inti-solのブログ

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2010.07.31
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カテゴリ: 政治
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010073102000068.html

首相「議員削減、年内合意を」 ねじれ国会で要請

菅直人首相は三十日夕、臨時国会の召集を受けて首相官邸で記者会見し、国会議員の定数削減について八月中に民主党内の意見をとりまとめ、十二月までに与野党間の合意を図るよう枝野幸男幹事長と輿石東参院議員会長に指示したことを明らかにした。 
民主党は参院選マニフェストに衆院比例定数八十、参院定数四十程度の削減を明記している。
首相は「まずやらなければならないことは無駄の削減だ。国会議員自身が身を切ることも必要だ」と議員定数削減の必要性を強調。首相としては定数削減に取り組む姿勢を示すことで求心力回復につなげたい考えだが、定数削減に関する各党の考え方は開きがあり、調整は難航する見通しだ。
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民主党の本音は、完全小選挙区制導入だと思われます。そのための地ならしとして、比例区を狙い打ちして定数削減を打ち出したのでしょう。しかし、小選挙区制ほど最悪な選挙制度はない。断固として反対です。

日本の国会議席数は、現在衆議院480、参議院242です。これは、諸外国と比べて、まったく多くない。
イギリスの庶民院(下院)650議席
イタリア代議院630議席
ドイツの連邦議会は定数598、現在は超過議席があるので622議席。
フランスの国民議会は577議席
インド下院545議席
ブラジル下院513議席
メキシコ下院500議席
米国下院450議席
スペイン代議院350議席
カナダ下院308議席
韓国国会299議席

ざっと見て、日本より国会の議席が多い国の方が多く、日本より議席の少ない国は、米国を例外として、日本より人口の少ない国ばかりです。にもかかわらず議席数減を呼号するのはいったいどういうことでしょうか。

「まずやらなければならないことは無駄の削減だ。国会議員自身が身を切ることも必要だ」だそうですが、こんなのは詭弁でしかありません。議員の数を減らせば無駄の削減だというなら、議員ゼロにすれば最高に無駄削減ということになってしまいます。しかしそれでは議会制民主主義の否定です。
民意の反映には、できるだけ多くの議席があった方がよいのです。もちろん、だからといって無制限に議席を増やすことは出来ませんが、少なくとも現在の国会議席、いや、以前のもっと多かった時代(512議席の時代もありました)だって、上記各国の例と比べて、特に多すぎるわけではありません。
議会や選挙といったものにはある程度コストがかかる。それはしかし、民主主義というものを支えるのに必要な支出です。無駄を削減というなら、むしろ議員の高額すぎる歳費やよくわからない特権を削減する方が、よほど意味がある。





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最終更新日  2010.08.01 01:27:07
コメント(6) | コメントを書く


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お久しぶりです。  
はやし さん
inti-solさんお久しぶりです。ここはしばらく前から読ませていただいてますが、初コメントします。
さて、定数減というのは本当に暴挙としか言えませんね。議席を減らすと細かい民意を捕らえるきめ細かさが失われますし、小選挙区制は吸い上げられる民意の幅を狭めてしまいますね。けれども自分が多数派に属すると信じていて、「平均的な」意見を持っている人には説明しがたいです。
最近少し考えていたのですが、国会を民意を写すデジカメと例えたら解りやすいかもしれません。議席を画素であると考えると、議席の削減は画素数の削減で粗い画像になるし、小選挙区制は、捕らえられる色数が少ないという事ですね。また小選挙区制の結果として現れやすい二大政党制は、両者の主張が似通っている場合は、コントラストが低すぎることに、隔たっている場合はコントラストが高すぎることに例えられるでしょう。
定数削減や小選挙区制を支持するということは、性能の悪いデジカメをほしがっているようなものですね。(低性能トイカメラは味のある写真がとれますが。)
またコメントします。
(2010.08.01 03:52:30)

禁止文字列が名前だったorz  
はやし さん
先ほどのコメント、禁止文字列ではじかれたのですが、名乗りを削除するととおりました。なんだかな~ (2010.08.01 03:55:44)

先日の  
Bill McCreary さん
参議院選挙でも、党派別の総得票数で自民党をおおきく上回っていた民主党が地方区で自民党に完敗したように、小選挙区制度ってのはまさに民意を的確には反映しかねます。最近の英国総選挙もしかり。

で、民主党は比例では完全に自民党に勝っているんですから、なおさら馬鹿ですね。社民党が連立から外れたんでいよいよというところでしょうか。

しかし国民がこのような頭の悪い話を指示しちゃっていなくも無いのが危険ですね。社民党や共産党の議員のいない国会なんて、茶番劇がさらにひどくなるというものです。 (2010.08.01 07:19:56)

もうしわけありません  
inti-sol  さん
ハヤシさん、お久しぶりです。
ご存じのように私も同じ名字でして、しかも以前の掲示板に、意図的に私の名前を書き込む嫌がらせがあったものだから、名前を禁止文字列に指定しておりました。 (2010.08.01 08:55:29)

Re:お久しぶりです。(07/31)  
inti-sol  さん
はやしさん(禁止文字列解除しました)
お久しぶりです

>さて、定数減というのは本当に暴挙としか言えませんね。議席を減らすと細かい民意を捕らえるきめ細かさが失われますし、小選挙区制は吸い上げられる民意の幅を狭めてしまいますね。けれども自分が多数派に属すると信じていて、「平均的な」意見を持っている人には説明しがたいです。

まさしくそのとおりです。
小選挙区制は、その選挙区内における多数意見のみを反映させる制度です。多数意見と言っても、有力候補が3人以上いれば過半数にすら達しない比較多数意見のみしか反映されません。
その結果、以前の記事でも指摘したことですが、総得票で負けた側が議席数で勝つ(今回の参議院選も同じ構造です)という出来事が、イギリスでは1951年と1974年2月の2回起こっています(勝敗は労働党と保守党の1勝1敗)。米国の大統領選も、全国の総得票による勝ち負けではなく、州ごとの選挙人総取りという小選挙区制と同質の制度であるため、得票で負けた側が大統領選に勝ったことが、何度かある。最近では2000年のブッシュ対アル・ゴアの選挙がそうでした。こうなると、もう民意もへったくれもなくなる。

>定数削減や小選挙区制を支持するということは、性能の悪いデジカメをほしがっているようなものですね。(低性能トイカメラは味のある写真がとれますが。)

まさしくその通りだと思います。だいたい、小選挙区制だと安定政権が作れるといって、そうならないことはイギリスの今回の総選挙が証明しています。というか、実は今回に限った話ではなく、第1党が過半数を取れず、少数与党になったり、選挙後に第三党を取り込んで過半数を制したりということが、過去に何度も起こっています。ただ、連立政権という形は今まで取っていなかっただけです。小選挙区だと安定政権なんてのは、神話でしかありません。 (2010.08.01 09:35:32)

Re:先日の(07/31)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>で、民主党は比例では完全に自民党に勝っているんですから、なおさら馬鹿ですね。社民党が連立から外れたんでいよいよというところでしょうか。

比例だけでなく、選挙区でも総得票では自民党を上回っているんですよね。まさに一人区の弊害がもろに出た選挙結果です。

>社民党や共産党の議員のいない国会なんて、茶番劇がさらにひどくなるというものです。

そのとおりなのですが、きっと社民党や共産党なんていらないと思っている人も大勢いるんでしょう。多数派が「いらない」と思えば議会から抹殺して良い、と思っているとしたら、とんでもない勘違いですけれど。 (2010.08.01 09:41:55)

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