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師匠も走らせ、自分もギリギリまで疾走した後、家に残るはやり残したものばかり(爆)掃除に年賀状書きなどなど。とりあえず今年の窓(鏡)拭きは以前J-WAVEで窓拭きのプロ(ビルなどの窓掃除の人)お薦めのやり方で。とはいえ、じっくり聞いてなかったので台所洗剤を薄めて使ったというだけなのだが。ガラス専用洗剤より綺麗になった気がする…。自分でやれないことは人に強要しないをモットーに、やらなかった自分を許して年越しにしよう。
December 31, 2005
小説と絵によるコラボ。1月に1テーマ与えられ、それぞれが切りとり、描いた十二景。プレゼントは物だけでなく、記憶や時間も含んでいる…#1 名前春に生まれたから春子。そんな単純な命名がずっと嫌だった。#2 ランドセル周りに馴染めなかった頃の私はランドセルに必要なものを詰めて逃げ出せると思っていた―#3 初キス私の誕生日に今は別のクラスの亮太が一緒に帰ろうと言ってきた。#4 鍋セット初めて一人暮らししたとき、母が私に買ってくれたのは鍋セットだった。フードプロデューサーとなった今でも傍らにはボロボロになった鍋がある。#5 うに煎餅社会人になるってことは余分に(義理)チョコを買うことだ。完璧な安田君とダメな悟。#6 合い鍵八年間付き合った博明に振られた。お互い支えあっていけると思ったのに、見ている方向が違うと、同じ景色が見れる女を好きになったと―#7 ヴェール小さな教会で結婚式を挙げる。私のヴェールを作ってくれたのは高校からの友人・千尋、直海、衿子、友里恵だ。#8 記憶結婚三年目、陽一が浮気した。出て行こうとしたその時に彼は思い出の宿を取ったと私を誘う。#9 絵私は毎日サスケを叱ってしまう。彼が描いた家族の絵は散乱した玄関の靴だった。#10 料理風邪を引いて寝込んだ私。子供たちは全然心配してくれず、看病もない。でも、次の日、冷蔵庫にあったのは10人分くらいありそうな夫の作ったおじや、子供たちが用意したリンゴジュースだった。#11 ぬいぐるみ娘の結婚式が終わったら、私たちは離婚する―#12 涙記憶があるうちに誰になにをあげるか書き留めておかなきゃ…でも、今の私には何もない。名前と同じで最後までなくさないものを贈ろう「ありがとう」小説と絵が必ずしもリンクしてない。
December 30, 2005
図書館も冬休み。それはいいのだが、図書館のHPに不具合が出たらしくてアクセスできないのが残念。借りに行けなくてもあれやこれがまだあるなぁと読書計画しようと思ってたのに…(地味な楽しみ方だな、オイ)
December 29, 2005
The Queen And I引きこもりのロリでオタクな真藤数馬の妄想。人形の絵夢を妹と思い込み会話を交わす彼は女王様気質で口の悪い小学生・来未に出会う。彼女に振り回され続けるうちに殺人事件の容疑者として追われる身となってしまう。でも、それすらも妄想が入り混じり、現実の扉を開けるとそこには…―"今どきっぽい"会話をそのまま活字にしているようなところはちょっと読みづらかった。と言うよりも、思考力を奪われ、犯人とかどうでも良くなる感じ。自分を追い込む妄想、だけど追い詰められたら逃げれる設定が出てくるというご都合主義精神をもつ彼に待つ現実。微妙。
December 29, 2005
会議&忘年会。一年で一番煙草の煙を吸う日(爆)自分は吸わないけど、ヘビースモーカーが多い。ただ、議論したりする活力になってるので止められませんが。なので喉を痛める。まぁ、仕事場以外で煙草の煙に襲われることはほとんどないからよしとする、か?作家が一堂に会する日でもあるので、面白かったこと、気になることなどの情報交換をするのは楽しく興味深い。来年は何をしようか、構想が膨らむ~。
December 28, 2005
真冬並みの寒さが続く。明日、忘年会があるのに、風邪引いたくさい…。一年の締めがそれってイヤだなぁ。本屋で見かけた本の上に荷物置いて立ち読みする人。信じられません。でも、こういう人、最近多くて見る度に腹が立ったり、悲しく思ったり。重い荷物を持っているなら立ち読みすんな!といいたい。本が傷むじゃないか~。
December 27, 2005
となり町戦争でも思ったが、ありえないような設定を当たり前にあると感じさせて描き出す日常世界が絶妙。これはそんな世界を短編とショートで構成した一冊。二階扉をつけてください・すでに回覧板でお知らせしたと「先住民」の女性から告げられ、訳も分からず二階扉をつけることにした。二階扉は特殊らしく、工務店も「二階扉製造・取り付け」の職業欄が独立しているほど。しかも、見積も項目がバラバラで何がなんだか分からない。とにかく、取り付け、新しくきた回覧板をみないまま二階扉に鍵をかけ、産後の静養を終えた妻と娘を待つ私…初めから危ないと思ってた。何のためかの確認もせず二階扉をつけ、使用法も読まず、回覧板も読まず…ラストは容易に想像できながらも、ゾクっとする一編。しあわせな光・丘の上から見えるのは亡き両親と共に暮らす僕の姿。二人の記憶・僕と彼女の関係は上手くいっていた。二人の記憶が食い違う以外は―ここまで大げさではなくても、人の記憶は食い違うこともある。それでも大事な核(となる記憶)があるならば一緒にいられるとそっと伝えてくれる話。バスジャック・「バスジャック」がブーム。規律もあり、違反すれば減点もありうるという。「シテ」・先頭で運転手と前ドアを監視、「ツレ」・最後部の座席で銃を持ち、車内全体を見渡す、「地謡」・火薬の入ったバックを肩から提げ、起爆装置を持つ、「後見」・中立的立場でバスジャックに立ち会う、という役割分担もある。バスジャックに期待する乗客も多いが、その分、彼らに大義名分などを求める気持ちも強い。今回乗り合わせたバスジャックのメンバーは流行に乗りたいだけの期待はずれの面々だった。彼らの野望を阻止し、そして新たに宣言する―この設定が絶妙。細部までよく出来ていて、バスジャックが体系化されたという前提で参考文献まで実際あるかのように提示している。雨降る夜に・雨降る夜に彼女は来る、本を借りに。不思議なんだけど、こんなことあったら面白いと思わせる一編。動物園・動物が少ない動物園などに派遣されるのは、依頼された動物を「表出」「融合」「拡散」「固定」できるエキスパート。イメージを表に出して固定できる、しかもそのやり方にもいろいろあり、老舗と新しく出てきたところのせめぎ合いもある。飼育員からは偽物を見せるというところから反撥にあうことも多いが、その能力を認めてくれる人もいる。今回の目玉はヒノヤマホウオウだ。檻の中にいること、自由になることも絡ませ展開する物語。能力者の物語でもあるのだが、いかにもそれが当たり前のようにいるので違和感がない。送りの夏・母親が突然出て行った。父は飄々と構えていて腹立たしい限り。父の手帳を盗み見て、母の居所を突き止めた麻美が見たのは人形のように動かない人々と一緒にいる母を含めた人たちだった。動かない人たちは死んでいるのか、マネキンなのか、判別しにくいのだが、一緒にいる人々はそれぞれ、彼らの死が受け入れられない人々だった―「誰かの死」を受け入れるための時間があってもいい。穏やかに過ぎる時間の中にある温かい人々の交流。奔放な母がいっしょにいる直樹が誰か(母とどんな関係だったのか)最後まで分からないが、麻美の父が言う「信じるのではなく、信頼している」(信じていると言うのは一方的な気持ちの押し付けだが、信頼とはお互いを認め合える関係のこと)という言葉が響く。全てが分からなくても、信頼しているからこそ見守れる、そんな父親の存在が大きい。
