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なんかモヤモヤした読後感だけ残っていて、記憶からすっかりこそげ落ちていた一冊。久々に再読。4つの高校が居並ぶ、東北の町で奇妙な噂が広がった。4校合同の「地歴研」のメンバーは、その出所を追跡調査することに。やがて噂通り、一人の女生徒が姿を消した。そしてまた新たな噂が流行り、街中では金平糖のおまじないが流行っていた。退屈な日常、眠った町、出て行きたいと願う者と、ここにいようと思う者。そこに別の"世界"もからまる。見えるモノ、見えないモノ、信じる者、信じられない者、願う者、気にしない者、仕掛ける者、策略をめぐらす者、巻き込まれる者、抵抗する者、そして、それぞれが選択する日がやってくる―…あれ?記憶していたよりも面白かった。きっと、ラストがある意味ぶっちぎられて終わるのがかつての私は気に食わなかったのだな。全てに答えが出るわけではないのに…人の中で情報が変態し、不安が煽られるというのは初期の頃から恩田氏お得意のもの。(進学などで)町から出ようとする友人に、そのことに疑問を感じる少女の台詞、場景から映画「ふたり」を思い出した。たしか亡くなった姉の恋人(?)から、町を出ようといわれた妹が”自分はここから(想像することで)どこへでもいける”といっていた、気がする。映画見たときも名言だなぁと思ったのだけど、それを思い出したんだな。別の世界に迷い込む連作短編を最近読んだはずだが、誰の何だったかなー。こうやって記録しておかないとすぐ忘れてしまう。それはそこに長くいると人ではなくなってしまう物語だったのだが・・・・・・・過去の記録を見直していておそらく恒川光太郎の「草祭」のことだったと。まぁ、内容は全くの別物だったのは覚えてたけど。
July 31, 2009
どこまでも甘いラブストーリー。有川浩仕様の甘さは砂糖ざっくざくの甘さで、どこか少女漫画的(「きみはペット」を思い出した)なんだけど、なんか憎めない。いや、憎む必要もないのだけれど(笑)ある日、道端で行き倒れていた”いい男”を拾ったさやか。イツキとだけ名乗った男は、家事全般を担うことを条件にさやかの家に身を寄せることになる。めちゃくちゃ雑草にも思える植物までも詳しい彼と道草しながら食べれる草を収穫するうちに、味覚も健康仕様に変わり、彼への恋心も高まるのだが―のんびり道草してみたくなる一冊でもある。
July 30, 2009
かつて「三匹の悪がき」と言われた"おっさん"が自警団を結成。詐欺に痴漢に動物虐待・・・、孫と娘の高校生コンビの手伝いを得、ご町内の悪を切りまくる!ほのぼの、というか、どこかバンドワゴン的な空気あり。起こる事件はほのぼのというよりは、悪いことも、えげつない事情なども描かれているのだが、後味は悪くない仕上がり。主役は"おっさん"なのだが、甘いラブコメ込であるところがさすがの有川浩、か?~ネタバレメモ~・清田清一(キヨ)~定年退職後、近所のゲーセンに再就職(経理管理)した剣道の達人。 孫の手ほどきでカジュアルな装いに。・立花重雄(シゲ)~柔道家で居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主。いつもジャージ。・有村則夫(ノリ)~機械をいじらせたら無敵の頭脳派、工場経営者。 遅くに授かった娘に理解のある父親である…が。 祐希に"最も危険なおっさん"と思われる一面と技術を持つ。・清田祐希 ~キヨと二世帯住宅で同居している高校一年生の孫。 一度も働いたことのない空気の読めない母親、 強く押せない父親がいる。 口うるさいジジイだと敬遠していたが、強い"おっさん"の姿を見て 再び剣道の手ほどきを祖父(キヨ)に頼む。・有村早苗 ~ノリの愛娘。女子校の一年生。早くに母を亡くし父と二人暮し。第一話定年退職した日、嫁の策略に乗った息子に生徒のいなくなった剣道場を潰す提案をされて怒り心頭の清一はシゲ提案の施設自警団に賛同。ノリも誘って夜回りを始める。再就職したアミューズメントパークの経理は管理がずさんで、度々強盗にあっていたことが判明。かつあげを撃退したりしていたら、偶然バイト先がかぶった祐希狙われる。昔悪さをしていた店長の須田がかつての仲間に脅され、強盗の片棒を担いでいたのだ。清一の勤め上げた本社が地元第一位のゼネコン系列会社で、裏社会にも仁義を切っていたこともありそういった背景と、腕力、ノリのスタンガンで、ただのチンピラだった男を追い払い、判断を任された祐希の采配で、店長は執行猶予付き有罪"二度目はないけど、今回は様子見"+祐希の時給100円アップに。同じ職場でダサいと恥ずかしいといいながら、祐希は清一にカッターシャツをプレゼントし、コーディネートの相談にも乗る。ほのぼの結末。第二話女性が襲われる事件が多発。「三匹のおっさん」出動!活動に気付いていながらも、協力させてもらえない祐希はふてくされるが、偶然、襲われていた女子高生を助ける時間稼ぎをする。なんとその可愛い女子高生はノリの娘だった。ノリが娘を襲われた怒りでやりすぎてしまったため、一計を案じる必要性が出るが、犯人が警察官であったため、細かいところは突っ込まれずにすむ。なにかあったときに手遅れにならぬようにしたいと祐希は清一に頼み、剣道を再び始めることに。第三話ノリの服選びに買物に出た祐希と早苗。そこで見てしまったのは何か関係がありそうな重雄の妻と男の姿。実は男は詐欺師だった。男は勿論退治。重雄は妻をぞんざいに扱ったことを反省しつつ、詐欺だったということは隠し、妻を迎えに行く。結末を聞き、モヤモヤした気持ちを相談できる相手が娘(早苗)に出来たこと、その相手(祐希)は他の妙な男に引っ掛るよりは安心かとそっと見守るノリであった。第四話以前、清一の道場に通っていた生徒・工藤昴が中学校で飼育しているカモが傷つけられており、教師に動物園に引き取ってもらうといわれ、最後まで飼育したいと相談に訪れる。三匹と高校生コンビも協力し、犯人を捕まえることに。生徒と同一距離を保ちたいがために飼育委員を突っぱねた教師や、心配して飼育小屋に立ち入っていた用務員も疑われていたが、犯人は複数の生徒だったことが判明。処分は学校側の手に託される。一連の事件の後、大人に守られるとたかを括った"ブランドガキ"になるなといわれた昴と同じ飼育委員の美和は親にそれぞれ万引きといじめをしたことがあることを告白。こっぴどく叱られ、弁償と、許されない罪を実感するのだった。話の横筋に子供を過剰保護をする親、一律に防御せざるを得ない時勢、ご近所コミュニティーの崩壊を嘆く清一の妻・芳江の言葉も実問題として起こっている。第五話早苗と祐希は順調に距離を縮めていっているように思えたが、早苗のクラスメイト・潤が祐希を紹介してほしいといったことから不協和音が。早苗にその気はないと思い知る祐希と、紹介を断りきれずに祐希と潤が仲良くなったらと落ち込む早苗、落ち込む早苗を見て怒り心頭のノリ、がらにもなく探りを入れるキヨ・・・実は潤は写真をネタに男に脅されており、危ない目にあっても無事助かっていた早苗に嫉妬、祐希との仲を裂こうとちょっかいをかけていた。転向する予定のある潤の餞に「三匹のおっさん」出動。祐希と早苗もいい感じになり、複雑な親心のノリを諭すシゲとキヨの姿がほほえましい。第六話ありえない高額商品を買ってしまった祐希の母が原因で夫婦喧嘩勃発。クーリング・オフをさせぬよう脅しにきた業者と息子夫婦を清一が一喝。「三匹のおっさん」の活動が芳江にばれており、彼女の依頼で老人がはまる悪徳業者を調べることに。老人の寂しさに漬け込んだ商法だとつきとめ、再発せぬよう憩いの場の提案、市役所と協力して注意喚起の仕方の提案などをする。そしてほのぼの暖かいクリスマスを迎えるのであった。
July 30, 2009
