inti-solのブログ

inti-solのブログ

2022.09.22
XML
テーマ: ニュース(96519)
カテゴリ: 戦争と平和
プーチン大統領への抗議デモ参加者に軍への召喚状を渡す ロシア報道
ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は22日、プーチン大統領が発表した「部分的な動員令」に反対し、警察署に拘束されたデモ参加者に軍への召喚状が手渡されたと報じた。
モスクワの複数の警察署では、召喚状が拘束者に直接手渡されたという。別の警察署では、近く召喚状が手渡されることになる、と拘束者に告げられているという。
メドゥーザによると、ある拘束者は、召喚状への署名を拒否すれば刑事事件で立件されることになる、と脅されたという。
プーチン氏は21日、「我が軍が対峙するのは事実上、西側集団の全戦争マシンだ」などと述べ、軍務経験がある予備役の市民を招集することを明らかにしていた。

---

記事を読んだ瞬間、タイトルのような印象を持ちました。
かつて太平洋戦争中、東条英機は首相兼陸軍大臣は、人事権を使って反対者を弾圧しました。
有名なのは、「竹槍事件」です。東京日日新聞(後の毎日新聞)の新名丈夫記者が1944年2月の紙面に、「竹槍では間に合わぬ、飛行機だ、海洋飛行機だ」という記事を書いたのです。これは、航空機用の資材の配分をめぐって陸海軍が争っていたことから、海軍の意を受けて執筆した記事だったようです。東条は精神主義大好きで「銃後」の一般国民にも竹槍訓練を強いていたので、それを揶揄していることは一目瞭然でした。東条は激怒し、当時37歳の新名記者を懲罰招集しました。
東条は新名記者を硫黄島に送ろうとしたようですが、新名は召集された部隊でも尊敬を集めていたことから、現地部隊が新名を硫黄島派遣から外してしまい、彼自身は辛くも生還します。ただ、このとき「懲罰招集」をカモフラージュするため、新名と同年齢の老兵250人も召集されており、彼らは硫黄島に送られて一人の生存者もなく全員戦死したと言われます。

逓信省工務局長だった松前重義は、日本の生産力が米国にまったく及ばないことを流布したことで東条の逆鱗に触れ、43歳にして召集されてフィリピンに送られました。これも奇跡的に輸送船の沈没も現地での戦病死も免れ(フィリピン戦線の日本軍の死亡率は8割近かった)生還しました。

その他、経済学者で外務省に勤務していた都留重人、政府提案の法案に反対した現職衆議院議員3名なども懲罰招集し、あるいは陸軍軍人でも気に入らない者、対立者は懲罰的に最前線に送ったり、逆に予備役編入(つまりクビ)を強いたりしています。

軍・政府の方針に異を唱えると懲罰招集されて最前線に送られて玉砕する、そういう手段で東条は異論を弾圧していたわけです。プーチンがやっているのは、それと同じことです。
度量の狭い人間が倒錯した愛国心と強権を振り回し始めると、洋の東西を問わず似たようなことをやる、という実例なのでしょう。

だけど、「30万人の動員」をプーチンがぶち上げた時点で、それに公然と反対すればこの種の報復が返ってくる可能性があることは、事前にある程度予想できていたはずです。それでも大規模な反対デモが起こったことは、強権をもってしても、もはや国内の不満を圧殺できないほど増大していることを物語っています。
東条は、反対者に対する懲罰招集を散々振りかざしましたが、いくらそんなことをしても太平洋戦争の敗色が覆るわけもなく、1944年7月、マリアナ諸島陥落の責任をとって辞任の追い込まれました。

さて、プーチンはどうでしょうか。反対デモ参加者に対して懲罰招集を振りかざしても、やはりウクライナに勝てそうにはありません。東条と同じです。
プーチンが主観的に(ロシアの)愛国者であることを疑う余地はありませんが、結果としてやっていることは、無益な戦争による無用の損害、ロシアの国際的な地位の失陥、ロシア軍が張り子の虎で実際には弱いという国家機密(笑)の暴露、本人の意志とは裏腹に、ロシアの立場を悪くするようなことしかやっていません。主観的愛国者が国を破滅に導く、日本もそうでしたが、どこの国でも同じということなのでしょう。ロシア人このまま、この主観的愛国者に国のかじ取りを任せ続けるのでしょうか。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.09.22 19:00:10
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: