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今や世界のスーパースターとなった大谷翔平、何故、彼は東京オリンピックに出場しないのか?日本時間の7月14日、アメリカ大リーグ(MLB:メジャーリーグ・ベースボール)のオールスターゲームがコロラド州デンバーにあるロッキーズの本拠地、クアーズ・フィールドで開催されました。このゲームで大谷翔平選手は大リーグ史上初めてとなるピッチャーと指名打者の「二刀流」で出場、アメリカンリーグの先発投手を務めた大谷選手は1回を三者凡退に討ち取り、見事、勝利投手になりました。大谷選手の大リーグでの今年前半の成績は以下です。<打撃>★打率:2割7分9厘、★本塁打:33本、打点:70点、★出塁率:3割6分4厘、長打率:6割9分8厘、★盗塁:12個、<投手成績>★4勝1敗、★防御率:3,49、特に、前半のホームラン数33本は凄いですね。アメリカン・リーグでは前半戦終了時点で2位のゲレロ(28本)に5本の差をつけて独走中です。このまま行けばシーズン60本も夢ではありませんね。以下に大谷選手のYou-Tubeを3つ貼り付けます。<大谷翔平、今シーズン前半全33本ホームラン><9回裏のサヨナラ生還><子供たちのヒーロー>大谷選手の一挙一投足には、いつも「華」があり、ユーモアがあります。いつも笑顔を絶やさず、自然体で礼儀正しく、試合中にはエンジェルスの同僚は元より、相手チームの選手や審判、観客にも笑顔でフランクに接し、周りのすべての人達をファンにしてしまいます。オールスター戦が終わった後、大谷選手は他の出場選手からサイン責めに遭ったようです。またオールスターの前日に開催されたホームランダービーの賞金15万ドル(1650万円)をエンジェルスの球団スタッフ30人に寄付したようです。誇り高い大リーガーからも球団スタッフからも称賛と尊敬を受ける大谷選手、26歳にして、世界のスポーツ界の至宝になった!普段、プロ野球には殆ど関心のないリュウちゃんも、衛星放送のエンジェルス戦に釘付けです。例えホームランが出なくても。敗戦投手になっても、大谷選手の笑顔にはいつも心が洗われる。7月上旬、オリンピックに出場する野球選手「侍ジャパン」のメンバー24人が発表されました。<「侍ジャパン」代表選手>24人全員が日本のプロ野球の選手、米大リーグで活躍している、大谷選手やダルビッシュ投手などは、メンバーに入っていません。プロ野球音痴のリュウちゃん、このメンバーで名前を知っているのは、投手の「田中将大」唯一人です。大谷選手の入っていない「侍ジャパン」、殆ど興味が持てない!何故、「侍ジャパン」に大谷選手が選ばれないのか?米大リーグでは、各球団に登録されている選手(アクティブ・ロースター)はMLBの規定により、オリンピックには出場出来ないことになっていうるようです。そのために、「アクティブ・ロースター」の一人である大谷選手やダルビッシュ投手もオリンピックには出場出来ないのですね。野球がオリンピックの種目に加えられたのは1984年のロスアンジェルス大会からです。この大会はプロの出場は認められていませんでしたので、日本選手団は大学生7人、社会人12人の全19人で構成されましたが、結果は見事に金メダル!しかし、日本が金メダルを獲得したのは、この大会が最初で最後(2008年の北京大会まで)だったのです。(1988年ソウル):2位、(1992年バルセロナ):3位、(1996年アトランタ):2位。(2000年シドニー):4位、(2004年アテネ):3位、(2008年北京):4位、2000年のシドニー大会で初めてプロ選手の参加が認められ、日本チームはプロ8人、社会人11人、大学生5人、計24人のプロアマ混成チームで挑みましたが、結果は4位、尚、この年、イチロー選手はオリックスに在籍していましたが、「オリンピックには興味はない」と言って代表選手になることを断ったようです。2004年のアテネ大会で、初めてオール・プロ選手で出場しましたが、結果は3位、直近では最後の大会となった2008年の北京大会もオールプロ選手で挑みましたが、結果はメダル無のし4位に終わりました。オリンピックの野球競技はこれまで参加チームは全て、たったの8チームだけだったのですが、一番の成績を挙げたのはキューバで、5回参加して金メダル3個、銀メダル2個、つまり、必ず決勝まで進出していたのです。私たちが「野球の本場」と考えているアメリカは、6回出場して、金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個です。今年の東京オリンピックの野球に出場するチームは日本の他にはアメリカ、韓国(2008年北京大会金メダル)、メキシコ、ドミニカ共和国、イスラエル(初参加)の、わずか6か国です。出場チームがわずか6か国、これじゃ1勝すればメダル獲得だ!?やはり大谷選手の出場しないオリンピックは興味薄だ。<オリンピック・ファミリー専用「超VIPラウンジ>(オリンピックスタジアムで各国首脳らが使う「VVIPラウンジ」のイメージ図/日本スポーツ振興センター提供)上掲の「図」は、オリンピック・スタジアムに設置されている「超VIPラウンジ」のイメージ図です。今回のオリンピックは「無観客開催」が決定されましたが、観客ではないとされた「別枠」の入場者、すなわち、「オリンピック貴族」と言われる「オリンピック・ファミリー」約3000人、およびスポンサー約1000人、及び各国の要人は、蒸し暑い一般の座席ではなく、真夏の暑さとは無縁のエアコンの効いた快適なラウンジで、灼熱のグランドで汗を流して競技するアスリートを見下ろしながら、酒と料理に舌鼓を打つという趣向のようです。この「超VIPラウンジ」は、開会式が開催されるオリンピック・スタジアムだけでなく、オリンピック・パラリンピックが開催される43か所のスタジアムに設置されているのだそうです。灼熱のグラウンドで競技するアスリートを見下ろしながら、快適なラウンジで酒と料理を楽しむオリンピック貴族たち、まるで、コロッセオで剣闘士の殺し合いを観ながら、酒を楽しむローマの貴族のようだ!こんな差別の象徴ともいえる「超VIPラウンジ」が何と、43もの会場に造られた!狂気の沙汰だ!オリンピック貴族はラウンジではなく、普通の座席に座らせろ!「VIPラウンジ」は直ちに閉鎖しろ!<天皇陛下の臨席と開会宣言>前回のブログで、五輪の名誉総裁である天皇陛下が、西村泰彦宮内庁長官の「拝察」を通して、コロナ禍の中でのオリンピック開催について、「疑問の念」を評されたと書きました。本来なら天皇は、オリンピックの開会式で、開会宣言をする責を負っています。1964年の東京オリンピックでは、昭和天皇は香淳皇后、皇太子、美智子妃殿下及び各皇族の方々とオリンピック・スタジアムに列席され、開会宣言をされました。しかし、今年のオリンピック開会式では、天皇は、雅子皇后も臨席せず、他の皇族の方々も臨席せず、天皇唯一人で臨席し、開会宣言を行うことになったようです。天皇陛下唯一人の臨席、雅子皇后も臨席しない開会式、正に異常事態だ!昭和16年121月1日の御前会議で昭和天皇は、日米開戦に疑義を呈したが、東条英機らは天皇に反して開戦に突き進み、日本国民を悲惨のどん底に突き落とした。今回の「一人臨席」は、意義薄いオリンピック開催に突き進む菅総理への無言の抗議のように思われる。天皇陛下は「超VIPラウンジ」に臨席される筈がないとリュウちゃんは思っています。若し陛下が「超VIPラウンジ」に臨席されれば、開会宣言をされる姿はグラウンドからは見えませんからね。若し、天皇が冷房の効かない席に臨席されるとすると、大問題ですね。天皇は、オリンピック貴族の「超VIPラウンジ」よりも格下の席に臨席することになる!これは戦前だったら「天皇侮辱罪」だ!<ぼったくり男爵、日本行状記>(トーマス・バッハ氏)7月8日、IOC会長のトーマス・バッハ氏が来日しました。14日は首相官邸で菅首相と面談、その際、彼は「リスクを我々が持ち込むことは絶対ない」と、大ホラを吹きました。このご仁、「ぼったくり男爵」であるばかりではなく、「ホラ吹き男爵」でもあったのだ!また、同じ面会の席で、菅首相に対し、「新型コロナの感染状況が改善すれば、有観客にしてほしい」と要請したようですが、感染状況は改善するどころか、ますます悪化しています。菅総理には、「改善した場合は有観客にしますが、悪化した場合は中止します」と切り返してほしかったですね。菅首相殿「ぼったくり・ホラ吹き男爵」の妄言に対し、どうして切り返せなかったのか?やはり度量に欠ける肝っ玉の小さい総理なのだ!16日に広島訪問、17日にIOC理事会出席、18日、迎賓館で歓迎レセプション出席、各地で「バッハ帰れ」デモが起きました。(広島のデモ)(迎賓館前のデモ)18日の迎賓館での歓迎会には、菅首相の他、橋本聖子会長、丸川珠代大臣、小池百合子都知事、森 喜朗前組織委会長ら、約40人が出席したとされています。(歓迎レセプション)あれ、女性蔑視発言でクビになった森 喜朗氏も出席している。やはり組織委は、女性蔑視の団体のようだ。立憲民主党の小沢一郎氏は19日付けのツイッターで、この歓迎会を痛烈に批判しました。「大勢が集まって喋ると感染が拡大するというロジックで、一年半も国民に自粛を強いて、数えきれない飲食店が閉店に追い込まれたのに、平然と40人のパーティをやり、しかも迎賓館つまり税金でやっているのに非公開、もはや税金を使っているという感覚さえない」主催した橋本聖子会長は、「規模は小さく、飲食も伴わない。ソーシャルディスタンスを保ちながら、十分に距離を取って歓迎会を実施させて頂きたいと考えています」と、苦しい言い訳をしましたが、何故、「非公開」にするのかは、全く言及しませんでした。税金を使っての歓迎会が非公開、納得出来ない!メディアは何故、取材拒否を容認したのか?これじゃ、まるで北朝鮮か中国と同じだ!本当は、ワインを飲んでドンチャン騒ぎをしたのではないのか!???一庶民のリュウちゃんに取りましては、この歓迎会はサバト(悪魔の夜宴)のように感じられます。トーマス・バッハは大魔王、橋本聖子・丸川珠代・小池百合子は魔女、菅義偉・森喜朗は大魔王の下僕、歓迎会はまさにサバトなのだ!(ゴヤ「魔女の夜宴」)<ぼったくり男爵、始球式に登場>メディアが伝えるところによりますと、トーマス・バッハ会長は7月28日、福島市の「県営あづま球場」で行われる日本=ドミニカ共和国による野球開幕戦で始球式に出場することになったようです。バッハ会長は東日本大震災の被災地での野球開催を「甚大な被害を受けた町や地域の復興を示すことになる」と意義を強調したそうですが、それでは何故福島第一原発のある大熊町に行かないのか?、理解に苦しみますね。やはりバッハ会長の「復興五輪」は「まやかし」なのだ!と言わざるを得ないのではないでしょうか。バッハ会長が福島市で始球式を行うとすれば、デモ隊も福島に押し寄せる。メディアは試合と共に、デモ隊の動向も取材して欲しい。<選手村でのコンドーム配布について>(東京オリ・パラ公式コンドーム???)2021年6月22日、公益財団法人東京オリパラ組織委員会は公式SNSで、<選手村におけるコンドームの提供について>というドキュメントを公表しました。公益財団法人東京オリパラ組織委員会公式SNS<選手村におけるコンドームの提供について>やはり選手村のコンドーム配布は、事実だったのだ!上掲のSNSには、「コンドーム提供の趣旨」が書かれています。以下、その文章を文字起こししてみます。<コンドーム提供の趣旨>人類共通の克服すべき課題としてエイズをはじめとした性感染症に対する予防啓発は、今回の新型コロナウィルス感染症の流行以前から非常に大きな課題であり、未だ解決できていません。これらの感染症は、アスリートをはじめ若者の未来を奪うこともあり、深刻な差別や経済的困窮も伴います。今から約30年以上前、IOCはエイズの世界的な感染拡大を受け、エイズ予防対策の啓発活動の一環として、ソウル1988大会からコンドームを配布し、以来、継続して取り組みを進めてきました。コンドームの提供は、IOCの医療ガイドなどにより、アスリートに対する健康教育プログラムとしても位置付けられており、2004年からは国連組織とも連携した取組となっています。エイズ感染予防やその他の性感染症予防には、対策としてコンドームを正しく使用することが有効です。そのため、オリンピック・パラリンピックの場を通じて、各国において発信力があり、将来その国のリーダー層となっていくアスリートの皆さんに、制感染予防の重要性や感染症対策としてのコンドームについて、目を向け理解をしてもらうとともに、母国に持ち帰って啓発にご協力いただくことを目的として提供をしています。皆様、上掲の文章を読まれ、どんな感想を持たれたでしょうか?リュウちゃんは以上の文章に、うすら寒い程の違和感を感じました。確かにエイズ感染者は今でもブラック・アフリカや東欧などでは、侮れない感染症で、感染防止にコンドームの使用は有効な手段の一つなのですが、そうであれば、なにもオリンピック村の中で配布する必要はないですね。オリンピック村を去る時に渡せばいい筈です。過去のオリンピックでは、アスリートの約75%が村内でセックスしていたようです。ということは、選手村でのコンドーム配布は、「選手が持ち帰ってエイズ感染防止策を広めるため」ではなく、「村内で女性アスリートとセックスするため」、に配布さてたことが明白ですね。現在は、エイズよりも新型コロナ対策が優先されなければならない筈だ。新型コロナ対策は「3密」を避けることなのに究極の濃厚接触を奨励するコンドームの配布は、新型コロナ感染を奨励する愚策だ!直ちにコンドーム配布はやめるべきだ!<アスリート、オリンピック関係者の新型コロナ感染者の増加>7月21日のネットニュースによれば、7月1日から21日までの20日間で、アスリートなどの大会関係者67人が、新型コロナに感染していたことが分かったようです。67人の内、外国人アスリートなどの海外からの関係者が27人、日本在住の関係者が40人となっているようです。アスリートや大会関係者はバブル方式で守るという立て前が、早くも崩れている。完全なバブル崩壊だ!<小山田圭吾、過去の「いじめ問題」でオリ・パラ開会式の音楽使用取り下げ・辞任>(「ロッキング・オン・ジャパン」の1994年1月号)オリンピック開会式の音楽を担当することになっていましたミュージシャンの小山田圭吾が、27年前の音楽雑誌「ロッキング・オン・ジャパン」に掲載された「いじめ自慢」の記事が原因で、開会式の音楽担当を辞任しました。リュウちゃんは本ブログに、この記事を貼り付けようと思ったのですが、余りに酷い内容で、楽天ブログの「文字規定」に抵触しているので、貼り付けることを断念しました。以下のサイトに記事が掲載されていますので、興味のある方はこちらを読んで下さいね。<小山田圭吾の「いじめ」記事>う~ん余りに酷い内容だ!これは、単なる「いじめ」ではなく「虐待」、「犯罪」だ!司直は何故、犯罪として捜査しなかったのか?この記事が発覚した時、オリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は、当初は、この記事を「知らなかった」と語りましたが、「引き続き、貢献してもらいたい」と、17日には小山田の続投を表明していました。(武藤敏郎オリンピック組織委員会事務総長)何という人権感覚の欠如、何という危機管理の欠如、オリンピック組織委もバブル崩壊なのだ!小山田の五輪音楽担当辞任を受け、NHKは20日に記者会見、小山田が音楽を担当していたEテレの「デザインあ」と「ジャパングル」の2つの番組を放送中止すると発表しました。NHKは小山田の「いじめ記事」を10年くらし前から把握していたにも関わらず、これまで放映を続けていたということになります。皆様の公共放送と謳いながら、実質は、政府に忖度し放っしの国営放送、組織委より酷い人権感覚の欠如、組織委より酷い危機意識の欠如、目を覆うばかりだ!<オリンピック開会式のショー・ディレクター、小林賢太郎氏解任>7月22日、オリ・パラ組織委は、23日の開会式のショー・ディレクターの元お笑い芸人・小林賢太郎を突如解任すると発表しました。解任理由は小林氏が以前に書いたコントの中で「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」を揶揄する不適切なものがあったということのようです。昨年3月、オリンピック開会式の演出を統括するクリエイティブ・ディレクターであった佐々木宏氏は、タレントの渡辺直美をブタに変身させる演出を提案、この演出を「オリンピッグ(豚)」と表現していたことが明らかになり、佐々木氏は謝罪文を公表の上で辞任しました。(渡辺直美さん)23日の開会式、音楽家と演出家の相次ぐ辞任解任、しかも、人種差別、女性蔑視、障害者虐待、滅茶苦茶な開会式になりそうだ。<新型コロナ禍、第5波突入>案の定、東京都は、新型コロナ第5波に突入しましたね。前回のブログでは、7月9日までの東京都の新規感染者数を掲載しましたが、本ブログでは、7月10日~7月22日までの東京都の新規感染者数を挙げてみます。(10日)950人、(11日)614人、(12日)502人、(13日)830人、(14日)1149人、(15日)1308人。(16日)1271人、(17日)1410人、18日)1008人、(19日)727人、(20日)1387人、(21日)1832人、(22日)1979人。オリンピック開会式当日は2000人突破か!?下のグラフは、AIが予測した「東京都の新型コロナ感染爆発の予想」グラフです。(感染爆発予想グラフ)上掲の上のグラフでは、7月10日頃に東京都の観戦者は2000人を超え、10月20日頃には1日5600人の感染者が出る、という予想になっています。この予想グラフは3月20日頃に作成され、英国型のコロナについての予想なのですが、現実は英国型から、それよりもはるかに感染力の強いインド型デルタ株に急速に入れ替わっています。現在のインド型デルタ株の大流行で、8月頃には東京都の1日の感染者数は5000人を突破する!?おそらく、東京都の1日の新規感染者数が3000人を突破すれば、オリンピック・パラリンピックは途中で中止せざるを得なくなるのではないでしょうか。<マラソン・競歩が行われる札幌は酷暑>(2019年9月、ドーハでの「女子マラソン」)今回のオリンピックで、マラソン・競歩だけは札幌で開催されることになりました。東京から札幌に会場が変更になった理由は、2019年9月に中東カタールの首都ドーハで開催された世界陸上女子マラソンが気温30℃を超える中で行われたため、選手の4割が途中棄権となってしまったからです。この、第2の「ドーハの悲劇」を受けて、IOCは慌てて東京オリンピックのマラソン、競歩の会場の酷暑の東京から、東京よりも少しマシな札幌に変更したのでしたが、今年の夏は日によっては、東京よりも北海道のほうが気温が高い。8月の札幌はとてもマラソンを開催出来る環境ではない!スタート時点で30℃を超えていたらマラソンは中止すべきだ!このブログの最後に、政治学者の姜 尚中(カン サンジュン)氏が7月21日の「AERAdot」に投稿したエッセイを貼り付けます。<五輪開催中でも中止の選択が浮上すれば、まだ民主主義は働いている>(姜 尚中) 緊急事態宣言が発出されたなかで五輪が開催されようとしています。コロナ禍が始まって1年数カ月。政府与党の対応は、根拠のない希望的観測と楽観論によって支えられてきました。 その結果、科学的な合理性に基づく診断と、それに対応する戦略、政策の動員、検証とそれに基づく柔軟な戦略の見直しなど、一連の政治過程のフィードバックが目詰まりを起こしました。時々の官邸の都合で対策が打ち出され、場当たり的な対応が積み重ねられることになったのです。 アルコール類を提供する飲食関連の業者に金融機関から「圧力」を加えてもらおうとする姑息(こそく)な措置も、内閣ぐるみの政策であったことが明らかになりつつあります。世論の反発が強くなるとすぐに引っ込めてしまう朝令暮改の体質が明らかになりました。これも「選挙戦略」に有利か不利かで全てが決まってしまう矮小(わいしょう)な政治の結果です。 五輪開催も選挙に有利かどうかで決められているはずです。そうにらんでいるからこそ、あの1972年のミュンヘン五輪のように、多大な犠牲者が出るとしても強行しようとする力学が働くのでしょう。 もちろん、テロによる犠牲者を出したミュンヘン五輪と、今回のパンデミック下の東京五輪とを同列に論じることはできないかもしれません。しかし、今回の五輪開催強行のしわ寄せが、感染者の増加や医療逼迫(ひっぱく)につながりかねないことは、専門家が予測しています。 それでも五輪開催という強行突破に出るのは、選挙に有利になると踏んでいるからでしょう。結局、スポーツの祭典で日本列島が感動に包まれれば、有権者は自分たちのところに戻ってくると値踏みしているのです。 ただ、都内の新規感染者が1日あたり2千人を上回って医療現場が大変な逼迫に陥り、さらにハイブリッドな新型株発生の危険性が高まった場合、選挙に不利に働く可能性があります。そうなれば開催中でも中止の選択が浮上するかもしれません。 それが選挙の重圧が生んだ結果であれば、逆説的ですが民主主義はまだ働いていることになります。もちろん、それには大きな犠牲が伴うはずで、悲しくも気が滅入(めい)るばかりです。<姜 尚中(カン サンジュン)氏>明日は東京オリンピックの開会式、果たして「立ち込める暗雲」は、払いのけることが出来るのでしょうか?NHK殿オリンピック中継よりも、大谷選手の出場する大リーグ中継のほうが、視聴率が稼げる筈ですよ!
2021年07月22日
コメント(34)
新型コロナウィルス第5波到来は確実、政府は無観客で開催を強行しようとしているが、、、6月14日に「暗雲立ち込める東京五輪」というブログを更新してから、早や1か月近くが経過してしまいました。前回のブログを更新した直後、PCがダウンしてしまい、やむなく修理に出し、1週間くらいでPCが戻ってきたのですが、修理を終えたPCは修理前と違った画面構成になっており、メールなどの一部データも消失、写真を取り込むアイコンも消失してしまいました。そのため、再度修理を依頼し、やっと6月末から、以前のように、使いこなすことが出来るようになったという次第なのです。6月14日のブログでは、ラストに、作家・赤川次郎氏の新聞投稿のタイトルのように、<五輪中止それしか道はない>というのがリュウちゃんの結論だったのですが、その後の政府、IOC、JOC、組織委員会は、「中止・延期」という選択肢は採らず「観客数を制限して開催」という方向にシフトしてしまいました。その為に私たち一般国民にとりましては、「新しい矛盾」が鮮明に見えるようになってきました。本ブログでは、東京五輪開催にまつわる「新しい疑問点・矛盾点」について、現時点でリュウちゃんの知る限りのことを出来るだけ詳細に書いてみたいと思っています。◎ 東京都の新型コロナ感染者は「第5波」に入った。リュウちゃんが前回のブログを更新した6月14日の東京都の新型コロナ感染者数は209人だったのですが、今の時点で振り返れば、これが「一番の底」だったのですね。以下、6月21日から7月9日までの東京都の日別感染者数を以下に挙げてみます。◎東京都のコロナ日別感染者数(6月21日)236人、(22日)435人、(23日)619人、(24日)570人、(25日)562人、(26日)534人、(27日)386人、(28日)317人、(29日)476人、(30日)714人、(7月1日)673人、(2日)660人、(3日)716人、(4日)518人、(5日)342人、(6日)593人、(7日)920人、(8日)896人、(9日)822人、、東京都ではもう3週間も前週を上回る新規感染者が発生していて、緊急事態宣言を出すべき「ステージ4」の段階に突入したことは明白ですね。ここで、昨年2月から今年の6月までの「全国の新型コロナ感染者数」のグラフを貼り付けます。上記グラフによれば、日本のコロナ感染者数は、2020年4月~5月に「第1波」、7月から10月に「第2波」、11月から2021年3月に「第3波」、2021年4月から6月に「第4波」を迎えたことが明らかです。しかも「第1波」から「第4波」の感染者数は、ほぼ指数関数的に飛躍的に増加していることが明らかですね。因みに、昨年、東京五輪の1年延期が決定されたのは3月30日で、「第1波」の直前でした。この時、五輪のキャッチフレーズは「新型コロナに打ち勝った証」と都合よく変更されましたが、「打ち勝った」どころか、完全に「打ち負けた」状態ですね。◎東京都の新型コロナ感染者数シュミレーション以下のグラフはNHKが4月27日に公表した東京都の新型コロナ感染者数のシュミレーションです。このグラフは、これまで世界の研究者が発表した新型コロナ関連の25万本にも及ぶ論文をAIに読み込み、そこから洗い出して作成されたグラフです。(シュミレーション・グラフ)<秋に第5波到来も!?新型コロナ最新予測~2021年4月27日、NHK>上記のシュミレーション・グラフでは、8月に東京の感染者数はボトムとなり、8月下旬に「第5波」が始まり、10月に、東京都の1日の新規感染者が3000を超えて「第5波」のピークを迎えるという予測になっていますが、現実の東京都の新規感染者数は6月中旬にボトムを迎え、以後、右肩上がりの上昇に転じています。つまり、現実の東京都の新規感染者数はシュミレーションより2か月早く進行している。ということになります。シュミレーションでは、東京都の新規感染者数が1000人を超えるのは9月頃となっていますが、現実の感染者数の増加を考えますと、東京都の1日の新規感染者数が再び1000人を超えるのは、オリンピック開会式の直前になりそうだ。本来なら、今すぐにでも東京都では「緊急事態宣言」を発令しなければいけない事態ですが、現在のところ、政府は「まん延防止措置」の延長で、乗り切ろうとしています。これまで感染防止に殆ど役立たなかった「まん延防止措置」、このまま続けても、殆ど無意味に思われる。少なくても東京都は「緊急事態宣言」を出すべきなのだが、オリンピック開催を間近に控えて出せない。つまり、国民の「安心・安全・を犠牲にして、オリンピック開催は強行されようとしているのだ!許せない暴挙だ!(米)7月7日、東京都の新規感染者は920人となり、たまらず政府は東京都に「緊急事態宣言」を8月20日なで発令しました。これで東京オリンピックは緊急事態宣言の中で開催されることになりましたが、インド型デルタ株の勢いを考えれば、日本の緩い宣言では、感染者の更なる拡大は防げないとリュウちゃんは思っています。<ワクチン接種の大幅な遅れ>菅政権は、新型コロナのワクチン接種を、オリンピック開催までに、特に高齢者を中心に1日100万回接種することによって国民のい間に「安心・安全」のムードを醸成し、オリンピックを有観客で開催しようと目論んで来ました。しかし、6月23日、河野太郎大臣は、「自治体の大規模接種は、6月23日まで、また職域接種は6月25日で、新規申請を一時休止する」と発表、ワクチン接種計画にも暗雲が走りました。河野大臣は更に7月6日の記者会見で、9月末までに5000万回分の供給を受けることになっていたモデルナのワクチンについて、「当初は6月までに4000万回分の供給を受けることになっていたが、6月末までに供給を受けたのは1370万回分になった」と表明、またまた衝撃が走りました。(河野太郎行政改革担当大臣)オリンピック開催までに、高齢者に2回ワクチン接種を終え、「安心・安全なオリンピック」開催を目論んだ菅首相の願望は完全に崩れた。と云えますね。(2) 開会式の開催時間の問題東京オリンピックの開会式は、7月23日に東京都新宿区にあるオリンピック・スタジアム(国立競技場)で開催されます。(オリンピック・スタジアム)<1964年東京オリンピック開会式>ここで話は57年前の1964年10月10日の東京オリンピックの開会式にさかのぼります。1964年の東京オリンピック開会式は、収容人員5万人強の旧国立競技場を満席にした中で、午後1時30分~3時43分に渡って開催されました。当日は快晴、最高気温20,9℃、絶好の「スポーツ日和」でした。(入場式)(ブルー・インパルスによる五輪)開会式は昭和天皇・香淳皇后を始め、当時の皇太子明仁親王・皇太子妃美智子夫妻(現在の上皇明仁・上皇后美智子)、常陸宮正仁親王・常陸宮妃華子夫妻などの皇族が臨席し、池田勇人内閣総理大臣、河野一郎オリンピック担当大臣などの各閣僚、船田中衆議院議長、重宗雄三参議院議長、及びアベリー・ブランデージIOC会長を始めIOC委員及び各国の来賓らが出席して挙行されました。参加94か国、7,060人の選手団が入場行進をしました。NHKの朝ドラ「エール」のモデルになった古関 裕而が作曲した「オリンピック・マーチ」に合わせて選手団が入場した後、午後2時58分、臨席された昭和天皇が以下のような開会宣言がありました。第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します。(天皇陛下の開会宣言)<1964年東京オリンピック開会式、天皇陛下開会宣言>この時、リュウちゃんは高校3年生、大学進学に向けて、本来なら受験勉強に邁進しなければいけない時期だったのですが、受験勉強そっちのけでテレビのオリンピック中継に見入ったのでした。以下は、1965年に公開された公式記録映画「東京オリンピック」の全長版です。<市川崑監督「東京オリンピック」全長版>この映画、日本の「お偉いさん」には酷く評判が悪く「記録か芸術か」という論争を引き起こしたのですが、2300万人以上の観客を集め、空前の大ヒットを記録したのです。<2021年東京オリンピック開会式予定>今年開催予定の東京オリンピック開催は、7月23日(金)午後8時~午後11時に開催されます。あれ?1964年には昼間の開催だったのに、今年は夜・深夜帯の開催、何故なのだ???7月23日は、多分、日中の気温は35℃くらいに上昇することは必至です。冷房の効かない日中のオリンピック・スタジアムの客席は耐え難い熱気で、観客は耐えられない筈です。その為にわざわざ「夜の開催」にしたのかな?もう一つ考えられる理由は、最大のスポンサーであるNBCの意向です。NBCはオリンピック開会式も全米にリアルタイムで放送します。ニューヨークと東京の時差は13時間あり、東京の午後8時~11時は、ニューヨークでは、朝7時~10時なります。朝7時~10時、テレビ観戦には絶好の時間だ!かくして、オリンピックの開会式は、アメリカのゴールデン・タイムに合わせるために、わざわざ開会式の時間帯としては不都合な「夜・深夜帯」に設定したと、リュウちゃんは思うのです。NBCファーストの開会式の時間設定、全く納得出来ない!<無観客開催でも、実際は数千人の「客」が入場する???>7月6日の朝日新聞一面に、以下のような見出しが躍りました。<小規模会場は有観客=五輪、大会関係者は「別枠」~政府最終調整>以下、この記事の一部を抜粋して貼り付けてみます。政府は東京五輪の観客について、国立競技場で行われる開会式や大規模会場を「無観客」とし、それ以外の規模の小さな会場を条件付きで「有観客」とする方向で最終調整に入った。開会式で1万人程度とされる国際オリンピック委員会(IOC)などの関係者やスポンサーら「別枠」については、できる限り圧縮したうえで入場を認める方針だ。「無観客」は、21時以降の夜間の競技や、収容人数の50%が5千人以上の大規模会場が対象となる。この規模に届かない会場は、条件付きで観客を入れる方向で調整を進める。収容人数の50%までしか観客の入りが想定されておらず、改めて再抽選しなくとも感染対策がとれる競技などを想定しているという。 IOC委員などの「五輪ファミリー」や各国の外交関係者、スポンサーらは別枠として観戦を認める方向だ。開会式も入場できるようにする。政府内には別枠の「特別扱い」が世論の理解を得られるか懸念する声もあり、出席者を数百人規模まで絞り込みたい考えだ。<「別枠」として観戦するのはどんな人たちなのか?>上記の朝日新聞の記事によれば、仮に開会式が「無観客」で開催されるとしても、「別枠」として以下のような人達が入場して観戦することになります。<別枠の観戦者>1、 オリンピック・ファミリー、約3000人2、 スポンサー(丸川五輪担当相の云う「スティークホルダー」)、約1000人(?)3、 各国の元首・要人、約100人、組織委員会は、「観客」を入れる場合は、「観客」に対しては会場でビールや酒類は販売しないと決定しましたが、「観客ではない別枠の観戦者」に対しては酒類を提供しないとは一言も言っていません。これは言い換えれば一般の観客には会場で酒類を販売しないが、「別枠」の人達には、酒類を提供する。といいうことなのだとリュウちゃんには感じられました。何という差別主義!オリンピックは差別の展示場なのだ!<ホスピタリティ・パッケージ><ラウンジでの飲食サービス付チケット「東京2020オリンピック公式ホスピタリティパッケージ>(ホスピタリティパッケージ・イメージフォト)「ホスピタリティパッケージ」とは「ラウンジでの飲食付きの入場チケット」のことです。東京オリンピックの入場チケットの価格は、下は子供向け、障害者向けの団体チケットの2000円に始まり、大方は12000円に設定されていますが、Aチケットは何と、30万円!!、Aチケットの一つ下のBチケットでも242000円(!)になります(Bチケットの一つ下のCチケットは107000円、Dチケットは45000円です)多分、Aチケット、Bチケットは、会場で飲食付きの「ホスピタリティパッケージ」なのだと思われます。「飲食付き」ということは、当然、「酒・アルコール付き」ということですね。仮に開会式で1万人程度の「観客」を入れ、場内での酒類の販売を禁止するとしても、A・Bチケットで入場している人には、パッケージで「酒」が付いているので、会場で飲酒することになる筈です。また、「別枠」で入場するVIP待遇の約4000人には、当然、「ホスピタリティパッケージ」と同等以上の「お・も・て・な・し」(ホスピタリティとは、日本語に訳せば「お・も・て・な・し」のことなのです)で、酒と豪華な料理が提供される筈ですね。一般の「観客」には酒類を販売しないが、「別枠」のVIPには酒類で「お・も・て・な・し」する。何たる差別主義!、やはりオリンピックは差別の展示場なのだ!<首都圏の学校の団体観戦はどうなっているのか?>一昨年、東京都や神奈川県などの首都圏では、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の児童・生徒を対象に、オリンピック競技の団体観戦を100万人規模で行う計画を立て、各学校に観戦希望を募りました。まだ新型コロナ禍が発生していない2019年5月の時点では、観戦を希望する児童・生徒数は小学校で約49万人、中学校で約26万人、高校で約13万人、幼稚園・こども園で約1万人、特別支援学校で約8000人、合計約90万人の団体観戦の希望者があったようです。しかし、コロナ禍でオリンピックが1年延期され、東京都で「緊急事態宣言」が発令され、開会式が無観客で開催されるようになろうとしている現時点でも、まだ、この「学徒動員」については、文科省からは実施か中止かという通達は学校側には一切届いていないようです。「週刊朝日」のウェブサイトである「AERAdot」では、この「学徒動員」の是非について、動員される父兄などに1000人にアンケートを実施しました。<子供が生贄か:学校観戦は親の8割が猛反対>上記アンケートによりますと、<学校単位で会場観戦が計画されていますが、ご自身の子供を参加させたいと思いますか?>という問いに対して、(参加させたい)が12パーセント、(参加させたくない)が85パーセント、(まだわからない)が3パーセント、となりました。以下、アンケートの回答を幾つか貼り付けてみます。「リスクの多い場所にワクチンも接種できない子供をわざわざ差し出すなんて、生贄か何かですか? 狂気だ」(女性、33歳、東京)「競技場に観客を入れて見栄えをよくするために子供たちを利用したいように思えるから」(女性、47歳、埼玉)「中止か開催かも、観客数もいつの間にか決定されていて怖い。亡くなった母が『あれよと言ううちに、いつの間にか太平洋戦争が始まっていた』、と言うのを聞いて『まさか』と思っていたけど、本当だったかもしれない」(女性、69歳、神奈川)「感染者の子供たちの間で必ず感染が広がる。子供の命と健康を何と考えているのか」(男性、80歳、和歌山)<(米)この回答者は「学徒動員」の父兄ではありません>平時であればリュウちゃんも、この「学徒動員」には賛成なのですが、「緊急事態宣言」下の「学徒動員」には絶対反対です。この「学徒動員」、「別枠」なのかな?<天皇陛下は開会式に臨席されるのか?>(天皇・皇后両陛下)1964年の東京オリンピックでは、昭和天皇が開会式で以下のような開会宣言を行いました。第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します。本来なら、今年の東京オリンピックでも、開会式に今上天皇は臨席され、以下のような開会宣言を行う筈です。第32回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します。しかし、首都圏で新型コロナの新規感染者が急拡大で増えてきた現在、天皇陛下に開会式に臨席して頂くことは、大いに疑問です。万一、天皇陛下が開会式出席が原因で新型コロナウィルスに感染されたら、菅総理が責任を取るのか?<西村泰彦・宮内庁長官の「拝察」発言>(西村泰彦・宮内庁長官)6月24日、西村泰彦宮内庁長官は定例記者会見で、「オリンピックをめぐる情勢につきまして、天皇陛下は現下の新型コロナウィルス感染症の感染状況を大変ご心配されておられます」と述べ、その上で「国民の間で不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をおつとめになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないかとご懸念されている、ご心配であると<拝察>をいたします」、と語りました。その上で、更に、「私といたしましては、感染が拡大するような事態にならないよう、組織委員会をはじめ関係機関が連携して感染防止に万全を期して頂きたい」と結びました。西村長官は、記者の質問に答え、更に以下のように述べました。「日々、陛下とお話しする中で、私が肌感覚でそう感じていると拝察しました」。「陛下はそういうお考えではないかと、私は思っています。ただ、陛下から直接そういうお言葉は聞いたことはありません」この西村宮内庁長官の「拝察」発言は政府筋の波紋をひろげています。もし、西村長官の「拝察」が天皇陛下の真意であるとするならば、オリンピックの開会式に天皇陛下の出席も開会宣言も依頼することは出来ない。それどころか、天皇陛下の意を汲めば、オリンピックは中止せざるを得ない。