13日からハワイ・カウアイ島で国際会議に出席する予定だった。ところが11日に書いた喉の痛みが実は大変な事になって、まかり間違えば死ぬ可能性すらあった。
病名は「急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)」飲食する時、気管を閉じる喉頭蓋に炎症が起き、重症化し気管が詰まると窒息してしまう。
初期症状は単なる喉の痛み。
その晩嚥下痛が加わり単なる喉の痛みではなくなり、唾一滴飲み込むのが大変だった。水も簡単に飲めなくなると、これは普通の風邪ではないぞとさすがに気付く。
発熱はMAX37度強くらいで、軽い風邪と変わらない。
13日午前、喉の痛みを抱えたままホノルル行きの飛行機に乗るのも怖く、日曜日に受診できる医院を探し、診てもらうとこの病気が発見された。渡航は当然ドクターストップ。
耳鼻咽喉科の範疇では、最も緊急性を要する病なのだそうだ。しかも次のような事で手遅れになる可能性がある。
更に、私個人の事情で適切な処置を受けられなくなる可能性もあった。
罹患したのは運が悪いのか、私の生活が悪いのか、とにかく残念なことだ。しかし、その後のことを考えると、なんと運が良かったのだろう。
処置抗生剤、ステロイドを点滴、それが二日間行われ、ほぼ腫れは引いた。現在経口薬で治療中。本当は入院して管理した方が良い症状だと言われた。
100年前ならどんな事をしても死んでいたはずで、助かったと痛感する。
とにかく無事生きながらえた。的確に処置してくれたドクターには心から感謝したい。
頓珍漢な医者に爪の垢でも煎じてやりたい。
落ち着くと好奇心が出てきてしまい、機内で悪化し気管が詰ったらアウトかドクターに尋ねてみた。
「先の尖った物で喉を突き刺し、気管に穴を開ければ助かりますよ」
そんな事できる人、何人居るの~
誰もおらず、自分でこれをやらなければ死んでしまう事になっても、腹を切ったほうがまだ楽な気がする。
念のため調べてみたら、国際線の旅客機には気管内挿管セットが積んであるらしい。
これを使える人なら、喉に穴を開けられる人よりは多そうだ。それでも運が良くなければ乗り合わせていないだろう。
※私のホームページにはより詳しい経緯を記しております。ご存知の方はそちらもご覧ください。16日現在、ほとんど回復し元気一杯です。一週間の予定が空いてしまい、のんびり過ごすことができました。
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