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この日は友人宅持ち寄りワイン新年会。NV Krug Grande Cuveeクリュッグ・グラン・キュヴェChampagne, France - 白泡辛口主催者に出していただいたクリュッグ。ごっつぁんです。力強くてバランスよし。やっぱりクリュッグはおいしいなあ。グラン・キュベとしては中間くらいのボトル。クリュッグ・グラン・キュヴェを楽天で探す>2006 Les Plantiers du Haut-Brionレ・プランティーエル・デュ・オーブリオンPessac-Leognan, Graves, Bordeaux, France - 白辛口2本目からプランティエール。オー・ブリオン・ブランのセカンドです。強くはないけれど品位あるスタイルはさすが。でも新しいためか、一部のグラーヴ白が見せるブリリアントさはまだ無い。ボルドーブランは人気がないけれど、グラーヴに限っていえば、ブルゴーニュと何ら遜色ないすばらしさがあると思うんだけどな。プランティーエル・デュ・オーブリオンを楽天で探す>2006 Lamelle Toscana I.G.T(IL BORRO)ラメッレ(イル・ボッロ)Toscana, Italia - 辛口白靴や鞄のブランドでおなじみのフェラガモがプロディースしているイル・ボッロ。赤のイメージしかなかったのだけれど白も造っているらしい。その昔、貝が豊富に住んでいた土壌だったから、貝殻のラベルになったとのこと。プロフィールだけ聞いてみるとシャブリをほうふつさせるけれど、味わいは正反対のベクトル。おおらかでふくよかなワイン。ブルゴーニュならば、やわらかくしたフュイッセ。というか、それよりも酸はゆるめ。魚介であわせるとしたら、焼いたタラバガニ、クリームソースの何か。イル・ボッロのラメッレを楽天で探す>2000 Pouilly-Fuisse En Buland Vieilles Vignes(Daniel Barraud)プイィ・フュイッセ アン・ビュラン ヴィエイユ・ヴィーニュ(ダニエル・バロー)Bourgogne, France - 白辛口わたしの持参ワイン1。ギュファン・エナンと並ぶマコンを代表する作り手。とくにVVのシリーズは高評価高価格。けっこう黄色がかった色調で、熟成感を感じる味わい。とろみ。べっこう飴。しっかりとしたボディを持ちながらも、だれずに品位を保っているのはバローのVVだからか。ピークの一端で今飲んでおいしいワイン。ダニエル・バローを楽天で探す>2005 Meursault(Domaine des Comtes Lafon)ムルソー(ドメーヌ・デ・コント・ラフォン)Bourgogne, France - 白辛口おー! こんなに高いのを持ってきていただけるとは。ラフォンはいろいろ飲んでいるけれどヴィラージュは初めてかも。清楚。透明感があり、なんのけがれも知らない乙女。おいしくはあるのだけれど、ラフォンとしてはシンプルな仕上がり。2万円近い値段を考えると不満足。クロ・ド・ラ・バールとあまり値段が変わらないので、ぜひともクロ・ド・ラ・バールにしたい。このラインナップだと、バローのほうを評価する人が多いと思う。ラフォンのムルソー05を楽天で探す>コント・ラフォン [2005] ムルソー・クロ・ド・ラ・バール 750ml2004 Paleo Bianco(Le Macchiole)パレオ・ビアンコ(レ・マッキオーレ)Toscana, Italia - 白辛口メッソリオで有名なレ・マッキオーレの白。たしか2度目。ソーヴィニョン・ブラン 60%、シャルドネ 40%。しっかりとした構成でトロピカル。イルボッロよりも深い。パレオ・ビアンコを楽天で探す>2002 Montrachet(Bouchard Pere & Fils)モンラッシェ(ブシャール・ペール・エ・フィス)Bourgogne, France - 白辛口持参ワイン2なのだけれど、こちらはみんなで割り勘。モンラッシェでは、すごいとうわさのブシャール。今までいろいろなモンラッシェを飲んだけれど、ブシャールは初めて。若いので、もっとパワーがあるかと思ったのだけれど、意外におとなしいアタック。モンラッシェとしては中程度の凝縮度。とはいえ口に含んでみると、深遠なる長い余韻、品位。アフターの長さはタダ者でない。とはいえ昨年飲んだモンラッシェと比べると、中くらいのポジションだし、もっと厚みがあってもいい。期待してたんだけどなあ。熟成の中間期なのかもしれない。ブシャールのモンラッシェを楽天で探す>後半は次回へつづく。気が向いたら投票お願いします→
2010.01.23
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この日はノラキチの妻さんや徒然わいんさん、うさこうさんたちと、恵比寿某所の和食店にて持ち寄りのワイン会。自然派縛りがあるわけじゃないけれど、今回は自然派が多く集まりました。で、わたしは自然派とは関係なく、いつものごとくブルゴーニュ赤。2001 Monte Rossa Franciacorta Cabochon Brutモンテ・ロッサ フランチャコルタ "カボション" ブリュットLombardia, Italia - 白泡辛口ガンベロ・ロッソでトレをとったスパークリング。シャルドネとピノ・ネーロのブレンド。そこそこちゃんとしたボディはあるのだけれど、ガス圧は弱めで酸も弱め。立体感に乏しい酒質。まずいわけじゃないのだけれど、5千円くらいすることを考えると、このボトルは微妙。ノラキチの妻さんすみません。モンテ・ロッサのガボションを楽天で探す>2007 Cheverny La Gravotte(Clos de Tue-Boeuf)シュヴェルニー ラ・グラヴォット(クロ・デュ・テュエ・ブッフ)Loire, France - 赤辛口クロ・デュ・テュエ・ブッフのトップキュヴェ「ラ・グラヴォット」。ピノ・ノワール100%。ワインショップのあおり文句で「下町のロマネ・コンティ」などと書かれることが多いけれど、もちろん信じてはいけません。たしか、ずいぶん前の料理王国だかワイン王国でグレープ・ガンボのオーナーの勝山氏の発言が引用されたもの。いつの間にかその言葉だけが1人歩きしてしまった。勝山氏がどういう意図で発言したのかわからないけれど、少なくともスタイルはまったく異ります。薄い色調で、つるりとした口当たり。ブルゴーニュのピノ・ノワールとは違うスタイルでまったり。どちらかといえばロワールできれいに作ったフランに近い? つるりとした酒質とほどよい厚みが和食とマリアージュ。おいしいと思いますぜ。クロ・デュ・テュエ・ブッフのシュヴェルニーは何度か飲んでいるけれど、昔と比べるとシルキー度が上がった気がする。また「下町のロマネ・コンティ」なんて変なあおり文句で損をしている。クロ・デュ・テュエ・ブッフのラ・グラヴォットを探す>2004 Massa Vecchia Rossatoマッサ・ヴェッキア ロザートToscana, Italia - ロゼ辛口ロゼのチャーミングさと赤ワインの強さを併せ持った、これまでのロゼの概念では計れない面白いワイン。モルドレのタベル・ロゼなんかも強いのだけれど、こちらのほうが厚みがあって複雑。このユニークな味わいは楽しい。個人的には今日の一番。リピートしたい。マッサ・ヴェッキアのロザートを探す>2002 Alsace Riesling M(Marc Tempe)アルザス・リースリング・エム(マルク・テンペ)Alsace, France - 白辛口もともとはグランクリュ「マンブール」なのだけれど、思ったような出来とは違ったため、ルフレーヴが使った中古のバリックで5年熟成させたスペシャルキュヴェ。ハートのラベルが印象的。濃いめの色調でたっぷりと豊かでリッチなボディ。やや甘みを残した仕上がりで飲み応え十分。驚異のアルコール14%。和食と言うよりは濃厚なクリームソースやチーズと合わせたい。こんなテンペもあるんだねという変わり種。マルク・テンペのリースリングMを楽天で探す>2005 Beaune Les Prevoles(J.Claude Rateau)ボーヌ プレヴォール(ジャン・クロード・ラトー)Bourogogne, France - 赤辛口初めて聞く生産者だけれど、ビオディナミの先駆者らしい。05らしくしっかりとした酒質。1999 Bourgogne La Digoine(A&P Villaine)ブルゴーニュ ラ・ディゴワーヌ(A&Pヴィレーヌ)このワイン会でわたしが持ち込んでいるワインのテーマは「熟成してリーズナブルなブルゴーニュ」。ってことで、おそらくもっとも購入しているヴィレーヌのディゴワーヌにしてみました。そのなかでも99年と2000年はヴィレーヌ赤の最高傑作だと思ってます。ほどよい熟成感がありながら、まだ果実味も残り強さもあるのはいいのだけれど、全体的に濁った印象でやや垢抜けない。相当オリがあったのでハンドキャリーは不安だったけれど、和食店にワインを送りつけるのはどうだろうと思いハンドキャリーしたのがよくなかった。以前飲んだときには並の一級は凌駕する出来だと思っていたのだけれど、そこまでではない。みんなに好評だったのがせめてもの救い。ヴィレーヌのディゴワーヌを楽天で探す>鶏のつくねと牡蠣 白菜のあんかけ京にんじんのおかき揚げと海老芋のから揚げ蟹しんじょと鯛のお椀ぶりのお造りサワラの幽庵焼きすり流しいぶりがっこいつもの通りデザートは選び放題それにしても料理はおいしいし、ワインも興味深いものがあって、この恵比寿ワイン会は絶好調。みなさんありがとうございました。またよろしくお願いします。もちろん次もブルゴーニュの赤です。気が向いたら投票お願いします→
2010.01.20
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長い間ブログをサボっていてすみませんでした。体調を崩してあまり飲めない日が続いたら、サボり癖が付いてしまい、復活できませんでした。おかげで書くべきものが相当たまっています。まずは年始のワイン会から。この日はOWL1925さん主催のワイン会で東京タヴァーンへ。実はこの日、起きたばかりは調子がよかったのだけれど、朝ご飯を食べた直後から体調不良。キウイフルーツってあたるの? 夜はワイン会だというのに軽い熱と腹痛でダウン。絶不調だったけれど、初参加のワイン会をドタキャンするわけにもいかず、何とか参加。このあと2日間寝込みました。唯一の救いは鼻が大丈夫で香りが取れたこと。だから完全じゃないと思うけれどワインの味はわかりました。ということで、コメントは大目に見てください。NV Philippe Gonet Blancs de Blanc Grand Cru "Roy Soleil"フィリップ・ゴネ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ ロワ・ソレイユLe Mesnil sur Oger, Champagne, France - 白泡辛口OWL1925さんお勧めの泡。わずかに酸化熟成のニュアンスがあって、それがいいアクセントになり、そしてグランクリュらしい風格もあって、とてもおいしいシャンパーニュ。ゴネのロワ・ソレイユを楽天で探す>2001 Chassagne-Montrachet 1er Cru Les Chaumees(Colin Deleger)シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ショーメ(コラン・ドレジェ)Bourgogne, France - 白辛口いつの間にかおとなしいエチケットになってしまったコラン・ドレジェ。と思ったらフランス国内向けだそうです。ビンテージから想像するよりも熟成したシャサーニュ。普通においしいです。ドレジェのシャサーニュを楽天で探す>2005 Clos de la Roche(Georges Lignier)クロ・ド・ラ・ロッシュ(ジョルジュ・リニエ)Bourgogne, France - 赤辛口濃い!若い!なんだか重たい。少なくとも現時点では好みではありません。昨年末に飲んだポテルの99ロッシュと似た印象。リニエならば、ジョルジュじゃなくてやっぱりユベールでしょう。値段が違うので当たり前なのですけどね。ジョルジュ・リニエのロッシュを楽天で探す>2000 Grands-Echezeaux(Nicolas Potel)グラン・ゼシェゾー(ニコラ・ポテル)Bourgogne, France - 赤辛口かなり飲みまくっているポテルだけれどグラン・ゼシェゾーは初めて。で、さすがにこれはすばらしい。本領発揮はまだ先だけれど、今飲んでも楽しい。値段を調べると2万円以上。高かっ! グラン・ゼシェゾーと考えれば仕方ないのだけれど、ポテルとかジラルダンってなんだかありがたみが薄いんだよね。ポテルのグラン・ゼシェゾーを楽天で探す>ここから古酒ゾーン。料理を食べ終えてフロマージュと一緒に。1979 Batard-Montrachet(Ramonet)バタール・モンラッシェ(ラモネ)Bourgogne, France - 白辛口さすが79というべきか、OWL1925さんの保存状態のよさ発揮。OWL1925さんは「軽いヒネ」と書いていましたが、30年前の古酒であることを考えると気にならない範囲。圧倒するまでではありませんが、きわめておいしい白古酒です。1976 Meursault Les Boucheres(Ropiteau Mignon)ムルソー レ・ブシェール(ロピトー・ミニョン )Bourgogne, France - 白辛口こちらは前日のワイン会で飲んだらすごくよかったということで、特別に追加していただいたもの。こちらも状態がよいブルゴーニュ白古酒。とはいえOWL1925さん曰く「前日ほどの感動は無かった」とのこと。たしかにおいしくはあるけれどすごいとは思いませんでした。それにしても70年代の白が、これだけ状態よく飲めるのは幸せ。1978 Chambertin Magnum(Pierre Damoy)シャンベルタン(ピエール・ダモワ)Bourgogne, France - 赤辛口オールドビンテージも含めてダモワにはよい印象がないのだけれど、これはすばらしい! 若さもあり厚みもあり、複雑。保存状態のよさ&マグナムということもあって、今回のなかでは一番のお気に入り。とはいえ超絶すごいかといわれると、そこまでではない。香りのボリュームや、ボディ精妙さにおいて、トップクラスのワインが時折見せる「凄み」までは感じ取れなかった。ちなみに今まで飲んだ一番おいしいシャンベルタンは、ルソーの83かトラペの76マグナムです。1979 Ch.Beauregardシャトー・ボールガールPomerol, Bordeaux, France - 赤辛口そこそこおいしかった記憶はあります。こちらはアペリティフ&ディジェスティフとして出てきた一升瓶ワイン。甘めではあるけれど普通においしいです。フランス産鴨のフォアグラのソテー小エビとアサリのリゾット、軽いブイヤベースの香りシャラン産鴨胸肉のステーキ シンプルなジュそれにしても、この会費でこの内容なんてすばらしすぎです。ブログ中には失礼な表現もあったかとは思いますが、OWL1925さんの太っ腹に感謝です。またよろしくお願いします。気が向いたら投票お願いします→
2010.01.09
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この日は丸の内某所で楽天ブログ仲間と年内最後の持ち寄りワイン会。1990 Ayala Blanc de Blancs Brutアヤラ・ブラン・ド・ブラン・ブリュット歴史はあるのに地味な印象のアヤラ。飲むのは、ものすごーく久しぶりの2度目くらい。で、これは酸化もなくきれいに熟成して、それでいて力もあっておいしいシャンパーニュ。グレートビンテージだけにさすがの出来。偉大な系譜につながるものではないけれど、スタートがおいしいと気持ちが高ぶる。アヤラ ブラン・ド・ブランを楽天で探す>1991 Chassagne-Montrachet Marquis de Laguiche(Joseph Drouhin)シャサーニュ・モンラッシェ マルキ・ド・ラギッシュ(ジョセフ・ドルーアン)劣化の印象はないけれど、ピークを越えてやさしくてはかない味わいのシャサーニュ。コンディションのよいワインはおいしいのだ。ドルーアンのシャサーニュを楽天で探す>1995 Corton-Charlemagne(Louis Latour)コルトン・シャルルマーニュ(ルイ・ラトゥール)打ち合わせていないのに、今回の泡・白はビンテージや生産者、アペラシオンが微妙にリンクしている。で、これは「おー! コルトン・シャルルマーニュ」ともいうべきド真ん中の味わい。良年ならではのボディの厚み、そしてミネラルたっぷりの硬質感。派手さはないけれど、低めの速球のような存在感がある。あー、おいしい。ルイ・ラトゥールのコルトン・シャルルマーニュを探す>1990 Corton-Charlemagne Cuvee Francois de Salins(Hospices de Beaune)コルトン・シャルルマーニュ キュヴェ・フランソワ・ド・サラン(オスピス・ド・ボーヌ)エルバージュはJoseph Drouhin。こちらは持参ワイン。古い白は不安だったけれど、色は良さそうだったので持ってきてみました。オスピスのコルシャルを飲むのは初めて。しっかり目のゴールドイエロー。香りのボリュームは中程度で、こなれた熟成香が心地よい。味わいもコルトン・シャルルマーニュらしい硬質感と、いいビンテージだからなのか甘みを感じるほど充実したボディ。ルイ・ラトゥールが正統的なコルシャルだとすれが、こちらは少し違って、ピュリニーの温暖な畑をブレンドしたのではないかと思えるほどの厚み。爆発するまでには至っていないけれど相当においしいコルシャル。熟成のピークの一点で、個人的に今日の一番。オスピスのコルトン・シャルルマーニュを楽天で探す>楽天には07があるだけ。約3万円。ヒー。それならばドルーアンのものはいかが? こちらは\13,800。コルトン・シャルルマーニュ[1999](白)メゾン・ジョゼフ・ドルーアン2006 Clos de la Roche Cuvee Vieilles Vignes(Ponsot)クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ(ポンソ)ポンソの垂直。抜栓当初は、低い温度もあって軽やかすぎる味わいに不安になったけれど、温度が上昇してからはひと安心。おいしくはあるのだけれど、この前までが熟成感のある白だったので、この順番はついてない。2001 Clos de la Roche Cuvee Vieilles Vignes(Ponsot)クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ(ポンソ)06と比べると、凝縮感もあり、落ち着きもあり、温度が上がるとよくなってきた。02ほどではないけれど、なかなかおいしいのではないでしょうか。もっと熟成させて飲んでみたい。そしてこれも前半の白の影響でついてない。それにしても今回は白の日でした。ポンソのクロ・ド・ラ・ロッシュを楽天で探す>料理名は相変わらずいい加減でごめんなさい。アミューズが2品。グリンピースのポタージュと、何かを挟んだもの。サーモンお肉を海苔で巻いて天ぷらのように揚げたものをワサビソースで大きなラビオリなんの肉だったっけな...季節柄ポインセチアみなさん、来年もよろしくお願いします。気が向いたら投票お願いします→
2009.12.16
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Part1からの続き。いよいよメインのラトゥール編。変形の水平・垂直です。2000 Pauillac de Latourポイヤック・ド・ラトゥールPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口シャトー・ラトゥールのサード。生産量が少ないため飲んだことがある人は少ないはず。かくいうわたしも今回が初めて。いかにもボルドーのいい香りがぷんぷんと漂う。熟成ヌーボーの次だけに差が大きく、みんなで「おいしー」の合唱。ラトゥールだからなのか、2000年だからなのか、サードなのにかなりおいしい。と思っていたのだけれど...。ポイヤック・ド・ラトゥールを探す>2000 Les Forts de Latourレ・フォール・ド・ラトゥールPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口凝縮感がすごく違うわけではないのだけれど、幾重にも重なる深み、荘厳で絢爛豪華、欠点の見つからない見事な構造。圧倒的な香りのボリュームと果実の集中度。何年か前にも飲んだけれど、そのときから変わらず全開。平均的なビンテージのファーストよりおいしいと思う。さきほどまでポイヤック・ド・ラトゥールを「おいしい、おいしい」と飲んでいたのに、こちらを飲んでしまうと別次元の完成度。おかげでポイヤック・ド・ラトゥールがシンプルで小さく思えてしまった。レ・フォールを十二単(ひとえ)だとすれば、ポイヤックは四単(ひとえ)くらい。レ・フォールは82から主要なビンテージを飲んでいるけれど、間違いなくトップクラスに位置する一本。個人的にはNo1。熟成させてもいいけれど、香り全開の今も楽しい。2000年のレ・フォール・ド・ラトゥールを探す>蔵出し レ・フォール・ド・ラトゥール [2000] 750mlLes Forts de Latourもし同じ状態のボトルがあるなら2万円でも買いだと思う。1972 Ch.Latourシャトー・ラトゥールPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口パーカーさんが75点をつけているラトゥール。たしか5、6年前にも一度飲んだことがある。そのときの印象は「すごくはないけれど、まっとうに飲めておいしかった」と記憶している。シダー、カシス、腐葉土、etc。強くはないけれどさまざまな香りがあり、熟成したワインならではのまとまりや複雑さ。状態でいえばピークを越えて下り坂だけれど、なんとか飲みごろの範囲。酒質は弱くなっているけれど、まだ果実が残っていて、タンニンも少しある。このあたりのアンバランスさは弱いビンテージだからなのか。現在の7万円近い相場の価値があるかどうかは別にして、まっとうにおいしく飲める。そして75点とは思えないほどの満足感。レ・フォールがあまりにも全開すぎたので人気投票では負けてしまったけれど、それでもかすんでしまうことなく独自の存在感を誇示していたのはさすが。そして前回飲んだものより、こちらのボトルのほうが少し良かった。バースデービンテージのワインが飲みたくて、十分に予算があるならば、ペトリュスの次にお勧めのボルドー。ちなみにペトリュス72はぶっ飛ぶうまさだった。ラトゥールのコルク72年のシャトー・ラトゥールを探す>[1972] シャトー・ラトゥール 750ml[1972] Chateau Latour 750mlシャトー・ペトリュス[1972]現在の安値は9万円台。no photo1972 Rivesaltes(Chapoutier)リヴザルト(シャプティエ)Languedoc-Roussillon, France - 赤甘口最後のシメは甘口の酒精強化(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)。古いわりにはリーズナブルな価格で流通しているシャプティエのリヴザルトとバニュルス。ビンテージ違いや種類違い(リヴザルトとバニュルス)を何度か飲んでいるけれど、どのビンテージも安定してるし似た味わい。食事とは合わせづらいのでメインには持ってこれないけれど、安いバースデービンテージを探しているかたや、チョコレート系のデザートと合わせるにはお勧め。1984年(昭和59年)リヴザルト[1984] シャプティエ 500ml 甘口天使の海老のテリーヌ 帆立と白菜のサラダ仕立て グレープフルーツのアクセントタラと紅しぐれ大根のソテー ブラウンマッシュルームのミネストラウサギとゴボウの赤ワインリゾット カカオの香り牛タンのロースト マルサラと赤ワインのソース 栗のキャラメリゼチョコレートのムース ミカンとカシスのアクセントリヴザルトがあったので久しぶりにドルチェを注文。チョコレート系をお願いしていたら、おいしいのを出してくれました。このクラスの店としては手間がかかっているしポーションも大きめ。キッチンスタッフが変わってから初めてドルチェを食べたけれど、こんなにおいしいなら追加料金を払っても毎回注文しようと思う。このメンバーでは今年最後のワイン会だったけれど、最後を飾るにふさわしい内容だった。みなさん、来年もよろしく!気が向いたら投票お願いします→
