすごいまでの美しさであったここまで美しいと(メイキャップのせいもあるだろうが)いいの悪いのと言っても負けるねしかし、なぜかテリー伊藤が出てきて、卵焼き屋である実兄が藤あや子の大ファンだとうるさいそのあげくに、その卵焼き屋の卵焼きをテレビに見せて宣伝藤あや子にプレゼントするという藤あや子さんそんな卵焼き、捨ててしまえ!NHKよこういう宣伝を許してはイカンぞ!● 平井堅どうみても外国人● 秋川雅史「千の風になって」この人、うまいの?● 森山直太朗実力あるな~● 石川さゆりさすが容姿・気品・歌唱力一番紅白らしい● 北島三郎揺れる漁船の上でスマップのメンバーを引き連れて乗って歌う次回は「魚の歌」で、どうだろう?キムタクはこんな所でも、一人だけ気取っている
2009.01.02
コメント(18)
正月も二日目になった晦日と大晦日には、いろいろな仕事を一気に片付けるつもりだったのだが、初っぱなの晦日からつまずいてしまった昨年、初めて見たのだが、今年も仲間由紀恵さんの「ごくせん」の年末の一挙放映特集の一日目を見たのである去年もそうだが、軽く見るだけにするつもりなのに、それに原作は漫画の荒唐無稽なストーリーなのに、ついつい引き込まれて、一気に6話も見てしまったのである加えて、大晦日の二日目も、またも見てしまった筋は決まり切っているのだが、面白いのであるそれに水戸黄門や必殺仕掛け人のようにお約束ごとの物語は安心して (笑) 見ることが出来るのでストレスが無い仲間由紀恵さんはクセの無い清楚な美人だが、コミカルな役柄が一番似合うというのも面白い以前に、彼女がほぼ無名だった頃の日記を読んだが、この人の性格は、のんびりしていてあまり欲がない、沖縄的な「天然」の人だろうな、と思わせる内容だったこの日記のタイトルは「て~げ~日記」という「て~げ~」というのは、大和言葉に翻訳すると、「いいかげん」または「相当」という、二つの意味があるという漢字は「大概(たいがい)」つまりアバウトということか ―――― ◇ ――――琉球語は一節によると、平安時代に大和言葉と分離したと言われるただ、島毎の方言の差が非常に大きいらしいいわゆるガラパゴス現象である沖縄は独特の五音階の旋律を持っているが、直ぐ近くの奄美大島の旋律は、よく似ているように思えるものの、日本の音階であるらしいつまり日本側なのである逆に沖縄はやはり琉球側なのである今はDNA分析による日本人のルーツに関する本をいろいろ読んでいるが、一言にアイヌと言っても、単一のルーツではないといういろいろなんルーツがあり、DNA的にも雑多らしいとすれば、民族と言う概念も単に人類の流れの中の「途中経過」とでも結うべきものかも知れないまあ、琉球人はおおざっぱに言って、縄文人系であり、古モンゴロイドであることは確かなのだろうとは思うけれど、これも最新科学の読書を進めてゆくと、そう単純ではないかも知れない ―――― ◇ ――――ちょっとまえにRinnさんに現代の女優さんで好きなのはだれか?と聞かれたが、その時には、仲間由紀恵さん以外には思いつかなかったが、それ以前に木村佳乃さんも好ましいと言ったことがあったな彼女は女優さんと言うより社長秘書みたいな感じあんまり女優っぽくないように感じる帰国子女だと言うことだが、一度、テレビ英語をしゃべっているのを聴いたことがある全くネイティブそのものと言った、流ちょうできれいな米語だったまあ、こんな事を書いているのも、晦日からずっと酒を飲んでいるからであるこの頃、bonbon さんが不眠亭に通ってきているので、フランスや映画の話題が自然に増えた本当のことを言うと、私はフランスと映画は苦手であるそれほどよく知らないのであるそれでも、その周辺についてのトリヴィアとでも言うべき事は多少書けるかもしれないそれに私はどちらかというと犬型の人間で、猫型のフランス人とは相性がわるい ―――― ◇ ――――元旦の記事でbonbon さんへのレスでこう書いた-----越乃寒梅の味がおわかりになったそうで私は越乃寒梅を買いそびれて、代わりに楽天で越乃寒梅に優るとも劣らないと書かれていた「八海山」と、やはり銘酒の「久保田」を飲みました八海山は、全く期待を裏切りました寒梅とはちがって、とろっとした口当たりしかし、水のように味がない私が寒梅が好きなのは清水の湯にサラッとしていながら、私ごのみの淡いがシッカリとした「味」があるからです続いて「久保田」これは寒梅を濃くしたような味満足でありましたこれくらいにしといたるわ-----こう書いたのだが、元旦の夜に「八海山」を飲み直してみたら、味がちがっていたちょっと「久保田」のような濃い味になっていて、これもいけるのである私は飲み比べをしてみるとかなり味のわかる方なのだが、こんなに評価がちがうのははじめてである私の体調が影響したのだろうか?それとも、八海山もワインのように口を開けて、空気とマリーさせると本来の味がかもし出されるのだろうか?-----明日は箱根駅伝の往路であるしかし、午前中は所用があって、録画でしか見れないちょっと残念
2009.01.01
コメント(21)
全16件 (16件中 1-16件目)
1