December 26, 2005
全日本選手権が終わり、五輪代表選手が決まった全日本(女子)の順位は1位・村主、2位・浅田、3位・荒川、4位・恩田、5位・中野、6位・安藤だった。故障から出遅れた村主が全日本で素晴らしい演技をしての1位。心から安堵した。会場も彼女へのエールが多かったように思う。SPもFPも手拍子、歓声、多かったのでは?そんな光景を目にして心強かった。以前からのファンとしてはエレガンスな滑りと、いつも自分に厳しく、辛い点を出す彼女に[もう!素敵だったってば!!]といいながらもそんな反省ばかりの彼女も好きでずっと応援していたので。良かった~!!!ずっと祈っていた彼女がFPの後、リンクで天を仰ぎ「神様」と声は聞こえなかったが言っていたのも印象的だった。五輪もそのエレガントなすべりに期待しております。五輪代表は村主、荒川、安藤の3人。荒川は相変わらず「氷の女王」の風格漂っていて綺麗だった。安藤は最近不調のようだけど、大会までにコンディションが戻ればいいなぁ。安藤が代表になったことについては賛否両論あるらしいが、決まったからには気持ちよく臨める環境になるといい。浅田真央は今回は年齢制限に引っかかり、総合ポイントは一番良かったにもかかわらず代表にはなれず。残念だが、女子では初の二回トリプルアクセルも飛び、これからも楽しく滑る姿を見せてくれることに期待。中野は最後追い上げ、今季のポイントしては一二を争う位置にいた。これで世界に名を売れたし(フィギュアスケートは審査員に覚えてもらうことも大事らしいから)、来季も活躍して欲しい。トリプルアクセスのポイントを確実に取れるようになるといいなぁ。彼女のダイナミックな滑りはなかなか気持ちいい。恩田は海外に渡ってジャンプ以外の技術も身に付け、上手くなっていた。これからも肝っ玉かぁさんのような豪快な笑顔で滑って欲しい。五輪の補欠は中野と恩田だそうだ。男子の代表は高橋になったが、ポイント計算プログラムのミスで全日本の順位が一時織田になり、その後高橋に変更された。それによって代表の行方も変わった。こういう大事なときにこんなミスが起こるのは選手が可哀想だった。なにはともあれ、トリノオリンピックが待ち遠しい♪
December 25, 2005
夢枕獏と村上豊の強力タッグにより実現した小説のような絵本のような絵物語。と、いうことで村上氏が陰陽師の世界をより妖艶に、より魅力的に描き出す。夢枕氏が小説に絵をつけるのなら村上氏以外いないと言い切っただけあって、陰陽師の世界に本当によく合っているので楽しみ倍増。この文・夢枕獏×絵・村上豊シリーズとなった陰陽師を読んでいけるのも嬉しい。薬師で双子の老人・平大成、中成からの相談が晴明の元に寄せられた。山奥で迷ったところでかち合い、紅瓜茸の力を借りて百鬼遊宴に参加した大成。彼の舞にいたく感動した妖たちは彼の舞をもう一度見たいと彼の右頬にある瘤を質に取る。その話を聞いた中成は自分の左頬にある瘤も取って欲しいと大成の代わりに宴に参加するが、妖たちの恐ろしさにすくみ、彼らの不況を買い、瘤(大成のもの)を増やされてしまう。しかも、正体がバレ、二人揃って命の危機に陥った兄弟は晴明に助けを求めたのだ。彼らの身代わりになることを承知した晴明は源博雅とともに百鬼遊宴に参加する―瘤取り爺さんの話をベースにした物語だろうが、さすが、陰陽師の話に溶け込んでいる。鬼の心もとろかす博雅の葉双(笛)はさすが。そして、そんなまっすぐな心を持った博雅に心を許す晴明とのコンビも相変わらずよい。"「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった。"このやり取りはいつみても微笑ましい。博雅の笛の音を聞き分け、彼と笛を交換した朱呑童子や以前でてきた白蛇の女や黒川主、一角翁が出てくるのも楽しい。一件を収め、瘤や瘤取り紐をも手中にした晴明の今後の活躍も楽しみである。
December 24, 2005
爆裂エッセイ第一作。(ウェブマガジン「しをんのしおり」1998年11月~2000年6月までの連載分より)2000年10月発行 光文社 知恵の森文庫カバーイラスト 土橋とし子…最近の方がはっちゃけてる、と思っていたが、最初から爆走してたんだなぁ…道端で見知らぬ人に「ブス」と言われたことから始まる"視線""見られる""見る"論、眠れぬ夜に考えること、女の友情、友人対談、友人代筆!?、台湾旅行、宝塚考、胸毛のこと、飲むこと、卒業(大学)のこと、言葉、漫画、小説、買い物時に並ぶこと、名前のこと、初の小説・格闘するものに○が発売されたこと、家にきた花嫁(青リンゴ=パソコン)のこと、猫との攻防、老人天国のこと、弟との触れ合い!?、などなどが詰まった一冊。しをん氏の名前の由来は「紫苑のが咲く頃(秋)に生まれたから。紫苑みたいにまっすぐ素直に育つように」だそうな。けれども彼女は(自分は)ひねくれているので嫌だとのたまわっている。しかも、紫苑の別名は「鬼の醜草」だとも…。しをん氏の名前が気になって本を手にとった身としては悪くないと思うのだけど、まぁ、本人が思うことはいろいろあるのだろうなぁ。この中で出てきた筋肉痛などに効く「馬の薬」(馬用の薬)、自分も部活やっていた頃使っていました。コーチが厩舎に勤める知り合いから買って来てくれて…。人間用のと比べて効き目大だった(気がする)。あれって結構ポピュラーだったのかも知れぬ。本屋と便意も有名。ウンココロでは本は紙から出来ている、紙は木からつくられる、人間は自然の中で便意を催す(昔)→本(紙)より自然を感じ、便意をもよおすのでは?とあった。
December 23, 2005
音が鳴るくらいの風吹きすさぶ中、外に出るのも躊躇したが、沖縄と関東以外は雪に見舞われているとのこと。風くらいにめげちゃいけないぜ、と思いながらも人間、身近なことが一番身に応えるのだ。と、いうわけで本日は寒うございました。なので、温かい?話でも。とある駅でとある場所までの道のりを交番で聞いた母。と、おまわりさん(おじさん)は開口一番、「今日からここに配属になったもんで(分からないけど)ちょっと待ってね」と、地図を広げ、電話帳を引き、また地図に戻り、あちこちあたり、母の「もういいですよ…」と言う声にもめげず、「えーと、ここがこうだから…、線路沿いに行ってみてね、(こんなに待たせて)悪いねぇ」と人の良い対応で送り出してくれたそうな。あるんだ、本当にこんなこと。そうだよな、派遣される交番が自分のかって知ったる土地じゃない場合の方が多いだろうし、こうやって道を聞かれ、右往左往しながら人と触れ合い、いつかそらで道案内が出来るようになるのだろうな。千里の道も一歩から、の一歩を踏み出す瞬間に立ち会ったのかと思うと羨ましい限りだ。なんだか和む心温まる話、ではありませんか?