2009.12.10
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この日は神田のVilla Dueで定例のワイン会。今回のテーマはラトゥール。そして年末だということでドンペリの90年。さていかに。1990 Cuvee Dom Perignon(Moe et Chandon)キュヴェ・ドン・ペリニョン(モエ・エ・シャンドン)Champagne, France - 白泡辛口90年は、もっともお気に入りのビンテージで買い足しながら1ケースくらいは飲んでいる。最近は飲んでいないので、どのようになっているだろうと開けてみた。爆発だーーーーーーー香りをかいだときから、ただならぬ期待感。口に含んだ瞬間に確信へと変わり、さらには脳天を突き破るような衝撃。バター、ナッツ、ブリオッシュ、etc。ボディーは中庸ながらも、今までのドンペリでは感じたことのない、どちらかというとこってり系のフレーバーが口内を満たしてあふれ出る。尋常ならざる存在感と超絶余韻ともいえる果てしない永続。泡は少し弱くなってるけれどクリーミーさは健在。今まで飲んだ90年や、それ以外のビンテージのドンペリとも相当に異なるキャラクター。今年飲んだシャンパーニュではNo1で、近年飲んだシャンパーニュのなかでも相当上位に位置する一本。たまげたー。まさに熟成マジック、ボトルバリエーションのなせる技。ドン・ペリニョンの90年を探す>★送料無料★[1990]モエ・エ・シャンドン ドン・ペリニヨン※正規品/箱なし2008 キザンワイン白(機山洋酒工業)山梨, 日本 - 赤辛口11月に訪問したキザン。今回のラインナップでは異色だけれど、予算を抑えるためと、おいしかったという理由で出してみました。甲州100%。甲州としてはしっかり目の色調で麦わら色。味わいも甲州としてはしっかり目。抜栓当初は還元香(?)が強く、ワイナリーで飲んだときとだいぶ印象が違う。もっとキュートでやさしい味わいだったような気がするのだが...と思って放置しておいたら、だいぶイメージとは近づいた。ワイナリー直販価格\1200、ワインショップ価格\1500の甲州としては秀逸でやっぱりお勧め。ただし、ある程度の人数で飲むならば白でもデキャンタしたいし、少人数で飲むとしても大ぶりのグラスで温度を上げながら飲みたい。また温度も甲州としては高めの温度のほうが好み。キザンワインを探す>キザンワイン 白 [2008] 【あす楽対応_関東】no photo2008 キザンワイン赤(機山洋酒工業)山梨, 日本 - 赤辛口こちらの赤はブラッククイーン100%これまた白以上にワイナリーで飲んだときと印象が違う。キュートで小さい赤い果実だと思っていたのだけれど、しっかりとした凝縮感があり、ブラインドで飲んだら今年(2009年)のヌーボーと言ってしまいそう。赤も白も時間がたってからではけっこう違ったので、自宅で飲むならいっそのこと赤も白もデカンタージュしたい。独断と偏見だけれど、飲みごろは半年後、1年後だと思う。キザンワイン 赤 [2008] 【あす楽対応_関東】2001 Beaujolais-Villages Primeur(Louis Jadot)ボジョレー・ヴィラージュ プリムール(ルイ・ジャド)Bourgone, France - 赤辛口先日熟成ヌーボーを酷評されたので、メンバーは違うけれどジャドの8年熟成のヌーボーでリベンジ。今回はブラインド。エッジにはオレンジ色が入り、透明感のある薄い色調。ほのかな熟成香。薄くて細い熟成感のあるボディ。しかし劣化の要素はまったくなく健全。アフターにはストロベリー。50年代60年代の弱い年の健全なブルゴーニュといった雰囲気がある。完全にピノ化しているとまではいえないけれど半ピノ化(アフターのストロベリーがピノでなくガメイぽい)。先日のデュブッフよりも印象はいいし、またジャドの熟成ヌーボーは2度目だけれど、そのときよりも印象はいい。完全にだませると思ったのに、一人はほぼ正解で、それ以外も何人かにはガメイと当てられてしまった。しまったー! あとになって考えてみると、「ボトルが透明だったこと」←これは大きなヒント「ほかの高額ワインのために、このワインに使える予算が限られていたこと」「たぶん当たらないと明言していたこと」「時期的な要因」「アフターのストロベリーっぽさが無ければ」など反省点はあるけれど、当てた友人には素直に賞賛したい。そして味わいは全般的に好評でした。Part2へ続く。気が向いたら投票お願いします→="80" height="15" border="0" alt="banner_01.gif">
2009.12.09
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Part1からの続き。1996 Romanee-St-Vivant(DRC)ロマネ・サン・ヴィヴァン(DRC)今回いろいろなワインを呼び込むきっかけとなったサン・ヴィヴァン。zzz.santaさん、太っ腹な提供ありがとうございます。昨年ラ・ターシュ96を飲んだときには相当固かったので少し心配だった。けれども一口飲んで安心。黒系果実を主体として、幾層にも重なるさまざまな要素。DRCの系譜を感じる香り。よいビンテージであることを感じるスケールの大きなストラクチャ。少し落ち着いてからの初期の飲みごろで、今飲んでも「しまった感」はなく、将来が楽しみなワイン。おいしゅうございました。でも、熟成したDRCは、また別次元のすばらしさを見せてくれるんだよなあ。DRCのサン・ヴィヴァン96を楽天で探す>2001 Musigny(Drouhin Laroze)ミュジニー(ドルーアン・ラローズ)ミュジニーに共通するのは透明感と自然体。ナチュラルボディーの美しさ。ジャドと比べると、こちらのほうがおおらかな印象。ドルーアン・ラローズのミュジニーを楽天で探す>1997 Musigny(Domaine Louis Jadot)ミュジニー(ルイ・ジャド)わたしの持参品。以前ワイナートで絶賛されてから何度か飲んでいる。年産約900本のレアアイテム。無理のない凝縮度でありながら目が詰まった密度のあるボディ。しなやかでまとわりつく美しい肢体。一部のワインだけが到達しうる張りつめた緊張感。熟成香が出るまでには至っていないけれど、すこし飲みごろに入り、ジャドのミュジニーのポテンシャルのすごさを感じられたのはよかったけれど、コルキーな部分があったのが残念。いつか手持ちの2000年でリベンジしたいけれど、飲みごろを考えると、いつになるのだろう。ジャドのミュジニーを楽天で探す>1978 Chambolle-Musigny Magnum(Comte Georges de Vogue)シャンボール・ミュジニー マグナム(コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ)いくら78年がグレートビンテージだとはいえ、まったく悪い部分が見つからない超絶コンディション。つるつるですべすべで、すべての要素が1つにまとまり、かわいらしく、いとおしく、赤くて美しい果実。村名としてはほぼ限界の内容で、これにエッチさや、いっそうの複雑さが加わればグランクリュ。2004 Chateauneuf-du-Pape Pignan(Rayas)シャトーヌフ・デュ・パフ ピニャン(ラヤス)ラ・ロマネさんのコメント「え~と。これを不満というなら、OWLさん、いいラヤス飲み過ぎでっせ」に同感です(笑)。ラヤスのピニャンを楽天で探す>料理は、これ以外にアミューズとしてグジェール。そして食後にフロマージュをいただきました。的矢牡蠣淡路島のサザエ ガーリックバター壺焼きフォアグラテリーヌ 2種類の蜂蜜広島産牡蠣のリゾット手長海老グリル トリュフソース熟成完熟蝦夷鹿のステーキ リンゴとセロリの根ピューレ ユリ根と茸添え フレッシュのピンクペッパーがいいアクセントになっている。それにしても企画していただいたzzz.santaさん、会場を提供していただいたOWL1925さん、そして参加者のみなさんありがとうございました。また機会があればぜひ。気が向いたら投票お願いします→
2009.12.07
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この日はzzz.santaさんの呼びかけで、九段下の東京タヴァーンにてワイン会。参加メンバーは、OWL1925さん、ラ・ロマネさん、shuz1127さん 、ミユウミリウさん。OWL1925さんとミユウミリウさんは初対面でした。それにしてもグランクリュ中のグランクリュばかりが集まるバブリーなワイン会でした。先日のモンラッシェ会があったばかりなのに、バチが当たりそうです。みなさんすべてブログにアップしてしまっているので完全に後出しじゃんけんです。すみません(ペコリ)。ディテールは、ほかの方のブログを参考にしていただくとして、自分なりのショートコメントを。みなさんより辛口かも。ごめんなさい。1990 Alain Robert Mesnil Traditionアラン・ロベール・メニル・トラディションアラン・ロベールのトップキュヴェ。アラン・ロベールはいろいろ飲んでいるけれど相性が悪い。79のメニル・トラディションを飲んだときには「どぅやー」と思って出したのにダメダメでへこんだことがある。で、これは素晴らしい。ほどよい熟成感で密度のある構造。骨太でしっかりと力があり、味わいも複雑。瞑想するまでには至らないけれどトップクラスの一本。アラン・ロベールのメニル・トラディションを探す>2007 Saint-Aubin 1er Cru Les Charmois(Vincent Morey)サントーバン 1er Cru レ・シャルモワ(ヴァンサン・モレ)一様ではないテロワールながら、なかなかコストパフォーマンスのよいワインが多いサントーバン。レ・シャルモワはシャサーニュ・モンラッシェのLes Vergersに隣接する畑。ヴァンサン・モレは、ベルナール・モレの何人かいる息子の一人らしいです。いかにもブルゴーニュ白らしい香ばしい樽香と、ふくよかで外向的なボディ。バランスもよくて、模範的ブルゴーニュ白の仕上がり。おそらく多くの人が素直においしいと感じるワイン。2001 Bourgogne Blanc(Comte Georges de Vogue)ブルゴーニュ・ブラン(コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ)ビックリするくらい閉じてます。グラスに注いだ当初はウンともスンとも言いません。持参してきたshuz1127さんも頭を抱えていましたが、気持ちは痛いほどわかります。相当時間をおいてからはミネラリーな部分が顔を出して、少しは片鱗を感じとれてよかった。もともと外向的なワインでは無いと思うけど、以前飲んだ95年は満開とまでは言わないまでも、初めから静かなる存在感を感じるおいしいワインでした。開け時って難しい。ヴォギュエのブルゴーニュ・ブランを探す>1998 Batard-Montrachet(Leflaive)バタール・モンラッシェ(ルフレーヴ)少し閉じ気味ながら複雑な香りの要素。存在感があり水平方向に広がる。思いのほかこなれていて飲みごろ。ただし98ルフレーヴのバタールと考えると少々弱い。もっとしっかりしたボトルもあるような気がする。ルフレーヴの98バタールを探す>1999 Echezeaux(Emmanuel Rouget)エシェゾー(エマニュエル・ルジェ)この99をだいぶ前に飲んだときは「ぜんぜん飲みごろじゃないけれど、底知れない凄いポテンシャルを持っている」という印象だった。期待して飲むと、強さはあるのだけれど威圧感はなく、熟成の狭間というか何かアンバランスな印象。少し柔らかくなっているのだけれど熟成香が出るわけでもなく、香りが開いているわけでもなく、以前感じた「底知れぬポテンシャル」がごっそり抜け落ちたよう。ちょうど前の日に飲んだPotelの99 Clos de la Rocheにそっくりと思ってしまった(ブログ未掲載)。shuzさんすみません。ちなみにRocheのほうは、初日いまいちだったので、2日に分けて飲んだところ2日目には少し開いてよくなってくれました。これだけ書くとまずいワインみたいだけれど、そういうわけじゃありません。あくまでも以前飲んですごいと感じたボトルとの比較。今は熟成の狭間なのかな。ワインは難しい。ルジェのエシェゾーを探す>Part2へ続く。気が向いたら投票お願いします→
2009.12.06
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この日はノラ妻さんやzzz.santaさんたちと、恵比寿の人気和食店にて持ち寄りワイン会。それにしても最近は飲み会の連投で脳細胞が死にまくっているためか、イマイチ記憶に乏しい。NV Christophe Mignon Heritier Eugene Prudhomme-3eme Millenaireクリストフ・ミニョン エリティエ・ユジェール・プリュドム トロワジェーム・ミレネールムニエ50%, シャルドネ50%。クリストフ・ミニョンはビオディナミの作り手。少々クローズ気味で、細かい泡で柔らかい味わいだったような...。1995 Jacquesson Signature Rose Extra Brutジャクソン・シグネチャー・ロゼ エクストラ・ブリュットChampagne, France - 白辛口santaさん曰く、以前のインポーター(キッコーマン)だったため安売りされていたもの。けっこう前にデゴルジュされたものらしくコルク栓は縮こまっている。シャンパーニュのロゼとしても淡めの色合い(タマネギの皮)。クリストフ・ミニョンよりはボディがあるけれど、こちらも少し閉じ気味で柔らかめの味わい。思ったほどの熟成感はない。個人的には、ロゼらしいチャーミングさがある、もっと若いうちか、逆にもっと熟成させたほうがよいかも。ジャクソンのロゼを探す>2001 Le Soula Vin de Pays des Coteaux des Fenouilledes(Gauby)ル・スーラ(ゴビー)Languedoc-Roussillon, France - 白辛口グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ブラン、シャルドネのブレンド。少し還元香はあるけれど、イヤなものではない。ほどほどのボディがあり、味わいのスタイルはシャープというよりは、水平方向に広がる印象。かむほどに味わい深い。自然派の01と考えると若々しい。ブルともロワールとも違う独特の味わいながら人気が高かった。ゴビーのル・スーラを探す>2007 グレイス ピノ・ノワール(中央葡萄酒)北海道, 日本 - 赤辛口持参品1。中央葡萄酒を訪問したとき、そのキュートさにほれ「和食に合う」と思って購入したワイン。ピュアでみずみずしくプルプルの赤ワインゼリー。ドライでライトボディだけれども、薄っぺらくはならず、透明感のあるキュートさと薄い色調が印象的。アフターには青っぽい苦みが残る。ブルゴーニュとはまったく違うベクトルながら、何ともいえないチャーミングさは魅力的だし、和食には本当に合ったと思う。これで2千円台半ばは十分合格点。和食店にリストインして欲しい赤ワイン。グレイスのピノ・ノワールを探す>2006 Vin d'Alsace Pinot Noir(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール(ジェラール・シュレール)Alsace, France - 赤辛口アルザスピノといったらシュレール。いつもはO12以上を飲んでいるので、ノーマルキュヴェは久しぶり。上級キュヴェのような妖艶さや複雑さは無いけれど、果実があって、うまみはたっぷり。少しにごりがあるのは当日ハンドキャリーだからのよう。シュレールのピノ・ノワールを探す>5千円チョイで買える、こちらはお勧め。ピノ・ノワール012 [2007] (ジェラール・シュラー)1996 Bourgogne Rouge(Maison Leroy)ブルゴーニュ・ルージュ(ルロワ)Bourgogne, France - 赤辛口持参品2。古いだけにちょっぴり不安はあったけれど、酸化の兆候はまったくなく当たり! ほどよい熟成香があり、まだしっかりした色調。すべての要素がやさしく1つにまとまり、鰹節系のうまみたっぷり。コアには、まだ果実もしっかり残る。もう少し透明感があったら完ぺき。若いときからおいしかったルロワ96だけれど、ここまでおいしくなるならばもっと取っておけばよかった(10年前購入時は約2千円)。これがラストボトル。ルロワのブルゴーニュ・ルージュを探す>ブルゴーニュ・ルージュは4千円近くしてしまうので、もっと安く楽しみたいならグランオルディネールがおすすめ。2千円チョイで、この味ならいいと思う。ブルゴーニュ・グラン・オルディネール・ルージュ[2007]/メゾン・ルロワ2001 I Capitelli(Anselmi)イ・カピテッリ(アンセルミ)Veneto, Italia - 白辛口ソアベの名手アンセルミの甘口。甘くておいしかった以上の記憶は...。ごぼう豆腐春菊の薩摩揚げと里芋のおかき揚げ甘鯛と蕪のお椀ブリとヒラメのお造り富士幻豚の焼き物ネギのすり流し茶碗蒸しいぶりがっことマスカルポーネ鮭ご飯と味噌汁とり将プリン、黄柚子シャーベット、杏仁豆腐、つぶあんもなかこの店でのワイン会は、料理の満足度とワインの満足度が絶妙にバランスして、いつも総合的な満足度が高い。ハズレワインに当たっていないことも一因なのだけどね。それにしてもみなさん、またよろしくお願いします。気が向いたら投票お願いします→
2009.11.27
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昨年とてもよかったので、今年もサントリー主催のノベンバーフェスト2009にも参加した。ヌーボーと食事を楽しむパーティーだ。昨年は立食形式だったけれど、今年は昼間が立食で、夜は着席スタイル。場所は表参道のブノワ 東京。ワインは飲み放題に近い。とはいえ着席形式なので、グラスに少なくなったらソムリエが注いでくれる。ラインナップは以下の通り。立食の昼間はヌーボー全種類が出ていたようだけど、夜はヌーボー2種類だけで、あとはクリュ・ボジョレー。2009 Beaujolais Nouveau2009 Beaujolais Villages Nouveau Selection Plus2007 Moulin-a-Vent2007 Morgonセレクション・プリュは、ヌーボーのトップキュヴェ。濃厚で2009年らしい存在感。とはいえ、スタンダードなヌーボーのほうが華やかでお祭りらしい。デュブッフのモルゴンやムーランナヴァンは好きで昔よく飲んだ銘柄だけれど、やはり安定した出来。デュブッフのヌーボーを探す>料理のプロデュースは狐野扶実子さんと、フランスの美食家クロード・ルベイ氏。これもこのイベントの目玉。デュブッフ氏と狐野扶実子さんヌーボーの輸入量は中国がNo1になったとか。デュブッフ氏の年齢もあるけれど、いつまで日本に来てくれるやら。生ハム、テリーヌ、リエットの盛り合わせ ボジョレーにハム、テリーヌ類を合わせるのは定番。白マイタケのヴルーテ 狐野さんのスペシャリテ。マイタケのスープ。ウフ マヨネーズ パリのビストロでは定番のメニューなのに、日本ではほとんど見かけないと言うことで。牛肉の赤ワイン煮込み さすがにプロの煮込み。わたしが作るものとは洗練度が違う。ボジョレーヌーヴォーのグラニテ温かいリンゴのタルトコーヒーとマドレーヌワインも料理もおいしくて、これで\5000とは大満足。というかサントリーは相当持ち出しているだろう。来年も参加したいな。今年のように昼夜で形式を変えるなら、どちらにも参加したい。気が向いたら投票お願いします→
2009.11.20