*朔風ノ岸五十両を掏られたと悲鳴をあげた二番番頭のいる店で働くほとんどの者が毒薬で殺された。犯人は二番番頭に罪を被せようとした三番番頭の仕業。笹塚を手伝う磐音。妹の伊代の婚礼が決まり、祝の品を購う。関前藩と若狭屋との本取引はもう大詰め。関前藩の若手藩士らとともに磐音も奔走する。山葵の里での揉め事解決に一役買い、中川ら蘭学医を狙う一派を撃破し、元許嫁の奈緒こと白鶴を描いた絵師・北尾重政を救う。*燕霞ノ峠磐音も働く鰻屋・宮戸川の奉公に出ることになった幸吉が騙りにあい、犯人探しに奔走。お灸を据えつつも犯人は磐音がしっかり捕まえる。吉原の大夫復活入れ札で白鶴は二の位に。遅れながらも無事、関前藩からの船が到着。帰りの品もうまく商売が成り立つ。やくざの借金取りと女衒の護衛をすることになった磐音と品川柳次郎。伊代の夫・井筒源太郎挨拶し、中井半蔵の命を狙う藩内の刺客を撃破。*朝虹ノ島男にたぶらかされた力芸をするおちかを探し出し、刃こぼれした包平を天神髭の百助の研ぎに出し、今津屋が出資するとある藩の石垣普請の石の買い付けに同行し、問題解決に奔走する。
July 30, 2009
BROTHER SUN SISTER MOON タイトルは1972年のイタリア映画から、らしい。それぞれの大学時代を振り返った構成。同じ時を過ごしたり、たまに会うだけの関係だったり、一緒にいても印象に残っていること、感じていたことはこんなにも違う。本、ジャズ、映画、それぞれが大事なものを持ちながら重なり合ったり、離れて行ったり、繋がっているけど、繋がってない人々の風景が描かれる。それぞれの描写だし、ミステリと言ったわけではないので回収されないままのエピソードばかり。だが、それも恩田陸の得意とした分野・・・か?共通キーとなるのは一緒に調査学習に出たのに人がいなかった一地域、空から川に降ってきた蛇が泳いだこと、聖フランチェスコの青春時代が描かれた映画だ。第一部 あいつと私学生時代に戻りたいとは思わない私。バイトして、本を読んで、授業に出て、ちぐはぐしながらも学生生活を送っていた。―文学少女が小説家を目指す自覚をしたのが大学4年間だったという楡崎綾音の話。第二部 青い花大学でジャズサークルに入り、どっぷりジャズに浸かりつつも、どこか冷めていた戸崎衛。人がいない民家、空から落ちてきて泳いだ蛇―箱崎一、楡崎綾音と一緒に目撃しつつも気になるところは違った高校時代のあの日のことと不定形な未来について考える。第三部 陽のあたる場所自分の物語などなく、映画ばかり見て、人が映画撮る手伝ってばかりいた大学時代。現在、映画監督となった箱崎一は過去を都合よく解釈している先輩らの言葉をライターから聞きながらインタビュアーの質問に答えながら、初めて徹夜した日のこと、蛇のこと、綾音のことなどを思い起こす。「別れるために出会った」という映画の台詞が響く。
July 26, 2009
「まんまこと」シリーズ第2弾。”しゃばけ”の作者が贈る、もう少しオトナの時代物。高橋麻之助~神田で8つの支配町を持つ古町名主の跡取り息子。 生真面目で勤勉な若者だったが、6年前からお気楽ものに。 ふらふらしているが、その推理力はなかなかのもの。八木清十郎~町名主源兵衛の息子。麻之助の悪友。もてる。相馬吉五郎~生真面目な同心見習。麻之助らの友。9歳の幼い許嫁・一葉がいる。野崎寿ず ~麻之助の許嫁。武家の出。宮三郎は兄。吉五郎はまたいとこ。お由有 ~24歳。麻之助らの幼馴染。源兵衛の後妻。6歳になる息子の幸太がいる。~ネタバレメモ~・こいしり麻之助と寿ずの婚礼の日、源兵衛が卒中で倒れた。後先短いと見える源兵衛は息子・清十郎に妻以外にその後が気になる女性が二人いると告げる。清十郎の頼みで麻之助と吉五郎も女性探しに協力。絡んできた輩を簡単にのした吉五郎は、両国橋の道端で物売りや芸事をする傍ら女性をたぶらかしたりもする連中らに崇められてしまう。その中の顔役・貞は麻之助の遊び友達の一人だった。二人の女性を探す過程で、秘密に動いている麻之助が婚礼を嫌がっていると寿ずに誤解されるが、無事解決。婚礼を挙げる。源兵衛の探し人らもそれぞれ見舞いに来るが、夫のいる身、再び縁を結ぶ気はなかった。だが、その後、源兵衛がまた倒れ、亡くなり、麻之助の想い人だったお由有が未亡人に―・みけとらふに町名主を継いだ清十郎。吉五郎の姉の子・おこ乃が「猫が化ける」噂のために飼えなくなった子猫を救ってくれと麻之助の元へ。猫の噂は3つ。それを辿って原因を探る麻之助。*昼間から女の化け猫が出る→男に色目をつかうと言われるお菊が化け猫と呼ばれていた。*子猫が虎のように化ける→小判を一時預けたら両国橋で遊び放題と言う詐欺。 (子猫=小判が大きく化ける)*化けた猫は閻魔様の使い→詐欺の首謀者が閻魔王坐像の下に金子を隠していた。子猫らは悪友三人それぞれで飼うことに。麻之助~ふに、清十郎~みけ、吉五郎~とら。・百物語の後吉五郎が麻之助と清十郎に褒美の金子の分け前を届にきた。覚えが無い二人に、吉五郎は季節外れの百物語に参加した商人が財布を盗まれた件だと言う。話を聞いても覚えが無い二人。なんと依頼人とともに財布を取り返そうとした者が、子を殺された妖怪だったと思われるのだ―・清十郎の問い父の宗右衛門が大山参りに出たため、町名主名代となった麻之助。そこに持ち込まれた問題は落としたお守りの持ち主を特定することだった。一人はお寿ずの姉が嫁いだ旗本に奉公している、出入りの献残屋の娘・おせん。一人はお由有の父・札差大倉屋角右衛門の店で働く彦三。どちらかを選ぶことは、それぞれの主人も出てきてしまっており、遺恨を残しそうな問題。悩む麻之助だったが、おせんはお守りをくれた許嫁との結婚を恐れ、実は捨てており、それをみた彦三は嫁もとらずに上方に修行を行くのを迷ってお守りを隠していたことを見通す。そして、おせんの許嫁の本性を暴く企みに彦三を関わらせる事で二人の仲を取り持つことに成功する。清十郎の問いとは「今回の件でもし、お由有とお寿ずがとことんいがみ合ったらどちらの肩を持ったか?」というもの。勿論麻之助は答えず。・今日の先生真面目で通してきた炭屋の大岩屋正蔵が、余命一年を告げられ、死ぬ前に遊び倒したいと麻之助に頼みに来る。快諾した麻之助だったが、正蔵の病は仮病だと無駄遣いをたしなめる正蔵の弟の娘・おゆらとおゆらの父らに店が乗っ取られるのではと心配した正蔵の妹の子で、大岩屋の手代・万次郎という反発しあう二人もついてきて道中不穏な空気に。途中、父親の借金の方に攫われたおゆらを助けるために押し入った有名な高利貸し丸三の家で麻之助は丸三に気に入られてしまう。そして、病、医者のことも解き明かし、おゆらの家の借金も何とか丸く治めて万事解決・・・?・せなかあわせ突然、麻之助に三行半を下さいと言い出すお寿ず。八木家から"あ"の文字を持つ者が"おゆう"にも見える相手に出した恋文が届けられたことが原因らしい。手紙を届けたのが幸太で、知っている名前のところに持ってきただけとすぐ判明するが、一緒に問題を究明しようと町に出た二人。→手習い所→小道具屋などを捜し歩き、立場ゆえ、病で亡くなった故に添えなかった恋を知る。触れ合えそうで、お互いに引いてしまうしかなかったお由有とのことを思い出しながら、距離の縮まったお寿ずと笑いあう麻之助だった。せなかあわせ:二人が後ろ向きになることから、仲の悪いこと。拗ねた様。<江戸後事典>ままならない恋を抱えながらも、現実を生きる人々が時に切なく、時に軽やかに、時に優しく描かれる。
July 24, 2009
ウリをやっていると噂される女子高生・瑠璃。陰でこそこそ噂され、男を取ったと難癖つけられても果敢に立ち向かう彼女が出会ったのは、美貌の持ち主で、動物や植物などの声がきこる特異な能力をもち、周囲から浮いている先輩・周子。傷つき、もがきながら生きる少女たちの一年間を描く青春小説。付き合っていた年上女性を殺されてしまう男子生徒、不倫する夫を失うことを恐れ、娘に依存、過食症になった母親、母親に縛られ、無かったことにして過ごそうとする妹に苛立つ姉、同性でありながら、それぞれが失いたくない存在だと感じる瑠璃と周子などが描かれる。