December 22, 2005
ミステリ、とは違うのか?TV「オーラの泉」で美輪明宏氏と江原氏によるオーラ診断が興味深い今日この頃、背後霊を使った小説に手が伸びました。事故で妻を失ってから私・新海友道は他人の背後霊が見えるようになった。霊の示唆によって相談事、探し物などを解決、助言によって発見に導いたことも。事故以来お世話になりっぱなしの喫茶店「そめちめ」のマスター夫婦には私の両親の背後霊がそれぞれついている。背後霊は鏡に映らないから、自分に背後霊が憑いているのかは分からない。妻・那由美だったらいいと思う反面、自分に憑いていたら二度と会えないというジレンマに苦しむ私。そんな私の元に失踪した山野辺香代を捜して欲しいと依頼が舞い込む。捜査を始めてから芋づる式に辿り着いたのは奇妙な事件だった。背後霊の助言によって事件解決(本人が嘘をついているか判断する指針にもなっている)とは面白いと思っていたが、それだけではなく、だんだん「黄泉がえり」の作者らしい展開になったと思う。遺跡から放たれた邪悪な気配、異世界の何かの侵入、乗っ取られた人間は統一された意識をもつなどは恩田陸の「月の裏側」にもつながる。(「つきの~」は邪悪ではなかった気もするが)自分のことには気付きにくい、というのはとある映画(ネタバレになるので伏せます)にも似ている。人の背後霊につくのは人間だけではない、それはそれで面白いのだが、だからと言って凄惨な事件の多くはその(背後霊の影響の)せいだとするのはどうか…とも思う。始めは厄介な存在だった猫背後霊の存在が大きいのも面白かった。
December 22, 2005
小泉今日子主演で映画化されたはず。装画 荒井良二(彼の絵も一目瞭然である)ダンチに住む京橋家とその周りの人々の視点で構成された短編集。ラブリー・ホーム・隠し事はなし、という(主に母)親の方針から家族間の情報は赤裸々に語られる。かくいうあたし・マナはラブホテルで仕込まれた子供らしい。そのラブホが気になって彼とともに行ってみることに。その後、母親の素振りも気になって尾行する。チョロQ・当時の彼女・絵里子が妊娠し、大学中退して結婚した僕・京橋貴史は17年目になる飯島と最近付き合いだしたミーナとそれぞれ不倫している。家族は愛しているが仕事は転々としている。ふらふらいつも逃げたいと思っている僕。何故だか分からないがミーナ(北原三奈)が息子・コウの家庭教師として家に現れた。空中庭園・いつでも殺してやりたいほど憎んでいる母を反面教師に私・絵里子は理想の家庭を手に入れた。隠し事のない家族、母親としていつでもお帰りと言えるように心がける私。でも、誰も知らない、私が引きこもっていた頃のこと、計画的に妊娠して結婚にこぎつけたこと、未だに母を憎んでいること…。キルト・アタシはそんなに好かれる人間じゃないことも分かっている。忙しさにかまけて子供たちにはさみしい思いをさせた。でも、今では娘・絵里子との関係も良好になってきた。孫のコウが万引きをしたと言って呼び出された。原因を知りたくてついていったところは連れ込み宿(ラブホ)で、そこにはコウの家庭教師の女がいた。鍵つきドア・父親が最期の電話をかけてきたとき、あたしは当時の彼と一緒にいて、無視した。そのことが、最期まで父が隠し通した愛人からも、母親からも恨まれる羽目になるとは。だから結婚はしない、家族は持たない。タカぴょんと関係を持ったあたし・北原三奈は何がしたいわけでもなく彼の息子・コウに近づき友達になり、なりゆきで家庭教師をすることに。そうなってのぞいた彼の家庭は学芸会のようだった、(人の心の)鍵は身内の侵入を防ぐためにあるのだ―光の、闇の・お互い学校では浮いた存在のぼく・コウとミソノ。前世がわかると言うミソノによるとぼくは前世のツケを払うため、迷惑をかけられる番なのだそうだ。これ以上目立たないように彼女との会合は人目を避けている。だから、自分を付けてきた女性・北原先生にはすぐ気がついた。なにかしら父と関係があるだろうことも。北原先生と友達になり、興味がある建築や家の事の話を聞いてもらう。何が解決されるでもない、すれ違う人の心をありのままに描いたと言った感じの小説。解決される訳ではないからマナの彼や飯島女史のその後は描かれず、彼らは(物語から)ふっつり姿を消す。視点が変わるといかにすれ違っているかが分かる。家族だと言っても考え方、思考、生き方、いろいろ違う。だからこそ一緒にいられるし、だからと言って全てが分かる訳ではない。「隠し事をしない」はずが、そのルールが隠蓑になっていると言うのは絶妙の設定だった。
December 21, 2005
一日2リットルくらい水を飲むと(健康に)良いらしい。全部水じゃないとダメなのか?お茶、コーヒー、牛乳などを混ぜた総水分量としたら2リットル以上飲んでるだろうが、水だけだと500mlがいいとこだろうなぁ…
December 21, 2005
追い詰められると独り言多くなるよなー。呟きながら仕事。ギリギリに頼んですぐ欲しい、そんなん手作りモノには無理な注文すよ!でも、せっかく気に入ってくれたのならいいものつくりたい…葛藤しながらも手は動く。身体が持つかが勝負の境目だろうな…。身体あちこち痛くて熟睡できなかったって…危ないよな…。と、ここでもつぶやきは続くのだった。
December 20, 2005
昨日は家で一日仕事、炬燵に入れるときはTV見ながら作業。駅伝、ゴルフ、フィギュアスケート、サッカーなどなどスポーツ系が多かった。それぞれ見どこリありで面白かったのだが、カメラワークに疑問も。駅伝で選手に近づきすぎだったバイクリポート、雪でスリップしたりしないか、接触しないかとハラハラしたり、バイクが近すぎるために集中力を欠く選手、駆け引きしづらそうな選手もいた。あんな至近距離の映像が必要だろうか?純粋に楽しむのなら、選手の邪魔にならないようにすべきなのでは?フィギュアスケートでも、昨日はエキジビションだったせいもあるだろうが、それでも、集中を乱すかのように演技直前にインタビューに行く必要があったのか?など、過剰に映像を求めた結果、選手に負担を強いているようなところが最近増えている気がして残念だった。
December 19, 2005
博物館技師である僕は母の形見である「アンネの日記」、兄からもらった顕微鏡などを持って依頼人の元に向かった。今度の依頼人である老婆は「形見」による博物館をつくれと言う。彼女が集めた村人の形見、そのほとんどは非公式に(盗んで)集めたもの。彼女の養女、庭師や家政婦の協力を得て博物館の創設に励む僕。しかし、あるものだけで造るのではなく、村人が死んだ時に新たな「形見」を手に入れることも僕の仕事の一つだった。沈黙の伝道師、返事のない兄への手紙、爆発事件、猟奇殺人事件、穏やかなはずの村から出られない僕―小川氏は不穏な空気、穏やかな異常さを描くのが上手いと思う。背筋をぞくりとさせられる。
December 18, 2005
ゲド戦記がスタジオジブリによって映画化する。監督は宮崎駿氏の息子・吾朗氏。今から公開が楽しみである。机上庵方寸を目指す輩の独り言さんが教えてくれました。手違いでTBを消してしまったのでこちらにて。大変失礼致しましたm(_ _)m
December 17, 2005
八年前、僕が浪人生だった時、図書館前で拾った犬・ブックが死にそうだと実家の母から電話があった。現在、僕は東京で就職しており、実家には帰っていなかった。捨てられていた犬を取り囲んでいた小学生、彼らに責任を持って飼うと宣言した僕、僕のバイクの音に反応をするようになっていたブック…彼女の勧めもあり、ブックの好きだったバイクに乗って帰郷を決意。4年間お蔵入りしていたバイクをガソリンスタンドの加藤さんや彼女の手伝いの末、復活させる。バイク復活とともにブックも持ち直してきた。彼女との結婚を決意し、練習をすることに。僕の元に彼女が引っ越してきて、2人で暮らし始める。毎日がこのまま続くと思っていた。体調を崩しがちな彼女がようやく行った病院で告げられたのは癌の宣告だった―犬とバイクの復活、プロポーズと順調に進んでいた彼の時間が、彼女の病気によって不安を抱え出す。余命を告げられても懸命に生きようとする彼女の姿に心打たれる。彼女が欲しがった絶対に開かない箱、何者にも侵されることのない、永遠に閉じ続ける箱。彼女の死を乗り越えるころに訪れるブックの死、静かに時は移りゆくのを感じる小説。ここに出てくるガソリンスタンド、って以前、別の小説で舞台になったガソリンスタンドと同じだろうか?
