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書籍の感想です。今回は「ふしぎ駄菓子屋銭天堂18」です。ふしぎ駄菓子屋銭天堂18 [ 廣嶋玲子 ]前巻で六条教授の復活の雰囲気を感じたので今回いよいよ対決かと思ったのですが、今回はそちらは小休止で紅子さんの過去、みたいな話でした。紅子さん、普通の人ではないと思っていましたが、何と戦国時代こ頃からお菓子を売っていたようです。まったく年を取らないし、紅子さんは人魚の肉でも食べたのかしら??新商品のアイデア出しに煮詰まっていた招き猫さんにヒントになればと過去の話をしたんですが、昔はお店を持たず、行商みたいな感じでした。今も昔も欲というのは尽きないもので、紅子さんのお菓子で一瞬幸せになってその後不幸に落ちるというのは欲張りすぎの結果ですね。ほどほどの幸せで我慢するというのは不幸せを我慢するより難しいかもしれませんね。ちなみに、お店を構えた理由が墨丸と出会い、墨丸に居場所を与えてあげたいという思いがあったんですね。そして駄菓子で幸せになった人から貰った幸運のお金が招き猫さんになるということでした。紅子さんにとっても墨丸にとっても銭天堂はとても大切な場所だということが分かりますね。
2022.10.30
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書籍の感想です。今回は「陰陽師学園〜おちこぼれと鬼の邂逅〜」です。陰陽師学園 ~おちこぼれと鬼の邂逅~ [ 三萩せんや ]陰陽師学園という聞いたこともない学校から急に入学案内が届いてしまった遠山灯里のお話です。陰陽師と言えばあの安倍晴明とかで有名なあの陰陽師ですよね。今まで何一つ不思議な事と無縁に暮していた灯里には胡散臭さしか感じられません。にも関わらず、両親は「とりあえず行ってみたら?」などと呑気なことを言う。両親の態度にも不審なものを感じますが、事故で高校を受験することができず、行く先がなかった灯里は仕方なく陰陽師学園に行くのでした。陰陽師の事を全く知らない灯里は座学も実技もビリの成績です。頑張りたいのですが、そもそも何を頑張れば良いのかすら分かりません。そりゃそうですよね。「念を込めて」と言われても、何をどう努力すれば良いか分からないのも当然です。そんな中、学園一の陰陽師と噂される雪影先生から特訓を受けられることになりました。先生の特訓は地獄もかくやというほど過酷なものでしたがその甲斐あって基礎の術が使えるようになります。基礎とはいえ、これはでかいですよね。僅かとはいえ、陰陽師の才能があることがわかったし、努力する方向もわかったのです。夏休み明けの適性検査に向けて灯里はさらに努力を重ねていくのです。そして適性検査とその中で明かされる陰陽師学園入学の理由・・・なかなか面白かったです。灯里という名前で可愛い顔をしているのですが、実は灯里は男性です。名前と顔で女性に間違えられ、変な気を起こされたことが何度かあり、そんな人から逃げるために逃げ足だけは早いというエピソードがあるのですが、それも意味のある話だったのか〜と驚かされたり。続きが気になるなあと思ったら、2巻が出ているようです。楽しみ♪
2022.10.29
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書籍の感想です。今回は「コーヒーが冷めないうちに」です。コーヒーが冷めないうちに [ 川口俊和 ]望んだ時間に移動できるという不思議なシステムがある喫茶店のお話です。ただ、ルールがかなり面倒くさい。ある椅子に座ると時間を移動できるのですが、その椅子から移動することもできず、しかもその時間に留まっていられるのは注いだコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。さらに過去に行き、何かしたとしても未来、つまり現実を変えることはできません。別れた彼を取り戻すことはできないし、交通事故で亡くなることを防ぐことはできません。全く変えられないのではなく、修正力みたいなものが同じ結末に導くという感じです。ルールが面倒な上に現実を変えられないため、過去へ行く事を希望する人は少ないですが、それでも行く人は何を願って行くのでしょう。何も変えられない事を分かっていたはずで現実に戻ってきても、何一つ状況は変わっていません。でも、過去に行ったことは無駄ではないのです。その時の相手の人の気持ちを知ることができたりして「自分の心の持ちよう」を変えることはできるのです。そうです、過去と現状は変えられないけど、未来は変えることができるのです。変えたいと望めば。その一歩をもらえたのかな。恋人の話、夫婦の話、姉妹の話、親子の話。なかなか良かったです。
2022.10.27