July 22, 2009
恩田陸お得意の犯人探しの中に起こるどんでん返し本。山中にひっそりとたたずむ古い洋館には、3年前、近くの湖で不審視を遂げた実業家・朝霞千沙子が住んでいた。現在、朝霞家の一族が集まる洋館を訪ねる記者とカメラマン。彼らは千沙子に育てられ、事故死した映画監督・峠昌彦のことを彼らにインタビューする予定だった。彼らを初め、予定外の来客がある中、見知らぬ男の死体が発見される。警察に連絡しようとした翌朝、嵐で土砂崩れが起き通行不能になったことが判明する。数日前、館には「訪問者に気をつけろ」と言う不気味な警告文が届いていた。「訪問者」とは誰なのか―?全体を通して鍵となるのは、昌彦の最後の作品といわれる「象を撫でる」。これは"盲人、象を撫でる"の話からきており、盲人が象の各部所を撫でるが、それぞれ違う感想を持ち、全体像がつかめないというもの。~ネタバレメモ~井上唯之・記者を装い朝霞家を訪れる。実は昌彦の友人で、彼の顧問弁護士。 彼の遺言「父親に映画の権利などの遺産相続させる」を執行するため、 父親探しをしにきた。昌彦と千沙子の死は他殺では?と疑う。 千蔵ら兄弟たちの意向を汲み、「父親が名乗り出なかった場合の相続人」である彼が 昌彦の遺産は彼が相続する。長田 ・唯之と行動をともにするカメラマン。実は昌彦と組んで映画を撮っていた。朝霞千蔵 ・千沙子の弟。朝霞大治郎の長男。大治郎の持っていた財団法人理事長。朝霞千次 ・次男。大学で歴史を教えた後、個人的に歴史の本を書く。朝霞千衛 ・三男。大治郎の流通関係の事業を任されていた。朝霞千恵子・次女。宮脇恊一郎・千恵子の夫。商業写真家と芸術写真家をうろついてた。更科裕子・朝霞家の家政婦兼ヘルパー。看護し、調理師でもある。 かつて千沙子が経営する育児施設を手伝ったことも。羽澤澄子・昌彦と同じ育児施設で育ち、夫のDVから逃げて暮らす女性。羽澤愛華・澄子の娘。小野寺敦・依頼により千沙子の振り(幽霊を演じた)をした劇団員。「訪問者」の警告は朝霞兄弟のでっち上げ。小野寺への依頼をしたのも兄弟。外に視線をそらし、兄弟不仲を見せる中、澄子を救うため彼女の夫を陥れる罠を仕掛けていた。だが、事故で夫は転落死。それが謎の遺体となった。澄子と愛華を守るため、井上らにも頼み、見知らぬ浮浪者の遺体と入れ替えることに。生前の昌彦と関りのあった小野寺は知らぬ振りして依頼を受けたが、実は唯之と同じく千沙子と昌彦の死を解明しようとしていた。彼らの死はこの地で噴き出す(温泉)ガスでは?という結論に達する。昌彦の実の父親は朝霞大治郎ではないか?と言うのが小野寺の推理。兄弟も納得。
July 22, 2009
"ディア ドクター"ある日、村から姿を消した医師。彼が姿を消したことにより浮かび上がるそれぞれの人生、医師のついた嘘―のどかに見える農村、しかし、過疎化、高齢化が進む村に住む人々には問題が。凄腕医師が僻地で活躍!というわけではない地味な映画だったが、それこそが現実のように見え、だからこその住民の願い、医師のついた嘘がいろいろ考えさせられ、いい人ばかりでないことに納得しつつも嘘の中の優しさ、自分を守ろうとする人の弱さに胸打たれた映画。だが、ぼやけた輪郭の所もあり、小説を読めばいくらかハッキリするかと思ったのだが、それはほとんどはっきりしないまま。映画の小説化というよりは、映画のアナザーストーリーが楽しめる作りとなっている。この本単独でも楽しめるのだろうが、個人的には映画を観た後に読んで良かったと思った。読みながらあのシーンの重みはこんなにも深かったか!と振り返る場面あり。・・・映画と同じ時間、シーンは無いのだが。~ネタバレメモ~・1983年のほたる二時間に一本のバスに乗り塾に通うりつ子。