そのためか、菅首相や加藤官房長官、丸川オリンピック担当大臣らの閣僚は口をそろえて「西村長官の発言は、長官の個人的見解に過ぎない」と、火消しにやっきとなっています。しかし、宮内庁長官が公式記者会見で、単なる個人的見解を述べる筈がないですね。<長官が「拝察」と言えば、陛下ご本人がそう仰っていると解釈するのが皇室の文化です>(「週刊文春」7月8日号掲載、宮内庁担当記者の談)天皇陛下は本当に新型コロナ禍のオリンピック開催を憂いているのだと考えられます。しかし、菅首相は天皇の意に背いてオリンピック開催を強行しようとしている。戦前だったら、反逆罪なのではないか!(米)蛇足ですが、西村宮内庁長官はリュウちゃんの出身高校の9年後輩なのです。<バブル方式の中の選手村>6月20日、東京都中央区晴海に建設された「選手村」が報道陣に公開されました。(オリンピック選手村)以下のサイトに選手村のことが紹介されています。<東京五輪・パラ選手村を公開~NHK>上のサイトに基づき、「選手村」の概要を紹介してみます。<「選手村」の概要>★東京都中央区晴海の海辺の44ヘクタールの敷地に、「住居ゾーン」、「運営ゾーン」、「ビレッジプラザ」の3つのエリアで構成されている。★選手の生活を支える「ビレッジプラザ」には、銀行やカフェ、それに郵便局や雑貨店などが入る。★「居住棟」は、3800戸が用意され、各戸の中に18000床のベッドが用意される。18000人が同時に宿泊可能。★「メインダイニング」は3000席、多様な食習慣に対応した700種類のメニューが提供される。★新型コロナ感染対策として、感染者などに対応する24時間対応の診療室を設置する。★選手の滞在出来る期間は、入村は競技開始の5日前から、退去は競技終了後2日までである。★選手村は7月13日に開村する。<選手村のルール>★選手には、「3密」を避けるため、ハグや握手などの物理的接触を避けることが求められる。★アルコール類の部屋への持ち込みはOK、但し、共有スペースや村内の公園での複数の飲酒は禁止。やはり選手村への酒類の持ち込みはOKなのだ!東京都は、4回目の緊急事態宣言を受け、飲食店の酒類提供の終日禁止と飲食店に酒類を卸す業者に、「卸し禁止」をしようとしているのに何故、「選手村」だけが、酒類持ち込みOKなのだ!到底、納得出来ない!酒類は「選手村」の「ビレッジプラザ」で販売されるのか?それとも、スポンサー企業であるアサヒビールから提供されるのか?到底、納得出来ない!<「選手村」での避妊具配布>(東京オリンピックの選手村で配布される男性用避妊具?)この問題は前回のブログでも取り上げましたが、やはりといいますか、組織委員会は公表する気配がなく、またマスコミもこの問題について全く追及する気配がありません。上掲の東京五輪公式避妊具と思われる写真も、本物か否か、リュウちゃんには確認する手段がありません。「選手村」での男性用避妊具配布は、実際には無いのではないか?以下、ネットで拾った避妊具配布の記事を二つ挙げます。<東京五輪、接触NGなのに男性用避妊具16万個配布><選手村の裏側で、衝撃暴露>上掲の2つの記事も、本当は根も葉もないゴシップ記事ではないのか?7月8日、400mハードルの日本記録保持者で、3回オリンピック出場経験のある為末 大(ためすえ・だい)氏が、以下のようなコラムを投稿しました。<選手村の避妊具、五輪で見た性教育の違い~為末大のコラム(2021年7月8日更新)>(為末 大氏)やっぱり「選手村」の男性用避妊具配布は本当だったのだ!「3密」を避けると謳いながら、究極の濃厚接触を奨励する避妊具配布、直ちに止めるできだ!<安倍元首相の「オリンピックに反対する人は反日」発言>(安倍晋三前首相)先日、ネットに以下のような記事が躍りました。<安倍前首相「五輪に反対する人は反日的」、またまたトンデモ主張~日刊ゲンダイ>以下、上記の記事をまとめてみます。★安倍氏は月刊「Hanada」誌の、桜井よしこ氏との対談の中で、東京オリンピックに反対している人達やメディアについて「きわめて政治的な意図を感じざるを得ませんね。彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。共産党に代表されるように、歴史的認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています」この安倍氏の発言に対し、「日刊ゲンダイ」は以下のように反論しています。「今夏の開催に反対する声が根強いのは、現状で強行すればコロナ感染再拡大や医療崩壊のリスクがあるからだ。決してイデオロギー的な対立ではない。安倍氏は、世論調査で中止や延期を求める6~7割の人も反日的だというのか。懸念を宮内庁長官が代弁した天皇も反日的か」「だいたい、開催直前になっても観客の有無さえ決まらず混乱しているのは安倍氏のエゴのせいなのだ。昨年、「2年延期」が主流だった関係者の声を振り切って1年延期に決めたのが安倍氏だ。自分の首相在任中に開催したかったのだろう」「安倍氏は4年前の都議選でも演説中に「辞めろコール」にブチ切れ、「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と叫んでいたが、当時から何ひとつ変わっていない。自分と異なる意見を敵視して「反日」と決めつけるネトウヨ思考。こんな幼稚な男が今もデカい顔をしているのだから自民党も支持者もどうかしている」以上の「日刊ゲンダイ」の記事、リュウちゃんも納得です。安倍晋三氏は、夏の東京が五輪開催には「最も不適当な季節」であることを知りながら、「立候補ファイル」で、「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」と嘘八百を並べ、しかもIOC委員へのワイロ攻勢でオリンピック招致を獲得した。この行為の全貌が暴露されれば明らかな反日行為だと判定されるだろう。また、天皇陛下はオリンピックの名誉総裁であり、開会式で開会宣言をする責務を負っているが、招致当時のJOC会長だった竹田恒和氏が五輪招致活動の贈収賄疑惑で、訴追を受けたら、開会式を宣言する天皇陛下の顔に泥を塗ることになる。これも強引にオリンピックを招致した安倍晋三氏の反日行為だ!以上の事柄を鑑みると、安倍晋三氏は反日、と言わざるを得ない。<日本選手団の結団式・壮行会>7月6日、東京都新宿区にある「日本オリンピックミュージアム」で東京オリンピックの選手の団結式・壮行会が開催されました。本来なら出場する全選手が一堂に会し、盛大に行われる筈なのですが、新型コロナ禍のため、大半の選手はリモート出席、実際に壮行会の席で登壇したのは主将の山縣亮太(陸上)、副主将の石川佳純(卓球)、旗手の須崎優衣(レスリング)の3人だけという寂しい壮行会になってしまいました。菅首相の「頑張れ、ニッポン!」というエールも空しいさしか感じられませんでした。<東京オリンピック選手団壮行会>7月23日に開会式を迎える東京オリンピック、首都圏では「無観客」で行われる東京オリンピック、やはり「暗雲立ち込めるオリンピック」になりそうだ。
2021年07月09日
コメント(33)
新型コロナ禍の収束が見通せないまま開催されようとしている東京五輪、本当に開催していいのか? それとも?新型コロナ禍のため、一年延期された東京五輪の開催が、いよいよ来月(7月23日)に迫ってきました。しかし、新型コロナの猛威は、直近2週間くらいは少し下降気味であるものの、まだまだ予断を許せない状況にあります。現在、東京都、大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、福岡県、北海道、岡山県、広島県、沖縄県の一都2府6県に、6月20日まで「緊急事態宣言」が発令されています。また、緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」は、首都圏であり埼玉県、千葉県、神奈川県など、8県に発令されています。先月(2021年5月)に実施された新聞の世論調査では、朝日新聞が「中止」が43%、「再延期」が40%、「今夏に開催」が14%、毎日新聞では「中止」が40%、「再延期」が23%、読売新聞では「中止」が59%、「開催」は、「観客数を制限して」が16%、「無観客」が23%、計39%となっています。2021年5月時点の世論調査では、中止・再延期が約70%、世論は圧倒的に中止・延期なのだ!<IOC幹部の発言>このように、日本国内で中止・延期の世論が高まる中、IOC幹部の発言が、日本人の心を逆撫でしました。<5月21日、IOCのジョン・コーツ副会長の発言>「緊急事態烏宣言が出ていてもオリンピックは開催出来るのか?」という問いに対し、「絶対出来る(absolutely yes)」と答えました。(ジョン・コーツIOC副会長)<5月24日のIOC・トーマス・バッハ会長の発言>ビデオ・メッセージで、「東京大会を実現するために、我々はいくつかの犠牲(sacrifice)を払わなければならない」と述べました。また、それに先立つ5月5日の米国ワシントン・ポスト紙は、バッハ会長のことを「地方行脚で小麦を食べ尽くす王族のように開催国を食い物にする悪い癖がある。多額の大会経費を開催国に押し付けている」として、「ぼったくり男爵(Baron of the Rag)」と表現しました。(トーマス・バッハIOC会長)また、IOCの最古参委員であるディック・パウンド氏は、5月25日の英国「イブニング・スタンダード」紙の電子版で、「菅首相が中止を求めたとしても、それは個人的な意見に過ぎない。前例のないアルマゲドンに見舞われない限り、東京五輪は計画通りに進むだろう」と、持論を表明しました。(ディック・パウンド元IOC副会長)トーマス・バッハ氏、ジョン・コーツ氏、ディック・パウンド氏、3人のIOCの重鎮の一連の発言は、「日本がどんなに危機的な状況にあろうとも、それには関係なく、オリンピックは開催する。そのことによって日本に新型コロナの感染大爆発が起きたとしても、それは日本の責任で、IOCには責任が無い」ということになります。何という傲慢な発言!何という差別的な発言!何という無責任な発言!一日本人として、強い怒りを覚える!以上のような一連の「日本の主権を侵害するような不規則発言」に対し、菅義偉首相や小池百合子都知事、橋本聖子東京オリ・パラ組織委員会会長、山下泰裕JOC会長、丸川珠代東京オリ・パラ担当大臣などの政治家・五輪責任者などは、ほとんど反論をしていません。IOCの幹部たちの日本人を侮蔑するような差別的発言に対し、一言も反論しない日本の為政者達、情けない限りだ!日本はIOCの属国になり果てたのか?<菅首相「私自身は主催者ではない」>菅首相は、6月7日の参議院決算委員会で、立憲民主党の水岡俊一氏の「五輪開催・延期・中止の3つの選択肢の内、どれを選択するのか?」という質問に対し、「私自身は主催者ではない。私自身は国民の安心・安全を守る、そうした使命感がある」と「逃げの答弁」をしました。確かに菅首相は主催者ではない。しかし、日本の首相として、IOCに、場合によれば「開催No」を提言することは出来る筈だし、それが一国の首相に責任の筈だ。それをしないのは、IOC幹部の「暴言」に屈したということだ。菅首相はIOCの「使用人」なのか?(菅 義偉首相)<尾身 茂氏「パンデミックの中での五輪開催は普通ではない」>6月3日の参議院の厚生労働委員会で、政府の新型コロナウィルス感染症対策分科会の会長である尾身 茂氏は、政府が推進しようとしている東京五輪に関して、「本来はパンデミックの中で開催するということは普通でない。それを開催しようとしているわけで、開催するのであれば、政府もオリンピック委員会も、かなり厳しい責任を果たさないと、一般の市民のついて来れないのではないか。開催するなら、そういう強い覚悟でやってもらう必要がある」と語りました。この提言に対し、政府側の反応は、菅首相:「黙らせろ、専門家の立場を踏み越えて勘違いしている。首相にでもなったつもりなんじゃないのか!」と激怒。田村厚労大臣:「自主的な研究だ」丸川五輪担当大臣:「全く別の地平から見た言葉、通じません」と、冷ややかなものでした。業を煮やした尾身氏は、「政府に言ってもIOCに届かなければ意味がない。どこに我々の考えを述べたらいいのか検討している」と発言、これが政府にショックを与えているのです。(尾身 茂氏)<東京五輪、海外からの来場者>菅首相や橋本聖子・東京五輪組織委員会会長の会見などを総合しますと、例え海外からの一般観客をゼロで開催しても、以下のような「海外からの来場者」があるようです、★参加アスリート:15000人、★審判員、コーチ、スポンサーなどの関係者:7万5千人、計約9万人(内、「オリ・パラファミリー」:5000人、各国オリンピック委員会(NOC)」:2万人、メディア関係者:2万8000人)<海外からのメディア関係者28000人の行動管理>6月8日、橋本聖子オリ:パラ組織委員会会長は、海外から来るメディア関係者約28000人に対し、★入国後、14日間の外出先を限定。★GPSを利用し、行動管理する。事前に登録があった外出先以外に外出したメディア関係者に対しては、強い措置をとる。★宿泊先も組織委員会が監督する150のホテルに限定する。と、行動管理を徹底することを表明しました。まるで北朝鮮のような行動監視と行動制限だ!日本は何時から北朝鮮になってしまったのか?本来、メディアは自由に行動して取材することが、自由主義の国では、「メディアのメディアたる所以」です。テレビプロデューサーのディーブ・スペクター氏は「海外メディアが行動ルールを守る訳ないだろう」とツイートしましたが、リュウちゃんの同感です。橋本聖子殿、貴女は何時から共産主義者になったのですか?(橋本聖子・オリ・パラ組織委員会会長)<オリンピック・ファミリー(五輪貴族)問題>海外からの来場者の中で、特に問題となるのが、「オリンピック・ファミリー」の約3000人です。「オリンピック・ファミリー」とは、IOCの役員・委員と、その家族の総称です。王族や貴族が多く、開催都市選挙の投票権も持っており、特権意識が強く、オリンピックの開催期間中、高級ホテルに泊まり、連日、パーティを繰り広げることから「五輪貴族」と呼ばれています。2017年12月23日付けの朝日新聞の「IOCのセレブ体質」という記事には、以下のような驚くべきことが書かれています。この記事の全文は後でURLを貼り付けますが、以下に抜粋した部分を文字起こししてみます。「例えばIOC、国際競技連盟(TF)、各国のオリンピック委員会(NOC)の幹部らの大会中の宿泊だ。IOCは開催都市契約に付属する要件で、「四つ星=五つ星のホテルを1600室、33泊確保すること」を義務付ける。東京側は立候補ファイルで、「ホテルオークラ東京」、「ANAインターコンチネンタルホテル東京」、「「ザ・プリンスパークタワー東京」、「グランドハイアット東京」の四つの五つ星ホテルの全室をIOC関係者に提供することを保証した。さらにIOCなどの宿泊料の負担額の上限は、スイートのようなどんなに高い部屋でも一般客室でも、一律1泊400ドル(約4万4千円)、実際の宿泊料との差額は、当時の招致委員会が「(招致後に出来る組織委が保証する)と記したため、組織委が負担することになっている。招致を勝ち取るための「大盤振る舞い」が、今の組織委を苦しめている」<IOCのセレブ体質~2017・12・23、朝日新聞>オリンピックは「五輪貴族」の贅沢三昧の場になっている!まるで幕末の「日米友好通商条約」のような不平等条約だ!看過出来ない!(米)2021年6月11日の朝日新聞によれば、IOCはオリンピック。ファミリーの宿泊費を全額負担することになったようです、まあ当たり前のことですね。仮に、「無観客」で開催するとしても、「オリンピックファミリー」の3000人は来賓として会場で観戦する筈です。5万人のキャパシティのオリンピックスタジアムに3000人の「五輪貴族」と日本政府の要人だけの観客、異様過ぎる!NBCにとっては、「絵」にならない。「無観客」で開催するのであれば、「オリンピックファミリー」も排除すべきだ!<選手村の問題>アスリート約15500人が集う「東京五輪選手村」は、「バブル方式」と呼ばれる、アスリートと外部との接触を遮断する方法で運営されようとしています。しかし、下記のコラムにより、驚くべきことが判明しました。<なぜ「コンドーム配布、酒持ち込み可」?もはや理解不能の屁理屈>以下、上記コラムの一部を書き起こしてみます。「オリ・パラでは毎回、選手村や大会競技施設でコンドーム(男性用避妊具)が無料で配布される。それも大量に。2016年のリオデジャネイロ大会では、約45万個が配られている。過去に最多の無償配布だったが、元々はHIV感染予防が目的で、1988年のソウル大会から始まった。それでも当時は約8500個だったが、2000年のシドニーでは12万個、2008年の北京でも10万個が配られた。2012年のロンドンも10万個、前回のリオデジャネイロでは現地でのジカ熱の流行もあって、大幅に増えた。日本で開催された1998年の長野冬季オリンピックでも配布されている。この時は国内企業各社がそれぞれ、2~5万個づつ寄付している。2003年の平昌大会では、選手村や競技会場のトイレ、洗面所、医務室、プレスセンターなどで箱やかごに入れられて、冬季大会史上最多の11万個が配布されたという」「本来ならば、東京大会では新種目による選手の増員で、前回のリオ大会を上回る数のコンドームが無料配布される予定だった。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大による1年の延期と、なんとしても感染を防ぐ「安全・安心のオリンピック」を目指すために、「バブル方式」と呼ばれる選手の行動を隔離して一般市民との接触を避ける対策を講じることや、新型コロナウィルス感染対策を示した「プレーブック」では、選手・コーチに毎日のPCR検査を義務付けていることから、よもやコンドームの配布はないものと思っていた。現状を鑑みれば、誰だってそう思うはずだ」「予定より減少したとはいえ、16万個のコンドームを無償配布すり意図は?」「ところが、一部報道によると、菅義偉首相が「やる」と言い張る今夏の東京大会でも、約16万個が選手村に無償配布されるという。それを大会組織委員会も認めている、といううのだ。しかも、選手村では酒類の提供、販売はしないものの、選手たちの交流を目的として、酒類の持ち込みは許されるという。大会組織委員会の担当者は、「選手は自己管理にたけていると思うので、節度を持って行動してくれるはず」と言及している。もはや呆れるしかない。「オリンピックでコンドームが無償配布されるのは、倫理観や不貞よりも感染症対策を優先した結果だ。むしろ、配布しておかないと感染症が広まることを意識してのことだ。言い換えれば、節度がないことを前提としている。そこでは、日本人の持つ貞操観念も意味をなさない」「まるで、「濃厚接触推奨」のような行為、現在の日本は新型コロナの「第4波」に襲われている。そこでは、人との接触を避けることが優先され、「3密」の回避や人流の停止が呼びかけられている。それを、「ご自由にお使いください」とばかりに選手村でコンドームを無償配布するとなれば、「究極の濃密接触」を推奨しているようなものだ。まして、東京都などの飲食店では、時短営業どころか、酒類の提供すら自粛を求められている。路上飲みも事実上の禁止。それだけ、アルコールが入ると、わかっていても節操を見失ないがちだからだ。飲酒運転が無くならないことからも説明がつく。それを、選手は違う、という根拠はどこにもない。希望的観測に過ぎない。むしろ、節度が無いことは、コンドームの配布の理由が示すとおりだ。もっとも、選手はワクチンも接種していて、毎日PCR検査も受ける。市中とも隔絶される。だから感染リスクは殆ど無く、それこそ「安心・安全」な人々の集まりなのだから、お互いに交わっても支障はない、というのであれば事情も変わって来る。かえって酒池肉林の空間と化しても不思議はない」「そんな選手、関係者のために、これまで以上の医療体制を整えなければならない。それも感染拡大に苦しむ東京と首都圏を舞台にして。まだ先のこととは言え、そこに異様な不快感を覚えるのは、どこか一般市民とオリンピック参加者とを隔てる選民思想に似たものを感じ取るからだろう。オリンピック憲章の平等の精神にも値しない」選手村は酒池肉林、選手村は慰安所なのか?女性アスリートは慰安婦なのか?女性アスリートにピル(経口避妊薬)は何故配布されないのか?明らかに女性蔑視だ!<ブラック・ボランティア問題>東京五輪の日本人の参加者は以下のようになっています。、★参加する日本のアスリート数:約500人、★ボランティアの数:約8万人(内、1万人が辞退)★必要な医療従事者:約5000人(内、報酬が支払われるのは、各会場の責任者50人のみ、あとはボランティア)以上、合計8万5500人の内、何と、アスリート、各会場の医療責任者計550人を除き、全員がボランティアの参加者です。本当にボランティアでいいのか?何か問題はないのか?と思って、ネット検索をしましたところ、ノンフィクション作家の本間 龍氏の「ブラックボランティア」(角川新書)という本がることを知りました。(本間 龍氏)現時点でリュウちゃんはこの本を読んでいないのですが、ネットで、この本の内容に関する格好の紹介文を見つけました。それが、以下のサイトです。<東京五輪「ブラックボランティア」中身をみたらこんなにヒドかった>(2018年8月4日、角川書店編集部)>このサイトは、著者の本間氏と、出版社編集部のQ&Aで構成されています。例によりまして、ポイントとなる部分を文字起こししてみます(尚、このサイトは新型コロナ禍の発生する前のQ&Aですので、東京五輪は2020年に開催されるという前提で進められています)(Q:編集部)020年の東京オリンピックに向けて、ボランティアの募集が始まります。この「無償ボランティア」には大きな問題がある、ということですが、(A:本間氏)問題は多岐にわたるのですが、大きく二つあります。一つが東京オリンピックは巨大な商業イベントだ、ということです。すでに4000憶円以上のスポンサー収入があったと推定されています。超巨大イベントにもかかわらず、なぜイベントを支えるスタッフは無償なのでしょうか。たとえば、プロ野球やJリーグ、アーティストのライブやコンサートは有償スタッフが現場を切り盛りしていますよね。同じボランティアといっても、災害ボランティアと五輪ボランティアは、「ボランティア」という言葉でよく混同されてしまうのですが、全く異なるものです。突発的な災害に対し、被災地で多くの手助けが必要なのは当然ですし、それが無償で行われることに対して、私も異議はありません。公共の福祉、公益に貢献していますし、利潤追求を目的としていませんよね。一方で五輪は商業イベントです。スポンサーのために利益をどう生み出すか、どう最大化するか、というのが目的です。これで莫大な利潤を上げているのが組織委員会であり、スポンサーを取り仕切る広告代理店・・・つまり電通です。公共の福祉も公益も殆どありません。もう一つが日本特有の暑さです。東京オリンピックは真夏に開催されます。この酷暑の中で働くのは、他でもない無償ボランティアたちです。組織委員会は、組織委の負担で熱中症や怪我などに対応するボランティア保険に入れる、と言っていますが、そういう問題でしょうか? 万が一、重症になってしまった場合、誰が責任を取るのでしょうか? 誰も取らないでしょう。(Q)暑さは大きな問題ですね。今年(2018年)は7月も上旬から40℃に迫る暑さと尋常ではありません。残念ながら熱中症で命を落とす高齢者や子供もいて胸が痛みます。本当に東京でオリンピックを開催するのか、と思ってしまいます。(A)もちろん、します(笑)。一度決めたことですから、役所が決める公共事業と同じで、後戻りなど出来ません。この酷暑については対策が出来ませんから組織委も頭を痛めていると思います。例えば、マラソンについては朝7時にスタートさせるようですね。ボランティアは事前の準備などありますから、始発でも間に合わないかも知れません。マラソンコースのアスファルトを熱吸収のものに張り替えるという案も浮上しています。たった一度のマラソン競技のためにアスファルトを張り替えるなんて、いったい幾らのお金が掛るのでしょうか? 組織委もスポンサーを取り仕切る電通も、自分たちの懐は痛まないわけですから、こういう発想が出るのです。(Q)1964年の東京オリンピックでは、暑さの問題は大丈夫だったのでしょうか。(A)これは若い世代には誤解されているのですが、1964年の東京五輪は10月に開催されたのですよ。この時の公式報告書を見ると「会期の決定」の項にこんな風に書かれています。<盛夏の時期は、比較的長期に渡って晴天が期待できるが、気温、湿度ともに極めて高く、選手にとって最も条件が悪いうえに、多数の観客を入れる室内競技場のことを考えると、最も不適当という結論に達した>(「964年第18回オリンピック競技大会公式報告書」より)すでに半世紀も前に、真夏の開催を「選手にとって最も条件が悪い」、「最も不適当」と、強い言葉で否定しているのです。これは私にとっても驚きでした。(Q)素朴な美問なのですが、本間さんはボランティアが無償であることに異議を唱えていますが、ボランティアといえばイコール「タダ」ではないのでしょうか。(A)いえいえ、ボランティアに「無償」という意味はありません。ボランティアは英語で「志願兵」という意味で、自ら志願することを意味しているのです。実際、有償のボランティアもあります。よく知られたところでは、青年海外協力隊です。一般の給料と比べれば低いのですが、外国での生活費は支給されますし、国内でも一定程度のお金が積み立てられます。ちなみに1964年の東京オリンピックでは、通訳などは有償でした。普通のアルバイトに比べてもかなりの高額が支給されたようです。日本では、公官庁が「公園整備」など、さまざまな無償ボランティアを展開して来ました。そのため、知らない人達の中に、「ボランティア=タダ」という概念が刷り込まれてしまったのではないでしょうか。ちなみにボランティアは労働基準法の管轄外となります。労働基準法では、一日の労働時間や休憩時間、交通費のルール、最低時給などが細かく定められていますが、ボランティアはその枠内でないこともお伝えしておきたいですね(Q)なるほど、法の枠外で酷暑のもと、タダではたらくわけですか。ここでお話の最初にも出て来ましたが、このイベントを取り仕切っている「電通」についても、関連する点を聞きたいと思います。彼らが天4000憶円以上ものスポンサー収入を集めているのに、何故、組織委はボランティアを無償にするのでしょうか?(A)これは電通に限ったことではありませんが、広告代理店の使命はスポンサーのために最大利益を生み出すことです。単純に計算してみましょう。五輪期間中、一人10日働くとし、日給を1万円、10万人のボランティウアに支給した場合、掛る経費は100憶円です。全体の協賛金4000憶円からすれば微々たる額ですが、払わなければそのまま全て利益になる、という訳です。分かりやすいですよね。電通は17年度の連結売上高は5兆円を超え、世界一の広告代理店です。今回、電通は、より多くの金をかき集めるため、これまでのオリンピックにあった「一業種1社」というスポンサーへの規制を取り払いました。もちろん、これは電通だけで決めたことではないのですが、それによって前回のリオ五輪から倍以上の20社(2018年7月現在)という史上最大のスポンサー数、収入になりました。先日はパソナが名乗りを上げましたね。(Q)それにしても、この問題は新聞やテレビで、あまり見かけないですね。(A)新聞は全国紙5紙すべてがオリンピックのスポンサーになってしまっており、テレビと新聞はクロスオーナーシップという制度で結ばれていますから、当然こうした問題を深く追求出来ません。無償ボランティア問題を扱うということは、これまで概観してきたように、組織委員会や電通の核心的利益にメスを入れることになります。無償だからいい、悪い、交通費を払え、という単純な話ではすまない。だから大手メディアはこの問題を避けて通り、国民になかなか真実が伝わらないのです。無償ボランティアには、オリンピックにまつわる様々な問題が絡んでいるのです。巨大な商業イベントに9万人近い無償ボランティア、組織委や電通の利益のために酷暑にこき使われる無償ボランティア、まさに異常事態だ!<何故、オリンピックは酷暑に開催されることになったのか?>上掲の「ブラックボランティア」の項でもお判りのように、1964年の東京オリンピックは、後に「体育の日」に制定された10月10日から10月24日の15日間に行われました。10月21日にはマラソンが行われ、エチオピアのアベベ・ビキラが2時間12分11秒2という当時の世界最高記録で優勝しました。この日の東京の最高気温は22,3℃、これでも当時、「マラソンには暑過ぎる」といわれていた記憶があります。1964年の東京オリンピックの「公式報告書」で、真夏の五輪開催は、「最も不適当」と断じられたにも拘わらず、何故、今年の東京五輪は酷暑に開催されることになったのでしょうか。それはIOCの最大のスポンサーであるアメリカの放送局であるNBC(National Broadcasting Company、全国放送会社)の意向のようなのです。NBCは1964年の東京オリンピックで始めて放映権を獲得しました。現在では、2032年の冬季オリンピックまでアメリカ国内の独占放映権を獲得していて、IOCに支払う放映権料は1兆円近くに及び、これはIOCの収益の40%にも及ぶようです。そのためにNBCはIOCに対して、絶大な発言力をもっていて、五輪開催の時期もNBCの意向が最優先されます。我々日本人がオリンピック開催に一番ふさわしいと誰もが考える9~10月は、アメリカはナショナルフットボール(NFL)のシーズン開幕や大リーグ(MLB)のプレーオフなどの大きなスポーツイベントが重なる「ゴールデンタイム」なのです。<この「ゴールデンタイム」にオリンピックを開催するとなると、アメリカでのオリンピック独占中継は国内の人気スポーツ中継に視聴率を奪われてしまう>以上が、最も不適当な酷暑(南半球では極寒)にオリンピックが開催される理由です。1976年のモントリオール大会以降、夏期五輪の殆どは「最も不適当」な7・8月に開催されています。NBCの都合により、最も不適当な酷暑に開催されることになってしまったオリンピック、アスリートファーストよりNBCファースト、オリンピックは過度な商業主義により、地獄に落ちてしまっった!<東京五輪招致活動の軌跡>(1) 「立候補ファイル」提出2013年1月7日、「東京オリンピック招致委員会」(会長:竹田 恆和)は、IOCに「立候補ファイル」を提出しました。この「立候補ファイル」の「日程」の項には、以下のような「嘘八百」が書かれました。2020年東京大会の理想的な日程東京での2020年オリンピック競技大会は、7月24日(金曜日)の開会式に続いて、7月25日(土曜日)から8月9日(日曜日)までの16日間で開催し、閉会式は8月9日(日曜日)に予定する。また、パラリンピック競技大会は、8月25日(火曜日)から9月6日(日曜日)までの開催を予定する。この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である。また夏季休暇に該当するため、公共交通機関や道路が混雑せず、ボランティアや子供たちなど多くの人々が参加しやすい。さらに、この時期は日本全国で伝統的な祭が多く開催される時期であることから、祝祭ムードが漂っている。また、重要な点として、この開催期間は他の大規模な国際競技大会とのスケジュールと重複しておらず、東京においても大会開催に影響を及ぼすような大規模イベントの開催を予定していない(開催中の東京の平均気温:26~29℃)東京の7・8月はアスリートにとって理想的な気候???よくもこんな「嘘八百」がつけたものだ!怒りを通り越して呆れるばかりだ。(2)オリンピック評価委員の来日と視察2013年3月4日~7日にかけて、IOCの評価委員14名が来日、東京がオリンピック開催にふさわしいかどうかの視察を行いました。具体的には「立候補ファイル」に書かれたことを実地検証することが視察の主な目的であった筈ですが、実際に開催される7~8月ではなく、3月の視察になりました。これじゃ、開催される酷暑の7~8月の天候は実感できる筈もなく、単なる特権的な「大名旅行」と言わざるを得ませんね。<五輪蹴落とし合戦「4日間で6億円の“接待費”」>(アサヒ芸能2013年4月4日号)五輪招致には当然、莫大なカネがかかる。開催地として東京を選んでもらうために、IOC評価委員には、印象をよくしてもらうための「接待」が行われた。過去の五輪開催を巡っては、裏金疑惑や裏接待の存在が取りざたされたこともあるのだが‥‥。前出の招致委スタッフが内情を暴露する。「3月6日に赤坂迎賓館で開かれた安倍晋三総理主催の豪勢な公式晩餐会の費用だけは総理官邸持ち。それ以外は招致委員の経費でしたが、IOC評価委員全員が宿泊先のパレスホテル東京から一歩も出歩きませんでした。IOC委員の滞在中、招致委員会が最も恐れていたのは、ヤミ接待があったと勘ぐられること。スペインやトルコの記者にいかがわしい現場の写真でも撮られたら一巻の終わりですからね。ただ、ホテルの中で何があったかについては緘口令が敷かれ、簡単にうかがい知ることができませんでした」 招致委員会がIOC評価委員14人の「接待」に、4日間で使った金額は約6億円に上ったという。招致経費が全体で75億円だから、全体のおよそ8%である。 今回のIOC視察には皇太子も応待しているが、実はこの件を巡っては、ひと悶着あったのだという。招致委スタッフが続ける。「皇太子にはいわゆる政治活動をさせてはいけない、というお達しが宮内庁からあり、招致委員会との間でモメたようです。しかし、結局は、国際親善の一環として、という名目で押し切り、皇太子は評価委員と接見されました」 前出の澤、吉田の他にも、卓球・福原愛(24)、体操・内村航平(24)、フェンシング・太田雄貴(27)、柔道女子・松本薫(25)、重量挙げ女子・三宅宏美(27)ら、そうそうたるオリンピアンがプレゼンターとして動員されたうえ、皇太子までもが担ぎ出されたのである。さらには前述した晩餐会接待の安倍総理、トヨタ自動車の張富士夫会長ら政財界の大物が後押しするなど、各界の協力はリオデジャネイロに敗れた16年五輪招致の時とは比較にならないくらい手厚いものだった。IOC評価委員14人の4日間の接待費が6憶円!しかも安倍総理主催の迎賓館での豪華な「お・も・て・な・し」、呆れてしまうばかりだ!(3)安倍首相の五輪招致のプレゼンテーション演説2013年9月7日、2020年のオリンピック開催都市を決めるためのIOC総会がリオデジャネイロで開催されました。その席上で、東京オリンピック招致委員会の最高顧問である安倍晋三首相は、招致のためのプレゼンテーション演説を英語で行いました。安倍の演説に先立ち、タレントの滝川クリステルによる「お・も・て・な・し」が話題を集めました。(滝川クリステル「お・も・て・な・し」)安倍首相のプレゼンのポイントは以下の部分です。「・・・フクシマの事を心配される方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。状況は制御(under control.)されています。東京への影響はこれまでになく、またこれからもありません。さらに申し上げます。他にはない新しいスタジアムから、すでに確保された財政まで、東京オリンピックは確実な実行を保証します・・・」現在の目からみると、福島第一原発は、「under control.」どころか、全く制御不能(Out of control)の状態になっていますね。特に流出する汚染水の処理は、当初予定されていた「凍土壁による遮断」に失敗して、現在では960基もの貯蔵タンクに115万トンもの「処理水」が貯蔵されています。(福島第一原発、処理水貯蔵タンク)この貯蔵タンクの処理水は今でも際限なく増え続け、2023年の夏には、限界を迎えようとしています。2021年4月、菅政権は、トリチウムを含む処理水を薄めて海洋放出するという方針を発表しました。「処理水に含まれるトリチウムは安全な核種、どこの国でもやっている」という訳です。しかし、福島県の漁連は風評被害を恐れて猛反対しています。リュウちゃんは「トリチウムは安全な核」というのは、世界の「原子力ムラ」だけに通じる手前勝手な屁理屈だと思っています。「原発はクリーンで安全なエネルギー」という屁理屈と同じ迷理屈ですね。招致プレゼンテーションのあと、開催国を決めるプレゼンテーションが行われ、日本開催が決定しました。2013年3月のIOC評価委員への常識外れの「お・も・て・なし」も、開催都市の猪瀬知事を押しのけて、安倍首相が主導、そして9月のプレゼンテーションも猪瀬都知事を押しのけて安倍首相が演説、こうして安倍首相は、2020年の東京オリンピック招致を成功させた「立役者」になったのです。何かおかしい?何故、猪瀬都知事ではなく、安倍首相がしゃしゃり出てきたのだ?常識外れの「お・も・て・なし」やIOC委員への買収で、プレゼン以前に、東京招致が極秘に決定していたのではないのか?2018年12月、フランス捜査当局は東京五輪招致をめぐる贈収賄容疑でJOC会長の竹田恒和氏を容疑者とする捜査を開始しました。竹田会長は疑惑を否定していますが、JOC会長は、2019年6月に退任しました。尚、フランス当局の捜査は現在も継続しています。<東京五輪招致汚職容疑、JOC竹田会長を訴追手続き 仏当局>(BBCニュース、2019年1月11日)2020年の東京五輪招致活動に関しましては、私達のような一般庶民の与り知らないところで、キナ臭い話がいっぱいあるようです。以下に、もう2つだけ、キナ臭い話の記事を挙げておきます。興味のある方は記事のタイトルをクリックして読んでみて下さいね。<東京五輪招致で組織委理事に約9億円 汚職疑惑の人物にロビー活動も>(2020年3月31日、ロイター)<東京五輪招致をめぐるIOC委員買収問題に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か、セガサミー会長に「4億~5億円の工作資金が必要」と>(2020年9月20日、Lite―ra)<まとめ>菅首相や橋本聖子組織委員会会長は、新型コロナによる緊急事態宣言が出ているにも関わらず、オリンピック・パラリンピックの開催を強行しようとしています。菅首相は13日に閉幕した「主要7カ国首脳会議」(G’)」で、「全首脳から大変力強い支持をいただいた」と、大ミエをきりました。「ここのところ、新型コロナウィルスの新規感染者も大幅に減少している、ワクチン接種も順調だ」という訳です。しかし、「イギリス型変異株」に代わって「インド型変異株」が不気味に増え始めました。。ワクチン接種率が50%を超えたイギリスでも、最近、インド型ウィルスの感染の拡大で、一時下火になった感染者が再び急拡大しています。