December 17, 2005
昼間は感じないのだが、夜に見かける大きなクレーンを見るといつも龍をイメージする。昇龍だったり、伸びをするところだったり、空に向かって吠えていたり…細かなニュアンスはそのときの気持ちによって変わるのだが、でも、龍が何かしているところ、といったイメージなのだ。下の光で薄ぼんやりと青白い身体をさらし、なにをしようとしているのだろうか?お台場あたりではそこに高層ビルの赤い玉(飛行機衝突防止の警告灯)が浮かんで、これまた不思議な気持ちにさせることを思い出した。
December 16, 2005
外苑前駅よりすぐ梅窓院・祖師堂ホールにて開催中(12/25まで)。テーマ投稿しようと思ったのだが、こういう展覧会のテーマってないのだろうか?どこにあるのか分からず…。映画「HERO」、オペラ「マクベス」、新春TVドラマスペシャル「里見八犬伝」、映画「LOVERS」、演劇「浪人街」、映画「夢」、清水寺・青龍会、音楽劇「コーカサスの白墨の輪」、デザイン画、映像コーナー、オスカーをはじめ受賞したいろいろなトロフィーも展示されている。素材、色にとことんこだわったワダエミの衣装はどれも心をぐっとつかまれる。デザインももちろん素敵で面白く、新しくも懐かしい。浪人街の衣装だけは自由に触れるので触るべし!!!役柄によって素材を変えていたり、同じ衣でも手触りが違っていたり、刺繍も豪華だし、これで衣装だって言うのだから驚きだ!特に、鎧が革というのが斬新。これはHEROや八犬伝などでも使われている(こちらは多分本革、浪人街は水がかかるから合皮らしい)。遠目からだと硬質に見えるが、近寄ると革、これによって格段に動きやすくなり、アクションの幅が広がったとか。割と足元は布や革製のブーツにしているのがまたいい。履いてみたくなる。これも動きやすい利点があるとか。アイディアが細かいところにまで生かされていて魅了される。清水寺・青龍会は普段は清水寺(京都)で年二回しか見ることが出来ないもの。龍の顔や鱗に経文が使われていたり、龍以外の人が扮する衣装も担当しており、映像があるのだが、京都の町並みの中に溶け込むと空気も変わりそうで、実際に観に行きたくなった。お薦めの展覧会なのだが、会場内が一方通行で行きつ戻りつ見ることが出来ないのが残念。八犬伝、LOVERS,浪人街、夢、青龍会などは真ん中の広いスペースにあるので自由に見れるが、その前後は一通なのでご注意を。入口でもらえる資料(会場案内はチケット購入時、里見八犬伝の小冊子、清水寺パンフレットはチケットチェックの後にある)はもらっておくと良い。途中にある映像コーナーは席数50で一回につき16分程度のもの。簡単なインタビューなどだが、時間があればぜひ見て欲しい。(ので時間にちょっと余裕があるといいかも)映像コーナーを観るとあとは最後の展示にしかいけないので、それまでの展示をじっくり見てから映像コーナーへ。まぁ、詳しくは会場案内の係の人が説明してくれるが。会場案内の人の服も男性は確実にワダエミデザインらしい(女性は違うらしいコメントをしていたが、どうだろう?)とても素敵で、あれが着れるなら会場係を希望する人多かったのでは?と勝手に推測。祖師堂ホールの入口付近は竹が生えているので、会場ともマッチしていた展覧会だった。追記:映像でみるワダエミ氏はいつも素敵な服をお召しである。やっぱりいいもの着て、素材のよさを知っているからこそ、衣装に生かせるってことなんだろうな。やっぱりどこまでもプロ意識が高く、素敵でした。
December 16, 2005
表紙が"刺繍している少女"の刺繍。短編集。刺繍する少女・母の付き添いで入ったホスピスで二十年以上も前に出会った(かつての)少女と再会。彼女は今も刺繍をしていた。ボランティアでベットカバーを作る彼女との邂逅、死へと向かう母…―ベットカバーは誰のための、何のための、と考えるとひんやりする。森の奥で燃えるもの・左耳からぜんまい腺を抜かれ、収容所に入った僕。ここでは"時"が存在しない。収容所に入った僕と登録係の女性とを隔てるのはぜんまい腺だけ。美少女コンテスト・母の望みに従って美少女コンテストに出ることになったわたし。ペアになった少女から聞いたのは朝死んだ犬のこと…。ケーキのかけら・美術史助教授のアルバイトは二週間ほど泊り込みで彼の叔母の家の片付けをすること。彼の叔母はずっと前から自分は王女だと思い込んで過ごしているらしい。寄付と称して彼女の持ち物を(家政婦の指示に従って)処分するわたし。図鑑・彼と会う前に図書館で「増補・寄生虫図鑑」を眺める。彼との出会いは娘同士が通うバレエ教室だった。寄生したら目玉を捨てるとある寄生虫のように私だって捨てられるものがある。アリア・年に一度、二月十二日に僕はオペラ歌手だった叔母の家を訪ね、彼女の誕生日を祝う。キリンの解剖・堕胎手術を受けてから七日後、わたしはジョギングをはじめた。ある日倒れたのはクレーンを作る工場の前だった。ハウス・クリーニングの世界・今回の仕事先は今の窓掃除と床のワックスがけ。女主人は子供が泣くのにも乳母任せでじっと作業を見つめていた。トランジット・香港で乗り換え便に移動するわたしが出会ったのは木馬博物館で働く男だった。パリにあるという博物館へ帰る男とフランスで生まれたユダヤ人の祖父の弔いにパリに行ってたわたし。第三火曜日の発作・喘息の発作のため、第三火曜日には大きな病院へ通うわたし。最初と最後が喘息もちの女性が主人公だった。淡々としながらも、ひっそりと闇が近づいているような描写が絶妙の小川氏作品は時にエネルギーを奪われるような気持ちにさせられる。
December 16, 2005
挿画 山本容子(一目みただけで分かるのはやはり彼女の個性、作風が確立しているからだろうなぁ)夏のはじめ、傷付いたブラフマンがぼくの元にやって来た。僕は出版社の社長の死後、彼の別荘を芸術家ならば誰でも利用できる施設とした「創作者の家」の管理人。常時いるのは僕の他には碑文彫刻師だけ。夏の創作者の家にはあらゆる芸術家が訪れる。音楽家、詩人、画家、レース刺繍をする御婦人、皆、仕事をしたり、散策したり、僕はそのお世話をする。僕は碑文彫刻師以外には秘密でブラフマンを飼うことに。「謎」と意味を持つブラフマンは野生動物で水掻きがあって尻尾が大きく長い。アライグマか?と思いながら読んだがはっきりとした記載はなかったように思う。穏やかな田園の中で進む時間、雑貨屋の娘との触れ合い、そして、ブラフマンの死。変わらないような状況の中で時間は進んでいる。淡々と綴りながら、何か迫り来るようなものがあるような、それも幻想のような、不思議な気持ちが残る一冊。
December 15, 2005
深淵の透明度の高い雰囲気を出すのが上手い作家だなぁと思う。石垣島へのダイビングツアー、大時化で荒れ狂う海の中遭難したのは、顔見知りに過ぎなかった6人のダイバー。年長の三好保雄、磯崎義春、米村美月、吉川清美、大橋麻子、そして、僕・児島克之。僕らは互いの身体を掴んで一つの輪になり難を逃れた。そのときから6人は信頼で結ばれた掛け替えのない仲間となった。そんな僕らとダイビングした夜、美月は青酸カリを飲んで自殺した。その死の意味をもう一度見つめなおすために再び集まった5人の仲間は一枚の写真に不審を覚える。美月が飲んだ青酸カリのビンの蓋はなぜ閉められていたのか?(ビンの蓋が)閉められて尚且つ倒れていたのはなぜか?彼女の自殺に協力者がいたのではないか?絆が深いだけに見過ごせなくなった謎、太宰治の「走れメロス」に出てくる、メロスの友で彼の代わりに人質となったセリヌンティウスのように友を信じている、そんな彼らが「疑心」の荒海の中に投げ出された!一つの謎が謎を呼び、メビウスの輪のように堂々巡りを繰り返す。荒波の中6人が一つの絆で繋がった。それぞれが舟であり、乗り手である。誰が欠けても助からなかった状況の中、これを乗り越えれば生きていけると思った人間と、極限の中で完成された絆を得、もう死んでもいいと思った人間がいた。同じ状況下で別れた道、絆で結ばれながらいつかは呈する危険性をはらんでいた彼ら。現実に僕と清美が結婚を決意したことでそれは訪れていたかもしれない。しかし、その前に死んだ美月。彼女の死はあの時にもう決まっていた。でも、それならば何故、疑問が残る死に方をしたのか、お互いを信じながらも疑惑は深まる。その距離感、それぞれの性格による反応の仕方も上手く描かれている。終章に繋がるヒントは何度も(途中に)描写されているから納得がいく。セリヌンティウス、メロス、ディオニス(王)と「走れメロス」の登場人物の章によって展開。関係ないように見えた「走れメロス」が疑惑の根底に繋がっていたところは思わず唸らされた。最後の展開も流れからすれば予想できたが、それだけに切なさもつのる。石持氏の作品は悪意から殺意を覚えると言うものは少なく、そのあとの意志を継いでいたり、死んだ者も仲間を思っている中で選んだ死であったり、優しさ、思いが詰まっているところが印象的である。事件とは関わりないが、途中で出てきた宮脇アクリルは水の迷宮でも出てきた会社だった気がする。
December 14, 2005
作業中、一瞬ボーっとした時にこれからロウ付けするものと間違えて火から下ろしたばかりの真鍮線をつまんでしまう。疲れから、一瞬の気のゆるみから起こる事故って本当だな、と妙に納得。すぐに冷やしたため、ひどくはならず安堵。いやいや、熱かった。それよりも、ひどくなって作業に支障が出ず良かった…。
December 14, 2005
身近な疑問からはじめる会計学会計学入門、と言っても専門用語ばかりの難しいものとは違い、もっと簡単な入口を設けてくれている本。副題からも分かるように身近な疑問からちょっと専門的な会計学の入口までを紹介している。さおだけ屋が潰れない理由・理由として1・単価を上げて売り上げを増やしていた(物干し台の修繕など、さおだけ以外も勧める←ちょっと悪徳?)2・金物屋が配達のついでに出張販売をしている、仕入れ費用がほとんどゼロの副業。などがあり、ここでは利益(売り上げ―費用)の出し方、会計に騙されない方法について説明している。閑静な住宅街にある高級フランス料理店が潰れない理由・料理・ソムリエ教室をしていた→生徒が店に友人を連れてきたりする→習うほうとしては高級フレンチレストランのシェフから学べるという箔は重要→そのため、有名でもない店でも高級の看板で営業が成り立つ。ココでは本業と副業が繋がっていて成り立つことの大切さを説いている。(連結経営)「ローリスク・ハイリターン」とは得意分野で予算内の投資をすること。とし、予算を立てることの大切さもポイントとしている。在庫だらけの自然食品店が潰れない理由・通販が主で、在庫を置いてある場所を店にしているのでロスが少ない。在庫を抱える危険性について、また資金繰り(回収は早く、支払いは遅く)について、バーゲンや福袋などで在庫を減らす方法、必要な時に必要なものだけを作るカンバン方式や受注生産について、説明している。また、それが家庭にも応用が利くとしている。(いらないものは捨てる。必要な時に必要な分だけ)完売したのに怒られたワゴンセールの理由・チャンス・ロス(機会損失)にならないような仕入れをするためには目利きが必要。不良在庫(商品が余ること)も品切れ(機会損失)も同じくらい危険。それを踏まえた上で、実現できそうなラインより少し高めに目標を設定することの大切さをダイエットにかけて説明している。ギャンブルと回転率・この章では単価を下げて回転率をよくしている牛丼屋などを例に「売り上げ=単価×数(回転率)」の法則を紹介。また、リピーター、人脈の必要性、重要性やポイントを絞り込むことについても説いている。ワリカンの支払い役になる理由・カードを使うことによって現金を持つことができることから資金繰りについて説明。お金(現金)の流れをつかむことは家計にとっても大事。数字のセンス・数学に弱くても、センスがあれば会計は使えることなどを生活の知恵(?)とともに紹介。どれも身近な例題と共に説明してくれるので分かりやすい。会計学に興味がなくても、家計にも使えるので読んで損はないかも?なにより、素朴な疑問だったさおだけ屋の謎が(予測込みだが)解けてすっきり。その他も楽しく知れて得した気分。ただ、自分の仕事で考えると本業と副業が微妙にリンクできそうでしてない問題点が(分かっていたけど)改めて発覚。この辺りをどうしていくのか、会計の面からは考えなければいけない?でも、これを生かして上手く流用できるようになるといいなぁ…。memo 毎月のフリー・キャッシュ・フロー(自由に使えるお金):個人編毎月の収入 プラス□円毎月の最低限の生活費 マイナス□円毎月のローン・家賃 マイナス□円毎月の保険料 マイナス□円決められた毎月の貯蓄積立額 マイナス□円 ↑これを計算して出た額が毎月のフリー・キャッシュ・フローとなる。負債(ローン)の場合、会社と個人とでは意味合いが違ってくることがある。(早く返さないと倒産する会社と長くかけて返す方法もある個人)数字を出してプレゼンすると分かりやすくなる。売り上げを増やすor費用を減らす→利益が増える
December 13, 2005
先日観たドキュメンタリー。(好評により再放送したらしい)北海道別海町、そこには高校が一つしかない。普通科が3クラスと酪農科(昼間定時制)が1クラス。そこの主に三年生にスポットを当てて追う一年。スタッフが住み込みで取材にあたったためか、(取材陣との信頼関係からか)誰もが安心したような距離感でコメントしたり、行動したりしていた。皆、素朴で素直。事故で父親を亡くした酪農科の女子生徒はバレーボール部のキャプテンとして全国大会優勝を目指し、母子2人で暮らす男子生徒は中学生の時からずっと雪深くなるときも休まずに新聞配達のバイトを続け、猟師を目指す男子生徒と一つ年上で東京に進学した彼女、看護科を目指す女生徒、理工科を目指す女生徒、臨時講師をしながら八度目の教職員試験を目指す先生、バレーボール部の顧問の酪農科の先生、毎週月曜日にジャンプを買う先生、存続の危機を抱える酪農科に進学を希望し、学校の希望の光ともなった東京に住む女生徒、などなどの抱える問題、悲しみ、挑戦を淡々と映し出す。先生はみな熱意があり、生徒思い。学生たちはみな親思い。仲間と挑戦すること、自分に挑戦すること、家族の思い、協力、…優しさ溢れる映像。別海町の冬は厳しく、寒さや風の厳しさによって幹をこそぎ落とされ、枝も少ない桜が初夏に咲かせる花は咲き誇るのではなく、ほっこりと温かな気持ちにさせるささやかなものだ。その桜にこの学校の人々の心の暖かさがリンクしていたようにおもう。その中で、猟師を目指す男の子と別れた東京に出てきた彼女がポツリとこぼした言葉があまりに「木綿のハンカチーフ」のようで染み入った。「(別海に帰ろうとは思わない。彼と別れた理由は)私が変わっちゃったんでしょうね…」変わることを選んだ彼女と変わらない(思いで別海の海と共に生きる)ことを選んだ彼…とかぶるナレーションも印象的だった。今でも残る何か。他の人達のこともとても心に残り、彼らの進路に一喜一憂してしまった。懐かしさと暖かさの詰まったドキュメンタリーだった。
December 12, 2005
工房にTV登場(笑)19:00過ぎからのトヨタカップ観戦。オーストラリアのチームの一員としてカズが出場していた。カズの勇姿を見たい観客が多いだけに皆オーストラリアを応援していたようだ。対戦相手はメンバーほとんどが国の代表選手というコスタリカのチーム。前半はオーストラリアが押していたが(カズも大活躍)、後半始まってすぐ、コスタリカがゴール!そのまま1点を守った。残念ながらオーストラリアは負けてしまったが、カズが元気に走っていたのが良かった。
December 12, 2005
Supreme Happiness2003年12月25日発行 大和書房(12月25日に本屋へ足を向けさせようと言うしをん氏の策略だったのか!?)カバー挿画 吉野朔実ブログで公開されている「しをんのしおり」掲載のエッセイをまとめたもの。萌えポイントについて友人と熱く語り合ったり、北から南へ旅に出たり、「ガラスの仮面」「サイボーグ009」「ピュ―と吹く!ジャガー」(漫画)、「ピンポン」「T.R.Y.」「ロード オブ ザ リング」(映画)、などについて、特にアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン出演作や駄作の色合い強い映画についてもしをん節炸裂☆クリスマスの過ごし方や弟君との微笑ましいやりとり、友人の結婚式、胃痛の苦しみ、大阪での通天閣を見た感動も入った一冊!しをん母が結婚相談所の勧誘電話に現状を話してしまうと言うのが面白い。さすが、しをん母も一筋縄ではいかないようだ。
December 11, 2005
God's truthかつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド第7回配本なのに、何故"わたしが子どもだったころ"(という名のあとがき)がないんだろう?ないのは第1回配本分だけだと思っていたのに…。装画・挿絵 原マスミ (よしもとばななとよく組んでる(装画・挿絵担当している)イメージあり)章が死を真ん中に対称となった構成は面白い。(誕生日・神様・犯人・天誅・英樹・死・英樹・天誅・犯人・神様・誕生日)誕生日にいつも赤い蝋燭一本だけ吹き消せないのになんだかモヤモヤとした(例えば、本当の誕生日を両親が間違えて覚えているんじゃないか、なんて)思いがある、四年一組のぼく・黒沢芳雄は浜田探偵団のメンバーだ。探偵団にはリーダーの孝志、”のび太"のような俊也、活発な聡美、そして、ぼくが気になっているミチルがいる。探偵団に入る条件は浜田町に住んでいることで、松茂町に住む親友の英樹は入れない。町で起こった猫殺しの事件、殺された中の一匹がミチルの可愛がっていた野良猫だったことから探偵団は犯人探しを開始。その頃、掃除当番で一緒になった鈴木君は自分は神様だと言いだした。彼のゲームに付き合って(彼を神様として)質問すると、猫殺しの犯人や僕の死ぬ日まで教えてくれ、犯人に天誅を下してくれると言う。ある日、親友の英樹が殺された。警察は事故だと言うけれど、彼の死の真相を考えるうちにぼくはある結論に辿り着く。ぼくは鈴木君に天誅を下す相手を変えてもらうことにした―猫殺しや子どもが殺されること、ミステリではよくあることだけれど、最近は実際にそんな事件が多発していただけになんだかブルーになってしまった。現実にはそんな凄惨なことは(めったに)起こらない、からこその物語、というものもあったはずなのに…。内容としては鈴木君が神様と言う突飛な設定は面白い。自分の思いで(ぼくの希望を叶えて)天誅を人に下すことを約束する、"優良図書"にはありえないであろう設定を実現するあたりはブラックである。ラストは驚きを強めるためにめちゃくちゃな着地を決めているのが残念。その人が共犯者だと不自然な痕跡が残るはずなのに…。その目前の読者をミスリーディングするあたりはまだ良かった(?)のだけどな。諸々の設定は今という時代背景が反映されているともいえるのか。
December 10, 2005
料理の盛り付けのセンスがあまりよくない。作って満足、エイッとばかりに盛ってしまう。でも、本当はどこにでも求められるセンス。どこまでも気遣っていけば、どんどん磨かれるはずなのに、来客に合わせて模様替えをしたような芹沢氏のおもてなしの心に感銘を受けたのに、私ったら全然ダメだー。またいいやって思うのさ。
December 9, 2005
春の雪ってどんな話?と聞かれて…長いバージョンはまぁいいとして、簡潔にと言われたのに対して「侯爵家のダメ男(美男)が自分を好きな伯爵家の幼なじみの気持ちを知っていながら振り回し、傷つけ、他の男との結婚が決まってから自分の方を向かそうとして破滅する話」となった。あれ?あんなに文章の美しさに感動してたのに、あれ?自分の表現力のなさを反省。でも、絞り絞ればそういう話、だよなぁ?