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白編に続いて赤編。1989 Vosne-Romanee Les Beaux Monts(Domaine Leroy)ヴォーヌ・ロマネ レ・ボーモン(ドメーヌ・ルロワ)マイ持参ワイン。はじめからモンラッシェが2本出てくることがわかっていたので、どれにするか相当迷った。飲みごろ感があって、格的にみんなのワインに大きく引けをとらなくて、さらにすごくおいしい可能性があってと、さんざん悩んだ末に選んだのがコレ。インポーターが賛否のある茨城の某店だっただけに不安はあったけれど、瓶を透かしたときの色のよさに賭けてみました。これが当たり!照りがあって美しく透明感のあるルビー色。果実のコアがしっかり残りながらも、エレガンスに熟成し、やさしい雰囲気が漂う。ムレムレではないけれど、ほどよい熟成感があり、「あー、熟成したブルゴーニュっていいな」と思わせる。5年後10年後が楽しみなワイン。今まで飲んだドメーヌ・ルロワのなかではNo1との声が多かった。今回は偶然いい方に転んだけれど、古いルロワは難しいと思っている。初ビンテージの88年は安定していないように思うし、ボトル差コンディション差だと思うけど、かつて5万円以上出して買った90年のボーモンがダメダメだったときにはのけ反った。でも、こういうのに当たるからチャレンジしたくなっちゃうんだよね。ドメーヌ・ルロワのボーモンを探す>1997 Charmes-Chambertin(Domaine Glaude Dugat)シャルム・シャンベルタン(ドメーヌ・クロード・デュガ)こちらはhidepxさんのワイン。ボーモンとは正反対のスタイルで、質実剛健で筋肉質。97年というビンテージとは関係なくデュガスタイル。思っていたよりも若々しい。よい意味で北ローヌの優秀なワインと共通性を感じる。ただ単に濃いワインで終わらず、一糸乱れぬ荘厳な建造物のような存在感は見事。10年後にもう一度飲んでみたい。クロード・デュガのシャルム・シャンベルタンを探す>2006 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Cras(Domaine Georeges Roumier)シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・クラ(ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ)こちらは予定外のワイン。前のワインがよすぎたので、初めは落差を感じたけれど、温度が上がってなじんでくるとルーミエらしい味わいが上がってくる。今飲むと若飲みだけれど、やっぱりルーミエって素晴らしい。ルーミエのレ・クラを探す>料理は一部だけを紹介。イワシのテリーヌ、温泉卵何だったっけ? うなぎ?キジ? 白トリュフのソースがおいしかった。本当に素晴らしいワイン会でした。みなさんとの出会い、そしてワインとの出会いに感謝。これだけのビッグネームがそろって、さらに味わいもハイレベルにまとまったのは、まさに奇跡。気が向いたら投票お願いします→
2009.11.17
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予告をしておきながら、続きが遅れてすみません。年末になって、書かなきゃいけないブログがたまりすぎてボー然としていました。で、ワイン友達と、しばらくお別れになるということで、持ち寄りワインをやることになった。それで、みんな剛速球投げまくりのラインナップ。これだけそろうと、さすがに壮観。わたしもグランクリュにしたかったのだけれど、ちょうどよい飲みごろのものが無くてごめんなさい。正直言って、このようなワインを前にしてコメントを書くのは悩ましい。言葉は物事を規定する。わたしの陳腐な表現力でコメントすることが、果たしてよいことなのだろうか。ってことで、ショートコメントのつもり。NV Jacques Selosse Grand Cru Blanc de Blancs Extra Brut V.O.ジャック・セロス グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットしっかり目のボディで、少し酸化したスタイル。少し甘みが残る。ピノ主体などと思ったら、まったく正反対のブラン・ド・ブラン。V.O.になってからのエクストラブリュットは初めてだけれど、過去のイメージとは一致しない。それ以外にもセロスはけっこう飲んでいるはずなのにどれとも違う。強いて挙げればシュブスタンスにチョイ似といったところか。この甘さについてソムリエに聞いてみると完熟したブドウを使っているからで、ドサージュが多いわけではないらしい(だからエクストラ・ブリュットなのだけど)。完熟したブドウに由来する甘みは、最近のシャンパーニュのムーブメントとのこと。これはこれでおいしいシャンパーニュだけれど、セロスが飲みたいと思って注文するとアレッと思ってしまう。1989 Chassagne-Montrachet Les Caillerets(Domaine Ramonet)シャサーニュ・モンラッシェ レ・カイユレ(ドメーヌ・ラモネ)板さんのワイン。89にしてはきわめて若々しくコンディションもよい。ミネラル豊かでハイトーンの酸。誰かが言っていたけれど「スー、ハー」アフターにほんの少しカビっぽさが残ったのが唯一のマイナスポイントだけれど、20年近く前の白がこれだけおいしければ相当に満足度が高い。1999 Montrachet Marquis de Laguiche(Domaine Joseph Drouhin)モンラッシェ マルキ・ド・ラギッシュ(ドメーヌ・ジョセフ・ドルーアン)怒濤のモンラッシェ連投。ほめ言葉としてとらえて欲しいのだけれど「大きくはないけれど球体のバランス」。まだ若さ満点だけれど、少し落ち着いた飲みごろ。グランクリュの本質は何か?凝縮度か?喧々がくがくの論争を呼びそうな話題だけれど、凝縮度ではないと思っている。かつて訪問したヴォギュエで、醸造長のミレ氏が語ってくれたように、「球体のバランス」だと思っている。そういう意味において、このワインは優れたグランクリュらしいバランスの良さを持っている。1994 Montrachet(Domaine Ramonet)モンラッシェ(ドメーヌ・ラモネ)ラギッシュと比べると、わずかに酸化のニュアンスがあり、腰高なスタイル。94だからかな、なんて思っていると、なかなかどうしてというか、時間ともにすごくよくなってきた。充実したボディーにハイトーンの共鳴、長大な余韻。第一印象とは異なり、今回の白では一番好み。赤編に続く。気が向いたら投票お願いします→
2009.11.16
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けっこう前のイベントだったのに、まだ誰も書いていないような...。おそらく今年最高のワイン会。極楽でした。
2009.11.15
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神田Villa Dueで定例ワイン会。今回はノーテーマだけれど、強いて挙げればモンドールに合う白ワイン。ってことで、異なる3品種の白ワインを用意してみました。2002 Macon-Pierreclos "Le Chavigne"(Guffens-Heynen)マコン・ピエールクロ”レ・シャヴィーニュ”(ギュファン・エナン)ほどよい熟成が入り、酸とボディのバランスがよいシャルドネ。先日飲んだばかりの2002 Pouilly-Fuisse "Clos des Petits-Croux"と比べると、こちらのほうが少々軽やかですっぱめだけれど、2倍近い値段差があるようには思えない。とはいえ、もう少し若いときのほうが好きだった。2001 Ch.Smith Haut Lafitte Blancシャトー・スミス・オー・ラフィット・ブラン今となっては、なぜ買ったのかわからないグラーヴの白。渋い作り手過ぎて、白どころか赤も飲んだことがある人は少ないはず。で、これが素晴らしい。ソーヴィニョンらしいアタックで、スタイルはあくまでエレガント。抑制のきいたブリリアントさ。フィネスを感じるたたずまいはジャスト飲みごろ。とくにミッド以降のアフターには目を見張るものがある。このボトルに限って言えば、トップクラスのボルドーブランと比肩すると思う。スミス・オー・ラフィット・ブランを探す>1997 Condrieu Les Chaillets(Yeves Cuilleron)コンドリュー・レ・シャイユ(イヴ・キュイロン)コンドリューで好きな生産者といえば、このキュイロンとジョルジュ・ヴェルネ。今年(昨年?)飲んだ、ジョルジュ・ヴェルネのトップ・キュヴェ「コトー・デュ・ヴェルノン」はぶっ飛ぶうまさだった。早飲みのヴィオニエというけれど、意外にもトロピカルさ健在。かすかに微発泡もあり、状態は完ぺきじゃないかもしれないけれど、そのことによる明確なマイナス点は感じない。とはいえ期待したフィネスはなく、もう一歩の印象。イヴ・キュイロンのワインを探す>2002 Ch.Cos D'estournelシャトー・コスデストゥールネルプリムールで購入して、いままで一本も飲んでなかったので味見として取り出してみました。少しクローズ気味で飲みごろは先だけれど、十分に凝縮感もあり、ボルドーの良さを味わえる一本。02のコスを探す>2001 Lirac Cuvee de la Reine des Bois(Domaine de la Mordoree)リラック・キュヴェ・ド・ラ・レイヌ・デ・ボワ(ドメーヌ・ド・ラ・モルドレ)シャトーヌフ・デュ・パプではパーカー100点も取っているモルドレ。パブは入手困難&高価だけれど、狙い目はコレ。いかにも南ローヌらしい味わいで構造も大きい。若いころは強さが目立っていたけれど、だいぶ落ち着き始めている。ただし今回は相手(タルデュ・ローラン)がよすぎた。モルドレのリラック・レイヌ・デ・ボワを探す>2001 Chateauneuf-du-Pape Vieille Vigne Cuvee Speciale(Tardieu-Laurent)シャトーヌフ・デュ・パプ ヴィエユ・ヴィーニュ キュヴェ・スペシアル(タルデュ・ローラン)ツルツルですべすべ。ウルトラシルキーでエレガンス系のパプ。アフターも長い。アンリ・ボノーほどの大きさはないけれど、間違いなくトップクラスのパプに匹敵する味わい。若いときからおいしいとは思っていたけれど、このような成長を遂げるとは予想以上。6千円台でこの味わいは立派というか驚愕。タルデュ・ローランのキュヴェ・スペシャルを探す>01の在庫はないけれど、03あたりもおいしそう。[2003] シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・スペシャルタルデュ・ローランChateauneuf-du-Pap... 最近は毎年食べているモンドール。熟成感がちょうどよくてトロトロ。そして臭みもない。モンドール1つを5人でシェアしたけれど、もう1個食べられた。ワインと合わせるなら、このくらいの熟成具合がいい。霜降りにした帆立とフルーツのサラダ トマトのピューレでモンドール真鯛のヴァポーレ 貝とカブのミネストラ 黄ゆずの香り牛ほほ肉とキノコのラグーペンネ ゴボウのフリットのせモンドールの山焼き 少し残したモンドールにニンニクのみじん切り、白ワイン、パン粉を混ぜて焼き上げる。鴨挽肉と栗のリゾット気が向いたら投票お願いします→
2009.10.09
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白編からの続き。2002 Charmes-Chambertin(Philippe Pacalet)シャルム・シャンベルタン(フィリップ・パカレ)わたしの持参品。たしかReal Wine Guideで高評価だったため購入したもの。同じ02のシャンボール1erを購入直後に飲んだときには、ポテンシャルは感じるけれどブドウジュースのようなフルーツ爆発。そのためプルミエ・クリュ以上のストックは熟成させることにした。今回久しぶりに開けてみた。自然派らしい柔らかい口当たりと、濃厚ではないのに目の詰まった充実感。そして複雑さ。かすかなD香も感じ、さすがグランクリュと思える存在感。まだタンニンは少し残るけれど、初期の飲みごろ。余韻の長さは現時点ではもう一歩だけれど、今まで飲んだパカレのなかでは、将来性も含めNo1。あと5年したらもっと良くなりそう。今日のなかではマイNo2。パカレのシャルム・シャンベルタンを探す>1986 La Romanee(Bouchard Pere & Fils)ラ・ロマネ(ブシャール・ペール・エ・フィス)ラ・ロマネさん持参品。ホストテイスティングするなり「だめだ」とのお言葉。熱が入っているということで、↓のレザムルーズまで出していただいちゃいました。本来の味からしたらぜんぜん違うけれど、個人的には”良いとは思わないけれど”飲める範囲。それにしても高価なワインがバッドコンディションだと悲しいですな。2000 Chamboll-Musigny 1er Cru "Les Amoureuses"(Robert Groffier)シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レザムルーズ(ロベール・グロフィエ)若さもあり、しっかりしたシャンボール。さすがシャンボールの良年。ルーミエなど、生粋のシャンボールの作り手と比べると黒い印象。今飲んでも楽しめるけれど、もっと熟成させて飲んでみたい。同時期に飲んでないので公平な比較はできないけれど、個人的には00のグロフィエではles Hauts-Doixが印象深い。ぶっ飛ぶうまさだった。値段もほどほどだし、04のシャンボールは”らしい”味わいが多いので、このあたりがおすすめ。ロベール・グロフィエ[2004] シャンボール・ミュジニー レ・ゾードワ 750mlこのあたりになるとだいぶ記憶が怪しい。1976 Grands-Echezeaux(Rene Engel)グランゼシェゾー(ルネ・アンジェル)zzz.santaさん画像拝借します。一気に古くなって76のグランゼシェゾー。古い香りはするけれど、まだ果実もボディも残っている。おいしく飲めるし、そのことには感謝するべきなのだけれど、印象に残るかといえば微妙。古酒ならではの美しさや妖艶さという要素からは遠く、バランスとして少々ぎこちなさも感じる。これ以上熟成させて良くなるかどうかは不明。ルネ・アンジェルは、もっと若いほうが安心できるかな。ルネ・アンジェルのグラゼシェゾーを探す>ここから料理編。今回は特別にケーキをオーダーしてしまいました。リースリングのジュレ、上はなんだっけかマグロとフォアグラのロッシーニ風 これが一番印象に残ったハモと原木椎茸銘柄豚(名前は失念)のロースト 毎度火入れ加減が絶妙みなさんごちそうさまでした。またよろしくお願いします。気が向いたら投票お願いします→
2009.09.17
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板さんのお祝いのため、代官山のフレンチにてワイン会。お祝いにふさわしく素晴らしいワインが集まりました。NV Henri Giraud Esprit Blanc de Blancsアンリ・ジロー エスプリ ブラン・ド・ブランアンリ・ジローのスタンダード・キュヴェ。フュ・ド・シェーヌやフランソワ・エマールは飲んだことがあるけれど、こちらは初めて。ブラン・ド・ブランとしては厚みを感じるスタイルで、ボディや酸、泡の細かさ等、バランスの整った味わいは、素直においしいと感じてしまう。さすがソムリエのおすすめだけはある。上のキュヴェになるほど個性があるので、値段まで含めればこちらのほうが好みかも。アンリ・ジローのワインを探す>1997 Montrachet(Joseph Drouhin)モンラッシェ(ジョセフ・ドルーアン)ここからモンラッシェ2連発。香りをかいだ瞬間から素晴らしいワイン。きれいな熟成が入り、ブリリアントな香りがあふれる。グレートビンテージのモンラッシェと比べれば、やや線は細いけれど、しなやかで余韻の長いボディはさすがの存在感。まだ熟成はすると思うけれど、飲みごろの1つ。個人的に今日のNo1。ドルーアンのモンラッシェを探す>1997 Montrachet(Louis Latour)モンラッシェ(ルイ・ラトゥール)ドルーアンを柔とすればこちらは剛(あくまでも比較の問題ですよ)。クローズ気味の香りと、がっちりしたボディ。余韻の長さ。スケールは感じるものの、その内向的なスタイルは評価の分かれるところ。人によって評価が分かれ、わたしはドルーアン派。ルイ・ラトゥールのモンラッシェを探す>それにしてもモンラッシェを1日に2本も飲めてしまうとは友人に感謝。赤編&料理編に続く。気が向いたら投票お願いします→
2009.09.16
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前回からの続き。今回は赤ワインと料理の紹介。1999 Bourgogne Pinot Noir(J.F.Coche-Dury)ブルゴーニュ・ピノ・ノワール(J.F.コシュ・デュリ)赤2本はわたしの持参品。赤の作り手ではないかと思うほど、赤で当たりまくっているコシュ・デュリ。今回はACブルゴーニュ。柔らかい口当たりと、少しエロティックな熟成香。まだ果実味もボディも残っているけれど、わずかながら酸化のニュアンスがあり、熟成のピークを少し越えたあたり。上級の畑のようなスケールはないけれど、ほどよい熟成でみんなに好評だった。わずかながらあった酸化のニュアンスを、どう感じたかで評価が分かれたようだ。コシュ・デュリの赤を探す>コシュ・デュリ[2004] ブルゴーニュ ピノ ノワール750ml1999 Moulin-A-Vent La Roche Chateau des Jacques(Domaine Louis Jadot)ムーラン・ナヴァン ラ・ロッシュ シャトー・デ・ジャック(ルイ・ジャド)クリュ・ボジョレーは、昔から必殺剣として何本かストックしている。その中でも区画名の付いたシャトー・デ・ジャックのムーラン・ナヴァンは必殺剣中の必殺剣。最近購入しただけにちょっとコンディションに自信がなかったけれど「大当たり!」。いわゆるボジョレーっぽさはみじんもなく完全にピノ化。スパイシーなアタックが印象的で、ピノ化した上級のローヌのような雰囲気もある。軽めの熟成が入りながらも、ボディーはまだしっかりしていて、エイジングポテンシャルは十分。コシュ・デュリと比べると、明らかにスケールが大きく、また若々しい。持参品ながら本日のマイNo1。多少意見は分かれたけれど、これを一番にした人が多かった。やっぱりデ・ジャックのムーラン・ナヴァンは最高!ちなみにシャトー・デ・ジャックは、昔からボジョレーでは評価の高い生産者。90年代の中ごろにジャドに買収されているけれど、エチケットのシャトー・デ・ジャックの表記で区別できる。区画名付きじゃない普通のムーラン・ナヴァンでも素晴らしい。シャトー・デ・ジャックのムーラン・ナヴァンを探す>安くはないけれど、このあたりは相当おいしいと思う。[正規品]ムーラン・ナ・ヴァン“クロ・デュ・グラン・カルクラン・シャトー・デ・ジャック2005...料理編毎度のこと料理名は適当です。ナスとゴマ豆腐、帆立を和風だしのジュレでハモの揚げ物とゴボウのおかきあげ 梅塩をそえて鴨とキノコしんじょのおわんあぶりサンマとイカのお造り鶏の幽庵焼き、イチジク 黄身おろし茶碗蒸しっぽい料理いぶりがっことマスカルポーネ鯛飯?大葉のジェラート、あんこ、プリン前回に引き続き料理もCPが高い。さすが予約が取れない人気店。どれもおいしくいただきました。そしてみなさんごちそうさまでした。適当に持ち寄ったわりには、比較することが面白いワインがそろいました。なぜだか最近はリーズナブルなワインのほうが満足度が高いことが多い。期待とのギャップはあるにせよ、価格対比はもちろんのこと、絶対的な満足度も高いほうが多いのだ。オヴェルノワのプールサールやアルフォンス・メロのサンセール赤、シュレールのピノ・ノワール・パルティキュリエール。そして今回のムーラン・ナヴァンなどは、今年記憶に残るワイン候補。気が向いたら投票お願いします→
2009.09.05
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この日はノラキチの妻さんやうさこうさんたちと、恵比寿の人気和食店へ。NV Egly-Ouriet Brut Tradition Grand Cruエグリ・ウーリエ ブリュット・トラディション・グランクリュ骨太でがっちりとした味わい。もともと好きな作り手ではあるけれど、この端正なボディと安定感は見事。エグリ・ウーリエのワインを探すNV Francoise Bedel Brutフランソワーズ・ベデル ブリュットこちらはムニエを主体とした、ベデルのスタンダード・キュヴェ。エグリ・ウーリエから一転、柔らかくて細いスタイルで別の魅力がある。個人的には、もう少し酸があった方が好きだけれど、料理には合いました。フランソワーズ・ベデルのワインを探す>VdT Le Champignon Magique(Pierre Beauger)ル・シャンピニョン・マジック(ピエール・ボージェ)ピエール・ボージェは、オーベルニュ地方の自然派の作り手。王冠で封がされていて、いかにも自然派っぽい。そしてシャンピニョン(=マッシュルーム)をモチーフにした、かわいらしいエチケット。品種はシャルドネだけれど、品種の個性というよりは、良い意味での自然派らしい味わいが前面に出てたワイン。柔らかいアタックと中程度のボディ。要素として何か突出しているわけではないのだけれど、その独特で心落ち着く味わいは、わたしのストライクゾーン。値段を調べたら5千円弱。あらら、意外に高いのねん。とはいえおいしいワインですぜ。ピエール・ボージェのワインを探す>ピエール・ボージェ ル・シャンピニヨン・マジック [2004] 白 750ml2007 Riesling Von der Fels Trocken Q.b.A(Keller)リースリング フォン・デア・フェルス(ケラー)ラインヘッセンでありながら、もはや全ドイツを代表する生産者となったケラー。これはQ.b.Aの中でもグランクリュ畑の若木を使ったもの。だからQ.b.Aとしては高価格。きれいで伸びがある味わいはさすが。トロッケンとしては少々甘め。全体の1杯目、もしくは白の1杯目でも良かったかも。[2007] フォン・デア・フェルス リースリング QbA トロッケン/ ケラー2006 Mercurey 1er Cru Combins(Lorenzon)メルキュレ・プルミエ・クリュ コンバン(ロレンゾン)メルキュレの名手ロレンゾンの白。こちらはいかにもブルゴーニュ。軽く樽が効いて、ボディーもしっかり。同じシャルドネでありながらピエール・ボージェとはまったく違うワイン。今飲んでもおいしいけれど、あと数年熟成させたい。ロレンゾンのワインを探す>次回は赤編&料理編。気が向いたら投票お願いします→
2009.09.04
