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・石華ノ里自ら身を売り、遊女となったと言う許嫁・奈緒の足跡を追う磐音。長崎までには「解体新書」の翻訳に関わる蘭医を助けたり、遊里の問題に足を踏み入れたり、藩の騒動の時に追いやった商人と再会したり、と相変わらず忙しい。目的の奈緒と言えば長崎→小倉→赤間関→京と転売に継ぐ転売で、価値もうなぎのぼり。→加賀と聞いてやっと再会かと思えば同名の別人だったり・・・・・・結局、→江戸おそらく吉原に千二百両で売られたらしい、となる。いくら美人でも、売られて数日で別の人間の目に留まり、何百両もだされて買われるには無理が…まぁ、それは作者も分かりきっており「そんなことがあるなんて」といろいろな人物に言わせているが。そんなわけで、ホームグラウンド(!?)の江戸に戻った磐音は用心棒としてお世話になり、何度も命を助けている両替商今津屋や何故か彼の利益になる働きをしてしまって覚えのいい南町奉行年番与力・笹塚の協力、以前、関りのあった吉原の会所の協力を得(問題解決にも一肌脱ぐが)、次回いよいよ吉原に入った奈緒と再会できるか―!?てなかんじである。そういや、奈緒も誰かが追ってきてると気付いているのか、あちこちに自分の足跡(扇子など)を残し、磐音と一緒になりたかったアピールをしている、と書いたら意地が悪いか。幸せだった日々を懐かしんでいる、としておこう。
June 27, 2009
1・近未来の日本、関東圏内に鎖国状態の「江戸国」が出現。父の願いを受け、競争率三百倍の難関をくぐりぬけ、入国を許可された大学二年生の辰二郎。彼の見受け先は巨大で極悪非道、無慈悲でならした「金春屋ゴメス」こと長崎奉行(鎖国状態での交渉窓口としての"長崎")・馬込播磨守だった。ゴメスに致死率100%の流行病「鬼赤痢」の正体を突き止めるよう命じられた辰二郎。実は辰二郎は両親とともに江戸にいたことがあり、幼少時に鬼赤痢にかかったただ一人の生き残りだったのだ。彼の失われた記憶を辿った先にある真相とは―鎖国状態で、医療も江戸時代に沿っての前時代的なレベル。取り締まり、取り調べなども現代(近未来)でありながら、前時代的。それに反発する辰二郎だったが、医療などに関しての日本と江戸国との過去の出来事、約定を知る。それでも江戸を慕うものあり、その中に陰謀を持ち込むものアリ、である。2・異人村阿片奇譚「江戸国」内で製造されたと嫌疑がかかる阿片が海外に出回り、ゴメスは異人達が住むマイヤ村に目をつける。偶然、村の少年と知り合った辰二郎と新しくゴメスの世話係となった女剣士・朱緒、今回の事件の裏には彼女の元許嫁も関わっているようで―ゴメスが日本で有名な研究者だったことが今回もちらほらと。「江戸国」滅亡を図るものたちの陰謀がこれからも続きそうな予感のする終わりである。
June 26, 2009
・陽炎ノ辻直心影流の達人・坂崎磐音は江戸から幼馴染で藩改革の同士である慎之輔、琴平と豊後関前藩に戻る。だが、慎之輔が妻・舞を殺害し、妹の兄・琴平が慎之輔を殺害、藩命により磐音が琴平と対峙し、彼を討つ。琴平のもう一人の妹・奈緒は磐音の許嫁だったが、彼女の兄を、友人を殺してしまったと磐音は藩を離れ、江戸深川の金兵衛長屋で浪々の日々を送ることに。鰻を捌く仕事を得、また、両替商・今津屋の用心棒を引き受けたことから、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。田沼意次のいた時代は魅力なのだろうなぁ。居眠り磐音の謂れは、受けの姿勢が居眠り剣法のようだと表されたことから。・寒雷ノ坂貧乏暮らしの磐音は些細なもめごとを解決したり、用心棒をしたり、徒労に終わったりの日々を送っている。彼が離れた豊後関前藩の藩士・伊織と再会した磐音は、友人同士で切りあった一連の事件が藩改革に反対する宍戸一派の策略だと聞かされる。南町奉行所の年番与力・笹塚とも何かと係わり合いが増えた磐音。笹塚は美味しいとこ取りである。・花芒ノ海磐音のもとに国許の父が蟄居し、坂崎家が閉門の事態に陥ったとの知らせが届く。藩を牛耳る宍戸一派の専横を阻止し、父を、藩を救うため、磐音は豊後関前藩へ―藩の一大事は再スタートの一歩を踏み出せるところに。だが、許嫁だった奈緒が断絶された家で病に伏せる父や母のため、遊女になったとしらされるのだった。エンターテイメント、である。居眠り剣法と言われ、自身も飄々とのどかに過ごしているはずの磐音だが、剣にもの言わせて血生臭いと言えば血生臭い。=見せ場を作るためだとは解っているのだが、あまりにあっさり毎回、度々あるな、と。ゴロツキ風情を追い払って入らぬ恨みを買って、一悶着あったりするし。
June 26, 2009
大学生・有栖川有栖と先輩・江神二郎のシリーズ。江神は順調に留年を続け4回生のまま、しかし大学生8年目であるため、どちらにせよ来年の3月で卒業(または大学を去る)ことに。望月、織田も4回生、アリス、マリアは3回生。ちょっと遠出するかもと言ったまま姿を消した江神を心配した一行は少ない手がかりをたよりに宇宙人信仰のある人類協会を訪ねて神倉に。協会本部で江神との接触を図った一行だったが、何故か江神からのメッセージにはSOSが―誤解が判明し、江神と再会した一行だったが、協会内で会務員が殺され協会が犯人が判明するまで数日は警察に通報しないと決定したことから協会から出ることが出来なくなる。過去の凶器が消えた密室自殺事件もあわせ、連続する殺人事件の犯人をみつけだせるのか―?今回は天災などではなく、宗教、信仰、団結という人の力をもって連絡手段を断つという力技によりミステリの常套手段である陸の孤島作戦を実行している。まぁ、一応何でそんなにも強固に警察に連絡しなかったかは説明があるのだけど、重要事件でありながら、殺人事件に関わらないためあっさり解明されてしまう。まぁ、いいけど。~ネタバレメモ~会祖の予言で家族がめちゃくちゃになったことを恨む青田が協会信者と偽り復讐の機会をうかがっていた。子供の頃に眼前で自殺した男の銃を協会の聖域に隠していたことから殺人が可能に。協会が通報を拒んだのは、同時期に若き協会代表が誘拐されていたから。こちらは代表の説教により誘拐犯が改心して送り届けたと言うお粗末な顛末。ちなみに、江神が軟禁されそうになったり、協会の人々が警戒しっぱなしだったのは誘拐犯の仲間と疑われていたから。江神が協会を訪れたのは表向きは卒論のためだったらしいが、その実、生き別れ状態だった父親が協会にいることが分かったため。代表のお世話をしていた江神父は、代表が誘拐されたことから謹慎を含めずっと閉じこもっていた。その後、江神と話をしたらしい。母の予言の前にして、いよいよ卒業してしまいそうな江神だが、卒業後はどこかへいってしまいそうな雰囲気。就職活動は明らかにしていないだろう。先が気になるところだが、第3作の「双頭の悪魔」から本作が出版されるまでに15年半もの歳月がたっていたとか。本作が2007年9月出版…次はいつになるのだろうか?