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書籍の感想です。今回は「ミライヲウム」です。ミライヲウム [ 水沢 秋生 ]もし触るだけでその人の未来が見えてしまうとしたら?そんなお話です。主人公の凛太郎は好きな人に触れるとその人の未来が見えてしまうという能力を持っています。良いような悪いような即座には判断できないですが、その能力のせいで中学生、高校生と痛い思いをして恋愛に臆病になっちゃいます。未来とはいえ、相手の秘密を覗き見るようなものなので隠し事が見えてしまうとショックですよね。なので、できるだけ人と触れ合わないように、彼女も作らないように、告白されてもガンガン断る感じで過ごしていました。しかしそれでもやってくる恋愛。そして彼女に触れた時に彼女の死ぬ姿を見てしまうのでした。裏切られるのもショックでしたが、彼女が死んでしまうという事実にショックを受ける凛太郎。今まで、触れて見た映像は必ず起きてきました。果たして彼女を救う方法はあるのでしょうか?凛太郎のお母さんは彼が1歳の時に亡くなっていて、お父さんは凛太郎の誕生日ごとにお母さんが映っているDVDを見て涙を流すような人です。そんなお父さんが後半で重要なエピソードを語ります。なるほどね〜と思わずにはいられませんでした。ミライヲウム、みらいをうむ、未来を生む。未来は決まったものではなく、自ら切り開き、生み出すもの。そんな幸せな気持ちが湧き上がってくる作品です。
2022.10.25
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書籍の感想です。今回は「異世界でカフェを開店しました。(12)」です。異世界でカフェを開店しました。(12) (レジーナブックス) [ 甘沢林檎 ]今回はルト君がおむすびで働き始める話です。初出が何巻だったか覚えていませんが、だいぶ最初の方におむすびのお客様として登場したルト君。その時からジークに憧れ、ジークのような料理人になりたい、ジークと一緒に仕事をしたいと思っていたルト君がとうとう念願叶いました。もちろん、一人前になるにはまだ先は長いですが。そんなルト君の歓迎会はバーベキューです。バーベキューいいな〜バーベキュー憧れるけど、準備と片付けがタイヘンなんですよね。慣れている人が一緒だと良いけど、最初の一歩に勇気がいります。でも始まってしまえば、外の開放感も楽しいし、一緒にご飯を作るのも楽しいし、食べても美味しい。歓迎会にもってこいですよね。ルトはアランにライバル心というか嫉妬心というかを勝手に抱いているんだけど、バーベキューでは少しだけ距離は縮まった、かな?そんなルト君が秋の新作メニューを考えた時にアメリアのことを想って考えた料理がヒントになるってのはいかにもルトとアメリアらしいです。ルトはいつになったら告白するのかな?
2022.10.24
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書籍の感想です。今回は「ただいま神様当番」です。ただいま神様当番 (宝島社文庫) [ 青山 美智子 ]青山さんの作品です。タイトルとあらすじ「神様のお願いを叶えないといけない」というところから、神様の御用人みたいな困っている神様の願いを叶える話かと思ってました。でもちょっと違うんですね。突然出てきた神様は確かに願いを言うのですが、神様はその人で、その人は神様なのです。つまり神様の願いは本人の胸のうちに秘めた願いであり、本人が願いを叶えるイコール神様の願いも叶うということなのです。今回、バス停に同じ時間に並ぶ5人が順番に神様当番になります。最初は神様を名乗るお爺さんに戸惑ったり、苛立ったり、するのですが、だんだん自分にとって何が大切なのか、何をすることが心地良いのか分かってきてしまいます。そして、自分を好きになれたとき、神様の願いは叶えられ、当番は次の人に移っていくのでした。うん、良かった。ホンワカするお話でした。私は一話目のOLの話が一番共感できました。人生っておもしろがれる力が大事だと思う、というセリフはそうだな〜って思います。どんな作業も面白い部分を見つけて楽しくやれば作業も捗るし、精神的にも幸せですよね。そんな素敵な事を思い出させてくれる小説でした。
2022.10.23