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千葉ワイン会のあと、もう十分飲んでいるし、そこそこ遅い時間だったにもかかわらず、ラ・ロマネさんの南青山のアジトへ。全部ラ・ロマネさんのゴチです。ごちそうさまー。まずはセルヴォーの01アムルーズをチョイス。さっきのドルーアンの00アムルーズに対して、01と00の熟成の違いを見せたいとのこと。いちおうコメントは書くけれど、相当酔っぱらっていたので話半分で読んでください(ペコリ)。2001 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Amoureuses(Bernard Serveau)シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レザムルーズ(ベルナール・セルヴォー)以前飲んだ01は熟成していたので、これもと思ったらしいのだけれど、これはそこまで熟成していなかった。00よりは熟成しているかもしれないけれど、それほど差はなくラ・ロマネさんは「アレッ」という雰囲気。これはこれでおいしいのだけれど、やっぱりさっきのドルーアンのほうがよいかな。昔は安く買えたセルヴォーさんも今では高価になってしまいました。セルヴォーのレザムルーズを探す>[2005] ベルナール・セルヴォー シャンボル・ミュジニー レ・ザムルーズ 750ML200? Cote Rotie La Barbarine 375ml(Yves Gangloff)コート・ロティ ラ・バルバリン(イヴ・ガングロフ)続いてガングロフのコート・ロティ ハーフボトル。若くて飲みごろは先だけれど、骨太で密度のある見事な構造。Theフルボディー。ギガルの単一畑までとはいかないまでも、ポテンシャルを感じる。すっかりコート・ロティのスターになったガングロフの力を感じる味わい。だけれど、ラ・ロマネさん的には、もう少し甘みを残したスタイルを期待していたらしく拍子抜けしたらしい。ガングロフのラ・バルバリンを探す> [2003] コート・ロティ・バルバリン 750ml/ドメーヌ・ガングロフということでさらに追加して、本当の最後にチェンバーズのデザートワイン。NV Chambers Tokay Rutherglen Rosewood Vineyardsチェンバーズ トケイ ラザーグレン ローズウッド・ヴィンヤーズこの時点ですでに、たぶん一人二本オーバー。「甘いデザートワインだった」以上の記憶はありません。帰り道はしっかりしていたような気はするけれど、翌朝起きてみると、所々で記憶が飛んでいるし、軽い二日酔い。それにしてもラ・ロマネさんごちそうさまでした。気が向いたら投票お願いします→
2009.08.30
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この日はzzz.santaさんやラ・ロマネさんたちと千葉某所にてワイン会。最近はすっかり自転車&ダイエットモードだったため、ブログの人たちとのワイン会は久しぶり。1989 Krug Vintageクリュッグ・ビンテージ泡は弱めで熟成は進み気味。クリュッグならではの厚みや荘厳さはあるけれど、90年と比べると相当の差を感じる(ボトル差もあると思うけど)。それにしてもzzz.santaさん、こんなに高価なワインごちそうさまでした。1995 Meursault Clos de la Barre(Domaine des Comtes Lafon)ムルソー・クロ・ド・ラ・バール(ドメーヌ・デ・コント・ラフォン)すごくはないけれどうまい! まだ向上する余地を残しながら、軽く熟成が入り、さすがラフォンと思わせるもの。5年後にまた飲んでみたい。1994 Batard-Montrachet(Etienne Sauzet)バタール・モンラッシェ(エティエンヌ・ソゼ)昔のエチケットのソゼ。94年といえども、さすがソゼのバタール。コンディションが抜群に良くて、弱さも感じず、まだ熟成途上。構造の見事さが光る。2000 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Amoureuses(Joseph Drouhin)シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ レ・ザムルーズ(ジョセフ・ドルーアン)うまい! 初期の軽い熟成が入り、シャンボールらしいエレガントさを持ちながら、それだけでは終わらずトップクラスの畑ならではのポテンシャルも感じる。さすがシャンボールの当たり年。個人的に今日の一番。1989 Echezeaux(Robert Jayer-Gilles)エシェゾー(ロベール・ジャイエ・ジル)わたしの持参品。しっかりした構成で、構成要素は多く複雑。熟成もビンテージ相応に入っている。だけれど、このクラスのワインに要求してしまう―――エロティックさやプラスアルファの魅力に欠ける。値段を知らなければおいしいのだけれど、知ってしまうと少々残念なワイン。ワインは難しいね。エシェゾーのコルクは一級シャトーもビックリの長さ1988 Vosne-Romanee 1er Cru Les Beaumonts(Jean Grivot)ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ボーモン(ジャン・グリボー)エシェゾーで終わるはずが、こちらも開けてしまいました。少々ケミカルで、ややピークを越えた印象。とはいえ、けっこう酔っぱらっていたので、味の記憶は微妙です。それにしてもみなさん貴重なワインをごちそうさまでした。それとセッティングもありがとうございました。アミューズ:ソーセージっぽい料理だったような鮎のテリーヌとメロン イワシのテリーヌはあるけれど鮎はめずらしい茄子と何かのスープホウボウのソテー牛肉のグリル 値段にしては質の良いものを使っているデセール4人で6本と、結構な量を飲んだにもかかわらず、都内でタクシーに乗り換え、ラ・ロマネさんのアジトへ行き、さらに飲んだくれるのだった。気が向いたら投票お願いします→
2009.08.28
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この日は「マツナッサカリ~イタリア白ワインを楽しむ夕べ」と題して、友人宅でワイン会(マツナッサカリは、間違いじゃなくてわざと)。新築高級マンションなのでインテリアが素晴らしいのに、食事も食器も素晴らしい!手前がニンジンとオレンジのサラダで、奥が麦サラダなんてモダンなお皿! こういうセンスは見習わなくては。2004 フランチャコルタ・ブリュット(ヴィッラ)2000 コッリ・トルトネージ(マルタン)白ワインの写真はけっこう抜けがある。あと2,3本飲んでいるはず。ここから急に写真の色調が変わっているのは、小一時間眠っていたため。 2日間で250キロ走った翌日だったのと、睡眠時間極小だったたことにさせてください。2004カルミニャーノ(バッケレート)サンジョベーゼ75%, CS10%, カナイオーロ・ネロ10%。以前にも飲んだことがあるけれど、これはおいしい。ほどよい力強さがありながらも艶のあるボディ。色っぽいスタイルがステキ。4千円くらいで買えるけれど、1万円クラスのワインと十分張り合える。バッケレートのカルミニャーノを探す>2004 ヴァルポリチェッラ”タソ”(ヴィッラベッリーニ)なんとなくクインタレッリ似のエチケット。おいしかったような記憶はあるけれど、このときには泥酔状態。2004 トレッビアーノ・ダブルッツォ(ヴァレンティーニ)値段が高く、市場での評価は高いけれど、個人的にはどうもそこまでに思えないヴァレンティーニ。このワインも同様だった。十分おいしいのだけれど1万円近い値段を聞いてしまうと微妙。ヴァレンティーニですごいワインを飲んだ方はいるのでしょうか?1998 ヴィンサント・デル・キアンティ日本では飲むことの少ないヴィンサントだけれど、現地ではとても飲まれることの多いワイン。一昨年のイタリア訪問以来、飲む機会が増えました。ロマーノ・レヴィのグラッパ手書きのラベルで有名なロマーノ・レヴィのグラッパ(これは印刷バージョン)。こんな高額グラッパをいただけるなんて感謝。おいしゅうございました。とはいえ2万円を超える値段は微妙。1万円アンダーでおいしいグラッパはいくらでもある。2006アルボレウス・トレッビアーノ・スポレッティーノ(パオロ・ベア)前日の疲れもあってほとんど撃沈状態。帆立のキウイソース鶏ひき肉と長ネギのブルスケッタ生ハムとモッツァレラニンジンのフラン(茶碗蒸し)ウニのパスタ 高そうなウニが載っているトマトのガスパチョ鶏の野菜たっぷりソース冷たいカポナータ牛のキアンティ風煮込みバニラアイス バナナフランベ添えそれにしてもごちそうさまでした。はっきり言ってお店より素晴らしい料理たちでした。それと食器類も。ワインのほうは飲み過ぎてこれといった記憶はないのだけれど、バッケレートのカルミニャーノが印象的だった。気が向いたら投票お願いします→
2009.08.16
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前回からの続き。こんどは赤ワイン編。本日の真骨頂は赤3本だった。2004 Sancerre Rouge la Demoiselle(Alphonse Mellot)サンセール・ルージュ ラ・ドモワゼル(アルフォンス・メロ)こんどはメロの赤。ピノ・ノワール100%。赤にもジェネラシオン・ディズヌフがあるけれど、このドモワゼルは値段的には一つ下のワイン。いやー、素晴らしい。サナギから飛び立ったばかりの元気あふれるチョウ。北の産地らしい酸の豊かさと透明感。四肢には力が満ちあふれ、それぞれの要素が主張しているのだけれど、けんかすることなく見事なハーモニーを奏でている。時間がたつほどよくなってきた。ブルゴーニュほど官能的ではないけれど、清楚にして溌剌という美点がある。アルフォンス・メロのワインを探す>2000 Sancerre Rouge Charlouise(Vincent Pinard)サンセール・ルージュ シャルルイーズ(ヴァンサン・ピナール)こちらはヴァンサン・ピナール赤のトップキュヴェ。ずいぶん前に飲んだときに感動して追加購入したもの。同じロワールなのでスタイルは似ているけれど、こちらは少し熟成が進んで、熟成香が心地よい。ボディの厚みは同程度。はじめはメロよりこちらの方が好みだと思ったけれど、時間がたつとともにメロの方が好みに思えてきた。艶っぽさという点ではこちらの方が上だけれど、スケールや伸びやかさ、将来の期待という点ではメロの方が上かな。とはいえ、好みの違いの範疇。2000 Alsace Pinor Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール キュヴェ・パルティキュリエール(ジェラール・シュレール)2本連続素晴らしいのが続くと不安になるのだけれど、これがまた素晴らしい。トップキュヴェのシャン・デ・ゾワゾーほどの凝縮感はないけれど、清楚で美しく、さらには熟成も相まってシュレール節ともいえる妖艶さ。のびやかな肢体。99が外向的だったのに対し、こちらは日本美人的控えめさ。先日飲んだ96のシャン・デ・ゾワゾーよりも素晴らしい(ボトル差だと思う)。芸能人に例えれば、着物姿の綾瀬はるか。シュレールのピノ・ノワールを探す>シュレールのピノは何種類かあるけれど、ピンク・オレンジ・白のエチケットのシリーズがおすすめ(つまり、すそもの以外)。あまりにも素晴らしい赤3連発で、みんなノックアウト。今年のワイン会では、No1のワイン満足度。単体で見れば今回飲んだよりも素晴らしいワインはあるけれど、絶妙なハーモニーを奏でる赤3連発の威力には感服。ちなみに一番人気はシュレールで、二番人気はメロ、三番人気はピナール。シュレールに過半数の票が集まったけれど、質的に大きな差があるわけではない。個人的には飲み慣れたシュレールに投票したけれど、メロも捨てがたい。ガンダム風に言えば「黒い三連星」のように印象に残るワインたちだった。1995 Sancerre Blanc Saint Charles(Henri Bourgeois)サンセール・ブラン サン・シャルル(アンリ・ブルジョワ)サンセール白では優れたものが多いアンリ・ブルジョワの甘口。たぶん500mlボトル。これは個性的な味わい。デザートワインとしては、それほど甘くない方で、中程度の糖度。そして何とも表現しづらい独特の個性。青のりというコメントがあったけれど、たしかにそんな香りがあった。デザートワインはきっちり甘いのが好みなんで、自己評価は微妙。アンリ・ブルジョワのワインを探す>楽天を見ていたら、こんなキュヴェを発見。けっこうレアなトップキュヴェ。おいしいと思うんだけどなあ。サンセール・ダンタン [2006] アンリ・ブルジョワ【あす楽対応_関東】【あす楽対応_甲信越】【...甘エビとアボカドのタルタル 帆立のカネロニ見立て真鯛のソテーとカポナータビアンカ ルッコラのアクセントフルーツトマトと総州古白鶏のラグーペンネ仏産鴨のロースト ポルト酒風味の赤ワインソースマイナー産地の面目躍如。白メインのつもりが、完全に赤に食われてしまった。気が向いたら投票お願いします→
2009.06.24
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この日は定例のVilla Dueでのワイン会。マイナーアペラシオンの夏らしいワインにしようと思ったけれど、いざリストを作ると「サンセールづくし」になってしまった。白、赤、ロゼ、甘口の全部入り。これを中心におすすめワインを集めてみました。2007 Poire du Pays d'Auge(Le Pere Jules)ポワレ(ル・ペール・ジュール)ノルマンディで作られる洋ナシのスパークリング。シードルの洋ナシ版。シードルを作っている生産者はポワレも作っていたりします。ル・ペール・ジュールは自然派の作り手。この作り手のシードルは褐色がかっているのに対し、ポワレはほとんど透明。甘い白桃や洋ナシの香り。やや甘口の仕上がりで、4%という低いアルコール度とも相まってグビグビ飲めてしまう。ドイツワインのような洗練やストラクチャはないけれど、暑い日にビール並みに冷やして飲むのは悪くない。お酒をあまり飲めない人は、グビグビ飲んでしまってやばいことになるかも。2004 Sancerre Rose(Pascal Cotat)サンセール・ロゼ(パスカル・コタ)サンセールの名手コタのロゼ。キュートな酸っぱさを基調とし、フレッシュさが残りながらも、かすかな熟成香も感じる。またサクランボを彷彿とさせる果実があるためか、甘口でないにもかかわらず甘酸っぱく感じる。ロゼとしてクオリティは高い。今回は料理と合わせたけれど、ケーキなどのデザートと合いそう。コタのロゼを探す>[2004]【サンセール・ロゼ】パスカル・コタ 750ml2006 Sancerre Blanc "Generation XIX"(Alphonse Mellot)サンセール・ブラン ジェネラシオン・ディズヌフ(アルフォンス・メロ)フランスで有名なわりには日本であまり有名ではないアルフォンス・メロ。このジェネラシオン・ディズヌフは上級キュヴェの一つで、新樽を使わずに大樽で熟成させたもの。温度が低いうちは少し閉じこもっていた印象だけれど、温度が上がるとともにボディが明らかになってくる。ミネラルや酸を基調とした味わいで、中程度の複雑さとボディを持ったサンセール。2千円クラスのサンセールとは一線を画す出来だけれど、6千円から8千円という価格は微妙。今回はセールで5千円以下だったので納得できるけれど。アルフォンス・メロのワインを探す>2004 Clos de la Coulee de Serrant(Nicolas Joly)クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン(ニコラ・ジョリー)言わずとしれたニコラ・ジョリーのクーレ・ド・セラン。オールドビンテージも含めて相当飲んでいるけれど、想像通りの味であることが少ない。全体的に言えば素晴らしいワインなのだけれど。こちらはかなり黄色がかった色調。貴腐のようなニュアンスもあり、独特の個性。わたしが想像するクーレ・ド・セランとは違うスタイル。個性的なスタイルだけに好みが分かれた。クーレ・ド・セランを探す>赤ワインシリーズに続く。今回の赤ワインはすごかった。気が向いたら投票お願いします→
2009.06.23
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この日はhirozeauxさんやノラキチの妻さん、zzz.santaさんたちと銀座のワインバー「カーヴ・デ・ヴィーニュ」へ。ワインは少し相談しながらも、ほとんどお任せでお願いしました。NV Simon-Selosse Blanc de Blancs Extra Brutシモン・セロス ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュットAvize, Champagne, France - 白泡辛口ウメムラさんのメルマガでほめていたので気になっていたシャンパーニュ。ジャック・セロスの現当主アンセルム・セロスのいとこが営んでいる。抜栓当初は軽やかすぎて泡も荒いと思ったけれど、少し落ち着くとアヴィーズのエクストラ・ブリュットらしいシャープさ、木目の細かさ、それでいてほんのり甘い香りが立ち上がる。ウメムラさんが比較していたのはトップキュヴェだったので、これ一本でどうこう言うつもりはないけれど、セロスのほうがぜんぜん上。まあセロスの場合、ボトル差が大きいので、別の難しさがあるのだけどね。とはいえ悪くないシャンパーニュ。上のキュヴェ・プレステージも飲んでみたくなった。シモン・セロスのワインを探す>2008 Menetou-Salon Blanc Morogues(La Tour Saint Martin)メネトー・サロン・ブラン モローグ(ラ・トゥール・サン・マルタン)Loire, France - 白辛口アスパラに合わせて出してもらったのがこれ。さわやかでアロマティック。少し苦みのある味わいがアスパラとマリアージュ。暑い季節に飲みたいワイン。1998 Arbois Pupillin Poulsard(Pierre Overnoy)アルボワ・ピュピアン プールサール(ピエール・オヴェルノワ)Jura, France - 赤辛口前半なのに今日イチ。zzz.santaさんは感激のあまり、神様との類似性を指摘していたほど。ちなみにオヴェルノワは自然派の元祖的存在で、自然派ブームが始まる前から手がけていた先駆的な生産者。ソムリエ曰く、還元が強いかもと持ってきたのがこのワイン。わたしが以前飲んだボトル(違うビンテージ)も還元香が強かった。しかし開いてからのすばらしさに感銘したことが脳裏に焼き付いている。不安になりながらも香りをかぐと、強い還元香はなく、まさしく素晴らしいワインの予感。98にしてはとても薄い色。自然派らしいナチュラルな口当たり。密度があるわけでは無いのだけれど、だからといって不足は感じない独自の魅力。美しく熟成した痩身の美女。こんなに素晴らしいコンディションのオヴェルノワに出会えたことに感謝。ぜひ飲んでみるべきワイン。ただし還元香の強いボトルも多いので、デキャンタージュするなどしてゆっくり飲みたい。オヴェルノワのワインを探す>2002 Cotes du Rhone Blanc(Auguste Clape)コート・デュ・ローヌ・ブラン(オーグスト・クラップ)Cotes du Rhone, France - 白辛口少しくせのある独特の味わい。単体で飲むと好みのスタイルではないのだけれど、イワシのテリーヌと合わせると、くせのある同士が絶妙のマリアージュ。さすがNソムリエ。ちなみにオーグスト・クラップはコルナスを代表する生産者。オーグスト・クラップのワインを探す>2004 Chateauneuf du Pape Reserve Auguste Favier(Saint Prefert)シャトーヌフ・デュ・パプ レセルヴ・オーグスト・ファヴィエ(サン・プレフェール)Cotes du Rhone, France - 赤辛口なめらかでしっかりとしたストラクチャ。モダンで洗練されたパプ。うまく出来すぎていて、ちょっと面白みには欠けるかも。2001 Cotes du Ventoux Rouge Cuvee Nadal(Domaine de Fondreche)コトー・デュ・ヴァントゥー・ルージュ キュヴェ・ナダル(ドメーヌ・ド・フォンドレッシュ)Cotes du Rhone, France - 赤辛口あまり覚えてないのだ。200? Chambolle-Musigny V.V(Digioia-Royer)シャンボール・ミュジニーVV(ディジオイア・ロワイエ)Bourgogne, France - 赤辛口こちらも現代的で清潔な最新の醸造テクニックで作られたシャンボール。なめらかできれいで、そこそこの凝縮感があっておいしいのだけれど、イマイチ印象に残らない。あとで振り返ってみると、パプ以降は、もっと変化球にしてもらってもよかったかも。自分で買わないワインとの出会いは、こういうお店じゃないとなかなかチャンスがないからね。ホワイトアスパラ沖縄産マグロジャンボン・ペルシエイワシのテリーヌナバラン(羊のトマト煮込み)とクスクス鴨のローストカルボナーラ料理は毎度のことレベルが高い。品数は減らしてポーションを多くしてもらってもよかったかも。最後のカルボナーラを食べるのはあっぷあっぷだった。気が向いたら投票お願いします→
2009.06.05
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この日はkurivouさんが来るということで、代官山の某フレンチにてワイン会。NV Krug Grande Cuvee Brutクリュッグ・グラン・キュヴェ ブリュットこちらはお店ワイン。久しぶりのグランキュヴェ。こちらは熟成が少し入って、グランキュヴェとしては優しいスタイル。そして優良店らしい素晴らしいコンディション。1994 Puligny-Montrachet 1er Cru Clavoillon(Leflaive)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ クラヴァイヨン(ルフレーヴ)次のムルソーと比べると、薄さというのか、密度の足りなさを感じてしまうのだけれど、そんな分析的な飲み方をせずに本能的に味わえば、まさしく素晴らしいブルゴーニュ。ルフレーヴ味。94としては素晴らしいコンディションで、個人的には白のNo1。ルフレーヴのクラヴァイヨンを探す>1979 Meursault Les Narvaux(Maison Leroy)ムルソー・レ・ナルヴォー(ルロワ)グレートビンテージといえども古い白ではさんざん痛めつけられているので、期待せずに飲んでみると大丈夫。というかグレートビンテージらしい骨格を持ったブルゴーニュ。シャンパーニュとは違うマロンフレーバーが特徴的。こちらを白の二番手にしたのは、単なるわたしの好み。1997 Le Montrachet(Fontaine-Gagnard)ル・モンラッシェ(フォンテーヌ・ガニャール)太っ腹にもChar@diaryさんが持ってきてくれました。久々のモンラッシェ。うーん、悪くはないけれどもすごくもない(Charさん、ごめんなさい)。ブラインドで飲めば普通のプルミエクリュ。Char@diaryさん曰く「バタールの方がぜんぜんよかった」とのこと。何も付かない「モンラッシェ」だと、はじめから背負っているのが大きいのでホント難しい。1996 Alsace Pinot Noir le Chant des Oiseaux(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール ル・シャン・デ・ゾワゾー(ジェラール・シュレール)マイ持参品。2週間以上前に送っていたのに、にごり気味。味わいはいつものシュレール節。トップキュヴェらしい凝縮感とあでやかさ。とはいえ、浅草で飲んだ99と比べると、おとなしく、またにごりのせいか美しさもイマイチ。いちおう及第点かな。1993 Clos-Vougeot(Chopin-Groffier)クロ・ヴジョ(ショパン・グロフィエ)ポテンシャルとコンディションの融合。フルボディでグリップが残りながらも、ほどよく柔らかくなったテクスチャは見事。まだ若々しさもあり将来性も感じる。少し気になったのがSO2に由来する固さ。よいワインであるからこそ、柔らかさと固さの同居したアンバランスさが気になった。←自然派ワインを飲み過ぎているせいか?ショパン・グロフィエのワインを探す>まとめ:最初の泡から最後までレベルの高いものがそろったと思う。個人的な好みだと飛び抜けたものはなかったけれど、強いて挙げればクラヴァイヨンとショパン・グロフィエかな。料理の画像が色かぶりしちゃっていてごめんなさい。シェフが代わって初訪問。料理はなかなかのレベルでした。でもこれだけ低温調理が続くと、普通に焼いたものが食べたくなってきた。気が向いたら投票お願いします→