ワクチン接種の先進国のイギリスでも、こんな状況です。ましてや、ワクチン接種後進国の日本で、ワクチン接種による集団免疫が出来るのは、早くても今年の秋です。現状では、日本では緊急事態宣言を解除したとたんに、第4次感染のピークを遥かに上回る第5次感染に見舞われる恐れが充分にあるとリュウちゃんは思っています。尾身 茂氏の「パンデミックの中での五輪開催は普通ではない」、という発言は、重く捉える必要があると思うのです。新型コロナ感染というアクシデントのために、これまで一般人には見えていなかった「オリンピックの問題点」が徐々に見えて来ました。★なぜ、オリンピックは、スポーツイベントには最も不適当な酷暑に開催されるのか?★何故、IOCの幹部やオリンピック・ファミリーの連中は傲慢なのか?★何故、オリンピックの運営に、10万人近くの「ブラックボランティア」が動員されるのか?★何故、選手村は酒池肉林の場になってしまったのか?★何故、1都市開催のオリンピック招致に、首相がしゃしゃり出てくるのか?★何故、オリンピック招致のために買収汚職が起こるのか? 買収しないと、オリンピックは招致出来ないのか?★何故、「簡素なオリンピック」と謳いながら、経費は際限もなく膨張するのか?・・・・これらの無数の「何故?」の正体をおぼろげながら知った今、暗澹たる気持ちを禁じ得ないリュウちゃんなのです。<リュウちゃんの結論>現代のオリンピックは、過度な商業主義に蝕まれている。アスリートファーストではなく、NBC・ICOファーストだ!金満国家ファーストに歪められている。パンデミックの状況に拘わらず、一旦中止して、創成期のオリンピック精神に立ち戻り、清新な大会を模索すべきだ!長いブログになってしまいましたが、最後に、朝日新聞の社説と、朝日新聞の「声」欄に投稿された作家・赤川次郎氏の意見を掲載します。<(社説)夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める>(朝日新聞、5月26日)新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、東京都などに出されている緊急事態宣言の再延長は避けられない情勢だ。 この夏にその東京で五輪・パラリンピックを開くことが理にかなうとはとても思えない。人々の当然の疑問や懸念に向き合おうとせず、突き進む政府、都、五輪関係者らに対する不信と反発は広がるばかりだ。 冷静に、客観的に周囲の状況を見極め、今夏の開催の中止を決断するよう菅首相に求める。生命・健康が最優先 驚くべき発言があった。 国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ副会長が先週、宣言下でも五輪は開けるとの認識を記者会見で述べた。 だが、ただ競技が無事成立すればよいという話ではない。国民の感覚とのずれは明らかで、明確な根拠を示さないまま「イエス」と言い切るその様子は、IOCの独善的な体質を改めて印象づける形となった。 選手をはじめ、五輪を目標に努力し、様々な準備をしてきた多くの人を考えれば、中止はむろん避けたい。だが何より大切なのは、市民の生命であり、日々のくらしを支え、成り立たせる基盤を維持することだ。五輪によってそれが脅かされるような事態を招いてはならない。 まず恐れるのは、言うまでもない、健康への脅威だ。 この先、感染の拡大が落ち着く保証はなく、むしろ変異株の出現で警戒の度は強まっている。一般へのワクチン接種が始まったものの対象は高齢者に限られ、集団免疫の状態をつくり出せるとしてもかなり先だ。 そこに選手と関係者で9万を超す人が入国する。無観客にしたとしても、ボランティアを含めると十数万規模の人間が集まり、活動し、終わればそれぞれの国や地元に戻る。世界からウイルスが入りこみ、また各地に散っていく可能性は拭えない。 IOCや組織委員会は「検査と隔離」で対応するといい、この方式で多くの国際大会が開かれてきた実績を強調する。しかし五輪は規模がまるで違う。「賭け」は許されない 選手や競技役員らの行動は、おおむねコントロールできるかもしれない。だが、それ以外の人たちについては自制に頼らざるを得ない部分が多い。 順守すべき行動ルールも詳細まで決まっておらず、このままではぶっつけ本番で大会を迎えることになる。当初から不安視されてきた酷暑対策との両立も容易な話ではない。 組織委は医療従事者を確保するめどがつきつつあると言う。では、いざという場合の病床はどうか。医療の逼迫(ひっぱく)に悩む東京近隣の各知事は、五輪関係者だからといって優遇することはできないと表明している。県民を守る首長として当然の判断だ。 誰もが安全・安心を確信できる状況にはほど遠い。残念ながらそれが現実ではないか。 もちろんうまくいく可能性がないわけではない。しかしリスクへの備えを幾重にも張り巡らせ、それが機能して初めて成り立つのが五輪だ。十全ではないとわかっているのに踏み切って問題が起きたら、誰が責任をとるのか、とれるのか。「賭け」は許されないと知るべきだ。 こうした認識は多くの市民が共有するところだ。今月の小紙の世論調査で、この夏の開催を支持する答えは14%にとどまった。背景には、五輪を開催する意義そのものへの疑念が深まっていることもうかがえる。 五輪は単に世界一を決める場ではない。肥大化やゆきすぎた商業主義など数々の問題を指摘されながらも支持をつなぎとめてきたのは、掲げる理想への共感があったからだ。五輪憲章は機会の平等と友情、連帯、フェアプレー、相互理解を求め、人間の尊厳を保つことに重きを置く社会の確立をうたう。憲章の理念はどこへ ところが現状はどうか。 コロナ禍で、競技によっては予選に出られなかった選手がいる。ワクチン普及が進む国とそうでない国とで厳然たる格差が生じ、それは練習やプレーにも当然影響する。選手村での行動は管理され、事前合宿地などに手を挙げた自治体が期待した、各国選手と住民との交流も難しい。憲章が空文化しているのは明らかではないか。 人々が活動を制限され困難を強いられるなか、それでも五輪を開く意義はどこにあるのか。社説は、政府、都、組織委に説明するよう重ねて訴えたが、腑(ふ)に落ちる答えはなかった。 それどころか誘致時に唱えた復興五輪・コンパクト五輪のめっきがはがれ、「コロナに打ち勝った証し」も消えた今、五輪は政権を維持し、選挙に臨むための道具になりつつある。国民の声がどうあろうが、首相は開催する意向だと伝えられる。 そもそも五輪とは何か。社会に分断を残し、万人に祝福されない祭典を強行したとき、何を得て、何を失うのか。首相はよくよく考えねばならない。小池百合子都知事や橋本聖子会長ら組織委の幹部も同様である。<五輪中止、それしか道はない>(赤川次郎、2021年6月6日、朝日新聞、「声」への投稿文)想像してみよう。恋人たちが身を寄せ合って夜の川辺を歩く姿を。孫の誕生日に集まった3世代の家族が互いに抱き合う光景を。今、私達が求めているのは、そんな「日常」が戻った世界であるはずだ。しかし今、日本はそれに逆行する「とんでもない国」になろうとしている。新型コロナの感染拡大が続く緊急事態宣言下で五輪パラリンピックを開催? 他の国のことなら「何てひどい国だ!」と呆れるだろう。国の指導者の第一の任務は「人の命を守ること」。いまだウィルスの正体が分からないのに、9万人もの人間が出入国するとしたら、どうやって感染拡大を防ぐことができるのだろうか。むしろ、ここを起点に、さらに新たなパンデミックが世界を襲うかも知れない。一日も早く、五輪中止を決断するしか道はない。賠償金を払わなければならないのなら払えばいい。経済は取り戻せても、人の命は取り戻せないのだ。医療も報道も、それぞれ良識と良心をかけて、五輪開催反対の声を上げる時である。利権に目のくらんだ人々には、「馬の耳に念仏」だろうか。そう言っては馬に失礼かもしれないが。(赤川次郎氏)
2021年06月14日
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アベノマスクは新型コロナウィルス感染予防には全く役に立たない!?(アベノマスクをした安倍首相)(アベノマスク)令和2年4月1日、安倍首相は、「洗って何度でも使用出来る布製マスクを日本の全世帯に2枚ずつ配る方針」を表明しました。この一週間後の4月7日、政府は「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」で、この布製マスクを一般家庭に2枚ずつ配布することを閣議決定しました。この布製マスク配布の発案者は、佐伯耕三内閣総理大臣秘書官のようです。彼は安倍首相に対し、「全国民に布マスクを配れば不安はパッと消えますよ」と進言したとされています。この布製マスク配布は大半の国民には大変評判が悪く、「まさに思い付きの場当たり的対応の極み」、「エイプリル・フールの冗談か」、「エビデンスに乏しく、実質的効果は期待できません」、「無駄であるばかりか、「マスクさえすれば大丈夫という間違ったメッセージを送りかねない」などの批判が国内外から殺到し、「アベノマスク」という揶揄された命名が国際的に定着しました。更に4月14日から妊婦あてに先行配布したマスクにおいて変色や髪の毛、異物混入の報告が相次いでおり、4月21日時点で143市町村・計7,870件に上っているという事実が明るみにでました。この不良品に関して菅官房長官は、「実際の配布を行う前段階で適切に除外されている」とコメントしましたが、「除外されていたのであれば、配布されたマスクに不良品が出る筈がないですよね。正に「噴飯もののコメント」だとリュウちゃんは思いました。更に全戸配布用のマスクにもカビが生えているものがあると複数のメディアが報道、厚生労働省は5月14日の参院厚生労働委員会で、マスクにカビと確認したケースがあったことを認め、「全世帯向け、介護向け、妊婦向けマスクの計8500万枚の出荷前に行っている検品は550人体制で1枚ずつ目視しており、検品費用には8億円を要している」とコメントしました。1枚ずつ「目視」で検品、これでは不良が発見できる筈がない!全てのマスクをリコールするべきだ!アベノマスクを受注した企業は、現在判明している限りでは、「興和」、「伊藤忠商事」、「マツオカコーポレーション」、「ユースビオ」、「シマトレーディング」、「横井定」、の6社のようです。アベノマスクの配布状況は、6月4日時点で、全世帯の64%、全世帯配布が終了するのは6月いっぱいかかるようです。アベノマスクは何時届くのか?届いたとしても使い道はあるのか?新型コロナウィルス感染の予防効果はあるのか?様々な疑問がリュウちゃんの頭の中を巡ったのです。政府の緊急事態宣言が全面解除された6月1日の朝日新聞一面のトップに<布マスク調達、質より「量だ」>という長文の署名記事が掲載されました。この記事はアベノマスクに関するリュウちゃんの疑問をかなり解決する濃密な内容の記事だったのです。リュウちゃんは約5000文字に及ぶこの長文の記事を全文、文字起こししてみました。以下、その全文にリュウちゃんの疑問点を併記したものを貼り付けてみます。<6月1日付け朝日新聞一面トップ記事文字起こし> <布マスク調達、質より「量だ」>(トップ見出し)(記事)4月1日の安倍晋三首相の全戸配布の表明から2ヶ月。いまだ大半に世帯に届いていない「布マスク」は、安倍政権の迷走の象徴となっている。マスク不足の中、調達の現場では何が起きているのか。「3月中に1500万枚、4月中に5千万枚ほしい」2月後半、最大の受注企業となる「興和」(名古屋市)の三輪芳弘社長は、政府からの依頼に驚いた、と振り返る。枚数の桁が違った。「量ですか、質ですか」。納期を考えて優先事項を訪ねる三輪氏に政府の担当者は言った。「量だ。とにかく早くほしい」(リュウちゃん注)「興和」は名古屋市にある医薬品・繊維製品などの総合メーカーです。「興和」という社名だけでは一般的には馴染みが薄いのですが、商品名の「コルゲンコーワ」、「キャベジンコーワ」では広く知られている企業です。(コゲンコーワCM)→ここをクリック(キャベジン店頭ディスプレイ)医薬品や英製品などを作る同社が生産するマスクは不織布の使い捨てが主流だったが、布マスクも少数ながら取り扱っている。政府は生地の調達を含めて、一貫した生産ができるとみて依頼した。だが、この時点で、政府の担当者も同社も、のちに「アベノマスク」とも言われる全戸配布の布マスクになるとは想像していなかった。課題は山積みだった。ガーゼの生地は中国やベトナム、スリランカなどアジア各国で探し、かき集めた。その時点では政府の発注書もない。いわば「口約束」だった。つくった布マスクを政府が買い取るという確約もない中で作業は始まった。生地はタイとインドネシアで加工。縫製は中国の加工業者に依頼し、約20カ所を確保した。2週間で急きょ集めた作業員は計1万人以上。日本社員は感染を避けるため赴任先から帰国させており、日本語が分かる現地スタッフを通じて加工業者とやりとりした。これとは別にに検品場所も中国で約20カ所探し、ピーク時には数千人が作業に当たった。同社は当初、品質を担保するため日本国内での検品を強く希望。しかし同社の国内検品は1ミリ程度の縫い目のズレすら不良品として取り除くというもので、「それでは期日までに目標の半分も調達できないおそれがあるということで、政府側が断った」(政府関係者)という。(リュウちゃん注)下記の図は、政府が発注したアベノマスクの「仕様図」です(朝日新聞、AERA dotメルマガより転載)(アベノマスク仕様図)上記「仕様図」には、「縫いズレ:2mmmまで」と明記されています。興和の国内検品では1mmの縫いズレでも不良品とされているのに、政府発注の仕様書では2mmの縫いズレまでOKとされているのです。これじゃ、政府は当初から不良品と承知して発注したことになる!同社はその後、日本から検品の担当者を現地に行かせ、監督させようとしたが、出入国制限のため断念した。こうした経緯は異例の契約にもつながった。3月17日に結ばれた介護施設など向けの布マスク21,5億円の契約書には、隠れた不具合が見つかっても、興和の責任を追及しないとの条項が入った。配布計画を担う政府のマスクチーム担当者は「緊急を要する発注だったために、このような契約を結んだ」と話す。実際に縫製作業が始まったのは、3月21日ごろ。同月26日、三輪氏は首相官邸で開かれた会議に出席。その際、最初に作ったサンプルを持参した。首相が全世帯に2枚ずつ布マスクを配布すると表明したのは、その6日後だった。計画に関わった政府関係者は言う。「とにかくマスクが国民に行き渡るようにしろ、というのが官邸の意向だったが、これほどの量を短期間で確保するなんて、元々厳しい目標だった」。前例のない計画に、やがてほころびが出た(ここまで、相原 亮、中田絢子2氏の署名記事)<全戸配布、官僚も耳を疑った>~2面大見出し<迷走マスク問題、舞台裏は>~2面小見出し首相官邸は深刻なマスク不足に神経をとがらせていた。新型コロナウィルスの感染が広がり、1月下旬にはドラッグストアなどの店頭で不織布の使い捨てマスクが品薄状態になった。国内で増産するための設備投資を支援する仕組みや、マスクの高値転売禁止策も整えたが、開店前の長い行列の様子は連日報道され、国会でも批判を受けた。のちに政府が立ち上げた「マスクチーム」の一員になる厚生労働省や経済産業省の官僚らは洗濯すれば再利用できる布マスクの確保に向けても動き始めた。そんな中、安倍晋三首相は3月5日の政府対策本部で、「マスク供給を抜本的に強化する」と切り出す。「何度でも再利用可能な布製マスクを2千万枚、国が一括購入する。介護施設や障害者施設、保育所、今般の学校休業に伴う学童保育の現場に少なくとも一人一枚は行き渡るよう配布する」その後の全戸配布の布マスクを含め、多くを担った興和が、まだ本格的に生産できていないなかでの表明だった。同じ頃、経済官庁出身の官邸官僚の発案で、布マスクを全戸配布する構想が官邸内で浮上していた。この官邸官僚は「全国民に布マスクを配れば、不安はぱっと消えますから」と首相に進言したという。(リュウちゃん注)この官邸官僚は前述したように佐伯耕三内閣総理大臣秘書官のようです。マスクチームはその構想は知らされていなかったが、官邸に確保した枚数の報告を毎日のように求められ、「4月末までに布マスク約1億枚を確保できないか」という目標が共有されるようになった。「15層のガーゼを5層に減らし、3枚分つくれないか」。興和には、政府側からこんな品質を無視した打診もあったという。<業者「最終確認させてもらえず」>~中見出しそして4月1日、首相は一世帯の2枚ずつ布マスクを配る計画を表明する。マスク確保に動いた政府関係者の多くは直前まで知らされなかった。必要な人向けでなく、一律に配布するという計画に、官僚の一人は「耳を疑った」と話す。「興和」のほか、「伊藤忠商事」や「マツオカコーポレーション」などが製造などを担った布マスクは4月14日から妊婦向けに、4月17日から全世帯向けに配布が始まった。ほどなく髪の毛の混入や汚れなどが次々と指摘された。興和の三輪芳弘社長は、「日本の基準に達しているかどうかの確認は、最終的にはさせてもらえなかった。本当は糸くずも入ってはいけないのに、大変申し訳ない」と話す。配布開始の直後から見つかった異物混入や汚れについて、興和は自社の負担で全品を回収し、再検品を実施。政府も約8憶円かけて別の業者に検品依頼し、配布の遅れにつながった。(リュウちゃん注)政府が8億円かけて検品したという実態は、具体的には前述のように、「全世帯向け、介護向け、妊婦向けマスクの計8500万枚の出荷前に行っている検品は550人体制で1枚ずつ目視しており、検品費用には8億円を要している」ということのようです。8500万枚のマスクを550人で検品するとなれば、1人当りの検品枚数は単純計算で154000枚になります。仮に1枚1秒での大ざっぱな検品でも、一人が154000枚を検品するためには最低43時間掛る計算になります。更に「目視だけの検品」というのは大問題です。マスクのような人命に関わる衛生用品は、高々数秒の目視検査だけで検品できる筈がないことは、誰が考えても「自明の理」ですね。やはり最初に不良品が見つかった時点で、配布予定の全てのマスクを回収し(車などの「リコール」をし)、新しく国内でマスクを作り直すのが、政府の国民に対する最低限のエチケットなのではなかったのでしょうか。5月27日時点で、配布済みの全世帯向け布マスクは、東京を中心に約4300万枚、配布率は25%にとどまり、目標としていた5月中の配布完了はできなかった。スーパーなどの店頭にはマスクが戻りつつある。それでも菅義偉官房長官は29日の会見で「需要抑制にも効果がある布マスクの配布を継続していきたい」と意義を強調した。マスク確保に関わった政府関係者の一人は、こう振り返る。<「マスクを何とかしろ」という官邸の声の大きい人が言ったことが通り、無理に無理を重ねた>。関係者らの間では、今回の配布計画は第2次世界大戦中の日本軍による「インパール作戦」にたとえられているという。司令部がずさんな作戦を強行して多くの犠牲者を出し、「大戦中最も無謀」呼ばれた作戦だ(以上、中田絢子、相原亮2氏の署名記事)<政府側「緊急を要した」>~小見出し布マスクの調達で政府が業者と結んだ契約書の内容も、異例なものだった。朝日新聞はこれまで全戸配布向けや介護施設、妊婦向けなどの布マスク受注した業者と厚労省との間に結ばれた契約書、計19通を入手。いずれも入札を行わない随意契約で、11業者が5月15日までに、計約2億枚分を約319憶円で受注していた。最大の受注先は興和で、3契約、計約136憶円を占める。契約内容もほかの業者と異なっていた。3月17日に結んだ介護施設向けなどの布マスク約21,5億円分の契約書には「本契約の取引が非常事態への対応として実施されることに鑑み、納入現品について隠れた瑕疵(かし)を発見した場合であっても、乙(興和)に対し責任を追及しない」との条項が入っていた。通常の物品の購入契約では、納入後に欠陥が見つかった場合に備えて、売り主が損害賠償責任を負うことなどを定める。元会計検査院審議官の星野昌季弁護士は「緊急性があるとしても、納入品に損害賠償などの法的責任を負わない業者と契約するのは極めて不適切。国が再検査などで追加負担がかかった場合に請求できなくなる」と指摘する。マスクチームの担当者は3月17日の契約書について「当時ななんとかマスクを確保しなくてはいけない状況で、緊急を要する発注だったためにこのような契約を結んだ」と話す。異物混入などの目でみてわかる不良は「隠れた瑕疵」とはいえないため、責任は興和が負うと説明する。布マスク配布計画に参画する政府関係者は、興和が求めた国内検品を、配布を急ぐために、政府側が認めなかった点を指摘し、「(興和側は)目に見えない瑕疵の責任までは負いきれないということだった」と解説。厚労省は取材に対して「瑕疵担保や損害賠償の規定はないが、良品をそろえてもらうのは当たり前で、他の業者と同様の対応をとってもらっている」とする。5月19日の衆院消費者問題特別委員会では、尾辻かな子議員(立憲)が「再検品の8億円はきちんと契約して納品されていればかからなかった費用では?」と質問。小島敏文・厚労政務官は「メーカー側に対して求償権を含めて検討していく。8億円出し切ることがないよう協議したい」と答弁した(以上、座小田英史、酒井祥宏2氏の署名記事)(リュウちゃんのまとめ)(1) ウィルスとは(ウィキペディアより転載)ウイルス(ラテン語: virus)は、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないので、小器官がなく、自己増殖することがないので、非生物とされることもある。ウイルスは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。自然科学・生物学上、生物・生命の定義を厳密に行うことはできていないため、便宜的に細胞を構成単位とし、代謝し、自己増殖できるものを生物と呼んでおり、ウイルスは「非細胞性生物」あるいは「生物学的存在」と見なされている。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし、病原体としてふるまうことがある。(ロタウイルスのCG再現画像)(2) 新型コロナウィルスのサイズ(透過型電子顕微鏡による新型コロナウイルス画像/Credit:NIAID-RML)(走査型電子顕微鏡画像による画像。ヒト細胞は青・ピンク・紫で、新型コロナウイルスは黄色で表現されている。/Credit:NIAID-RML)新新型コロナウィルスなどのウィルスのサイズは大体0,1マイクロメートル(µm)とされています。空気中の酸素分子のサイズは大体0,03ナノメートル(nm)、 1ミリメートル(mm)=1000マイクロメートル(µm)=1000000ナノメートル(nm)ですから、酸素分子のサイズはウィルスのサイズの約10000分の3ということになります。<マスクで防ぐべき主な粒子のサイズ>★花粉:約30マイクロメートル、★黄砂:約5マイクロメートル、アスベスト:約3マイクロメートル、★結核菌:約2マイクロメートル、PM2,5:約2,5マイクロメートル、★たばこの煙:約1,0マイクロメートル、★ウィルス:約0,1マイクロメートル、(3) ガーゼマスク(アベノマスクを含む)の感染予防効果★ガーゼマスク(アベノマスクを含む):木綿やガーゼを重ね合わせ、鼻と口を覆うマスク、、ガーゼは拡大すると下記の図のように格子状の構造になっていると思われます。上記の図でガーゼの一つの「格子」は縦横各100マイクロメートル(0,1ミリメートル、ウィルスの直径は約0,1マイクロメートルですから、この格子に横一列にウィルスを並べれば1000個も並んでしまいます。言い換えますと、ウィルスが直径1センチのパチンコ玉だとすれば、格子の幅は10メートルということにうなります。 これじゃ、アベノマスクは新型コロナウィルス感染予防に全く役に立たない!(参考)<アベノマスク★漏れ率100%聖路加国際大大学院が5回テストした結果が絶望的>↑ここをクリック<アベノマスクの顛末(まとめのまとめ)>★アベノマスクは新型コロナウィルスの蔓延によるマスク不足を少しでも解消する目的で、令和2年4月1日に安倍首相により、全世帯にガーゼ製の布マスクを2枚ずつ配布することが表明された。★しかし、短期間に2億枚近い大量のマスクの調達が必要となったため、日本の衛生基準を全く無視した発注・製造が行われ(質より量)、質の悪い布マスクが政府に納品された。★案の定、全世帯配布に先行して配布された妊婦向けの布マスクに異物混入やカビ、汚れなどの不良品が続出、全世帯の配布は大幅に遅れることになった。★本来、人の命に関わる衛生用品であるマスクにこのような不良品が続出した場合、全品をリコール(製品に欠陥があるとき,生産者が公表して製品を回収・修理すること)することが先進国(発展途上国でも)の最低のルールである筈なのだが、安倍政権はリコールをしなかった。この事で安倍政権は発展途上国以下の最低水準の政権であることが透けて見えた。恐らく安倍首相の頭の中では「政府が無料で配布してあげるマスクに、国民に文句を付けられる筋合いはない」という傲慢な「恩賜の思想」があるように思えてならない。★政府は一応、8億円かけて約8500万枚のマスクを550人体制で「目視」で検品したというが、これはふざけた言い訳だ。微細なカビや汚れが肉眼で見える筈がない。マスクのような微細な商品は「目視」だけで検品出来ないことは誰の目にも明らかだ。★全品リコールされなかったアベノマスクは、私達国民は「全品が不良品」であると断言出来そうですね。幸いなことに(?)リュウちゃんの家には6月11日の時点でアベノマスクは配達されていませんが、「配達されたらどうしよう?」と戦々恐々の日々を送っているのです。このような不良品を施設に寄付するなんて出来ませんしね。黙って捨ててしまうのがベストなのかな?(おまけ)「アベノマスク」のウィキペディアには、以下の写真が掲載されています。この写真には以下のようなキャプションが付けられています。 「新型コロナウイルス感染症対策本部の第25回会議にて全世帯への布マスク2枚配布を表明する安倍晋三・内閣総理大臣(右から2人目)。なお、安倍は布マスクを着用しているが周囲の国務大臣は不織布マスクを着用している(2020年4月1日、総理大臣官邸にて)」安倍首相殿、このまま国会でアベノマスクを着用し続ければ、新型コロナウィルスに感染してしまいますよ???ーーーーーーーー<特報>将棋の藤井聡太七段、史上最年少でタイトル挑戦実現!(藤井聡太七段)新型コロナウィルスの影響でずっと対局が遅れていた藤井聡太七段、やっと6月から対局が出来るようになりました。6月4日、将棋の8大タイトルの一つであるヒューリック杯棋聖戦(以下、「棋聖戦」と呼びます)の挑戦者決定対局で、難敵の永瀬拓矢哉2冠(叡王・王座)を下し、見事にタイトル戦初挑戦を果たすことになったのです。「棋聖戦」は6月8日に第1局が始まります。6月8日時点で藤井七段の年齢は17歳10ヶ月と20日、過去の最年少タイトル挑戦記録を持っていたのは屋敷伸之九段(48歳)で、17歳10ヶ月と24日なので、藤井七段が31年ぶりに屋敷九段の記録を4日間だけ更新したことになります。藤井聡太様最年少タイトル挑戦達成おめでとうございます!棋聖戦は5番勝負で、先に3勝した棋士が棋聖位を獲得することになります。以下の動画は、6月8日に東京・千駄ヶ谷の東京将棋会館で行われた第1局の開始の模様です。両対局者及びスタッフは全員、マスク着用です。持ち時間は各4時間、使い切ると1分将棋になります。午前9時に対局開始、大体は昼食休憩を挟んで午後7~8時頃に終局します。 (棋聖戦第1局、開始の動画)→ここをクリック藤井七段が挑戦する相手は、渡辺 明3冠(棋聖・棋王・王将、36歳)です。(渡辺 明3冠)渡辺 明3冠は現在、トップ中のトップ棋士です。15歳(中学3年生)でプロデビュー、加藤一二三、谷川浩司、羽生善治に続く4人目の中学生棋士になりました(藤井聡太七段は5人目の中学生棋士なのです)。19歳の時、史上3番目の若さでタイトル戦初挑戦、その翌年、20歳で将棋界最高のタイトルの一つである「竜王位」を獲得、以後、連続9期竜王位を防衛、24歳の時、「初代永世竜王」になりました。現在、タイトル獲得は通算25期、現役棋士の中では羽生善治九段に次ぐタイトル獲得数を誇っている大棋士なのです。昨年4月から今年3月までの名人挑戦者を決める「A級順位戦」では、史上4人目となるA級9戦全勝を果たし、6月10日から豊島将之(まさゆき)名人との「名人戦7番勝負に挑んでいるのです。<豊島将之2冠(名人・竜王)>(豊島名人・竜王に対してはは、藤井七段は公式戦4戦全敗、3戦以上対局した棋士の中では、唯一、勝てない棋士なのです。今年中には是非白星を挙げて欲しいとリュウちゃんは願っているのです)以下は、6月8日に開催された藤井七段との「棋聖戦第1局」の棋譜解説サイトです。終盤、20回に及ぶ渡辺棋聖の迫力満点の連続王手を完璧に受け切った快勝譜でした。<棋聖戦第1局の棋譜解説>→ここをクリックこの調子で行けば、「棋聖位」獲得も夢ではない!尚、今年中に藤井七段がタイトルに挑戦出来る可能性のある棋戦は、「棋聖戦」の他に、「竜王戦」、「王位戦」があります。ヘボアマチュア二段のリュウちゃんの予想では、今年中に、この3つのタイトル戦の内、最低1つは獲得できると期待しています。藤井七段、頑張って下さい!<西山朋佳さん>今年3月、あと一歩の所で女性初の四段昇段を逃した西山朋佳(ともか)奨励会三段、今年は三段リーグ順位1位で三段リーグを戦います。今年こそ、初の女性棋士誕生が期待出来そうだ!(西山朋佳・奨励会三段)
2020年06月12日
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ブログ「リュウちゃんの懐メロ人生」、累計60万アクセス突破!(「蝉の昼寝」、以下の写真も全てリュウちゃんの家の庭で撮影しました)一昨日(2016年8月4日)、リュウちゃんのブログが累計60万アクセスを突破しました。以下にブログ開設日(2009年6月5日から本日までのブログデータを公表します。(1) 日数:2618日、(2) 総アクセス数:60万アクセス、(3) ブログ記入数:484回、(4) ブログ記入率:17,8%、(5) 1日平均アクセス数:229アクセス(6) ブログ記入1回当たりの平均アクセス数:1240アクセス因みに、40万~50万アクセスに至った2015年10月23日から2016年4月12日までのブログデータを紹介します。(1) 日数:172日(2) アクセス数:100371アクセス(3) ブログ記入数:28回、(4) ブログ記入率:15,3%(5) 1日平均アクセス数:584アクセス(6) 記入1回当たりのアクセス数:3585アクセス、ここで初めて1日平均アクセスが500を超えました!更に50万~60万アクセスに至った2016年4月13日から本日までのブログデータも紹介します。(1) 日数:114日、(2) アクセス数:100352アクセス、(3) ブログ記入数:19回(4) ブログ記入率:16,7%、(5) 1日平均アクセス数:880アクセス、(6) 記入1回当たりのアクセス数:5282アクセス、前回の「50万アクセス突破」の時と比べても、1日当りのはアクセス数は684アクセスから880アクセスと、約300アクセスも増加、我ながら凄いアクセス数の増加に驚いています。この分だと中期目標の100万アクセスにはあと一年半くらいで到達するぞ!まあ、そんなに上手く行くかは「神のみぞ知る」ですが、これからも写真をいっぱい入れたブログの更新、頑張ります!
2016年08月05日
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STAP細胞の発想者はハーバード大学教授のチャールズ・バカンティだ、バカンティ教授、何者なのか?(小保方晴子さん(左)とチャールズ・バカンティ教授(右))前回のブログでリュウちゃんは、「小保方さんと共に最後までSTAP論文撤回に抵抗したチャールズ・バカンティ氏について、何となく「ハーバード大学教授という肩書を盲目的に信用してしまったが、それで良かったのか?」という疑義を呈しました。チャールズ・バカンティ氏とは何者なのか?上記の疑問をうやむやにしたままでは、STAP問題に関する疑問は解けないとリュウちゃんは考えています。以下に、主としてウィキペディアの記述に従い、バカンティ氏の素顔に迫ってみたいと思います。★チャールズ・バカンティ教授の略歴(生年月日は公表されていませんが、2014年1月末に更新されたあるサイトで、63歳とありましたので、以下、1950年生まれと仮定して記述します)(1)1950年、ネブラスカ州オマハ生まれ(2)1972年、クレイトン大学理学部卒業(22歳)、1975年、ネブラスカ大学医学部卒業(25歳)、1976~78年、バーモント大学中央病院麻酔科研修医(26~28歳),1983年、ハーバード・メディカル・スクール兼マサチューセッツ総合病院麻酔科インストラクターに就任(33歳)、同時に再生医療の研究開始、(3)1990年、マサチューセッツ工科大学研究員就任(40歳)(4)1992~94年、ハーバード・メディカル・スクール麻酔科助教授(42~44歳)(5)1994年、マサチューセッツ大学メディカル・スクール麻酔科教授に就任(44歳)、同年に設立された「国際再生医学会(International Conference on Tissue Engineering)」の初代会長に就任、(リュウちゃん)以上、44歳までのバカンティ氏のキャリアを見る限りでは、彼は麻酔の医師だったのですね。細胞生物学者、再生医療のスペシャリストとしてのキャリアは殆ど無いに等しかったと考えられますが、44歳の時に突然、「国際再生医学会」の会長に就任します。この学会、何やらいかがわしい??(6)1997年、「耳ネズミ(バカンティマウス)」作成(下の写真)(リュウちゃん)上の「耳ネズミ」は、バカンティ氏を世界的な有名人にしました。実際に人間の耳を使った訳を使った訳では無く、牛の軟骨細胞を耳型に成形したもののようですが、如何にも異様で悪趣味です。彼は「マッド・サイエンティスト(狂気の科学者)」なのか??(7)2001年、生物の生体に微小なサイズの多機能細胞が眠った状態で存在するという、いわゆる「胞子様細胞(Spore-like cells)」仮説の論文を発表(51歳)(リュウちゃん)いわゆるSTAP細胞の原型となったアイディアのようで、バカンティ教授らは、このアイディアを以て「STAP細胞の第一発見者」とされているようです。この論文も後日、別の論文からの画像盗用疑惑が浮上し、論文そのものが疑われています。(8)2002年、ハーバード大学メディカル・スクール麻酔科教授に就任(52歳)(9)2007年、アメリカ麻酔学会会長に就任(57歳)(10)2008年、小保方晴子さんがハーバードのバカンティ研究室に短期留学、そこでバカンティ教授らが2001年に提唱した胞子様細胞(Spore-like cells)の研究に着手。この研究の過程で、細胞が刺激により多能性細胞に変化するという新たな仮説を立て、これをSTAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)と命名したが、バカンティ教授は、あくまでもSTAP細胞は自身の研究成果であり、小保方さんは研究協力者の一人に過ぎないとの立場を貫いている。(11) 2014年1月28日、理研で開かれた記者会見で小保方さんが「STAP細胞」を発表。その後、STAP論文に重大な疑惑が発生し、共著者の殆どが論文撤回に同意したが、小保方さんとバカンティ教授の2人が撤回に反対、しかし、6月初旬、2人は相次いで論文撤回に同意した。(12)7月2日、「ネイチャー」誌が正式に論文を撤回すると発表、これでSTAP細胞は完全に白紙に戻った。★(バカンティ教授のキャリアを知って)リュウちゃんの感想(1) 以上のバカンティ氏のキャリアを見る限り、彼は麻酔の医師であり、到底、「細胞生物学者・再生医学者」とは言えないように思われる。(2)「バカンティマウス」は、兄で外科医のジョセフ・バカンティらの論文を元に、ジョセフの指導によって作成された。これもチャールズのオリジナル・アイディアではないようだが、この「バカンティマウス」の作成によってバカンティ教授の名は一挙に世界中に広まった。ここには彼の「科学者というよりは山師」という人物像の一端が覗える。(3)彼が「再生医学者」として知られるようになったのは,44歳の時に突然、「世界再生医学会」の会長に就任してからである。「世界再生医学会」はネットで検索しても全く実態が不明、恐らく、バカンティ氏自ら創設し、自ら初代会長に就任したのだろう、このことも、彼が「科学者というより山師」だったということが強く推測される。(4)彼が「細胞生物学者」として知られるようになったのは、2001年の「胞子様細胞(Spore-like cells)」仮説の論文を発表してからのようだ。この論文は弟の病理医・マーティン・バカンティ氏らと共著で発表され、チャールズによれば、「(この論文はSTAP細胞の発想の原点であり)STAP細胞のもともとの発想は自分と弟のマーティンから出たことだ」と語った。その後、この論文に画像盗用疑惑が浮上、また、「胞子様細胞(Spore-like cells)」もバカンティ研究室以外に抽出したという例が無い。ということは、STAP細胞の発想の原点となった「胞子様細胞(Spore-like cells)」そのものが「根拠のない妄想」であるという可能性が大きい。この論文もバカンティ教授の「科学者というより山師」ということを強く示唆している。★素人リュウちゃんの独断と偏見による結論チャールズ・バカンティ教授は麻酔医としては世界の権威かも知れないが、「細胞生物学者」としては「単なる山師」に過ぎない。胞子様細胞(Spore-like cells)」が「妄想による捏造」だとすれば、それから派生したSTAP細胞も捏造である疑いが極めて濃厚だ。彼こそ、「第2の佐村河内守」であるといえそうだ!3月2日、小保方晴子さんは理研の「STAP細胞検証実験」に参加することになり、7月2日に初出勤しました。(日本経済新聞より写真転載)検証実験は、(1) 2台のカメラで24時間監視する。(2) 常に第三者を立ち会わせる。(3) 電子カードで入退室をチェックする。(4) 細胞培養器は施錠する(別の細胞の混入防止)(5) 小保方さんの入退室はボディチェックする(別の細胞の持ち込み防止)(6)理研の検証実験といは別に、小保方さん単独で行う。など、「彼女が魔術を使って不正を持ち込むのではないかという危惧」(相澤慎一CDB特別顧問)を防止するために厳重な監視下で行われるようです(小保方マジック防止策)小保方晴子さん、無事に厳重な監視の目の中で、STAP細胞の再現に成功出来ますことやら???