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書籍の感想です。今回は「幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋(4)」です。幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋(4) (角川文庫) [ 篠原 悠希 ]前巻で晴れて男性として暮らすことができるようになった遊圭ですが、政略結婚で輿入れすることになった麗華の近侍女官として同行することになっちゃいました。麗華の希望でもあったわけですが、輿入れする夏沙国に失われた日蝕の周期表があるかもしれないということがわかったのです。日蝕が天の意思であると考えられていた時代、日蝕の周期を正確に把握し、きちんと予告し、管理できていることをアピールすることが大事なわけです。そうしないと、皇帝が天の意思に背いているから、日蝕が起きているなどと噂され、反乱の要因になってしまうかもしれないのです。そんなわけで、遊圭には周期表を探すという裏ミッションが課されていたわけです。遊圭は最初は女官として、その後宦官として、最後はすべてをかなぐり捨てて、ミッションを遂行すべく遊圭として頑張ります。外人部隊のようなルーシャンはビックリしたでしょうね。最初、小娘だと思っていたら、実は男で、思い切った策を次々と実行する軍師のような活躍を見せるのですから。今回、玄月とは途中から別行動となりますが、玄月もかくやという活躍です。遊圭は軍師としての勉強はしていませんが、一年以上玄月のもとで、玄月の動きや考え方を見ていたことで、イロイロ吸収していたということですかね。玄月と遊圭、どちらもが最善を尽くした事で回避されたわけですが、皇帝である陽元は最後の最後、どちらの伝言が先に届いたかは明確にしないというのは陽元が玄月と遊圭二人を同じくらい大切に思っていることが感じられて良いですね。あと、最後まで遊圭を守り抜いて帰還したルーシャンが将軍に取り立てられたのは良かったなあ。今後も出てくるのかな。
2022.10.22
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書籍の感想です。今回は「東京ディール協奏曲」です。東京ディール協奏曲【電子書籍】[ 塩野誠 ]ある企業の売却を巡る物語です。主人公の水原は大手の銀行に勤めていましたが、大口の顧客を証券会社に取られ、その責任をさんざん言われたこともあり、退職を決意します。しかし、大手銀行で働いていたと言ってもハローワークでそんなに良い働き口はそうそうありません。しかし、ファイラボという会社は報酬数千万と書かれています。怪しさ満点ですが、暇だったこともあり、ついその会社を訪問してしまいます。で、分かったのは法に触れるような会社ではないこと、社長と秘書の二人しかいない小さな会社であること、会社の売却やM&Aなどのコンサル事業をしていること。報酬は取引額の数パーセント。企業の売買なので数パーセントでも数億円という世界です。水原は社長の霧谷の不思議な魅力に興味を持ち、訳が分からないながらも、ファイラボで働くことにしたのでした。協奏曲と書いてありますが、狂騒曲でも良いくらいですね。みんなお金大好き。自身の利益が最大になるように最大限の努力をする。場合によっては法に触れない範囲で画策する。ライバルの沢木という女性も手強く、売却されそうな企業の役員は売られる前に技術を他社に売って儲けようとか思ってたり、大騒ぎです。専門用語が飛び交ってちょっと難しいところもあるのですが、スピード感を重視して、飛ぶように仕事をしているバンカーたちの活躍が感じられます。まぁまぁ面白かったです。
2022.10.22
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書籍の感想です。今回は「彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪」です。彩菊あやかし算法帖 からくり寺の怪 [ 青柳碧人 ]算法であやかし相手に活躍してしまう彩菊シリーズ第二弾です。本当はあやかしなど嫌い&苦手な彩菊ですが、算法を使ったお題を出してくるあやかしとなれば彩菊に頼ることになります。彩菊も算法が絡むとなると俄然やる気を出してしまうわけです(笑)さて、今回の話ですが、数学の不思議という意味では面白かったのですが、解法という意味では難しいものがありました。例えば、三辺の長さの合計が同じで体積も同じである直方体の組み合わせを探すという問題。三辺の長さの合計がいくつであるかも示されていないので、無限にある長さの組み合わせから探さねばならず取っ掛かりすらない感じです。世の中にはそんな不思議なものが1パターンだけあることが証明されているそうですが、証明はしなくても良いから、どう考えれば見つけられるかヒントくらい欲しかったです。彩菊は考えた末に「見つけました」と言ったのですが、闇雲に探して見つけただけなら、算法ではないですよね。「こういう理屈で合計いくつからいくつまでの間にありそう」とかあたりをつけてから挑んだとかそんなのがあったらもっと格好良かったのになあ。ただ全体的には面白かったです。数学の不思議をいっぱい味わうことができます。
2022.10.19