2009.05.23
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この日はノラキチの妻さんたちと、某人気和食店へ。NV Rene Jolly Brut Blanc de Blancsルネ・ジョリー ブリュット ブラン・ド・ブラン立体感のある味わいは素直においしい。普通程度にドサージュは入っているようで、アフターには(よい意味で)甘みも残る。RMだけれど、好き嫌いの出にくいスタイルに仕上がっている。ルネ・ジョリーのワインを探す>NV Lamiable Rose Brut Grand Cruラミアブル ロゼ ブリュット抜栓当初はガス圧の低さが気になり、またフラットな印象を受けたけれど、時間がたつとふくらみが出てきて徐々によくなる。キュートなシャンパーニュ。ラミアブルのワインを探す>2004 Bourgogne Aligote(Domaine Leroy)ブルゴーニュ・アリゴテ(ドメーヌ・ルロワ)気にはなっていたけど、ドメーヌ・ルロワのアリゴテはお初。樽はしっかりめで、上級のローヌ白(エルミタージュ白など)を思わせる存在感。とはいえ、ややバランスが悪いというか、球ではなく何か構成要素が不足している印象。しっかりとした酒質は人参の西京焼きと抜群の相性を見せたけれど、アリゴテならばドーヴネの方が好きかも。もちろん、たった一本飲んだけで決めるのは早計。ドメーヌ・ルロワのアリゴテを探す>1999 Bourgogne Rouge(Georges Roumier)ブルゴーニュ・ルージュ(ジョルジュ・ルーミエ)うーん、やわらか、ほっくりおいしい。赤ワインだけれど和食と合わせても問題なし。上のグレードと比べると構造の緻密さや艶やかさに欠けるけれど、10年近い熟成でうまみの詰まった優しいワインに仕上がっている。欲を言えば、もう少し透明感があるとさらにいい。ルーミエのブルゴーニュ・ルージュを探す>新玉葱の豆腐新ゴボウのおかき揚げと若鮎の唐揚げ器がきれい海老しんじょとキノコのお椀イカと叩きおくら太刀魚 人参の西京焼き茶碗蒸しいぶりがっこにマスカルポーネを添えて いぶりがっこのスモーク具合はワインとも好相性。生姜ごはん?大葉のシャーベット、きなこアイス、プリンもなか料理はリーズナブルながらも、さすが人気店。この値段でこの内容は立派。また今回は高価なワインじゃなかったけれど、和食にはこのくらいのクラスのワインがいいのかもしれない。まったく不満なし。実質ほとんどの人と初対面だったけれど、おいしいワインと食事で楽しく過ごせました。みなさんありがとうございました。気が向いたら投票お願いします→
2009.05.13
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この日は元同僚たちと、からすみなどの輸入を手がける友人宅へ押しかけてきた。わたしはワインの調達を担当。からすみに合うワインってことで、ボッタルガの産地「サルデーニャ」のワインを中心に用意してみました。販売サイト1、販売サイト2正直なところからすみに対する見識眼を持っていないので、なんとも評価しづらい。イタリアンと和食店で数回食べたくらい。とりあえず、これでもかというほどたっぷり食べた。そのほかの料理は奥様手作りの台湾料理。2007 Frascati Superiore(Poggio Le Volpi)フラスカティ・スペリオーレ(ポッジョ・レ・ヴォルピ)Lazzio, Italia - 白辛口\1,260 東急東横, 2009年4月購入ローマがあるラッツィオ州のワイン。このブログに登場するのも数回目。一般に安ワインとして知られている銘柄だけれど、これは高品質。大きく分類すれば、さっぱり系の辛口白ワインだけれど、ほどよい厚みと品位があり、はるかに価格を超える内容。2倍以上してもおかしくない。ただし、からすみとの相性という点では、余韻に臭みが出て、ほかのワインと比べると一歩劣る。ポッジョ・レ・ヴォルピのフラスカティーを探す>2007 Vermetino di Sardegna Aragosta(Cantina Santa Maria la Palma)ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ アラゴスタ(カンティーナ・サンタ・マリア・ラ・パルマ)Sardegna, Italia - 白辛口\1,785, 東急本店, 2009年4月購入アラゴスタとは伊勢エビのこと。かすかに微発泡して、すっきりさわやか。アルコール度は12度と低めでとても軽やか。よく言えばスイスイ、悪く言えばペラペラ。たしかに魚介類と食べても邪魔しない。NV VdT Kharisa White(Capichera)カリスマ・ホワイト(カピケラ)Sardegna, Italia - 白辛口\2,520,ヤマザキヤ, 2009年4月購入一転、こちらは濃いめのイエローで、今までの中ではしっかり厚みがあるタイプ。とはいえ色の濃さから想像するほどのボリューム感はなく、ワインのうまみと料理のうまみの両方のどちらも楽しめる。今日のなかでは一番人気。カリスマ(Khαrisma) ビアンコ 2006 カピケラ2006 Cannonau di Sardegna "Le Bombarde"(Cantina Santa Maria la Palma)カンノナウ・ディ・サルデーニャ レ・ボンバルデ(カンティーナ・サンタ・マリア・ラ・パルマ)Sardegna, Italia - 赤辛口\2,100, 東急本店, 2009年4月購入アラゴスタと同じ生産者の赤。ライトからミディアムボディで、ニュートラルな味わい。タンニンもなく、北イタリアにあるような強い酸もない。だからといって薄っぺらいわけでは無く、誰にでも受け入れられやすいところは上質なテーブルワイン。飲み口がいいせいでグイグイ飲んでしまった。今回は少し冷えすぎだったかもしれないけれど、冷やし目がお勧め。からすみと赤ワインが合うってことはまったく考えていなかったのだけれど、意外に高相性。△レ・ボンバルデ カンノナウ ディ・サルデーニャ/サンタ・マリア・ラ・パルマ 750ml(赤ワ...気が向いたら投票お願いします→
2009.04.20
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前回白編からの続き。1999 Campoleone Lamborghini Umbria Rosso(La Fiorita)カンポレオーネ ランボルギーニ ウンブリア・ロッソ(ラ・フィオリータ)\5,500くらい, すむら, 2002年2月購入カウンタックで有名な、あのランボルギーニの創始者フェッルッチオ・ランボルギーニ氏が設立したワイナリー。この99のカンポレオーネは、パーカー96点を取ってブレイクしたビンテージ。メルロー50%, サンジョベーゼ50%。品種構成通りの印象。イタリアらしい酸と、そこそこしっかりとしたボディ。現時点では若々しさが先立つけれど、いちおう初期の飲みごろ。とはいえパーカー96点というほどの、緻密さや構造を持っているかは疑問。でも高いわけじゃないので、納得できる味わいではある。カンポレオーネを探す>1994 Macon Clesse Cuvee Levroutee(Domaine de la Bongran)マコン・クレッセ キュヴェ・ルヴルーテ(ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン)\6,000くらい, 松坂屋, 2002年12月購入ブルゴーニュでは珍しい甘口ワイン。辛口がメインのボングランだけれど、このルヴルーテとキュヴェ・ボトリティスという2種類の甘口ワインを作っている。アルコールが15度と高いせいか、思ったより辛口に仕上がっている。ブラインドで飲めば中辛口程度。とはいえアルコール度の高いワインに感じる暑苦しさはない。南ローヌの白と、ダイスのトップラインを足して2で割ったイメージ(?)。94年だけれど、15年近くたった印象はない。ちょうどこなれた感じ。前回飲んだときより好印象。なかなか完成度は高いと思いつつも、甘口好きとしてはボトリティスを飲んでみたくなった。手持ち在庫の94と95をいつ開けるべきか。高いだけにタイミングが難しい。マコン・ヴィラージュ キュヴェ・ルヴルーテ[1999]【ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン】【5月1日より出荷】ボングラン マコン・ヴィラージュ キュヴェ・ボトリティス 2001 ハーフタケノコと帆立のタルターレ 春野菜のサラダ添えヤリイカのリビエニ 新ジャガイモのミネストラ山菜とパルミジャーノのリゾット 豚ラグーのアクセント仏産鴨胸肉のロースト 赤ワインのソース気が向いたら投票お願いします→
2009.04.17
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この日は友人と神田のVilla Dueでワイン会。今回のテーマは「おいしいブル白が飲みたい」。 ...Charさんすみません。リーズナブルな会費を目指していることもあって、スーパーなワインは出せないけど、アリゴテとムルソーに絞り、味わいの異なるスタイルのものを集めてみました。右から順に。NV Lamiable Grand Cru Extra Brutラミアブル・ブラン・クリュ エクストラ・ブリュット\3,300, ヴィナリス, 2009年3月購入銀座ヴィナリスのセールで「グランクリュのわりには安い」と思って買ったシャンパーニュ。ラミアブルはトゥール・シュール・マルヌ(Tours-Sur-Marne)のRM。ピノ・ノワールが75%で、シャルドネが25%。泡は緻密ではないけれど細やか。エクストラブリュットらしいキリリと引き締まった厳しさがありながらも、温度を上げながらじっくり飲むと、そこそこの骨格の太さも垣間見える。ピノ主体でありながらも、ミネラリーでhirozeauxさんが好みそうな味わい。この値段ならば何本か買っておけば良かった。ラミアブルのシャンパーニュを探す>2004 Bourgogne Aligote(Domaine Ramonet)ブルゴーニュ・アリゴテ(ドメーヌ・ラモネ)\3,700くらい, エノテカ, 2006年7月購入ソーヴィニョン・ブランとは違うハーブ。寡黙にして冷徹。鋭利で小さなナイフ。スワリングせずに優しく香りを取ると少し蜂蜜香。薄っぺらいアリゴテとも、酸っぱいアリゴテとも違うんだけど、何とも表現しづらい。一年半ぶりに飲んでみたけれどあまり印象は変わらず。悪いワインじゃないけれど、冷たい感じが好みと合いません。ラモネのアリゴテを探す>1999 Bourgogne Aligote Sous Chatelet(Domaine d'Auvenay)ブルゴーニュ・アリゴテ スー・シャトレ(ドメーヌ・ドーヴネ)\5,000くらい, 松澤屋, 2002年8月購入一転こちらは濃いめの色でしっかりとしたボディ。ドーヴネ味。いりごまの風味。若いときには樽が目立ったけれど、10年近い熟成でだいぶ一体感が出てきた。上級ワインとの違いはアフターの長さや洗練度合い。とはいえドーヴネを体験したい人にとってはおすすめのワイン。今となっては平野弥の↓は安いかも。右から順に。2000 Meursault 1er Cru Genevrieres(Latour Giraud)ムルソー・プルミエ・クリュ ジュヌブリエール(ラトゥール・ジロー)\6,000くらい, e-Wine, 2002年8月購入セラーをほじっているとたまに見つかる、なぜ買ったのかわからないワイン。とはいえ、さすがジュヌブリエール。ブリリアントなインパクトにハッとし、これまでと比べると太くて甘みが乗っている。若いけれど飲みごろの一つ。今日のラインナップのなかでは、おそらく誰もが考えるムルソーに近い味。ラトゥール・ジローのムルソーを探す>2004 Meursault Clos de la Barre(Domaine des Comtes Lafon)ムルソー・クロ・ド・ラ・バール(ドメーヌ・デ・コント・ラフォン)\17,500, 松澤屋正直なところクロ・ド・ラ・バールとしてはスケールが小さい。しかしながらピュアで品位があり、小さな白無垢(むく)の球体感。ボディの厚みは劣勢だけれど、品位ではほかを圧倒する。まだフレッシュだけれど、初期の飲みごろで、高級レストランが似合う味わい。残りの一本は5年後くらいか。ラフォンのクロ・ド・ラ・バールを探す>今飲むんだったら2000年のほうがお勧め。ムルソー クロ・ド ラ・バール'00Meursault Clos de la Barre [2000]1998 Meursault 1er Cru Perrieres(Louis Jadot)ムルソー・プルミエ・クリュ ペリエ―ル(ルイ・ジャド)\7,000くらい, すむら, 2001年11月購入こちらはだいぶ色が濃くて熟成が進んでいる。酸化しまくりってわけじゃないけれど、ビンテージなのかボトル差なのか進み気味。厚みがあってムルソーらしくはあるのだけれど、このボトルに関しては平凡。文字数オーバーで次回に続く。気が向いたら投票お願いします→
2009.04.16
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この日は毎年恒例の「四谷の花見」。先週の段階では「絶対に満開」だと思っていたのに、急に寒くなったせいで結局3分咲き程度。昨年は満開だったのに! 昨年の様子はこちら。幹事でありながら直前までドタバタしていて、カメラやソムリエナイフを忘れてしまった。ソムリエナイフは何とかなったものの、カメラは誰も持ってきてなくて携帯で撮影。帰宅後にチェックしてみると、ぜんぜん写真を撮ってなくてビックリ。ピンぼけでごめんなさい。色合いが良くないけど、実際の天気はもっと良かった。写真だけから判断すると8人で12本。もう少し飲んでいるかも。印象に残った一本をあげると、上から3枚目の写真の右に写っているドルチェット・ダルバ。みんなの手作り料理の数々。写っていない方すみません。この何倍もありました。わたしは洋風おでん(牛肉でだしを取ったポトフ風)を鍋ごと持参したけど写真なし。しまった。ローストビーフはおいしー。いつもは暗くなるまでやっている花見だけれど、この日は寒くて6時過ぎに撤収。このまま二次会に突入した人もいるようだ。だけれどわたしはかなり酔っていたのと、先週の反省もあり直帰。花見ワイン会は、毎年幹事をやっているのだけれど、・幹事なので一番早く行く→ 一番滞在時間が長い・ワインの管理をしている→ 手元にあるので、つい飲んでしまうというスパイラル要因で、とんでもなく酔っぱらうことが多い。ある年は3時間くらい電車に乗っていたことがある。この日はそこまでひどくはなかったけれど、みんなと別れてからの記憶はない。みんなで飲み食いは楽しかったけれど、寒いし花はないしで、多少不満の残る花見となった。気が向いたら投票お願いします→
2009.03.28
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今年に入ってから、すっかりブログを怠けてしまい、書いていないブログがずいぶんたまってしまいました。ってことで、1月にやったブログ仲間と持ち込み新年会を手短に。今回の会場は永田町のすし屋。知らないと入りづらそうな高級な場所にあります。1997 Bollinger R.D.ボランジェ・エール・デーzzz.santaさんに飲ませていただいたR.Dは、これで3本目(?)。R.D.は安定しておいしい。でも、この日は大遅刻したこともあり、ぬるくなっていてポテンシャルを十分に感じ取ることはできず。ワインに悪いことをしました。ここからコルシャル連投。それにしても熟成したボトルがよくもこれだけ揃った。1990 Corton-Charlemagne(Bonneau du Martoray)コルトン・シャルルマーニュ(ボノー・デュ・マルトレ)1988 Corton-Charlemagne(Bonneau du Martoray)コルトン・シャルルマーニュ(ボノー・デュ・マルトレ)1990 Corton-Charlemagne(Louis Latour)コルトン・シャルルマーニュ(ルイ・ラトゥール)数年前に飲んだ90?のボノー・デュ・マルトレはビックリするくらい若かったけれど、この90はほどよい熟成。90白というと、個人的には当たりとハズレのギャップが大きいけれど、これは当たり。あまりにも期間が空きすぎてディテールは失念。いずれの3本もほどよい熟成があって全体的にまとまっていました。1997 Charmes-Chambertin(Arlaud Pere & Fils)シャルム・シャンベルタン(アルロー・ペール・エ・フィス)にごりがあり雑味もあるんだけど、それ以上にうまみたっぷり。1999 Griotte Chambertin(Rene Leclerc)グリオット・シャンベルタン(ルネ・ルクレール)わたしの持参品。アフターにわずかにタンニンは残るものの、つるんとして透明感のある赤い果実で十分柔らかい。まさにグリオット(サクランボ)。偉大とかそういうワインではないのだけれど、好ましい味わい。購入時には1万円アンダーだったのもうれしい。ルネ・ルクレールのグリオット・シャンベルタンを探す>hidepxさん、セッティングありがとうございました。そして大遅刻してしまい、すみませんでした。気が向いたら投票お願いします→
2009.02.16
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Villa DueのゾムリエKが退職するという情報を聞き、新年会を兼ねた緊急の持ち寄りワイン会を開催した。いちおう新年会ってことで目玉ワインを用意しようということになり、ムートンだけはみんなで割り勘。2007 Soave Classico(Pieropan)ソアヴェ・クラシコ(ピエロパン)Vento, Italia - 白辛口ソアヴェでは定番とはいえ、やはり素晴らしい。美しくてキリリと引き締まる酸が印象的で、それなりにボディもある。少なくともペラペラソアヴェではない。つい区画名付きのものを買ってしまいがちなのだけれど、このボトルがいいのか、ビンテージがいいのかわからないけど、期待を上回るおいしさ。2千円前後で買えると思うとCPが高い。ピエロパンのソアヴェを探す>2001 Chablis Grand Cru Les Preuses(Laurent Dupatis)シャブリ・グラン・クリュ レ・プリューズ(ローラン・デュパティ)Bourgogne, France - 白辛口聞いたことない作り手だと思ったらシャブリ・ジェンヌのブランドらしい。と思うと信頼できる。トップノートにはシャブリらしいフリンティな香りがありながらも、味わいのミッドからアフターにかけてはシャブリとしては果実味豊か。2003年的おおらかさを感じると思ったけれど、ビンテージは01。2000 Puligny-Montrachet 1er Cru Clos de la Mouchere(Jean Boillot)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・ムーシエール(ジャン・ボワイヨ)Bourgogne, France - 白辛口今まで何本も飲んでいるワイン。このボトルは熟成感があり、ボディの厚みは感じるけれど、複雑さや抑揚に欠ける。2000年はクロ・ド・ラ・ムーシエールやピュッセル、村名を飲んでいるけれど、なぜだか村名が一番印象深かった。購入ルートや輸入ルートの違いが問題なのか?NV Andre Clouet Grande Reserve Brutアンドレ・クルエ グランド・レゼルヴ・ブリュットBouzy, Champagne, France - 白泡辛口口に含んだ瞬間「高い」とわかるおいしさ。きめ細かい泡に、軽すぎず重すぎず、目の詰まった密度のあるボディ。印象度という意味では、個人的には今日イチ。ショップによって結構値段が違うけど、最安値だと5千円くらい。まったく同じ内容ならば相当リーズナブル。最初は1万円クラスのシャンパーニュだと思ってしまった。何本か買っちゃおうかな。アンドレ・クルエのワインを探す>アンドレ・クルエグラン・レゼルブ -ブリュット- N/V2005 Marsannay Trois Terres V.V(Jean Fournier)マルサネ トロワ・テッレ ヴィエユ・ヴィーニュ(ジャン・フルニエ)Bourgogne, France - 赤辛口まったく知らない作り手だったのだけれど、楽天で\7560で売られている高額マルサネ。たしかにヘビー級ボトルやエチケットは高級ワインを思わせるもの。2005年的豊かさは感じるものの、「2005年」「古木のトップキュヴェ」というパラメータから想像するほどの濃さはない。また味わいの焦点にぶれがあり、少々ゆるさも感じる。この一本だけでは判断できないけれど、ちょっと高い。2005 Marsannay Trois Terres Vieilles Vignesマルサネ・トロワ・テル・ヴィエイユ・ヴィーニ...1995 Ch.Haut-Piquatシャトー・オー・ピカLussac Saint-Emillion, Bordeaux, France - 赤辛口熟成して柔らかで優しいボルドー。食事と合わせるにはいい感じ。1997 Ch.Mouton Rothschildシャトー・ムートン・ロッチルドPauillac, Bordeaux, France - 赤辛口当初はラトゥール72にするつもりが発掘できず、結局これになりました。まだ果実味も感じられ、少し飲みごろに入ったボルドー。偉大ではないけれど、トップシャトーらしい力強さがあり好印象。昨年飲んだシャトー・マルゴー97もおいしかったけれど、最近数年は97年ボルドーがおいしい。ムートンの97を探す>97の最安値は約2万6千円。いま飲みごろ感があって、そこそこリーズナブルというならば94, 97あたりがおすすめ。シャトー・ムートン・ロートシルト’1997 赤 750ml【円高還元特価】シャトー・ムートン・ロートシルト [1994]年 750ml「カレル・アペル」≪1994...2000 Alsace Grand Cru Gewurztraminer Clos Saint Urbain RANGEND DE THANN VT(Zind Humbrecht)アルザス・グランクリュ ゲヴュルツトラミネール クロ・サン・チュルバン ランゲン・ド・タン ヴァンダンジュ・タルティヴ(ツィント・ウンブレヒト)Alsace, France - 白甘口かなり濃いゴールドイエロー。SGNと比べるとだいぶスケール感が小さい、看板畑のワインだけあって、さすがの出来。ウンブレヒトはハズレない。ホタテのほのかな燻製と冬野菜のサラダタラのソテーと根菜の含め煮牛肉とキノコのペンネ三元豚肩ロースのロースト マルサラ風味の赤ワインソース気が向いたら投票お願いします→