2014年07月03日
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小保方さんらの「STAP論文」は99%崩壊した。STAP細胞の存在検証は99%無意味だ。(小保方晴子さんと若山照彦教授)リュウちゃんが「小保方晴子氏は第2の佐村河内守か???(下)」のブログを書いてから、早や3か月が経とうとしています。あの時以来、小保方問題にはは様々な動きがありましたが、現在のところ、残念ながらリュウちゃんが最初に持った疑問「小保方晴子氏は第2の佐村河内守か?」は、益々確信に近いところまで固まって来ました。このブログでは、先ず最初に、リュウちゃんがブログを公開した3月26日から今日までの小保方問題を回顧して見ます。その上で、この問題の本質を整理してみたいと思っています。かなり独断と偏見が入るかも知れませんが、最後までお付合い頂ければ幸いです。★4月9日、小保方さんの記者会見http://www.youtube.com/watch?v=Nbr6WrhJCW4(*小保方さんの発言は「セルフコメント1」に書きます)★4月16日、笹井芳樹・理研CDB副所長の記者会見http://www.youtube.com/watch?v=zZ5l-ABjEycこの記者会見の質疑応答の中で笹井氏は、「私の考えは4月1日に発表したときと変わりません。STAP現象を前提にしないと容易に説明できないデータがあるが、論文全体の信頼性が過誤や不備により大きく損ねられた以上、STAP現象の真偽の判断には理研内外の予断のない再現検証が必要」などと述べました。★6月4日、小保方さんがネイチャー論文の撤回に同意ほぼ同時期にこれまで強硬に論文撤回に反対していた共著者のハーバード大学、チャールズ・バカンティ教授も、「ネイチャー」誌からの撤回勧告を受けて撤回に同意したようです。これで全共著者が撤回に同意したことになり、「STAP論文」は白紙に戻ることになりました。★6月11日、理研統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らは、小保方さんらが公開しているSTAP細胞の複数の遺伝子データにSTAP論文に書かれた作成法ではありえない染色体異常があるという解析結果を公表しました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140611-00000075-mai-sctc上記の記事によれば、「小保方論文では生後一週間のマウスから取り出したリンパ球を使い、STAP細胞を作成したというが、解析結果は8番染色体が通常の「2本一組」より1本多い「トリソミー」だった。「トリソミー」のマウスは胎児の段階で死んでしまうので、生きたマウスを使ったとする論文の記述は矛盾している。一方、長期培養するES細胞では、8番染色体のトリソミーが生じ易いので、今回の解析結果から判断すれば、STAP細胞は生きたマウスから作ったとは考え難く、ES細胞をSTAP細胞として使った可能性が大きい」この解析結果は、STAP細胞にとって致命的なデータだ!★6月12日、外部の有識者で構成される「研究不正防止のための改革委員会」の記者会見http://www.youtube.com/watch?v=toR96dWoQ64この記者会見で改革委員会の岸輝雄委員長は、「STAP問題に関わる個人及び組織の責任の明確化と、相応の厳しい処分」、「早急なCDBの解体」、「正しい再現実験を行うこと」など理研に対し8っつの提言をおこないました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00001635-bengocom-sociまた、この記者会見で岸委員長は、「ヨーロッパの友人から、『今回の不正』は、世界の3大不正の一つとして一認知された』というメールをもらった」という発言がありました。やや煩雑になりますが、ここで先行する「2大不正事件」について書いてみます(*これにつきましては、セルフコメント2で書きます)★6月16日、若山照彦・山梨大学教授教授の記者会見http://www.youtube.com/watch?v=4kAGUdkH3pY若山教授は、小保方さんが2011年4月、ハーバード大学から理研の客員研究員に転籍した時、理研の若山研究室に約2年間在籍しており、「STAP細胞」の共同研究者として「キメラマウス」作成実験を行っていました。若山教授はこの記者会見の中で、「私が保管していたSTAP幹細胞を第三者機関に依頼して解析した結果、小保方さんに渡したマウスとは全く別の細胞だったことが判明した」(下図)「解析結果では、STAP細胞の存在を示す証拠はなかった」万能細胞のES細胞が混入しているとの疑いについても「ES細胞だとうまく現象を説明できる」と語りましたが、また、「全ての解析結果が存在を否定する方向だが、絶対にないと言い切ることも出来ない」とも語りました。また、小保方さんを指導する立場として、彼女の「実験ノート」を見ていなかったのか?という質問には、「小保方さんはハーバードのバカンティ教授の右腕と云われるくらい優秀な研究者だという触れ込みで紹介された。大学生を指導するように『実験ノートを見せなさい』とは言えなかった」「STAP疑惑が発覚後、初めて実験ノートを見たが、信じられないほど杜撰なものだった」などとコメントしました。★同じ6月16日、理研は「小保方研究室の冷凍庫から「ES」と書かれたラベルを貼った容器発見、中にマウス細胞の特徴が(一部)若山教授が保管する「STAP幹細胞」とされる細胞と同じだった」と公表しました。http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/16/obokata-es_n_5501537.html★6月18日、小保方さんは上記若山教授の記者会見に関し。「マウスも細胞も、所属した(若山)研究室以外からの入手はない」などと反論しました。http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/18/obokata-wakayama_n_5505827.html★(以上の経緯を鑑みてのリュウちゃんの感想)(1) 以上の経緯を見る限りでは、小保方さんのSTAP細胞なるものは、従来のES細胞から捏造したという疑惑が99%以上固まった。(2) そうであるとすれば、理研などによる再現実験は99%無意味だ。(3) 笹井芳樹氏の「STAP現象を前提にしないと容易に説明できないデータがある」という発言は、従来のES細胞・iPS細胞からは絶対に作成されないとされる「胎盤が作成された」ということから来ているようであるが、これも下記サイトのように、その事実は確認されていない。「胎盤作成」もSTAP細胞捏造から派生したデマのようだ。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13121929028(4) 我々日本人は、小保方さんが、ハーバード大学~理研のユニットリーダーであるという「権威」に騙されたのだと思う。(5) 小保方さんと共に、最後まで論文撤回に抵抗したハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授について、何となく「ハーバード大学の教授」という肩書を盲目的に信用してしまったが、それで良かったのか?ハーバード大学教授、チャールズ・バカンティ氏とは何者なのか?次回のブログでは、この問題に迫ってみたいと思っています。(以下、「小保方晴子氏は第2の佐村河内守か???(4)」に続きます)
2014年06月25日
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小保方疑惑の裏には理研のボスが絡んでいる?やはり小保方晴子は第2の佐村河内守か???(小保方晴子さんと笹井芳樹氏) ★「週刊文春」3月26日号のスクープ記事「小保方晴子さん、乱倫な研究室」の内容このスクープ記事は、小保方氏と理研の同じ職場で働いて元研究員A氏など、小保方氏の周辺にいた研究員への取材を基に構成されています。 記事の冒頭、A氏は以下のように語ります。「いつか小保方さんは国民の前で真実を語らなければならない日が来るでしょう・そこで彼女は間違いなく涙を流すはず、でも、私はその涙を信じません。彼女に騙されてはいけません」 そして、記事の冒頭には以下のようにも書かれています。「(画像の切り貼りを)やってはいけないことだという認識がなかった」、3月14日の理研の会見では、こんな小保方氏の言い分が紹介された。他人の業績の剽窃やデータの改竄が不正であることくらい、子供でも判りそうなものだが、小保方氏の言い訳はあまりにも幼稚だった」 以下、記事の見出しに沿って、「文春」の記事を辿ってみます。(1) 研究室ボスに露骨にすり寄る。(A氏)「最初はおしゃれで綺麗なお嬢さんだと思っていました。とても明るく社交的でした。でも、徐々に違和感が募ってきました。小保方さんは、特定の男性に対してだけ、しつこく擦り寄るのです」 ★ 小保方氏が「擦り寄った男性(A)若山照彦・理研チームリーダー(46歳)「センセ、センセ」と追い回す、「教えてくださぁい」と追いかけ回す、周りにいた若い男性には目もくれない、(A氏)「ああ、この人はこうやって渡り歩いてきた女性なんだと思った」、A氏と同僚のB氏は、彼女の異常な金回りの良さに強い違和感を持った。(B氏)「理研の研究員は貧乏暮らしが常ですが、彼女は上から下までヴィヴィアンウエストウッドを着て決めていた、一番びっくりしたのは彼女が理研に来てから2年間、神戸の「ポートピアホテルで暮らしていたことだ。このホテルのロングステイの一ヶ月の宿泊費は最低でも20万円、ヒラの研究員の給料は20~30万円、実家がお金持ちだとは聞いたことがないし、資金源は謎です」 (B)笹井芳樹・理研化学研究所、発生・再生科学総合研究センター(CDB)副所長(52歳)(「週刊文春」による笹井氏のプロフィール)→セルフコメントで表示します。 (現在も理研CDBに勤務するC氏の話)「笹井先生は次期センター長が確実視されていた実力者、先生は小保方さんのことを『僕のシンデレラ』と呼んで寵愛した。さしたる業績もない30歳の彼女がユニットリーダーに抜擢されたことで、所内では『情実人事』ではないかと当初から噂されていた」(科学ジャーナリスト・緑慎也氏の話)「CDBのユニットリーダーには、若い人も何人かいる。けれど、皆「ネイチャー」誌などに論文掲載の実績がある。当時、実績の無かった小保方さんの登用は極めて異例だった。ユニットリーダーという職種は、独立した研究者として、ラボの予算も割り当てられ、大学教授とほぼ同等のポスト、給料も800万円以上と云われている」 (再びC氏の話)「笹井先生は山中伸弥教授に対抗心を燃やしていた。ES細胞の研究では、もともと笹井教授が圧倒的にリードしていた。ところが、iPS細胞で山中教授が大逆転、そんな笹井教授の前に、STAP細胞をひっさげて現れたのが小保方さんだった。これで一気に山中教授を追い越せると笹井教授は思ったのかも知れない」「疑惑が浮上してから、笹井先生は『僕はケビン・コスナーになる』と言っていた。彼が主演した映画「ボディガード」のように、小保方さんを守り続けるという意味だろう」 (上昌広・東大医科学研究所特任教授の話)「(一部報道では、笹井氏は小保方氏の博士論文に画像使い回しを把握しながらも調査委員会に報告していなかった)自ら科学者人生にピリオドを打つことに等しい行為であり、理解に苦しむ」 上記の関係者の証言からリュウちゃんの感想をまとめてみますと、(A)小保方晴子氏は、理研の実力者・若山照彦氏、笹井芳樹氏に相次いで「色仕掛け」ですり寄り、理研内での自らの地位を上げていった。(B)当初は若山氏にすり寄ったが、彼が理研から転出すると判ると、笹井氏に乗り換えた。金銭面の援助、異例のユニットリーダーへの登用は、笹井氏の関与が農耕だ。 (2) 割烹着、「ピンクの実験室」は理研広報の「やらせ」(ある理研関係者の話)「『ネイチャー』の論文採用を受けて、昨年末に笹井氏と小保方氏から広報部に相談があった。その際、写真撮影では、割烹着を着て、ピンクの部屋で撮ってもらおうと一人から提案があった」、実際、昨年の「若山研究室」では、彼女の割烹着姿など誰も見たことがない。 (難波紘二・広島大学名誉教授の話)「襟も背中も開いている割烹着は、異物混入の可能性もあり、実験には不適、また、あのお化粧、つけまつげにしても、専門家ならば、『あの人はおかしい』と思う筈だ」 実験室での割烹着姿まで理研の「やらせ」だった!「ピンクの部屋」は笹井芳樹氏のハーレムだったのか? 何やら下世話なスキャンダルの話に堕ちてしまいましたが、要は小保方氏の論文の方法でSTAP細胞が生成出来れば、彼女の名誉は回復可能です。 3月26日の新聞に、「別マウスの遺伝子検出、、」という記事が躍りました。http://www.asahi.com/articles/ASG3T6Q7ZG3TPLBJ002.html リュウちゃん、素人ながら「これは致命的だ!」との感想を持ちました。3月26日の日本テレビ、「情報ライブ~ミヤネ屋」にコメンテーターとして登場した上昌広・東大特任教授は「STAP細胞」とされた細胞は、従来のES細胞が混入したものではないか?、問題は、混入が『単なるミス』か、『故意』なのかsだが、専門家の99%は『故意』だと考えている」とコメントしました。 『故意』であれば、STAP細胞は『捏造』ということになります。 やはり小保方晴子氏は第2の佐村河内守である疑いが濃厚だ! 今後の展開に注目したいと思います。
2014年03月26日
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STAP細胞発見者の小保方晴子氏に次々疑惑浮上小保方さんは第2の佐村河内守か???(小保方晴子さん) 「佐村河内守のゴーストライター問題」をスクープし、引き続き連続してスクープ記事を発表している「週刊文春」3月27日号(3月19日発売)に「小保方晴子さん、乱倫な研究室」という5段組7ページに及ぶスクープ記事が掲載されました。 リュウちゃん、このスクープ記事を読んで、以下のように感じました。 どうやら小保方さんのSTAP細胞の発見は捏造だった可能性が高いぞ、小保方さんは第2の佐村河内守だったのか? 本ブログの主旨は「週刊文春」のスクープ記事の内容を紹介することですが、その前に、これまで報道された小保方晴子さんの略歴を紹介し、その後で「週刊文春」の記事を検証して見たいと思います。 (1) これまで報道された小保方晴子さんの略歴★ 1983年千葉県松戸市生まれ、★ 2002年、AO入試(特別選抜入試)で、早稲田大学理工学部応用化学科入学、学部では微生物の研究をする。★ 2006年、早稲田大学大学院入学、研究分野を転向、早稲田に籍を置きながら、東京女子医大先端生命医科学研究所研修生として、後に論文の共著者となる大和雅之教授の指導の下、再生医療の研究を開始する、★ 2008年~2010年、やはり早稲田に籍を置きながら、ハーバード大学医学部に留学、同学部教授のチャールズ・バカンティの指導の下に「万能細胞」の研究を続ける。★ 2009年、「STAP細胞」の論文を書き「NATURE」誌に投稿したが採用されなかった。★2011年3月、学位論文により、早稲田から博士号取得、同時に早稲田大学博士課程修了、★ 2011年、理研化学研究所研究員に就任、同研究所のチームリーダーだった若山照彦氏(現・山梨大学教授)の指導を受け、万能細胞の研究を続ける。★2013年3月、理研のユニットリーダーになる(この少し前から、若山照彦氏の下を離れ、笹井芳樹氏(理研・発生・再生総合研究センター、笹井研究室長)の下でSTAP細胞の研究を続ける。★ 2014年1月28日、理研で開かれた記者会見で「STAP細胞」を発表、「NATURE」誌1月30日号で論文掲載、一躍、ノーベル賞候補者として、「リケ女の星」として脚光を浴びる。★ 2014年2月15日、ネット上で小保方氏らの論文に不自然な画像が使われているとの指摘が相次ぎ、理研が調査開始、★ 2014年3月14日、理研が「研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告」について記者会見(理研の中間報告の詳細は下記です)http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/ 1月28日の「STAP細胞」の記者会見は日本中に明るい話題を提供しました。新聞やテレビには、親ゆずりの割烹着を着て研究する小保方さんの映像が何度も露出され、一躍「リケ女の星」として、マスコミ注目の的になりました。 iPS細胞の生成でノーベル医学・生理学賞を受賞した京大の山中伸弥教授は、小保方さんの業績について、「若い日本の研究者からの発信で、本当に誇りに思う」、「iPS細胞と同じ仕組みでできているのかもしれない。研究者として非常にワクワクする」とのコメントを出しました。 「STAP細胞」の記者会見当時、新聞やテレビなどで、iPS細胞と比較したSTAP細胞の長所として、以下の点が云われていました。(1) 作成が簡単、万能細胞になる確率が高い。(2) 癌細胞に転化しない。 この長所を聞いたリュウちゃん、 それならiPS細胞は早くもゴミ箱行きだ! という単純な感想を当時持ちました。 ところが、今年2月に入ってから、小保方氏の博士論文などに掲載された画像データに疑いの目が注がれ、「博士論文の取り下げ」、更に、「NATURE」誌に掲載された論文まで、共同研究者の一人である若山照彦・山梨大学教授から、「STAP細胞の論文に確信が持てないので、撤回したらどうか?」との発言があり、これまで小保方氏の業績を絶賛していたマスコミも、小保方氏の業績を疑惑の目で見るように急転回して行きました。 3月14日の「理研」による「STAP細胞の疑義に関する調査中間報告」の記者会見で、理研側は、小保方氏を「未熟な研究者」だったとしましたが、STAP細胞の存在や生成方法については、「尚、調査を要する」という理由で、保留しました。 リュウちゃんは、つい最近まで、素人判断で、「世界的に権威のある科学雑誌「NATURE」に掲載されたのだから、論文に一部疑惑があったとしても、STAP細胞の存在自体は揺るぎのない事実であろう」と思っていましたが、「週刊文春」3月27日号のスクープ記事を読んで、その考えは揺らいで来ました。 小保方晴子さんは第2の佐村河内守なのか??? 今、この疑惑が頭の中を堂々巡りしています。 次回のブログでは、「週刊文春」:のスクープ記事を再構成し、リュウちゃんの疑惑を検証して見たいと思います。 (以下、「小保方晴子氏は第2の佐村河内守か???(下)」に続きます)
2014年03月24日
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これまでの佐村河内守とは似ても似つかぬ素顔この記者会見は相変わらず茶番だ! 3月7日、ようやく佐村河内守が記者会見を開きました。以下にこの記者会見の全映像を貼り付けます。((全録)佐村河内 守氏、騒動後初会見 質疑応答)http://www.youtube.com/(1)watch?v=PlDlg4IZwAshttp://www.youtube.com/watch?v=zPMNpuR5SAghttp://www.youtube.com/watch?v=UoJ2uswMED4http://www.youtube.com/watch?v=HdNi8hfy1_4 今回のブログは、上記、記者会見で彼が語ったことについて、少し考察してみたいと思います。記者会見は全体で2時間余に及ぶ長時間のものなので、上に挙げた会見の動画と、下記のニコニコ動画の会見の文字起こしを参考にして、リュウちゃんの見解を付け加え、項目別に整理して、再構成を試みたいと思います。http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/06/samuragouchi-meeting_n_4910272.html (1) 聴力の問題、(佐村河内氏)障害者手帳につきましては、検査の結果、返納いたしました~私が謝罪文で「3年くらい前から言葉が聞き取れることもあるまで回復した」と書いたため、結果的に健常者と同じように聞き取れると多くの方が理解されており、手話通訳者も必要ないのに依頼していたという誤解につながりました。(リュウちゃん)会見に先立って記者に配布された「聴覚障害診断書」に寄ると、彼の聴力の度合いは、「左耳48dB、右耳53dB以上の音が識別可」となっています。聴力障害6級の要件は「両耳の聴力レベルが70dB以上のもの」で、「40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの」となっています。その為、診断書では、「聴覚障害には該当しません」と記載されています。また診断書には、障害の種類として「感音性難聴」と書かれています。佐村河内氏は、「感音性難聴」なので、音は歪んで聞こえる為に、会話には手話通訳が必須であると弁明しました。 以上の佐村河内氏の弁明を要約しますと。「以前は(少なくとも2002年に障害者手帳を交付された時点では)全聾だったが、3年前から少し聞こえるまでに回復し、現在は、感音性難聴でかなり音は歪むものの、軽度から中度の難聴者になった」ということになります。 しかし、日本の医学界で、全聾者がここまで回復したケースは皆無です! その疑問に先回りするように、彼は以下のようにも弁明しています。 (佐村河内氏)2002年の手帳の交付について、この2月12日の午後2時から横浜市役所内での会見で発表されたことですが、当時疑わしいことはなく、適切な診断書であったことを横浜市が発表しております。(リュウちゃん)以上の弁明は、2002年に横浜市は脳波聴力検査などのきちんとした聴力検査を行ったという証明にはなりません。事実は以下のようなものであったとリュウちゃんは推測します。★ 2002年、佐村河内は、全聾を装って横浜市の聴力検査を受診し、見事にパスした。★ 2014年、問題が発覚し、慌てて「3年前(2011年頃)から少し聴こえるようになった}と弁明した。★ 精密な聴力再検査の結果、軽度~中度の難聴と診断されたが、この難聴の状態が何時から始まったのかは、精密な再検査でも追跡出来ない。★ 2002年に聴力検査をした横浜市は、間違いなく脳波聴力検査など行わずに、自己申告の聴力検査しか行わなかった。市が「適切な診断書だった」と発表したのは、当時も今も障害認定の聴力検査では、自己申告の検査しかしないのが一般的だったからだ。まさか全聾を装って「聴こえないふり」をする人間がいるとは思えない。その意味で検査は「適切」だったと発表したのだと思う。★ 2002年の横浜市の聴力検査の具体的内容をマスコミは検証する必要がある。 以上の佐村河内氏の「聴力に関する弁明から、リュウちゃんは、以下のように結論しました。★ 佐村河内氏の「以前は全聾だったが、3年前から少し聞こえるようになった」という弁明はウソである。彼はゴーストライターの新垣氏に逢った18年前から少なくとも現在の聴力程度には聴こえていたと考えるのが至当である。★ ひょっとすると、音が歪んで聞こえるという「感音性難聴」もウソかも知れない。リュウちゃんは聴力検査については門外漢だが、おそらく「感音性難聴」の検査の主体は、下記の「語音聴力検査」であろう。 http://jibika.exblog.jp/13805169/しかし、この検査方法も自己申告による検査方法だ。披検査者が偽ろうと思えば、実に簡単に偽りの申告が可能だ。この部分に関しては、専門家の意見を聞いて見たいものである。 この「聴力に関する負い目からなのか、佐村河内氏は一転してゴーストライターだった新垣隆氏の「実際にうちあわせをしても、最初は手話や読唇術を使ったふりをしていても、熱がこもってくると、普通の会話になる。彼自身も全聾のふりをするのに、ずっと苦労したのだと思います。最近では自宅で私と会う時は最初から普通の会話です」、などの聴力に関する発言について、新垣氏の言い分は全てウソだと断定し、以下のように発言しました。新垣氏を名誉毀損で絶対告訴します!この発言は、正に「逆ギレ」ですね。ペテン師特有の弱者に対する恫喝、強がりだとリュウちゃんは思いました。 (以下。「佐村河内守の記者会見(2)に続きます」
2014年03月09日
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新垣隆氏の記者会見も衝撃だったが「週刊文春」の記事は、より衝撃的だ! 前回に続き、「週刊文春」のスクープ記事から、記者会見では明らかにならなかった部分を再構成してみます、 (3)出版された自伝の「からくり」★ 2007年、佐村河内は、自伝「交響曲第1番」を講談社から刊行、★ 自伝によれば、「4歳の時から母にピアノを教えられ、10歳の時は母から<もう私が教えてあげられることは何もない>と言われた。次の瞬間に、目標が交響曲を書くことに止揚した」とあるが、後にこの本を読んだ新垣隆は愕然とした。★ 「全体に嘘だらけのものですが、特に幼少時代のピアノレッスンの部分は、かって私が彼に聞かれるままに自分の幼少期のレッスン体験そのままでした(つまり、音楽のみならず、少年期の自伝も新垣氏の体験だったという訳です)★ その余りの捏造ぶりに驚いた新垣は、(2013年7月)読了後すぐに佐村河内に(以下のようなメールを出した。「この本が世間に流布し、その内容を全て事実と信じている多くの人々が存在している現在、これ以上今のことを続けるのは、非常に「危険」、~現在のオーケストラ及びピアノソナタのツアーまでを最後として、ここで一度活動を打ち切るのが賢明かと思います」★ 上記のメールをした後で佐村河内の自宅を訪ねた時には、彼は突然、土下座をして、「まだ作ってくれ」と言ってきました。そして明らかに奥さんの筆跡である手紙を出して来た。そこには、「もしこのことが明らかになると、私たち夫婦は死にます」という旨のことが書いてあった。奥さんも全てのからくりが判っていた筈です。 リュウちゃん、以上の「週刊文春」の記事を読んで、以下のように感じました。ひょっとすると、音楽のみならず、自伝本もゴーストライターがいたのではないのか? (4)「NHKスペシャル制作直前のメール★ 2008年、この「自伝」を読んだTVディレクターの古賀淳也は、取材に訪れ、「筑紫哲也NEWS23」で紹介した(この時から佐村河内と古賀の関係は局や番組を超えて5年にも及んでいる)★ 古賀は友人として佐村河内のマンションを訪れ、その過程で佐村河内は被災地へ贈る鎮魂歌「ピアノのためのレクイエム」の作曲に取り掛かり、古賀はその模様を番組化することを企画した。 NHKスペシャル「魂の旋律~佐村河内守の音楽」のクライマックスは以下のようになっています(撮影:2013年2月19日)(1) 先ず、ナレーションで「曲を作り始めて2ヶ月、作曲は大詰を迎えていた。2日間全く寝ていない」、そして、まだ何も書かれていないサラの五線譜が映される。佐村河内がサラの五線譜を持って部屋に篭る。(2) 部屋の外で曲の完成を待つこと12時間、2013年2月19日午後8時、佐村河内はスタッフが待機するリビングに姿を現し、「完成しました」と告げる。(3) スタッフが部屋に入ると、机の上に完成した「レクイエム」の手書きの楽譜が置かれていた。 「週刊文春」には、このシーンを撮影するための裏事情が判る佐村河内から新垣氏へ送ったメールが詳細に書かれています。このメールこそは、正にペテン師佐村河内守の真骨頂です!ご熟読下さい。 ★ (2月9日のメール):「被災地のためのピアノ・レクイエム」18日に新宿喫茶で納譜をお願いします。★ (2月12日のメール):全く同じサラの五線譜を持参願います。理由は、「さて、これから記譜を開始します。カメラは外に出て下さい!」という時に、これから私が記譜していくであろうサラの五線紙が映っていないと不自然だからです。★ (2月14日のメール):19日の夕方にNHKスペシャルが私宅に到着し、直筆えんぴつ書き完成スコアをカメラの前で披露せねばならないのです!18日に私の外出がバレ、新垣さんとスコアの受け渡しを見られたらすべてアウトです! ここで提案です。18日、クロネコヤマト便の翌日指定で確実に発送できますか???★ (同じく2月14日のメール):くどいようですが、本レクイエム(12分)はNHKスペシャルで、天才作曲家が被災死没者すべてに捧げる為に命懸けで作曲した番組のトリを飾る大変大切な曲となります!★ (2月15日のメール):誰が書いたか全く判らない普遍的な文字や記号はもちろんですが、おたまじゃくしを「濃く大きく」「正確な位置に」丁寧に記して下さい。★ (2月18日のメール):明日午前中必着指定宅急便は偽名でお願いします。NHKスペシャルスタッフがマンション下で待機しています。念には念をいれて新垣さんのお名前の部分のみ偽名として下さい。■送り主「高橋一也」 以上の佐村河内氏のメール、正にサスペンス小説そこのけの面白さだ! リュウちゃん、このゴーストライター問題の全体から、高校生の時に観たアラン・ドロン主演の映画『太陽がいっぱい』を思い出しました。http://www.youtube.com/watch?v=zGvNbP9iHpkリュウちゃんのような一般の人間は、権威あるとされるNHKスペシャル番組にすっかり騙されてしまったのです。ゴーストライター騒動が発覚した現在、改めてNHKスペシャルの罪は極めて大きいと思っています。 次回は、改めてNHKスペシャルの問題を取り上げて見たいと思います。 (以下、「佐村河内守のゴーストライター問題(4)~NHKスペシャル<魂の旋律~音を失った作曲家>の功罪」に続きます)
2014年02月17日
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安倍政権は、NHKを私物化しようとしている、NHKが危ない! 長年のNHKウォッチャーであり、以下の「NHK 問われる公共放送」(岩波新書)などの著書のある松田浩氏が、12月4日の朝日新聞の文化欄に「政権のNHK支配監視を~露骨な人事、情報統制の発想」と題するコラムを寄稿しましたた。http://d.hatena.ne.jp/ryoto/20100416/p1 リュウちゃんこのコラムを読んで、すっかり共感してしまいました。 このコラムには、リュウちゃんの考えていたNHKの問題が余すところなく語られている! 今回のブログでは、このコラム全体を段落に分けて紹介し、段落毎にリュウちゃんの補足コメントを入れたいと思います。 ★松田浩氏のコラム本文とリュウちゃんの補足コメント (松田氏)公共放送のNHKが安倍政権の「政治的人事」で危機に立たされている。先の経営委員会人事で、安倍首相が新任の4委員を自らに極めて近い、「安倍一族」で固めたためだ。半世紀以上NHKと政府の関係をウォッチしてきたが、このような露骨極まる人事はみたことがない。「お友達人事」の域を超えている。安倍政権による「NHK乗っ取り人事」とでも名づけるべきではないだろうか。 (リュウちゃん)11月11日付けで経営委員になったのは、百田尚樹(作家)、本田勝彦(日本たばこ産業顧問)の2人です。百田氏は12月に公開される映画「永遠の0」の原作者として有名ですが、安倍首相の支持者で、「安倍政権では、もっとも大きな政策課題として憲法改正に取り組み、軍隊創設への道筋をつくっていかねばなりません」などと公言しています。http://biz-journal.jp/2013/09/post_2979.html(松田氏)12人の委員でなる経営委員会は、NHKの「最高意思決定機関」で、会長の任命権を持つ。その経営委に、憲法改正や歴史認識などで首相と政治信条を共有する委員たちが送り込まれた。 (リュウちゃん)NHKの現在の委員長は、元ANA常務の浜田健一郎氏、その前は福山通運社長の小丸成洋氏、いずれも一般の国民に殆ど知名度の無い財界人です。 (松田氏)さしあたり、来年1月に任期を迎えるNHK会長人事の行方が気になる。伝統的に権力の意向を「忖度」することに長けたNHKの体質を考えれば、原発、教育、歴史問題、集団的自衛権などを報じる際の現場への萎縮効果は計り知れない。NHKの歴史は、政府、与党による介入の歴史でもある。だが過去、自民党は経営委員の人選には一定の抑制をみせ国会同意をめぐり与野党間で大きくもめることはなかった。この流れを大きく変えたのが第1次安倍政権だった。安倍首相は,菅義偉総務相(当時)とのコンビで首相を取り巻く財界人グループの一員である古森重孝・富士フィルムホールディングス社長(当時)を経営委員長に送り込み、「改革」を託した。古森委員長は自民党の要求通り受信料値下げを断行する一方、編集権に踏み込む発言を行い、物議をかもしている。 (リュウちゃん)5日、松本正之NHK会長は、辞任を表明しました。松本氏は元・JR東海社長、財界人です。松本氏の前の会長の福地茂雄氏も元アサヒビールの会長で、NHK会長には2代続けて財界から起用されました。松本氏の後任の会長も、上記の記事によれば財界から起用される見込みです。財界人が主導する経営委員会が財界出身の会長を選任する。これがNHKの実態です。 (松田氏)安倍首相が官房長官時代の2001年、従軍慰安婦を扱った番組の放送前に、NHK幹部らに持論を展開した上、「公正中立の立場で報道を」と指摘したのも安倍氏であった。 (リュウちゃん)ここで松田氏が言及しているのは、NHKが2001年1月30日に放送したETV特集「問われる戦時性暴力」のことです。この番組の放送の直前に安倍晋三、中川昭一氏らは、NHK幹部を呼びつけ、番組を改編するよう、NHK幹部に圧力をかけたと朝日新聞が報じました。 (松田氏)参院選で一人勝ちし、国会のチェック機能が弱められたのをいいことに、政権の奢りは今、エスカレートしている。安倍首相は経営委員人事をテコに、NHKの直接支配に乗り出したのである。時あたかも特定秘密保護法案が衆院で強行採決された。共通して底流にあるのは、国民に与える情報をコントロールしようという安倍政権の発想である。かって新聞記者出身の前田義徳NHK会長がNHKを去るに当たって残した言葉が、改めて思い出される。「政府の介入に大きく余地を残した現行放送制の問題点を、諸君、どうか真剣に考えてみてくれたまえ」ただでさえ、日頃から政権寄りの報道が目につくNHKである。「みなさまの公共放送」が、戦前と同じ「国家の公共放送」に変貌することがないよう、視聴者・国民に寄る厳しい監視の目が必要だろう。 (リュウちゃん)12月3日の毎日新聞に、「NHK受信料の全世帯義務化」という記事が掲載されました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131203-00000012-mai-soci この記事によれば、NHK経営委員会が同執行部に対し、インターネットサービス充実のため、受信料制度の見直しを求めたところ、松本会長ら執行部は世帯から受信料を徴収する義務化を明記した回答文書を提出したそうです。NHK受信料が義務化されれば、もはや「公共放送」では無くなり、完全に「国営放送」になる。 翼賛放送だ、大本営発表に逆戻りだ。 日本の民主主義は完全に破壊されようとしている!
2013年12月07日
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10月26日(月)のメタンハイドテートに関するNHK「ニュース9」の報道は、誤報ではなく、虚報だ!(メタンハイドレート) 10月26日(月)の夜、何気なくNHKの「ニュース9」を見ていて、リュウちゃん、ビックリ仰天しました。そして、怒りを覚えました。 「よくも今頃、こんなインチキなニュースを流せるものだな、NHKの権威は地に落ちたものだ」 リュウちゃんがビックリ仰天し、怒りを覚えたNHKの「ニュース9」の内容は以下のようなものです。下記URLには、1分26秒の動画がアップされていますが、削除されてしまうことも考えられるので、以下、「NHKweb」に書かれていた記事をコピーを貼り付けました。 メタンハイドレート日本海側に広く存在か(10月28日、NHKニュース9)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121029/t10013095901000.html 新たなエネルギー源として期待を集めている天然ガスの一種、「メタンハイドレート」が、太平洋側だけでなく、日本海側でも広い範囲に存在する可能性が高いことを明治大学などの研究チームが発見しました。研究グループは今後、埋蔵量を詳しく調査することにしています。メタンハイドレートは、メタンガスと水が結びついて、氷のようになっている天然ガスの一種で、圧力が高く、温度の低い海底の地下などに存在しています。日本周辺では、これまでに太平洋側の東海地方から和歌山県にかけての沖合などや、日本海側では、新潟県の沖合の海底で見つかっていました。こうしたなか、明治大学の松本良特任教授たちの研究グループは、去年からことしにかけて、北海道の網走沖のオホーツク海と、秋田県の沖合の日本海の海底をボーリング調査しました。日本周辺では、これまでに太平洋側の東海地方から和歌山県にかけての沖合などや、日本海側では、新潟県の沖合の海底で見つかっていました。こうしたなか、明治大学の松本良特任教授たちの研究グループは、去年からことしにかけて、北海道の網走沖のオホーツク海と、秋田県の沖合の日本海の海底をボーリング調査しました。その結果、いずれの場所でも、陸からおよそ30キロから50キロ沖合の、水深およそ800メートルから1000メートルの海底で、地中数メートルの場所からメタンハイドレートの塊を発見したということです。 その結果、いずれの場所でも、陸からおよそ30キロから50キロ沖合の、水深およそ800メートルから1000メートルの海底で、地中数メートルの場所からメタンハイドレートの塊を発見したということです。 さらに、研究グループが島根県から兵庫県の沖合の日本海についても、船から音波を使って調べたところ、メタンハイドレートが存在する可能性が高いことを示す「ガスチムニー」と呼ばれる構造があることが分かったということです。「ガスチムニー」は、海底にメタンガスなどが吹き出している状態を言い、研究グループでは、日本海やオホーツク海の広い範囲に、メタンハイドレートが存在している可能性が高いとみて、今後、埋蔵量を詳しく調査することにしています。「ガスチムニー」は、海底にメタンガスなどが吹き出している状態を言い、研究グループでは、日本海やオホーツク海の広い範囲に、メタンハイドレートが存在している可能性が高いとみて、今後、埋蔵量を詳しく調査することにしています。松本良特任教授は「今回の発見で見つかったメタンハイドレートが資源化できれば、エネルギーの大部分を輸入に頼っている日本にとって、大いに役に立つのではないか」と話しています。。 以上のNHK「ニュース9」のニュースが、「誤報」ではなく、「虚報」であることは、民間のシンクタンク「独立総合研究所の青山繁晴氏及び青山千春博士のこれまでの活動を見てみれば、一目瞭然です。青山繁晴氏は主として関西テレビの「スーパーニュースANCHOR」で、5年も前から、日本海側の良質なメタンハイドレート」の存在を訴えていて、今年の夏には、兵庫県沖及び佐渡島の南の海中で、「メタンハイドレートのガスチム二-」を発見し、番組で写真を公開しているのです。「アンカー」ではありませんが、福岡で放送されているラジオ番組「中西一清スタミナラジオ」という番組の青山繁晴氏のコーナー、「インサイドSHOCK」のの音声を貼り付けます。以下の放送は2012年6月20日に放送されたものです。http://www.youtube.com/watch?v=z5q1aCE8JHkこの6月20日の放送で、青山氏は、「2012年6月4日から6月8日までの5日間、兵庫県と佐渡島の南で大量のメタンハイドレートを発見した」と語っています。この「日本海側の良質なメタンハイドレート」に関しましては、リュウちゃんのブログでも過去何回か採り上げました。以下にリュウちゃんの2012年8月3日のブログを貼り付けますのでご参照下さい。http://plaza.rakuten.co.jp/0511katutyan/diary/201208030000/ 最近、テレビや新聞の大きな「誤報」が目に付きます。(1) 読売新聞が10月に報じた「東大付属病院特認研究員の森口尚史氏がiPS細胞を使って手術に成功した」という誤報、(2) 尼崎事件の主犯と目される角田美代子の写真として公開されたものが、全く別人の写真であったこと、以上の二つの「誤報」は、しっかりとした裏付けを取らずにニュースとして流してしまったもので、言語道断の「誤報」でしたが、今回のNHKの報道は、リュウちゃんのような一般人でも知っている「常識」を覆い隠し、「新しい発見」という形で発表した明治大学らの「インチキ記者会見」を、何ら裏を取らず、そのまま鵜呑みにしてタレ流してしまったという点で、上記二つの「誤報」よりも更に悪質な「虚報」と断ぜざるを得ません。 天下の公共放送たるNHKは、この「虚報」をどう釈明するのか?釈明しなければ、NHKは公共放送と認めることは出来ません!-------「平城宮跡を守る会」の作家・寮美千子さんのツイートによれば、11月1日の時点で反対署名が17000筆を超えたとのことです。http://narapress.jp/hjk/11月10日(土)PM2時から、奈良商工会議所で、国交省による説明会があります。事前の参加申し込みは不要なので、お近くの方は是非参加して下さい。(平城宮跡のススキ)
2012年11月03日
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平城宮跡の地下埋蔵文化財が危険に晒されている工事中止の署名活動で、平城宮跡を守ろう! 平城宮跡は1998年(平成10年)12月に「古都奈良の文化財」として東大寺などと共にユネスコの「世界文化遺産」として登録されました。 この頃の平城宮跡は、ユネスコの「「世界文化遺産」に登録される直前に復元された「朱雀門」があるだけの広大な草原でした。 何故、この草原が「世界文化遺産」に登録されたのか? それは、この草原の地下に眠っている「埋蔵物」が人類共通の「文化遺産」であると世界に認定されたからです。つまり「埋蔵文化遺産」として平城宮跡が世界文化遺産に登録されたのです。 では、平城宮跡の「埋蔵文化財」とは何か? それは、以下の写真のような「木簡」です。 「木簡」は短冊状の細長い木の板に墨で文字を書いたものです。日本初の歴史書と云われる「古事記」は奈良時代初期(712年)に編纂されましたが、これは「紙」に記された歴史書であったに違いありません(原本は存在していません)、しかし、奈良時代には紙は貴重品であった為、当時の役所の間で取り交わされた比較的短い文書は、殆ど木簡を使って行われたようです。紙による文書が殆ど全て失われてしまった奈良時代の歴史を知るには、木簡の研究が不可欠なのです。 「木簡」が注目されたのは、1961年(昭和36年)の平城宮跡で、40点もの木簡が大量出土されてからです。その後、現在のイトーヨーカ堂奈良店のある場所から出土した「長屋王家木簡」、二条大路木簡計11万点、平城京東南隅から13000点など、平城宮跡からは大量の木簡が出土しています。 日本で出土した木簡の殆どは、「水に浸かった土の中」から出土しています。この事実は、適度に雨水が浸透した土壌が、奇跡的に1300年に渡って土壌に埋もれていた「木簡」を守ったと結論出来るのです、。 この事実から、平城宮跡をコンクリートで固めてしまえば、雨水が地下に浸透しなくなり、土の中に眠る木簡(埋蔵文化財)を損ねてしまう恐れがあり、これはユネスコの世界文化遺産に認定された根拠の重大な改変であり、2009年の「ドレスデン/エルベ渓谷」に次いで、2番目の世界文化遺産の取り消しになる公算が充分にあるということになります. 冒頭の大極殿の前の広場の写真をご覧下さい。ここの地面は、一面に砂利に覆われていて、草一本生えていません。砂利を少し掘ると、すぐに固い岩盤が現われます.この「岩盤」は、どうやら2010年の「奈良遷都1300年」に際し、イベント開催のためにコンクリートで固められてしまった「岩盤」のようです. この「岩盤」に雨水が浸透しない事は、施工者の国交省もよく判っていたのでしょう、この広場には5本の「排水溝」が設置されているのです! http://iwj.co.jp/wj/open/archives/35965 上記サイトは、10月16日に東京の参議院議員会館で行われた「平城宮跡埋め立て問題、国交省、文化庁との質疑応答と記者会見」の動画です。(動画で向って右側の女性が、「平城宮跡を守る会」の代表の作家/寮美千子さん、一番右の白いスーツの男性が、奈良県選出の参議院議員の中村哲治氏(民主党→国民の生活が第一)です) 上記動画は、1時間27分と長いので、国交省、文化庁の役人の答弁は、「これが官僚の答弁の典型」と云える木で鼻を括ったような誤魔化しの答弁だと思いましたが、時間の無い方は、動画の1時間7分40秒あたりから始まる「記者会見」を観て頂きたいと思います. 以下、この記者会見での寮美千子さんの談話の印象的な部分を文字に起して見ます. 「(役人との質疑応答の感想)同じ日本語を話しているのに、言葉が通じない、心が通じない怪物のような存在だと感じた」 「(平城宮跡の草地は)雑草という考え方は、貧しい認識です。「種の多様性」は「豊さ」です.街の中にこれだけ豊な野原がある県庁所在地は奈良市以外にはありません.公園化されて芝生になっていたりしますが、芝生は同じ緑でも、生物多様性の観点から見れば、全く違うものです。自然の草原のままの「今」をないがしろにすることは、時代に逆行していると思います」 「歴史は勿論大切ですが、歴史と自然を両方満たすような新しいアイディアが今の時代には必要だと思います。自然を生かしつつ、かつ、歴史を堪能出来るような公園作りが大切だと思います。何故、そういう発想に1ミリもならないのか?ということがとても不思議でした.」 「世界遺産に登録された時に、今回の整備計画は提出されています。しかし、整備計画の内容は提出されていません。平城宮跡がセメント舗装されることは、この整備計画には触れられていませんが、この整備計画込みで世界遺産に登録された.のです。国交省、文化庁も「全く問題はない」と言っていますが、本当に問題がないのかという懸念があります。奈良市が平城宮跡に作った大駐車場は、ユネスコから撤去勧告を受けているし、そこに更に新たな舗装面を作ることで、果たして本当にユネスコは黙認するのだろうか?ユネスコに公認される自信があるのなら、整備計画をきちんと報告すればいい.そうすれば、市民の心配も無くなるが、それをしないで大きな現状変更をするのでは、ユネスコが黙っていないだろう、きちんとユネスコに報告するべきだと思っています」 「裁判に訴えることも考えていますが、裁判は船に例えれば「帆」のようなもので、世論という風を受けて裁判の趨勢は動きます。今、世論の風が大きく吹いていることを肌で感じるので、裁判に訴えることは一縷の望みがあると思っています」 「11月11日(日)に工事現場を人の輪で囲む計画をしていますが、このような運動をするのは初めてのことなので、うまく出来るかは未定ですが、1000人も集まれば、この企画は実現可能だと思います.」 平城宮跡の工事現場を1000人の人の輪で囲む、素晴らしいアイディアだと思います!その時にはリュウちゃんも老体に鞭打って平城宮跡に馳せ参じたいと思っています、10月23日に「平城宮跡を守る会」の事務局に電話して確認しましたところ、既に1万筆の署名が集まったようです.しかし、署名集めはこれからも継続するということでした. これからもどんどん下記の住所に署名を送りましょう! (署名送付先)〒630-8315奈良市中辻町1-1-103ならまち通信社「平城宮跡を守る会」
2012年10月28日
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既に平城宮跡のコンクリート固めは既に始まっている!平城宮跡を救え! 10月15日(月)、平城宮跡で、「平城宮跡を守る会」の事務局長・小井修一氏による現地説明会が開催されるというので、デジカメ片手に出掛けました。 現地説明会の前に、平城宮跡の写真を何枚か撮りましたが、以下の写真のように、既に(コンクリート固め)の工事は始まっていて、工事の場所はフェンスで囲いがされ、「立ち入り禁止」になっていました。 小井修一さんは、国土交通省の前身の「建設省」に42年間勤務され、その間、主として建設省主管の奈良地区での土木工事の現場を永年体験件され、現場を知悉されている方のようで、「土木のスペシャリスト」と云える人物のようです。 以下、説明会に先立ちまして、小井さんから配布されたパンフレットに沿って、「平城宮跡がコンクリートで固めてしまう問題」について、整理したいと思います。 (問題1)早すぎる工事着工平城宮跡を管理する国交省近畿地方整備局は、2012年9月20日に、この工事着工をプレス発表(新聞発表は9月24日)、新聞発表の翌日の9月25日から工事着工、殆どの周辺住民も「寝耳に水」の迅速な着工でした。 平城宮跡は国交省し所轄の「国営公園」ではありますが、それと同時に、ユネスコの「世界文化遺産」なのです。云わば、奈良市民の、奈良県民の、日本国民の、世界の人々の共通の文化遺産なのです。文化的価値について無知な国交省の独断で工事進めて良い訳がありませんこのような大問題を孕んだ工事を、発表から僅か5日で着工したのは、文化に無知な国交省にも、後ろめたい思いがあったのだとリュウちゃん推測しています。 (問題2)奈良市民などに、何も説明が無いままの強引な着工、 9月27日、小井修一、寮美千子両氏を代表とする奈良市民有志25名は、地元の国交省分室に説明を求めたところ、以下のような回答があったそうです。以下、国交省の説明と、それに対する市民有志の反論を併記してみます。 (国交省側の説明のポイントと有志の反論)(1) 工事の目的は、朱雀門から大極殿まで真っ直ぐに歩いて行けるようにすること、→その目的のためならば、45000平方メートルもの広大な面積を全面舗装する必要はなく、単に人が歩ける道幅を舗装するだけで済むことである。(2) 平城宮跡の広さを実感してもらうため→現状のままでも、充分広さは実感出来る、舗装する必要はない。(3) 舗装は土にセメントを混ぜたものを、20~70cmの厚さで埋める、学校のグランドのイメージ、この舗装による地下水に与える影響は検討していない→20~70cmの舗装であっても、れっきとしたコンクリート舗装であり、雨水は地下に浸透しない。平城宮跡には、まだ膨大な地下埋蔵文化財(木簡)が眠っている、木簡は、雨水が浸透することによって奇跡的に良好な状態で保存されている。コンクリート舗装をすれば、世界文化遺産認定の根拠となった地下埋蔵文化財が急速に朽ち果ててしまう恐れが充分にある。(4) この工事は、文化庁と狭義し、承認を得ている。しかし、世界遺産委員会との協議や工事の報告はしていない。世界遺産の現状変更との認識は無い。→この工事は世界文化遺産認定の主たる根拠となった地下埋蔵文化財に与える影響が大きい。世界遺産の重大な現状変更である。2009年にドイツのドレスデン・エルベ渓谷が橋の建設により、景観を損ねたという理由で世界文化遺産としては初めてr認定を取り消されたが、平城宮跡は「第2のエルベ渓谷」になる恐れが充分にある。世界遺産委員会と充分な協議をするべきだ。(5) 予算は1億1千万円(舗装も含めると、約3億円)、国交省の専任事項であるため、奈良県や奈良市などの承認は不要であると認識している。→国の財政状況が逼迫しているというのに、1億1千万円もかけてこのような無用な工事をする必要は全く無い(聞くところによると、この工事(施工者:中林建設株式会社)の落札率は限りなく100%に近かったようです。国交省の古典的な談合疑惑がここにもあるとリュウちゃんには思っています。荒井奈良県知事は現在のところ静観の構えですが、仲川奈良市長は、国交省に対し、市民の意見を聞くよう、要望書を出したようです) リュウちゃん、この問題を知り、現地説明会に出かけて、問題の詳細を知り、改めて以下のような感想を持ちました。 (リュウちゃんの感想)(1) 国交省・「平城宮跡を守る会」双方の言い分を聞いた限りでは、やはりこの工事は全く必要のないものである。(2) 必要が無いばかりか、世界文化遺産の認定根拠である地下埋蔵文化財を損ねる恐れが充分にある「有害な工事」である。このまま工事を進めると、エルベ渓谷に次いで世界文化遺産認定取り消しの2例目となる公算が充分にある。そうなったら、「奈良県の恥」である。(3) 民主党のマニュフェストの原点は「コンクリートから人へ」であった筈であるが、この工事は、まさに「人からコンクリートへ」の悪転換ではないのか?(4) 総工費3億円は、国交省としては、「はした金」なのだろうが、国の財政が逼迫している現在、また東北大震災復興費用の流用疑惑が問題になっている現在、このような無用な工事はするべきではない。そんな金があるのなら、震災復興費に回すべきである。(5) この工事の落札率は、ある人の情報によれば、99.8パーセントだったと聞いている。これは立派な「談合疑惑」である。「平城宮跡」を守る会」には、この疑惑を国交省に対し、徹底追及して欲しい。そして「予算執行停止」を勝ち取って欲しい。 「平城宮跡」を守る会」の作家・寮美千子さんは、10月16日、5695人の反対署名を持って国土交通省・文化庁を訪れ、署名を提出すると共に、工事反対を訴えましたが、話し合いは平行線に終ったとのことです。 リュウちゃんは改めて訴えます。 このような暴挙を許すな!平城宮跡を守れ!平城宮跡を救え!