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書籍の感想です。今回は「数字で救う!弱小国家(4)」です。数字で救う! 弱小国家 4 平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。 (電撃文庫) [ 長田 信織 ]3巻で完結したはずなのですが、その後みたいな感じのお話です。前巻でついにソアラと結婚したナオキ。それから5年も経ち、子どもも生まれ、トゥーナは若くして管理官として活躍し、5年の間戦争せずに内政に精を出したことで国力も高まってきました。そんな中で湧き上がった伝統派教会を支持する国家連合と福音派を支持する国家連合で戦争。福音派に所属するファヴェールにも派兵の要請がきます。しかし、連合軍として戦うのは無難ではあるもののイロイロ面倒もあります。そこで連合軍ではなく、単独で史上最強と謳われるピエルフシェの騎兵と戦うという選択をします。単独で戦うことでしがらみはない者もののあの騎兵に勝てるのでしょうか?しかし、その心配はありませんでした。いくら最強とは言え、5年も対策を考える時間があったのです。兵器の改良も戦略の改善もできます。最強という名のまま、留まっていた騎兵は散々な結果となってしまうのでした。面白かったです。
2022.10.16
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書籍の感想です。今回は「数字で救う!弱小国家(3)」です。数字で救う! 弱小国家 3 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。 (電撃文庫) [ 長田 信織 ]東が収まり、西が収まったことで、ようやく内政に力を注げるようになりました。何しろ、オルデンボーには負けなかったものの多額の賠償金を払わないといけないので、国力の向上は必要不可欠です。そんな中、数学の才能がありそうな孤児の噂を聞き、会いに行くナオキ。その子はロクに教育を受けていないのに数学が分かってしまう天才で、ナオキは早速雇うことにしたのだが、実はその子が貴族の隠し子で、その血を使ってその地域を治めようと画策するその地の名士に内戦を仕掛けられてしまいます。そんなことするために来たわけじゃないナオキ。ただでさえ、王女からの求婚に踏み出せず、グジグジしているナオキは苦悩します。しかし、苦悩の先に光を見つけるのです。そんなくだらない事で悩んでいたのか、と。ひとしきり笑った後、ナオキは前に進むことができたのでした。面白かったです。数学的にはネットワーク図というのを使った席順の決め方というのが、面白かったです。関係性を図で書くまでは普通ですが、そこから一筆書きで答えを求めるというアイデアがすごく面白いですね。一筆書きして、そのなぞった順に並び替えれば、全パターン試す必要はないんですね。すごい。
2022.10.14
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書籍の感想です。今回は「数字で救う!弱小国家(2)」です。数字で救う! 弱小国家 2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。 (電撃文庫) [ 長田 信織 ]シリーズ第二弾です。今回は数学的モデルというものがイロイロ出てきます。結構難しいです。ライアス公爵じゃないけど、良く分からないものも結構あります。でも、「敵の騎兵は強い」という感覚的な評価では「でも戦う」べきなのか「だから避ける」べきなのか判断できません。敵がどのくらい強いかシミュレーションできて、5倍の戦力があっても勝てないかも、と分かって初めて「絶対に戦っちゃダメ」という判断ができるわけですね。それにしても、これが数学かどうかはわかりませんが、必ずしも勝つことが自国の幸福に直結するわけではないというのは面白いですね。例えば三国で争っているとき、一番倒しやすいからと言って一番弱い国を倒してしまうと、最後の一国は全力でこちらに挑んできます。この敵に勝てるなら簡単ですが、勝てないのだとしたら敵が全力で挑んでこられないような状況がベストということでもあるのです。つまり一番弱い国に何らか援助をして強くなってもらいつつ、協力関係を築く。そして2国でもう一国に対抗するわけです。戦争に勝ったわけではありません。でも、こうすることで三すくみの状況になれば停戦などの平和的状況を生みやすくなるのです。いつ終わるか分からない戦争に突入するくらいなら、はるかに良い状況と言えるでしょう。うまいこと敵を押し付けて、自国だけ両国と停戦を結ぶ事ができたのはファヴェールの実質的大勝利ですね。すごいです。
2022.10.12