2009.01.14
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最近ブログを書いていないせいで、ワインネタが大量にたまってます。一ヶ月近い古いネタが続くけれどご容赦を。この日はブログメンバーと青山某所でワイン会。写真を撮ったのに、間違って全削除しちゃいました。1985 Henriot Cuvee des Enchanteleeursアンリオ キュヴェ・ド・アンシャンテルール結構熟成した味だったような...。1999 Chablis 1er Cru La Forest(Francois Raveneau)シャブリ・プルミエ・クリュ ラ・フォレ(フランソワ・ラヴノー)一口目からラヴノー香。レ・クロやヴァルミュールとの差は大きいけれど、やっぱりラヴノーはおいしいな。1996 Meursault-Blagny 1er Cru(Louis Jadot)ムルソーブラニー プルミエ・クリュ(ルイ・ジャド)ラヴノーがよかったので、厳しいだろうと思ったらなかなかどうして。こちらの方がボディがあるぶん、時間がたってからはこちらの方がよかったような気が...。ジャドのムルソー・ブラニーを探す>1990 Meursault-Blagny 1er Cru(Louis Jadot)ムルソーブラニー プルミエ・クリュ(ルイ・ジャド)こちらは残念ながらピーク超え。2005 Morey Saint Denis 1er Cru Cuvee des Alouettes(Domaine Ponsot)モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ キュヴェ・ド・ザルーエット(ポンソ)マイ持参品。若いけれどうまい。エレガンスを感じる濃縮度。分析的に飲むと、まだ若い要素が多くて、ワインとしての完成はこれからなのだけれど、若いときの良さがあり開いているので全然おいしく飲めてしまう。熟成してクローズするなら、今飲んでしまっても後悔はないとさえ思ってしまう。さすがにラ・ロマネさんがほめているだけはある。ワイン倹約期だったので、あと少しだけ所有してます。2005年のポンソを探す>モレ・サン・ドニ・1級・キュベ・デ・アルエット[2005]ポンソ(赤ワイン)グランクリュはとんでもない値段だけれど、これなら1万円ちょいで買えます。1976 Chambertin-Clos de Beze(Faiveley)シャンベルタン クロ・ド・ベーズ(フェヴレー)こちらもご愁傷さま。1959 Santenay 1er Cru(Domaine des Hautes-Cornieres)サントネイ プルミエ・クリュ(ドメーヌ・オート・コルニエール)代替品ということで、こちらを出していただけました。59とは思えない若さ。偉大ではないけれどおいしく飲めました。気が向いたら投票お願いします→
2008.12.20
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この日は知り合いのワインバーで持ち寄りワイン&忘年会。いつもバラエティに富んでいるワイン会だけれど、今回のばらつきました。でも、今回はドイツがなかったかな。NV Gosset Grand Rose Brutゴッセ・グラン・ロゼ・ブリュットAy, Champagne, France - ロゼゴッセのロゼ。1万円近い価格を考えると微妙な評価。まずいわけじゃないけれどスペシャルな感じはしない。持参者に聞いてみるとばらつきが多いとのこと。個人的にも、泡はスティルよりばらつきが多いように感じる。2005 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Pucelles(Alain Chavy)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ピュッセル(アラン・シャヴィー)Bourgogne, France - 白辛口持参品一つめ。サーブされたときは低めな温度で閉じこもっていたけれど、温度が上がってくるとだいぶよくなってきた。とはいえ、ルフレーヴのピュセルとは開きがあり、全体的にスマートにまとまりすぎている印象。わたしはセールで買ったからいいようなものの、普通の値段で買ったらムッとしてしまうかもしれない。アラン・シャヴィーはACブルがよかったので気にしていたのだけれど、ちょっと残念。04があるので、それに期待。2008 Beaujolais-Villages Nouveau Le Chat Rouge(Signe Vigneron)ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ ル・シャ・ルージュ(シニエ・ヴィニュロン)Bourgogne, France - 赤辛口こちらはお店ワイン。ふつーにおいしいボジョレーヌーヴォーです。2004 Les Hauts de Smith Blanc(Ch.Smith Haut Lafitte)レ・オー・ド・スミス・ブラン(シャトー・スミス・オー・ラフィット)Bordeaux, France - 白辛口スミス・オー・ラフィット白のセカンド。渋いチョイス。グラーヴらしさがあり、セカンドとしては健闘。白の評価が高い作り手だけはある。2006 Colli Orientali del Friuli Bianco Zuan(Ronco del Gnemiz)コッリ・オリエンタリ・デル・フリウリ・ビアンコ・ズアン(ロンコ・デル・ニェミツ)Friuli, Italia - 白辛口たしか小樽発酵のソーヴィニョン。ニュージーほどではないけれど、比較的はっきりした味わいで素直においしい。2006 Dogliani Papa Celso(Abbona)ドリアーニ "パパ セルソ"(アボーナ)Piemonte, Italia - 赤辛口エチケットがすてきなドルチェット。それにしてもワイン名が読み取りづらい。これは若い。少なくとも、あと1、2年は寝かせたい。2000 Barbera D'Alba Vigneto Gallina(LA SPINETTA)バルベーラ・ダルバ ヴィネート・ガッリーナ(ラ・スピネッタ)Piemonte, Italia - 赤辛口持参品2つめ。高額ワインが多いスピネッタでもバルベーラは狙い目だと思っている。これはその中でも高めのワイン。力強さと軽い熟成。熟成の入ったワインはいいなと思わせる説得力。まだタンニンも残り、飲みごろにはちょっと早けれど、さすがに素晴らしい。今日イチ候補。ガッリーナが楽天価格7千円台。スペリオーレは5千円くらい。価格差ほど味わいの差はないと思うけれど、どちらもおすすめ。バルベーラ “ガッリーナ” [2003] ラ・スピネッタ 750ml (赤ワイン)【あす楽対応_関東】...ラ・スピネッタ バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ[2000] 赤 750ml1995 Vosne-Romanee 1er Cru Les Suchots(J.Confuron-Cotetidot)ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ レ・スショ(J.コンフュロン・コトティド)Bourgogne, France - 赤辛口10年前に友人がドイツにワイナリー修行に行くときにプレゼントしたワイン。「10年後に飲もう」という約束を忘れずに持ってきてくれました。というか、プレゼントした面々が忘れていたかも。95のスショとしては熟成が進んでいるけれど、優しく柔らかなワイン。冷静に分析すれば、95のよい畑としてはストラクチャが弱いし、若干のケミカルさがあったりするのだけど、おいしく飲める範囲だっただけで満足。ワイン友達で10年つづくのは珍しいしね。友達に感謝。コンフュロン・コトティドのヴォーヌ・ロマネを探す>1994 Ch.Beychevelleシャトー・ベイシュヴェルBordeaux, France - 赤辛口94のベイシュヴェルと聞くと、なんか怪しそうな気もするけれど、なかなかどうして。偉大ではないけれど、おいしい熟成ボルドー。食事と合わせるには、このくらいのワインがよさそう。1996 Ch.Pichon-Longueville Baronシャトー・ピション・ロングヴィユ・バロンBordeaux, France - 赤辛口96のピション・バロン。グレートビンテージだけに期待も高まるけれど、当日ハンドキャリーのせいか、はたまたボトル差せいか、焦点が定まらないようなゆるさを感じる。まだ若く力も感じるだけに、少し残念。まとめ印象に残ったものを挙げると、筆頭はスピネッタ。つづいてニェミツのフリウリ白、ベイシュヴェルかな。カレイのカルパッチョアワビの肝ソースイベリコ豚のグリルそういえば、あとゴルゴンゾーラのペンネがあったっけ。みなさん、また来年も飲みましょう。気が向いたら投票お願いします→
2008.12.15
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最近はブログのバックログがたまって更新が遅れ気味。お待ちいただいているみなさま、すみません。ちょっと前の話になってしまうけれど、この日は神田のVilla Dueでのワイン会。テーマはトスカーナ。2007 Frascati Superiore(Poggio Le Volpi)フラスカーティ・スペリオーレ(ポッジョ・レ・ヴォルピ)これだけトスカーナ以外。ローマがあるラッツィオ州。トスカーナから近いってことで選んでみました。すっきり・さわやか系のスタイルながらもしっかりとした構造。フラスカーティには薄くてシャバシャバなものもあるのに立派。購入店で\1,200ということを考えるとコストパフォーマンスが高い。多くの人が\2,000以上と思うはず。はじめに飲む一本としてはいいし、今回人気も高かった。低価格イタリアンやピザ屋には、これをハウスワインにして、\3,000以内で出してもらいたい。ポッジョ・レ・ヴォルピのフラスカーティを探す>2007 Vernaccia di San Gimignano(Fontaleoni)ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(フォンタレオーニ)トスカーナの白といえばサン・ジミ。トスカーナの白を飲んでもらいたいと思ってセレクトしたのに軽いブショネ。残念。2004 Chianti Classico(Fontodi)キャンティ・クラシコ(フォントディ)リーズナブルなキャンティでは、もっとも気に入っている銘柄のひとつ。安いのに熟成もきくのが立派。2004年のキャンティは良好。現時点では酸のシャープさが目立つけれど、サンジョベーゼの良さを引き出した、作為のない造り好印象。今日のなかでは人気トップ3の一本。熟成するとさらに良くなるので、複数本ストックしておきたいところ。フォントディのキャンティを探す>キャンティ・クラッシコ[2004]フォントディ1999 San Leone(Castello Sonnino)サン・レオーネ(カステッロ・ソンニーノ)2007年にフィレンツェに行ったとき、もっとも印象に残ったのが、この作り手のCantininoというワイン(そのときのブログ)。それで同じ造り手のワインをセレクト。サンジョベーゼ、メルロー、プチヴェルドのブレンド。今日のなかでは熟成感があるボトル。スーパータスカン系の味わい。約4千円と、後半のワインとは価格差があるのに、価格差ほど質的な差は感じない。1996 Luce(Frescobaldi & Robert Mondavi)ルーチェ(フレスコバルディ、ロバート・モンダヴィ)ほどよい熟成でエッジに艶めかしさ。力強さと熟成感のバランスがすばらしい。今回の一番人気。96のルーチェを探す>1996 Sassicaia(Tenuta San Guido)サッシカイア(テヌータ・サン・グイード)イマイチと言われていた時期なので、いい年と比べると薄いし弱い。サッシカイアとして飲むと残念だけれど、まだタンニンもあり、いま飲むより、もっと熟成させたい。1998 Ornellaia(Tenuta dell'Ornellaia)オルネライア(テヌータ・デロルネライア)リリース直後はインパクトのあるスタイルが気に入りケース買い(6本入り)したもの。パワーは健在だけれど、当初の果実味が薄れ、現在は熟成途上の中間期。1998 Masseto(Tenuta dell'Ornellaia)マッセト(テヌータ・デロルネライア)こちらもオルネライアと似た印象。いいワインだとは思うけれど、強さが目立つので、最低でも5年以上は熟成させたい。1988 Vin Santo(Fattoria di Felsina)ヴィン・サント(ファットリア・ディ・フェルジーナ)締めの甘口。トスカーナに行くと、日本では考えられないくらいヴィンサントが一般的に売られてる。またレストランでも、よく出される。ってことでセレクト。若いヴィンサントと比べると深みがあって複雑。とはいえ20年近くたっている古くささはなく健全。酸っぱい系の甘口が好きなので好みとは違うけれど十分おいしい。料理は2皿だけを紹介。大山鳥とトマトのペンネ ルッコラとケッパーと共に蝦夷鹿のうちもも肉のロースト、プルーンのソース サツマイモと共にまとめ一番人気は圧倒的にルーチェ。セカンドグループは、フラスカーティ、フォントディのキャンティ・クラシコ、ソンニーノのサン・レオーネあたり。後半の高額ワインの人気が低かったのは、マズイわけじゃなくて今飲みごろじゃないからってことと、値段を考えてなのかな。気が向いたら投票お願いします→
2008.11.24
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hirozeauxさんを迎えて、田園都市線沿線の某フレンチでワイン会。Varnier-Fanniere Cuvee Saint Denis Brut Grand Cruヴァルニエ・ファニエール キュヴェ・サンドニアヴィーズとしては柔らかめ。エレガントなお嬢様風のシャンパーニュ。みんなの人気は高かったけれど、酸っぱい物好きとしては、もう少し酸のレベルが高いほうが好みかな。1995 Corton-Charlemagne(Louis Jadot)コルトン・シャルルマーニュ(ルイ・ジャド)こちらはきれいに熟成。色が濃いので不安になるけれど、適度な熟成でコルシャルらしさもあり、おいしく熟成している。突き抜けていないのが惜しいけど、コルシャルでそんなワインはめったにないからね。2005 Vin d'Alsace PInot Blanc(Pierre Frick)ヴァン・ダルザス ピノ・ブラン(ピエール・フリック)ブイヤベースが出てきたところで白がほとんど無くなってしまったので、お店のワインを注文。軽く微発泡の雰囲気がありながらも、良い意味での自然派らしさ、はつらつさがありおいしい。1986 Cote-Rotie(Jamet)コート・ロティ(ジャメ)抜栓当初はピークを超えた古酒特有の古くさい香りがあり、あららと思ったけれど、少し時間がたつとだいぶまともになる。多少ピークアウト気味ながらも、そこそこ楽しめるワイン。1994 Gevrey-Chambertin 1er Cru(Claude Dugat)ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ(クロード・デュガ)hidepxさん、94まだ持っていたんですね。94で思うのは、強い酒質の造り手は成功しているビンテージだと言うこと。グランクリュのような厚みはないけれど、ネガティブな要素は全然無い。適度にこなれておいしい!2001 Chateauneuf-du-Pape Hommage a Jacques Perrin(Chateau de Beaucastel)シャトーヌフ・デュ・パプ オマージュ・ア・ジャック・ペラン(シャトー・ド・ボーカステル)持参ワイン。ボーカステルのスペシャルキュヴェ。3本持っているけれど飲むのは初めて。いわゆる南仏らしい乾いた土っぽさよりも完熟した果実。酸は弱めで、少し甘みを感じる。しっかりとしたボディでありながらも、下品さやくどさはなく、底流にはエレガントさを感じる。圧倒的になめらかな質感が印象的。ソースをしっかり使ったジビエとは、ジュヴレよりも良い相性。オマージュ・ア・ジャック・ペランを探す>NV(05) VdT Alexandrie(MAS AMIEL)アレキサンドリエ(マザミエル)きゅっとした甘口。でも、あんまり覚えてません。hirozeauxさん、すみません。料理のレベルは相変わらず安定している。ここはアミューズから期待させるのがいい。料理はみんなにも好評で、とくに山鳩のロティは良かった。でも、もうちょっと熱くサーブされても良かったかもしれない。アミューズ:オマール海老と柿を使ったテリーヌ?鶏肉で包んだ赤座海老とタイムの香りを付けた野菜のグリエをパプリカのピュレと共に本日の鮮魚をブイヤベース仕立てにスコットランド産 山鳩のロティ、その内臓のソース、クミン風味リンゴのマルムラードを添えて ジビエなので散弾が入ってました。デセール:ムース・オ・ショコラ、ヨーグルトのソルベ添えコーヒーみなさんありがとうございました。お店のかたありがとうございました。楽しいひとときが過ごせました。気が向いたら投票お願いします→
2008.11.21
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代官山のフレンチにて持ち寄りワイン会。今回は、赤も白も全部グランクリュ。コンディションも上々のものが集まりました。NV Jacques Selosse Brut Initialeジャック・セロス ブリュット イニシャルお店の泡。すばらしいとは思うのだけれど、ハズレもつかんでいるセロス。でも支配人が、このボトルはすばらしいというので注文。うーん、すばらしい。きっちりとしたストラクチャを持ちながらも、細かい泡と長い余韻。最近飲んだ泡では一番おいしいかも。ジャック・セロス ブリュット・イニシャルを探す>ジャック セロス ブリュット イニシャル ブラン ド ブラン NV2000 Corton-Charlemagne(Verget)コルトン・シャルルマーニュ(ヴェルジェ)わたしの持参品。最近ブログでヴェルジェを取り上げているので、その流れで決定。軽い熟成が入っていて、少し艶っぽい雰囲気。一般的に考えるコルシャルよりもなじみやすく、中程度の濃縮度ながら密度がありエレガンスを感じる。バタールのようなインパクトはないのだけれど、こなれた艶やかさが魅力的。1万円台前半ならば十分満足いく内容。【11月7日より出荷】ヴェルジェ コルトン・シャルルマーニュ VV 20041996 Batard-Montrachet(Joseph Drouhin)バタール・モンラッシェ(ジョセフ・ドルーアン)カッツーンとインパクトのある香り。さすがバタールと思うものの、ルフレーヴと比べるとボディの密度は薄い。ルフレーヴがなければ、もっと印象はよかったはず。1996 Batard-Montrachet(Leflaive)バタール・モンラッシェ(ルフレーヴ)さすがにルフレーヴ。まだ若々しさがあり、抜栓当初は少しクローズ気味だったけれど、時間がたってからはボディの厚み、インパクトともにさすがと思うもの。1996 Chevalier-Montrachet(Domaine d'Auvenay)シュヴァリエ・モンラッシェ(ドーヴネ)Char@diaryさんの持参品。ものすごい茶色。やばいなと思って飲んでみるとやっぱりシェリー化してた。とはいえ嫌なものではなく、本来の姿ではないものの、おいしいと思えるレベルだったのが救い。Char@diaryさんはまだ何本か持っているようなので、残りはあたりだといいですね。ルフレーヴのバタール・モンラッシェ次に赤編。コメントを各地からが尽きてショートコメントになっているのでご容赦を。1996 Echezeaux(Rene Engel)エシェゾー(ルネ・アンジェル)もう少し熟成していると思ったけれど、まだ熟成途上。中程度のボディで可も不可もなく、やや中途半端な印象。96はリリース直後にも飲んだことがあるけれど、そちらのほうが印象はよかった。1994 Clos de la Roche(Armand Rousseau)クロ・ド・ラ・ロッシュ(アルマン・ルソー)ルソーのロッシュはそれほど評価していないのだけれどthe_eaterさんの持ってきたものはいずれも好印象。こちらは、まだボディもしっかりしており、少し熟成も入って、なかなかおいしい。1978 Clos-Saint Denis(???)クロ・サン・ドニ(生産者不明)krivouさんの生産者不明のワイン。さすが78。もっと若いビンテージと言ってしまいそうな強さがあり、ちゃんと熟成している。偉大ではないけれど、力強さと熟成によるなめらかさの同居。茨城産仔鳩のロティとそのもも肉のフリット料理はメインの一品だけ紹介。相変わらずの完成度。今回は1本だけコンディションの残念なワインがあったけれど、どのワインもレベルは高かった。一番印象に残ったのは、セロスとルフレ―ヴ。2番手グループはヴェルジェとルソーと、クロ・サン・ドニかな。いちおう順番を付けたけれど、好みの差で変わる程度のものもあり、なかなか粒がそろっていたと思う。みなさんいつもごちそうさまでした。気が向いたら投票お願いします→
2008.10.25