December 8, 2005
「濱松中納言物語」を典拠とした夢と転生の物語とする「豊饒の海」(Mare Foecunditatis)シリーズの第1巻。綺麗な文章、旧仮名遣いと旧字(漢字)も物語のもつ雰囲気を高めている。この頃はそれが当たり前だったのかもしれないけれど…。最初のほうでは文章に見ほれて内容がおろそかになったりして(行きつ戻りつして読んだので)読むのに時間がかかってしまった。旧漢字をと今のものを比べるとかなり違いがあり、略すことによって本来の意味を失っているものも多いのだと今更ながらに感じた。松枝清顕は幕末にはまだ卑しかった武家の家柄を羞じた父侯爵により、幼時は公卿である綾倉の家へ預けられていた。そのため、優雅さに潜む優柔不断をもって育った清顕は彼に恋をする綾倉伯爵の娘・聡子の気持ちに応えず、彼女のことを時に疎み、時に利用し、翻弄していた。二人の気持ちがすれ違う中、聡子に皇族(宮家)との縁談が上がり、話は進む。どうにも事態を動かせなくなったとき、清顕は自分の気持ちに気付き、聡子との先のない恋に身を投じる。「絶対の不可能」において燃え上がる恋、転がり落ちていく先に待つものとは?自らに原因がありながらも美しい悲恋と感じさせる物語。最後まで夢見がちな清顕と覚悟を決め凛とした美しさの宿る聡子、地位安定を図る松枝侯爵と自らは対処しきれず、すべてを人任せにしながらも優雅さを失わない綾倉伯爵は対照的である。また、自らの屈折した思いを忠義と名を変えて仕える飯沼や蓼科の存在、シャムの王子達、清顕との微妙な距離を保ちつつ、友情に応える本多も印象的である。束縛の中の自由、学ぶことへの態度、時代背景も含めて興味深い。登場人物たちが語る自らの意志と歴史の流れの関係性や輪廻についての考え、こんなに考えが違う者たちが居合わせている時代でありながら、未来から振り返ってみれば一緒くたにされるだろう虚しさは三島氏がひしひしと感じていたことなのだろう。他の著書も読んでみようと思った。
December 7, 2005
三島由紀夫「春の雪」読み途中。文章の美しさに圧倒され中。三島作品は二冊目。読みなれてないからそう感じるのか、いや、でもこの格調高さと情景が浮かび上がるような描写に魅了されている。
December 6, 2005
乙女なげやりで冷蔵庫は男か女か父親と話題になったしをん氏。気になったので友人に問い合わせたところ…機械 女性名詞車 女性名詞コンピューター 男性名詞冷蔵庫 男性名詞だ、そうな。ただ、音声(の性別)については良く分からないようだった。なるほど。他の言語ではどうなのだろう?
December 5, 2005
Maidens go Negligent2004年7月発行(太田出版)装画 二ノ宮知子(「のだめ」の!しかし、作者は「平成よっぱらい研究所」にいたく感化されたようだ。ダメッぷり&変態っぷり&奇声を発するという項目において、しをん氏はのだめ…!?)今回も暴走、って普通であってはならない彼女のエッセイ。歯医者でイケメン先生に出会うにいたり、イケメンの(顔だけと言わせないようにする影の)努力に思いをはせることに始まり、確か桃色トワイライトでも入院してたと書かれているお母さんの怪我の原因(弟君の部屋を掃除中、キャスター付きの椅子の上から落ちる)や、オダギリジョーにはまる前の静けさ(大河「新撰組」を見る直前の頃)、バレエに行く前の心の揺れ、彼女の引越し前の叫びも入っている。冷蔵庫など電化製品の性別(音声)に頭を捻ったり、京極氏のどんどん厚くなる本に苦心したり、「自己嫌悪をしながらそんな自分が大好き」ループにはまったり、哀川翔の兄ぃに感動したり、ロード オブ ザ リングでアラゴルン役のヴィゴ様やバクチクに熱いエールを送りつつ大妄想を展開したり、弟君と彼の友人もとうとう彼女の餌食に!なってしまっていたり、書く事がないといいつつも笑わせてくれるのはさすが。ついつい本を読んで一日を過ごしてしまっても、しをん氏がいるから(上には上過ぎる人がいる)と思わせてしまう毒りんご的要素もあるのでは?そうだとしたらまんまと策略にはまっている自分を感じざるをえない今日この頃でありました。
December 4, 2005
AT DEAD OF NIGHT三人目の幽霊など落語を絡めた小説が有名な作者だが今回は…丑三つ時から夜明けまで・静岡県警捜査一課に所属する私と米田警部補が担当することになったのは金融会社経営の藤倉富士衛門殺害事件。しかし、密室殺人と判明したそのときに現場に現れたのは新たに特設された捜査五課。真っ黒な服に丸いサングラスに身を固めた七種警部補を筆頭に、白装束の怒木(いするぎ)、袴姿の車(のり)、坊主頭の巨漢・私市(きさいち)、人形を抱えた少女・入戸野(にっとの)、眼鏡をかけた少年・神服(はっとり)、二メートル百五キロの巨漢・座主坊という神主や坊主、祈祷師などで構成された一筋縄ではいかないキャラの濃い面々。生前の能力にもよるが、幽霊の存在が確認され、エネルギーの高い幽霊ならば殺人が可能であることも判明し、幽霊専門部署として試験的に創設された五課は通常捜査を行なわず、調べるのは死人ばかり。たぐい稀なる霊感の持ち主だった私は七種に五課へ来ないかと勧誘される。復讐・南アルプスの麓にある雪深い場所で起こった事件。死んだのは悪徳ジャーナリスト、容疑者は宿の主人・立松。しかし、状況から密室疑惑が起こり、またしても五課と鉢合わせする羽目になった米田警部補と私。闇夜・死んだ加藤嘉衛門の親族が次々に事故に逢う事件が発生。犯人は嘉衛門なのか?相変わらず米田と七種のそりは合わないまま、間をとりなし事件を解く私。幻の夏山・米田が発砲した容疑者が重体に陥り、もしも死亡すれば容疑者の幽霊によって彼が狙われるのが明白。そんな状況下にもかかわらず休暇を取った米田のガードとして同行する羽目になった私。嵐の山小屋に伝わったのは容疑者死亡の報。山小屋の中にいる誰かが憑依される可能性もあると七種に知らされ―最後の事件・悪徳催眠商法を行なっていた栗端が密室内で死亡。いつものように角を突き合わせる米田と七種。犯人(幽霊)を追い詰めたと思ったその先にある真相に気付いた私は…幽霊の存在を認め、世の中の密室、不可能事件のほとんどは幽霊によるもの(自分を殺した犯人に対する復讐)という設定が面白い。ただ、幽霊は目的を達成すれば成仏したり、大体の存在期限が一年と逃げやすくもある存在である。場合によっては地縛霊となったり、死因と持つ能力に関係があったり(火災で死んだら火が扱えるなど)、素質がなくて幽霊にならないものもいたりと細かい設定も興味深い。反目しあう上司・米田と七種がいつも見当違いの捜査を打ち出し、私や怒木は苦労しっぱなし。結局、幽霊の存在も認識でき、一家の捜査にも関わる私が一番真相に近づきやすいのは明らかなことかもしれない。一風変わった犯罪記録(ミステリ)である。
December 4, 2005