村で珍しい塾通いに姉たちは良い顔をしない。バスの運転手の一人を胡散臭く思っていたのだが―鳥飼りつ子(井川遥)の中学受験の頃の話。・ありの行列島の田尾医師の代診で訪れた男。僻地医療、孤独・退屈を倦む老女に翻弄される医師の姿が描かれる。代診に来たのは瑛太のやっていた役のその後か?・ノミの愛情優秀な小児科医で、同僚、部下からも信頼の厚い医師である夫は非の打ち所がないように見える。外では。家では家族をぞんざいな扱いをするのだが。元救命救急センター看護師の私は、夫が怪我をした時にかつての輝きを取り戻す。乃木朱美(映画のころには離婚したんだっけか?大竹朱美as余貴美子)の結婚時代の話。医療に全力を尽くしすぎる夫を見てれば、映画での「医者はもういい」の台詞は初めの印象よりも重く響く。喘息の息子が幼稚園生の頃の話。・ディア・ドクター元医師だった父が倒れた。病院に駆けつけたぼくは父に憧れながらも、その眼差しを父に受け入れられなかった兄のことを想う。これはおそらく兄が伊野治(笑福亭鶴瓶)なのだろう。兄は父ではない何かに心を捧げることが出来るようになったのだろうか―これが治の嘘の原点だったのかもしれない。・満月の代弁者僻地医療に携わるものの理想と現実のギャップ、島民の願いに巻き込まれ島民の都合の良い"いい先生"と化し、早くも辟易してしまい、4年で別の医師にバトンタッチして島を離れることにした医師が最後についた嘘。頼りないと思われた引継ぎ医師は彼の嘘を受け継いでくれると言う。as瑛太の医師のその後もその後。僻地医療の中で生きる老人、介護する家族の現実はどこも厳しい。彼もかつての伊野のことを考えることはあるのだろうか?島を離れた彼の下に急に今の医師が村を離れてしまったので、臨時で村に来てくれとの電話が。それは、今更かかるはずの無い朱美からの電話だった。朱美の息子ももう(瑛太が次に働く予定の)病院の人事を担当するような年になっている頃。共犯ではないのだが、そのような、時を越えた会話を交わす二人に何か救いをもらった気分になるラスト。気になる伊野治のその後はないのだが、それがあると映画の余韻が打ち消されてしまうからだろうな。
July 22, 2009
5・流天ノ門新年早々、磐音は押し込み(強盗)の捕物をする与力笹塚を手伝う。吉原でお披露目する磐音の許嫁であった奈緒(白鶴)が狙われていると聞き、彼女をかげながら助け、吉原、丁字屋の力になる。竹村から譲られた仕事はおばばの用心棒。だが、彼女は手下に裏切られた盗賊の娘で、彼女の仇討ちの力になる。攫われた医者の揉め事にまきこまれる。道場破りを撃退す。金兵衛長屋の新住人・お兼が問題を起こしそうな気配。6・雨降ノ山両替商今津屋から花火見物の納涼船の護衛を頼まれた磐音。その後、男に絡まれるお兼を助けたことから金兵衛長屋の女衆から避けられる憂き目に。豊後関前藩の財政改革(再建)の一角として、特産の品を今津屋の仲介で若狭屋と取引できることに。だが、まだまだ先は長そうである。長屋のはつね婆さんが首を括った。老人を騙して金を盗む男を追う幸吉を助ける磐音。病に倒れた今津屋の奥方お艶の大山参りに付き添うのは、主人の吉右衛門、おこん、磐音、宮松。お艶が余命僅かと知った吉右衛門は、今津屋の後見を磐音に頼み、彼らを先に江戸に帰す。7・狐火ノ杜花見をする一行、傍若無人に振舞う輩を一蹴するも目をつけられてしまう。怪我した竹村の代わりに品川と二人で工事仕事についたり、風呂屋の用心棒を頼まれてみれば、品川の知り合いの女性に降りかかる問題に関わることになったり、奈緒を探している時に知り合った鶴吉の敵討ちに助力したり、蘭学医・中川の用心棒として成田まで赴いたり、王子稲荷参りに由蔵らと出かけたら、おこんが攫われ探し回ったりする。相変わらず用心棒したり、退治したり、逆恨みされたり、決闘を申し込まれたり、人助けをしたり、と各種問題に巻き込まれまくり、切りまくっている磐音である。