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Char@diaryさんがすでにUPしているので、鮮度がよくないけれど、とりあえず更新。都内某所のフレンチにて、持ち寄りでギガルのコート・ロティ単一畑の飲み比べ。今回は3つ全部揃って、ビンテージもそれぞれ違う。2000 Pierre Peters Les Chetillons Cuvee Speciale Brut Blanc de Blancs Grand CruLe Mesnil-sur-Oger, Champagne, France - 白泡行きつけのワインバーのソムリエがおいしいですよと言っていたのが、このシェティヨン。先日ノーマルキュヴェを飲んだばかりで気になっていた(そのときのブログ)。the_eaterさんが持っているというのでリクエストして持ってきてもらった。ノーマルキュヴェと比べると、あきらかにボディの厚みが増す。まだ若さたっぷりで、切れ味鋭く光る。さすがソムリエがオススメしていただけの銘柄。もうちょっと寝かしたら、さらにおいしくなりそう。ピエール・ペテルのワインを探す>シェティヨンは全部売り切れ。それほど有名じゃない造り手なのに、こんなに売れているとは。ノーマル・キュヴェもおいしいよ。いよいよ本題のコート・ロティ。一般的なビンテージ評価だと、95, 96, 93の順。1993 Cote-Rotie La Moulineグラスに注いだ瞬間から開いている。以前93のラ・トゥルクを飲んだときは、期待とは裏腹に平凡だったので(ラ・トゥルクとしてですよ)、93はまったく評価していなかった。ところがビックリ。少しねっとりしたなめらかなテクスチャを持ち、一部の熟成したボルドーにも通じる香り。ほどよい厚みのボディがありエレガント。ミッドからアフターにかけてスパイシーなところがローヌの証し。すごいときのギガル三兄弟(姉妹)ほど圧倒感はないのだけれど、単独で飲んだらとてもすばらしいワイン。1996 Cote-Rotie La Turque続いてラ・トゥルク。恐るべきシルキーさは共通項として持っていながら、こちらはミルキーで官能的(そこまでは熟成してないけど)。ビンテージ評価通り、こちらのほうが厚みがある。香りの開き具合は93で、ストラクチャのたしかさで96。時間がたつほど96のほうが良くなってきた。1995 Cote-Rotie La Landonneマイ持参品。ここまでは全部当たり。セラーの最下段に入れていたのと、リリース当初は固かった印象があるので、少々不安になりながら飲んでみる。抜栓当初は少し閉じ気味。ほかのワインとは異なりシラー100%のためか、乾いた土っぽいニュアンスがある。時間がたつとともに開いてきた。まだタンニンが残り固い部分があるものの、マイナスファクターではなく、いいビンテージならではの見事なストラクチャ。うーん、すばらしい。共通点は、うねりを伴った酒質のなめらかさ。そして続けて飲んでみると、だんだん直径の大きい打ち上げ花火を鑑賞しているよう。はじめは1本目がいいかなと思ったけれど、2本目が開いてくるとそちらに興味が引かれる。2本目がいいなと思ったら、最後には3本目といった様子。若いながらも95はビッグビンテージらしいポテンシャルを見せてくれた。とはいえ、どれが好きかは何を重視するかによると思う。終了間近の95ランドンヌはすばらしいと思いつつも、93ムーリンヌの芳香豊かな香りにも引かれてしまう。こういうワインを飲んでしまうと「濃い」とか「薄い」なんていうチープな論争がバカバカしくなってくる。飲みごろのギガル・コート・ロティ三兄弟(姉妹)はあまりないけれど、一度は経験してみるべきワイン。ギガルのコート・ロティ ラ・ムーリンヌを探す>ギガルのコート・ロティ ラ・トゥルクを探す>ギガルのコート・ロティ ラ・ランドンヌを探す>今回はいずれも高価で手を出しづらいけれど、買いやすいのは93のムーリンヌ。楽天の最安値は\31,500。もし同じコンディションならば十分満足できるはず。[1993] コート・ロティ ラ・ムーリンヌ ギガルCote Rotie la Mouline Guigal気が向いたら投票お願いします→
2008.10.21
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1次会が早く終わりすぎたのでタクシーを飛ばして東銀座のカーヴ・デ・ヴィーニュへ。写真右からNV Lenoble Brut Intenseルノーブル・ブリュット・アンタンスChampagne, France - 白辛口ウメー!何度も飲んでいるルノーブルなのだけれど、しっかり冷えてキリっとした口当たりは、何とも言えずおいしい。本能のまま味わえば、この時点では、今日飲んだなかで一番印象的。ワインのポテンシャルうんぬんってことじゃなく、日本の蒸し暑い気候と、つまみも雰囲気も素晴らしいお店のおかげもだいぶあるのだけれどね。やっぱり日本の夏は泡だよねと思わせる1本。ルノーブルはいまだに4千円くらいで買える良心的な造り手(インポーターのおかげ?)。Non ルノーブル ブリュット アンタンス 750mlLenoble Brut Intense1999 Alsace Pinot Noir Cuvee Particuliere(Gerard Schueller)アルザス・ピノ・ノワール キュヴェ・パルティキュリエール(ジェラール・シュレール)Alsace, France - 赤辛口1年くらい前に飲んで大変感銘したワイン。このお店のラストボトル。前回同様素晴らしい。シャン・デ・ゾワゾーほどの凝縮感や華やかさはないけれど、ちょうど飲み頃で香りは満開。香水やリキュール、また熟成した上級のニュイを思わせる香り。ボディは骨格のあるタイプではないけれど、香り重視のわたしとしてはまったく気にならない。同じワインは2度目だけに驚きはしないけれど、個人的な今飲んだ点では今日のNo1。また、この店のコンディションの良さをあらためて実感。シュレールのピノ・ノワールを探す>ジェラール シュレール/ピノ・ノワールLN012[2006]入手が難しいことが唯一の欠点か。楽天にはLNO12が残っているようなので、興味のあるかたはどうぞ。NV Jose Michel Roseジョゼ・ミシェル・ロゼChampagne, France - ロゼ辛口シュレールで帰るつもりがhidepxさんのお友達が来たこともあって、さらに1本追加。前の店で1人1本以上飲んだはずなのに、またここでも1人1本近く飲んでしまった。翌日は見事二日酔いになりました。このあと三次会に繰り出したthe_eaterさんやChar@diaryさんは驚異的。で、こちらのワインはロゼらしいキュートさとしっかりした酸があって、これまたうまい。記憶はちょっとしかないけれど、たぶんうまかったはず。参加できなかったら・ロマネさんには悪いけれど、1次会のワインがすべて消し飛んでしまった素晴らしいワインたちでした(除く、ポンソ)。またこの店をChar@diaryさんに気に入っていただいたみたいで良かったです。ここは料理もワインも素晴らしいのがいいですね。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.24
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この日は、Char@diaryさんとthe_eaterさんの誕生日を兼ねたワイン会。もう何度もやってるみたいだけど。場所は神田のワイ・ヴィラージュ。いつも使っているVilla Dueの一号店。Villa Dueには数え切れないくらい行っているのだけれど、ワイ・ヴィラージュは初めて。いずれの店もワイン会に慣れているので使いやすい。2000 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Combettes(Leflaive)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベット(ルフレーヴ)コンベットの比較。固いとも言えるけれど、おとなしいとも言える。Char@diaryさんに今飲ませていただいた素晴らしいルフレーヴたちと比べると酒質全体のメリハリに欠ける。1997 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Combettes(Louis Carillon)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・コンベット(ルイ・カリヨン)こちらは3年違いとは思えない濃い色。こちらも全体的なメリハリに欠けるように感じた。2本とも香りが閉じ気味。みなさん気に入っていたようだし、いずれもおいしいワインだとは思う。でも、いまの季節に飲むワインとしては、個人的な好みではないんだよね。おかげで厳しいコメントになってしまった。同じシャルドネならば、先日飲んだヴェルジェのマコンのほうがはるかに印象がよい。個人的に、今の季節に飲んでおいしいと感じるのは次のようなワイン。・新樽を使っていない酸のしっかり感じられる白 やっぱり、リースリングやソーヴィニョン・ブラン。シャルドネなら新樽を使っていないものや、明確に酸の特徴がでているもの。それとは別に香りが良いもの。・フルーティな赤 自然派の赤はおいしいと感じるものが多い。先日飲んだパカレのジュヴレ・シャンベルタン ラ・ペリエ―ルは素晴らしかった。・重くないスパークリング クリュッグクラスになると、今飲んでもおいしいのだけれど、暑い季節にきりっと冷やしたスパークリングはおいしい。今回も二次会で飲んだシャンパーニュのおいしかったこと。1996 Nuits-Saint-Georges "Au Chouiller" Magnum(Jean Crotet)ニュイ・サン・ジョルジュ オー・ショイレ(ジャン・クロテ)一時期出回ったジャン・クロテのマグナム。わたしも何種類か飲んで、驚きはしないものの、いずれもおいしかったと記憶している。こちらもおとなしめ。村名ということもあるけれど、NSGにしては柔らかい。じっくり香りをかぐと、なかなかいいニュアンスがあるのだけれど、最後までニュアンスでとどまっているというか、ふつうにおいしいワイン。2000 Vosne-Romanee Clos Goillotte(Prieure Roch)ヴォーヌ・ロマネ クロ・ゴワイヨット(プリューレ・ロック)hidepxさんには何度かのませていただいている2000年のロック。これまた素晴らしい香り。村名だけあって今までのと比べると爆発力は劣るけれど、やっぱりこの香りは素晴らしい。プリューレ・ロックのワインを探す>2002 Clos de la Roche(Ponsot)クロ・ド・ラ・ロッシュ(ポンソ)わたしの持参品。みんなプルミエクリュやヴィラージュだなんて。張り切りすぎた。でもお世話になっているChar@diaryさんの誕生会なので。固体。冷ややかなる肢体にまとわりつく冷徹なる透明感。ドメーヌ訪問で飲んだときは、ポテンシャルに圧倒的され、そして開いていたのだけれど、このボトルに関しては閉じ気味。ポテンシャルでは他を圧倒しているのだけれど、現時点ではポテンシャルだけで飲んでいる印象。10年以上熟成したときが楽しみ。それにしても2002年のポンソはほとんど無い。唯一あったのがこれ。ジュヴレイ.シャンベルタン.キュヴェ.ド.ラベイル’02 赤[ポンソ]ロッシュで何か無いかと思って見つけたのは00。値段も2万円アンダーだし、柔らかい酒質は今飲んですごくおいしい。ロオジエで飲んだボトルも素晴らしかった。ドメーヌ ポンソ クロ ド ラ ロッシュ ヴィエイユ ヴィーニュ [2000]甘エビとホタテのサラダ仕立て グレープフルーツソースホワイトアスパラの温製 サザエのバターソース牛肉と茄子のラグー フジッリ鴨胸肉のロースト カシス風味の赤ワインソース1次会で終わるつもりが親分の超ハイペースに巻き込まれて9時前に終了。このあと銀座に繰り出すのだった。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.23
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最近はすっかり更新が遅れて、鮮度はないけれど、とりあえず。---この日(7/14)は東京ドームでマスターズリーグの試合を観戦したあと、青山のアジトへ。それにしても野球場で野球を見たのは何年ぶりだろう。覚えていないくらい久しぶり。マスターズリーグの試合はスローテンポだけれど、知っている選手がたくさんいるので楽しかった。とくにバースが出てきたときには盛り上がっていた。相変わらず村田兆司は58歳とは思えない剛速球。130キロ台がコンスタントに出ていた。東京ドームでビールを2杯飲んで野球観戦を終えたあとは、タクシーで青山へ。今回のワインはラ・ロマネさんのゴチです。ありがとうございます。1998 Henriot Millesimeアンリオ・ミレジメラ・ロマネさんは酸っぱいと言っていたけれど、酸っぱい物好きとしては全然平気。おいしゅうございました。2002 Saint-Aubin 1er Cru La Chateniere(Marc Colin)サントーバン プルミエ・クリュ ラ・シャトニエール(マルク・コラン)大好きなマルク・コランだけれど、ちょっとこれはゆるめ。香りはいいし、しっかりしたボディは悪くないのだけれどね。ラモネが良すぎた。単独で飲めばおいしいワイン。1995 Puligny-Montrachet 1er Cru "Champs Canet" Magnum(Ramonet)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ"シャンカネ"(ラモネ)ブルゴーニュでは珍しいマグナム。ミネラル、酸。ふくよかさよりも、酸の鋭さが印象的で、まったく隙を見せない線の通ったワイン。1987 Savigny Les Beaune 1er Cru Les Vergelesses "" Rouge(Lou Dumont)サヴィニー・レ・ボーヌ プルミエ・クリュ レ・ヴェルジュレス(ルー・デュモン)わずかに酸化香はあるものの、気になるほどではなく、まだ十分果実味も残りおいしく仕上がっている。いずれも素晴らしいワインありがとうございます。でも、貸しが無くなったわけじゃありませんぜ(笑)。-- 圧力団体構成員より気が向いたら投票お願いします→
2008.07.15
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この日は、地元のワイン仲間と近所のすし屋でワイン会。鮨の写真はないけれど、日本海産のシマ海老がおいしかった。2001 Macon-La Roche Vineuse "Vieilles Vignes de Sommere"(Verget)マコン・ラ・ロッシュ ヴィヌーズ "ヴィエイユ・ヴィーニュ"(ヴェルジェ)Bourgogne, France - 白辛口\2,300くらい, 松坂屋, 2003年3月購入一番手からいきなりうまい。軽い熟成で少し色づき、このクラスとしてはしっかりとしたボディ。シャブリほど硬質でないにしてもミネラリーで酸もきっちり。クラスを超えたおいしさ。白のスペシャリストの面目躍如。ギュファン・エナンとの違いは、樽がかかっているか無いかで品質は同じレベル。ヴェルジェのマコンを探す>2004 樽発酵甲州(サントリー登美の丘ワイナリー)山梨 - 白辛口\3,157, サントリー登美の丘ワイナリー, 2007年9月購入一昨年の秋、サントリー登美の丘ワイナリーを訪問したときに購入したワイン。寿司屋なら日本のワインということで選択してみました。6月に訪問したときにテイスティングした05は樽香が強いと感じたけれど、こちらは抑えめ。甲州としてはしっかりとしたワインでなかなかおいしい。でも、この順番は良くなかった。2004 Gevrey-Chambertin(Domaine Fourrier)ジュヴレ・シャンベルタン(フーリエ)Bourgogne, France - 赤辛口\4,500, キタザワ, 2007年1月購入ちょっと冷やしすぎたこともあって、最初は閉じ気味たったけれど、温度が上がればやっぱりおいしいフーリエ。フレッシュなキュートさ。とはいえ、今日はヴェルジェが良すぎた。1995 Anjou Villages(Chateau Pierre-Bize)アンジュー・ヴィラージュ(シャトー・ピエール=ビーズ)Loire, France - 赤辛口\2,499, ESPOAナカモト, 2008年7月購入このころにはかなり酔っ払って記憶が乏しいのだけれど、10年以上前のロワールの赤としてはしっかりして、熟成感も楽しめる。この価格帯としては秀逸なミドルボディのワイン。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.10
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神田Villa Dueでクリュッグ・ヴィンテージ90を飲む会を開催した。自画自賛するのもなんだけれど、今年に入ってから自分で主催するワイン会は絶好調。今回も、なかなか素晴らしいものだった。赤っぽく見えるのは赤いテーブルの色が反射しているため。最近シードルとポワレをよく飲んでる。ちゃんとした生産者のシードルはうまい。シードルはノルマンディー産のリンゴのお酒ということは知っている人が多いと思うけれど、ポワレはシードルの洋なし版。エリック・ボルドレは自然派の生産者。別の生産者でもよかったのだけれど、ポワレと同じ生産者にしたかったのでこうなりました。NV Poire Authentique(Eric Bordelet)ポワレ・オーセンティック(エリック・ボルドレ)\1,680円, ゆはら, 2008年6月購入ほんのり甘くキュート。香り高くピュア。軽めの前菜に合わせてもいいし、ケーキなどに合わせてもいい。NV Sidre Brut(Eric Bordelet)シードル・ブリュット(エリック・ボルドレ)\1,470円, ゆはら, 2008年6月購入正露丸、ビオ香、ドライで苦い。個人的にはアルジュレットのような普通のシードルが好きなのだけれど、このドライな感じが好きという人もいた。苦いビールが好きな人はこちらの方がいいのかな。ヴァンピックルで飲んだものと印象が違う。あれはDouxだったのか。それとも、ビオゆえのボトル差なのか。ちなみにシードルのDoux(甘口)は、甘口というほど甘くありません。2005 Sydre Argelette(Eric Bordelet)シードル・アルジュレット(エリック・ボルドレ)\2,100円, ゆはら, 2008年6月購入シードルでは一番上のグレード。もっとも正当派なシードルの味わい。ブリュットと比較の意味で出したのだけれど、ブリュットが変わった味だったので、あまり比較にならなかった。たまにはシードルもいいですよ。安いしおいしいし。今回、人気もありました。エリック・ボルドレのシードルを探す>ポワレ・オーセンティック[NV]エリック・ボルドレシードル・アルジュレット[2005] エリック・ボルドレ2007 シャトー メルシャン甲州きいろ香 T718 マグナム日本, 山梨 - 白辛口5,250円, 2008年6月購入「きいろ香」史上最高の出来とうわさの2007年のT718。マグナムだけリリースされている。それにしても瓶が大きい。背の高さは一升瓶以上。奥行きのあるセラーにしか入らないし、冷蔵庫でもけっこういっぱい。甲州らしく色は薄いけれど、香りはソーヴィニョン・ブランっぽい。甲州としてはしっかりとしたボディがありコストパフォーマンスは高い。とはいえ、この日はシードルとスーパーシャンパーニュに挟まれて、ちょっとかわいそうなポジションだった。シャトー メルシャン 甲州 きいろ香 T718[2007] 1500ml1993 Cuvee Dom Perignon Enotheque(Moe et Chandon)キュヴェ・ドン・ペリニョン エノテーク(モエ・エ・シャンドン)Champagne, France - 白辛口20,000円くらい, かわばた酒店, 2006年12月購入ホストテイスティングで一口含んだ瞬間わかる「すばらしさ」。出始めのモカフレーバー、きめ細かい泡、きっちりした酸。ドン・ペリニョンらしいエレガントなスタイルながらも、まだ若くてピチピチ。これは93エノテークの中でも、すごく良いボトル。ポテンシャルだけで評価すれば、今まで飲んだドン・ペリニョン(エノテーク、ロゼを含む)でもトップクラス。これが熟成して、バンバン熟成香がするようになったら怖い。エノテークの1993を探す>ドン・ペリニヨン エノテーク[1993] 正規品(箱なし)最安値は約2万5千円。はじめから2本買っておけばよかった。今から買ってもボトル差があるからなあ。悩ましい。1990 Krug Vintageクリュッグ・ヴィンテージChampagne, France - 白辛口35,000円くらい, タカムラ, 2007年12月購入3度目の90クリュッグ・ヴィンテージ。今まで飲んだなかでは一番熟成感があるボトル。各要素がおとなしく、第一印象だと華やかなエノテークに負けてしまう。期待が大きかっただけに、少し拍子抜けしながらもじっくり味わうと、奥底にはクリュッグ・ヴィンテージの息吹。温度が上がってからが真骨頂。がっちりしっかりした濃密なボディなのに、ちっとも重苦しくない。たいていの濃いシャンパーニュは、重いだけになってしまうのだけれど、それらとは異次元の存在感。かみしめるような味わい。良血馬の持つ気品。流通しているなかでは中くらいのボトルか?やっぱり90クリュッグ・ヴィンテージは何度飲んでも素晴らしい。エノテークとはスタイルが違うだけに、どちらがよいかではなく、どちらが好きかという比較になった。クリュッグ90を探す>パーカーポイント90-95点![1990]クリュッグ【箱なし】 750ml[1990]Krug 750ml4万円弱という値段は高いけれど、シャンパーニュの最高峰だと思うと仕方ないか。でもスタンダードのグランキュヴェもいいですよ。赤・甘口編に続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.07.02
