( 東日本巨大地震(5)~廃炉への嶮しい道程(上)からの続きです)
今回挙げました数々の事象も、平井憲夫氏の「原発がどんなものか知ってほしい」を読めば、その行末が見えてくると思います。前回に続き、ULRを以下に貼り付けます。
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
先日、前回のリュウちゃんのブログを読んだメル友であり、リュウちゃんの「畏友」であります清教寺茜氏からメールを頂きましたので、以下に紹介させて頂きます。尚、清教寺氏はずっと以前のブログで紹介しましたように昭和43年一橋大学卒業、以前小泉内閣で首相補佐官だった岡本行夫氏とは大学同期です。
平井憲夫さんの警告を今全文読み終わったところですが、衝撃でした。
私はいままで、資源のない日本における電力供給には原発は必要悪である、と思っていました。コスト面やエコの面から、安全さえ確保できれば止むを得ない方策であると。
今回の事故(事象ではない)のあとでも、早くここ(福島第一)を廃炉閉鎖すれば片が付くと。
このほかにも、寄せ集めメーカーによる基準の違いによる歪、製造に当たる素人集団の危うさ、平時における現場作業員の劣悪な労働条件、有事における現場作業の実態、杜撰な地震対策、プルサーマルの危険性、プルトニウムの危険性、原発によるいわれなき差別の実態・・・・・まだまだあるのですが、これらだけ見ても、原発が「悪魔の贈り物」であると言い切れる。
「10年で廃炉にすべきものを福島第一では30年も使っている」も衝撃でした。先月で、福島第一原発一号機稼動40年だったのですから、この数字は40年と書き換えねばなりません。その原発が事故を起こした。平井さんの予見が的中したのです。彼からすれば起こるべくして起こった事故だったでしょうが、知らなかった我々は驚き戸惑うばかりでした。
政府・電力会社・学者は、グルになって安全性を謳い利権をむさぼってきた。テレビでその場しのぎのコメントばかり発している連中は、みなこのムラ社会に属する人たちでしょう。大震災はこの悪の図式を暴いてくれたことにもなる。石原都知事が「これは天罰だ。我欲にまみれた日本という国に対するね」と言ったときは、被災者の人たちの気持ちを逆なでするなんという酷い言いようと思ったものですが、こと原発問題に関しては当たっていると思います(無論、被災者の皆様には申し訳ない引用だとは重々承知の上で)
。
震災が暴かなかったら、数年先にはもっと大変なことが起きた可能性がある。万一事故が起こらなくても、このまま原発政策を取り続けてゆくならば、美しい国日本が放射能で汚染され続けるのだ、ということを我々は認識すべきです。この震災が天罰ではなく天啓となるべく、正しい国のあり方を求め願い訴え続けたいものです。
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デュカス 「魔法使いの弟子」
デイズニー・アニメ「ファンタジァ」の一部、魔法をかけられた箒が際限なく水を運び続ける、まるで今回の原発事故処理を予感させるような音楽です。
フーゴー・ヴォルフ 「火の騎士」
(歌唱)ディートリッヒ・フィッシャーディースカウ
水車小屋の火事に、命を賭して飛び込んでいく「火の騎士」に、原発事故処理従事者の格闘がダブります。
http://youtu.be/O_6KPYEFe7k
J,Sバッハ:マタイ受難曲第39曲 「主よ、憐れみたまえ」
http://youtu.be/TcN87iRRhB8
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