2012年10月21日
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平城宮跡の広い草原が国交省によってコンクリートで固められようとしている。平城宮跡が危ない、平城宮跡を救え! 先日、懇意にさせてもらっている奈良の古書喫茶「ちちろ」のマスター、「うだしげき(宇多滋樹)」さんから、「平城宮跡で始まった「埋立て舗装工事」を止めたい!」というメッセージを転送頂きました。 うだしげきさんは、奈良在住の世界的映画監督・河瀬直美さんの2007年カンヌ映画祭グラン・プリ受賞作品「殯(もがり)の森」で、NHK朝ドラ「カーネーション」で大ブレイクした尾野真千子さんと共演し、アルツハイマーの老人を好演された方です。映画の老人と違って、本人はいたって穏やかな紳士なのです。「殯の森」公式ホームページhttp://www.mogarinomori.com/ リュウちゃん、このメッセージを一読して、怒り心頭になりました。何と酷い話だ!国交省の小役人によって、美しい奈良の都が汚されてたまるか! 下の写真はこのメッセージを書かれた奈良在住の作家、寮(りょう)美千子さんです。写真は以下の「寮美千子・作品一覧・著者略歴」から拝借しました。 http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%AE-%E7%BE%8E%E5%8D%83%E5%AD%90/e/B0041NNEDW 以下に寮美千子さんのメッセージ全文を貼り付けます。 みなさま奈良在住の作家・寮美千子です。9月末に、とんでもない知らせが飛びこんできました。平城宮跡の大極殿前の45,000平米(東京ドーム1つ分)の草原を、国交省が埋立て・舗装する工事を始めてしまったのです。近鉄線の電車の窓から見えるあの草原、大極殿前までのほぼすべてです。舗装は土をセメントで固めたもの。コンクリではありませんが、草一本生えなくする土色舗装です。工事は国交省の「国営公園の整備」の一環で、目的は次の通り・歩きやすくなる・奈良時代の広がりを体感してもらえる・遺構を整備してわかりやすくする歩くなら道をつければいいだけ。全部舗装で固める必要はありません。広がりなら、今の草地で充分感じられます。遺構の整備といっても、セメントで固める必要はありません。平城宮がなくなって以来、千年間は田んぼであり、この50年間は草地だった平城宮跡です。豊かな生態系があり、市民の憩いの場であるばかりでなく、湿地であったからこそ、地下水が充分にあり、埋蔵遺物が守られてきました。木簡の文字が読めるのも、地下水に浸っていたおかげ。その土地を舗装して環境を変えれば、何が起こるか分かりません。1300年来の地下図書館を炎上させるも同然の愚行です。しかも、平城宮跡の発掘はまだ3分の1しか終わっていないのです。住民の公聴会もなく突然始まったこの工事を止めるため急遽「平城宮跡を守る会」を立ち上げました。http://narapress.jp/hjk/署名活動も開始。サイトからダウンロードして郵送という方式。1万筆集まれば国も見過ごせないとのことなので、1人10名集めてくれる協力隊員を1000人求めています。署名集めて送ってください!よろしく! http://narapress.jp/hjk/#syomei 1970年代の公園整備計画を踏襲し、見直しもなく進められている工事です。 当時の「セメントで固める=整備」という方法は古過ぎます。 自然と歴史とが調和した、新しいスタイルの公園を発想すべきです。ITにより、自然を傷つけずにヴァーチャル映像で歴史を示すことも可能な時代になりました。平城宮跡は世界遺産です。工事の中止と、整備計画の見直しを!どうか、ご協力お願いします。埋め立ては11月10日開始予定。来年1月には舗装を開始し、3月には完了。一刻の猶予もありません。きょうも工事が続いています。お知り合いの新聞雑誌テレビの方々にも、お伝え下さい!http://ryomichico.net/mail@ryomichico.net 寮 美千子 反・原発に関する署名を除いて、これまで署名活動には殆ど応じたことがなかったリュウちゃん、今回はあまりの酷い話に、真っ先に署名しようと思いました。尚、下記のURL(再掲)に署名用紙がありますので、これをダウンロードして署名し、郵送するだけでOKとのことです。http://narapress.jp/hjk/費用は郵送の切手代80円で済むようです。郵送先は上記URLに書かれていますが、念の為に下記に貼り付けます。 (署名郵送先)〒630-8315奈良市中辻町1-1-103ならまち通信社「平城宮跡を守る会」 尚、この署名は、奈良県在住者のみでなく、全国から集めているそうです。この署名運動は、特定の政治団体は一切関係がないと思います、そうでなければ、既成の政治団体大嫌いのリュウちゃん、如何に奈良の問題であっても、署名は絶対にしないのです! このブログをお読み頂いた全国の皆様、是非ご署名頂きますよう、お願い申し上げます。 日本人の心の故郷、美しい平城宮跡を汚いセメントで固められてなるものか!平城宮跡を救え!
2012年10月12日
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2012年5月6日は全原発停止記念日 2012年5月6日未明、北海道電力泊原発3号機が定期点検のため、運転をストップしました。これで、現在日本で営業運転されている原発50基の全てが停止したことになります。リュウちゃんはこれまでブログで数十回に渡って述べてきたように、「全原発即時廃炉論者」です。しかし、54基もの原発が稼動していた福島原発大事故の直前には、何ら声を上げることが出来ない日和見人間でした。 福島で大事故が発生して1年2ヶ月が経過した今、改めて「全原発即時廃炉」にしなければならないと思う理由を以下に書いてみたいと思います。 (全原発を廃炉にしなければいけないと思うリュウちゃんの理由) (1) 2011年3月11日の東日本巨大地震と大津波で、福島第1原発は壊滅し、周囲に80京ベクレルもの膨大な放射能を撒き散らした。この放射能は、これから東日本の膨大な地域で、人や食品に計り知れない惨禍をもたらし、今後数十年に渡って惨禍をもたらす筈である。一度大事故が起きれば、壊滅的な惨禍を起こすことが確実な原発を何故、このまま存続させ、あまつさえ再稼働させようとするのか、正に狂気の沙汰である。(2) 福島原発の大事故は、まだ始まったばかりで、完全収束のメドは立たない、4基の廃炉が決定したが、廃炉への道則は途方も無く遠い、福島の4基の廃炉については、100年くらい掛かると云われている。因みに、1966年に日本で初めて営業運転を開始した「東海第1原発」は、27年の営業運転を終えて、1998年に廃炉が決定し、日本で初めて「廃炉プロジェクト」が動き始めたが、その行程表によれば、完全に廃炉に至るのは、2020年になるようである。しかも、2020年になっても。高レベル放射性廃棄物の恒久処理のメドは全く立っていない。つまり、最初から最終処理のメドが立たないまま、見切り発車で拙速な建設をしたと云わざるを得ない。 (3) 原発の作業に従事する人達は、常に被爆の危機に晒される。これまで日本の原発作業に従事した人は延数百万人以上とされていて、その内、約50万人以上が被爆していると云われている。原発労働者の写真を撮り続けた樋口健二氏の対談は以下)http://youtu.be/U73WCbZqD2sまた、以下のサイトには、樋口氏によって余すところなく原発労働者の実態が語られています。http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65698158.html 原発は、数百万人の原発労働者の「血の犠牲」の上で成り立っている、また「血の犠牲」がなくては成り立たない「吸血産業」である!(4) 原発は「トイレのないマンション」と云われる。これは、原発運転中に発生した放射性廃棄物を最終処理する手段が無いからだ。2010年の時点で、日本には累積28000トンもの使用済み核燃料棒があるという。かっては日本、アメリカ、イギリスなど13ヶ国で高放射性廃棄物の海洋投棄が行われ、その推定投棄量は、約10京ベクレル!まるで、自分のマンションで処理出来ない糞尿を近くの公園にバラ巻くような暴挙ではないか!(5) 以上のように、通常に運転されていても、周囲に一定量の放射能を撒き散らし、原発労働者に「血の犠牲」を強い、廃炉にも出来ず、廃棄物の処理も出来ない不完全で危険極まりない原発は、本当は即座に運転を停止し、例え完全な廃炉に出来なくても、世界の英知を絞って全原発の廃炉に向うのが、「21世紀の人間に課せられた最大の命題」だとリュウちゃんは思っています。 原発の寿命って、どれ位なのだろう? 以前のブログで、平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」(1996年頃)を紹介しました。http://www.iam-t.jp/HIRAI/この告発文の中に、以下のような文があります(第16節より抜粋)厚い鉄でできた原子炉も大量の放射能をあびるとボロボロになるんです。だから、最初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。以上の文によれば、原発運転開始の直後には、原発の寿命は10年位だと考えられていたようですが、運転後10年を経て廃炉にしようとしたところ、現実的に廃炉は不可能と判明した結果、現在までするずると廃炉を先延ばししてきたという経緯がよく判りますね。平井氏の告発文はリュウちゃんのような反・原発の立場の人間のバイブルなのですが、公平を期するために、「原子力村の一員」である「原子力安全基盤機構(JNES)の見解を以下に貼り付けます。http://www.jnes.go.jp/tokushu/keinen/grandmother/01.html以上のサイトでは、原発の寿命問題は「老朽化」の問題でじゃなく「高経年化対策」の問題であるとしています。この前提、素人でもすぐ判るインチキなものですが、それでも、30年を経過した原発は、「高経年化対策」の対象であるとしています。しかし、原発の心臓ともいえる原子炉圧力容器は、取替えが出来ません。圧力容器は数千℃の高熱、100気圧に近い高圧に耐えるように、30センチの厚さの鋼鉄で出来ているそうです。以下の小出裕章氏のサイトをお読み頂きたいと思います。http://blogs.yahoo.co.jp/permer4_4/27246443.htmlこのサイトによれば、圧力容器の鋼鉄は、内部の猛烈な中性子を浴びて、どんどん経年劣化し、最後にはガラスのように脆くなってしまう。現在では、特に九電の玄海1号機が危ない!と告発しています。アメリカでは、原発運転の認可期間を最大40年とし、その後最長20年までの延長が認められていて、日本政府もこれを援用しようとしていますが、上記のことを知ったあとでは、空恐ろしいような甘い基準ですね。今回の最後に、日本の原発で運転開始後、30年以上経過している原発を全て挙げてみます。★福島第1原発5号機(34年)、★福島第1原発6号機(33年)、★福島第2原発1号機(30年)、★東海第2原発1号機(34年)、★浜岡原発1号機(36年)、★浜岡原発2号機(34年)、★敦賀原発1号機(42年!)、★大飯原発1号機(33年)、★大飯原発2号機(33年)、★高浜原発1号機(38年)、★高浜原発2号機(37年)、★島根原発1号機(38年)、★伊方原発1号機(35年)、★伊方原発2号機(31年)、★玄海原発1号機(37年)、★玄海原発2号機(31年)今後10年以内に廃炉にしなければいけない原発が16基もある。費用は少なく見積もって30兆円!政府が20年延長をしないように、監視していく必要がありますね! (これから暫く、原発問題を書いていく予定です)
2012年05月14日
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原発ストレステストは始めに再開ありきの茶番劇だ!(ストレステスト意見聴取会会場=中野博子氏撮影) 福島第1原発の大事故から、早や1年になろうとしています。 政府は昨年暮れ、早くも福島第1原発は「冷温停止状態」になったと宣言しましたが、これはたまたま継続的注水によって原子炉の圧力容器内の温度が100℃以下に下がった状態が継続しているだけで、とても「安定的な冷温停止状態」とは云えないですね。原発の冷却に使った汚染水は既に行き場を失いつつあります。また、3月11日の東北大地震以来の最大余震は現在のところ、同日に茨城県沖で発生したM7,6のものですが、あの大地震でプレートの内部に変化が生じ、以前と比べ、より地震が起き易くなっているようです。2004年に発生したスマトラ沖大地震(M9,1)は、その3ヶ月後にM8,6、3年後にM8,5の大地震が起きましたが、昨年の東北大地震の最大余震はまだ発生していないと見るべきで、M8,0~M8,5の余震あるいは誘発地震が近々発生することは必至だと思います。 この最大余震に、福島第1原発は耐えられると思いますか? 2月9日、霞ヶ関の経産省で「関西電力大飯原発ストレステスト意見聴取会」が原子力安全・保安員の主導で開催されました。当日の聴取会の出席者は全部で35人、内訳は電力会社12人、保安員10人、原子力安全基盤機構5人、学識経験者(専門委員)8人、 この中で「原子力安全基盤機構」は一般には耳慣れない組織なので、以下注釈を入れます。 「原子力安全基盤機構」とは、経産省所管の独立行政法人、2003年10月に設置、業務は、原子力施設及び原子炉施設に関する検査等を行うとともに、原子力施設及び原子炉施設の設計に関する安全性の解析及び評価等を行うことにより、エネルギーとしての利用に関する原子力の安全の確保のための基盤の整備を図ることを目的としている機構、しかし昨年、この機構が原発の安全検査にあたって、検査内容の原案を電力会社のいいなりに作成していた事が発覚、完全に「原発村の一員」であることが露呈しました。 会議に参加した35人の内、電力会社12人、保安員10人、原子力安全基盤機構5人、何と27人までが原発バリバリ推進派の「原子力村の住人」です。 問題は8人の学識経験者です。そのうち、検索で判明した5人を以下に挙げます。(原発再稼動推進論者)★ 岡本孝司→東大工学研究科原子力専攻教授、この「ストレステスト聴取会」の司会進行役、原発メーカー・三菱重工から200万円の献金を受けたとされている人物、★山口彰→大阪大学大学院工学科教授、三菱重工から3385万円の献金を受けたとされている人物、★ 阿部豊→筑波大学大学院システム情報工学研究科教授、三菱重工から500万円の献金を受けたとされている人物、(原発再稼動慎重論者)★井野博満→東大名誉教授(金属材料物性)★ 後藤政志→芝浦工大教授、元・東芝・原子炉格納容器設計者、 上記、「原発再稼動推進論者」は、いずれも原発メーカー大手の三菱重工から多額の献金を受けている、いわゆる原発ヒモ付き人間です。かろうじて井野氏、後藤氏の2人のみが慎重派、児玉龍彦氏、小出裕章氏のような人は決してこのような会議のメンバーには選ばれないのです。 原発ストレステスト(耐久試験)は、簡単に云えば、(1) 電力会社が、自己評価を行なう。(2) IAEA(国際原子力機関)が(1)を査察・検証、(3) IAEAの査察を受けて、国の原子力規制機関が妥当性を判断する。(4) 原発立地自治体に再稼動の是非を問う。 という4段階で、再稼動の可否を決定するのですが、こと日本に於いては、上記4っつの過程は全て「始めに再開ありきの茶番劇」になります。 日本人は、国際機関の名前に弱い。上記4段階の中で、(2)の「IAEAの査察」という点が、大半の日本人にとりましては、「権威あるIAEAの査察が今回のストレステストは妥当」との結論を出したのだから、今回のストレステストは公な妥当性を持つのだろう」と考える筈です。 しかし、ちょっと待って下さい。IAEAはどんな機関なのか、今一度考えて見て下さい! IAEAは、1957年、原子力の平和利用の促進と、軍事転用をされない為の保障措置を実施する国際機関として、国連傘下の自治組織として設立されました。運営経費は3010年で約400億円、この経費は加盟国の義務的または任意の分担金で賄われます。 つまり、IAEAは、「原子力の平和利用を促進する団体」なのです。「原子力の平和利用」とは、「原発」のことです。この文言を上記に当てはめますと、 IAEAは「原発を推進する団体」なのです。つまり、「れっきとした原発村の住人」なのです。 「原発村の主である電力会社がお手盛りのストレステストを行い、「原発村の国際機関」であるIAEAがお手盛りの査察を行い、「35人中、33人までが原発村の住人であるストレステスト聴取会のメンバーが、テストは妥当だと判定した。 これは、「始めに再稼動ありき」の茶番劇だ!ーーー バッハ:「ゴルトベルク変奏曲」、第25変奏http://youtu.be/-0ZSDjEghtY ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」第2楽章http://youtu.be/bzoJfK5OBqA
2012年02月10日
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世界一大きな魚ジンベエザメを救え! 昨年末の29日、テレビは既に年末年始のスペシャル番組の時期に入っていまして、各局とも馬鹿騒ぎのスペシャル番組ばかりの編成になっていた時期でした。 アラカンのリュウちゃん、特に見たい番組が見当たらないまま、チャンネルサーフィンをしていましたところ、下記の番組に辿り着きました。 「ぐるナイ最終章ゴチ クビ2名決定で大泣きスペシャル!!」 リュウちゃん、他に見たい番組もない儘、暫くボーと見ていましたが、番組内で、ジンベエザメのフカヒレが提供されたのを見て、ビックリしてしまいました。リュウちゃんの番組を見ての第一感は、 事もあろうに、あの世界一大きな魚、人間に親しく、温厚なジンベエザメを食べてしまうなんて、何だか許せない行為だ!この番組、噂に違わぬ酷い番組だ! 「ぐるナイ」の正式名称は「ぐるぐるナインティナイン Hi-Tension TV」( - ハイ・テンション・ティーヴィー)、、吉本興業所属のお笑いコンビ「ナインティナイン(矢部浩之、岡村隆史)」のレギュラー番組として1994年に開始、食べ物を粗末にする番組として視聴者からのクレームの多い番組ですが、現在も視聴率20%台をキープする人気番組です。 ジンベイサメと云えば、関西人のリュウちゃんのイメージは大阪港にある世界最大級の水族館「海遊館」で飼育されていた「海くん」「遊ちゃん」「大くん」などでお馴染みです。小さな魚に混じって、5メートル近い巨体で悠々と泳ぐ姿は、海遊館を訪れる人の最大のお目当てであり、大きな楽しみでした。昨年11月にオスの「大くん」が高知の海に放流され、現在は「海くん」(推定年齢9~10歳)一頭だけが海遊館で頑張っているようです。 これまで捕獲されたジンベエザメの最大のものは体長14m、海遊館の「海くん」の約3倍の体長ですね、自然界では、体長20mにもなると云われています。まさに「地球最大の魚」です。ジンベエザメが地球最大の魚」だとすれば、シロナガスクジラは「地球最大の哺乳類」かつ「地球の歴史上の最大の動物」です。確認されている最大のシロナガスクジラの体長は35mにも及ぶそうです。 ジンベエザメとシロナガスクジラの「共通点・相違点・捕獲と保護の経緯」を調べて見ましたので、下記に挙げてみます。 (1) 共にオキアミなどのプランクトン(浮遊生物)を食す。(2) シロナガスクジラは高速移動、ジンベエザメは動作緩慢、(3) 天敵は共に鯱(シャチ)、それと人間、(4) 人間、特に我々日本人はシロナガスクジラを肉・脂の他、全ての部位を有効に利用した。他方、ジンベエザメはカツオやイワシなどがその周りに群れている為「大漁の吉兆魚」とされ、漁師から崇められてきた。クジラと違って、漁の対象とはならず、肉を食する習慣もない。 但し、中華料理に於いてはジンベエザメのフカヒレは最上級のものとされ、中国ではフカヒレのみを獲るためにシンベエザメ漁が行われている。 (5) 両方共、絶滅危惧種に指定されている。シロナガスクジラは、1966年頃に全世界で捕獲は完全に停止された。ジンベエザメは2002年にワシントン条約で絶滅危惧種に指定され、2003年にEU(ヨーロッパ連合)、2004年に日米が「フカヒレ目的」の漁を禁止した。(6) 中国では、現在のところ、「フカヒレ目的」のジンベエザメの捕獲は禁止されていないようである。しかし、かなりの部分が「密漁」に頼っている。(7) 過激な海の環境保護団体「シーシェパード」は、日本の調査捕鯨の次のターゲットを、中国の「フカヒレ」の密漁に絞ったようである。 リュウちゃん、上記の「共通点・相違点・捕獲と保護の経緯」を調べて見て、改めて12月29日に放映された「ぐるナイスペシャル」の番組作りの酷さに愕然と致しました。 あの番組で使用された「ジンベエザメのフカヒレ」は、日本やアメリカでは漁が禁止されている食材です。漁が禁止されているなら、密漁で獲られたものか、中国からの輸入品という事になりますが、若し輸入が認められているとすれば、非常におかしな事です。政府は即刻、輸入を禁止すべきだと思います。 例え輸入が認められていて、法的には何の問題がないとしても、そのフカヒレは中国で密漁されたものかも知れません。いわば、「何処の馬の骨」か判らない食材です。このような「疑惑の食材」を使うにあたっては、大マスコミである「日本テレビ」は、この食材の入手ルートを明らかにする必要があると思います。その上で、問題が明らかになれば、番組は打ち切りにするのが相当であると思います。 2007年1月7日に放映された関西テレビ製作の「発掘!あるある大辞典(司会=堺正章)」は「納豆を食べて痩せる」という番組だったのですが、データ捏造が発覚、この番組は間もなく中止され、製作した関西テレビは民放連から約半年間の除名処分を受けました。 今回の「ジジンベエザメのフカヒレ事件」は事の悪質さに於いて、「発掘!あるある大辞典」の比ではない酷い事件だと思います。 政府、農林水産省、消費者庁、総務省、各環境保護団体にこの問題を提起します。また、ブログ・ツィッターなどでこの問題が広く拡散される事を期待します。 高知で放流された「海遊館の大くん」、ひょっとして、密漁船に捕獲され、ヒレを取られて海の底に投棄されてしまったのかも?
2012年01月12日
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橋下徹さん、あなたは、脱・原発の希望の星だ!(橋下徹・新大阪市長) 11月27日に行われた大阪府知事選・大坂市長選のダブル選挙で、知事には松井一郎・大坂維新の会幹事長、市長には橋下徹・大坂維新の会代表が、まだ開票が始まらない段階で当選確実となり、圧勝しました。 大坂市長選の開票結果の以下の通りです(投票率:60,92%)橋下徹:750,813票平松邦夫:522,641票 自民、民主、共産という既成政党がこぞって平松氏の支持に回るという、従来の常識からすれば、橋下氏絶体絶命とも云える逆風の中での圧勝は、彼の表面的な「軽さ」とはうらはらに、時代を見通す視線の確かさ、その理念に向かって、ひたすら突き進む力強い突進力、既成の権力に汚染されていない清新な人物像に、従来の政党政治に桎梏を感じていた一般市民に圧倒的な共感を呼んだ結果だとリュウちゃんは思いました。 平松は何も変えられないが、橋下ならば、何か新しい事をやってくれそうだ。 橋下さんがダブル選挙に当たって、選挙公約に掲げたのは、以下の点です。 (1) 大阪維新の会のマニュフェストに基づく大阪都構想の実現(2) 市役所の公務員の給与削減、人員を36000人から24000人に削減、(3) 大阪市教職員基本条例案、教育基本条例案の提案、(4) 関西電力に対し、脱・原発依存、発・送電分離、の株主提案の行使、 大阪市長に当選して間もない現在、マスコミの話題は、上記(1)の「大阪都構想」の話が先行していますが、リュウちゃんは以前(知事時代)から橋下氏の関西電力に対するスタンスに一番の関心を持っていました。 以下、3月21日以降の橋下知事の記者会見の発言をYou-Tubeで辿って見ましょう。 (1) 4月28日「「原発の新たな建設止めるべき」http://youtu.be/RO0CttIQqF4(2) 6月10日「関西電力の15%節電要請に橋下知事が反対表明」http://youtu.be/jATFf1M3iZQ(3) 6月上旬、「地震で原発壊れたんじゃないの?」http://youtu.be/JODQOPoVByA(参考)今年の関西電力の株主総会についての7月1日「関西電力「テポドン着弾しても原発は壊れません」についてhttp://youtu.be/fu2tifLzbSU (4) 11月27日「橋下徹 大阪新市長、松井一郎 新知事 当選記者会見」http://youtu.be/wP9ipACeook 以上のYou-Tubeをご覧になって、皆様はどう感じられたでしょうか? リュウちゃん、ここは原発問題に絞って、橋下氏の考え方を辿って見たいと思います(橋下氏は大阪市長ですので、大阪エリアの電力を賄っている関西電力に対して、どういうスタンスを取っていくかという文脈で意見を表明していますが、これは原発をかかえる他の電力会社も同じ問題です。その点を留意された上でお読み頂きたいと思います) ★上記You-Tube(4)の1時間56分~2時間0分あたりのインタビューのコメントを中心に作成した橋下氏の原発に対する意見 (1) 電力、エネルギー問題は大阪だけの問題ではなく、関西全体の問題、関西広域連合挙げて原発依存度を下げていく、短期的には新型火力、中・長期的には自然エネルギー、蓄電技術を組み合わせ、自然エネルギーを発電時間にかかわらず、安定的に供給出来るようにやっていきたい。 (2) 発送電分離も重要な要素だ、発送電分離は民主党も言っている。国と現場(地方)からのサンドイッチ作戦でやって行く。 (3) 脱・原発依存、発送電分離は、具体的には、関西電力の筆頭株主である大阪市(9,8%の関電株を大阪市が所持)が株主提案権を行使して行く。 (4) 株主提案は、大阪市の役人には出来ない。役人に出来ない事は選挙で決める他はない。だから選挙の俎上に乗せた。脱・原発依存、発送電分離は、権力者たる関電にお願いするだけでは何も出来ない。来年6月の株主総会に向けて関西広域連合を挙げて具体的な提案の内容を練って行きたい(注:平松邦夫市長は6月29日の関電株主総会に於いて、この権利を行使しなかった)、提案を議決にまで持っていくためには、他の大株主と連携することも視野に入れる。 橋下徹氏は、既成の政治的リーダーと違って、脱・原発に向けての具体的戦略がある! 「無力な一市民」のリュウちゃん、橋下徹氏に以下のように期待したいと思います。 (1) 関電に対し、株主総会で脱・原発を具体的に提案し、関西電力管内の原発11基(高浜4基、大飯4基、美浜3基)の運転全面停止、さらに廃炉に追い込む事を期待します。 (2) 「大阪都構想」を実現する為にも、「発送電分離」を実現するためにも、国政レベルの法改正が必要です。来年行われる総選挙に向かって、「平成維新の会」が中核となって、脱・原発志向の国会議員と連携し、新党を結成して下さい。その新党の下で、脱・原発に欠かせない「発送電分離法」を成立させ、電力会社の発送電独占にピリオドを打ってくれる事を期待します。 野田・原発推進内閣が解散・総選挙に打って出る時こそが、原発マネーで汚染された既成政党の息の根を止める最後の、最大のチャンスです。そのキャスティングボードは、橋下徹さんが握っています。 橋下徹42歳、日本の明るい未来は、あなたの双肩にかかっているとリュウちゃんは思っています。ーーー 中島みゆき「時代」http://youtu.be/EElOw5eFPrA 中島みゆき「ファイト!」http://youtu.be/sehTpxlne_0
2011年12月01日
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原発大事故から8ヶ月放射能の全面徐染は不可能だ。(細野豪志環境大臣) 3月11日の東日本大震災に伴い発生した福島第1原発の大事故から、早や8ヶ月が経過しました。 8月26日、国の防災対策本部は、「除染推進に向けた基本的考え方」というメッセージを出しましたが、これは年間20ミリシーベルト以上の地域は国の責任で除染するが、それ以下になったら、住民の責任で除染せよという噴飯物のメッセージでした。 しかし、9月27日の、共産党委員長、志位和夫氏は、リュウちゃんの9月16日付けのブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/0511katutyan/diary/201109160000/で転載させて頂いた群馬大学の早川由紀夫教授の汚染マップを示し、政府を追求、以後、細野 豪志環境大臣をはじめとする政府の公式見解は、「年間1ミリシーベルト以上の地域は全て除染の対象区域とする」という事になってきました。 じゃあ、年間1ミリシーベルトの地域は、どれ位の面積になるのか? リュウちゃんは、上述の9月16日のブログで、日本の国土の1/10がホットゾーンになってしまった」と書きましたが、細野大臣の国会答弁では、「年間1ミリシーベルト以上の線量の地域の総面積は、概算1万平方km、であるとしました。 1万平方kmにも及ぶ広汎な地域の完全除染、果たして、そんな事が可能なのでしょうか? 11月7日、フジテレビ系列の関西テレビの夕方の報道番組「スーパーニュース「アンカー」という番組で、「内田誠が見た南相馬の現実」(取材:10月28日)というルポ番組が放映されました。http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/283.html(★阿修羅♪さんのサイトを転載させて頂きました) この番組で、ジャーナリストの内田誠さんは、先ず警戒区域の浪江町にある知人の女性の家を訪ね、線量の状況を取材、その後、南相馬市の桜井 勝延(さくらい かつのぶ)市長にインタビューしました。以下にインタビューのポイントを書いて見ます.(内田氏)南相馬市の除染活動はどれ位進んでいますか?(桜井市長)学校や公民館などの公共施設は、かなり除染をしましたが、住宅などの民間施設、山林、田畑などは全く手付かづです。除染は1回だけでは駄目で、何回もする必要があります。その意味では、まだ公共施設も、到底、除染出来たというレベルではありません。 (内田氏)政府や東電は、どのような補償をしていますか?(桜井市長)東電は補償を自分目線でやり、積極的に払おうとしないのです。一律100万円+α、それっきりです。これじゃ、僅か半年の生活費にしか過ぎません。 (内田氏)除染の費用を東電は負担していますか?(桜井市長)何度も東電の社長に会って、除染の費用を東電が全面的に出す約束をしたにも関わらず、その後東電は、除染の費用を一切出していません。 (内田氏)国は合計で1兆円を超える除染費用を予算に計上しようとしていますが、この膨大な予算に関しては如何ですか?(桜井市長)1兆円など、南相馬市だけですぐ使い切ってしまいますよ、私の見積りでは、南相馬市だけで、完全除染する為には、数兆円は掛かると思います。 南相馬市だけで除染費用が数兆円!!! 南相馬市の総面積は、約400平方km、細野環境大臣が国会答弁した除染しなければならない国土の総面積は10000平方km余り、少なく見積もっても、南相馬市の25倍余り!!! 仮に、南相馬市の完全除染に要する費用を4兆円としますと、全国の除染に要する費用は、4(兆円)×25(倍)=100兆円(!!!) 細野環境大臣は、立場上、この除染を完全にやり遂げると答弁せざるを得ませんでしたが、上記のような途方も無い費用が掛かる事が判った今、「無力な一市民」に過ぎないリュウちゃんは以下のように断言せざるを得ません 福島第1原発の事故で撒き散らされた放射性物質の完全な除染は、不可能である。 1986年のチェルノブイリ原発大事故から今年で25年、未だに、ウクライナやベラルーシの原発から半径30キロ県内を中心に、毎日、約3500人のスタッフが除染や警備活動を行っているようです。 チェルノブイリでの除染作業について、軍当局の発表によれば、「50万人の除染作業員のうちのほとんどが何らかの症状を訴え、病院に通っていたが、やがて早い時期に2万人が死亡、20万人が今でも障害に苦しんでいる」 除染作業自体が命がけなのです。 チェルノブイリの除染作業は、あと50年ほど続けなければならないそうです。 政府殿、東電殿、貴方達の人災で起してしまった放射能汚染、除染費用だけでも100兆円、これを電力料金に上乗せして、国民に負担させるつもりなのですか? ---- 武満徹「弦楽のためのレクイエム」 小沢征璽/新日フィルhttp://youtu.be/uHfa1uCAmAA 武満徹「死んだ男の残したものは」 (歌)長谷川きよしhttp://youtu.be/kLThp2qMgDQ
2011年11月23日
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今を生きる3人の熱き女性の反原発の語らい新刊書「女たちの3・11」、オフィスエムより発売。「纐纈(はなぶさ)あやさん」 3月11日の東日本大震災と、福島第1原発の大事故発生から既に半年以上が経過しましたが、未だ復興は遅々として進まず、原発の大事故の収束も「お先真っ暗」の状態です。そんな中で、原発問題に関しましては、早くも、「もう危機的な時期は過ぎた」というムードが支配的になってきて、かなりの部分で風化現象が始まっているようにも見えます。 しかし、原発大事故の収束には、少なくとも数十年を要するのです。まだ大事故は始まったばかりなのです。私達「無力な一般市民」は、これからも長期にわたり、原発大事故の収束に至る推移を注意深く見守りながら、このような大事故が二度と起こらないよう、それぞれの立場で声を挙げていかなくてはならないと思っています。 リュウちゃんの6月20日付けのブログで、長野県須坂市に住んでいました反・原発活動家、坂田静子さんの「聞いて下さい」という本を紹介させて頂きましたが、この度、坂田さんの本を出版した長野市の出版社、オフィスエム(下記URL)から「女たちの3・11」という新刊書が発売されました(税込み定価840円)http://o-emu.net/ この本は2011年7月24日、長野市ふれあい福祉センターで行われた、「脱・原発・長野、2011フォーラム3・11フクシマから「脱・原発」へ」というトーク・イベントをブックレットとして再構成したものです。本のタイトルは多分、優れた女性ノンフィクション作家・澤地久恵さんの1972年の処女作「妻たちの二・二六事件」から来ているのだと思います。 トーク・イベントに参加した3人の女性を紹介します。 纐纈(はなぶさ)あや 自由学園卒業、写真家・映画監督の本橋成一の下で、映画制作、宣伝、配給に携わる、2010年6月、、山口県上関町に中国電力が建設しようとしている上関原発に反対している祝島の人々の30年に及ぶ反対闘争を描いたドキュメンタリー映画「祝の島(ほうりのしま)」公開、現在、全国各地で巡回上映中。 2011・6・11脱原発アクション、小出裕章さんとあやさんの挨拶http://youtu.be/cqRhVoHMzWs 「祝の島」予告編http://youtu.be/fn2qN9kp204 坂田雅子 1948年生まれ、長野県出身、「聞いてください」の著者、坂田静子さんの次女、AFS交換留学生としてアメリカ、メイン州の高校に学ぶ、京都大学文学部哲学科卒業、1970年、写真家グレッグ・ディビスと結婚、2003年、ベトナム戦争で兵役経歴を持つ夫の死をきっかけに、枯葉剤をテーマにしたドキュメンタリー映画「花はどこへ行った」を初監督、映画第2作「沈黙の春を生きて」が2011年9月公開、 「沈黙の春を生きて」予告編http://youtu.be/zbpSLzEepUg 渡辺一枝 1945年ハルピン生まれ、作家・椎名誠夫人、1987年に18年間勤めた保育士生活に終止符を打ち、作家活動に入る。80年代よりチベットを何回か訪れ、チベット人との交流を重ねる。2011年3月11日より被災地でボランティア活動に参加、主著「すっぴん素顔のこのまんま」、「ハルピン回帰行」、「チベットを馬で行く」等、多数。 このトーク・イベントは、オフィスエムの社長、寺島純子さんの司会、上記3人のコメンテーターが順番に寺島さんの問いかけに答えるという形で進行しますが、冒頭にオフィスエムの編集者であり、このトーク・イベントの企画者であります村石保氏の以下のような挨拶がありました。 (このイベントの)企画意図といわれても、それほど大したことではなく、こんな時だからこそ、最も信頼を寄せる3人の女性のお話を、直にお聞きしたかったということです。「女たち」と銘打ったのは、無論、男たちがダメという意味です。~、今回の原発事故は、戦後この国を司ってきた男社会の責任だと思っています。永田町や霞ヶ関は元より、男たちは積極的にその非を認め、この国のステージから即刻退場すべきだと思っています。 リュウちゃん、3月11日以降、反・原発の立場でブログを更新して来ましたが、原発ブログに寄せられたコメントを拝見しますと、やはり熱心な方は圧倒的に女性が多い、上記、村石編集長の過激な挨拶に、男の端くれとして、かなり反発を覚えながらも、圧倒的な女性パワーの前に、半ば以上頷かざるを得ないと感じました。 このトーク・イベントは、寺島さんの司会の下で、淡々と、しかし深い熱を以って続けられます。ダメな男の端くれのリュウちゃん、このトークの詳細につきましては、論評をする立場にありません、ただ、特に女性の方に読んで頂きたいと願うばかりです。数々の印象に残る言葉がありましたが、以下に、このイベントの3人の女性の結びの言葉を抄録致します。 纐纈あやさん 結局、原発にしても、枯葉剤、戦争にしても、命よりも他の何かを優先しようとするために引き起こされたものだと思うのです。「いのちの繋がり」、そのことを一個人として、一市民として声に出していきたいと思っています。 坂田雅子さん 今回の事故もどう収束していくか判りませんが、やはり避難している人たちにとって、何かの形で「いのちは繋がっていくんだ」と思えることが、これからの希望に繋がっていくのではないかと思っています。 渡辺一枝さん 例えば飯舘村にしろ他の場所にしろ、ホットスポットと言われている地域にいる人、避難を余技なくされた人、時間も生活も周りとの繋がりすべてが断ち切られた人たちの痛みを思うと、本当に胸が痛みます。~、もしかしたら私たちの未来はそんな感じかもしれませんが、それでも命は繋がっていく。どうあろうが、生きていくことに希望を持って生き続けたいと思います。 (以下、先に公開した(2)に続く)
2011年11月03日
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(福島第1原発大事故から半年後~オフィスエムの新刊「女たちの3・11」(1)の続き) 皆様、また坂田静子「聞いてください」と同じように、地元の公立図書館への発注などを通じて、「女たちの3・11」の拡散を宜しくお願い致します。ーーーこれまで、リュウちゃんの反・原発ブログに熱いコメント頂いた方々の中で、特に印象に残った方のブログを以下に貼り付けます。 「夢も想いも絵に込めて」(摂ちゃん):摂ちゃんは洋画家です。http://plaza.rakuten.co.jp/setsuohshima/ 「サヨコの土壇場日記」(土壇場サヨコさん):サヨコさんは詩人、小説家です。http://plaza.rakuten.co.jp/papermoonsayoko/ 「Mrs・Lindaの日記」(Mrs・Lindaさん):リンダさんはアメリカ在住です。http://plaza.rakuten.co.jp/mrslinda/ 「虹色のパレット」(カズ姫1さん):カズ姫さんはアメリカ在住のアーティストです。http://plaza.rakuten.co.jp/nijiiro1/ 、この情報を提供頂いた「長野のれみどり」様に感謝の意を表します。「れみどり」様、どうもありがとう御座いました・http://plaza.rakuten.co.jp/lemidori/ーーー吉永小百合「勇気あるもの」http://youtu.be/sFoiL6VGHKw 中島みゆき「命のリレー」http://youtu.be/ezji4nKjnUI (文章が長くなってしまいましたので、ブログを2分割せざるを得ませんでした。福島第1原発大事故から半年後~オフィスエムの新刊「女たちの3・11」(1)は、本日中に追って公開します。出来ましたらコメントは、(1)公開のあと、(1)のほうに頂ければ幸いと存じます。皆様、宜しくお願い致します)
2011年11月03日
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あはれ、秋風よ、情あらば伝へてよ今年のサンマは大丈夫か?と大震災直後に発生した福島第1原発の大事故は、その除染がようやく大きな問題としてクローズアップされてきましたが、原発事故の収束に至る道筋が全く五里霧中であるのと同じように、徐染の問題も、解決の糸口がまったく見えないというのが本当の姿のようです。 9月27日の国会の予算委員会の質疑で、共産党の志位和夫氏は、群馬大学教授・早川由紀夫氏の作成した「汚染マップ」を示しながら、以下の質問を行いました(下記URL)http://youtu.be/6vRJo7UiBkU (志位氏)除染費用は、国が責任をもって全面的に支払う、その上で東電にすべての賠償責任を追わせるべきだ。(首相)全面的にというか、最終的には国が責任をもって除染を行う。 9月29日、環境省は福島第1原発事故に伴う放射性物質の除染や汚染がれきの処理にかかる国の負担が、2011~13年度までの3年間で少なくとも1兆数千億円に上るとの見込みを発表しました。 この費用の算定基準は、(1) 文部科学省による空間線量率の測定データなどを参考に除染対象地域を想定。表土の除去などで出る土壌や落ち葉の量を試算(2) 除染対象地域は福島県の総面積の約17%に当たる約2419平方km(3) 除染によって生じる土壌の量は、最大で約2879万立方m、これは東京ドーム23杯の量になる。 上記、志位氏の国会質問は9月27日、一方、環境省が国の除染の指針を発表したのは、志位氏の国会質問の2日後、 志位氏の質問が、しごくまっとうなものであるならば、環境省の除染基準は、本来、国がやらなければならない除染の、わずか1/100以下でしかない事は一目瞭然ですね。 これにより、野田内閣の除染に対する取り組みが、其の場しのぎの、全くインチキなものであることが明らかになったと、リュウちゃんは感じました。ーーーーーーーーーーーーーー 天高く馬肥える秋サンマの新物が市場に出回り、まさに食欲の秋全開、 しかし、ちょっと待って下さい。サンマは本当に大丈夫なのでしょうか? 以下の図は、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が4月初めに発表した海洋汚染のシュレーション図です。この汚染図につきましては、門外漢であるリュウちゃん、正しい評価は出来ないのですが、「陸上の汚染地図と同じような規模で、三陸から千葉県にいたる近海に汚染が拡大している」とイメージ出来ますね。 下図は「サンマの回遊パターン図」ですが、この図と上記IRSNのシュミレーション図を重ね合わせてイメージしてみますと、以下のことが云えると思います。 (1) 黄色い矢印の「北上群」は、5~6月位に汚染海域を通過した。(2) 赤い矢印の「南下群」は、10~11月に汚染海域に達する。従って、10~12月の「棒受け網漁」で捕獲される筈のサンマは、少し危ない感じがする。 農林水産省は、全国の食品の放射能の量を測定して、データの公表しています。このデータの内、「サンマ」(調査期間:3月19日~9月30日)を検索してみましたところ、調査件数はたったの2件のみ!検査日は2件とも8月9日、調査場所も2件とも福島から遠く離れた北海道、調査結果は2件とも放射性物質検出ゼロ、 これじゃ、調査した事にはならないですね! 8月24日付けのジャパン・リアルタイム紙によれば、漁業者団体の全国さんま棒受け網漁業協同組合は、福島第1原発から半径100キロ以内のサンマ漁を自粛すると発表しました。 放射性物質は大抵、重金属なので、海洋に飛散したもの、あるいは、原発の排水によって放出されたものの殆どは速やかに海底に沈殿すると思われます。従いまして、海の上層部を回遊するサンマやイワシ、マグロ、カツオのような回遊魚よりも、カレイ、ヒラメ、アイナメ、メバルなどの海底に暮らす魚、またアサリやサザエ、アワビなどの貝類、またワカメなどの海藻類に、より深刻な影響が出る筈です。 国際的環境保護団体のグリーンピースは、5月26日に声明を発表、それによれば、、「東日本大震災で壊滅的な被害を受けた、福島県の沿岸都市の海産物に対する検査の結果、特に海藻類から、基準値を大幅に上回る放射性物質が検出されており、長期間にわたって人体や生活環境に深刻な危害を及ぼすことが予想される」 しかし、日本の政府関係者は、「海流や潮の満ち干により、太平洋に放出された放射性物質は急速に薄まる」と主張しています。 どちらの云う事が正しいのでしょうか? グリーンピースは、捕鯨問題などで、我々日本人にとりましては、いかがわしい団体だという印象があります。しかし、こと福島原発周辺の海洋汚染に関するモニタリング調査と、その結果についての警告は、日本の農水省などの発表するものよりも、遥かに信用に足りるものであるとリュウちゃんは思いました。 今年のサンマは大丈夫なのか? 最初の自問に対するリュウちゃんの結論は、以下です。 ★ リュウちゃんのような高齢者は、どのみち大丈夫、★ しかし、リュウちゃんの孫ちゃんのような小さい子供には、きちんと内臓の放射線量までチェックした上でないと、食べさせたくない。 野田内閣殿、海産物の汚染も、包み隠さず国民に明らかにして下さい!そして、放射能タレ流しの元凶である東電に、全額補償させて下さい!東電の尻拭いで増税するなど言語道断です!