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書籍の感想です。今回は「後宮に日輪は蝕す 金椛国春秋」です。後宮に日輪は蝕す 金椛国春秋(3) (角川文庫) [ 篠原 悠希 ]元々病弱だった遊圭だが、全巻で無理をしすぎて死ぬ一歩手前。何しろ、液体ですら、吐いてしまうほどで栄養補給ができない。胡娘と明々の献身的な介護のおかげで、徐々に快方に向かうものの、治ったら治ったで、皇帝のもとに行かないといけない。女性でないことがバレないように細心の注意を払って皇帝と謁見するが、そこで族滅法の廃止を願い出る。皇帝からは当然色良い返事はなかったが、あまり強く押すこともできない。男であることがバレるのもまずいけど、星家の生き残りてあることがバレるのもマズイ。まあ、どっちも死罪なんだけど。しかし、謁見の中で、女性たちが医生の試験に合格できたら、族滅法の廃止という言質を得る。こうして彼女たちの戦いが始まります。しかし、彼女たちが戦わないといけないのは試験だけではありません。「女が医者なんて」という世の中の偏見からも戦わないといけなかったのです。男性の学生から嫌がらせされるだけでなく、教授からも嫌がらせされちゃいます。彼女たちが図書館で本を借りて勉強できたのは親切な留学生がいたからでしたが、彼も彼の思惑があっての行動です。遊圭は目立とうとは思ってないのに肝心なところで感情のまま動くから大変な目に遭うことに。ラストで遊圭は明々の故郷に帰れることになったわけですが、皇帝である陽元が遊圭のことをどこまで把握していたかは明らかにはされませんでした。後宮に男が入ったら死罪。外戚である星家は死罪。遊圭は二重に罪を重ねているわけで、それを両方とも承知の上で、まったく罪に問わず、さらに星家の者として生きていけるように族滅法を廃止したのかなあ?皇太后や敵対していた大臣などを排斥できたのは遊圭の功績だからかもしれないけど、妹である麗華の心を救ってくれたことも大きかったのかなとも思います。
2022.10.10
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書籍の感想です。今回は「彩菊あやかし算法帖」です。彩菊あやかし算法帖/青柳碧人【3000円以上送料無料】浜村渚の計算ノートの青柳さんの作品です。渚も数学系の小説でしたが、こちらも数学系のお話です。表紙絵でわかるかも知れませんが、舞台は江戸時代。まだまだ数学の概念すら知らない人も多い中で、算法に興味を持ち、愛した彩菊は寺子屋で子どものみならず、大人にも算法を教えています。そんな彩菊にあやかし退治の依頼がきます。女性の彩菊になぜ?となりそうですが、そのあやかしは算法を用いるというのです。それに興味を持った彩菊はあやかし退治に乗り出すのでした。なかなか面白かったです。最初のサイコロの問題。次の畳を隙間なく埋める問題。秤で10匁から400匁までの重さを計る問題。6174という不思議な数字の話。など、へーと思わせる数学の話であやかしを大人しくさせるという展開は楽しいですね〜数学嫌いな人でも気軽に読めると思います。オススメ。
2022.10.08
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数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。(1) (電撃文庫) [ 長田 信織 ]数字で国を救うという異世界系なのですが、ちょっと変わったタイプのお話です。現代で数学者になろうと思ってたのになんやかんやあって夢破れたナオキ。異世界に飛ばされて、そこで王女の目に止まります。というのも王女の国は弱小で弱小ゆえに隣国に今にも攻められようとしてしたのです。金もなく、兵もなく、将もなく、もいう状況のため例え戦っても勝ち目は見えません。なのに家臣たちは「いかに勇ましく戦うか」「勝つか負けるかはやってみないとわからない」という感じでした。王女は兵力、兵糧、財政などの数字と囚人のジレンマなどのゲーム理論を駆使して、勝つことはできなくても負けることはない案を考え出します。しかしそれは名誉を重んじる騎士にはとても容認しがたいものだったのです。ナオキは壁に怪しげな数字を書きまくっていてそれは呪文のようであったことから「魔術師」呼ばわりされる始末です。戦争が始まり、何とか軌道修正していたものの、言うことを聞かないものたちによって窮地に陥る王女とナオキ。果たして、逆転の一手はあるのか?なかなか面白かったです。予測の元となる数値は綿密に、そして実践するときには様々なゲーム理論を使うことで数字が現実味を帯びて活用されていくのです。2巻以降も楽しみ♪
2022.10.07