2001年7月発行装画 羽海野チカ(「ハチミツとクローバー」の作者!本書内では1巻発行したばかりで早くもハチクロに描かれる青春群像に三浦氏レーダーがヒットしていたことが発覚している。さすがだ)ウェブマガジン「しをんのしおり」+「草思」に寄稿したものなどをまとめたエッセイ集。第何弾のものだろう?しかも、同じウェブマガジンからまとめた(時期は違うが)本でありながら出版社は毎回のように違うというのも面白い。ちなみに今回は新書館より発行。古書店でアルバイトをしながら友人と妄想三昧。全て(人間や女であること)を捨てても漫画があれば生きていけるとのたまい、三味線や盆栽に心を動かされ、生意気な子供や万引きした女学生に腹を立て、好きな俳優やミュージシャンにウハウハし、箱根駅伝さえ餌食にし、確定申告に苦心する…愛言葉は「サイボン」で!最近の方が輪にかけて爆走しているように思うが、それはもっとクリアに描かれているからだろう。今日はおとなしく家で完読(笑)
December 3, 2005
THE PASSION OF LIFEこの英訳は必要なのだろうか…?まぁ、いいんだけどさ。週刊新潮に連載したもの。2003年10月発行挿絵・装画 松尾たいこ表紙は北斎をカジュアルにしたような感じ、章扉は花札風。夜中に手に取れば怪しい闇の中に不気味な笑いをもたらし、電車内や喫茶店で開けば思わずニヤつく顔を引き止めるのに苦心する彼女の爆笑妄想一直線エッセイ。今回も突っ走ってた。おじさま達も読む週刊新潮連載だったというが、おじさま達はついてこれていたのだろうかとそちらにも興味津々になってしまった。そういえば仁丹好きだったなーと思い出してみたり、仏の教えにだって真っ向立ち向かう彼女にホレボレしたり、W杯をあれだけ妄想いっぱいに見たらお腹一杯になるだろうが、それこそおじさま達はどう感じたのだろう…と疑問を呈したくなってみたり、NHKに物申すに一口乗ってみたり(言語の乱れ)、相変わらず天晴れなほどのオタクっぷりに圧倒されてみたり、昼ドラの正しい見方(ツッコミが多いほど良く、予算をかけてはいけないそうな)になるほどなーと思ってみたり、同居しているという友人(男同士)をそういう眼で見ると見えてくるのか…と笑いが漏れたり、バスの運転手さん達の挨拶を微笑ましく思っていたのは一緒だ!と同感してみたり、と、今回も見所たくさんの一冊となっておりました。いや、でも、外で読むのは本当に自粛しよう。笑いこらえた人って怪しすぎる…。口の悪い弟君の出番が少なかったのが残念でありました。
December 3, 2005
アルバイト探偵シリーズの第…何弾だろう?高校4年目の冴木隆は最近ちょっとヤバめの盗品(万引き商品など)の仲買のバイトをしている。バイト先の社長の名はケンイチ。国家権力に協力して逮捕しようとするも失敗。被害にあった中国系マフィアにもうらまれるはめに。その頃、内閣調査室副室長・島津が父・冴木涼介に依頼に訪れる。7年前に失踪した武器商人モーリスの最後の依頼(品)について。それは大量破壊兵器、おそらく核であり、モーリスの死体が見つかった日本にまだある可能性があった。彼の取引相手は誰か?ケンイチの兄・梅本やロシアのマフィア、中国マフィア、各国情報部にテロリストグループも浮上、そして日本の国家権力と冴木親子も入り乱れて捜査、争奪戦が繰り広げられる。今回のヒロインはフランス人とロシア人のハーフ・モニーク。冴木親子(特に涼介)の活躍はいつもと変わらず鮮やか。リュウの本当の両親の情報は未だに謎が残る。いつか判明する時が来るのか気になるところ。
December 2, 2005
押井守監督(productionI.G.)攻殻機動隊の映画化第2弾。少佐(素子)が失踪後の公安第九課。アンドロイドが主人を殺害後、暴走、自害するという事件が多発。その中に警察関係の人物がいたことから公安も動く。バドのパートナーにはトグサが。情報伝達が早く、データベース検索も早く、便利だが、記憶を外部に託したことによるハッキング、乗っ取り、記憶操作も起こる。欠損部分をサイボーク化したり、擬体によって補うことによる葛藤。人間を人間たらしめるものは何か、精神?体?記憶?その境界が曖昧になった時に訪れる孤独。その一線を越えて向こう側へといった素子に理解を示しながらもこちら側にとどまるバド。また、アンドロイド技術も発達し、どんどん人間に近づいている。サイボーグ化した人間と人間の情報を詰め込んだアンドロイド。人と人形の違いについても何度も語られている。バドが「一度でも魂の入った人形の犠牲は考えなかったのか」と少女に問うシーンは印象的。また、オリジナルの肉体がもうどこかすら分からなくなっている彼がオリジナル(人形ではない生身の)の犬を飼い、外部記憶に接続できるようにしてあってもオリジナルの肉体のあるトグサが娘に"人形"を土産に渡すシーンのあまりの対照的な違いが衝撃的。そのスタンスの違いは生身を持つ者と手放した者の抱えるものなのかもしれない。離れていても素子とバドが理解し合い、絆が深いところも印象的。深く、興味深いテーマで引き込まれるが、先人の言葉をもちいた禅問答のような会話が続く(ので、分かるのだが、ちょっと難しい。)また、脳内伝達?で会話している時に機械を通した音(声)になっているのが聞き取りづらくて苦労した。
December 2, 2005
そして名探偵は生まれた・名探偵・影浦はその名の通り名探偵である。探偵としてしか生きれない、言い換えれば他の生活能力がない彼の助手として探偵小説好きの私・武邑はいた。いわくつきの山荘で行なわれた社内親睦会のゲストとして呼ばれた影浦。彼の表の顔は現実主義の紳士、しかし、その実体は探偵では表舞台に立つこと叶わず、大金も手に出来ないとぼやいていた。そんな中起こった殺人事件、犯人が分かったといった影浦が第ニの犠牲者に!後を継ぐのは私・武邑ただ一人。生存者、一名・宗教上の信念からテロを起こした宗像達也、森俊彦、永友仁美、大竹三春の4人は幹部の関口、稲村に連れられ、当面の潜伏場所となる無人島に来た。しかし、関口が去り、稲村の口から使い捨てられたとき知らされる。そして、起こる殺人事件。一人、また一人と殺されていき、最後に残るのは…館という名の楽園で・N大学探偵小説研究会のOB・冬木に「館」に招待された小田切、水城、岩井、平塚の4人。冬木は執事やメイドも雇い、それぞれに役を振って館にまつわる歴史、そこで起こる殺人事件を演じようと提案する。割り振り通りに起こる殺人事件(の振り)、各自が推理をめぐらす―名探偵が俗物で…と言う切り口が面白い一話目。そして誰もいなくなったのように一人ずついなくなり、しかも謎を残したラストの二話目。ミステリ好きならおなじみの「館」を実現させたという夢ようなの中で起こる事件と切なさの残る三話目。どれもひきつけられる話ばかり。
December 1, 2005
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