2011年09月30日
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福島第1原発の大事故で、日本国土の1/10が。「ホットゾーン」になってしまった! 福島第1原発の大事故が発生してから、既に半年が経過しました。大事故発生当時、暫く連日発表されていた福島第1原発の事故対応のニュースも何時の間にか流されなくなり、大半のマスコミの軸足は他のニュースに移って来たように思われます。東電の原発事故に対する本格的な補償も始まりましたが、個人の被災者への最高補償金額はたったの450万円!これじゃ、普通の家族の一年分の収入でしかありませんよね、全く被災された方々をナメているとしか思えません。 今、マスコミから段々原発事故にニュースが消えていく中で、「無力な一市民」であるリュウちゃん、改めましてこの大事故をいくつかの疑問から考え直してみる事にしました。 (疑問1)放射能汚染はどこまで拡がっているのか? 冒頭の地図は、下記URLの「早川由紀夫の火山ブログ」からコピーしたものです。http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-418.html 群馬大学教授で火山地質学者である早川さんは上記のブログで、現在まで冒頭のような汚染等高線地図を4回に渡って改定していまして、冒頭の地図は9月11日に公開された「四訂版」です。 この汚染地図は、最も汚染されている箇所(1時間当たり8マイクロシーベルト以上の場所)を赤で表示、順次色が朱色-橙色-薄い橙色-黄色-緑色-薄い緑色の7段階に塗り分けられています。以下はこの拡大地図に基づき、話を進めたいと思います。http://gunma.zamurai.jp/pub/2011/0911gmap06.jpg 文科省は4月、国際放射線防護委員会(ICRP)が原子力事故の収束段階で適用すべきとする年間限度量1~20ミリシーベルトの上限を根拠に、福島の児童や生徒の被曝線量の上限を「年間20ミリシーベルト」とする基準を決めました。しかし、 基準が高すぎると保護者から不安の声が高まると、文科省は方向転換。今年度、学校敷地内で受ける放射線被爆量は、「年間1ミリシーベルト以下」を目指すとしました。「年間1ミリシーベルト」は国際放射線防護委員会(ICRP)が定める一般の人が浴びてもよいとされる規準です。上記の「基準」を念頭に入れた上で、改めて「汚染マップ」を見て見ましょう。「汚染マップ」の等高線で、一番、汚染量が低い「薄い緑色」の等高線の放射線量は1時間あたり0.125マイクロシーベルト以上の汚染区域です。この線量の年間換算は、「0.114マイクロシーベルト毎時を超えると、年間換算の積算値が1ミリシーベルトより高くなる」(下記等式)という事なので、マップの最低汚染区域でも年間1ミリシーベルト以上の汚染区域という事になります。0. 114×24(時間)×365(日)=998.64=ほぼ1年に1ミリシーベルト つまり、この「汚染マップの等高線で囲まれた全ての地域が、年間1ミリシーベルト以上の汚染区域という事になります。少し以前から、特に子供達を放射能汚染から守るために、各地で自主的な放射線量の測定が始まっていまして、原発から遠く離れた場所も異常に高い線量を示す場所が相次いで報告され、その場所が「ホットスポット」と呼ばれるようになりましたが、この「汚染マップ」を見れば、「ホットスポット」なんて生易しい言葉では到底済まない、正に「ホットゾーン」が東日本の広域に渡って拡がってしまったと云えます。 「ホットゾーン」を改めて確認して見ましょう。 「ホットゾーン」の北端は、何と、福島原発から250キロ以上も離れた岩手県盛岡市の北、八幡平のすぐ近くの姫神山周辺、ユネスコの世界遺産の登録が決定した岩手県平泉町は、何と年間4.3ミリシーベルトの特異なホットゾーンです。山形県の将棋の町・天童市、スキーのメッカ・蔵王、福島県では、100キロ離れている会津若松市、会津磐梯山、ラーメンの喜多方市、栃木県では福島県との県境の那須塩原市、ここは年間8.76ミリシーベルトの特異ゾーンです。皇室の「那須御用邸」のある那須町は年間4.38シーベルト、これでは皇太子殿下のお子様、愛子内親王を始めとする皇族の方々のお子様は立ち入り禁止ですね。群馬県、リュウちゃんの二人の孫が暮らしています沼田市も年間2.19ミリシーベルトのホットゾーン。上の孫が通う幼稚園では、定期的に線量測定をしているそうです。沼田市の隣の川場村は年間4.38シーベルトの特異的ホットゾーンです。更にこの辺りのホットゾーンはずっと南下し、東京都の北西部、奥多摩地区、八王子市近辺まで延びています。原発から約300キロ離れた神奈川県のお茶の葉からセシウムが検出されたのは、この辺りの放射性物質の飛散が原因のように思われます。100キロ圏の茨城県日立市から水戸市、土浦市、つくば市、取手市、柏市、流山市、三郷市、松戸市、市川市に至る縦長のホットゾーンも異様です。この辺りは原発から200~250キロの特異なホットゾーンと云えます。 いったい、どれ位の面積がホットゾーンに入ってしまったのでしょうか?冒頭の「汚染マップを一目見る限り、東日本の1/3くらいがホットゾーンに入って入る様に思われます。神奈川以東の総面積(北海道を除く)は、大体11万平方kmくらいですので、その1/3は3万7千平方km、これは岩手県、福島県、宮城県3県合わせた面積に匹敵し、日本の総面積のほぼ/10に当たります。尚、大地震による大津波で被害を受けた地域は、延べ400平方kmと云われています。汚染のホットゾーンは、何と、その100倍近くに及ぶのです。福島第1原発の大事故で、日本国土の1/10が放射能汚染の「ホットゾーン」になってしまった!これは、全て東電の責任です。どうしてこんな人災による破滅的事故を起した東電の刑事責任(未必の故意)が問われないのか? 7月15日、ジャーナリストの広瀬隆氏とルポライターの明石昇二郎氏は、東電幹部や高木義明文部科学大臣、福島県放射線健康リスクアドバイザーの山下俊一氏など合計32名を刑事告発したと記者会見で発表しました。http://youtu.be/b_mddLgBU38http://youtu.be/MksmjcDSnD8 この話も今回取り上げようと思いましたが、容量が尽きましたので、次回は、この刑事告発に関する問題を考えてみようと思っています。 既に東日本の1/3は、子供の住める環境ではない、野田新首相殿、東電殿、この破滅的な状況をどうお考えなのですか!
2011年09月16日
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前原しかいない?でも、前原では駄目だ!日本でも、原発是非の国民投票が必要だ!(前原誠司氏) ポスト菅を争う民主党代表戦は、8月27日告示、告示から2日後の29日に投票という事が固まったようです。 これまで態度を保留していた前原誠司氏が22日、一転して立候補を表明、野田氏に代わって、俄かに本命視されるようになりました。 政権を執ってから2年余り、急速に原発汚染マネー政党に落ちぶれてしまった民主党の中にあって、比較的クリーンだと思われていて国民の間でも人気の高い前原誠司氏、どんな人物なのでしょうか? (前原誠司氏プロフィール)1962年京都生まれ、京都教育大付属高校から一浪して京都大法学部入学、京大のゼミの指導者は保守本流の論客、高坂 正堯(こうさか まさたか)氏、1987年、松下政軽塾に8期生として入塾(同期に民主党政調会長の玄葉光一郎がいます)、1993年、衆議院初当選(京都1区・日本新党)、1998年、民主党の結党に参加、2005年、岡田克也氏辞任の後の代表選挙に立候補、対抗する菅直人を2票差で破り、第5代民主党代表に就任、2006年、ライブドア事件に拘わる偽メール事件の責任を取り、代表辞任、2009年8月、民主党は衆議院総選挙に大勝、ここに民主党政権誕生、9月、鳩山内閣発足、前原氏は国土交通大臣に就任、 2010年の代表戦では、前回に引き続き菅直人氏を支持、菅内閣の外務大臣就任、しかし、2011年3月4日(東北大震災の一週間前)、在日韓国人の献金問題が浮上し、3月6日に外務大臣を辞職した。 以上の俄か調べで判った前原誠司氏について、簡単にまとめてみます。(1) 菅直人氏と同じく、特に資産家でもない普通の家庭で生まれ育った、昨年10月に公開された資産総額は約1400万強、(菅直人氏は2200万強)、現在のところ、財界(原発マネー)、官僚、腐敗した政治家(自民・公明、小沢一郎などの民主党多数派)などとは一線を画しているように思われます。(2) 彼の政治信条は、京大時代の恩師。高坂 正堯氏の衣鉢を継いでいるように思われます。つまり、現実的な保守路線、(3) 原発に関しては、7月20日のTV朝日「報道ステーション」に出演し、以下のように述べました。 20年ぐらいの(期間で)原発を減らしていって、最終的に無くすためのロードマップをしっかりと作っていくことが必要で、その間の安全性をどう担保するかという、2つの責任を政府は負わなくてはいけないのではないかと思います。 この発言で読み取れることは、「反・原発」や「脱・原発」ではなく、「脱・原発依存」です。その意味では新鮮味はないのですが、他の代表戦候補者のように、小沢一郎や鳩山由紀夫、あるいは財界、原発マネーとは一線を画していると考えられるので、代表戦に立候補するメンバーの中では、一番マシな候補と云えそうです。 7月6日付け朝日新聞朝刊の「オピニオン~争点「原発を国民投票で問う」という記事が掲載されました。賛成論者はジャーナリストの今井一氏、反対論者は今回の首相候補の前原誠司氏、 先ず、反対論者の前原氏の論です(全文は以下の安曇野市の無党派市会議員、小林じゅん子さんのブログを読んで下さい)http://tanemaki55.exblog.jp/16257104/ 上記の前原氏の反論の要旨は以下です。(!)原発を国民投票で、イエスかノーかという二元論のどちらか一方に決めてしまうのは危うさがある。(2)日本は間接民主主義の国です。主権者たる国民が意思表示をするのは、衆院選か参院選で一票を投じることです。(3) 選挙で選ばれた政治家がプロとして知恵を絞り判断し、しっかりと国民に説明する。判断の是非は次の国政選挙で国民の審判を受ける、民主主義はそういう制度なのです。(4) ただし、まったく国民投票が駄目だとは申しません。しかし、いまの日本で原発の是非について国民投票をしろという議論が高まっているという認識は、私は持っていません。 何という傲慢!何という認識不足!リュウちゃん、これまで、ポスト菅の候補者の中では、前原誠司氏は比較的マシだと思っていましたが、この文を読んで考えを改めました。 やっぱり前原誠司も駄目だ! この紙面で国民投票を進めようとしている今井氏の論の全文は以下です。http://tanemaki55.exblog.jp/16246024/ 朝日新聞で国民投票賛成の論を主張した今井一氏は、以下のサイトのように、「原発のあり方を国民投票で決めよう」という市民運動の主唱者の一人として活発な活動を行っています。彼の国民投票への思いは以下のサイトで御覧下さい。 原発国民投票は日本で行えるのか?(ジャーナリスト、今井一(甫)氏に聞く)http://www.magazine9.jp/other/imai/ 尚、以下のサイトから、この趣旨に賛同する人の署名と、カンパ及び活動のサポートをする賛同人を募っています。リュウちゃん、これまで、このような署名などは、一切した事の無い人間ですが、今井氏の論が非常に冷静でリーズナブルだと感じましたので、65歳の生涯で初めて署名をさせて頂きました。大阪地区でのイベントに出席してから、賛同人になろうと思っています。 私達一般庶民が直接原発に「ノー」を突きつけられる機会は、現在のところ、これしか無いと思います。 みんなで決めよう『原発』国民投票http://kokumintohyo.com/apply_form ーーー ジョーン・バエズ「雨を汚したのは誰?」http://youtu.be/PhbjrPrBGe4 大木正夫:峠三吉の詩によるカンタータ「人間を返せ」より「終曲」http://youtu.be/ok_LdfcPRHM
2011年08月25日
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今日の政治への絶望と、映画「人間の条件」の主人公の絶望は同じなのだ。(映画「人間の条件」:仲代達矢) 8月10日、菅直人首相は、特例公債法案、再生可能エネルギー特別措置法案が成立後、辞任する意向を表明しました。早速、民主党は次期代表選に向けて慌しい動きを見せています。現在の所、代表選に立候補を表明あるいは立候補を噂されているのは、次のような顔ぶれです。 野田佳彦財務相、馬渕元・国交相、小沢悦仁元環境相、鹿野農水相、樽床国対委員長、前原前外相、海江田経産相、 現在のところ、野田佳彦氏が本命視されています。先週のNHKの「日曜討論」にも、まるで民主党の代表にでもなったかのように、番組の主役として生出演していました。 野田佳彦、年の割にでっぷり太った悪相、一般市民は殆んど知らない男、 その野田佳彦氏が次期政権構想として言い出した事は二つ、一つは自民・公明との「大連立構想」、もう一つは「復興財源確保に向けての増税」、 「大連立」と云えば、何やら聞こえはいいのですが、実質的には原発推進派の自民・公明との「馴れ合い連立政権」完全に原発既得権益擁護の大政翼賛政権」ですね、リュウちゃんのような「無力な一般市民」が一番怖れていたことが現実になろうとしています。 もうすぐ実現しようとしている新内閣は、全面的に「原発マネー汚染内閣」である。 8月3日に東京電力福島第1原子力発電所の事故による損害賠償を支援する制度を定めた「原子力損害賠償支援機構法」が成立してしました。 この法律は、原子力事業者(原発を持つ電力会社など計11社)が出資して設立した支援機構が、被災者の賠償にあたる東電の資金繰りを支援する仕組み。政府は2兆円分の交付国債を発行し、機構の運営を支えるというもので、あれだけの大事故を起こし、それが「人災である」と表明した筈の東電の全面的な責任(無限責任、青天井の責任)をウヤムヤにするばかりか、本来東電が全て支払うべき原発事故の賠償金を、最終的に増税及び電力各社の電力料金値上げにより、被害者たる一般国民にツケを回すという、とんでもない法律ですね、 野田佳彦氏の「復興財源確保に向けての増税」政策も、正に「大連立内閣」と、「原子力損害賠償支援機構法」と表裏一体をなす、「東電救済、汚染された原発マネー温存政策」ですね、 スタート時にこれほど明らさまに民意を無視した内閣は、かって無かったように思われます。 世論は圧倒的に「脱・原発」なのに、政府・国会は圧倒的に原発推進」、この「ネジレ」こそが今の日本の絶望的状況を象徴していると思います。日本は国民主権の国である筈です。ここまで民意と政治が捩れてしまった現在、政府・国会のやるべき事は、直接、民意を問うことしかない筈です。 反(脱)原発の国会議員の皆様、民主・自民・公明の「原発推進政党」に対し、従来の政党の枠を超えて、「反(脱)原発党」を創って下さい。そして総選挙を行い、民意を問うて下さい。 このままでは確実に「日本沈没」です! 8月15日~20日の6夜連続で、NHK・BSプレミアムで、日本映画史上最大の超大作「人間の条件」が放映されています。この映画は、戦中の満州が舞台、満州の国策会社で石炭増産の為、現地労務者を管理する仕事に勤務した梶(仲代達矢)が、戦時中の植民地である満州の軍部及び国策会社の人権無視の風土の中で、如何に己のヒューマニズムを貫けるか?というテーマを持った作品です。 監督は、「切腹」、「怪談」、「上意討ち」、「東京裁判などの巨匠、小林正樹、主演の仲代達矢は、この映画の撮影に入った時、弱冠26歳でした。 原作の五味川純平は、1916年(大正5年)満州生まれ、一橋大学中退、東京外国語学校英文学科卒業後、満州鞍山の昭和製鋼所に入社、昭和18年召集、満州東部国境各地を点々、昭和20年8月のソ連参戦の際には、彼の所属部隊はソ選連の猛攻撃を受け、ほぼ全滅、昭和23年日本に引き揚げ、 以上の年譜を見ますと、小説「人間の条件」は、五味川氏の実体験に基いたものである事が窺われます。昭和製鋼所は当時、八幡製鉄所に次ぐ日本第2の鉄鋼メーカー、私企業ではありますが、、国策会社とし国・軍部の統制を受けていました。映画に出てくる石炭を掘る国策会社は、昭和製鋼所がモデルだった事は明白です。 約50年前に製作されたこの映画は、以下のように置き換えて見ますと、恐ろしい程、現代の日本の状況とオバーラップします。 石炭増産を命じる国(岸信介など)=人の命より経済を優先する自民・公明・民主党、軍部(東城英樹など)=経済産業省(手先の海江田万里も含む)三島雅夫演じる国策会社の所長=東電社長、一般工人=東電社員、特殊工人=原発で線量計も持たされずに働かされる下請け労働者、新珠三千代演じる主人公(梶)の妻、その友人達などの日本人市民(彼らは国策会社が内部で何をやっているのか、全く知らされていません)=現在の日本市民、 仲代達矢演じる主人公=電力会社の中で、ごく一握りの良心的な社員、あるいは経産省官房付きの古賀茂明氏、あるいは、京大助教(助手)の小出裕章氏のような人物) この映画、観始めたらもう止まらない!大変面白くて、しかもズシンと心の奥に響く傑作だと思います。あたかも、最近の韓流ドラマの傑作の先駆けであり、お手本のような作品です。 NHKは、あまり人が観ない時間帯に、このような良心的な作品を放映するのですが、こと現代の本質的な問題につきましては、前述の「日曜討論」のように無批判に与党をヨイショする番組が眼に付きます。福島の子供達の内部被爆のような本質的な大問題も、殆んど取上げません。皆様の公共放送が何故、こういった本質的問題を取上げないのか? 一つ重大なことが判明しました。 NHKは営利企業ではないにも関らず、東電145億円、中電68億円、関電65億円、中国電51億円、東北電45億円、合計374億円もの電力債を保有している! これじゃ、政府や電力会社の批判は出来ない訳だ!NHKさん、今すぐ「公共放送」の看板を下ろし、「国営放送」と看板を架け替えられたら如何ですか!!!ーーーー 二葉あき子「夢よもう一度」http://youtu.be/Kio3nw72MAA 二葉あき子「水色のワルツ」http://youtu.be/iH1MLO_9ZLE
2011年08月17日
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広島・長崎原爆投下から66年初めて原爆と原発の惨禍が一つになった(長崎・平和記念像) 今年は世界で初めて日本に原爆が投下されてから66年になります。8月6日広島、8月9日長崎で66回目の原爆平和記念式典が行われました。 この式典で菅直人首相は、初めての原発の大事故を受けて、「原発に依存しない社会」を目指すというメッセージを表明しました。http://youtu.be/NkkiPPAp5jM 広島・長崎に原爆が投下されて66年、初めて反・原爆運動と反・原発運動が一つに結び付きました。 3月11日の大震災により、福島第1原発の大事故が起きるまでの65年間は、広島・長崎の反・原発活動は、必ずしも反・原発活動とは結び付いていませんでした。日本の反・原爆運動を主導した主な団体は、原水協(原水爆禁止日本協議会=共産党系)、原水協から分裂して創設された原水禁(原水爆禁止日本国民会議=日本社会党・総評系)、核禁会議(核兵器禁止平和建設国民会議=民社・同盟ブロック)の3団体が知られていますが、いづれの団体も1950~60年代の米・ソ冷戦時代の原水爆実験が盛んに行われていた頃に設立された為か、原水爆の禁止運動に力点がおかれ、「原子力の平和利用」である原発の反対運動は消極的だったようです。 何故、同じ放射能の惨禍を齎す原水爆と原発の反対運動が一つにならなかったのか?リュウちゃんの認識は以下です。 (1)「長崎の鐘」などで有名な元・長崎医科大学教授、故・永井隆博士、長崎に原爆投下以前から研究のため、放射線を浴び続け、白血病を発症、また原爆投下時には中心地から僅か700mの処で被爆、また、被爆の翌年「原子病と原子医学」などの論文を発表するなど、放射能のもたらす惨禍を誰よりも熟知したいた筈の人物ですが、原子力の平和利用については、諸手を挙げて賛成だったそうです。 (2)湯川英樹博士、核物理学者で、日本で初めてのノーベル賞受賞者、戦時中には日本の原爆開発にも携わったようですが、戦後は一貫して反・原爆を訴える平和運動に参加した人、彼も永井博士と同様に、放射能のもたらす惨禍を誰よりも熟知したいた筈の人物ですが、原子力の平和利用については、賛成していたようです。 (3)手塚治虫氏、1952年から連載が始まった代表作「鉄腕アトム」で、主人公のロボット「アトム」のエネルギーは「核融合」、つまり「水爆」と同じです。これは「原子力の平和利用そのものですね、彼も当然、原爆反対者だったのですが、「原子力の平和利用」には大きな夢を持っていた事は確実だと思われます。 (4)以上に挙げました3人の著名な科学者・文化人の発言に見られるように、当時は同じ核でも、原爆は「悪」、原発は平和利用であるから「善」という論調が大勢でした。そのような世論の中で、反・原爆運動とは裏腹に原発は政府のエネルギー政策の基本との位置付けの下に国家を挙げて推進される事になりました。 (5)日本に於いて、初めて反・原発の機運が起こったのは、1974年の原子力船「むつ」の放射能漏れの事故が発生してからのようです(1979年のアメリカのスリーマイル島の原発大事故は、当初、日本の反・原発運動には、殆んど影響を与えなかったと云われています)坂田静子さんが反・原発運動を始めたのは1976年ですので、正に「反・原発運動の先駆者」だったのですね。 (6)日本で反・原発運動が盛んになってきたのは、やはり1986年のチェルノブイリの大事故以来です。しかし、この頃は既に「安全神話」の下に国家挙げて原発推進している時代、「チェルノブイリの大事故は、ソビエト共産党一党独裁の下で、安全性を軽視した強引な原発建設がもたらした大事故であって、日本のように安全性を何重にも担保した原発では決して起こりえない事故である」という論調が大勢を占め、一部を除いて、反・原発運動は圧殺されてしまいました。 (7)以上のような推移の下で、日本の「反・原爆運動は、反・原発運動とは結び付かず、平行線のまま3月11日の福島第1原発の事故を迎えました。 原爆と原発、いずれも人間が制御出来ない「核」という「怪物」を制御出来ると慢心した「人間の驕り」が齎した産物、福島第1原発の「第3の原爆投下」という余りに大きすぎる事故発生にして、やっと「反・原爆と反・原発が一つになった」とリュウちゃんは感じています。 8月2日、東大教授でアイソトープセンター長の児玉龍彦氏が国会厚生委員会に参考人として招致され、以下のような「怒りの演説」をしました。http://youtu.be/O9sTLQSZfwo この演説の要旨は以下のようなものです。(1) 福島第1原発で放出された放射能の総量は、広島原爆の29,6個分に相当する。(2) 子供達の内部被爆は深刻である。α線で遺伝子が傷を行け、数十年後に各種の癌が発生する、この因果関係は、チェルノブイリ事故の追跡調査で明らかになった。(3) 福島原発事故で放出された放射能の恒久的除線を行う為には、これまで行われたイタイイタイ病のカドミウムの除去(1500ha)に要した費用(8000億円)の1000倍、800兆円を要する。(4) 福島県の7万人の人たちが自宅を離れてさまよっているときに、国会は何をやっているのですか!! このような事を放置しているのは国会の責任です! 私は満身の怒りを表明します!!! 福島第1原発で放出された放射能の恒久的除線を行うのに800兆円を要する!! この事実こそが、政府・財界・マスコミ挙げて原発事故の実状を正視せず、菅下ろしに狂奔していることの真相です。 原爆投下66年目にして、反・原爆運動と反・原発運動は一つの反核運動になろうとしています。既に手遅れかも知れませんが、、一日も早い原発事故の収束と、既存の原発の全基停止・廃炉に向けて、国民皆が声を挙げて行く最後のチャンスです。 終わりに、最近、アニメ映画「コクリコ坂からを製作した宮崎駿氏の菅首相への10秒メッセージを以下に貼り付けます。http://youtu.be/fOrIuDBaivI 「自然エネルギー法案をぜひ通してください。辞めようが辞めまいがとにかく言いたいことどんどんやって、どんどん国民に訴えてください。福島県は全県避難しなければ駄目な状態になっていると思います。」ーーー絵本「さだ子と千羽鶴」の朗読http://youtu.be/KjDlEmolrWg 藤山一郎「長崎の鐘」http://youtu.be/b86VnDCc6v4
2011年08月10日
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福島の子供たちが内部被爆の危険に晒されている。マスコミ殿、肉牛の汚染と、子供たちの内部被爆と、どちらが大切なのですか?(山本太郎) 7月20日、フジTV系の関西テレビの午後の報道番組「アンカー+」に、俳優の山本太郎さんが生出演、福島第1原発から60キロ離れている福島市の状況を山本さん本人が取材した映像が約30分に渡って放映されました。(この放送の動画につきましては、下記の「きっちゅ様」のブログを御覧下さい)http://ameblo.jp/heartsupple2011/entry-10960482634.html 放映された内容を文章にまとめて見ました。(1) 福島市内の放置された公園で放射線量を測定する山本さん、手にした放射線計は、成人の年間放射線許容量の20ミリシーベルトを超える高い値を示しています。(2) 子供達は現在でも被爆を避ける為に、外出時にはマスク着用、長袖の服・長ズボンを着用しています。(3) 市民グループ「福島老朽原発を考える会」のメンバーで、医師の青木一政氏は、福島市の子供10人の尿を放射性物質を調査するフランスの民間団体「ACRO(アクロ)」に依頼して解析。セシウム134(半減期2年)が1リットルあたり0.41~1.13ベクレル、セシウム137(同30年)が、1リットルあたり0.43~1.30ベクレルだったそうです。ACROのデービッド・ボアイエ理事長によると、事故前はゼロだったと推測されています。尚、今回は10人の子供に限定した調査だったのですが、原発の事故当時、周辺60キロ圏内に住んでいた子供達全員が内部被爆した可能性が大きいと思われます。 (福島第1原発の事故は「遂に恐れていた子供達の内部被爆」を引き起こしていたのです。にも拘わらず、原子力安全委員会の斑目委員長は、「十分低い値。健康への影響は疫学的に考えられない」との認識を示したそうです) (4) 次に、自分の子供の体内から放射線セシウムが検出された子供さんの母親3人・父親一人がインタビューに応じました(内、三人は画面に顔を出しています)その中で、母親達は、「子供達は自分の内部被爆を知って、ものすごいショックを受けました。子供たちはこれから一生、自分の内部被爆という事実と向き合って生きていかなければなりません、私達も子供たちの為に戦わなければいけない、泣き寝入りだけはしたくない、少しでも子供達をこの汚染地域から逃がしたい、最低、福島県全域の子供達だけでも全員、内部被爆の検査をして欲しい、、、」 マスコミは、ここのところ、汚染された稲藁を飼料にした肉牛の汚染問題を大々的に採り上げています。しかし、福島市の子供達の内部被爆をTVが取り上げたのは、リュウちゃん、寡聞にして、この山本太郎さんのレポートしか知りません。 各マスコミ殿肉牛の汚染と、子供達と内部被爆の問題と、どちらが大切だと思っているのですか!!! 山本太郎さんは昭和49年生まれの俳優(現在36歳)、NHK大河ドラマ「新撰組」など、TVドラマ、映画出演多数、4月9日、自身のTwitterで、「「黙ってテロ国家日本の片棒担げぬ」と発言、反・原発活動を表明、5月25日、自身のTwitterで、「「原発関連の発言が原因で同7-8月に予定されていたドラマの仕事を降板することになった」と、発言、 7月11日、佐賀県庁で行われた反・原発デモに参加、その際、古川佐賀県知事に、玄海原発再稼働中止の請願書を渡そうと、約150人のデモ隊を率いて佐賀県庁に突入、しかし、知事に嘆願書を手渡すことは出来ませんでした(その後、古川知事は、「やらせメール事件」の公聴会の前に九電社長に、「この機会に原発再開の声を出すべきだ」と促していた事が発覚、九電側からの多額の政治献金と併せ、原発マネーにまみれた人間の一人である事が明らかになりました) 7月13日、菅直人首相の「脱・原発記者会見」を受けて自身のTwitterで、「遂に菅さんが脱原発宣言した。震災から4ヶ月、険しい道のりだったけど、やっとここまで来た。そして、こっからが更に険しい。でも、頑張らなきゃね。子ども達の未来のために」とつぶやき、同日行われた菅首相の記者会見を評価しました。 7月22日、龍谷大学の講演会にゲスト参加、「日本政府がやっていることは、日本の将来をあきらめたとしか思えない。このままだと日本は核廃棄物の処理場になってしまう」「この状況を変えるには世論が変わるしかない。そのための底上げの活動を、草の根でやっていけたら」と演説しました。 今、中国の高速鉄道の大事故が世界の話題を集めています。日本のマスコミの論調は大体、以下のようなものです。(1) 中国の高速鉄道は、日本の新幹線などが、40数年かけて営々と築き上げてきた技術の集積を、僅か数年で既に8000キロを上回る営業距離の鉄道網を築き上げてしまった。これは明らかに共産党一党独裁国でしか出来まい強引極まる拙速の技であり、事故は起きるべくして起こったと云える。(2) 中国高速鉄道は、拙速の技術を隠蔽する為に、国家挙げて「安全神話」をデッチ挙げてきた。このような事は、民主国家日本では考えられない。 しかし、日本のマスコミの皆様、ちょっと待って下さい。日本の原発も国家挙げて「安全神話」をデッチ挙げ、結果、中国の高速鉄道事故よりも遥かに深刻な原発事故を起こしてしまったのではなかったのですか? 中国を共産党一党独裁の国だと非難するのであれば、日本はそれ以上に電力会社の独裁国家だと、何故言わないのですか? 中国の高速鉄道の大事故の教訓から、同じ構図である日本の原発事故に言及しない日本のマスコミは、リュウちゃんのような「無力な一般庶民」には、「日本のマスコミの殆んどは原発マネーに汚染されてしまった」と断じざるを得ません、日本をこんな惨憺たる原発汚染国家にしてしまった責任のかなりの部分が、マスコミの皆様の責任です。この「無力な一般庶民」の声に、マスコミの皆様はどう回答されるのですか? 山本太郎さん36歳、あなたの勇気ある行動に絶大なエールを送ります。 最後に、もう一度 肉牛の汚染と、子供達の内部被爆と、どちらが重要な問題なのですか? ーーー 鶴田浩二「傷だらけの人生」http://youtu.be/SRap6i9PlVY 森山良子「さとうきび畑」http://youtu.be/zZ7Pr-ATHjk
2011年08月01日
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(再び)人の命と経済と、どちらが大切なのですか!(菅直人首相) 7月13日、菅直人首相は官邸で記者会見し、以下のように「脱・原発」を表明しました。 (1) 原発に依存しない社会を目指す。段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもやっていける社会を実現。(2) 政府のエレルギー基本計画は白紙撤回、(3) 近い将来、原子力安全・保安院を経済産業省から分離、(4) 企業・国民の節電協力や自家発電が活用できれば、この夏・冬に必要な電力供給は可能、(5) 福島第1原発事故の収束に向けた行程表の「ステップ1」は予定通り終了の見通し、「ステップ2」の期間を短縮し、住民の帰宅を次第に具体化。 リュウちゃん、この記者会見をテレビで見て、素直に感銘を受けました。 ところが、記者会見が終ってからの、テレビや新聞などの各マスコミの論調は、以前にも増して「菅下ろし」のパッシングの嵐、先週日曜日(17日)のTVの各 報道番組の論調も、おおむね「菅下ろし」が基調の番組制作がなされていました。 マスコミがこぞって「菅下ろし」に走る理由は、政界門外漢のリュウちゃんにはよく判りません。菅さんの資質以前に、もっと本質的な理由があるように思われてなりません そこで、東北大震災の前からの原発に対する菅直人の政策・発言を概観してみます。(1) 2010年6月8日、菅直人、首相就任、(2) 2010年6月18日、「2030年に電力の50%を原発に依存」する」という内容を骨子とするエネルギー基本計画が閣議決定(策定者は経産省資源エネルギー庁)(3) 2011年3月11日、東北大震災発生、福島第1原発大事故発生、(4) 4月、統一地方選で大敗北、この頃より小沢一郎を中心とした「菅下ろし」の動きが活発となる。(5) 5月6日、中部電力浜岡原発の運転一時停止を指示、(6) 6月2日、大震災・原発事故の対応が不十分との理由で、自民・公明両党により「内閣不信任決議案」提出、否決、(7) 6月18日、海江田経産相、玄海原発再開に関して安全性を保障、再開GOの指令を出す。(8) 6月22日、「玄海原発 県民説明番組」(主催・企画・制作・著作:経済産業省)放送、(9) 7月8日の国会で、共産党の議員が上記の件について質問、いわゆる「九電やらせメール事件」発覚、(10) 7月6日、菅首相、「原発の再稼動には、ストレステストが必要」と発言、(11) 7月13日、冒頭の「脱・原発」表明の記者会見を行った。(12)「脱・原発表明記者会見の後。「あの記者会見では、私的な思いと述べただけ」、とトーンダウンした。 以上の菅内閣発足以来の菅首相の発言、特に大震災発生以来の発言を冷静に考えて見ますと、菅首相は、大震災発生以前はともかく、大震災発生後は一貫して原発停止、更に「脱・原発」の方向に舵を切ったと断言出来そうです。 海江田万里経産相は玄海原発再開を巡る茶番劇で露呈したように、完全に原発推進派である経産省、原子力安全・保安院、東電及び各電力会社の巨大な原発マネーに汚染されたと考えるのが至当です。 リュウちゃん、ここで「政治に疎い、無力な一日本市民」として、菅首相の「脱・原発」表明以降のドタバタ劇に関する感想を述べてみたいと思います。 (1) 東電などの電力各社、及び原発推進を進めようととする経産省の原発マネーは、自民・公明の旧与党、現与党である民主党の大半を、ほぼ完全に汚染した。また、マスコミの大半も原発マネーに汚染された。(2) 菅直人氏は、その汚染された原発マネーの奔流の中で、かろうじて踏み止まっている数少ない一人である。(3) 「菅下ろし」の後、ポスト菅に誰がなるのか?現在の民主党の首相候補といわれる人たちは、皆、原発マネーに汚染されている。自民・公明は民主党以上に汚染が酷い。(4) リュウちゃんが菅首相をあえて支持する理由は、原発マネー汚染者が首相になるという最悪の選択を回避するためである。 最近、「ライダー勇」という楽天ブログに出会いました。この方は、原発事故が起きる前には、2輪ロードレースなどをテーマにブログを書かれていたようですが、事故後は原発中心のブログを書かれています(下記URL) http://plaza.rakuten.co.jp/hakataya2000/ 上記「ライダー勇」さんの7月15日のブログで、菅首相の「脱。原発表明」について下記のように書かれています。 今菅さんを降ろすのは、オーバーに言えば日本を滅ぼす事になるかもしれませんよ?もう大半の人が騙されてしまってますが、まだ騙されてない人も10%位いるみたいだし、まだ間に合う。とりあえず菅さんは続投で良いと思いますよ。 いや、世の中には本当に凄い人がいるものです。、正に脱帽!です。 玄海原発の2回目の公聴会で、一人の女性の質問者が「命と経済と、どちらが大切なのですか!」と訴えました。 坂田静子さんは、「原発は、周辺の住民の命をすり減らし、作業者の命をすり減らし、最終廃棄物の放射能汚染によって後世の人々の命を磨り減らす」と訴えました。 国家が第一に守らなければならないのは国民の命です。断じて東電や企業ではありません。 今一度「命と経済と、どちらが大切なのですか!」という深い問いかけを、重く考えてみたいと思います。 ーーー 中島みゆき「時代」http://youtu.be/D11Bs_7G1rY 中島みゆき「世情」http://youtu.be/y4FmmQ6NpO0
2011年07月19日
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人の命と経済と、どちらが大切なのですか!(7月6日、玄海原発説明会での質問より)(坂田静子さん) 7月10日、三陸沖でマグニチュード7,3の比較的大きい余震がありました。 7月第1週には、政界では様々な動きがありました。★ 玄海原発再開に関し、九州電力の「やらせメール事件」が発覚、既に海江田通産相は古川康大分県知事、岸本英夫玄海町町長に対し、根拠の無い安全宣言を出した直後でしたが、この「やらせメール」発覚で、原発再開は白紙に戻りました。 ★ 菅首相は、原発再開の条件として、欧州で既に実施されている「ストレステスト」導入を発表、11日に枝野官房長官より正式な統一見解がでました。それによれば、(1)停止中の原発は、1次評価によって再稼働の可否を決める。(2)2次評価では現在運転中の国内すべての原発を対象に運転の継続・中止を判断する。というものです。しかし、「ストレステスト」の評価項目を決めるのは。いまや玄海原発の二度目の公聴会で「何が何でも原発推進の原子力安全・保安院」、これじゃ、また結果オーライの杜撰な評価項目を持ち出してくるのは目に見えていますね。どこまで一般庶民を騙すのか! ★ 東電や原子力委員会などが検討している、福島第1原発の安定冷却から「廃炉」に至るまでの、「長期行程表」の概要が明らかになり、菅首相もこれに言及しました。 朝日新聞の記事よれば、(1)3年後(2014年初頭)、燃料プールから燃料取り出し開始。(2)5年後(2016年末)、最初の一基から燃料取り出し完了。(3)6~10年後(2010年代後半)、原子炉の水漏れをふさぎ、水張り完了、(4)10年後(2021年)、炉心の燃料取り出し開始、という事だそうです。菅首相も記者会見で表明したように、「廃炉までは数十年かかる」 皆様、上記の行程表について少し考えて見てください。 燃料プールから最初の核燃料取り出しに着手するまで3年もかかるのです!5年たっても、やっと一基のみの取り出しが完了するだけなのです!10年たって、やっと炉心から燃料の取り出しを開始すると云っているのです! 現在進行中とされている行程表も、今回検討中の長期行程表も、殆んど願望だけで、「絵に書いた餅」に過ぎないことが判明してきました。しかし、確実に判ったことが一つあります。 福島第1原発の事故は、数十年は収束しない。避難されている住民の皆様は、残念ながら数十年は帰郷出来ない! ここで改めまして、坂田静子さんの「聞いてください」が警告した原発の基本的な危険性、非人道性につきまして、福島の大事故が起こったあとで対策や情報開示が行われたのか否かを検証したいと思います。 (1) 原発は例え事故がなく、正常に運転されていたとしても、絶えず周囲に放射能を撒き散らす。周囲の人々は、政府の助成金と引き替えに、自らの、特に子供の命を磨り減らす。唐津市市儀、浦田関夫氏のブログ(下記URL)によれば、玄海原発周辺では白血病の発症率が全国平均の11倍、原発との因果関係が濃厚に疑われますが、日本政府はこれを認めていません。尚、ドイツでは、このような因果関係を認めているようです。http://blog.goo.ne.jp/kmjcp/e/93b088957884693635f5faf568a9d0ed恐らく、玄海原発以外の他の原発周辺でも、同様の事態が起こっている筈です。そうなると、これは水俣病などと同じケースですね。 (2)原発は、その仕事に従事する人々に計り知れない放射能汚染をもたらす。典型的な放射能被害による病気が発症しても、医療機関は放射能被害を認定しない。「原発は労働者の人柱の上になりたっている」福島第1原発の事故が起きた時、作業員が1年間に浴びる放射線の許容量を従来の100ミリシーベルトから一挙に250ミリシーベルトに引き上げました(ちなみに、一般人の許容量は1ミリシーベルトなのです!)、しかも事故当初は線量計を持たされず作業に当たった人達も相当いた模様です。また、改めて作業者全員の被曝線量を計ろうとなった時、下請け作業員の多数が行方不明、これは東電側が意図して隠したと勘繰られても仕方のない杜撰な話ですね。これまでに原発内で作業に従事した人はどれ位いるのか? 9日のTBS系「報道特集によれば、その数39万人!彼らの多くが被爆の後遺症に苦しんでいる筈ですが、国側は、「許容量を超えた被爆者はいない」という建前ですので、その実態は厚いベールに包まれています。この番組の最後に、衝撃的なナレーションが流されました。原発労働者39万人の内、放射線被爆を原因とする労災が認められたのは、たったの10人である! (3) 原発運転の結果、大量に発生するゴミ(核燃料廃棄物)の処理が確立していない。処理方法は現在のところ、★ドラム缶に詰めて海洋投棄、★再処理工場での処理の二通りであるが、二つとも本来の意味での「処理」とは到底云えない。平井憲夫さんの告発文では、以下のように述べられています。★ 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。★ 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。核廃棄物の海洋投棄は日本に限らず各国で行われていましたが、1993年第16回ロンドン会議において全面的に禁止となりました。現在、日本には200リットルドラム缶換算で約160万本位のようですが、青森県六ヶ所村の施設には300万本が収納出来るのだそうです。また、100万kw級の原子炉を廃炉にする過程で、約3万トンものクリアランスの必要な廃棄物が出ることになるそうです。福島第1原発6基では、何と、20万トンもの核廃棄物が出ることになる! 福島第1原発だけで、10トントラック2万台の核廃棄物が出る!しかも最終処理は不可能!政府殿、経産省殿。原子力安全・保安院殿、電力会社殿人の命と経済と、どちらが大切なのですか?ーーーーシューマン「流浪の民」http://youtu.be/lNOPaW5fxsU