July 18, 2009
第二次世界大戦直後、国家の未来に関わる重要文書が入った「箱」を父から託され、GHQをはじめ大きな敵に身を追われるはめになった、子爵の娘・咲智子。彼女はがらっぱちだが優しい青年に助けられ、そのまま彼の家にかくまわれることに。「東京バンドワゴン」シリーズ番外編は、なんとサチおばあちゃんと勘一おじいちゃんのなれそめ編!今までに出てきた人との関りも見えてくる。地味派手で心温まる物語。~ネタバレ登場人物メモ~五条辻咲智子~子爵・五条辻政孝の長女。度胸がある。 堀田家に匿われ、身を隠すために勘一と偽装結婚し、サチと名乗ることに。 そのまま、それが事実となり、勘一と結婚し、正式(?)に”堀田サチ”に。堀田草平 ~東京下町の古本屋の二代目店主。インテリ。 父親はと呼ばれ、一時代を築いた政財界の大物・三宮達吉。 ケンブリッジ大学卒で自身と父親の人脈は広い。堀田美稲 ~草平の妻。明るく朗らかで夫を立てるが、いざという時の発言権も持っている。堀田勘一 ~草平の長男。がらっぱちの江戸っ子。口より先にてが出る性格。 父親の影響で流暢なクイーンズイングリッシュを操り、医学生でもあった。 母親が転地療養で父と東京を離れたのを機に三代目店主に。大山かずみ ~堀田家に居候する9歳の戦災孤児。 咲智子の両親を探すために組んだジャズバンドでは マリアとともにボーカルを担当。高崎ジョー ~混血の若き貿易商。の異名を取る、美男子。 勘一の良きライバル。和泉十郎 ~元・日本陸軍情報部の軍人。着流しをまとい、癖のある喋り方をする。 彼の喋り方は彼が息子のように可愛がった我南人に受け継がれている。マリア ~日本人離れした、華やかな美貌のジャズ・シンガー。サバサバした性格。 妾腹の子で確執があったが、父親はとよばれ、 鉱山を多く所有し、土木関係をはじめ、表裏に渡って力をもつ介山陣一郎。 咲智子を助けるため協力するマリアに介山は手を貸す。海坊主・山坊主・川坊主 ~介山に仕えるものたち。皆坊主頭をしている。ブアイソー ~ジョーのボスで、草平の古い友人。国の政の深い部分に関わる謎の人物。顕円 ~近くの神社の神主。草平の幼馴染。祐円 ~顕円の息子。勘一の幼馴染。人はいいが、口が軽い。ヘンリー・アンダーソン~GHQの参謀第二部の将軍。マッカーサー最大のライバル。 咲智子の両親を攫い、「箱」を狙う。 妻はジョーを捨てた母親だった。ネズミ ~町のチンピラ。ジョーの仲間。我南人がミュージシャンを志す決意をしたギターは、ジョー、十郎、マリアからのプレゼント。
July 15, 2009
厳格な父、家政婦から後妻に入った母、先妻の息子達、後妻の連れ子の娘、彼らの間に生まれた娘、兄妹は分け隔てなく育てられた。だが、事実を知らなかった子供達が一線を越えてしまったとき、一家に残酷な破綻が訪れる。性別、世代、価値観の違う人間同士、禁断の恋に悩む兄妹、他人の男ばかり好きになる末っ子、居場所を探す長兄、戦争の傷跡を抱く父、家族それぞれの視点でそれぞれの、もがきながらも生きていく姿が描かれる。
July 15, 2009
山、山の持つ魔力のような力、人の闇などをテーマにした短編集、なのかな。暗闇の中、ひたひたと忍び寄る気配がするような話。・山に迷い込んだ男が出会った踊る女たち、助けを求める女の真意は―?儀式で供物にされるのは実は・・・という話。・初恋の少年がまだ少年のまま、故郷で待っている・・・死んだ少年に呼ばれた女の話・友人が自殺した。彼は少年時代に一緒に死体を見つけたことがあった。・死者が見え、彼らを山に還す少女は同じ力をもった男に出会う。シックスセンスの要素アリ、と行ったらネタバレか。・この話を紡いだのは、山とともに生き、山とともに逝こうとしている老婆だったのか―
July 15, 2009
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