たぶんおもしろいので、よろしかったらどうぞ

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2009/09/16
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カテゴリ: 日常

13日からハワイ・カウアイ島で国際会議に出席する予定だった。ところが11日に書いた喉の痛みが実は大変な事になって、まかり間違えば死ぬ可能性すらあった。

病名は「急性喉頭蓋炎(きゅうせいこうとうがいえん)」飲食する時、気管を閉じる喉頭蓋に炎症が起き、重症化し気管が詰まると窒息してしまう。

初期症状は単なる喉の痛み。
その晩嚥下痛が加わり単なる喉の痛みではなくなり、唾一滴飲み込むのが大変だった。水も簡単に飲めなくなると、これは普通の風邪ではないぞとさすがに気付く。
発熱はMAX37度強くらいで、軽い風邪と変わらない。

13日午前、喉の痛みを抱えたままホノルル行きの飛行機に乗るのも怖く、日曜日に受診できる医院を探し、診てもらうとこの病気が発見された。渡航は当然ドクターストップ。

耳鼻咽喉科の範疇では、最も緊急性を要する病なのだそうだ。しかも次のような事で手遅れになる可能性がある。

  • 喉の痛みというと、多くの人が内科を受診する。しかし、内科でこの病が発見される可能性は低い。
  • 救急車で大病院に搬送されても、夜間耳鼻科の当直医が居る病院は限られる。

更に、私個人の事情で適切な処置を受けられなくなる可能性もあった。

  • 当日夜ホノルル行きの飛行機に搭乗する予定であった。機中で気管閉塞を起こせば、運良く気管内挿管できる人が乗っていなければアウト。
  • 無事カウアイ島までたどり着いても、そこで重症化すれば日本語も通じない小さな診療所に運ばれる他無く、適切な処置をしてもらえたか疑問。

罹患したのは運が悪いのか、私の生活が悪いのか、とにかく残念なことだ。しかし、その後のことを考えると、なんと運が良かったのだろう。

  • 何よりもまず、ホノルル行きの飛行機に乗る前にドクターストップがかかったこと。 
  • 駆け込んだのが耳鼻咽喉科で、適切な処置をしてもらえたこと。内科の休日診療所に足が向かず、日曜も診察している耳鼻咽喉科の医院を思い出しそちらに足が向いた。
  • 13日の日曜が搭乗日だったこと。平日ならかかりつけの内科に行っていた。また、搭乗予定が無ければ日曜に診てくれる医院を探したりせず、月曜まで我慢していたかも知れない。その夜救急車のお世話になったか一人で絶命していた可能性もある。
  • 13日、出発を躊躇するような十分な傷みになっていたこと。二日前ならそれ程の痛みはなく、そのまま出発していたと思う。
  • 私が無責任で根性が無く、何が何でも行こうという気概に欠けていたこと。
  • 私が国際会議で重要な役ではなく、行かなくても大勢に影響が無かったこと。

処置抗生剤、ステロイドを点滴、それが二日間行われ、ほぼ腫れは引いた。現在経口薬で治療中。本当は入院して管理した方が良い症状だと言われた。

100年前ならどんな事をしても死んでいたはずで、助かったと痛感する。
とにかく無事生きながらえた。的確に処置してくれたドクターには心から感謝したい。
頓珍漢な医者に爪の垢でも煎じてやりたい。

落ち着くと好奇心が出てきてしまい、機内で悪化し気管が詰ったらアウトかドクターに尋ねてみた。

「先の尖った物で喉を突き刺し、気管に穴を開ければ助かりますよ」
そんな事できる人、何人居るの~
誰もおらず、自分でこれをやらなければ死んでしまう事になっても、腹を切ったほうがまだ楽な気がする。
念のため調べてみたら、国際線の旅客機には気管内挿管セットが積んであるらしい。
これを使える人なら、喉に穴を開けられる人よりは多そうだ。それでも運が良くなければ乗り合わせていないだろう。

※私のホームページにはより詳しい経緯を記しております。ご存知の方はそちらもご覧ください。16日現在、ほとんど回復し元気一杯です。一週間の予定が空いてしまい、のんびり過ごすことができました。






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Last updated  2009/09/17 10:15:02 AM
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