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書籍の感想です。今回は「オーパーツ死を招く至宝」です。【中古】 オーパーツ死を招く至宝 / 蒼井 碧 / 宝島社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】鳳水月の前にドッペルゲンガーのようにまったく自分と同じ顔の男が突然現れる。当初は彼の代わりに授業に出て欲しいという依頼でバイト代(?)も出すということで胡散臭さを感じつつも引き受けることに。その彼は古城はオーパーツ鑑定家という肩書で世界の胡散臭さ品々の鑑定をしていた。その鑑定に鳳を付き合わせたその時、殺人事件が発生する。オーパーツに、そして、ドッペルゲンガーのような二人に引き寄せられるように次々と事件が発生する。そしてオーパーツをあるべき場所に還すため、真贋を見抜く力をもつ古城は殺人事件の解決でも高い推理能力を発揮するのでした。古城と鳳の掛け合いは楽しい。途中に出てくるオーパーツの薀蓄はちょっと長いかも。恐竜の分類の話は実に15ページ以上。恐竜の話が解決の緒になったかのように書いてるけどちょっと無理がある。恐竜と繋げたかったのかな。
2022.10.05
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書籍の感想です。今回は「法律は嘘とお金の味方です。」です。法律は嘘とお金の味方です。 京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌 (集英社オレンジ文庫) [ 永瀬 さらさ ]法律事務所のお仕事小説、と思ったのですが、もっと気楽な小説でした。主人公が法律事務所の所長の孫だからかな。孫であるつぐみはウソをついている人の顔が歪んで見えるという特技があるのですが、その能力を決め手にするのではないところが良いですね。確かに嘘を言っていることは分かっても証拠にはなり得ないので、法廷で勝つにはもうひと工夫必要になります。その工夫が痛快で楽しいですね〜例えば、前妻の娘と若い後妻。旦那が亡くなり、金庫に残された遺産を巡り、バトルです。つぐみたちは後妻側の弁護なのですが、パッと見は70過ぎのお爺ちゃんと結婚した20代の後妻は遺産目当てにしか見えない。「勝っても負けても良いけどお金は渡したくない。 あと、長引かせたくない」という彼女の依頼につぐみのお爺ちゃんの作戦は・・・あとはDQNネームを改名したい女子高生の話とか、お父さんの過去の犯罪から隣家に出ていくように言われている話とか、分かりやすくて、どの話も面白かったです。
2022.10.03
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書籍の感想です。今回は「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下)」です。閃光のハサウェイ(下) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫) [ 富野 由悠季 ]あんなに恋い焦がれていたギギにまた会うことができたのに苛立ちが募るハサウェイ。それはマフティーとしての責務を果たさなければならないという公人としての自分とギギを想う自分が合致していないことへの苛立ちなのかもしれません。そんなこんなありつつ、マフティーは閣僚会議が開かれるアデレードへ攻撃をかけます。死を覚悟したかのような作戦は気に入らないです。仮に閣僚全員を粛清できたとしても、地球連邦政府という組織がなくなるわけでも、変わるわけでもないです。変えるためには生き残って行動し続けるしかないです。マフティーのやり方が宜しくないというのはありますが。結局、暗殺では世界は変えられない。民意が得られないからです。民意が得られなければ世界を変えることは難しい。さて、Ξガンダムはかなりの損害を与えたし、モビルスーツ戦では負けなかったわけですが、秘密兵器(?)によって行動不能となってしまいます。囚われてしまえばもうおしまいなはずなのですが、下巻、あと3分の1ほど残っています。どんな話が続くのかなと思ったのですが・・・なるほどです。父であるブライトが降りてきていたんでしたね。ブライトがアデレードに到着したのはハサウェイが捕まった翌日だったので、戦場で父子が相まみえるという最悪な事態は避けられたわけですが、捕まえたハサウェイは処刑されることになります。しかも裁判とか正式な手続きを全部すっ飛ばして、です。地球連邦政府としては裁判でマフティーの主張を述べられても困るわけですし、ハサウェイが生きていると分かってマフティーが奪還作戦など立てられると面倒なので早めに処理してしまおうということなのでしょうが、敵でありながら、友だちだと思っているケネスには納得しがたいものがあります。せめてということで、ブライトにマフティーの正体がわからないまま自らの手で処刑を実施するのでした。しかし、その努力も、軍の思惑によって歪められてしまうのです。ケネス、そしてギギの心中いかばかりか。ケネスにマフティーのような組織を作ることもありなのではないか?と思わせる軍はダメですね。敵を撃っても、自分たちで新しい敵を作っていたらいつまでたっても平和になんかならないですよね。
2022.10.02
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