June 7, 2009
月光ゲーム、孤島パズルに続く大学生・有栖川有栖と先輩・江神二郎のシリーズ。江神は4回生、織田・望月は3回生、アリス・マリアは2回生。孤島パズル以降、大学を休学したマリア。彼女は他人を寄せ付けず奥深い山で芸術家達が創作に没頭する木更村に滞在したまま帰らない。心配する彼女の両親の頼みで、マリアを迎えにいった英都大学推理研の一行だったが、木更村の住人に追い返され、マリアと連絡さえ取れない。大雨の日、村に潜入を図った一行のうち、成功してマリアに会えたのは江神のみ。追い返されたアリス、織田、望月は、宿泊している宿のある夏森村に追い返される。程なく木更村と夏森村をつなぐ橋が濁流に呑まれて交通が途絶。木更村は陸の孤島と化す。川の両側に分断されたそれぞれの村で殺人事件がおき、各々の真相究明が始まる。作中でマリアが推理小説家になりたいアリスの書いた「臨床犯罪学者」なる肩書きを持った探偵が登場する小説を読んだことがあることが(自分の観た)夢の告描写に混ざって判明。やはり火村のシリーズとこちらはそれぞれが作中作としてメビウスの輪のように繋がっているのかな。江神がずっと学生でいる理由は、体調を崩した母親がある種の占いに狂信的に凝り、「お前は30歳を迎えずに、父親より先に死ぬ。多分、学生のまま」と言うお告げを遺していたところから。(予言に挑戦するかのように学生で居続けている)ちなみに、「20歳まで生きられない」と予言された兄は19歳で死に、父親は母親の死ぬ1年前(9年前・二郎18歳)の時に離婚してから消息不明。その時から江神は自分が家出していると表現。~ネタバレメモ~読者への挑戦が3回ある。木更村の権利、遺産、方向性の違いなどが絡み、それぞれの村の住人による交換殺人がおこなわれた。両方の黒幕であった調香家の女性は自殺。犯人を突き止めた江神は、彼女が自殺するかもしれないと気付きながら一人にしたこと、これも慈悲だと思うことをマリアに告白。自分と同じ思いを持ちながらも一線を越えた犯罪者に厳しい火村に比べ、やはり江神はどこか優しい。…まぁ、某少年探偵の言葉によれば「追い詰めて犯人を死なす(自殺される)のも殺したことになる」…だった気がするが。
June 6, 2009
あさのあつこは現代物でも、からっとしたスポーツものに見せかけて闇を潜ませたり、学生ものでも闇を描くことが多いが、時代物であるこのシリーズにその「闇」、浮かび上がるような「夜」が一番似合っている。やっとしっくりきた感じがする。*弥勒の月小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。心に虚空を抱え、切れ者ゆえに苛立ち、世の中を斜めに見、バッサリ言葉と態度で人を切る若き同心・木暮信次郎と彼に仕える岡っ引きの親分・伊佐治は、妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立居振舞に違和感を覚える。妻の死を調べなおすように懇願する清之介だったが、彼の過去に踏み込もうとする信次郎に反発する。事件の周辺で起こった病死、殺人などが全て遠野屋清之介につながるとき、見えた景色とは―藩内で一二を争う名門であり、藩政の中枢で用心と言う役職以上の力を手にしていた父・宮原忠左衛門忠邦に暗殺者として育てられた周防清弥。父の命で手を血で染めていたが、腹違いの兄・主馬暗殺を命じられ自害を決意。だが、兄弟もろとも抹殺しようとした父を殺害し、兄に「生き直せ」と送り出されて江戸に来、おりんと出会い遠野屋に婿入りし清之介となっていた。彼の父が使っていた暗殺部隊が清弥に部隊を束ねてほしいと医者・源庵として遠野屋周辺に近づき、彼の妻を死に導き、殺したいとの思いに狂った信次郎と親交のあった臨時廻り同心・吉田敬之助をあやつり、様々な事件の裏で糸を引いていた。源庵と対峙した清之介を止めたのは信次郎。清之介は妻や義父の残した言葉を胸に商人として生きることを改めて決意。清之介は妻おりんが「(自分にとって)弥勒のようだった」と表現。*夜叉桜江戸の町で女郎が次々と殺されていく。若き同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店「遠野屋」で売られていたことを知り、清之介に絡む。