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今回はいつものメンバーに加えて、シャムーさんやshinakunさん、JIL@谷口さんなど初対面の方々などなど。飲んだワインは以下のとおり。NV Jerome Prevost La Closerieジェローム・プレヴォー ラ・クロズリー少し熟成香があってドライな仕上がり。今までけっこう飲んでいるのだけれど、世間の評判ほど好きなタイプではない。でも時間がたつと甘いよい香りがして終盤はよかった。2006 キャネー甲州 万力山(金井醸造)2007 キャネー甲州 万力山(金井醸造)シャムーさんらしい「やさしい味わい」なセレクション。一部では熱狂的なファンがいる金井醸造。ショップで見ないので直販主体なのだろうか。抜栓してすぐは冷たかったこともあり香りが立たなかったけれど、時間がたつと独特の香りがしてきた。一般的に想像する甲州とは違って、誰かが言っていたけれど「ロワールの自然派」っぽいスタイル。きんきんに冷やさず、ゆっくり温度を上げながら、ゆっくり楽しむのがよいのかもしれない。1997 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Demoiselles(Guy Amiot)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ドモワゼル(ギィ・アミオ)レ・ドモワゼルは、ギィ・アミオのなかでは看板畑の一つ。おいしくはあったのだけれど、あまり印象に残らず。2005 Gevrey-Chambertin(Armand Rousseau)ジュヴレ・シャンベルタン(アルマン・ルソー)ガチガチというわけじゃないけれど、若いなー。2002 Echezeaux(Christian Clerget)エシェゾー(クリスチャン・クレルジェ)2002 Echezeaux(Domaine des Perdrix)エシェゾー(ドメーヌ・デ・ペルドリ)hidepxさんと02エシェゾー対決。hidepxさんがクレルジェで、わたしがペルドリ。ペルドリは96から毎年飲んでいる銘柄。クレルジェは美しいスタイル。なめらかで今飲んでも十分おいしい。ペルドリは抜栓してすぐは微妙な香り。スワリングすると飛んで一安心。でも味わいはタニックで粗さが目立つ。いま開けるべきじゃなかったし、クレルジェに完敗。久しく続いた連勝街道もいったん停止。2000 Chambolle-Musigny 1er Cru Les Aoureuses(J.F.Mugnier)シャンボール・ミュジニ― プルミエ・クリュ レザムルーズ(ジャック・フレデリック・ミュニエ)2004 Morey-St-Denis 1er Cru Clos Sorbes(Jacky Truchot)モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ クロ・ソルベ(ジャッキー・トルショー)ミュニエもトルショーも、それぞれのドメーヌスタイルらしく、やさしく美しい味わい。ミュニエのアムルーズには、もっと期待する部分もあったけれど爆発するまでにはいたらず。でも、いいワインですよ。当たり前か。まとめ今回、驚くようなワインには出会えなかったけれど、クレルジェ、ミュニエ、トルショーが、わたしのトップグループ。飲み頃の問題もあるけれど、ほかのワインとは差があるように感じた。席が離れていて、ほとんど話すことができなかったかたもいて残念だけれど、みなさんありがとうございました。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.19
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昨日の白編に続いて赤編。1969 Fleurie(???)フルーリー撮った写真がピンぼけで造り手を判読できず。タスト・ヴィナージュのワイン。抜栓当初は、そのヒネた香りに「うーん」と思ったのだけれど、時間がたつほどにその嫌な香りは飛んだ。褐色がかっていながらもしっかりした色調で、40年前のボージョレとしてはしっかりしている。酸の弱さにガメイの片鱗を感じるけれど、このようなオールドビンテージにあれこれ言うのも野暮というもの。これだけ生きながらえたことに感謝したい。写真は白編で掲載1986 Volnay 1er Cru Mitans(Hubert de Montille)ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・ミタン(ユベール・ド・モンティーユ)数年前にわたしも飲んでいるワイン。中庸なスケールの中庸な古酒。個人的にはなかなか好み。コンディションも上々。ほかのワインと比べて個性に乏しかったため、ガツンとした印象はないのだけれど、赤がこれ1本だけだったら、もっと違う評価になったと思う。前回飲んだボトルはもっと熟成感があったような気がする。モンティーユのミタンを探す>1995 Gevrey-Chabertin 1er Cru Clos St Jacques(Fourrier)ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・サン・ジャック(フーリエ)うーん、若い。白のクロ・デ・ムーシュほどでないにしても、またタンニンもあって熟成途上の雰囲気。数年後に飲んでみたい。それにしてもフーリエの95を持ってるなんてhirozeauxさんすごい。フーリエのクロ・サン・ジャックを探す>1997 Clos de la Roche(Hubert Lignier)クロ・ド・ラ・ロッシュ(ユベール・リニエ)抜栓当初は、かすかに微発泡が気になったけれど、時間がたってからはよかった。透明感のある色調で、なめらかで、香り高く、余韻も長い。グレートビンテージのようなスケールはないけれど、今飲んでおいしいし、ピークの一つだと思う。もう少し艶っぽさがあれば完璧。いちおう今日のベスト。ユベール・リニエのクロ・ド・ラ・ロッシュを探す>楽天だと04で3万円超。この97は1万円以下で買えたのに。1988 Chateauneuf-du-Pape Reserve(Chateau Rayas)シャトーヌフ・デュ・パプ・リザーブ(シャトー・ラヤス)erobertparker.com調べで$500-$600の高額ワインだけに期待は高まる。飲んでみると、まだ熟成途上。若々しいとは言わないまでも、熟成した古酒という領域ではない。ローヌは好きなのだけれど、個人的に苦手な香りがあったため微妙な評価。すみません。ラヤスのシャトーヌフ・デュ・パプを探す>まとめ最近のワイン会―――コシュ・デュリの04ムルソーやルロワの04ACブル―――のように、圧倒的な差はなかったけれど、ベストを選ぶとすれば、リニエのクロ・ド・ラ・ロッシュ。自画自賛のようですみません。続いてラモネのビアンヴィニュ。残りは混戦。料理はたくさん出たなかから1品だけ紹介。このお店は3度目の訪問で、この鴨は2度目。この鴨は都内でトップクラスの素晴らしさ。また料理全体も、3回目の訪問で最高の満足度。コースが1万円前後の店としては都内屈指の素晴らしい店だと思う。鴨のローストいつもみなさんありがとうございました。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.18
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今回は楽天ブログの方々と都内某フレンチでワイン会。飲んだ順番は写真とちょっと違うけど白編から。一番右のヴォルネイは次回紹介予定。今回はシンプルコメントで。NV Gosset-Brabant Grand Cru Brutゴセ・ブラバン グラン・クリュ ブリュットまずはお店の泡でスタート。アイらしい適度な力強さでバランスが良い。1986 Puligny-Montrachet Truffieres(Louis Latour)ピュリニー・モンラッシェ トリュフィエール(ルイ・ラトゥール)hidepxさんのワイン。大丈夫なかたもいたようだけれど、個人的にはイケてない。ピークアウト。1996 Beaune Clos des Mouches Blanc(Joseph Drouhin)ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ・ブラン(ジョセフ・ドルーアン)ドルーアンの看板畑の一つ。96とは思えないほど若々しい。きりっとしたシャープなスタイル。ボーヌ・ブランを飲む機会は少ないけれど、コルシャルやペルナンなどの北っぽい味わい。ドルーアンのクロ・デ・ムーシュを探す>2004 Bienvenue Batard-Montrachet(Ramonet)ビアンヴィニュ・バタール・モンラッシェ(ラモネ)さすがの貫禄。心地よいオークの香り。シュヴァリエやバタールとくらべるとボディに差を感じるけれど、この魅惑的な香りは好印象。真の飲み頃はまだ先だけれど、今飲んでもおいしい。正直なところヴィアンヴィニュのような低地のグランクリュは、何か邪道なような気がして自分では手を出さないのだけれど(koichiさん、すみません)、ラモネだけにしっかり作ってます。ラモネのビアンヴィニュを探す>赤編に続く。気が向いたら投票お願いします→
2008.06.17
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この日はワラビワイン会。今回はいつもより人数が少なく4名での開催となりました。1989 Tarlant 3eme Millenaire Brutタルラン・トロワム・ミレナーレ・ブリュットタルランの2000年記念ワイン。ボトルの上部に2000と書いてあるのが、その印。ビンテージは1989年。泡は弱めでしっかりとした凝縮感。1杯飲むにはおいしいのだけれど、たくさんは飲めない。ソリッドでかめるような雰囲気なのだけれど、心がわくわくするような楽しさに欠ける。2001 Meursault 1er Cru Sous le dos d'Ane(Domaine Leflaive)ムルソー スールドダヌ(ルフレーヴ)初めからよい香り。オークやゴマ、一流の白ワインらしい香り。ルフレーヴのためか、ムルソーのなかでは酸がしっかりしている。全体的にまだ若さがあるけれど、わたしのストライクゾーン。今日の白の中では一番好み。ルフレーヴのムルソーを探す>ルフレーヴ ムルソー 1er Cru スール・ド・ダンヌ 2001楽天の最安値は1万円。1988 Corton-Charlemagne(Camille Giraud)コルトン・シャルルマーニュ(カミーユ・ジロー)88にしては若々しく、ボディーもしっかりしている。ふくよかさよりも酸の強さが印象的で、低めの速球的イメージ。かなり飲み応えがある。わたしはもう少し華やかなほうが好みかな。2004 Bourgogne Rouge(Domaine Leroy)ブルゴーニュ・ルージュ(ドメーヌ・ルロワ)デグラッセしまくった04のドメーヌ・ルロワ。赤は、ACブルゴーニュとヴィラージュしか生産しなかった異例の年。このACブルは、クロ・ド・ラ・ロッシュやクロ・ド・ヴージョ、コルトン、ポマールなどが含まれているらしい。ACブル以外にも何本か持っているのだけれど、飲むのは初めて。グラスに注いだ瞬間からよい香り。「DRC香では」という人もいるほどで、先ほどよい香りだと思っていたルフレーヴがかすんでしまう。この魅惑的な香りはずっと飽きない。高貴な線香。味わいのほうは、まだタンニンがあり固い部分もあるけれど、少し熟成も入り、うまみ成分たっぷり。奥行きがある懐の深さ。素直に素晴らしいと感嘆してしまう。ACブルとしては異例の値段だったけれど(約\12,000で購入)、十分それ以上の味わいだと思う。それにしてもコシュ・デュリのムルソー赤に続き連続ホームラン(そのときのブログ)。スタイルが違うので比較できないけれど、今飲んだ点ではコシュ・デュリ。味わいを重視したいならこちらかな。2004年のドメーヌ・ルロワを探す>[2004] ブルゴーニュ・ルージュルロワ楽天の最安値は\18,000くらい。この価格の価値があるかどうかは個人の価値観次第だけれど、うまいワインであることには違いない。1995 Griotte-Chambertin(Domaine des Chezeaux)グリオット・シャンベルタン(ドメーヌ・デ・シェゾー)95にしてはアンバランスで、酸化しているわけじゃないのだけれど、ボディよりも酸が優先している。単体で飲んだら、もう少しおいしいと思うのだけれど順番が悪かった。わたしはロマネさんキラーか(笑)。それにしても毎度みなさまありがとうございます。今回もハズレはなかったですね。わたしは、そろそろハズレそうな気がしてきました。気が向いたら投票お願いします→
2008.05.27
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六本木の某所にて、高級カリフォルニアワインの持ち寄りワイン会をしました。1998? Pinot Noir Marcassin Vineyard(Marcassin)ピノ・ノワール マーカッサン・ヴィンヤード(マーカッサン)レア&パーカー高得点ワイン。マーカッサンを飲むのは初めて。濃密でムンムン。香りのボリュームがすごい。何かに似ているのだけれど思い出せない。ブルゴーニュで言えば、しっかりと骨格のあるアペラシオンの暑い年。とはいえ、ブルゴーニュとは違うスタイルだと思う。おいしいのだけれど、現在の個人的な嗜好とは少し違うかな。マーカッサンのピノ・ノワールを探す>楽天の最安値は01で5万円弱。[2001] マーカシン・ピノ・ノアール・マーカッシン・ヴィンヤード2003 Cabernet Sauvignon Beckstoffer To Kalon Vineyard(Paul Hobbs)カベルネ・ソーヴィニョン ベックストッファー ト・カロン・ヴィンヤード(ポール・ホッブス)今回までポール・ホッブスは知らなかったのだけれど、こちらも好評価&高価格の造り手。このBeckstoffer To Kalon Vineyardの02は、パーカー100点を獲得し、とんでもない値段になっている。この03は97点。eRobertPaker.comでは$299-845となっている。パワフルなワインかと思ったら、とてもエレガント。ハーブっぽくてスパイシー? 独特の雰囲気があるのだけれど、なんと表現してよいのかわからない。【ポール・ホッブス】 カベルネ・ソーヴィニヨン"ベクストーファー・トカロン" [2004]2000 Maya(Dalla Valle)マヤ(ダラ・ヴァレ)マイ持参ワイン。2度目のマヤ。1回目に飲んだのは10年近く前なので、ほんとうに久しぶり。こちらもエレガント路線継承。フランの比率が多いせいか、今回のなかでは一番熟成感がある。少し熟成が入って柔らか。熟成香も少々。正直、この値段には抵抗があるけれど、今飲んで、そこそこおいしい(アメリカで買ったこともあり、現在の半額くらいで購入)。そこそこというのは失礼かもしれないけれど、ワインのグレードなどを考えて飲んで、「すごくはないけれど、おいしさもあってよかった」という印象。楽天でマヤの最安値を調べると、02年が約7万、00年は9万。うーん、こんなに高かったのか。こんなに高いならオークションで売って、自転車(クロスバイク)買えばよかった。ダラ・ヴァレのマヤを探す>最近はハーランエステートも飲んだけれど、近年一番よかったカリフォルニアカベルネはOpus One 82, 95なんだよね。なぜか。 あれは神が降りてきたような、すべてのバイオリズムが一致した奇跡のタイミングだったのだと思う。オーパス・ワンの95を探す>気が向いたら投票お願いします→
2008.05.22
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この日はChar@diaryさんに誘われて小飼さんのワインセミナーに参加。場所は広尾の有栖川清水。まったく知らない場所だったのだけれど、グランドプリンスホテル赤坂の関連施設らしい。有栖川宮公園脇の坂を上り閑静な住宅街を進むと、緑豊かで高級感あふれる入り口が現れる。こんな高級住宅地に、これだけゆとりを持った敷地なんてすごすぎ。ワインに主体を置いた会だと思っていたので、立食・フリードリンクだと思っていたら全然違う。ワインと料理のマリアージュの会で料理に力が入っている。酔っぱらわないようにと、来る直前に2コもおにぎりを食べてしまった。クー!とても高級そうな部屋飲んだワインは3種類。写真を撮れなかったので楽天ので代用。2006 Cotes du Luberon Grand Marrenon(Cellier de Marrenon)コート・デュ・リュベロン グラン・マレノン(セリエ・ド・マレノン)コート・デュ・リベロンではもっとも有名な生産者で、これはグルナッシュ・ブランやベルメンティーノなどのブレンド。しっかりして、ふくよかで少し樽のニュアンスもあって、日本酒にも共通点を感じる。今日の料理にはいいセレクト。2千円くらいということで帰って調べると、キュヴェが多少違うようだけど楽天では千円台で売っている。ブラインドで飲めば5千円といわれれば、そう思える味だったのでCPが高い。今日のなかでは一番好み。セリエ・ド・マレノンのワインを探す>2003 Ch.Reynon V.Vシャトー・レイノンV.Vこちらは貴腐が入っているのではと思えるくらい黄色がかっている。最初はメルシャンの持っているシャトー・レイソンだと思ったけれど、こちらはボルドー大学のドニ・デュブルデュー教授が所有しているシャトー。こちらは少し古いぶんなめらかさがあり、アルコール度も高く感じる。嫌みにならない程度の猫のおしっこ。余韻もこちらのほうが長い。VVだからなのか2003だからなのか、例年より熟したニュアンス。これも2千円台前半としてはCPが高い。シャトー・レイノンのワインを探す>2003 Ch.Grand Abord Cuveee Passionシャトー・グラン・ダボール キュヴェ・パッション箱根の疲れか、たいして飲んでいないのにかなりぐだぐだ。M 80%, CS 20%。柔らかでとろみがあって、そこそこボディもあって、和食ともけんかしない。ただ提供温度が少々高い。いずれのワインも小飼さんがセレクトしただけあって、値段よりもはるかによいもの。また料理との相性もばっちり。料理は、一品ずつ提供されるちゃんとした懐石。またこの会はプリンスホテルの顧客向けということもあってか、かなり力が入っている。こんなにおいしい料理を食べられるとは思っていなかった。サーモンのマリネ前菜:サザエ葱風気味煮、コールドビーフ、カニ爪若草焼き、鯛小袖寿司、穴子八幡焼巻、鶉玉笹身衣揚げ、からしレンコン、サラダ菜お椀:清し仕立 木の芽、ハモ、芝エビの葛たたき、滑子茸、小メロン、梅そうめんお造り:真鯛のそぎ造り、マグロ、活蛸湯洗い焼肴:板鱒木の芽焼き、玉コンニャク有馬煮炊き合わせ:あおさ道明寺 美味あんかけ 露生姜 東寺湯葉 海老高野 わらび初カツオづけご飯食べてから撮り忘れたことに気づいた 紅小玉スイカ雰囲気もいいし料理もよかったので、いくらくらいするのだろうと調べてみると、ランチのお弁当で\7,000~、昼懐石だと\11,000~。夜は応相談。やっぱり高いのねん。このくらいの値段になると、ほかの選択肢もあるだけに微妙。とはいえ、この雰囲気はお祝い事などの会合などには最適。それにしてもChar@diaryさん、ラ・ターシュに続いてごちそうさまでした。Char@diaryさんに足を向けて寝られません。気が向いたら投票お願いします→
2008.05.11
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今回はhidepxさんやラ・ロマネさんたちとプチワイン会。場所は、最近ヘビーローテーションで通っているオゥレギュームで。NV Pannier Brut Selectionパニエ・ブリュット・セレクションまずはハウスシャンパーニュで乾杯。写真なし。1990 Puligny-Montrachet 1er Cru Les Perrieres(Carillon)ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・シャン・カネ(カリヨン)続いてラ・ロマネさんのカリヨン。これはなかなか素晴らしい。熟成感がありながらも若い部分もあり、熟成した初期の飲み頃。完壁なコンディション。トップクラスの生産者には及ばないけれど、まだ将来を感じさせるよいワイン。the_eaterさん残念でした。カリヨンのピュリニーを探す>2004 Meursault Rouge(J.F.Coche-Dury)ムルソー(J.F.コシュ=デュリ)続いてわたしのワイン。"Meursault"よりも"Cote de Beaune"の文字が大きかったため「コシュ・デュリってコート・ド・ボーヌ赤を出しているんだ」と、ムルソーであることにまったく気づかず購入したもの。帰宅後にムルソーだと気づいた(笑)。これが素晴らしい!香りムンムンで満開。その芳香の高さはリシュブールといわれても、そうかなと思ってしまうほど。04らしい透明感で、ボディはけっして太くないけれど、ブル好きにはたまらない。到底、村名だとは見抜けない。今日のNo1にして、今年飲んだ赤でもトップクラス。昨年末に飲んだ04のヴォルネイ1er Cruも素晴らしかったので、04はコシュ・デュリ赤の当たり年か。04同士だと、香りの開き具合でムルソー、酒質のなめらかさやスケールの大きさではヴォルネイ 1er Cru。【新入荷】[2004] ムルソー・ルージュ コシュ・デュリMeursault Rouge Coche-Dury1万円ちょいという、この値段なら買い!2000 Volnay 1er Cru(J.F.Coche-Dury)ヴォルネイ・プルミエ・クリュ(J.F.コシュ=デュリ)これも良いのだけれど、前のムルソーが良すぎた。1996 Echezeaux(Rene Engel)エシェゾー(ルネ・アンジェル)第一印象は、熟成したグランクリュのうねるようなよい香り(とはいえ抑え気味)。これまでのワインとは一線を画す。ところが飲んでみると、ぎこちない味わいで軽いブ疑惑。全然飲めるのだけれど、ルネ・アンジェルの96エシェゾーだと思うと残念な状態。うーん。そういえば9年前にまったく同じワインを飲んでいる。ルネ・アンジェルのエシェゾーを探す>結局今回は、白の造り手の赤、そしてもっとも低いグレードが、良い年のグランクリュまで制圧してしまった。ワインは難しい。料理編今回は\6,000のコース。メインの鴨だけお願いして、あとはおまかせ。今日のテーマは玉ネギとのこと。アミューズ玉ネギのムース。中央に乗っているのはホワイトアスパラの薄切り。その下にグリルしたホタテリードヴォーとソラマメ。シェリー(マディラ?)のしっかり目のソース鴨と玉ネギ 事前にお願いしていた食材だけに、力の入った一品。このクラスの店で出せる鴨としてはクオリティが高い。ここの鴨料理は外れない。ホワイトアスパラのアイスクリームとグリーンアスパラのクレームブリュレ玉ネギがテーマと聞いて少しビックリしたけれど(一般的にワインとは合わないと言われている)、全然大丈夫。玉ネギらしい刺激成分はなくて、どれもしっかり火が入って甘く仕上がっている。ただし、好みでいえば前回のほうが好みかな。2皿目はリードヴォーじゃなくて、もっとあっさり目の料理でよかった。気が向いたら投票お願いします→
2008.04.30
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