2011年07月12日
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怖れるな、語り続けよ、黙っているな、あなたにはわたしがついている。(使徒行伝第18章第9節) 6月20日に坂田静子さんの「聞いてください」に関するブログを書いてから、早や2週間が経過しようとしています。リュウちゃん、あれから暫らくして、地元の公立図書館に購入依頼をし、その日に大阪の大型書店に行き、「聞いてください」を購入しようと思いましたが、どの書店でも仕入れがされていなく、在庫陳列がありませんでした。 この分では、関西圏の書店は全滅だ! それで仕方なく、amazon.comで購入し、本が家に配達されたのが7月2日、しかし、その前に、校正者のレミドリ様のご好意で、1冊寄贈して頂くことになり、それが届いたのが7月1日(レミドリ様。有難う御座いました!)7月3日の朝にやっと通読できました。 感動しました!坂田さんは正に今回の福島第1原発事故を予見していたのです! 以下に「聞いてください」のリュウちゃんが感銘を受けた部分を書いてみます。 ◎ 坂田さんが「反・原発運動」に身を投じた訳前回のブログでも書きましたように、直接的な動機はイギリス在住のお嬢様から、「対岸のフランスに核廃棄物処理工場が出来、周囲の放射能汚染が進んでいる、また、イギリスで生まれた子供が重度の身体障害を持っていたのも、この放射能汚染のせいではないか?不安だ」との手紙が届いた時からでした・この時、坂田さん58歳、それまではごく普通の主婦でした。 ◎ 坂田さんが原発に反対した基本的理由 (1)原発は例え事故がなく、正常に運転されていたとしても、絶えず周囲に放射能を撒き散らす。周囲の人々は、政府の助成金と引き替えに、自らの、特に子供の命を磨り減らす。(2)原発は、その仕事に従事する人々に計り知れない放射能汚染をもたらす。特に下請けで働く労働者は、5分1万円と云われる高収入と引き替えに、労災にも加入出来ない。典型的な放射能被害による病気が発症しても、医療機関は放射能被害を認定しない。政府の見解は常に「原発労働者に放射能被害はない」「原発は労働者の人柱の上になりたっている」 福島原発事故で、この問題点が暴露されましたが、メディアは最小限触れるだけですね。(3)原発運転の結果、大量に発生するゴミ(核燃料廃棄物)の処理が確立していない。処理方法は現在のところ、★ドラム缶に詰めて海洋投棄、★再処理工場での処理の二通りであるが、二つとも本来の意味での「処理」とは到底云えない。海洋投棄は広く海洋を将来に渡り汚染する。再処理は大量のプルトニウムを生み出す。プルトニウムは1グラムで100万人の肺癌を発症する猛毒性を持ち、半減期が2万4000年、人間の手に負えない代物である。 今回の福島第1原発でもプルトニウムが検出されたという報道がありましたが、いつの間にかその報道は消えてしまいました。また、汚染水の放射能をゼオライトで吸着して循環水を浄化していますが、そのゼオライトが既にドラム缶1万本分も溜まっているそうです。このゼオライトの処理、どうするんですかね? ◎ 「聞いてください」で坂田さんは普通の主婦目線で、平易に語りかけています。以下に幾つか「語りかけ」を挙げてみます。 (1)原子力は石油に代わるエネルギー?「石油が無くなるから原発を!」といわれますが、ウランの採掘から発電に至るまで、膨大な石油を必要とします。石油が無くなれば必然的に原発も止まってしまうのです。 (2)なぜ原発ばかり力を入れるのでしょう?すでに巨額の投資をしているので引き返せないのでしょうか。しかし、日本の政治の責任者たちは、原子力が本当に安全な未来のエネルギーだと今も信じているのでしょうか?(3)原発推進は経済成長のため?高度経済成長の結果、大気も海も石油化合物ですっかり汚れ、公害実験国と言われる日本で、この上放射能を浴びてまで「物」を作り続けるようなやり方は、いちど立ち止まって考え直す必要があると思います。何よりも先ず、「命」を大切にする社会を築いて、次の世代に手渡したいものです。 (4)子供の幸せと「核」は両立しますか?核実験や原子力施設から生じ、世界の子供たちの未来に、重く暗い影を投げかけている「核」の問題を抜きにしては、「国際児童年」の意義も薄らぐのではないでしょうか? 最後に坂田さんの「聞いてください」で訴えたかったことを以下にまとめてみました。 (1) 処理によって取り出されるプルトニウムは、1グラムで100万人を肺癌にするという猛毒を持ち、その放射能の半減期は何と2万4000年!そんな恐ろしいものを作り出して、後始末はどうするのでしょうか?(2) プルトニウムの管理方法も次々に出る死の灰や放射性廃棄物の捨て場もなく、廃棄物をドラム缶に詰めたものが日本中で8万本も溜まっています。それらは最低数百年の管理が必要です。誰が管理責任を持つのでしょうか?こんな悪魔のような遺産を押し付けられて、我々の子孫はどうやって生きてゆけるのでしょうか?(3) より快適な生活の為に、もっとエネルギーを、原子力発電を、と言って、これ以上毒物を作り続け、その後始末を子孫に押し付けることは、とんでもない犯罪ではないのでしょうか!(4) 子孫をこのように嘆かせないために、私たちは今すぐ真剣に考え始めようではありませんか。 坂田さんは、祖母であり母であり、普通の主婦でもある一女性の立場から、原発によってもたらされる放射能汚染から、現在そして未来の子供達を守らなくてはならない、子孫に暗い遺産を残してはならない、そのために原発は廃止しなければならないと強く訴えています。リュウちゃんも同じ平凡な一人の日本人として、坂田さんのメッセージに強い共感を覚えます。 一人一人の力は取るに足りないほど小さくても、「共感の輪」が拡がれば大きな力になる、ーーー林光「原爆小景」より「水ヲクダサイ」http://youtu.be/-vMNN-Wwp40 「花はどこへいった」 (歌)トワ・エ・モアhttp://youtu.be/0NcfNcr5HTk ドキュメンタリー映画「花はどこへいった」 予告編この映画は、坂田静子さんの次女で、映画監督の坂田雅子さんが2007年に制作したベトナム戦争の枯葉剤をテーマとしたドキュメンタリー映画、2009年第63回毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞受賞作品。http://youtu.be/dc3aZ0aTCHw
2011年07月03日
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原発事故!30年前に警鐘を鳴らした主婦がいた。坂田静子の遺稿集「聞いてください」、新装発売!(坂田静子さん) リュウちゃん、最近、ニックネーム「lemidori」様の「れみどりの☆楽・音・食・眠☆らくおんしょくみん」というブログに出逢い、少しハマっています(下記URL)http://plaza.rakuten.co.jp/lemidori/profile/ そのレミドリ様のブログに、ある時から「坂田静子さん」という女性の名前が出てくるようになりました。ブログの様子では、レミドリ様は坂田静子さんという方の本を出版すべく、原稿の校正をされている、出版元は長野市にある出版社、「オフィスエム」(HP下記)http://o-emu.net/ はて、坂田静子さんって、どういう人だろう? それでリュウちゃん、坂田静子さんに少し興味を持ちましたので、ネットで調べてみました。 (坂田静子プロフィール)大正12年(1923)11月14日、東京青山生まれ。1943年坂結婚し、須坂市の坂田薬局の経営に携わる。1945年長女悠子、1948年次女雅子、1949年長男敬が生まれる。1976年頃から反原発の運動に深く関わるようになる。1977年『聞いてください』第1号発刊。1998年、74歳で死去。 うーん、長野の反・原発活動家だったのか!まるで熊本で水俣病を告発した作家・石牟礼 道子さんのような人だな。 坂田さんが反・原発運動に拘わるようになったきっかけは、1977年5月、英仏海峡の小さな島で平和に暮らしている娘さんから、「対岸のラ・ア-グ(仏)に原子力の再処理工場があって、そこから洩れる放射能で牛乳や海産物が汚染されて被害が出始めている上に、近く日本の原発廃棄物の大部分がここで再処理される予定とのことだ、日本ではこのことを知っているのだろうか、とても不安だ」という手紙を受け取ってからだそうです。 その娘さんから、放射能に拠る重度の障害をもった子供の出産を知らされた時から、坂田静子さんは手作りのガリ版新聞『聞いてください』を発刊、以後、反・原発運動に生涯を捧げることとなりました。 オフィスエムのホームページから、「聞いてください」の内容を以下に書きます。 第1章 聞いてください 子どもたちのために原発は核の平和利用なのですかプルトニウム6キロで核爆弾1つができる子どもの未来のために知る努力を第2章 聞いてください いのちと暮らしのことをマスコミの原発推進キャンペーン犠牲を強いるのが原発です人類と共存できない原発被爆と被曝、そしてヒバクシャたち日本は電気や水を浪費していませんか? 第3章 聞いてください スリーマイル島の恐怖をスリーマイル原発事故と日本の原発事情チャイナシンドロームの恐怖豆腐の上の柏崎刈羽原原発柏崎に人類の巨大な「墓穴」を見た核を持たないことは原発を持たないこと第4章 聞いてください チェルノブイリの悲しみと祈りをチェルノブイリの黙示録ふるさとを核のゴミ捨て場にしないで動燃の力ずくの企みチェルノブイリ、そして私たちは今...広瀬隆『まだ、まにあうのなら』母の祈り第5章 聞いてください 再び、子どもたちのために...原子力円卓会議、物言えない未来の子どもたちにかかわって再び「聞いてください」 この本は、坂田さんが亡くなられた翌年の1999年に出版されました。今回は「新装改訂版」だそうです。 この新装改訂の発売にあたり、歌手の加藤登紀子さんと、作家で反・原発の旗手のひとりでもある広瀬隆氏から推薦文が届けられ、本の表紙を飾っています。以下に推薦文を転載します。 (加藤登紀子推薦文)スリーマイル、チェルノブイリ事故よりずっと前から放射能汚染があったこと、地震国日本に原発が建設されていくことへの必死の告発、胸に沁みる必読書です。 (広瀬隆氏の推薦文)本書は30余年前、「原発神話」の嘘と危険性を見抜いた一主婦が、愛と勇気と英知で挑んだ脱・原発も祈りである。 リュウちゃん、6月10日公開のれミドリ様のブログに、以下のようなコメントを入れました。 リュウちゃんのような一介の田舎のジジイとして応援出来ることは、(1)地元の書店で予約を入れる。(2)地元の図書館に購入依頼する3)リュウちゃんのブログで紹介する。の三つくらいです(無力だ!) 新装版「聞いて下さい」は、先週から長野市の書店に並んだそうです。全国の書店の店頭に並ぶのは、今週からになりそうです。現在、全国の公立図書館は3000余りあります。全国の公立図書館にこの本が購入され、人々に読み継がれるようになれば、日本も少しは変わるとおもいます。最後に、「無力な田舎住いのジジイ」のリュウちゃんからのお願いです。 皆様、坂田静子「聞いてください」を近隣の公立図書館に予約を入れましょう。 (脱・原発への道しるべ)聞いてください坂田静子・著1365円(1300円+税)ISBN978-4-904570-38-8出版元:オフィスエム〒380-0802長野市上松2-2-17 城東ビル3F(Tel 026-237-8100 FAX 026-237-8103) ーーー 加藤登紀子「この空を飛べたら」http://youtu.be/xdMa2kBu3x4
2011年06月20日
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2度目の大きな核の被害核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。 6月9日、スペイン・カタルーニャ自治州政府は人文科学分野で功績のあった人物に贈られるカタルーニャ賞をノーベル文学賞候補作家の村上春樹氏に授与しました。 村上さんは、この授賞式に於いて、下記URL1~4のように約24分の日本語によるスピーチを行いました。普段メディアに殆んど登場しない村上さんのスピーチは、講演慣れした評論家や学者のそれとは違って、訥々とした語り口のものでしたが、非常な感動を与えるスピーチとなりました。 (カタルーニャ賞受賞スピーチ1/4)http://youtu.be/ZL-W7tX1Z-Y (カタルーニャ賞受賞スピーチ2/4)http://youtu.be/SL9LnI0jK0k (カタルーニャ賞受賞スピーチ3/4)http://youtu.be/nui_LBMUgps (カタルーニャ賞受賞スピーチ4/4)http://youtu.be/OfEjGjiK9Bs 6月10日のテレビのニュース枠や、夕刊各紙で、このスピーチの一部が紹介されていますが、リュウちゃんはもう一度このスピーチの内容を自分の心に落とすために、核心となる部分をスピーチの流れに従い、以下に抄述してみました(このブログをお読み頂く皆様は、是非下記受賞スピーチの全文をお読み頂き、皆様の心の中にこのスピーチを落とし込んで頂きたいと思います) http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html (村上春樹のカタルーニャ賞授賞式のスピーチ・リュウちゃん版抄述) 僕が語っているのは、具体的に言えば、福島の原子力発電所のことです。十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。 なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです。 また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます。 その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです。 ご存じのように、我々日本人は歴史上唯一、核爆弾を投下された経験を持つ国民です。1945年8月、広島と長崎という二つの都市に、米軍の爆撃機によって原子爆弾が投下され、合わせて20万を超す人命が失われました。 広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」 核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、また加害者でもあるのです。その力の脅威にさらされているという点においては、我々はすべて被害者でありますし、その力を引き出したという点においては、またその力の行使を防げなかったという点においては、我々はすべて加害者でもあります。 福島第一原発の大事故は、日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです。 何故そんなことになったのか?理由は簡単です。「効率」です。 原子炉は効率が良い発電システムであると、電力会社は主張します。また日本政府は、原子力発電を国策として推し進めるようになりました。電力会社は膨大な金を宣伝費としてばらまき、メディアを買収し、原子力発電はどこまでも安全だという幻想を国民に植え付けてきました。 そうなるともうあと戻りはできません。原子力発電に危惧を抱く人々に対しては「じゃああなたは電気が足りなくてもいいんですね」という脅しのような質問が向けられます。国民の間にも「原発に頼るのも、まあ仕方ないか」という気分が広がります。原発に疑問を呈する人々には、「非現実的な夢想家」というレッテルが貼られていきます。 しかし、効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けてしまったかのような、無惨な状態に陥っています。それが現実です。 我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。 我々は夢を見ることを恐れてはなりません。そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。 ーーーー 村上春樹は1949年1月京都生まれの作家、兵庫県立神戸高校~早稲田大学第1文学部映画演劇科卒業、在学当時からジャズ喫茶のアルバイト・経営者としてジャズにのめり込む。1979年「風の歌を聴け」で、「群像」新人文学賞受賞。1987年の「ノルウェイの森」は単行本・文庫本併せて1000万部を越える大ベストセラーになった。また、1990年以来、彼の作品は世界数十ヶ国で翻訳されている。2006年、オーベル文学賞の登竜門とも言われるフランツ・カフカ賞受賞、俄かにノーベル賞受賞の期待が高まった。ーーーーー カタルーニャ民謡[鳥の歌] (チェロ)パブロ・カザルスカタルーニャ出身の大チェリスト、パブロ・カザルスが第2次世界大戦終結の1945年頃から奏き始めた曲、この曲はカザルスの故郷カタルーニャへの思慕と平和への祈りが込められています。http://youtu.be/CAGBYm-HvTQ リュウちゃんも[非現実的な夢想家]の端くれなのです。
2011年06月11日
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「非常事態国家」、河野太郎首相この難局をどう乗り切ろうとするのか? (河野「非常事態国家・内閣総理大臣の施政演説の続き」---------- 50兆円もの膨大な復興財源を大多数の国民の皆様の負担に頼る事無く、しかも新たに国債を発行する事無く、日本経済を失速させる事無く、調達する為に、非常事態内閣といたしましては、次に述べる諸政策を速やかに遂行致します。 (河野太郎「非常事態内閣総理大臣は、ここまで施政演説を一挙に行い、横に置かれていたコップの水を一気に飲み干し、一息入れて続きの演説を行った」 具体的な諸政策に入る前に、一つだけ申し上げておきます。今回、私が「非常事態国家」の閣僚に任命致しました方々の顔ぶれを御覧になればお判りになるように、議会制民主主義の枠を原則的に取り払って、広く国民の中から人材を求めたものであります。その意味で本・「非常事態国家」の内閣は一時「議員内閣制」を棚上げするものであり、大連立・挙党一致内閣では無く、「挙国一致内閣」なのであります。 あの頃は内閣不信任案の否決のあと、与野党から「菅下ろし」の嵐が吹き荒び、「大連立」に政局は一挙に舵を切ったが、誰が首相になっても、この未曽有の国難・民難を収拾出来るとは考えられなかったな、 いはば「八方塞がり」の状態、 河野首相の政策や如何に? さて、以下に本内閣の「五つの基本政策」を実施します。(1) 東京電力の完全国有化(2) 2020年までに原発全廃、再生可能エネルギーへの転換、(3)格差社会是正のための公務員の給与3割削減、国会、地方議員の定数及び報酬削減による総費用5割削減、(4) 原発事故の補償費用、東北地方の広域に渡る復興費用、年金等社会保障費捻出の為の「富裕税」および「宗教関係団体等特別課税」制度の創設、消費税を段階的に10%に引き上げる議論の凍結と抜本的見直し、(5) 国家の最重要政策について、国民に直接可否を判断いただくための幅広い国民投票法の新設 ★★★ 先ず、(1)の東電の完全国有化でありますが、これまで東電は原発事故にまつわる補償金の総額を数兆円と見て、役員及び社員の報酬、給与のカット、福利厚生施設の売却、電力料金の引き上げ、更なる社債の発行により乗り切ろうとしていましたが、「非常事態国家内閣」が賠償額を固く見積もった試算では、賠償金総額が20兆円、廃炉費用が2兆円掛かることになります。これは、どうやっても私企業としての東電が支払える額ではありません。 ここに至り、私企業としての東京電力の債務超過は明らかになりましたので、「非常事態国家」内閣といたしましては、以下のようなスキームの下に東電を完全に国有化し、国家直属の下で、原発事故の後処理、管内への電力の安定供給に専念して頂く事になります。 (東電国有化のスキーム) (1) 個人投資家の保護、国有化で東電の社債・株券の価格は実質零(ゼロ)ななりますが、今回のスキームでは、個人株主の1万株以下の株券については、本日の終値を国家補償いたします。 (2) 発行済みの約5兆円の社債につきましては、市場の混乱を避ける為に、全額補償します。但し、この社債償還、個人投資家の株価補償に要する約6兆円の費用捻出は、私企業であった旧・東電の剰余金及び徹底した人件費削減及び法外な企業年金の全廃などによる資金でこれに当てることと致します。 (3) 勝俣会長、清水社長、西沢新社長及び役員の皆様は、当面現職を続けて頂きます。但し、役員報酬は無し、退職金もゼロと致します。更に原発事故収束に専念頂くため、一部役員を除いて、本社を福島第1原発の所在地、福島県双葉郡大熊町に移転して頂きます。勝俣会長以下、役員の皆様は、大事故の現場で更なる破滅的大事故が起こらないように、全力を挙げて廃炉に向けての作業を粛々となされることを期待いたします。 (4) 完全国有化に伴い、大熊町に置く東電本社の上に、国家としての最高責任者を置きます。この最高責任者は、総理大臣たる私が兼任致します。 ★★★ 次に「基本政策(2)」の、2020年までの原発全廃の件ですが、ご承知のようにドイツのメルケル政権は、日本の原発の大事故を受けて、それまで原発推進の立場から180度転換し、2022年までに現在稼動している17基の原発を全て停止し再生可能エネルギーに転換する事を表明しました。それは、ドイツ国民が、チェルノブイリや福島第1原発の惨憺たる大事故を目の当りにし、「原発は一旦事故が起きたら、正に破滅的で、一国を滅ぼすほどのものであり、しかも完全に事故を防ぐ技術は確立されていないし、今後も完全に事故防止の技術開発は不可能である。いはば「パンドラの函」、一旦、この函を開けたら最後、世界は破滅するという事をようやく国民一般レベルでコンセンサスが出来た結果であると思われます。 原発は地域・国家に莫大な経済的恩恵をもたらしますが、他方で作業者・立地住民の生存権を著しく侵します。いわば「両刃の刃」なのです。経済的恩恵と生存権の侵害は両立しません。 確かに原発を全廃する事はドイツに比べてより困難を伴うである事は否定できません。しかし、2度に渡る原爆投下と、この度の原発大事故の惨禍を体験したわが国に於いては、国民の叡智を結集し、一刻も早く脱・原発国家に生まれ変わらなければならない事は、論を待たない事なのであります。 ☆ ☆☆☆ 河野総理大臣の施政方針演説は、いよいよ熱を帯びて来た。 日本もようやく脱・原発の方向に世論が向かうようになって来たが、まだまだ先は遠いな、世論調査では、まだ半数が原発現状維持だしこれまで国・自民党・電力会社一体となって原発推進をして来たのだし、マスコミも原発の恩恵を受けて、まともな批判をしないし、、 以前、河野太郎は、「政・官・産・学・メディアの五角形が原発の安全神話を作った」と言っていたな、総理大臣になって、悪の五角形を徹底的に破壊して欲しいものだな。 (以下、「東日本巨大地震(10)に続く、 ーーーーーー 平井憲夫『原発がどんなものか知ってほしい』http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1 You-Tubeによる「平井憲夫氏の遺言(1-10)約2時間の平井氏本人の講演を10分割した最初の部分です。http://youtu.be/0x1AQ5HRu0o
2011年06月08日
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未曽有の大震災と原発大事故果して(この物語の中の)河野太郎氏はこの危機から日本を救えるのか? (前回の物語の構想の続きです) (第1部)日本国非常事態宣言(前回の続き)河野太郎氏は、ただちに「非常事態国家」の組閣を実施、2011年7月×日、再び特別国会を召集、その冒頭で以下のような「非常事態国家施政方針演説」を行った。 ★ 先の臨時国会で、天皇陛下は敢て現行の日本の法体系を超越されて、「非常事態国家」宣言を発令され、私を内閣総理大臣に指名されました。陛下がこのような異例の決断をされた本当の理由を、先ず明らかに致します。 ★ その本当の理由は、「福島第1原発は、更なる破滅的大事故が50%以上の確率で発生する」という事です。この事実はこれまで国民の皆様には極秘にされていましたが、わが国の存亡に関る事であり、従来型の議院内閣制の下では、とてもじゃないがこの危機は乗り切れないという事であります。 ★ これまで極秘とされていました「破滅的な大事故」の想定される様相について明らかにします。それは、メルトダウンを起している福島第1原発の1~3号機の燃料棒のいずれかが再臨界に達し、チェルノブイリで起きたような「大爆発」が発生するという事です・ 1~3号機のいずれかが大爆発を起しますと、必然的に隣接した全ての原子炉が大爆発を起します。そうなれば、その大爆発で放出される放射性物質の総量はチェルノブイリの約20倍、現在、「レベル7」の段階で放出された放射性物質の量の約100倍と試算されています。これは、広島型原爆の約1万倍の放出量であり、1京ベクレルになると試算されています。 もし、そのような大事故が現実に発生すれば、(1)原発の現場で必死の作業に当たられている皆様は最悪の厄災に見舞われる事になります。(2)高い放射能に覆われる避難区域は、現在の10倍の半径、すなわち、半径300kmと試算されます。これは、青森県全域から、神奈川県全域まで、つまり首都圏を含む東日本全体に及びます。(3)放射性物質は世界中に飛散し、日本全土の農作物は全て放射能に汚染されます。 ★ そうなれば、我が日本国は壊滅です。東日本だけではなく、日本の何処も人間が安心して住める場所は無くなるのです。 ★ この度、天皇陛下が敢て現行法体系から逸脱してまで、「日本国非常事態宣言」を発令され、議会制民主主義の枠を超えて私を「非常事態国家の内閣総理大臣」に指名された事につきましては、非常に高い確率で起こり得る「破滅的な大惨事」に対する強い危機感があったからです。 菅内閣は、様々な批判はありましたが、この未曾有の国難にあたり、最大限に尽力されました。しかし、「非常事態国家」に移行する以前の議院内閣制の下では、とてもこの国難は乗り切れない、仮に民主党の他の議員に内閣を託したとしても状況は変らない、また、最大野党である自由民主党に政権移譲し、仮に挙党一致内閣を作ったとしても、やはり現行の法制度の下では、この難局を乗り越えることは出来ないであろう事は目に見えている、と悟り日本国民の最大の難局を無私の目で見られている陛下に全てを託されたのであります。 うーん、なるほど!確かにあの時、身内である筈の西岡参議院議長から即時退陣要求が出たように、菅政権の指導力は全く無かったな、 しかし、菅さんに代わって、民主党から新しい内閣を組閣出来るような人物も見当たらなかったな、 また、野党第1党の自由民主党も、もともと原発を推進してきた元凶だし、未だに原発促進派の議員が優勢を占めているようだし、 原発大事故に関して、日本の政治状況は八方塞り、手詰まりの状況だったな、 ★ 私・河野太郎に託された「非常事態国家内閣」の「第1の目的」は、福島第1原発の現状の「レベル7」を上回る「破滅的な大事故」を国家を挙げて防ぐ事であります。★ 「第2の目的」は、幸いにして「破滅的大事故」を防ぎ得たとしましても、原発事故で避難を余儀なくされた皆様への充分な補償、大地震と津波で破壊された地域の復興策を大胆且つ速やかに推進する事であります。 ★ この二つの目的の達成にあたり、どれ位の財源が必要になるかを改めて試算しましたところ、(1) 原発関連の補償費用に20兆円(2)原発事故を除く一般復興費用に25兆円(3) 福島第1原発の廃炉に要する直接費用に2兆円 以上トータル47兆円を要するであろう事が判明して来ました。 ★ 前政権では、この膨大な費用を(1) 原発の廃炉に至る費用及び原発事故で避難された皆様への補償金並びに風評被害塔による損失の補償は東電が青天井で負担、(2) 原発以外の一般的復興費用は新たな国債の発行、消費税の大幅増税で乗り切ろうとしましたが、改めて試算しました総補償額は、とてつもなく大きく、とても従来の枠組みではその費用を捻出する事が出来ません。また、消費税の大幅増税という方策では、日本経済の更なる停滞を招く事は必死です。 この膨大な復興財源を大多数の国民の皆様の負担に頼る事無く、しかも新たに国債を発行する事無く、日本経済を失速させる事無く、調達する為に、非常事態内閣といたしましては、次に述べる諸施策を速やかに実行致します。 (以下、「夢の中の日本轟沈(3)に続く」 うーん、確かに消費税を10%に上げたら、それでなくても落ち込んでいる日本経済にとっては大打撃だが、、だからといって、それに代わる50兆円もの財源なんてあるのかな? どうも無理な話のようだが、小松さんの以降の構想が楽しみだな。 私は、急いで次のページをめくった(以下次回)ーーーーーバッハ「ゴルトベルク変奏曲:アリア」(ピアノ)園田高弘http://youtu.be/VSzpHraVD-4ーーーーー 平井憲夫さん「原発がどういうものか知っていますか」 http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1 リュウちゃんブログ、明日、アクセス数50000突破予定です。
2011年05月22日
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福島第1原発大事故、夢の中の日本の行末は? 20XX年、私は久し振りにトーキョー、カンダの古書店街に足を運んだ。いつも立ち寄る書店の棚に以前訪れた時には無かった「小松右京全集」の豪華本が眼に留まった。その中の一冊、かってベストセラーになった『日本陥没』を手に取り、ページをめくってみたところ、ページの間から薄い数枚の用箋が床に落ちた。何だろう?それは、どうやら小説の「草稿」のようであった。この草稿を元のページの間に収め、そのまま購入した。 家に帰って、改めて「草稿」を読んで見た。「草稿」は以下のようなものであった。 「日本轟沈」概略構想 (2011年×月)小松右京 (第1部)日本国非常事態宣言。 ★ 2011年5月10日、内閣総理大臣・菅直人は、東日本大震災の対応につき、初めて天皇・皇后両陛下に内奏(国政報告)した。★ その際、極秘裏に上申書を提出した(この上申書の概略は以下である)私、総理大臣・菅直人は、3月11日の東日本大地震と、直後に起きた福島第1原発の大事故発生以来、震災復興と原発事故の収束に向けて内閣の命運をかけて尽力してまいりましたが、震災の規模は余りにも大きく、また原発事故の厄災は途方も無く大きく、国民の誰もが納得出来る収束は現行法制の下では不可能であります。原発事故による避難住民への直接補償金だけでも避難された1世帯あたり最低1億円としますと、それだけで約6兆円が必要となります。更に農業・漁業、広域に及ぶ放射能被害及び風評被害による様々な補償金も、少なく見積もっても20兆円、もとより東京電力には、到底支払能力は無く、増税で賄うとしたら、唯でさえ疲弊している国民の皆様に途端の苦しみを強いることになります。4月に立ち上げました「震災復興会議」の五百旗議長の答申は、疲弊している国民に更なる過大な負担を強いるものであり、私個人と致しましては到底納得出来ないものでありますが、現行法の下では、この答申を受けざるを得ません。国民にとりましては大変不幸なことであります。ここに至り、陛下に以下のことに付き、謹んでお願い申し上げる次第で御座います。、、、、、、、、、、、、、、、、、 ★ 2011年6月×日、通常国会が終了、震災復興、原発事故の収束への政府の工程表、被災者への賠償のスキームなどが決定したが、国民の支持は得られなかった。 ★ 2011年7月×日、内閣は突如、臨時国会の召集を発令、数日後、天皇臨席のもと、特別国会開会式が行われた。 ★ 開会式の席上、衆議院議長の式辞のあと、天皇陛下のおことばが話された。陛下はいつもの温和で落ち着いた口調で以下のような「おことば」を賜れた。 3月11日の東日本大震災とそれに続く白島第1原発の大事故発生以来、、内閣及び関係者の皆様、福島第1発電所で事故収拾に最大限以上の尽力されている皆様の寝食を忘れた超人的な努力に敬意を表したいと思います・また、生命の危険を顧みず、懸命に復興の為に働いておられる自衛隊・各地の消防隊:ボランティアなどの皆様方にも、最大限の感謝を捧げたいと思います。また日本全国民の皆様ばかりでなく、世界各地から義捐金を寄せられた方々に対しましても、深くお礼を申し上げます。しかしながら、人知を遥かに超えた大災害の前には、皆様方の懸命の努力にも拘わらず、未だに全面的な復興への道程は遥か遠いと言わざるを得ません。大震災発生以来、私は皇后と共に、被災地の皆様のところに慰問にお伺いしましたが、その窮状ぶりは眼に余るものがあります。原発事故による放射性物質の飛散により、住み慣れた故郷を離れざるを得なくなった方々に置かれましては、何時故郷に帰れるのか、全く見込みが立っていません。これは、紛れも無く国難であり、被災された方々のみではなく、日本全国民の皆様の「民難」であります。以上述べて来ました日本国の現況に鑑み、私はここに菅内閣の助言と承認により「日本国非常事態宣言」を発令いたします。本日より日本国の体制は、「非常事態国家」に移行いたします。「非常事態国家」への移行に伴い、日本国憲法の精神は充分に尊重することを前提といたしますが、その枠内で必ずしも現行法にとらわれない超法規的な復興対策を推進いたします。 「非常事態国家」への移行の目的は、今回の未曾有の国難・民難を、全国民の皆様の英知を結集し、国民の皆様の誰もが納得出来る形で終結させることです。その精神は、憲法第25条1号の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」を第一義と致します。その遂行は、「非常事態国家」の政策推進の最終責任者は天皇である私が負います。実際の政策遂行は引き続き内閣が行います。「非常事態国家」の内閣総理大臣に、菅直人現内閣総理大臣の助言を鑑みまして、現・自由民主党衆議院議員である「河野太郎」氏を指名いたします。河野さんは速やかに組閣を行い、「非常事態国家」の法整備を行い、一日でも早い日本国家復興に全力を尽くされることを願ってやみません。 この、異例の天皇の「おことば」を受け、ただちに河野太郎氏は組閣に入った。 うーん、面白いな!でも、小説の世界の絵空事かな? 私は、この草稿に興味津々となり、続きを読み耽った。 (以下、夢の中の「日本轟沈」(2)に続く) ーーーーーーーーーーーーーーー シューマン:歌曲集「詩人の恋」第1曲「美しき五月に」(歌)フリッツ・ブンダーリッヒhttp://youtu.be/Cg1jz1H8ex8 ブラームス「五月の夜」(歌)ロッテ・レー、アンhttp://youtu.be/XBNhrBvzC4Eーーーーーーーーーーー東電は福島第1原発がメルトダウンを起していたことを、12日に認めました。15日の朝刊によれば、「1号機。冠水作業を断念」、大事故発生から2ヵ月も経つというのに、事態はますます悪化するばかり、東電が発表した「工程表」か今や単なる「紙クズ」と化しました。平井憲夫氏の告発文を虚心に読み、彼の告発に耳を傾けたいと思います。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1
2011年05月15日
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ジグゾー・パズルの断片のような膨大な原発事故情報、それをを組み合わせ炙り出される日本の未来は?3月11日の巨大地震発生から約一ヶ月が経過しました。412日現在の死亡者数1万3千130人、行方不明者数1万3千718人(朝日新聞、4月12日朝刊)、但し、未だに町ぐるみ津波に流されたところの被害は殆んど全容が判らず、実際の行方不明者数はまだまだ増えると考えられています。(1) 最大余震はまだ来ていない?3月11日の巨大地震以後、大きな余震が頻発しています。現在のところ、最大余震は4月7日に宮城県沖で発生したマグニチュード7,4の地震ですが、11日にも福島県浜通りを震源とするM7,0の余震が発生しました。果して4月7日の余震は最大余震だったのでしょうか?参考の為に、2004年12月に発生し、津波と併せて数十万人の犠牲者を出したスマトラ沖大地震(M9,3)の巨大余震を以下に列挙します。★ 2005年3月、M8,6(2004年の巨大地震から約250キロ離れた震源地で発生、余震ではないとする説もあります)★ 2007年9月、M8,5★ 2010年4月、M7,8★ 2010年10月、M7,7私達素人にとりましては、マグニチュード9,0といわれても、それがどれ位のエネルギーなのかピンと来ないので、ここでTNT火薬の換算したものをまとめておきます。マグニチュード5,5=TNT2600トン=広島原爆のエネルギー。マグニチュード7,5=TNT260万トン=広島原爆の1000倍、マグニチュード8,0=TNT1500万トン、マグニチュード8,5=TNT8400万トン、マグニチュード9,0=TNT4億8000万トン=広島原爆の18万5千倍)スマトラ沖大地震の巨大余震から類推しますと、相当高い確率で今後マグニチュード8以上の巨大余震が発生する可能性があるものと考えられます。(2)原発大事故の行方この巨大地震からの復興に大きな影を落としているのが福島第1原発の大事故です。政府は原発大事故発生直後の3月12日に原発から半径20キロ以内の自治体に避難指示を発令、対象となる自治体は2市5町2村、対象住民は十数万人、更に4月11日、政府は原発から20キロ圏外の飯舘村など5市町村を新たに計画避難区域に指定しました。(3) 経済産業省:東電のズブズブの深い関係経済産業省資源エネルギー庁が3月末に発行した広報誌季刊「Enelogy(エネロジー)」) で「“信頼の上”に高齢化を迎える原子力発電」との見出しで、第1原発の立地町である福島県大熊町の住民も参加した座談会の記事を、4ページにわたって掲載。「町民の多くは、原子力がなくなってしまっては働く場もなくなるので困る」などという住民の発言が紹介されているそうです。資源エネルギー庁原子力発電立地対策・広報室の担当者は「震災後、会議を開いて中身を検討したが、一般の住民には届かないので問題ないと判断した」としているようですが、このコメントにこそ、国や東電の国民軽視の体質が如実に表れていると思います。日本共産党の 塩川鉄也衆院議員の調べによれば、東電副社長が原発推進官庁である経済産業省(旧通商産業省)幹部の 「天下り」指定席になっているそうです。最近では今年1月に資源エネルギー庁長官だった石田徹氏が東京電力の顧問に天下っています。 国家と東電はズブズブの関係で、国民の「原子力がなければ、経済的に豊かな生活が出来ない」という弱みに付け込んで、原発の本当の危険性に目をつぶり、やりたい放題をやってきたのですね、(4)レベル7からレベル8へ!4月12日、政府は東京電力の福島第1原子力発電所の事故で、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めました。「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価です。しかし、チェルノブイリでは、炉心が大爆発を起して、そこにあった放射線物質が全て地上に四散した結果の「レベル7」、福島第1原発は、まだ炉心の大爆発を起していない中での「レベル7」、今後、万一にもチェルノブイリのような大爆発が起きれば、「深刻な事故」である「レベル7」では止まらず、この国際原子力事象評価尺度(INES)でも想定されていない「レベル8」つまり「破滅的な大事故」(これ、リュウちゃんの造語です)になる可能性も、万一ではなく、かなり高い確率で残されているといわざるを得ません。(5)原発の廃炉には100年かかる?英国の科学専門誌「ネイチャー」の4月11日付け電子版では、米スリーマイル島原発事故を経験した専門家の意見を掲載しています。それによれば「「福島第1原発の廃炉や敷地の除染などには、数十年から100年かかる可能性がある」4月13日、菅首相は、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、放射能漏れ事故を起こした福島第1原発周辺の避難区域について 、「そこに当面住めないだろう。10年住めないのか、 20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示し、後でその認識を否定したようですが、上記「ネイチャー」誌の記事を重ね合わせますと、この認識は本音だったと思われます。20年どころか、100年住めない可能性もあるのかも知れません。福島第1原発の6万トンもの高濃度汚染水は本当に流出防止が出来るのか?流出防止が出来たとしても、その最終処理はどうするのか? 新聞やテレビで日々報道されている膨大な情報をジグゾーパズルのように組み合わせますと、透かし出される日本の未来は限りなく悲観的にならざるを得ません、次回は「最悪の事態」について、リュウちゃんの考えるところを書いてみたいと思っています。ーーーーーーーーーーこれまでの原発事故の推移、政府・東電の対応を見ていますと、やはり平井憲夫氏の告発文「原発がどんなものか知ってほしい」は、この事態を予知していたように思われます。改めましてこの告発文が日本人の常識となるべく、これから暫くはリュウちゃんのブログにURLを貼り付け続けます。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1尚、3月17日の拙ブログ「東日本巨大地震(2)~群馬の娘からの災害時の母と子の育児支援についてのメール」には、多数の熱い賛同のコメントを頂き感謝しています。皆様、どうも有難う御座いました。先日、娘のボランティア活動に関しまして、ユニセフより以下の声明文が出ましたので、ここにURLを貼り付けます。引き続き被災者の皆様は苦難の日々が続きます。この難局をどうか無事に乗り切って頂きたいと切望するばかりです。http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0406.htmーーーーーーーーーーーーーー4月10日に撮影した「法隆寺の桜」です。「さくらさくら」(歌唱)ひばり児童合唱団http://youtu.be/o5Dc849c368「桜ららら」(歌)中島みゆきhttp://youtu.be/t4ktfH2df3s「さくら」(歌)森山直太郎http://youtu.be/nH1991y1LtU