過去を消し、平凡に、普通の商人として生きようとする清之介は時として喜怒哀楽を表に出すように。全てを見通すような信次郎に時に驚かされながらも、非常時には頼りになると思ってしまう清之介。清之介を商人として扱ってみたり、闇の住人は闇でしか生きられないとバッサリ切り捨てたりしながらも彼に会うと絡まずにはいられず、平凡を、退屈を憎む信次郎。以前は不信感も強かったが、それぞれに魅力を感じ、時には父親目線でたしなめる岡っ引きの伊佐治。この三人の関係性の変化も魅力か。今回は遠野屋で働き、清之介を慕う信三の再会した幼馴染・おいとが鍵。自ら女郎となっていたおいとは実は商家・黒田屋の火事で失踪した娘だった。黒田屋の養子となったものの、実母が女郎上がりだったため、虐げられていた由助は女郎だった実母への恨みもあいまっておいと殺害を女が怖いと言う浪人・伊織に依頼。伊織はカモフラージュも含めて次々に女郎を殺害するが、自分を追ってきた元武家の妻・菊乃に殺害される。菊乃はその後自害。遠野屋と新たな商いを模索していた由助は、信次郎によってお縄に。菊乃の娘(赤児)は信次郎の言葉を受けた菊乃が遠野屋に預けていた。おりんの死のショックから自殺未遂をし、信次郎と清之介によって一命を取り留めていたおりんの母・おしの(一時惚けていたが、少しずつ回復中)がおりんと清之介の子供だと信じていること、清之介自身が人を育てられるか、育ててみたいと思ったことから遠野屋の娘・おこま(駒代)として引き取ることに。一方、父の後を継いだ清弥(清之介)の兄・主馬が、清らかなだけでは藩内を正せないと暗殺者として清弥の力を求め、江戸で再会する。清之介は商人として生きる、生き直すと兄の命を断るが、兄は諦めない様子。表題は(妻を殺された恨みから)桜の下で夜叉の面をつけて舞う夢を見たことがあるという清之介の言葉から。
June 6, 2009
マウスの調子が悪くなっただけでパソコンが使えなくなる…キーボードだけの操作を覚えておくべきだったかと思うのだが、それもまた面倒臭い…結局、新しいマウスを買って問題解決…?オフィス街でひっそりと営業する小料理屋「ばんざい屋」。他人に明かせない過去を持つ女将・吉永と店を訪れるOLやサラリーマン、密かに心を寄せ合う古道具屋主人・清水らとの人間模様、恋愛模様が描かれる。・聖夜の憂鬱 ばんざい屋の12月クリスマスが父親の命日だという常連客のOL・長崎。死んだその日、彼女へのプレゼントを持って帰るはずの父は不倫相手と会っていた?彼女の愁いを払拭するため、女将と清水がサンタクロースとなって美しい記憶をプレゼント。・桜夢 ばんざい屋の3月OLの浩美の祖母が言っていた緑の桜とは?常連の塚本が殺された。女将の機転で犯人が浮かび上がり、犯人にされそうになったかつて塚本と交際していた女性が礼に店を訪れる。・愛で殺して ばんざい屋の7月清水と外出中に出会ったのは小説家の河田。彼の婚約者の塚田は女将の過去を知っているようで…河田の娘が毒殺されかける事件が発生。アンティークの指輪が鍵に。女将が本名(谷山美鈴)を清水に告白。・思い出ふた色 ばんざい屋の10月昔を知る塚田が来店。女将の過去が見え隠れする。常連客のたまちゃんの出来たばかりの(兄の養女になった)姪のこだわるパンダの茶碗の謎を解明。・たんぽぽの言葉 ばんざい屋の4月過去、家族を殺した犯人と結婚してしまった女性の葛藤と、彼女を想う幼馴染。・ふたたびの虹 ばんざい屋の6月、それから・・・・・女将の過去を知る女性が清水の店に来る。思わぬ形で女将の過去を知り、仲立ちすることになった清水。年のはなれた画家とのパリで結婚しようとしたこと、息子を生む。だが、美鈴も予想だにしなかったが、子供は画家との子供ではなく、そのことも原因で別れさせようとした弁護士を怪我させた罪で服役していた谷山美鈴。息子は画家の妹夫婦に引き取られていた。・あなたといられるなら ばんざい屋の9月谷山美鈴は吉永の養女となり、悦子と名前も変えていたが、谷山美鈴に戻る決意をする。女将の息子・雪弥が画家の妹・糸川と来店。過去と向き合い、清水と生きていく決意をする女将。
June 6, 2009
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