2011年04月14日
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廃炉への道程嶮し春遠し(ムンク:叫び)(1)最近、気に掛かった動向3月30日、東京電力の勝俣恒久会長は、大震災発生後20日目にして初めて記者会見を行い、福島第一原子力発電所を最終的に遮蔽・廃炉することも含め検討していることを明らかにしました。ただ、チェルノブイリのようにコンクリート建屋で遮蔽するのかとの質問に対し、遮蔽の方法はまだ確定していないとも述べました。3月31日、フランスのサルコジ大統領が、来日、先に来日していたフランスの原発使用済み核燃料再処理専門の国策会社であるアルバ社のCEO(最高経営責任者)のアンヌ・ロベルジョン氏と共に、福島第1原発の後処理支援を約束しました。尚、アルバ社は1966年以来、使用済み核燃料の再処理工場を稼動、日本では1977年に再処理工場を稼動させる予定でしたが、未だに実現しておらず、アルバ社に約3000トンの核燃料再処理を依頼しているそうです。また、アメリカからは、原子力を専門とする海兵隊員160名が、同じく福島第1原発の大事故の後処理支援のために来日しました。以上の経緯を考えますと、日本は世界第3位の原発大国であるにも拘わらず、使用済みの核燃料再処理工場も無い、大事故が起こった場合の事後処理の体制も出来ていない、正に「無い無い尽くし」で原発を運用していたのですね、よく原子力安全・保安院の記者会見に登場する、元首相・福田康夫氏に似た人物は、同院の官房審議官である西山英彦氏です。原子力安全・保安院は、経済産業省の一機関で、原子力などの関係の施設や産業活動の安全規制、保安を所管し、これらの施設に対しては必要に応じて、立入検査、報告徴収、改善命令等を行うことができる機関で、現在の院長は寺坂信昭氏、氏は東大経済学部卒、経歴から考えますと、原発に関しては素人といえそうです。 TBS系の朝のニュース・バラエティ番組「みのもんたの朝ズバ!」に原発事故のコメンテーターとして、諸葛宗男(もろくずむねお)という人物が連日登場し、3月14日のコメントでは原発事故による放射線汚染について、「いまの汚染のレベルは、現場に1時間立っていても、レントゲン検査の10分の1」と主張しました。翌3月15日にも出演し、「これを乗り切れば、安全な原子力発電所として、世界中に売り込める」と主張しました。諸葛宗男って何者? 諸葛宗男氏は東大工学部原子力工学科を卒業後、1970年東芝入社、その後、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)で核燃料サイクルの開発に携わり、2008年に東京大学公共政策大学院特任教授となった人物です。いわば、バリバリの原発推進派です。(2)原発労働従事者4月1日付けasahi.comに、「最大180人、線量計持たずに作業 福島第一原発」という見出しで、以下のような記事がでていました。東京電力福島事務所は31日、福島第一原発で作業員が受ける放射線量を測る携帯線量計の数が足りず、多い日で180人が線量計を持たずに作業していたと発表した。内規を改めてグループに1台で作業を進めてきたが、作業員が不安を訴え、他の原発から線量計を集めて全員に持たせることにした。発表によると、線量計は地震前に5千台あったが、津波や建屋の倒壊で320台しか使えなくなった。このため、1人に1台持たせる内規を変更し、一定の条件下でグループで1台だけ持たせ、全員が同じ線量を受けたと見なしていた。 ブログ友の「ドレミ・どれみ」様より、以下の情報の書き込みを頂きました。このサイトも長い衝撃的な文章で、リュウちゃんのような一般国民は俄かに信じ難いない内容ですが、今回のように線量計も持たさず、平気で汚染された原発の中に作業員を入れたということから考えますと、以下の告発記事は相当の信憑性があるように思われます。 エル・ムンド[EL MUNDO:スペインの新聞 ]2003.6.8調査報告/原子力発電所における秘密日本の原発奴隷http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm 以下のULRは4月17日に朝日ニュースターで放映された「ニュースの深層・福島原発事故、メディア報道のあり方」です。コメンテーターの広瀬隆氏は「危険な話」、「東京に原発を」などで永年原発の問題を追及して来た人です。http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY (3)汚染水処理の行方、廃炉の行方 4月4日午後7時過ぎ、東京電力は高濃度の放射線汚染水の保管場所の確保を理由に、比較的汚染度の低い汚染水1万1千トンを付近の海に放出開始、しかし、「低レベル」というだけで、汚染の度合いは数値として発表されていません。更に、保管しなければならない筈の「高濃度汚染水」が、一部海に流出し、通常の750万倍もの放射性物質が付近の海で検出されました。この高濃度汚染水の流出は、6日に水ガラスの注入でストップしましたが、未だにこの流出の原因は不明、尚、この「高濃度汚染水」は現在原発の中に総計6万トンもあり、汚染度は通常の水の1億倍だそうです。。 。 4月4日の朝日新聞の朝刊一面トップの見出しに「放射能漏出封じ数ヶ月」とありました。この記事によりますと、福島第一原発から放射性物質が漏れ出すのを食い止める作業だけで少なくとも数ヶ月掛かるとのことです。この作業が無事完了した後に、廃炉作業に掛かるとのことですが、廃炉には数十年掛かるとの見通しが発表されただけで、具体的な廃炉作業の方法については、私達国民には何ひとつ明示されていません。4月6日の午後10時過ぎから、東電は1号機格納容器に窒素注入開始、これは格納容器内で水素爆発を防止する為だとの事、水素爆発は、これまで原発の建屋を吹き飛ばしましたが、若し格納容器内で水素爆発が起きれば、多分チェルノブイリを遥かに凌ぐ破滅的な大惨事になります。その可能性は否定出来ないばかりか、このニュースにより、その危険性が増大していることが判明したような気がしています。 (4)以上の経緯に於けるリュウちゃんの感想のとりあえずのまとめ★ 東電を始めとする電力会社は、経済的発展という「錦の御旗」の下に、どんな大きな地震・津波にもびくともしない「フェイルセーフ」の手法で原発建設を政府と一体となって推進、国民はデッチあげられた「安全神話」を信じさせられて来た。★ 原発の現場で働く作業従事者は、基本的人権を全く無視された劣悪な環境での作業を余技なくされた。その実態は、NHKを始めとする大メディアには殆んど取り上げられず、今でも闇の中、この人権感覚の欠如が、今回の事故作業で、線量計無しに作業者を事故現場に入れるという暴挙に繋がった。★ 「フェイルセーフ」と云いながら、事故が起こった現在、政府・東電はなすすべもなく、重大な処理をアメリカやフランスに頼ろうとしている、どこが「フェイルセーフ」なのか?やっぱり「フェイルアウト」だったのだと思わざるを得ない。汚染水の処理は本当に可能なのか?水素爆発は阻止出来るのか?本当に事故の収束は出来るのか?廃炉は可能なのか? 不安は増すばかりです。 (以下、東日本巨大地震(5)~廃炉への嶮しい道程(下)に続く。
2011年04月07日
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(東日本巨大地震(5)~廃炉への嶮しい道程(上)からの続きです)今回挙げました数々の事象も、平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」を読めば、その行末が見えてくると思います。前回に続き、ULRを以下に貼り付けます。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html先日、前回のリュウちゃんのブログを読んだメル友であり、リュウちゃんの「畏友」であります清教寺茜氏からメールを頂きましたので、以下に紹介させて頂きます。尚、清教寺氏はずっと以前のブログで紹介しましたように昭和43年一橋大学卒業、以前小泉内閣で首相補佐官だった岡本行夫氏とは大学同期です。平井憲夫さんの警告を今全文読み終わったところですが、衝撃でした。私はいままで、資源のない日本における電力供給には原発は必要悪である、と思っていました。コスト面やエコの面から、安全さえ確保できれば止むを得ない方策であると。今回の事故(事象ではない)のあとでも、早くここ(福島第一)を廃炉閉鎖すれば片が付くと。とんでもない。閉鎖するにもお金と手間が莫大にかかるんだ。「日本の電力会社が電気を作らない金儲けにならない閉鎖した原発を本気で監視し続けられるのか」と平井さんは疑問を投げかける。放射性廃棄物がドラム缶に入れられて日本に日本の海に捨てられ続ける。この事実は、安全運転すればいいというレベルじゃなくて、原発そのものがもうどうしようもない悪なんだと気づかされました。私の考えが浅はかだったと知りました。 このほかにも、寄せ集めメーカーによる基準の違いによる歪、製造に当たる素人集団の危うさ、平時における現場作業員の劣悪な労働条件、有事における現場作業の実態、杜撰な地震対策、プルサーマルの危険性、プルトニウムの危険性、原発によるいわれなき差別の実態・・・・・まだまだあるのですが、これらだけ見ても、原発が「悪魔の贈り物」であると言い切れる。「10年で廃炉にすべきものを福島第一では30年も使っている」も衝撃でした。先月で、福島第一原発一号機稼動40年だったのですから、この数字は40年と書き換えねばなりません。その原発が事故を起こした。平井さんの予見が的中したのです。彼からすれば起こるべくして起こった事故だったでしょうが、知らなかった我々は驚き戸惑うばかりでした。政府・電力会社・学者は、グルになって安全性を謳い利権をむさぼってきた。テレビでその場しのぎのコメントばかり発している連中は、みなこのムラ社会に属する人たちでしょう。大震災はこの悪の図式を暴いてくれたことにもなる。石原都知事が「これは天罰だ。我欲にまみれた日本という国に対するね」と言ったときは、被災者の人たちの気持ちを逆なでするなんという酷い言いようと思ったものですが、こと原発問題に関しては当たっていると思います(無論、被災者の皆様には申し訳ない引用だとは重々承知の上で)。震災が暴かなかったら、数年先にはもっと大変なことが起きた可能性がある。万一事故が起こらなくても、このまま原発政策を取り続けてゆくならば、美しい国日本が放射能で汚染され続けるのだ、ということを我々は認識すべきです。この震災が天罰ではなく天啓となるべく、正しい国のあり方を求め願い訴え続けたいものです。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――デュカス「魔法使いの弟子」デイズニー・アニメ「ファンタジァ」の一部、魔法をかけられた箒が際限なく水を運び続ける、まるで今回の原発事故処理を予感させるような音楽です。フーゴー・ヴォルフ「火の騎士」(歌唱)ディートリッヒ・フィッシャーディースカウ水車小屋の火事に、命を賭して飛び込んでいく「火の騎士」に、原発事故処理従事者の格闘がダブります。http://youtu.be/O_6KPYEFe7kJ,Sバッハ:マタイ受難曲第39曲「主よ、憐れみたまえ」http://youtu.be/TcN87iRRhB8
2011年04月07日
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国敗れずも山河無し、原発の地の山河何処に在りや?(パウル・クレー:死と炎)(最近、気に掛かったエピソード)★3月27日の朝日新聞朝刊「声」欄に、東京都三鷹市にお住いの比企秀一さbbが「原発、小学生の疑問は科学的」というタイトルで以下のような投稿を寄せられています(一部抜粋)東京・渋谷にあった東京電力が運営している「電力館」に立ち寄った時に、たまたま10人位の小学生が見学に来ていたが、その中の一人が案内役の女性の「何か質問がありますか?」との声に、一人の小学生が災害時の原発の多重の安全対策について質問をした。(小学生)「これが壊れたら?」(案内の女性)「その場合はこれが動くので大丈夫です」(小学生)「じゃあ、もしそれも壊れたらどうするんですか?」(案内の女性)「その場合もこれが働くので大丈夫です」(小学生)「それも壊れたら?」(案内の女性)「そんな事ありません!」案内の女性はとうとう怒り出してしまった。★ プロ野球セ・リーグの開幕がパ・リーグと同じ4月12日になることが決定しました。当初、セ・リーグは当初3月25日開幕を決定していました。巨人のオーナーである渡邊恒雄氏は記者のインタビューに「こういう時に何もやらないほうがいいんだという連中は勝手にしろよ!そんなのに付き合っていられるか!」と発言、この発言を受けて読売ジャイアンツの滝鼻オーナーは「日程は我々が決める。おかみ(政府)が決めることじゃない。それはおかしい」と話しました。渡邊恒雄氏インタビューのYou-Tubeは以下です。さすが!元・「原子力の父」、正力松太郎氏を「大正力」と仰ぐ読売新聞の総帥、ナベツネ氏の面目躍如!★3月26日午後5時30分からのTBS系「報道特集」で、原子力発電所に常勤して放射線の測定をしている方が生出演、今回の福島第1原発で3名の作業員が被爆した事故について、「今回の作業の現場には、放射線を測定する私達のような人が誰もいなかった」と、憤りのコメントをしていました。彼は、何年にも渡る仕事の中で、数知れない回数の被爆を自身体験したそうです。また同番組で、元福島県知事だった佐藤栄作氏は、「福島第1原発の大事故は天災ではなく、人災だ!10年ほど前から原発作業者の実体験に基く内部告発が県にくる件数が急増した。このような内部告発はそれ以前は国や東京電力にいっていたのだが、国・東電はそれを全く無視、やむを得ず、県に告発をするようになったのだが、原発行政は国が全て握っていて、県はそれに全く異議をはさむ余地がなかった」(非核三原則でノーベル平和賞を受賞した元首相とは別人、この「非核三原則もその後、アメリカ側との「沖縄への核持込密約」があったことが判明、赤塚不二夫は漫画「天才バカボンの中で、「佐藤栄作がノーベル平和賞を取って以来、世の中全てのことが信じられなくなった」という台詞を書いています)★ 3月27日の朝日新聞の朝刊社会面に福島第2原発の社員からのメールで「東電へ「限界」訴え」という見出しの記事がありました(以下はそのメールの内容です。「実家の両親は津波に流され、未だに行方がわかりません。本当はすぐにでも飛んで行きたい。でも、避難指示が出ている地域で、立ち入ることすら出来ません。自衛隊も捜索活動に行ってくれません.こんな精神状態での過酷な労働、もう限界です ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー先日、横浜在住のメル友、Yさんから以下のようなメールがありました。本格的に仕事が稼働し始めた今週から案の定バタバタしています。原発に関するブログをかかれるとのこと。以下URL、農園をやっている知人から送られてきたので参考にしてみてください。原子力発電所がどのような場所か、客観的にわかる貴重なページだと思います。是非熟読し、多くの方に伝えて欲しいです。今回の事故(事象ではない)が何故起きたのかも含め、原子力の問題に関して10数年前から訴えていた人がいたのです。http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1(このULRをコピーして、検索サイトに貼り付けて下さい)このULRのタイトルは「原発がどんなものか知ってほしい」、執筆者は平井憲夫氏、平井氏の略歴は以下です。1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。1997年1月逝去。 「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。この告発文は阪神大震災の翌年(1996年)に書かれました。原文は、かなり長いので、以下に(特にリュウちゃんが気に掛かった部分のみ)抄述します。(1) 私(平井憲夫)は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。(2) 阪神大震災が起きて、国民の中から「地震で原発が壊れたりしないか」という不安の声が高くなりました。原発は地震で本当に大丈夫か、と。(3) 当初、耐用年数は十年だと言っていて、十年で廃炉、解体する予定でいました。しかし、一九八一年に十年たった東京電力の福島原発の一号機で、当初考えていたような廃炉・解体が全然出来ないことが分かりました。このことは国会でも原子炉は核反応に耐えられないと、問題になりました。 最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。(4) なぜ、原発は廃炉や解体ができないのでしょうか。それは、原発は水と蒸気で運転されているものなので、運転を止めてそのままに放置しておくと、すぐサビが来てボロボロになって、穴が開いて放射能が漏れてくるからです。原発は核燃料を入れて一回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまうのです。(5) 日本が原発を始めてから一九六九年までは、どこの原発でも核のゴミはドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていました。その頃はそれが当たり前だったのです。私が茨城県の東海原発にいた時、業者はドラム缶をトラックで運んでから、船に乗せて、千葉の沖に捨てに行っていました。(6) 現在は原発のゴミは、青森の六ケ所村へ持って行っています。全部で三百万本のドラム缶をこれから三百年間管理すると言っていますが、一体、三百年ももつドラム缶があるのか、廃棄物業者が三百年間も続くのかどうか。どうなりますか。(7) これから先、必ずやってくる原発の閉鎖、これは本当に大変深刻な問題です。近い将来、閉鎖された原発が日本国中いたるところに出現する。これは不安というより、不気味です。ゾーとするのは、私だけでしょうか。この告発文の中には、リュウちゃんも知らなかった衝撃的な内容で満ちています。メール頂いたYさん、どうも有難う御座いました。大震災から約2週間が経過しましたが、避難者の皆様の苦難は勿論のこと、大事故を起こした原発の処理はまだ始まったばかりです。今回の音楽は、ピアニストでもあるYさんの好きなバッハ、モーツアルト、フォーレの曲をチョイスしてみました。J,Sバッハ「シャコンヌ」(ヴァイオリン)ヒラリー・ハーンモーツアルト:レクイエムより「怒りの日」(指揮)カール・ベームフォーレ:レクイエムより「ピゥ・イエス」(歌)バーバラ・ボニー
2011年03月28日
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ああ許すまじ原爆(原発)を 三度(みたび)許すまじ原爆(原発)を(サルバドール・ダリ:燃えるジラフ)★ 1945年8月6日、広島市に原爆投下、当時の廣島市の人口約35万人、内、14万人が投下直後に死去、その後の被爆が原因での死者、後遺症に悩む人多数。★ 1945年8月9日、長崎市に原爆投下、当時の長崎市の人口約24万人、内、約15万人が投下直後に死去、その後の被爆が原因での死者、後遺症に悩む人多数。★ 2011年3月、11日に起きたマグニチュード9,0の巨大地震と直後の大津波を原因として、福島第1原子力発電所の大事故発生、事故から約2週間経た現在でも、予断を許さない危機的状況が続いている。福島第1原子力発電所の大事故は、日本に於ける「第3の原爆投下」だ!1945年の2度に渡る原爆投下で、私達日本人は世界で初めての原爆被爆国になりました。この直後から、日本人は世界唯一の被爆国として、反原爆を誓った筈でした。以下に、昭和29年に発表された「原爆許すまじ」の一番の歌詞とYou-Tubeを貼り付けます。1 ふるさとの街焼かれ 身よりの骨埋めし焼土(やけつち)に 今は白い花咲く ああ許すまじ原爆を 三度(みたび)許すまじ原爆を われらの街に「原爆許すまじ」の作詞者は、浅田石二、当時、東京・大井町の町工場の工員でした。作曲者の木下航二は都立日比谷高校の社会科教諭でした。この歌は、昭和29年、太平洋のビキニ環礁での水爆実験で被爆し、死去した第五福龍丸の乗組員・久保山愛吉さんの故郷、静岡での漁民葬に於いて、静岡大生などによって歌われ、以後、反原水爆運動を象徴する歌となりました。一般庶民の反・原水爆運動とはうらはらに、日本では「原子力平和利用」の美名の下に、終戦の数年後から原子力発電に関する研究や推進が行われてきました(以下、ウィキペディァの「原子力発電」の記述を参考にして、日本の原発推進の状況を辿ります)★ 1954年3月、「原子力研究開発予算案」が国会に提出(予算案作成者=中曽根康弘、稲葉修、齋藤憲三、川崎秀二の各氏)★ 1955年12月、「原子力基本法」が成立、この時に、1.研究の民主的な運営、2.日本国民の自主的運営,3.一切の情報の完全公開、の、いわゆる「原子力3原則」が原子力研究に反対する立場の「日本学術会議」から提出された。★ 1956年1月、「原子力基本法」の成立を受け、「原子力委員会」設立(初代委員長=読売新聞社社主・正力松太郎)★ 1956年6月、「日本原子力研究所(現・独立行政法人「日本原子力開発機構」)が特殊法人として発足、研究所が茨城県東海村に設立された。以後、東海村は日本の原子力研究の中心地となっていく。★ 1957年4月、「原子力平和利用懇談会」立ち上げ(会長=正力松太郎)★ 1957年5月、科学技術庁発足、初代長官となった正力松太郎氏は、以降、日本への原子力発電の導入におおきな役割を果し、「日本の原子力の父」と呼ばれている。★ 1962年10月、日本最初の原子力発電が茨城県東海村の実験炉で行われた。★ 1965年5月、日本最初の商用原子力発電所である「東海発電所」が稼動、★ 現在、日本には建設中のものを含め、69の原子力発電所が存在し、電力総需要の約30パーセントを原子力発電でまかなっている。1945年の2度に渡る原爆投下を受け、「三度許すまじ原爆」を固く誓った筈の日本人が、それから約65年後には、世界に名だたる原発大国になってしまいました。世界に名だたる地震大国の日本が、ここまで原発大国になってしまったのは、いつの間にか形作られた「安全神話」がバックボーンにあったのですが、「想定を遥かに上回る」、巨大地震・巨大津波によって、モロくも「安全神話」は崩れ去り、関東圏の人々を途端の苦しみに陥れています。今回の大震災が起きる直前まで政府は、これまで電力の30パーセント原発依存だったのを、48パーセント依存に引き上げようと画策していましたが、今回の大事故を受けて、この計画は脆くも瓦解しました。原発の新規開発はおろか、稼動中の原発も早急に別の電源に代替せざるを得ない、今後、原発に頼ることは国民感情が許さない筈です。 ああ許すまじ原爆(原発)を 四度(よたび)許すまじ原爆(原発)を ああ許すまじ原爆(原発)を 四度(よたび)許すまじ原爆(原発)を前回に続き、ソプラノ歌手、バーバラ・ボニーの美しい歌をUPします。シューベルト「水の上にて歌える」シューマン「くるみの木」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー前回の拙ブログに多数の心温まる書き込み・コメントを頂き、どうも有難う御座いました。本来なら一つ一つにご返事を差し上げるところなのですが、今回はこの場で一括して御礼申し上げます。尚、娘のボランティア活動に関連しまして、以下の事を追記します。23日の朝日新聞の朝刊の「支援通信」面に、「赤ちゃんとママを守ろう」という署名入りコラムが掲載されました。この記事によれば、(1)三つのNPO法人が協同で「赤ちゃん一時避難プロジェクト」を立ち上げた。(2)ユニセフはソマリアで事業部長を務める国井修医師を日本に派遣、母子や妊婦の支援をつくろうと関係先で調整を始めた。国井氏の話、「避難所では高齢者には比較的配慮が行き届くが、妊婦や乳幼児を抱えるお母さんはあまり注目されない。母乳は衛生的で免疫成分も入っているので、母乳育児を続けるための支援も必要」と話した。以下は娘からの追記のメールの一部です。あと、転載してもらった呼びかけ文に出典が抜けていました! 以下 参考資料:WABA:「グローバル化」時代の母乳育児 2003年BFHIニュース、ユニセフ 1999年9月/10月WHO/ユニセフ「乳幼児の栄養に関する世界的な戦略」2003年(2004年訳)ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル「月満ちて生まれた健康な母乳育ちの赤ちゃんが、母乳がたりているかどうかを見分ける方法」(2003年改訳)被災された皆様、頑張って下さい!
2011年03月25日
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東日本巨大地震で被災された皆様、謹んでお見舞い申し上げます。3月11日に発生した東日本巨大地震から早くも一週間は経過しようとしています。3月17日付け朝日新聞の朝刊によりますと、この大震災の死者は、5167人以上、行方不明者16414人以上、避難者40万人強、まだこの数は大きく動く可能性があります。また、福島第一原子力発電所の事故で、原発の場所から半径20キロの区域の住民に避難指示が出て、ここからの避難者は10万人近くに上っています。この原発事故は日を追うにつれて危機が高まり、最悪の大事故になる懸念は予断を許さない状況です。目下のところ、行方不明者の捜索と共に、避難者のケアが急務となっていますが、ライフラインがズタズタに切断されている中での救援活動は困難を極めています。水、食料、、衣類、寝具、トイレ、燃料などの生活必需品が決定的に不足しています。それらの生活必需品を搬入しようとする動きも各地で始まっていますが、避難者の数が圧倒的に多いのと、道路の寸断などで、充分な援助活動が出来ず、避難者は引き続き困難な生活を余儀なくされています。避難生活が長期化するにつれて、衛生面でも危機的な状況が迫りつつあります。水不足で、顔も洗えない、洗濯も出来ない、風呂にも入れない。トイレも流せない、赤ちゃんに飲ませる粉ミルクも沸騰したお湯に溶かせない、、、3月16日、群馬県沼田市に住む娘からリュウちゃんに長いメールが届きました。娘は前回のブログで少し紹介しましたが、4歳と1歳の女の子の母親です。以下にそのメールの全文をほぼそのまま紹介させて頂きます。こちらは停電区域から除外されているので今の所生活に不便はありません。ただ、ガソリンスタンドが閉店や限定しての販売によりガソリンを調達できずにいます。無駄に動かず、じっと騒動が過ぎるのを待つのみ。こちらのスーパーでもカップ麺や水の買占めが起こっており、とても情けない思いです。沼田は停電しないのに。さて、ブログ読みました。原発もどうなるか分からないし不安が募りますが今の所は個人個人が冷静な行動を取る必要があるかと思っています。で、TVを見ると避難所で「母乳が出なくなった」『ミルクが足りない」という声があります。となると、救援物資としてミルクを!となりがちなんだけどミルクというのは清潔な水に、それを沸かす燃料、清潔な器具が必要です。特にお湯は、『煮沸してから70度以上』のお湯が必要です。粉ミルクは殺菌されていません。牛乳は殺菌されているけど、粉乳は殺菌する技術はないので、感染症を起こす菌を死滅させる必要があります。ミルク育児というのは、世界中でも日本のような先進国などのごく一部の恵まれた環境でしか適さない方法なのです。避難所のように清潔を保てる水も燃料も器具も足りない場合、最悪の場合は赤ちゃんの健康被害につながります。ショックやストレスで一時的に母乳が足りなくなることはあってもすぐに足りるようになるので、適切な情報で安心させてあげることが大切です。そこで、ブログに以下の情報をUPしてくれないかな??下記は母乳育児を続けるための呼びかけ文です。 内容を改変しない限り、転載・転送は自由となっています。 -------------------------------- ★★★地震や水害にあった母乳育児中のお母さんへ★★★ ○母乳育児中のお母さんは母乳育児を続けましょう このような状況で母乳育児を続けることはとても重要です。母乳育児は赤ちゃんの命を救います。母乳育児は完全無欠の栄養を赤ちゃんに与えます。さらに、母乳の中の感染防御因子が、非常事態で流行する可能性のある下痢や呼吸器感染から赤ちゃんを守ります。一方、安全な水や、お湯を沸かす燃料のない場所での人工乳の使用は、栄養不良、疾病、乳児死亡のリスクを高めます。母乳育児を続けることで、お母さんも子どもも慰められ、心の支えが得られます。 ○ストレスで母乳が干上がることはありません! 極度のストレスや恐怖で一時的に母乳の出が悪くなることはあっても、それは一過性のものです。母乳育児をすると、お母さんも子どもも落ち着き、実際に緊張が和らぐようなホルモンがつくられるという医学的根拠が証明されつつあります。一時的に出が悪くなっても、赤ちゃんが欲しがるたびに欲しがるだけあげているとまた母乳は出てくるようになります。 ○栄養状態のよくないお母さんの母乳にも、完全な栄養が含まれています! 母乳の栄養はいつでも完全です。お母さんが深刻な栄養失調にかかったときのみ、母乳の量が減ります。とはいえ、災害時は授乳中のお母さんが十分な栄養をとれるよう、人工乳の配給よりも、お母さんのための食べ物や飲み物を優先的に確保するようにしましょう。お母さん自身が少しでも体を休めてリラックスし、きちんと食べて十分な水分を取るように気をつければ、母乳の出をよくすることができます。 ○下痢の赤ちゃんでも母乳は続けられます! 母乳の中には免疫が含まれています。母乳で育てられていて、極度に下痢をしている赤ちゃんで、脱水症状がある場合は、医療を受ける必要があります。その場合も、母乳育児はやめたり減らしたりするべきではありません。非常事態では水が汚染されることが多く、哺乳びんやおしゃぶりも汚染されていることが多いので、注意が必要です。母乳だけで育っている赤ちゃんにおしゃぶりは必要ありません。 ○一度は母乳育児をあきらめた人も、必ず再開できます! 母乳復帰の方法を用いれば、お母さんが母乳育児を再開することは可能です。母乳復帰をすれば、非常事態において、生命を救う栄養と免疫面での恩恵が得られます。これまで混合で、人工乳をたくさん飲ませていたお母さんも、授乳の回数を増やし、赤ちゃんに何度も吸ってもらうようにすれば、母乳の量を増やすことができます。 ○母乳が足りないのではないかと思ったら、便や尿を確認しましょう 月満ちて生まれた健康な赤ちゃんは、生後3,4日ころから1日に6-8回の尿をします(紙おむつなら5-6枚)。生後6-8週間くらいまでは、1日に3-5回の便がでます。欲しがるだけ欲しがるたびに乳房を含ませましょう。新生児は1日8ー12回飲むのが平均ですが、もっと飲む赤ちゃんもいます。赤ちゃんが欲しがるたびに授乳できていて、赤ちゃんの肌の色つやがよく手足をよく動かしていて、 いつものように便や尿が出ていれば大丈夫です。 ------------------------------------------------- 2004年10月30日作成: ■■災害時の母と子の育児支援 共同特別委員会■■ ★日本ラクテーション・コンサルタント協会 (JALC) ★ラ・レーチェ・リーグ(LLL)日本 ★母乳育児支援ネットワーク日本(BSNJapan) ●なお、日本ラクテーション・コンサルタント協会とラ・レーチェ・リーグ日本では、被災された方のために無料で母乳育児相談に乗っています。 ■■問い合わせ■■ (援助者向き):info@jalc-net.jp (日本ラクテーション・コンサルタント協会) (被災されたお母さん専用):hisai_support@llljapan.org (ラ・レーチェ・リーグ日本) シューベルト「アヴェ・マリア」(歌唱)バーバラ・ボニー(ソプラノ)被災された皆様、元気を出して下さい!
2011年03月17日
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東日本巨大地震、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源地とするマグニチュード8,8(その後、9,0と訂正)という地震観測が始まって以来の未曾有な大地震が発生しました。大地震が発生した時間、リュウちゃんは奈良、斑鳩町の近くで、屋外作業の仕事をしていましたが、屋外では、全くといっていいほど、揺れは感じませんでした。夜、家へ帰りテレビを点けましたところ、未曾有の災害が眼前に飛び込んで来ました。既に奥方は群馬県沼田市に住んでいます長女や、同じく群馬県高崎市に勤務しています長男に安否確認を入れており、それによりますと、沼田市在住の長女は数時間電話が繋がらなかったようですが、11日夕方、電話回線が繋がり、それによりますと、強い揺れはあったものの、長女と二人の小さな孫娘は無事、建物も異常なし、東京勤務の旦那は、この日は勤務先に宿泊、翌12日の夕方に上越新幹線で無事帰宅出来たようです。高碕勤務の長男は、震災発生時、偶々名古屋出張中で、震災発生の日は名古屋で一泊したようです。伊勢在住の弟や奥方の母上にも連絡を取りましたが、懸念していました津波の被害も軽微だったようで、リュウちゃんの親族に関しましては全員無事である事が確認出来ました。大地震発生直後からNHKはもとより、民放各社もコマーシャルを一切排除し、特別番組をずっと放送しています。大震災発生から時間が経つにつれて被害の全容が少しづつ明らかになってきました。それによりますと、14日午前現在の死者・行方不明者は約15000人、まだ全く被害の様子が判明していない地域も多数ありますので、この数は残念ながらまだまだ増えると推定されます。大地震発生以来、TVで映し出された想像を絶する惨禍の凄まじさに、この4日間は為す術もなく、ただ呆然とTVに見入るだけの日を過してしまいました。今でも何を為すべきなのか、途方に暮れるばかりなのですが、その混乱した頭で、何とか自分の今no思いを残したいと考え、PCに向っているところです。何から書いていいのかも途方に暮れるところですが、、まずは現時点で懸念していることから書いていきたいとおもいます。リュウちゃんのような素人が考える今後の懸念は以下のようなものです。(1) 巨大余震の起きる懸念11日の午後2時46分に巨大地震が発生して以来、余震が頻発しています。TVなどの報道によりますと、この余震はこの後、尚数ヶ月は続くとの事、本震がマグニチュード9,0と巨大だった為、余震もマグニチュード7以上の巨大なものが発生する恐れが充分あります。例え今回の大地震の復興が早急に行われたとしましても、頻発する巨大余震で、連続して津波が来る、巨大な揺れが頻発する、そうなりますと、もはや壊滅的な被害を受けた地域は、もはや復興不可能となru恐れが充分あります。(2) 何時起きてもおかしくないとされる東海・東南海・南海大地震発生の懸念今回の大地震が引き金となり、懸念されています東海・東南海・南海大地震が近々、発生するかも知れないという懸念が高まって来たように思われます。専門家はこの懸念を言下に否定しますが、今回のような大地震が無かったとしても、あと50年くらいでこの一連の大地震が起きる確率は非常に高いというのが日本国民の常識です。今回の大地震発生を全く予測出来なかった専門家の否定を真に受ける訳にはいかないですね。今回の大地震では、地震で直接倒壊した建物は非常に少なかったようです。災害の大半は予測を遥かに超えた大津波によってもたらされました。若し、東海・東南海・南海大地震が今回の東日本巨大地震のように、従来の想定を遥かに超えた規模のものであれば、想像するだに恐ろしいことになる筈です。問題は大津波なのです。(3) 原子力発電所の大惨事の懸念13日の朝日新聞の朝刊の一面トップには、「福島原発、炉心熔融」という見出しが躍っていました。「炉心熔融」と聞いて、私達が想い出すのは、1986年に起きたウクライナのチェルノブイリ原発事故です。この事故の全容は現在でも明らかにされていないようですが、当時、炉心熔融直後の大爆発で放出された放射能性物質の量は約10トンとされており、これは広島型原子爆弾の放出量の約500倍と云われています。事故発生直後、原発の周囲30キロメートルの中に居住していた住民11万6千人が強制移住させられましたが、この時の放射性物質は世界中に広まり、日本でも放射性物質が雨中に検出されたようです。当時の強圧的なソビエト政権の下に於いても「周囲30キロの居住者の強制移住」、本来だったら、周囲100~200キロあたりまで長期に渡って人が住めない地域になっていたのではないのでしょうか?福島原発から周囲100キロといいますと、福島県全域ばかりに留まらず、山形県山形、宮城県仙台などがスッポリと入ってしまう距離です。尚、周囲200キロといいますと、栃木県宇都宮、茨城県水戸、新潟県新潟などがスッポリと入ってしまいます。首都東京は福島原発からだいたい250キロの距離、もしチェルノブイリと同規模の大爆発が起こった場合には、首都圏も危険地域にスッポリと入ってしまうような至近距離なのです。東電をはじめとする電力各社は、政府と結託して、「原発安全神話」をデッチあげて来たような気がしてなりません。最近の関西電力のTVコマーシャルの「原発はCO2を全く輩出しないからクリーン・エネルギー」などと、噴飯物のCMを流していましたが、これは論点のすり替えです。今回の福島原発の熔融の発生で、安全神話はモロくも崩れ去ったと云わざるを得ません。と、ここまで書いてきた中でも、どんどん新しい情報が入ってきています。この続きは、近々書いてみようと思っています。重ねまして、今回の大地震で被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」レナード・バーンスタイン指揮モーツアルトが磔にされたキリストを賛美する聖書の文に作曲した晩年の傑作、阪神淡路大震災の追悼式でもよく歌われたようです。(訳詩)めでたし、処女マリアより生まれ給いし御身人類のため、まことに苦しみを受け、十字架上に犠牲をなり給い御脇を刺し貫かれ、水と血を流し給えり臨終のもだえに先立ちてわれらの糧となり給え前回のブログ、「早春の伊勢路~おひなさまめぐりin二見」にコメント頂きました皆様、現在に至るまで返事が出来ず、誠に申し訳ない次第です。今回の大地震発生で、当方に被害が全く無かったとはいえ、次々に押寄せる地震情報の洪水に茫然自失の状態です。次回、もう一度「東日本巨大地震」に関するブログを書き、「懐メロ人生」に戻りたいと思っています。
2011年03月14日
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